JPS61175343A - 自動変速機 - Google Patents

自動変速機

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JPS61175343A
JPS61175343A JP60016164A JP1616485A JPS61175343A JP S61175343 A JPS61175343 A JP S61175343A JP 60016164 A JP60016164 A JP 60016164A JP 1616485 A JP1616485 A JP 1616485A JP S61175343 A JPS61175343 A JP S61175343A
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friction clutch
clutch
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gear train
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Manabu Hikita
引田 学
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、自動車に搭載されてエンジン出力の伝達経路
を運転状態に応じて切換えることにより自動的に変速動
作を行わせるようにした自動変速機、特にこの種の変速
機における新規なギヤトレーンの構造に関する。
(従  来  技  術) 自動車用の自動変速機としては、遊星歯車機構を用いた
ものが一般に使用されているが、トラック用等として変
速段を多くしようとした場合、遊星歯車機構を用いたも
のであるとギヤトレーンの構造が著しく複雑化し、変速
機の全体が大型化することになる。そこで、従来から手
動変速機で採用されているギヤトレーン構造、即ち平行
2軸間にギヤ比の異なる複数の歯車列を並設し、これら
の歯車列のうちの1つを選択的に動力伝達状態とするこ
とにより複数の変速段を得るようにしたギヤトレーンを
用い、この歯車列の選択を摩擦クラッチを用いて行わせ
ることにより変速段の切換えを自動的に行うようにした
自動変速機の採用が考えられる。しかし、この種のギヤ
トレーンを用いて自動変速機を構成した場合、次のよう
な問題が生じる。つまり、変速動作は、1つの歯車列を
動力伝達状態から動力遮断状態に切換えると同時に、他
の歯車列を動力遮断状態から動力伝達状態に切換えるこ
とにより行われ、その時に前者の歯車列についてのa!
擦ツクラッチ解放動作と後者の歯車列についての摩擦ク
ラッチの締結動作とが必要となるが、その解放、締結動
作のタイミングが適切でないと、例えば2つの摩擦クラ
ッチが同時に締結された状態が生じて所謂変速ショック
が発生し、或いは2つの摩擦クラッチが共に解放された
状態が生じて変速機がニュートラル状態となることによ
り、エンジン回転の吹き上り現象が生じる等の不具合を
招(のである。また、このような不具合を防止するため
に、変速時における2つの摩擦クラッチの解放、締結動
作を適切なタイミングで行わせようとすると、制御回路
が著しりWI雑化することになる。
ところで、本発明に係る自動変速機は、後述するように
、平行2軸間に並設した複数の歯車列を摩擦クラッチと
ワンウェイクラッチとを用いて選択的に動力伝達状態と
するものであるが、平行2軸間に複数の歯車列が並設さ
れ且つ動力断続用クラッチとワンウェイクラッチとを備
えたものとして、特開昭58−225244号公報に開
示された歯車式変速装置がある。しかし、この変速装置
は軸に対して遊動状態にある歯車を当該軸に結合する手
段として手動操作によるシンクロ装置を用いるものであ
り、また出力軸がエンジン出力軸と同軸線上にない所謂
フロントエンジンフロントドライブ車用の変速装置に関
するものであって、本発明に係る自動変速機とは基本型
式が相違するものである。
(発  明  の  目  的) 本発明は、自動変速機、特に平行2軸間に複数の歯車列
を並設してなるギヤトレーン構造を採用した自動変速機
における上記のような問題を解消するもので、変速時に
おける摩擦クラッチの動作タイミングの制御が容易な構
造を実現することにより、多数の変速段を有する自動変
速機として全体がコンパクトに構成され、しかも簡素な
制御回路によって、変速ショックやエンジン回転の吹き
