JPS61180050A - 変速機の遠隔操作機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野］ 本発明は車両における変速機の遠隔操作機構に関するも
のである。

［従来の技術］ 運転室が変速機から離れたところに配置されている場合
、変速レバーと変速機とをリンクやＯラドをもって連結
するものは公知であるが、これはエンジンと結合される
変速機の振動がリンクから変速レバーに伝達されてガタ
付き、騒音を発生する。また、このリンク機構だけでは
床下の構造やフロアパネルに配置される機器との関係で
その構成が複雑と、なり、かつ設計上の自由度が制約さ
れる。

また、インナケーブルとこれを挿通するアウタアウタチ
ューブからなる遠隔操作ケーブルをもって操作するもの
は、例えば実開昭５８−１２８１３゛Ｏ号公報などに開
示されている。この従来技術ではインナケーブルと７ウ
タチユーブとをそれぞれ変速レバーのシフト操作または
セレクト操作に関連して独立に軸方向に移動させ、これ
らの軸方向の変位を変速機のコントロールロッドの回転
変位と軸方向変位に変換して、歯車変速機の所定のシフ
トロッドを作動させるようになっている。しかし、アウ
タチューブを軸方向に移動させることはこのアウタチュ
ーブが車両の床下またはフロアパネルの空間部に配索さ
れる関係上、フロアパネルなどの障害物と作動の都度滑
り、あるいはその姿勢ないし撓みが変化し、その耐久性
が問題となるばかりでなく、その動作にも配索状態によ
り微妙なずれが生じ、変速操作の確実性が損われる恐れ
がある。

（発明が解決しようとする問題点） そこで、本発明の目的はアウタチューブの回転運動とイ
ンナケーブルの軸方向運動との複合動作により変速レバ
ーの変速動作を円滑かつ確実に歯車変速機のコントロー
ルロッドへ伝達できるようにし・た変速機の遠隔操作機
構を提供することにある。

［問題点を解決するための手段］ 上記目的を達成するために、本発明の構成は車体に固定
されるブラケットに対してアウタチューブの端部を回動
可能に支持するとともに、変速レバーの一方向の動きに
より作動されるインナケーブルを前記アウタチューブに
挿通し、変速レバーの他方向の動きを前記アウタチュー
ブの回動に変換する機構を備えたものである。

［作用〕 変速レバー１を側方へ倒すと、変換機構を構成するスイ
ングアーム２と一緒に口金６が軸受３を中心として回動
され、アウタチューブ５も回動される。この回転がコン
トロールロッド１４に伝達され、シフトアーム１５が回
動されて所定のシフトブロックに係合する。こうしてセ
レクト操作が達せられる。

次いで、変速レバー１を前方または後方へ倒すと、イン
ナケーブル４が引かれるかまたは押され、コントロール
ロッド１０が軸方向へ移動する。シフトアーム１５と係
合する所定のシフトブロックのシフトロッドが軸方向へ
移動し、所定の変速歯車の噛み合いが達せられる。こう
して、シフト操作が達せられる。

［発明の実施例］ 本発明を第１の実施例に基づいて説明する。第１図に示
すように、車体詳しくは運転室のフロアパネル２２にブ
ラケット９が固定され、この垂直壁部９ａに軸受３が押
え２１をもって支持される。

この軸受３に支持した円筒状の口金６の端部にセレーシ
ョン２０が形成され、これに断面逆り字形をなすスイン
グアーム２の端部が嵌合され、かつロックナツト１６に
より締結される。スイングアーム２は垂直壁９ａに沿っ
て上方へ延び、かつほぼ水平に折り曲げられた端部に溝
２ａが備えられる。この溝２ａの内部にビン１７をもっ
て変速レバー１の中間部分が前後傾動可能に支持される
。

