JPS61183232A - (r)−サントリナトリエンの製造方法 - Google Patents

(r)−サントリナトリエンの製造方法

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JPS61183232A
JPS61183232A JP60024969A JP2496985A JPS61183232A JP S61183232 A JPS61183232 A JP S61183232A JP 60024969 A JP60024969 A JP 60024969A JP 2496985 A JP2496985 A JP 2496985A JP S61183232 A JPS61183232 A JP S61183232A
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JP
Japan
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compound
formula
reaction
methyl
isomer
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Pending
Application number
JP60024969A
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English (en)
Inventor
Seiichi Takano
誠一 高野
Kuniro Ogasawara
国郎 小笠原
Michiyasu Hirama
平間 道康
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、(R)−サントリナトリエンの製造方法に
関する。
[従来の技術およびその問題点] 従来、(R)−サントリナトリエンは香料成分として有
用であり、サントリナトリエンのラセミ体の合成法が既
に提案されている[たとえばTho−mas、  A、
 F、、  etal、Tetrahdron  L 
ett。
(1964)、3775.]が、工業的規模で簡単に合
成できる原料からの立体選択的な合成法は未だない。
この発明は前記事情に基づいてなされたものである。
すなわち、この発明の目的は、工業的に簡単に合成でき
る原料から、香料成分として有用な(R)−サントリナ
トリエンを立体選択的に製造する方法を提供することに
ある。
[前記目的を達成する手段] 前記目的を達成するためのこの発明の概要は、 (但し、前記第1式中、Rは、容易に脱離可能な置換基
である。) 前記第1式で示される(−) −(3S)(5R)−5
−置換オキシメチル−3−インプロペニルテトラヒドロ
フラン−2−オンを金属水素化物で還元して(2R3)
(3S)(5R) −5−置換オキシメチル−2−ヒド
ロキシ−3−イソプロペニルテトラヒドロフランとし、
次いでこれをイソプロピリデントリフェニルホスホラン
を使用するウィッティッヒ反応により、第2式で示す(
−) −(4R)(BR)−7−置換オキシ−6−ヒド
ロキシ−4−イソプロペニル−2−メチル−2−ヘプテ
ンとし、 (第2式中、Rは前記に同じ。) 次に、前記(−) −(4R)(8R)−7−置換オキ
シ−6−ヒドロキシ−4−インプロペニル−2−メチル
−2−ヘプテン中の置換基Rを脱離して(4R) (8
R)−6、7−シヒドロキシー4−インプロペニル−2
−メチル−2−ヘプテンを生成してから、これを過ヨウ
素酸酸化して一ジオール部分を切断し、次いで還元によ
り(−) −(3R)−3−イソプロペニル−5−メチ
ル−4−ヘキセン−1−オールを生成し、これをシャー
プレス−グリエコ オレフィン化反応により、第3式で
示される(R)−サントリナトリエンとすることを特徴
とする(R) −サントリナトリエンの製造方法である
この発明における原料の(−) −(3S)(5R)−
5−置換オキシメチル−3−イソプロペニルテトラヒド
ロフラン−2−オンは、第2図に示すように、(S)−
(−)−グリシドールのエーテル化物[化合物(1)]
を出発原料にして製造することができる。