上り等を生じることなく、変速動作が良好に行われる自
動変速機を提供することを目的とする。
(発  明  の  構  成) 本発明に係る自動変速機は、上記目的達成のため次のよ
うに構成したことを特徴とする。
即ち、先ずエンジン出力軸にトーションスプリング又は
トルクコンバータ等を介して連結されるインプットシャ
フトと、該インプットシャフトの後方に同軸線上に配置
されたアウトプットシャフトと、これらのシャフトに平
行に配置されたカウンタシャフトとを備える。そして、
これら各シャフト間における複数の動力伝達経路を断続
する摩擦クラッチとして、上記インプットシャフト上の
第1ギヤと該ギヤに噛合うカウンタシャフト上の第2ギ
ヤとでなる第1歯車列を含む動力伝達経路を断続する第
1摩擦クラッチと、インプットシャフト後端部に第1ワ
ンウェイクラッチを介して設けられた第3ギヤと該ギヤ
に噛合うカウンタシャフト上の第4ギヤとでなる第2歯
車列を含む動力伝達経路を断続する第2摩擦クラッチと
、アウトプットシャフトの前端部に設けられ、インプッ
トシャフトから上記第1ワンウェイクラッチを介してア
ウトプットシャフトに至る動力伝達経路を断続する第3
m1Iクラッチと、カウンタシャフト上の第5ギヤと該
ギヤに噛合うアウトプットシャフト上の第6ギヤとでな
る第3歯車列を含む動力伝達経路を断続する第41擦ク
ラッチと、カウンタシャフト後端部の第7ギヤと該ギヤ
に噛合うアウトプットシャフト上の第8ギヤとでなる第
4歯車列と第2ワンウェイクラッチとを含む動力伝達経
路を断続する第5摩擦クラッチとを備える。
上記の構成によれば、上記4つの歯車列のギヤ比を適切
に設定しておけば、第1〜第5摩擦クラツヂの選択的締
結により、インプットシャフトからアウトプットシャフ
トに至る動力伝達経路として、次のような経路が得られ
る。即ち、第2歯車列、カウンタシャフト及び第4歯車
列を通過する経路と(1速)、第1歯車列、カウンタシ
ャフト及び第4歯車列を通過する経路と(2速)、第2
歯車列、カウンタシャフト及び第3歯車列を通過する経
路と(3速)、第1歯車列、カウンタシャフト及び第3
6il車列を通過する経路と(4速)、直接インプット
シャフトからアウトプットシャツ!〜に動力が伝達され
る経路と(5速)、第1歯車列、カウンタシャフト及び
第2歯車列を通過する経路(6速)とが得られ、このよ
うに4つの歯車列で6つの前進変速段を構成することが
可能となる。そして、特に上記の構成によれば、第1.
第2ワンウェイクラッチの作用により、1−2.3−4
.5−6の変速時においては、1つの摩擦クラッチの締
結又は解放動作によって変速段が切換えられ、また2−
3,4−5の変速時においても2つの摩擦クラッチの締
結又は解放動作だけで変速段が切換えられることになる
(発  明  の  効  果) 本発明に係る自動変速機は上記のような構成であるから
、平行2軸式のギヤトレーンの採用と、4つの歯車列で
6つの前進変速段が得られることとが相俟って、同じ変
速段数の他の自動変速機に比較して全体がコンパクトに
構成される。特に、各変速段の切換えが1つ又は2つの
H擦りラッチの動作だけで行われることにより、複雑な
制御回路を用いて複数の摩擦クラッチの動作タイミング
を最適に設定する煩わしさが軽減され、簡素な制御回路
で、しかも変速ショックやエンジン回転の吹き上り等を
伴わないで良好な変速動作が行われる自動変速機が実現
される。
(実  施  例) 以下、本発明の実施例について説明する。
第1図に示すように自動変速1110は、ミッションケ
ース11内に、エンジン出力軸1にフライホイール2と
変速時の回転変動に伴う衝撃を和らげるトーションスプ
リング3を有する緩衝用ディスク4とを介して前端部を
連結されたインプットシャフト20と、該インプットシ
ャフト20の後方に同軸線上に配置され且つ後端部にプ
ロペラシャフト(図示せず)の取付はドラム5が結合さ
れたアウトプットシャフト30と、これらのシャフト2
0.30に平行に配置されたカウンタシャフト40と、
これらのシャフト20.30.40間で動力の伝達、遮
断を行う複数の歯車列、摩擦クラッチ及びワンウェイク
ラッチ等を配設した構成とされている。
上記インプットシャフト20の中間部には第1ギヤ51
が遊嵌合されていると共に、該ギヤ51に常時噛合う第
2ギヤ52がカウンタシャフト40の前部にスプライン
嵌合され、これらのギヤ51.52によって第1歯車列
Iが構成されている。
そして、インプットシャフト20上に該シャフト20と