変速レバー１は操作機構を覆うカバー３３に設けたシフ
トパターンと同じスリット３４に沿って前後・左右に揺
動可能に案内される。変速レバー１の下端部にビン１８
をもって口金７が結合され、この口金７にインナケーブ
ル４の端部が遊結される。そして、インナケーブル４を
欅過案内するアウタチューブ５の端部が口金６に結合さ
れる。口金６と口金７との闇にベローズ９が結合され、
これによりインナケーブル４の端部が覆われる。

第２図に示すように、口金６には一端部にアウタチュー
ブ５を嵌合しかつかしめて固定される一方、他端側に軸
受３に嵌合される平坦な軸部３ａとセレーション２０ａ
とナツト１６を螺合するねじ軸部１６ａとが構成される
。

第３図は変速機側の作動機構を示す側面図である。歯車
箱２４に摺動可能に支持したコントロールロッド１４に
ビン２３をもってシフトアーム１５が支持され、このシ
フトアーム１５がコントロールロッド１４とともに回動
されると、複数個のシフトブロックの１つに係合され、
さらにコントロール０ツド１４を軸方向に移動すると、
シフトロッドが軸方向に移動され、所定の変速歯車の噛
み合いが達せられる。歯車変速機におけるシフトアーム
１５とシフトブロックとの構成は公知であるので説明を
省略する。

コントロールロッド１４にはインナケーブル４の端部が
口金２６を介して結合される。一方、アウタチューブ５
の端部は口金７に嵌合固定され、かつ車体側に固定した
ブラケット３２の垂直壁部３２ａに回動可能に支持され
る。口金７を支持する軸受３１は押え３０をもって垂直
壁部３２ａに支持される。そして、口金７と口金２６と
の間にベローズ２７が結合され、これにより口金７を貫
通するインナケーブル４の端部が覆われる。口金７には
スイングアーム１１がセレーション結合され、かつロッ
クナツト３６により固定される。口金７と一体的に回動
するスイングアーム１１にはビン２９をもってリンク１
２の一端が連結され、この他端はビン２８をもってリン
ク１３と連結される。リンク１３はコントロールロッド
１４にビン２５をもって連結される。

次に、本発明による変速機の遠隔操作機構の作動につい
て説明する。第１図に示す中立位置からまず、変速レバ
ー１を側方へ倒すとスイングアーム２と一緒に口金６が
軸受３を中心として回動される。したがって、アウタチ
ューブ５も回動され、第３図においてこの回転がコント
ロールロッド１４に伝達され、シフトアーム１５が回動
されて所定のシフトブロックに係合する。こうしてセレ
クト操作が達せられる。

次いで、第１図において変速レバー１を左方（前方）へ
倒すとインチケーブル４が右方へ引張られ、第３図にお
いてコントロールロッド１０が右方へ移動する。したが
って、シフトアーム１５と係合するシフトブロックのシ
フトロッドが右方へ押され、所定の変速歯車の噛み合い
が達せられる。こうして、シフト操作が達せられる。

逆に、第１図に示す状態から変速レバー２を右方（後方
）へ倒すとインナケーブル４が左方へ押され、第３図に
おいてコントロールロッド１４も左方へ押されることに
なり、シフトアーム１５によってこれに係合するシフト
ブロックのシフトロッドが反対側へ押されて、他の変速
段の変速歯車の噛み合いが達せられる。

インナケーブル４の軸方向運動に伴ってリンク１２．１
３はビン２８を支点として屈曲するだけで、変速レバー
１の側方への傾動によるスイングアーム２の回動を第３
図に示すコントロールロッド１４へ伝達する役目を果す
。

第４図には変速機側に構成される操作機構の他の実施例
を示す。ブラケット３２に軸受をもって支持される口金
７にスイングアーム１１がセレーション結合されるのは
、第３図に示す実施例とほぼ同様であるが、コントロー
ルロッド１４にフォーク１３ａが回転結合され、この溝
１３ｂにスイングアーム１１の端部が係合され、この係
合が外れない範囲でコントロールロッド１４が軸方向に
移動できる。