知の方法により[S、 Takano et al 、
 5ynth−esis、 1983. II8 ] 
、合成することができる。
前記Rとしては、容易に脱離可能な置換基であり、たと
えばベンジル基、置換ベンジル基、トリフェニルメチル
基等が挙げられ、特に置換基を有することの有るベンジ
ル基が好ましい。
この発明に関しては、たとえば、前記(S)−(−)−
グリシドールのエーテル化物とα、β−不飽和カルポン
酸たとえばセネシン酸とをリチウムジアルキルアミドの
存在下に反応させる。
前記リチウムジアルキルアミドにおけるアルキル基とし
ては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロ
ピル基、n−ブチル基、イソプロピル基、t−ブチル基
、n−ペンチル基、2−メチルブチル基、3−メチルブ
チル基、2,2−ジメチルプロピル基、1.2−ジメチ
ルプロピル基、1,1−ジメチルプロピル基等の低級ア
ルキル基が挙げられ、これらの中でもイソプロピル基が
好ましい。また、前記リチウムジアルキルアミドにおけ
る2個のアルキル基は同一であっても、互いに相違して
いても良い。前記リチウムジアルキルアミドとしては、
リチウムジイソプロピルアミドが好ましい。
このリチウムジアルキルアミドの添加量は、通常、1〜
1.2当量である。
前記(S) −(−)−グリシドールのエーテル化物と
α、β−不飽和カルポン酸たとえばセネシン酸と前記リ
チウムジアルキルアミドとの反応は、溶媒中で行なうの
が好ましく、前記溶媒として、通常、テトラヒドロフラ
ン、ジエチルエーテル等のエーテル類等を使用すること
ができ、中でもテトラヒドロフランが好ましい。
反応温度は、通常、−78℃〜室温である。この温度範
囲に冷却しながら、前記(S)−(−)−グリシドール
とα、β−不飽和カルポン酸たとえば前記セネシン酸と
前記リチウムジアルキルアミドとを30〜60分間撹拌
すると、第2図に示すように、α、β体[化合物(2)
コとβ、γ体[化合物(3)] との異性体混合物を含
有する反応生成液を得ることができる。前記セネシン酸
の04位の炭素への攻撃によるオキシ酸の生成は、無視
することができる。α、β−不飽和カルポン酸であるセ
ネシン酸への、キラルなエポキシドである(S)−(−
)−グリシドールのエーテル化物のこのアルキル化反応
は、新規な反応である。
前記反応生成液から公知の分離手段を用いて前記異性体
混合物を、各成分に分離することなく、適宜の溶媒に溶
解して、共沸蒸留することにより脱水する。
前記溶媒としては、たとえば、ベンゼン、トルエン、キ
シレン等の芳香族溶媒を使用することができ、特にトル
エンが好ましい。
前記共沸蒸留をすると、第2図に示すように、脱水環化
反応が進行して、共役二重結合を有するラクトン化合物
[化合物(4)]と非共役二重結合を有すると共に前記
化合物(4)とは異性体関係にあるラクトン化合物[化
合物(5)]とを有する混合物が得られる。
次いで、前記混合物とリチウムジアルキルアミドとを溶
媒中で混合して、−78℃〜−20℃程度に冷却すると
、第2図に示すように、二ル−ト [化合物(6)]を
生成し、次いで酸を添加すると、この酸の作用により、
立体的で局部選択的なα位でのプロトン化が進行して、
この発明における原料の(−) −(3S)(5R)−
5−置換オキシメチル−3−インプロペニルテトラヒド
ロフラン−2−オン[化合物(7)]を高収率で有する
生成液を得ることができる。なお(−) −(3S)(
5R)−5−置換オキシメチル−3−インプロペニルテ
トラヒドロフラン−2−オン[化合物(7)]における
置換基Rは、容易に脱離可能な置換基であり、たとえば
ベンジル基、置換ベンジル基1.トリフェニルメチル基
等が挙げられ、置換基を有することの有るベンジル基が
好ましく、特にベンジル基が好ましい。
このエルレート化反応を行なう際の溶媒としては、たと
えば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジイソ
プロピルエーテル等のエーテル類等を使用することがで
きる。
また、前記リチウムジアルキルアミドは、前記(S)−
