JPS61179734A - 多層構造体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は浴槽、カウンター、シンク、壁材、床材等の材
料として有用な合成樹脂組成物に関するものである。

この種の合成樹脂組成物としては従来から機械的強度、
耐熱水性、耐蝕性を改良するために合成樹脂にガラスを
混合したものが提供されている。

更に該合成樹脂組成物に白色を付与するＫは該ガラスト
共ニ酸化チタン、酸化アンチモン、ウベライト等の白色
顔料を添加したり、該ガラスの一部を水酸化ア〃ミニツ
ムで置換したりする方法が提供されている。しかし上記
白色顔料を添加する方法においては合成樹脂中への白色
顔料の分散不良が起υ色むらが生じ、しかも合成樹脂組
成物の耐蝕性を低下させるし、上記水酸化アルミニウム
で置換する方法は合成樹脂組成物の耐熱水性を低下させ
る。

本発明は上記従来の問題点を解決して合成樹脂組成物の
機械的強度、ｒ＃熱水性、耐蝕性を低下させることなく
して白色を付与することを目的とし、各層がガラス充填
材を混合した合成樹脂層であって、該合成樹脂層のうち
の少なくとも−１１には透明ガラス充填材が混合せられ
、少なくとも他の一層には乳白ガラスが混合されている
ことを骨子とするものである。

上記骨子によって本発明の合成樹脂組成物は白色を付与
するための顔料やガラス以外の充填剤を含まないから機
械的強度、耐熱水性、耐蝕性は低下せず、またガラスの
屈折率の相違によって白色を付与するから天理石調の透
明感のある好ましい外観が得られる。

本発明を以下に詳細に説明する。

本発明に用いられる合成樹脂には例えばメラミン樹脂、
尿素樹脂、フェノ−〃樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹
脂、ポリエステ〃樹脂等の熱硬化性合成樹脂１０例えば
アクリル樹脂、スチレン樹脂。

ポリ塩化ビニル、アクリロニトリル−ブタジェン−スチ
レン樹脂（ＡＢ８）、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリカーボネート等の熱可塑性合成樹脂等のあらゆる種
類の合成樹脂が含まれる。上記合成樹脂は二種以上混合
されてもよい。

本発明に用いられるガラス充填材は例えば８へ。

Ｂρ”　”　Ｒ＊　Ｏ−ＭＯ−Ｍｌｏ、　（ここにＲは
７ｙ力！Ｊ　金属、Ｍはアルカリ土類金属である）等を
成分として含む一般的なガラスからなり、本発明におい
ては該ガラス充填材は二種以上用いられ、そのうち少な
くとも一種は透明ガラス充填材であり、他の一種は乳白
ガラス充填材である。該透明ガラス充填材は望ましくは
上記合成樹脂の屈折率に近似する屈折率を有するものが
選択され、上記合成樹脂の屈折率はおおむね１．４５〜
１．６５であるから上記透明ガラス充填材も上記範囲の
屈折率を有することが望ましい。

この範囲の屈折率を有する透明ガラス充填材としては例
えば下記の組成を有するものがある。

８ｉ０．　　　　　４５〜７０重量％ Ｂρ、　　　　　　０〜１０／／ Ｒ１０５〜１５　〃 Ｍρ、　　　　　θ〜１０／／ 上記合成樹脂の屈折率に近似する透明ガラス充填材を用
いることにより透明感は増強され合成樹脂からなる多層
構造はより好ましい外観を呈するようになる。他の一種
としての乳白ガラス充填材は上記ガラスの一般的成分に
加えてＺｒＯ，、Ｓｂρ１Ｆ　、　８ｒＯ、Ｔｉｅ、等
の乳濁成分を含有するものである。

本発明に用いられるガラス充填材は粉末状２片状、繊維
状等の形状にされ、望ましくは表面にシラン処理が施さ
れる。該シラン処理とはシランカップリング剤、シリコ
ン樹脂、オルガノポリシロキサン等の珪素化合物によっ
てガラス表面を処理することを言う。上記シラン処理を
施したガラスは合成樹脂との親和性が向上して合成樹脂
とガラス充填材との剥離にもとづく白化現象のような透
明感を阻害する要因の発生が防止される。本発明におい
ては合成樹脂に対するガラス充填材の混合比は要求され
る透明度、白色感等に応じて如何ようにもされるが、通
常は合成樹脂ニガラス＝１０：９０〜７０：３０重量比
に混合される。

本発明においては上記ガラス充填材を混合した上記合成
樹脂からなる複層構造が提供されるが、該合成樹脂層の
うちの少なくとも一層には上記透明ガラス充填材が混合
され、少なくとも他の一層には上記乳白ガラス充填材が
混合される。上記複層構造において、透明ガラス充填材
が混合された合成樹脂層と乳白ガラス充填材が混合され
た合成樹脂層との二層からなる場合、前者の厚みをｄ訃 後者の厚みをｄ２とすればｄｌ／ｄ、＝１１５〜５／１
程度とすることが望ましい。