第５図に示す第２の実施例では、スイングアーム２が下
方へ伸び、この水平に伸びる端部の１２ａにビン１７を
もって変速レバー１の下端部が連結されるとともに、変
速レバー１の中間部分にビン１８をもって口金７が連結
され、この口金１８にインナケーブル４の端部が結合さ
れる。アウタチューブ５を支持する口金６は第１図に示
す実施例の場合と同様に、軸受をもってブラケット９の
垂直壁部９に回動可能に支持される。

第６，７図に示す第３の実施例では、垂直壁部９ａを有
する断面Ｕ字形のブラケット９に対して口金６およびビ
ン３８を介して水平断面Ｕ字形の傾動体３９の側壁部３
９ａが支持される。この傾動体３９にビン１８をもって
変速レバー１の中間部分が傾動可能に支持され、変速レ
バー１の下端部にビン１８をもって口金７が連結される
。この口金７に口金６を貢通ずるインチケーブル４の端
部が結合される。第７図に示すように、口金６は軸受３
をもって傾動体３９の側壁３９ａに固定されかつ垂直壁
部９ａに軸受３をもって支持される。

この実施例の変速機の遠隔操作機構では、変速レバー１
のセレクト操作は口金６およびビン３８を中心とする傾
動体３９の回動が、口金６を介してアウタチューブ５に
伝達される一方、変速レバー１のシフト操作はビン１８
を中心とする変速レバー１の回動に伴いインナケーブル
４の軸方向移動として伝達される。

第８．９図に示す第４の実施例では、ブラケット９の垂
直壁部９ａに口金６が軸受３（第９図）を介して回転可
能に支持され、この口金６に７ウタチユーブ５の端部が
結合される。口金６にこれとともに回動するアーム２Ｃ
が固定される。一方、ブラケット９の天！！９ｂにはハ
ウジング４２が結合され、これに球軸受４３を介して変
速レバー１の中間部分が支持される。ハウジング４２の
ＩｌＷにはスリット４２ａが設けられ、変速レバー１か
らスリット４２を経て側方へ突出するアーム２ｂが突出
される。このアーム２ｂと前述したアーム２Ｃとが円弧
状に湾曲したリンク４０によりそれぞれ球継手４１８．
４１ｂを介して連結される。

変速レバー１の下端部にはビン１８により口金７が連結
され、この口金７に口金６を貫通するインナケーブル４
の端部が結合される。

第９図に示すように、口金６は垂直壁部９ａに押え２１
をもって支持した軸受３に支持され、かつねじ軸部１６
ａにナツト１６を螺合して軸受３に軸方向に移動しない
ように支持される。口金６のフランジ６ａと軸受３との
間にセレーション１６ａが形成され、これにアーム２Ｃ
のボス部が嵌合固定される。

この実施例では、変速レバー１のセレクト操作時、変速
レバー１が第８図において矢印Ｘ方向に傾けられると、
スリット４２ａに沿ってアーム２ｂが傾けられ、リンク
４０によりアーム２Ｃも一緒に傾けられる。このアーム
２Ｃとともに口金６およびアウタケーブル５が軸受３の
周りに回動される。変速レバー１のシフト操作時は、変
速レバー１が矢印ｙ方向に傾けられると、インナケーブ
ル４が軸方向に移動する。

第１０図に示す第５の実施例では、箱形のブラケット９
の垂直壁部９ａに軸受３をもって口金６とスイングアー
ム２が一体的に回動可能に支持され、この口金６にアウ
タチューブ５の端部が結合される一方、口金６を貫通す
るインナケーブル４の端部に口金７が結合され、この口
金７が変速レバー１の下端部に球継手１８ａを介して結
合される。

ブラケットの天壁９ｂにはハウジング４２が支持され、
これに変速レバー１の中間部分が球面軸受４３を介して
支持される。また、ブラケット９の垂直壁部９ａに１対
のビン３８をもって断面Ｕ字形の傾動体３９が支持され
、この一方の側！３９ａに支持したビン４５がスイング
アーム２の端部に形成した溝２ａに係合される。変速レ
バー１の下端部は傾動体３９に設けたスリット４６を貫
通する。