(−)−グリシドールのエーテル化物とα。
β−不飽和カルポン酸たとえばセネシン酸との反応の際
に使用したのと同じリチウムジアルキルアミドを使用す
るすることができる。
前記酸としては、通常の酸を使用することができ、たと
えば、塩酸、硫酸等の無機酸、酢酸、p−トルエンスル
ホン酸等の有機酸が挙げられる。
この酸による前記エルレートのプロトン化は、α/γ−
シン配置の単一化合物を生成物として与える。
(−) −(3S)(5R)−5−置換オキシメチル−
3=インプロペニルテトラヒドロフラン−2−オンを有
する生成液からの(−) −(3S)(5R)−5−置
換オキシメチル−3−イソプロペニルテトラヒドロフラ
ン−2−オンの分離は、通常の方法たとえば抽出、蒸留
等により行なうことができるが、この(−) −(3S
)(5R)−5−置換オキシメチル−3−インプロペニ
ルテトラヒドロフラン−2−オンは、生成することなく
そのままこの発明の方法に使用することができる。
前記(−) −(3S)(5R)−5−置換オキシメチ
ル−3−インプロペニルテトラヒドロフラン−2−オン
を有する前記生成液から分離した未精製の(−)−(3
S)(5R)−5−置換オキシメチル−3−インプロペ
ニルテトラヒドロフラン−2−オンを金属水素化物たと
えばリチウムアルミニウムハイドライド等により還元し
て、第1図に示すように、(2R3)(38O5R) 
−5−置換才キジメチル−2−ヒドロキシ−3−インプ
ロペニルテトラヒドロフラン[化合物(8)]を得る。
なお、化合物(8)における置換基Rは、前記と同じで
ある。
この還元反応は、たとえばテトラヒドロフラン等の溶媒
中で行なうことができる。
この化合物(8)は、通常、100%に近い高収率で得
ることができる。
次いで、この化合物(8)は、イソプロピリデントリフ
ェニルホスホランを使用するウィッティッヒ反応により
第2式で示す(−) −(4R)(BR)−7−置換オ
キシ−6−ヒドロキシ−4−インプロペニル−2−メチ
ル−2−ヘプテン[化合物(8)] とする。
(第2式中、Rは前記と同じ。) 次に、この化合物(8)に、たとえば液体アンモニア中
でリチウムを反応させて置換基Rを脱離すると、(4R
)(8R)−6、7−シヒドロキシー4−インプロペニ
ル−2−メチル−2−ヘプテン[化合物(10)]が得
られる。
なお、前記置換基Rの脱離は、前記化合物(8)中の置
換基Rを脱離することができればどのような方法を採用
しても良い。
前記化合物(10)は、単離することなく過ヨウ素酸酸
化としてたとえばメタ過ヨウ素酸ナトリウムで処理する
と、ジオール部分が切断して(4R)−6−オン−4−
イソプロペニル−2−メチル−2−ヘキセン−1−アル
デヒド[化合物(11)]となる。
この化合物(11)を、還元剤たとえばナトリウムポロ
ヒドリドで還元すると、(−) −(3R) −3−イ
ンプロペニル−5−メチル−4−ヘキセン−1−オール
[化合物(12)]が得られる。
この化合Th(12)を、シャープレス−グリエコオレ
フィン化反応により、第3式で示される(R)−サント
リナトリエンとする。
このシャープレス−グリエコ オレフィン化反応は、有
機セレン化合物を使用してヒドロキシメチレン基をビニ
ル基に変換する反応で、この発明では、たとえば前記化
合物(12)を2−二トロフェニルセレノシアネートと
トリーn−ブチルホスフィンとで処理することによりセ
レニド[化合物(13)]を経由して(R)−サントリ
ナトリエンが生成する。
[発明の効果] 以」−に説明したように、この発明によると、香料成分
として有用な(R)−サントリナトリエンを、工業的に
簡単に合成することのできる原料すなわち(−) −(
3S)(5R)−5−置換オキシメチル−3−インプロ
ペニルテトラヒドロフラン−2−オンから、簡単な合成
操作で立体選択的に製造することができる。
(以下、余白) [実施例] 次にこの発明の実施例および参考例を示して、この発明
を更に具体的に説明する。
(参考例) (−)−(3S)(5R)−5−ベンジルオキシメチル
−3−イソプロペニルテトラヒドロフラン−2−オン[
置換基Rがベンジル基である化合物(7)]の゛合合 成イソプロピルアミン(49,24ml 、 0.35
