JP2701641B2 - 加飾成形品の製法 - Google Patents
加飾成形品の製法Info
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Description
花崗岩や大理石などの天然石に似た外観を有する繊維強
化樹脂成形品などの成形品の表面層などに用いられる加
飾成形品の製法に関し、着色樹脂または無着色樹脂の硬
化物を破砕して第一破砕樹脂粒子とし、ついで、この第
一破砕樹脂粒子を透明硬化性樹脂液に配合して、これを
硬化させたのち、この硬化物を破砕して第二破砕樹脂粒
子を作り、ついで、この第二破砕樹脂粒子を透明硬化性
樹脂液に配合したものを硬化成形して加飾成形品とする
ことによって、複雑で深み感のある模様を有し、天然石
質感が高い加飾成形品が得られるようにしたものであ
る。
体例として、いわゆる人工大理石の製造方法が知られて
いる。その一例としては、ポリメチルメタクリレートな
どのアクリル樹脂をメタクリル酸メチルなどのアクリル
酸エステルモノマーに溶解した重合性樹脂液に、水酸化
アルミニウムなどの無機充填材と、破砕などにより得た
樹脂粒子とを配合し、この配合物を硬化成形して、模様
付けを行なう方法である。上記樹脂粒子は、未硬化液状
不飽和ポリエステル樹脂に水酸化アルミニウムなどの無
機充填材と、必要に応じて着色剤とを加えたのち硬化さ
せ、この硬化物を破砕して得られるもので、色調、透明
度、形状等の異なる数種以上のものが適宜組み合わされ
て上記重合性樹脂液に配合される。
々の粒子全体が均質に着色されているものであるので、
上記重合性樹脂液に分散させても、単一な模様付けしか
できず、得られる加飾成形品は天然石質感が不足するも
のであった。
ける課題は、複雑で深み感のある模様付けが可能であ
り、天然石質感が高い加飾成形品が得られるようにする
ことにある。
または無着色樹脂硬化物を破砕して第一破砕樹脂粒子と
し、ついで、この第一破砕樹脂粒子を透明硬化性樹脂液
に配合して、これを硬化させたのち、この硬化物を破砕
して第二破砕樹脂粒子を作り、ついで、この第二破砕樹
脂粒子を透明硬化性樹脂液に配合したものを硬化成形し
て加飾成形品とすることで解決される。
一破砕樹脂粒子について説明する。この第一破砕樹脂粒
子は、着色樹脂の場合は通常粒子全体が均質に着色され
ている不透明粒子で、未硬化液状硬化性樹脂に、必要に
応じて着色剤を配合したものを硬化させ、この着色樹脂
または無着色樹脂硬化物を破砕して得られるものであ
る。
リエステル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラ
ミン樹脂、尿素樹脂や、これらの樹脂とアクリルシロッ
プの混合物や、これらの混合物等が用いられる。
みの色調にするためのもので、TiO2、Fe2O3、イ
エロートナー、ブラウントナー、ブルートナー、グリー
ントナー等が用いられるが、この着色剤が配合される上
記未硬化液状硬化性樹脂に応じて最も適するものが選ば
れる。配合量は、第一破砕樹脂粒子の着色度によって決
められ、上記未硬化液状硬化性樹脂100重量部に対し
て0.1〜5重量部程度である。
一破砕樹脂粒子の透明度を調整するため充填材を添加し
てもよい。充填材としては、平均粒子径約5μm〜数1
00μm程度の水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウ
ム、炭酸カルシウム、ガラスフィラー等が用いられる。
配合量は上記未硬化液状硬化性樹脂100重量部に対し
て100〜200重量部程度である。一般に、200重
量部を超えて配合すると第一破砕樹脂粒子が不透明とな
りやすく、また、100重量部未満であると第一破砕樹
脂粒子の比重が小さくなりすぎて、第一破砕樹脂粒子が
配合される透明硬化性樹脂液中に適度に分散しなくなる
ことが多い。
のとしては、硬化促進剤、ラジカル硬化剤等が用いられ
る。硬化促進剤としては、ナフテン酸コバルトなどが用
いられ、上記未硬化液状硬化性樹脂100重量部に対し
て0〜1重量部程度添加される。ラジカル硬化剤として
は、有機過酸化物などが用いられ、上記未硬化液状熱硬
化性樹脂100重量部に対して0.5〜2重量部程度添
加される。
常法によりシート状に成形、硬化して着色樹脂または無
着色樹脂硬化物とする。ついで、この着色樹脂または無
