JPS61182444A

JPS61182444A - Ｖ型エンジン

Info

Publication number: JPS61182444A
Application number: JP2238785A
Authority: JP
Inventors: Masahiro Chiyoushi; 調枝　昌博
Original assignee: Mazda Motor Corp
Current assignee: Mazda Motor Corp
Priority date: 1985-02-07
Filing date: 1985-02-07
Publication date: 1986-08-15
Also published as: JPH034741B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、カムシャフトがシリンダヘッドに設けられた
ＯＨＣ方式のＶ型エンジンに関するものである。

（従来技術）従来、Ｖ型エンジンにおいて、例えば特開昭５９−１３
４３２８号に見られるように、左右のバンクのシリンダ
ヘッドにカムシャフトをそれぞれ設け、該カムシャフト
をクランクシャフトにそれらの端部において伝動機構に
よって連係駆動するＯＨＣ方式に設けられたものでは、
上記伝動機構が両側のバンクの同一平面上でカムシャフ
トを駆動することになり、また、この伝動機構を覆って
フロントカバーを配設する必要がある。

しかるに、上記■型エンジンにおいては、一方のバンク
のシリンダと他方のバンクのシリンダとは、クランクシ
ャフトの軸方向にずれて配置されることになり、一方の
バンクのシリンダヘッドにおいては、このシリンダヘッ
ドの端面と前記伝動機構との間に空間が形成されること
になる。そして、この伝動機構を覆うカバーとのシール
面を構成するためには、例えば、一方のシリンダヘッド
を延長して設け、このシリンダヘッドの端面にカバーを
取り付けるようにすることが考えられる。

しかして、左右のバンクにおけるシリンダヘッドは共通
の部品に設けることが製造上で有利となるが、上記のよ
うに一方のバンクのシリンダヘッドの前部を延長するこ
とは、他方のバンクにおけるシリンダヘッドの後部が延
長されることになり、エンジンの軽量化の障害となると
ともに、各種補機もしくは吸排気系統をコンパクトに配
設する際のレイアウトの自由度を損う問題がある。

（発明の目的）本発明は上記事情に鑑み、左右のバンクにおけるシリン
ダヘッドの共通化を図るについて、シリンダヘッドを可
及的に小さく形成するとともにカバーとのシール面を確
保するようにしたＶ型エンジンを提供することを目的と
するものである。

（発明の構成）本発明のＶ型エンジンは、カムシャフトを駆動するシリ
ンダヘッドの端部に伝動機構を覆うフロントカバーを設
けるとともに、この端部からシリンダが離隔している第
１バンクのフロントカバーの背部に、該フロントカバー
とのシール面の一部を形成する中間部材を介設してなる
ことを特徴とするものである。

（発明の効果）本発明によれば、一方のバンクのフロントカバーの背部
に中間部材を配設し、他方のバンクのシリンダヘッドに
おいてはこの中間部材を除去して構成するようにしたこ
とにより、左右のバンクでのシリンダヘッドのコンバン
ト化および共通化を図ってその製造を容易とするととも
に、他方のバンクのシリンダヘッドの軽量化およびレイ
アウトのスペースを確保することができ、エンジン全体
のコンバンク化が可能となるものである。

また、上記中間部材の介設によって伝動機構のフロント
カバーのシール性を良好に確保することができ、特に水
等の付着を阻止する必要のあるタイミングベルトに対し
て有効である。さらに、上記中間部材を利用してオイル
ポンプ、ディストリビュータ等の補機の取付部を形成す
ることもでき、両側のバンクでシリンダがクランクシャ
フトの軸方向にずれて配置されるのに伴って形成される
デッドスペースを利用して、エンジンの全長を大きくす
ることなく補機の配設が可能となるものである。

（実施例）以下、図面により本発明の詳細な説明する。

第１図は６気筒Ｖ型エンジンの概略正面図、第２図は一
部断面にして示す平面模式図、第３図は要部断面側面図
、第４図は第２図の■−■線に沿う要部断面正面図であ
る。

ＯＨＣ方式の■型エンジン１は、Ｖ字状に右左に配設さ
れた第１および第２バンク２．３を有し、そのシリンダ
ブロック４の下面にオイルパン５が取り付けられている
。

第１および第２バンク２，３の、シリンダブロック４上
面に接合された第１および第２シリンダヘッド８．９に
はカムシャフト１０．１１がそれぞれ設けられ、該カム
シャフト１０．１１がクランクシャフト７にそれらの端
部（前端）で伝動機構を介して連係され、それによって
、カムシャフト１０．１１がクランクシャフト７によっ
て同期回転駆動される。すなわち、各カムシャフト１０
゜１１の端部に固定されているタイミングプーリ１２．
１３と、クランクシャフト７の端部に固定されているク
ランクプーリ１４とにタイミングベルト１５が巻き掛け
られている。１６，１７．１８はアイドラである。