2mol)のテトラヒドロフラン(300ml)溶液に
、これを−78℃に冷却しつつ撹拌下に、n −ブチル
リチウムのn−ヘキサン溶液(10%(w/V)、21
5.24m1)を、滴下してリチウムジイソプロピルア
ミド含有溶液を得た。滴下後20分が経過した時に、セ
ネシン酸(1f1.52g、0.16mol )のテト
ラヒドロフラン(100ml)溶液を、前記リチウムジ
イソプロピルアミド含有溶液に、同温度下に滴下した。
得られた反応混合物は、徐々に室温にまで昇温し、次い
で再び−7800に冷却した。
次いで、(S)−ベンジルグリシドエーテル(2B、2
4g、0.16mol)のテトラヒドロフラン(150
ml)溶液を、−78℃に冷却した前記反応混合物に、
撹拌しながら滴下した。得られる混合物を、同温度下に
30分間撹拌し、次いで室温に昇温してから更に30分
間撹拌して、反応生成液を得た。
この反応生成液を、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液に注
ぎ、得られる水溶液をエーテルで洗浄した。洗節後の水
層を分離した後、この水層を6N塩酸で酸性にしてから
塩化メチレンで抽出した。
抽出液を飽和食塩水で洗浄してから無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、次いで減圧下に濃縮して、ヒドロオキシ酸
の混合物[置換基Rがベンジル&−Cある化合物(2)
および2種の化合物(3)の混合物]を得た。
前記ヒドロオキシ酸の混合物は、 j、!j製スルコト
す<、コレラ)Azエンに溶解し、ディーンスタークの
装置を用いて10時間共清還流して、脱水反応を行なっ
た。得られた生成物を含むトルエン液を、飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥し、減圧下に濃縮して、3種のラクトンを有するラク
トン混合物[第2図中の置換基Rがベンジル基である化
合物(4)および2種の化合物(5)の混合物]を得た
。このラクトン混合物の大部分は、精製することなく直
ちに(−) −(3S)(5R)−5−ベンジルオキシ
メチル−3−インプロペニルテトラヒドロフラン−2−
オンの合成に供された。
前記ラクトン混合物の一部は、シリカゲルカラムクロマ
トグラフィにより精製され、(5R)−5−ベンジルオ
キシメチル−3−インプロピリデンテトラヒドロフラン
−2−オンと(3R)(5R)−5−ベンジルオキシメ
チル−3−イソプロペニルテトラヒドロフラン−2−オ
ンと(3S) (5R)−5−ベンジルオキシメチル−
3−イソプロペニルテトラヒドロフラン−2−オンとに
単離された。
(5R)−5−ベンジルオキシメチル−3−インプロピ
リデンテトラヒドロフラン−2−オン[置換基Rがベン
ジル基である化合物(4)]の同定データは次の通りで
ある。
IR(フィルム)    1745.1670CI11
−1m/e        246 (M  )  、
9 1(100%) 1H−NMR(δ) 1.83 (br、 t 、3H,J=IHz )、2
.23 (br、 t 、 3H,J = 2Hz )
、2.55〜2.95(川、2H)、 3.57 (d 、 2H,J=5Hz )、4.33
〜4.78 (m 、 IH)、4.53 (s 、 
2H) 、 7.27 Cs 、 5H)分子量測定(
C15H1803として)計算値、 24’6.1.2
55 (M  )測定値、248−1275(M  ) (3R) (5R) −5−ベンジルオキシメチル−3
−イソプロペニルテトラヒドロフラン−2−オン(置換
基Rがベンジル基であり、α/γ−アンチ体である化合
物(5))の同定データは次の通りである。
IR(フィルム)    17’65.1645cm”
”m/e        246 (M  )  、9
 1(100%) 1H−NMR(δ) 1.79 (br、 s  、3H,、J= IHz 
)、2、1〜2.4 (m 、 2H)、 3.43 (t+r、t 、 IH,J 〜8.5 H
z )、3.54 (dd、 IH,J=11.4.3
Hz )3.69 (dd、 IH,J 〜11.3.
