JPH04154775A - トランス3,4―二置換γ―ラクトン化合物類の製造方法 - Google Patents

トランス3,4―二置換γ―ラクトン化合物類の製造方法

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JPH04154775A
JPH04154775A JP2338645A JP33864590A JPH04154775A JP H04154775 A JPH04154775 A JP H04154775A JP 2338645 A JP2338645 A JP 2338645A JP 33864590 A JP33864590 A JP 33864590A JP H04154775 A JPH04154775 A JP H04154775A
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JP2338645A
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Takashi Ebata
恵畑 隆
Hajime Matsushita
松下 肇
Hiroshi Kawakami
浩 川上
Yukifumi Koseki
幸史 古関
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Japan Tobacco Inc
Original Assignee
Japan Tobacco Inc
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D315/00Heterocyclic compounds containing rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom according to more than one of groups C07D303/00 - C07D313/00

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
  • Pyrane Compounds (AREA)
  • Furan Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、香気成分や昆虫フェロモン等に多く含まれる
トランス3.4−二置換γ−ラクトン化合物類の製造方
法に関する。
〔従来の技術〕
天然界には、3、及び4位にアルキル基またはアルケニ
ル基等の置換基を有するトランス3.4−二置換γ−ラ
クトン化合物が多く存在する。トランス3,4−二置換
γ−ラクトン化合物は、ウィスキー等に含まれる重要な
香気成分である。また、これらの化合物は、昆虫界にお
いてフェロモンとして広く利用されている。トランス3
.4−二置換γ−ラクトン化合物は、一般に光学活性な
形で存在し、多くの場合に、その両異性体の間に生物活
性等の差が認められる。従って、トランス3.4−二置
換γ−ラクトン化合物を光学的に純粋な形で合成する製
造方法を開発することは極めて意義深いことである。
このような有用な化合物の一つとして、下記−般式で示
されるトランス3.4−二置換γ−ラクトン化合物(1
)がある。
ε (式中、RおよびR1は一般的なアルキル基もしくはア
ルケニル基を示す。) このラクトン化合物(1)の製造方法についてはこれま
で種々の方法が試みられている。
例えば、リボノラクトンを出発原料とする方法(Tet
rahedron Vol、43.4497−4506
(1987))や不斉合成反応を利用する方法(Ang
ev、 Chew、 Int、Ed。
Engl、、 Vol、 28.69−71(1989
))等である。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら前者は出発原料のりボッラクトンが高価で
あり、また工程が複雑で汎用性の点で問題がある。また
、後者は特殊な試薬を使用する必要があること及び生成
物の光学純度も不十分である等の問題がある。
上記の事情に鑑み、本発明の課題は、純度の高い光学活
性体を容易に得ることが可能なトランス3.4−二置換
γ−ラクトン化合物(1)の製造方法を提供することで
ある。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決するために、本発明者は、セルロースの
熱分解物として知られるレボグルコセノンを出発物質と
し、ラクトン環の形成をバイヤービリガー酸化反応を利
用して行うことにより、簡単な工程により光学純度の高
いトランス3,4−二置換γ−ラクトン化合物(1)を
得ることができることを見いだした。
即ち、本発明は、 (a)下記の一般式で示されるレボグルコセノン(vl
)のエノン部分にアルキル基もしくはアルケニル基R1
を付加することにより、下記の一般式で示される化合物
(V)を得る工程と、(式中、R1は一般的なアルキル
基もしくはアルケニル基を示す。) (b)得られた化合物(V)を過酸で酸化して、下記の
一般式で示される化合物(IV)を得゛る工程と、 I (式中、R1は上記と同様のものを示す。)(C)得ら
れた化合物(IV)の水酸基を脱離基OR2に転化する
ことにより、下記の一般式で示される化合物(III)
を得る工程と、(式中、R1は上記と同様のものを示す
。また、OR2は一般的な脱離基を示す。) (d)得られた化合物(m)をアルキル化もしくはアル
ケニル化することにより、上記化合物(1)を得る工程
と、を具備することを特徴とするトランス3,4−二置
換γ−ラクトン化合物類の製造方法である。
ここで、本発明のトランス3,4−二置換γ−ラクトン
化合物類の製造方法は、上記工程(c)で得られた化合
物(m)を塩基処理することにより、−旦ラクトン環を
開裂して、下記の一般式で示される化合物(11)を得
た後、この化合物(II)を、上記工程(d)のアルキ
ル化もしくはアルケニル化に洪することにより、上記化
合物(1)を得ることもできる。
(式中、R1は上記と同様のものを示す。また、R3は
水素または一般的なアルキル基を示す。)本発明の製造
方法では、出発物質として用いたレボグルコセノン(V
l)の光学純度がそのまま保持されるので、光学純度の
高いトランス3.4−二置換γ−ラクトン化合物(1)
を得ることができる。
以下、本発明の製造方法をさらに詳細に説明すると、本
発明で出発原料として、セルロースの熱分解物として公
知のレボグルコセノン(■1)を用いる。また、レボグ
ルコセノン(vl)は、ガラクトースより、Chemi
stry Letters、 307−310(199
0)に示されている方法により光学純度の高いものが容
易に得られる。
工程(a)のエノン部分へのアルキル基もしくはアルケ
ニル基の導入反応は、ヨウ化銅、臭化銅、塩化銅等の銅
塩の存在下において、アルキルリチウムまたはアルキル
マグネシウム等のアルキル化剤やアルケニルリチウムま
たはアルケニルマグネシウム等のアルケニル化剤により
行うことができる。この場合、レボグルコセノン(Vl
) 1モルに対してアルキル化剤等を1.0モル〜3.