着色樹脂硬化物を破砕する。この破砕は、まず、ハンマ
ー等を用いて粗粉砕し、さらに、ロール粉砕機、ハンマ
ーミル、ジョークラッシャー等を用いて粉砕した後、粒
子径200μm〜5mm程度のものが分級され第一破砕
樹脂粒子とされる。
る。この第二破砕樹脂粒子は、上記第一破砕樹脂粒子を
その色調、透明度、形状等の異なる一種以上、好ましく
は二種以上のものを適宜組み合わせて透明硬化性樹脂液
に配合して、これを硬化させたのち、この硬化物を破砕
して得られるものである。
脂液としては、不飽和ポリエステル樹脂、アクリルシロ
ップなどや、これらの混合物等が用いられる。第一破砕
樹脂粒子の配合量は、上記透明硬化性樹脂液100重量
部に対して10〜150重量部程度で、好ましくは50
〜100重量部程度である。10重量部より少ないと第
二破砕樹脂粒子に自然で深み感を有する模様が得られに
くく、150重量部を超えると第一破砕樹脂粒子とこれ
が配合される透明硬化性樹脂液とからなる混合物の粘度
が高く成形することができないという不都合が生じる。
樹脂液には、透明性を損なわない限り、上記第一破砕樹
脂粒子を得るために用いたものと同様の充填材を配合し
てもよい。また、透明性を損なわない限り、着色剤を配
合してもよい。この着色剤は、上記第一破砕樹脂粒子が
配合される透明硬化性樹脂液を好みの色調にするための
もので、上記第一破砕樹脂粒子を得るために用いたもの
と同様のものが用いられるが、第一破砕樹脂粒子が配合
される透明硬化性樹脂液に応じて最も適するものが選ば
れる。
樹脂液を硬化させるものとしては、上記未硬化液状硬化
性樹脂に用いたものと同様の硬化促進剤、ラジカル硬化
剤等が用いられ、それぞれ上記透明硬化性樹脂液100
重量部に対して0〜1重量部、0.5〜2重量部程度添
加される。
により、シート状に成形、硬化して硬化物とする。つい
で、この硬化物を破砕する。この破砕は、まず、ハンマ
ー等を用いて粗粉砕し、さらに、ロール粉砕機、ハンマ
ーミル、ジョークラッシャー等を用いて粉砕した後、粒
子径500μm〜10mm程度のものが分級され第二破
砕樹脂粒子とされる。
明な樹脂粒子の内部に第一破砕樹脂粒子の一種以上がほ
ぼ均一に分散された状態で含まれたものである。この第
二破砕樹脂粒子は後述するように加飾成形品を模様付け
するためのものとなるが、このもの自体、すなわち模様
付け粒子自体に模様が付けられたものとなる。
られる加飾成形品について説明する。この加飾成形品
は、上記第二破砕樹脂粒子をその色調、透明度、形状等
の異なる一種以上、好ましくは二種以上のものを適宜組
み合わせて透明硬化性樹脂液に配合したものを硬化成形
して得られるものである。第二破砕樹脂粒子が配合され
る透明硬化性樹脂液としては、アクリルシロップ、不飽
和ポリエステル樹脂等が用いられる。
化性樹脂液100重量部に対して10〜150重量部程
度で、好ましくは50〜100重量部程度である。10
重量部より少ないと加飾成形品に天然石質感に似た外観
が得られず、150重量部を超えると第二破砕樹脂粒子
と、これが配合される透明硬化性樹脂液とからなる混合
物の粘度が高く成形することができないためである。
樹脂液には、透明性を損なわない限り、充填材を配合し
てもよい。充填材としては、先に用いられたものと同様
のものが用いられる。第二破砕樹脂粒子が配合される透
明硬化性樹脂液を硬化させるものとしては、先に用いら
れたものと同様の硬化促進剤、ラジカル硬化剤等が用い
られ、それぞれ上記透明硬化性樹脂液100重量部に対
して0〜1重量部、0.5〜2重量部程度添加される。
硬化性樹脂液は、これの硬化物の透明度が、第一破砕樹
脂粒子が配合される透明硬化性樹脂液の硬化物の透明度
より高いことが好ましく、透明度が低いと第二破砕樹脂
粒子が配合される透明硬化性樹脂液の硬化物中に分散し
ている第二粉砕樹脂粒子の色調、透明度、形状等が現出
されにくく、加飾成形品に目的とする模様付けをするこ
とができない。
ば、四角状の金型内に流し込み、硬化、成形した後、こ
れを金型内から取り出すと加飾成形品が得られ、この
後、その表面を研磨加工していわゆるマーボロンなどの
擬石を製造することができる。また、上記透明硬化性樹
脂組成物を金型の内壁に塗布し、硬化したのち、通常の
ハンドレイアップ法やスプレイアップ法などによって繊
維強化樹脂成形品を形成し、ゲルコート層が加飾成形品
となった繊維強化樹脂成形品を得ることができる。さら