6 Hz )4.46〜4.6 (m 、 IH)、4
.54 (s 、 2H)、 4.9 (br、 s 、 IH)、 4.94 (m 、 IH) 、 7.29 (s 、
 5H)分子量測定(C15H1803として)計算値
; 24B、1255 (M  )測定値、248.1
233CM  ) 前記ラクトン混合物(32,73g、0.133mol
 )を、リチウムジイソプロピルアミド含有溶液(−7
8°Cに冷却しながら撹拌下に、ジイソプロピルアミ7
(18,6ml、0.133mol )のテトラヒドロ
フラン(150ml)溶液に、n−ブチルリチウム(0
,133mol )のn−ヘキサン溶液(’85.2’
ml、10%、(w/マ))を混合して調製)に添加し
て、反応混合物を得た。この反応混合物は、同温度下に
15分間撹拌してから室温に戻し、その後、15分間再
び一78℃に冷却した。
このようにして冷却した反応混合物に、10%塩酸水溶
液120m1を直ちに投入し、室温に加温してから、飽
和食塩水で洗浄し、エーテルと塩化メチレンとで抽出し
た。エーテル抽出液と塩化メチレン抽出液とを併せて得
た抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に濃
縮し、酢酸エチル/n−ヘキサン(t:’to)を展開
液とするシリカゲルカラムクロマトグラフィにより、(
−)−(3S)(5R)−5−ベンジルオキシメチル−
3−イソプロペこルナトラヒドロフラン−2−オンを得
た(収量23.18g、セネシン酸を基準として、収率
62%)。
前記(−) −(3S)(5R)−5−ベンジルオキシ
メチル−3−インプロペニルテトラヒドロフラン−2−
オンの同定データを次に示す。
[α]         10.52゜(c  5.8
58、 CHCl3) IR(フィルム)    1765.1645cm−’
m/e         246 (M”)  、  
9 1(100%) ’H−NMR(δ) 1.79 (br、 s 、 3H,J)、1.96〜
2.51 (m 、 2H)、3.36 (dd、 I
H,J= 13 、9Hz )3.57 (dd、 I
H,J=11.4.7Hz )3.72 (dd、 1
8. J=11.4Hz)、4.39〜4.69 (’
m 、 IH)、4.57 (S 、 2H) 、 4
.96 (m 、 2H)、7.3  (s  、5H
)  、 分子量測定(C15H1803として)計算値;24B
、1255(M  ) 測定値; 24B、1233 (M+)(実施例) (R)−サントリナトリエンの合成 前記(−) −(3S)(5R)−5−ベンジルオキシ
メチル−3−インプロペニルテトラヒドロフラン−2−
オン[化合物(7) 、3.94 g、 16 mmo
l ]のテトラヒドロフラン(301)溶液に、ジイソ
プロピルアルミニウムハイドライドの)・ルエン溶液(
1,58M、15.2 ml、24mmol)を、−7
8°Cに冷却しつつ撹拌しながら滴下し、得られる混合
物を同温度で15分間撹拌した。反応は、メタノール(
10ml)および塩化アンモニウム飽和水溶液(10m
l)を順次に注ぐことにより停止した。その混合物をセ
ライトで濾過し、濾液を塩化メチレンで抽出した。抽出
液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、減圧下に濃縮すると、実質的に純粋な状態でラクト
−ル体である(2RS)(3S)(5R) −5−ベン
ジルオキシメチル−2−ヒドロキシ−3−インプロペニ
ルテトラヒドロフラン[置換基Rがベンジル基である化
合物(8)]を得た(収量3.92−g、収率98.8
%)。
前記(2R3)(3S)(5R) −5−ベンジルオキ
シメチル−2−ヒドロキシ−3−インプロペニルテトラ
ヒドロフランの同定データを次に示す。
IR(フィルム)    3425.3050.164
5cm−” m/e        248 (M  )、247(
M  −1) 91(100%) ’H−NMR(δ) 1、5〜2.2’ 3 (11、5H)、2.5〜3.