0モル、好ましくは1.0モル用いるのが望ましい。こ
のアルキル基等の導入反応は、例えば、適当な溶媒中、
不活性ガス雰囲気下、通常−70℃〜室温にて、30分
〜20時間撹拌しながら行われる。ここで用いる適当な
溶媒は、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ン等のエーテル系溶媒、もしくはトルエン、キシレン等
の有機溶媒であるが特に限定されるものではない。
工程(a)において導入されるアルキル基もしくはアル
ケニル基は、対応するアルキル化剤等の種類を選択する
ことにより、容易に種々のものを導入できるが、通常炭
素数が10以下のアルキル基もしくはアルケニル基であ
る。
工程(b)のラクトン環の形成反応は、適当な過酸によ
るバイヤービリガー酸化により行なうことができる。こ
の場合、化合物(v)1モルに対し、過酸を1モル〜5
モル、好ましくは1モル用いるのが望ましい。このラク
トン環形成反応に用い得る過酸としては、例えば、過酢
酸、過蟻酸、メタクロロ過安息香酸、さらにフタル酸の
過酸化物等であり、適当な溶媒中、0℃〜50℃にて1
時間〜80時間撹拌しながら行われる。ここで使用する
適当な溶媒としては、例えば、酢酸や蟻酸等の酸類や、
塩化メチレン、クロロホルム等のノ10ゲン系溶媒であ
るが、過酸と反応せず、かつ反応後の処理を困難にする
副生成物を生じないものであれば良く、特に限定される
ものではない。
工程(c)の脱離基の導入反応は、通常のエステル化反
応によって、R2基を水酸基の酸素原子に結合させるこ
とにより行うことができる。R2基は、後述する工程(
d)において脱離されるので、−船釣な脱離基を用いる
ことができるが、好ましくはパラトルエンスルフォニル
基、メタンスルフォニル基、トリフルオロメタンフオニ
ル基等である。この脱離基の導入反応は、例えば、R2
のハロゲン化物もしくは酸無水物のR2基を有する化合
物を、適当な溶媒中、−1O℃〜30℃にて3時間〜3
0時間撹拌しながら反応させることにより行われる。こ
の場合、化合物(■)1モルに対し上記R2基を有する
化合物を1モル〜4モル、好ましくは1.3モル用いる
のが望ましい。また、適当な溶媒としては、例えば、ピ
リジン、トリエチルアミン等であるが特に限定されるも
のではない。
工flu(d)のアルキル化反応及びアルケニル化反応
は、ヨウ化銅、臭化銅、塩化銅等の銅塩の存在下におい
て、アルキルリチウムまたはアルキルマグネシウム等の
アルキル化剤やアルケニルリチウムまたはアルケニルマ
グネシウム等のアルケニル化剤により行うことができる
。このアルキル化またはアルケニル化反応は、例えば、
適当な溶媒中、不活性ガス雰囲気下−70℃〜室温にて
、1時間〜20時間撹拌しながら行われる。ここで使用
する適当な溶媒としては、例えば、エーテルやテトラヒ
ドロフラン等のエーテル系溶媒やトルエン、キシレン等
の有機溶媒であるが特に限定されるものではない。
工程(d)に先立って、工程(c)で得られた化合物(
III)を、塩基性条件下で処理することにより、化合
物(m)のラクトン環を一旦開裂させてエポキシド(I
I)を得ることができる。このエポキシド化反応は、適
当な溶媒中で塩基性化合物として、例えば水酸化カリウ
ム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム等の金属水酸化
物や炭酸カリウム、炭酸ナトリウム等の炭酸塩、さらに
は酢酸カリウム、酢酸ナトリウム等の酢酸塩等を用いて
、通常0℃〜30℃にて2時間〜30時間撹拌しながら
反応させることで行うことができる。この場合、化合物
(■)1モルに対し、上記塩基性化合物を1モル〜3モ
ル、好ましくは1.1モル用いるのが望ましい。ここで
使用する適当な溶媒としては、水やメタノール、エタノ
ール等のアルコール類、及びテトラヒドロフラン等との