この実施例では、変速レバー１のセレクト操作時、変速
レバー１とともに傾動体３９がビン３８を中心として回
動され、傾動体３９の回動はビン４５と係合するスイン
グアーム２を経て口金６の回転に変換される。また、変
速レバー１のシフト操作時、変速レバー１が第１０図に
おいて左右に傾動されると、インナケーブル４が軸方向
に移動される。

第１１図に示す第６の実施例では、ブラケット９の垂直
壁部９ａに口金６が軸受３をもって支持され、この口金
６にスイングアーム２がセレーション結合されるととも
に、アウタチューブ５が結合されるのは第１０図に示す
実施例と同様である。

ブラケット９の天壁９ｂにハウジング４２が固定され、
この内部に球面軸受４３をもって変速レバー１の中間部
分が支持される。変速レバー１の下端部は球継手を介し
て口金７と連結される。そして、口金６を貫通するイン
チケーブル４の端部が口金７に結合され、この口金７と
口金６とに結合したベローズ１９によってインナケーブ
ル４の端部が覆われる。変速レバー１の中間部分はスイ
ングアーム２の溝２ａに係合される。

この実施例では、変速レバー１のセレクト操作は直接ス
イングアーム２を介して口金６およびアウタチューブ５
に回転として伝達される。変速レバー１のシフト操作は
口金７を介してインナケーブル４を軸方向移動として伝
達される。

［発明の効果］ 本発明は上述のように、変速レバー１のセレクト操作が
スイングアーム２によって口金６を介してアウタチュー
ブ５に回転運動をもたらす一方、変速レバー１のシフト
操作がインナケーブル４に軸方向運動をもたらすので、
そのまま変速機においてコントロールロッド１４が回動
運動と軸方向運動を生じるから、操作が非常に軽快で確
実である。そして、アウタチューブ５の回動とインナケ
ーブル４の軸方向運動によって変速レバー１の操作が歯
車変速機へ伝達されるものであるから、インナケーブル
４の配策にも何ら支障がなく、変速操作に対してインナ
ケーブル４の姿勢が変化することはなく、たとえアウタ
チューブ５がフロアバネルなどに部分的に接しても回動
に伴って僅かに滑る程度であるから、これによってイン
ナケーブル４が損耗する度合は従来のアウタチューブを
軸方向に移動させるものに比べて極めて少ないといえる
。

こうして、遠隔操作手段としてのアウタチューブ５とイ
ンナケーブル４とからなる単一の遠隔操作ケーブルによ
って運転室の変速操作機構と、歯車変速機のコントロー
ルロッドとが連動連結されるので、従来のリンク機構な
どに比べて軽層化とコストの削減に役立つばかりでなく
、エンジンの振動を受けて変速レバー１がガタ付くなど
の不具合が解消される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る変速機の遠隔操作機構の側面断面
図、第２図同変速機の遠隔操作機構の要部を示す斜視図
、第３図は同遠隔作動機構によって操作される歯車変速
機側に配置される作動機構の側面断面図、第４図は歯車
変速機側に配置される作動機構の他の例を示す側面断面
図、第５図は本発明の第２実施例に係る変速機の遠隔操
作機構の側面断面図、第６図は本発明の第３実施例に係
る変速機の消隔操作機構の斜視図、第７図は同遠隔操作
機構の平面断面図、第８図は本発明の第４実施例に係る
変速機の遠隔操作機構の斜視図、第９図は同遠隔操作機
構の側面断面図、第１０図は本発明の第５実施例に係る
変速機の遠隔操作機構の側面断面図、第１１図は本発明
の第６実施例に係る変速機の遠隔操作機構の側面断面図
である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 車体に固定されるブラケットに対してアウタチューブの
   端部を回動可能に支持するとともに、変速レバーの一方
   向の動きにより作動されるインナケーブルを前記アウタ
   チューブに挿通し、変速レバーの他方向の動きを前記ア
   ウタチューブの回動に変換する機構を備えたことを特徴
   とする変速機の遠隔操作機構。