0 (m 、 IH)、 3.17 (br、 d 、 IH,J = 7Hz 
)、3.4〜3.7  (m  、2H)  、4.1
3〜4.6  (m  、  1)l)  、4.6 
 (br、  s  、  2H)  、4.73〜5
.0  (m  、  2H)  、5、2〜5.5 
 (m  、IH)  、7.3  (s  、  5
H) 分子量測定(C15H1903として)計算値;247
.1333(M  −1)測定値;247.1286(
M  −1)n−ブチルリチウムのn−ヘキサン溶液(
10%(w/v) 、  24.6 ml、38.4 
mmol)を、イソプロピルトリフェニルホスホニウム
 アイオダイド(17,28g、40mmol)のテト
ラヒドロフラン(50ml)溶液に、0℃に冷却しつつ
撹拌下に滴下し、得られる暗赤色溶液な0℃で10分間
撹拌した。この暗赤色溶液に、前記ラクトール体[化合
物(8)コ (3,92g、15.8 mmol )の
テトラヒドロフラン(25ml)溶液を、滴下し、0℃
に冷却しながら15分間撹拌した。反応は、塩化アンモ
ニウム飽和水溶液を注ぐことにより停止し、エーテルで
抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。濃縮残渣を酢酸
エチル/n−ヘキサン(1/10)を展開液とするシリ
カゲルカラムクロマトグラフィで精製することにより、
ジエン体である(−) −(4R)(SR)−7−ベン
ジルオキシ−6−ヒドロキシ−4−インプロペニル−2
−メチル−2−ヘプテン[化合物(8)]を得た(収量
2゜37g、収率54.7%)。
前記(−) −(4R)(BR)−7−ベ゛ンジルオキ
シ−6−ヒドロキシー4−イソプロペニル−2−メチル
−2−ヘプテンの同定データを次に示す。
沸点   120〜125℃(0,06mmHg )[
α]D      −37,44゜ (c  5.232 CFCl2) IR(フィルム)   3450. 1640c11−1 m/e        275(M  +1)、109
  (100%) ’H−NMR(δ) 1.4〜1.9  (m  、  2H)  、1y6
  (s  ’+  3H)  、1、67  (br
、  s、6H)  、2.33  (br、  IH
)  、2.83〜3.5  (m  、  3H) 
 、3.5〜3.93  (m  、IH)  、4.
52  (s  、  2H)  、4、72  (b
r、  s  、  2H)  、5.07  (br
、  d  、  IH,J = 9Hz )  、?
、27  (s  、  5H) 前記化合物(8)  (1,75g、6.39 mmo
l )のエタノール(2ml)溶液を、ドライアイス冷
却管を取付けたフラスコ中の液体アンモニア(約80m
1)に添加した。この溶液を撹拌しつつ、これに、金属
リチウムを添加し、得られる溶液を同温度下で1時間撹
拌した。反応は、塩化アンモニウム飽和水溶液を注ぐこ
とにより停止し、アンモニウムを留去した。残渣を塩化
メチレンで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水
硫酸ソーダで乾燥し、減圧下に濃縮することにより、ジ
オール体である(4R)(8R)−6、7−ジヒドロキ
シ−4=イソプロペニル−2−メチル−2−ヘプテン[
化合物(10)]を得た(収量1.20g、収率100
%)。
前記(4R)(6R)−6、7−シヒドロキシー4−イ
ンプロペニル−2−メチル−2−ヘプテンの同定データ
を次に示す。
IR(フィルム)    3370.3080.164
0cm−1 m/e        184 (M  )、109 
(100%) ’H−NMR(δ) 1.4〜1.85 、(m 、 20)、1.7 (b
r、 s 、 9H)、 1.9〜2.35 (br、 、 2H)、2.83〜
3.42’(m 、 LH)、3.42〜3.93  
(m  、  3H)  、4.73 Cs 、 2!