混合溶媒であるが特に限定されるものではない。
化合物(11)のR3基は、例えば、アルコールを溶媒
として反応させた場合、その対応するアルキル基が導入
されるが、工程(d)において脱離されるので特に限定
しなくとも良い。
このようにして得れられた化合物(II)を、化合物(
m)に代えて工程(d)のアルキル化またはアルケニル
化反応に供することによって目的とする化合物(1)を
得ることができる。
[実施例] 以下の実施例により、本発明を更に詳細に説明する。
実施例1 トランスウィスキーラクトンの製造その1[A]  1
.6〜アンヒドロ−3,4−ジデオキシ−4−C−メチ
ル−β−D−エリスローヘキソピラノース−2−ウロー
スの製造 ヨウ化銅66.6g (350*mol)及びメチルリ
チウム500m1 (1,4N、500m1)より常法
に従って調製したジメチル銅リチウム溶液中に一60℃
にてレボグルコセノン44.1g (350ssol)
の無水エーテル溶液50−1を滴下する。滴下後、30
分−60℃にて撹拌後、反応温度を一20℃まで上昇さ
せた。次いで、これを飽和塩化アンモニウム水溶液中に
あけ、室温にて1時間撹拌後、不溶物を濾過してから有
機層を分離し、水層を塩化メチレンにて抽出した。抽出
液を先に分離した有機層と合わせ、飽和食塩水にて洗浄
の後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。
濾過後濃縮してさらに減圧蒸留して1.6−アンヒドロ
−3,4−ジデオキシ−4−C−メチル−β−D−エリ
スローヘキソピラノース−2−ウロース41.9g (
84,3%)を得た。生成物の物理的データは次の通り
であった。
沸点: 122−125℃/28mwt(gn Dl、
4673 [rx ]    −293° (c−0−36,Et
20)’II NMR(CDCl2) :δ1.22(
3H,d、 J−7,0Hz)、2.0−2.15 (
IH,■)、2.25−2.42  (IIl、 m)
、2.83(IH,dd、 J=7.8 and 16
.3 Hz)、3.98(IH,dd、 J=5.2 
 and  7.5Hz)  、 4.03(IO,d
d、  J−1,2and  7.5Hz)  、 4
.40−4.46(IH,m)、 5.06(IH,s
)[B]   (3S、4S)−5−ヒドロキシ−3−
メチルペンタン−4−オリドの製造 工程[A]で得られた1、6−アンヒドロ−3゜4−ジ
デオキシ−4−C−メチル−β−D−エリスローヘキソ
ピラノース−2−ウロース5g(35,2m1of)を
酢酸3711に溶解し、これに撹拌しながら40%過酢
酸6.7mlを滴下する。このとき、反応温度は20−
30℃に保った。次いで、反応液を室温にて一晩撹拌後
、冷却しなからジメチルスルフィド2.4 g (H,
7m5ol)を滴下した。30分室温にて撹拌しながら
、濃縮後残渣をメタノール30−1に溶解し、これに濃
塩酸10滴を加え、50℃に加温しながら6時間撹拌し
た。次に、反応液を濃縮後残渣をシリカゲルクロマトグ
ラフ(n−ヘキサン:酢酸エチル−1:1〜1:3)に
て精製して、(3S、43)−5−ヒドロキシ−3−メ
チルペンタン−4−オリド3.94g (86,0%)
を得た。得られた生成物の物理的データは、次の通りで
あった。
沸点: 104−105℃10.055m1g23゜ [α]    +79  (C−1,0、ClCl5)
IHNMR(CDC+3”) :δ1.1g(3H,d
、 J−6,7Hz)、2.23(IH,dd、 J−
8,’! and 17.3 Hz) 、2.45−2
.62(IH,m) 、2.76 (IH,dd、 J
−8,8and 17.3 Hz)、2.81(LH,
br、s)、3.61−3.74(IIl、 s) 、
3.85−3.96(LH,■)  、4.09−4.