に、上記透明硬化性樹脂組成物を目的とする物体表面に
塗布、硬化して加飾成形品としたり、あるいは、成形型
に流し込んで硬化、成形して加飾成形品とすることもで
きる。
ては、透明樹脂硬化物中に、第二破砕樹脂粒子が分散し
た状態となっている。第二破砕樹脂粒子は上述のよう
に、その内部に種々に着色されたまたは無着色の第一破
砕樹脂粒子がほぼ均一に分散している。このため、加飾
成形品全体としては、第一破砕樹脂粒子が均一に分散し
た塊状の部分が分散した状態となり、局部的に第一破砕
樹脂粒子が均質に分散したものとなる。したがって、模
様が複雑化し、天然石質感の高い深みのある成形品が得
られる。また、第二破砕樹脂粒子が配合される透明硬化
性樹脂液の硬化物の透明度が、第一破砕樹脂粒子が配合
される透明硬化性樹脂液の硬化物の透明度より高くすれ
ば、加飾成形品をなす透明樹脂硬化物中に第二破砕樹脂
粒子自体の存在が視認されこの結果、模様の立体化が強
調され、深みが一層よく現出される。
品の製法は、着色樹脂または無着色樹脂硬化物を破砕し
て第一破砕樹脂粒子とし、ついで、この第一破砕樹脂粒
子を透明硬化性樹脂液に配合して、これを硬化させたの
ち、この硬化物を破砕して第二破砕樹脂粒子を作り、つ
いで、この第二破砕樹脂粒子を透明硬化性樹脂液に配合
したものを硬化成形して加飾成形品とするものであるの
で、従来の加飾成形品の製法に比べて複雑で深み感のあ
る模様付けが可能となり、天然石質感が高い加飾成形品
が得られるという利点がある。
Claims (2)
- 【請求項1】 樹脂硬化物を破砕して第一破砕樹脂粒子
とし、ついで、この第一破砕樹脂粒子を透明硬化性樹脂
液に配合して、これを硬化させたのち、この硬化物を破
砕して第二破砕樹脂粒子を作り、ついで、この第二破砕
樹脂粒子を透明硬化性樹脂液に配合したものを硬化成形
して加飾成形品とすることを特徴とする加飾成形品の製
法。 - 【請求項2】 第二破砕樹脂粒子が配合される透明硬化
性樹脂液の硬化物の透明度が、第一破砕樹脂粒子が配合
される透明硬化性樹脂液の硬化物の透明度より高いこと
を特徴とする請求項1記載の加飾成形品の製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4021457A JP2701641B2 (ja) | 1992-02-06 | 1992-02-06 | 加飾成形品の製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4021457A JP2701641B2 (ja) | 1992-02-06 | 1992-02-06 | 加飾成形品の製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05214115A JPH05214115A (ja) | 1993-08-24 |
JP2701641B2 true JP2701641B2 (ja) | 1998-01-21 |
Family
ID=12055508
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4021457A Expired - Fee Related JP2701641B2 (ja) | 1992-02-06 | 1992-02-06 | 加飾成形品の製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2701641B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5931134A (ja) * | 1982-08-13 | 1984-02-20 | Nippon Gakki Seizo Kk | 合成樹脂の成形法 |
JP2572434B2 (ja) * | 1988-11-04 | 1997-01-16 | 株式会社日本触媒 | 御影石調人工石およびその製造方法 |
-
1992
- 1992-02-06 JP JP4021457A patent/JP2701641B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH05214115A (ja) | 1993-08-24 |
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