()、 5.1  (br、  d  、  IH,J=9Hz
 )分子量測定(C11H2oO2として)計算値; 
184.1462 CM  )測定値; 184.14
97 CM  )メタ過ヨウ素酸ナトリウム(1,39
g、8.5mmo、l)の水溶液(30ml)を、前記
化合物(10) (1゜39g、8.5mmol)のメ
タノール水溶液(水/メタノール 3:5.80m1)
に、0℃に冷却しつつ撹拌しながら滴下し、得られる混
合物を0℃で5分間撹拌した。この混合物に、ナトリウ
ムポロヒドリド(0,24g、8.5mmo+)を、同
温度下に添加した。反応は、6N塩酸で停止した。反応
生成物を塩化メチレンで抽出した。抽出液を飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に濃
縮した。濃縮残渣を酢酸エチル/n−へキサン(1/8
)を展開液とするシリカゲルカラムクロマトグラフィで
精製することによす、第1級アルコール体である(−)
 −(3R)−3−インプロペニル−5−メチル−4−
ヘキセン−1−オール[化合物(12)]を得た(収量
0.81g、収率80.9%)。
前記(−) −(3R)−3−’インプロペニルー5−
メチルー4−ヘキセン−1−オールの同定データを次に
示す。
佛点      120℃(350m+sHg )[α
]。      −67、β1゜ (c  2.、908 ’CHCl 3) IR(フィルム)    3350.3080.164
5cm−1 m/e        154(M)、109(100
%) ’H−NMR(δ) 1.43 (br、 IH)、 1.67 (d 、 3’H,J = tHz )、1
.7 (br、 s 、 8H)、 1.53〜2.1. (m  、  2H)  、2.
7〜3.42  (m  、  1)I)  、3.6
5  (br、  t  、  2H,J = 7Hz
  )  、4.72  (s  、  2)1)  
、5.05  (br、  d  、  IH,J =
 9Hz  )分子量測定(C1oH180として) 計算値;154.1356 (M  )測定値、154
.1330 (M  )前記化合物(12) (740
mg、4.8mmol)と2−ニトロフェニルセレノシ
ア、+−) (1,92g、7゜2mmol)とのテト
ラヒドロフラン(10ml)溶液に、トリーn−ブチル
ホスフィン(1,79m1.7.2m1)を、室温下で
撹拌しながら滴下し、得られる混合物を同温度下に30
分撹拌した。その後、その混合物を減圧下に濃縮し、濃
縮残渣をn−ヘキサンを展開液とするシリカゲルカラム
クロマトグラフィで精製することにより、セレン化合物
である(3R)−3−インプロペニル−5−メチル−4
−へキモニル−2−ニトロフェニルセレニド[化合物(
13)]を得た(収量1.51g、収率93%)。
前記(3R)−3−インプロペニル−5−メチル−4−
ヘキセニル−2−ニトロフェこルセレこドの同定データ
を次に示す。
IR(フィルム)    3080. 1640c+m−’ m/e        339(M)、109(100
%) ’H−NMR(δ) 1.52〜2.1 (m 、 2H)、1.67 (b
r、 s 、 8H)、1.73 (d 、 3H,J
= IHz )、2.73〜3.3 (m 、 IH)
、2.87 (t 、 2H,J =7.5Hz )、
4.75 (s 、 2H)、 5.05 (br’、 d 、 18. J = 9H
z )、7、08−7.62 (m 、 3H)、8.