19(IH,s)[Cl   (3S、4S)−3−メ
チル−5−トシロキシペンタン−4−オリドの製造 工程[B]で得られた(3S、4S)−5−ヒドロキシ
−3−メチルペンタン−4−オリドア、9g (60,
8■■ol)を無水ピリジン60■1に溶解し、これに
水冷下、トシルクロリド15.1 g (79,0m5
ol)を加えた。室温にて一晩撹拌後反応液を冷希塩酸
溶液中にあけ、塩化メチレンにて抽出した。抽出液を水
洗及び飽和食塩水溶液にて洗浄した後、無水硫酸マグネ
シウムにて乾燥した。これを濾過後濃縮し、残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフ(n−ヘキサン:酢酸エチ
ル−5:1〜1:2)にて精製して、(3S、4S)−
3−メチル−5−トシロキシペンクン−4−オリド(ト
シレート)14.8g (85,5%)を得た。得られ
た生成物の物理的データは、次の通りであった。
’HNMR(CDC+3) :δ1.1B(3H,d、
 J−6,8Hz)、2.19(IH,dd、 J−8
,1and 17.4 Hz) 、2.35−2.58
(4H,m) 、2.72 (IH,dd、 J−8,
li and 17.4 Hz)、4.10−4.25
(3H,s)、7.39(2H,d、J−8,5Hz)
、7.78(2H,d、J−8,5Hz) 得られたトシレートは、これ以上精製することなく次の
反応に用いた。
[D]   (3S、4R)−3−メチル−4−オクタ
ノリド(トランスウィスキーラクトン)の製造ヨウ化銅
1.98 g (10,4mmol)を無水エーテル2
01に懸濁する。これにアルゴン雰囲気下−50℃に冷
却しながら、n−プロピルリチウム溶液20.8ml 
 (1,ON、 20.11■■01)を滴下した。こ
れをアルゴン雰囲気下−60℃にて、工程[Clで得た
トシレート1.97 g (6,93smol)の無水
エーテル1011およびトルエン10m1の混合溶液に
滴下した。この反応液の温度を、−60℃から一20℃
まで3時間かけて上昇させた。その後、反応液を飽和塩
化アンモニウム水溶液にあけ、30分撹拌した後、不溶
物を濾過した。濾液をエーテルにて抽出した後、抽出液
を水洗し、さらに飽和食塩水にて洗浄した。
これを無水硫酸マグネシウムにて乾燥した後、濾過して
濾液を濃縮した。残渣をメタノール20■1に溶解し、
これに10%水酸化ナトリウム水溶液201を加え、室
温にて3時間撹拌した。メタノールを減圧留去後残渣を
ジエチルエーテルにて2度抽出した。さらに、水層を希
塩酸にて酸性とした後、ジエチルエーテルにて5度抽出
した。合わせた抽出液を無水硫酸マグネシウムにて乾燥
後濃縮して、粗生成物を得た。この粗生成物を、シリカ
ゲルカラムクロマトグラフ(n−ヘキサン:エーテル−
10:1〜2:1)にて精製後、減圧蒸留して。
(3S、4R) −3−メチル−4−オクタノリド(ト
ランスウィスキーラクトン) 783mg  (704
%)を得た。得られた生成物の物理的データは、次の通
りであった。
沸点:  123−125℃/lflssHgno  
  1.4402 [a]    +79.5”  (c−1,0、14e
OH)’HNMR(CDC+3) :δ0.92(3)
1. t、 J−7,2Hz)、1.14(3H,d、
  J−6,4Hz)  、 1.3[1−1,75(
6)1.  I)  、2.12 −2.31(2)1
. 1’)  、 2.80 −2.75(IH,膳)
  、 3.97−4.05(11,*) 実施例2 トランスウィスキーラクトンの製造その2[C−]  
(3S、4S)−4,5−エポキシ−3−メチルペンタ
ン酸メチルの製造 実施例1の工程[C]で得られたトシレート14.8g
 (52,1swol)をメタノール601に溶解し、
水冷下撹拌しながら炭酸カリウム7.91g (57,
3asol)を加える。これを室温にて1晩撹拌後、反
応液にn−ヘキサン1001及びジエチルエーテル50
1を加えてから不溶物を濾過した。濾液を常圧にて濃縮
後残渣を減圧蒸留して(3S、4S)−4,5−エポキ
シ−3−メチルペンタン酸メチル(エポキシド) 54
3 g (77,7%)を得た。得られた生成物の物理
的データは、次の通りであった。
沸点 :93−95  ℃/26−腸Hgn o   
 1 、4278 [α]  23−1.73° (c −1,22,ジオ