第1ギヤ51とを結合、分離する湿式多板式の第摩擦ク
ラッチ61が設けられている。この第111!擦クラッ
チ61は、インプットシャフト20にスプライン結合さ
れたドラム61aと、上記第1ギヤ51に一体形成され
たハブ61bと、その両者間に配設されてドラム61a
及びハブ61bに交互にスプライン結合された複数の摩
擦板61cと、作動圧の導入時にこれらのrs擦根板6
1C締結して上記ドラム61aとハブ61b1換言すれ
ばインプットシャフト20と第1ギヤ51とを結合する
ピストン61dとで構成されている。
また、インプットシャフト20の後端部には第1ワンウ
ェイクラッチ71を介して第3ギヤ53が嵌合されてい
ると共に、該ギヤ53に常時噛合う第4ギヤ54がカウ
ンタシャフト40に遊嵌合され、これらのギヤ53.5
4によって第2歯車列■が構成されている。そして、上
記カウンタシャフト40上には該シャフト40と第4ギ
ヤ54とを結合、分離する第21摩擦クラッチ62が設
けられているが、このクラッチ62も、カウンタシャフ
ト40にスプライン結合されたドラム62aと、上記第
4ギA754のスリーブ状延長部54aに結合されたハ
ブ62bと、該ドラム62aとハブ62bとの間に配設
された複数の摩擦板62cと、作動圧の導入時にこれら
の摩擦板62cを締結して上記ドラム62aとハブ62
b1即ちカウンタシャフト40と第4ギヤ54とを結合
するピストン62dとで構成されている。
更に、インプットシャフト20の後端部における上記第
1ワンウェイクラッチ71とアラ1ヘブツトシヤフト3
0の前端部との間に第3摩擦クラッチ63が配置されて
いる。このクラッチ63も、アウトプットシャフト30
にスプライン結合されたドラム63aと、上記第1ワン
ウェイクラッチ71のアウタレース71a (第3ギヤ
53)に一体のハブ63bと、その両者間に配設された
複数の摩擦板63cと、作動圧の導入時にこれらの摩擦
板63cを締結してハブ63bとドラム63aとを結合
するピストン63dとで構成されている。
そして、この第3摩擦クラッチ63が締結され、■つ上
記第1ワンウェイクラッチ71がロックされた時に、イ
ンプットシャフト20とアウトプットシャフト30とが
結合されるようになっている。
ここで、インプットシャフト20上には、上記第1ワン
ウェイクラッチ71に並列にエンジンブレーキ用摩擦ク
ラッチ66が備えられている。このクラッチ66は、イ
ンプットシャフト20にスプライン結合されたドラム6
6aと、第1ワンウェイクラッチ71のアウタレース7
1aに一体のハブ66bと、これらの間に配設された複
数のS振板66cと、これらの摩擦板66cを締結して
上記ドラム66aとハブ66bを結合するピストン66
dとで構成されている。従って、この11i擦クラッチ
66が締結されると、第1ワンウェイクラッチ71がフ
リーの状態にあっても、インプットシャフト20と第3
ギヤ53ないし第3摩擦クラッチ63のハブ63bとが
結合されることになる。
一方、上記カウンタシャフト40の後部には第5ギヤ5
5が一体形成されていると共に、該ギヤ55に常時噛合
う第6ギヤ56がアウトプットシャフト30に遊嵌合さ
れ、これらの第5.第6ギヤ55.56によって第3歯
車列■が構成されている。そして、アウトプットシャフ
ト30における上記第3摩擦クラッチ6の直後力に該シ
ャフト30と上記第6ギヤ56とを結合、分離する第4
摩擦クラッチ64が設けられているが、このクラッチ6
4は、アウトプットシャフト30にスプライン結合され
て上記第3ffil!クラッチ63のドラム63aと一
体化されたドラム64aと、上記第6ギヤ56に一体形
成されたハブ64bと、該ドラム64aとハブ64bと
の間に配設された複数の摩擦板64cと、作動圧の導入
時にこれらの摩擦板64cを締結して上記ドラム64a
とハブ64b、つまりアウトプットシャフト30と第6
ギヤ56とを結合するピストン64dとで構成されてい
る。
更に、上記カウンタシャフト40の後端部には第7ギヤ
57がスプライン嵌合されていると共に、該ギヤ57に
常時噛合う第8ギヤ58がアウトプットシャフト30の
中間部に遊嵌合され、これらのギヤ、57.58により
第4歯車列■が構成されている。そして、アウトプット
シャフト30上に第2ワンウェイクラッチ72と、該シ
ャフト30と上記第8ギヤ58とを結合、分離する第5
摩擦クラッチ65とが動力伝達方向に沿って直列に配置