25 (br、 d 、 IH,J = 8Hz )分
子量測定(C16H2、N02Seとして)計算値; 
339.0736 (M  )測定値、339.071
8(M  ) 前記化合物(13) (2,03g、 8.0mmol
 )のテトラヒドロフラン(5ml)溶液に、30%過
酸化水素(5,21m1.60 mmol)を、0℃に
冷却しながら撹拌下に、滴下し、得られる混合物を同温
度下に5時間撹拌した。反応混合物に水(10ml)を
添加してからn−へキサンで抽出した。抽出液を飽和炭
酸水溶液で洗浄してから飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥し、留去して粗すントリナトリエン
を得た(750+sg、60mmol ) 、この粗す
ントリナトリエンをただちに蒸留して純粋な(−) −
(R)−サントリナトリエン[化合物(14)]を得た
(収量120mg、収率15%)。
前記(−)−(R)−サントリナトリエンの同定データ
を次に示す。
洟点        45°O(14mmHg )[α
] D      −55,58゜(c   O,80
6 CHCI 3) IR(フィルム)    30,80.1665.16
40.1630cm−1 m/e         136 (M+)、93.7
9  (100%) ’H−NMR(δ) 1.62  (s  、  3)1)  、1.72 
 (br、  s  、  f(H)  、3.55 
 (+a  、  1)1)  、4.72  (br
、  s  、2H)  、4.78〜4.95  (
m  、  IH)  、5.0〜5.33  (+I
+  、  2H)  、5.5〜Ei、1  (m 
 、  IH)分子量測定(C1oH16として) 計算値、 13E1.’l 252 (M”)測定値、
 l :j8.1252 (M+)
【図面の簡単な説明】
第1図は(−) −(3S)(5R)−5−置換オキシ
メチル−3−インプロペニルテトラヒドロフラン−2−
オンから(R)−サントリナトリエンの合成経路を示す
説明図および第2図はこの発明の方法における原料であ
る(−) −(3S)(5R)−5−置換オキシメチル
−3−インプロペニルテトラヒドロフラン−2−オンの
合成経路を示す説明図である。 (1)・・会(S)−(−)−グリシドールのエーテル
化物、(7)・・・(−) −(3S)(5R)−5−
置換オキシメチル−3−インプロペニルテトラヒドロフ
ラン−2−オン、 ’(14)・・・(R)−サントリ
ナトリエン。 特許出願人    大正製薬株式会社 第1図 (10)、X;H 第2図 (+)      (2)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・(1) (但し、前記第1式中、Rは、容易に脱離可能な置換基
    である。) 前記第1式で示される(−)−(3S)(5R)−5−
    置換オキシメチル−3−イソプロペニルテトラヒドロフ
    ラン−2−オンを金属水素化物で還元して(2RS)(
    3S)(5R)−5−置換オキシメチル−2−ヒドロキ
    シ−3−イソプロペニルテトラヒドロフランとし、次い
    でこれをイソプロピリデントリフェニルホスホランを使
    用するウィッティッヒ反応により、第2式で示す(−)
    −(4R)(6R)−7−置換オキシ−6−ヒドロキシ
    −4−イソプロペニル−2−メチル−2−ヘプテンとし
    、 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・(2) (第2式中、Rは前記に同じ。) 次に、前記(−)−(4R)(6R)−7−置換オキシ
    −6−ヒドロキシ−4−イソプロペニル−2−メチル−
    2−ヘプテン中の置換基Rを脱離して(4R)(6R)
    −6,7−ジヒドロキシ−4−イソプロペニル−2−メ
    チル−2−ヘプテンを生成してから、これを過ヨウ素酸
    酸化してジオール部分を切断し、次いで還元により(−
    )−(3R)−3−イソプロペニル−5−メチル−4−
    ヘキセン−1−オールを生成し、これをシャープレス−
    グリエコオレフィン化反応により、第3式で示される(
    R)−サントリナトリエンとすることを特徴とする(R
    )−サントリナトリエンの製造方法。 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・(3)
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