本発明の合成樹脂組成物は前記したように浴槽。

カウンター、シンク、壁材、床材等の材料とじて用いら
れ、夫々の用途に応じて鋳込成形、射出成形、プレス成
形、押出成形等の一般的表成形方法で所定の形状に成形
される。

以下に本発明を更に具体的に説明するための実施例につ
いて述べる。

実施例１゜ オルガノポリシロキサンで表面処理した透明ガラス粉末
（屈折率１．５４）２００ｇと不飽和ポリエステＭ樹脂
（屈折率Ｌ５４）１００ｇ、および１ｇの硬化剤を混合
し真空脱泡しつつ混練し、該混練物を所定の鋳型に流し
込む。更にオルガノポリシロキサンで表面処理した１０
重量％チタン含有チタン乳白ガラス粉末２００ｇと不飽
和ポリエステ〃樹脂１００ｇとを混合し真空脱泡しつつ
混練し、該混練物をその上から鋳型に流し込む。８０℃
３時間の加熱により天理石調の好ましい外観を有する二
層構造の成形物を得る。

実施例２゜ シリコン樹脂で表面処理した透明ガラス粉末（屈折率１
．５０）２５０ｇとメタクリル酸メチμモノマー（樹脂
した場合の屈折率］、、５０）２００ｇ、および２ｇの
硬化剤を混合し真空脱泡しつつ混練し、該混練物を所定
の鋳型に流し込み７０℃１時間加熱する。更に同じくシ
リコン樹脂で表面処理し九ジｌレコン１５重量％含有ジ
ルコン乳白ガラスｍ末５０ｇ、メグクリル酸メチル七ツ
マ−１００ｇ、およびＩｇの硬化剤を混合し真空脱泡し
つつ混練し、該混練物をその上から鋳型に流し込み７Ｇ
’０３時間の加熱により天理石調の透明感を有する好ま
しい外観を有する二層構造の成形物を得る。

実施例８゜ 透明ガラス短繊維（屈折率１．５４）２００ｇ。

ポリスチレン（屈折率１．６０）２００ｇを押出成形機
内で加熱混合し、押出し成形およびカットを行ってベレ
ットＡを製造する。更に！／Ａ／コン１５重量％含有ジ
ルコン乳白ガラス短繊維１００ｇ。

ポリスチレン１００ｇを同様に押出成形機内で加熱混合
し、押出し成形およびカットを行ってベレットＢを製造
する。該ベレットＡと該ベレットＢとを用いて二色射出
成形を行い天理石調の好ましい外観を有する二層構造の
成形物を得る。

実施例４゜ オルガノポリシロキサンで表面処理した透明ガラス片（
屈折率１．５４）２９５ｇ、および同じくオルガノポリ
シロキサンで表面処理したアンチセフ５重量％含有乳白
アンチモンガラス片５ｇを夫々の層に用いて実施例１と
同様にして天理石調の好ましい外観を有する二層構造の
成形物を得る。

実施例５゜ シランカップリング剤で表面処理した透明ガラス粉末（
屈折率１．５０）１５０ｇ、およびシランカップリング
剤で表面処理したＦ、＆して６重量％含有するフッ素乳
濁ガラス１５０ｇを夫々の層に用いて実施例２と同様に
して天理石調の好ましい外観を有する成形物を得る。

実施例６゜ シリコン樹脂で表面処理した透明フリット粉末（屈折率
１．６０）２５０ｇ、およびシリコン樹脂で表面処理し
たスズ９１Ｌ量％含有スズ乳濁ガフス５０ｇを夫々の１
忙用い実施例３と同様にして天理石調の好ましい外観を
有する二層構造の成形物を得る。

実施例７゜ 実施例１の成形物を用いて第１図に示すような層構造を
有する浴槽を製造する。第１図においてαｐは透明なポ
リカーボネート樹脂からなる保護層、υはガラス繊維強
化プラスチツク層、（至）は実施例７の成形物層で（１
３Ａは透明ガラス粉末を含んだ層、（１３Ｂはチタン乳
白ガラス粉末を含んだ層、αぐは着色したガラス繊維強
化プラスチツク層である。

【図面の簡単な説明】

第１図は浴槽の層構造の一実施例を示す断面図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 各層がガラス充填材を混合した合成樹脂層であって、該
   合成樹脂層のうちの少なくとも一層には透明ガラス充填
   材が混合せられ、少なくとも他の一層には乳白ガラスが
   混合されていることを特徴とする多層構造