一方、エンジン１の前面における右左のバンク２．３間
の中央部で、しかも前記タイミングベルト１５の内周側
位置には、ウォータポンプ２０が取り付けられている。

このウォータポンプ２０は、ウォータポンプケーシング
２１がシリンダブロック４から両側のバンク２．３に延
びるように配設され、中央部にポンプシャフト２２が設
けられて構成されている。このウォータポンプケーシン
グ２１の外周部には、上記タイミングベルト１５のフロ
ント側を覆うフロントカバー２３に対する内周側のシー
ル面２４を形成する周壁が全周に亘って形成されている
。

ざらに、シリンダブロック４および右左のシリンダヘッ
ド８．９の前面の外周部には、前記タイミングベルト１
５の外周側を包囲して上記フロントカバー２３に対する
外周側のシール面２５が連続形成されている。なお、外
側シール面２５はその全周域において内側シール面２４
よりも低く形成されている。

上記フロントカバー２３は前記タイミングベルト１５の
外側を覆って、該タイミングベルト１５を雨水あるいは
汚泥の付着から保護するためのものであり、前記内側シ
ール面２４と外側シール面２５の間に形成される部分の
内の前記クランクシャフト７の外周部を除く伯の全域を
覆うものであり、中央部に前記内側シール面２４の平面
形状に対応する開口部分を有するものである。このフロ
ントカバー２３は、中央部から左右に２分割形成され、
それぞれ取付ボルト２６により取り付けられて、内周部
および外周部内面がシール材２７を介して前記内側シー
ル面２４および外側シール面２５に圧接固定されるもの
である。

上記第１バンク２には偶数番目のシリンダ■。

ｒｖ、ｖｔが、第２バンク３には奇数番目のシリンダ１
、ｎ［、Ｖがそれぞれ形成され、この第１バンク２のシ
リンダｕ、ｒｖ、Ｖｌは、第２バンク３のシリンダＩ、
　ＩＩｌ、　Ｖよりも前面側でフロントカバー２３より
離隔するようにクランクシャフト７の軸方向にずれて配
置されている。第１および第２バンク２，３のシリンダ
ヘッド８．９の上面には、それぞれヘッドカバー２９．
３０が設けられている。

第１バンク２のシリンダヘッド８は前部すなわち前記フ
ロントカバー２３に近い部分の一部および第２バンク３
のシリンダヘッド９は後部すなわち前記フロントカバー
２３とは反対側の後部の一部が各々のヘッドカバー２９
．３０よりそれぞれ延長して形成されている。

上記両シリンダヘッド８，９の延長部８ａ、９ａの互い
に対称な位置にそれぞれ開孔３１．３２が設けられてい
る。上記シリンダヘッド８．９およびヘッドカバー２９
．３０は両側のバンク２゜３で共通化された部材で、第
２図より明らかなように、互いに他方に対して１８０″
″回転された状態で配置されて取り付けられ、前記延長
部８ａ。

９ａの開孔３１．３２も同様の位置関係に配設され、こ
れらは平面図で見て、エンジン中心に対して点対称にな
っている。

そして、上記第１バンク２のシリンダヘッド８において
は、上記延長部８ａの上部および外側部に対してフロン
トカバー２３の背部に前記外側シール面２５の一部を構
成する中間部材３４．３５゜３６が配設され、この中間
部材はソケット部材３４とキャップ部材３５とプレート
部材３６とで構成されている。

すなわち、第１バンク２のシリンダヘッド８の延長部８
ａの第１の開孔３１はディストリビュータ３７の取付孔
であって、この開孔３１に対して前記ソケット部材３４
が装着され、このソケット部材３４上にディストリビュ
ータ３７が装着され、このディストリビュータ３７の回
転軸３７ａの下端部にウオームホイール３７ｂが固着さ
れ、このウオームホイール３７ｂがカムシャフト１０に
設けられたウオームギヤ１０ａと噛合している。

また、第１バンク２のシリンダヘッド８の延長部８ａの
第２の開孔３２にはキャップ部材３５が装着され、この
キャップ部材３５の内部にオイルポンプシャフト３８の
一端部が係合され、該オイルポンプシャフト３８にはウ
オームホイール３８ａが固着され、このウオームホイー
ル３８ａがカムシャフト１０に設けられた前記ウオーム
ギヤ１Ｑａと噛合しているとともに、このオイルポンプ
シャフト３８は下方に延びてシリンダブロック４を貫通
してオイルパン５内に配設されたオイルポンプ３９に連
結されている。上記構造によってカムシャフト１０の回
転駆動力でディストリビュータ３７およびオイルポンプ
３９が回転作動されるようになっている。

さらに、上記プレート部材３６は、断面コテ状の一側面
が上記シリンダヘッド８の延長部８ａの外側方に沿って
固着され、他側面は外側シール面２５と同じ高さになる
ように設けられている。

上記カムシャフト１０は、そのジャーナル部１０ｂがシ
リンダヘッド８に回転自在に支承されるとともに、その
吸気もしくは排気カム部１０ｃに吸気弁もしくは排気弁
に連係したロッカーアーム（図示せず）が当接している
。そして、このカムシャフト１０の一端部（前端）に前
記タイミングプーリ１２が固着され、この端部内方はシ
リンダヘッド８の延長部８ａの内部空間を貫通し、この
部分に上記ウオームギヤ１０ａが形成されている。

