JPS6117710Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はプレート着脱式ホツトプレートに関
し、特に単一のスプリングによつてプレートの収
納時のロツクと取外し時のプレートの押上げを行
なわせしめたものである。

此種プレート着脱式のホツトプレートはプレー
トを枠体に着脱自在にしたもので、収納時はプレ
ートの離脱及びガタツキを防止するために所謂ロ
ツクボタンが設けられている。ところがこのボタ
ンはプレートの収納前には手によつて操作してロ
ツク可能状態にセツトし、収納後には再び手によ
つてロツク位置まで移動せしめる必要があり面倒
であると共に前述の様な手順を行なわずにプレー
トを収納した場合にはガタツキを生じたり振動に
よつてプレートが外れて火傷を生ずる危険がある
と共に手順を誤まればロツク装置を破損する欠点
があつた。又、プレートの取外しは前述の様にロ
ツクボタンを移動せしめてロツクを解除するわけ
であるが、プレートの把手を持つことができず取
出し難い欠点があると共にロツク装置はフレーム
の上面に露呈して設けられているためにフレーム
の上面の掃除が面倒であると共に美観を損ねたり
指を挾んで傷を生ずる原因となつた。

本考案は上記種々の欠点を改良したもので以下
図面に基づいて説明する。１は内側に円形の収納
凹所２と該収納凹所の対向する部位に段部３を有
する凹所４，４を設けた枠形（四角形）のフレー
ム、５は対向する外側壁に一対の把手６ａ，６ｂ
を設け底壁に電気ヒーター（図示せず）を埋設し
た円形プレート、前記把手６ａ，６ｂの一方６ａ
は上部には外方に突出する幅広の握り部７を設け
ると共に該握り部の下部には所定間隔Ｓを存して
外方に突出する係止片８を設け、更にその下部に
は幅広の押圧部９を一体に設けＦ型を形成してい
る。１０は略中央部をピン１１によつて軸支し一
側に傾斜部１２を有する係止爪１３を設けて前記
収納凹所２内に突出して設け他側をフレーム１の
外側である外周縁の下方に突出して設けたＬ形の
ロツクレバー、１４は略中央部を前記ロツクレバ
ー１０と共にピン１１に軸支され一側を前記ロツ
クレバー１０の一側に固定し他側を前記収納凹所
２内に臨ませて前記押圧体９の当接部１５とした
線材を折曲して形成したるスプリングで、前記当
接部は幅広の形に折曲形成している。１６は前
記凹所４の一方の下部に横方向に橋架して設けた
ストツパーでスプリング１４の当接部１５が必要
以上に上方に移動するのを防止する。１７は前記
フレーム１の一隅角部に装着自在にして設けたコ
ントローラーである。

次にプレート５の収納動作及び取外し動作につ
いて述べる。初めに収納動作について述べると、
プレート５の他方の把手６ｂをフレーム１の他方
の凹所４に対向せしめて収納し一方の把手６ａを
第５図の様に下方に押下げると、把手６ａの押圧
部９が下方に押圧されるためスプリング１４が蓄
勢され第５図矢印Ａの様にロツクレバー１０の他
側が押上げられると共に一側が回動して係止爪１
３が把手６ａの係止片８に係止される。即ち、こ
の時スプリング１４は押圧部９の押圧に伴ないプ
レート５のロツクを行なうために作用することに
なる。而して、プレート５の取外し動作について
述べると第５図矢印Ｂの様にロツクレバー１０の
他側をフレーム１の下方よりスプリング１４に抗
して押下げると、係止爪１３が係止片８より外れ
るためスプリング１４の除勢によつて当接部１５
が押圧部９を介してプレート５の他方が押上げら
れ握り部７がフレーム１の上面より突出する。

尚、本考案はロツクレバーの係止爪は凹所内に
突出せしめたが、この凹所は収納凹所と連設して
おり収納凹所の一部とすることができる。

以上の様に本考案は内側に収納凹所を設けた枠
形のフレームと、前記収納凹所に着脱自在に設け
られ対向する外側壁に把手を取付けたプレート
と、一側を前記収納凹所内に突出して設け他側を
フレームの外側に突出せしめて軸支したロツクレ
バーと、該レバーと共に軸支されプレートの前記
収納凹所への収納時にロツクレバーの一端を前記
把手に係止せしめて蓄勢し、該係止を解きプレー
トの取外し時に除勢によつてプレートを押上げる
スプリングを設けたものであるから、単一のスプ
リングによつてプレートの収納時はプレートのロ
ツクを行ない、取外し時はプレートを上方に押上
げることができ部品点数が減少するのは勿論のこ
とロツクが確実になると共にプレートの取外しが
容易となり火傷を生ずることがない。又、プレー
トの収納に伴ない自動的にロツクすることができ
手順を考慮する必要がないと共に誤つたプレート
がガタツイたり離脱することがない。更に前記把
手は上部に外方に突出する握り部を設け所定間隔
を存して下部に外方に突出する係止片を設けると
共にロツクレバーの一側に係止爪を設け、該係止
爪によつて係止片に係止するものであるから、ロ
ツクレバーは把手の下方に隠れ美観を損なうこと
がないと共にフレームの上面の清掃時においても
邪魔するものがなく且ロツク装置によつて指を挾
むこともなくなる。加えて、前記スプリングは一
側をロツクレバーの他側に固定或いは弾接せしめ
他側を形として収納凹所内に臨ませプレートの
把手の当接部としたものであるから、スプリング
と把手の当接部とは幅広い範囲に亘つて弾接する
ことになり、把手の位置が左右にバラツキを生じ
た場合でも確実にスプリングに当たり且スプリン
グの除勢時の復元力を有効に利用できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のホツトプレートの外観斜視
図、第２図はプレートの斜視図、第３図は収納凹
所の一部である凹所の斜視図、第４図はプレート
の収納状態を示す断面図、第５図はプレートの取
外し状態を示す断面図である。 １……フレーム、２……収納凹所、４，４……
凹所、５……プレート、６ａ，６ｂ……把手、７
……握り部、８……係止片、１０……ロツクレバ
ー、１１……ピン、１４……スプリング、１５…
…当接部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内側に収納凹所を設けた枠形のフレームと、前
   記収納凹所に着脱自在に設けられ対向する外側壁
   に把手を取付け、且つ電気ヒーターを埋設したプ
   レートと、一側を前記収納凹所内に突出して設け
   他側をフレームの外側に突出せしめて軸支したロ
   ツクレバーと、該ロツクレバーと共に軸支されプ
   レートの前記収納凹所への収納時にロツクレバー
   の一端を前記把手に係止せしめて蓄勢し、該係止
   を解いたプレートの取外し時に除勢によつてプレ
   ートを押し上げるスプリングを設けたことを特徴
   とするプレート着脱式ホツトプレート。