キサン)’II NMR(CDCl2) :δ1.05
(30,d、 J−6,9Hz)、1.59−1.95
(IH,m)、2.29(01,dd、 J−8,3a
nd15.2 Hz)、2.50−2.60(2H,m
) 、2.75−2.84(2H。
■)  、3.70(3H,s) [D”]   (BS、4R)−3−メチル−4−オク
タノリド(トランスウィスキーラクトン)の製造 ヨウ化銅1.98g (10,41ol)を無水エーテ
ル2011に懸濁する。これにアルゴン雰囲気下−50
℃に冷却しながら、n−プロピルリチウム溶液20.8
−1 (1,ON、 20.8g5ol)を滴下した。
これをアルゴン雰囲気下−60℃にて、工程[C′]で
得られたエポキシド1.0g (6,94ssol)の
無水エーテル251溶液に滴下した。この反応液の温度
を、−60℃から一20℃まで3時間かけて上昇させた
。その後、反応液を飽和塩化アンモニウム水溶液中にあ
け、30分撹拌した後、不溶物を濾過した。濾液をエー
テルにて抽出した後、抽出液を水洗し、さらに飽和食塩
水にて洗浄した。これを無水硫酸マグネシウムにて乾燥
後濾過して濾液を濃縮した。残渣をメタノール20−1
に溶解し、これに10%水酸化ナトリウム水溶液201
を加え、室温にて3時間撹拌した。メタノールを減圧留
去した後、残渣をジエチルエーテルにて2度抽出した。
さらに、水層を希塩酸にて酸性とした後、ジエチルエー
テルにて5度抽出した。抽出液を無水硫酸マグネシウム
ばて乾燥後濃縮して粗生成物を得た。この粗生成物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフ(n−ヘキサン:酢酸エ
チル−10=1〜5:1)にて精製後、減圧蒸留して、
目的とするトランスウィスキーラクトン823■g(7
6,2%)を得た。得られた生成物の物理的データは、
実施例1で得られたトランスウィスキーラクトンの物理
的データと一致した。
実施例3 トランスコニャックラクトンの製造 n−プロピルリチウムの代わりにn−ブチルリチウムを
用いたことを除き、実施例1の工程[D]と同様の手法
により、実施例1の工程[C]で得たトシレート 1.
97g (8,93腸■01)から、(3S。
4R)−3−メチル−4−ノナノリド(トランスコニャ
ックラクトン)  7Hgig (6flJ%)を得た
得られた生成物の物理的データは、次の通りであった。
沸点: 101−103℃/ 6g+sHgno   
 1.4431 1 HNMR(CDCl2 )   :  δ  o、
90(3H,t、J−8,8Hz)。
1.14(3H,d、J−6,3Hz)、1.26−1
.75(8H,■)、2.12 −2.30(2H,w
)、2.60−2.75(LH,m)、4.01(LH
,dt、J−4,0and  7.7Hz) 実施例4 エルダノリドの製造 実施例2[C1で得られたエポキシド5001g(3,
47■■ol)を無水テトラヒドロフランlO■!に溶
解し、これに臭化銅49.8mg (OJ5+gsol
)を加える。アルゴン雰囲気下−20℃に冷却しながら
、2−メチルプロペニルプロミド 及び金属マグネシウム(842mg. 34.7aso
l)より別途調製したグリニヤール試薬をゆっくりと滴
下する。ガスクロマトグラフによってエポキシドの消失
を確認したら、該グリニヤール試薬の滴下を止め、反応
液を飽和塩化アンモニウム水溶液中にあけ、ジエチルエ
ーテルにて抽出した。抽出液を水及び飽和食塩水にて洗
浄後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥した。濾過後濃縮
し残渣をメタノールl0−1に溶解し、これに10%水
酸化ナトリウム水溶液10m1をくわえ、室温にて3時
間撹拌した。メタノールを減圧留去後残渣をジエチルエ
ーテルにて2度抽出する。さらに、水層を希塩酸にて酸
性とした後、ジエチルエーテルにて5度抽出した。抽出
液を無水硫酸マグネシウムにて乾燥後濃縮して粗生成物
を得た。これをカラムクロマトグラフ(n−ヘキサン:
酢酸エチル−10:1〜5:1:にて精製後減圧留去し
て、(3S、4R)−3゜7−ジメチル−6〜オクテン
−4−オリド(エルダノリド)430園g(73,8%
)を得た。得られたエルダノリドの物理的データは、以
下の通りであった9沸点: 115−117℃/ 21
 gu+Hgno    1.4Ei06 [al   +  52.4 ”  (c −0,H,