一方、第２バンク３におけるシリンダヘッド９の延長部
９ａに対しては中間部材３４〜３６が配設されることな
く、また、ディストリビュータ３７等の補機の配設もな
く、その開孔３１，３２は封孔プラグ４０．４０によっ
て閉塞されている。

よって、この第２バンク３のカムシャフト１１はジャー
ナル部１１ａがシリンダヘッド９に回転自在に支承され
るとともに、その吸気もしくは排気カム部１１Ｃに吸気
弁もしくは排気弁に連係したロッカーアーム（図示せず
）が当接している。そして、このカムシャフト１１の一
端部（前端）に前記タイミングプーリ１３が固着され、
後端部はシリンダヘッド９の延長部９ａ内には突出して
いないものである。

上記構造において、第２バンク３のシリンダヘッド９の
前端面には直接前記フロントカバー２３のための外側シ
ール面２５が形成されているが、第１バンク２のシリン
ダヘッド８においては、フロントカバー２３と離隔して
いることにより、中間部材すなわちソケット部材３４、
キャップ部材３５およびプレート部材３６の前端面側に
連続して外側シール面２５が形成されている。すなわち
、下部外側のシリンダブロック４前面の外側シール面２
５に連続して、まず、シリンダヘッド８に固着されたプ
レート部材３６のシール面２５ａが接続し、続いて、ソ
ケット部材３４からキャップ部材３５のシール面２５ｂ
、２５ｃに接続されるものである。

上記のような構造により、ＯＨＣ方式のＶ型エンジン１
で第１バンク２のシリンダをクランクシャフト７の軸方
向にずらすことによって生じる前端シリンダ■の前方部
分に中間部材３４〜３６を介設し、この中間部材３４〜
３６の前面側にフロントカバー２３に対するシール面２
５ａ〜２５Ｃを形成する共に、上記シリンダヘッド８と
フロントカバー２３との間のデッドスペースを有効に利
用してディストリごユータ３７等のエンジン補機を配置
している。よって、エンジン全長を延ばすことなく、コ
ンパクト化を図ったままでその配設を行うことができ、
また、その位置関係からシリンダヘッド８，９等の部品
の共通化することができる。一方、第２バンク３のシリ
ンダヘッド９の後端部には中間部材等を装着することな
く、このスペースが有効利用でき、例えば排気バイブの
配設スペースとして利用できるものであって、エンジン
全体のコンパクト化が実施できる。

特に、上記実施例では、カムシャフト１０の先端にタイ
ミングプーリ１２を固着した前端側に設けた中間部材と
してのソケット部材３４およびキャップ部材３５にディ
ストリビュータ３７およびオイルポンプ３９の駆動部分
を配置したことにより、その駆動が有利でコンバントに
形成できるものである。また、この中間部材に配設する
エンジン補機としては上記のものに限られず、その他の
補機が必要に応じて配設されるものであり、また、エン
ジン補機を配設しなくても、フロントカバー２３に対す
るシール面２５を形成すること、および、他方のバンク
における後部構造のコンパクト化と軽量化を図れる点で
効果があるものである。

なお、第２バンク３におけるシリンダヘッド９の延長部
９ａの開孔３１もしくは３２にフィラーキャップを着脱
自在に取付けて、オイル注入口に構成するようにしても
よい。

また、本発明は、６気筒以外のＯＨＣ方式の多気筒■型
エンジンにも適用することができるのは言うまでもない
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における６気筒■型エンジン
をフロントカバーの一部を切除して示す概略正面図、第２図は一部断面にして示す平面模式図、第３図は要部
断面側面図、第４図は第２図のＩ−ＩＩＩ線に沿う要部断面正面図で
ある。１・・・・・・Ｖ型エンジン　　　２・・・・・・第１
バンク３・・・・・・第２バンク７・・・・・・クランクシャフト８．９・・・・・・シリンダヘッド１０．１１・・・・・・カムシャフト１２．１３・・・・・・タイミングプーリ１５・・・・
・・タイミングベルト２５・・・・・・シール面２９．３０・・・・・・ヘッドカバー３１．３２・・・・・・開孔３４〜３６・・・・・・中間部材３７・・・・・・ディストリビュータ第３図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）第１および第２バンクのシリンダヘッドにカムシ
ャフトをそれぞれ設け、該カムシャフトをクランクシャ
フトにそれらの端部において伝動機構によって連係駆動
し、上記伝動機構を覆うフロントカバーを設けるととも
に、第１バンクのシリンダを第２バンクのシリンダより
も前記端部から離隔するようにクランクシャフトの軸方
向にずらせて配置したＶ型エンジンにおいて、前記第１
バンクのフロントカバーの背部に、該フロントカバーの
シール面の一部を構成する中間部材を配設してなること
を特徴とするＶ型エンジン。