He’ll)’ HNMI? (CDCl2) :δ1
.14(31Ld、J=6.511z)。
1.64(3H,s)、 1.73(3H,s)、 2
.10−2.5(1(4)J、 g)。
2.68(IH,dd、7.5  and  16.1
1(z)、  4.06(111,dd、ノー6.5 
and 12.2f(z)、 5.10−5.22(1
)1.s)[発明の効果] 以上詳述したように、本発明のトランス3.4−二置換
γ−ラクトン化合物類の製造方法によれば、光学純度の
高いトランス3,4−二置換γ−ラクトン化合物類を、
レボグルコセノンを原料として極めて容易にかつ高収率
で製造することができる。
出願人代理人 弁理士 鈴江武彦

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記の一般式で示されるトランス3,4−二置換
    γ−ラクトン化合物( I )の製造方法であって、 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、RおよびR^1は一般的なアルキル基もしくは
    アルケニル基を示す。) 下記の一般式で示されるレボグルコセノン(VI)のエノ
    ン部分に、アルキル基R^1を付加することにより、下
    記の一般式で示される化合物(V)を得る工程と、 ▲数式、化学式、表等があります▼(VI) ▲数式、化学式、表等があります▼(V) (式中、R^1は上記と同様のものを示す。)得られた
    化合物(V)を過酸で酸化することにより下記化合物(
    IV)を得る工程と、 ▲数式、化学式、表等があります▼(IV) (式中、R^1は上記と同様のものを示す。)得られた
    化合物(IV)の水酸基を脱離基OR^2に転化すること
    により、下記の一般式で示される化合物(III)を得る
    工程と、 ▲数式、化学式、表等があります▼(III) (式中、R^1は上記と同様のものを示す。またOR^
    2は一般的な脱離基を示す。) 得られた化合物(III)をアルキル化もしくはアルケニ
    ル化することにより前記化合物( I )を得る工程とを
    具備することを特徴とするトランス3,4−二置換γ−
    ラクトン化合物類の製造方法。
  2. (2)下記の一般式で示されるトランス3,4−二置換
    γ−ラクトン化合物( I )の製造方法であって、 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (式中、RおよびR^1は一般的なアルキル基もしくは
    アルケニル基を示す。) 下記の一般式で示されるレボグルコセノン(VI)のエノ
    ン部分に、アルキル基R^1を付加することにより、下
    記の一般式で示される化合物(V)を得る工程と、 ▲数式、化学式、表等があります▼(VI) ▲数式、化学式、表等があります▼(V) (式中、R^1は上記と同様のものを示す。)得られた
    化合物(V)を過酸で酸化することにより下記化合物(
    IV)を得る工程と、 ▲数式、化学式、表等があります▼(IV) (式中、R^1は上記と同様のものを示す。)得られた
    化合物(IV)の水酸基を脱離基OR^2に転化すること
    により、下記の一般式で示される化合物(III)を得る
    工程と、 ▲数式、化学式、表等があります▼(III) (式中、R^1は上記と同様のものを示す。また、OR
    ^2は一般的な脱離基を示す。)得られた化合物(III
    )を塩基処理することにより、下記の一般式で示される
    化合物(II)を得る工程と ▲数式、化学式、表等があります▼(II) (式中、R^1は上記と同様のものを示す。また、R^
    3は水素もしくは一般的なアルキル基を示す。)得られ
    た化合物(II)をアルキル化もしくはアルケニル化する
    ことにより前記化合物( I )を得る工程とを具備する
    ことを特徴とするトランス3,4−二置換γ−ラクトン
    化合物類の製造方法。
JP2338645A 1990-05-08 1990-11-30 トランス3,4―二置換γ―ラクトン化合物類の製造方法 Pending JPH04154775A (ja)

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