されている。この第5yI擦クラッチ65は、アウトプ
ットシャフト30にスプライン結合されたドラム65a
と、該ドラム65aとの間に複数の摩擦板650が配設
されたハブ65bと、作動圧の導入時に上記摩擦板65
Gを締結してドラム65aとハブ65bとを結合するピ
ストン65dとで構成されているが、上記ハブ65bは
第2ワンウェイクラッチ72のインナレース72aと一
体化され、また該ワンウェイクラッチ72のアウタレー
ス72bが上記第8ギヤ58に一体形成されている。従
って、上記第5摩擦クラッチ65が締結され且つ第2ワ
ンウェイクラッチ72がロックされた時に第8ギヤ58
がアウトプットシャフト30に結合される。ここで、上
記第5摩擦クラッチ65の内側には同芯状にエンジンブ
レーキ用摩擦クラッチ67が備えられている。この摩擦
クラッチ67は、上記第2ワンウェイクラッチ72のイ
ンナレース72a (第5摩擦クラッチ65のハブ65
b)に一体のドラム67aと、アウタレース72b (
第8ギヤ58)に一体のハブ67bと、これらの間に配
設された複数の摩擦板67cと、これらのl!II板6
7板金7cして上記ドラム67aとハブ67b1即ち第
2ワンウェイクラッチ72のインナレース72aとアウ
タレース72bとを結合するピストン67dとで構成さ
れている。
従って、このエンジンブレーキ用摩擦クラッチ67及び
第5F!擦クラッチ65の締結により、第2ワンウェイ
クラッチ72がフリーの状態にあっても第8ギヤ58と
アウトプットシャフト30とが結合されることになる。
ここで、上記第1ワンウェイクラッチ71は、所定回転
方向に対してインプットシャフト(インナレース)20
の回転速度がアウタレース71aの回転速度より大きく
なろうとする時にロックしてインプットシャフト20の
回転をアウタレース71aに伝達し、アウタレース71
aの回転速度がインプットシャフト20の回転速度を上
回った時に空転するようになっている。また、第2ワン
ウェイクラッチ72は、所定回転方向に対してアウタレ
ース72bの回転速度がインナレース72aの回転速度
より大きくなろうとする時にロックしてアウタレース7
2bからインナレース72aに回転を伝達し、その逆の
場合には空転するようになっている。
また、上記第1歯車列■はギヤ比が略1とされ、第2歯
車列■は第3ギヤ53から第4ギヤ54への回転伝達時
に減速され、また第3歯車列■は第5ギヤ55から第6
ギヤ56への回転伝達時に減速され、そして第4歯車列
IVは第7ギヤ57から第8ギヤ58への回転伝達時に
上記第3歯車列■よりも更に大きな減速比で減速される
ように各ギヤ51〜58の径が設定されている。
以上の構成に加えて、上記カウンタシャフト40とアウ
トプットシャフト30との間には後退連用歯車列Vが設
けられている。この歯車列Vは、カウンタシャフト40
に一体形成された駆動ギヤ81と、該ギヤ81に常@噛
合うアイドルシャフト82上のアイドルギヤ83と、該
ギヤ83に常時噛合うアウトプットシャフト30上に遊
嵌合された従動ギヤ84どで構成されている。そして、
アウトプットシャフト30上にはスプライン85が形成
されていると共に、これに隣接させて従動ギヤ84の側
面にも同形状のスプライン84aが形成され、前者のス
プライン85に摺動自在に嵌合されたスリーブ86をシ
フトフォーク87によって両スプライン85.84aに
跨って嵌合させれば、従動ギヤ84がアウトプットシャ
フト30に結合されるようになっている。
また、この実施例においては、第5摩擦クラッチ65の
ドラム65aの外周にパーキングギヤ91が固設され、
該ギヤ91にパーキングポール92を係合させた時に上
記ドラム65aを介してアウトプットシャフト30が固
定されるようになって吟する。
更に、カウンタシャフト40の第4ギヤ54にはシャフ
ト93に軸承された動力取出しギヤ94が噛合され、該
ギヤ94から車両走行用以外の各種作業に用いられる動
力を取出すようになっている。
次に、上記自動変速機の各変速段における動力伝達状態
を第1表のクラッチ作動衣と第2〜7図の骨子図を用い
て説明する。ここで、第1表中、O印は摩擦クラッチに
ついては締結状態を、ワンウェイクラッチについてはロ
ック状態を示す。また、(0)印は締結しているが、動
力伝達に関与しない状態を示す。      (以下、
余白)  ′先ず、1速においては、第1表に示すよう
に第2摩擦クラッチ62と第5摩擦クラッチ65とが締
結され、且つ第1.第2ワンウェイクラッチ71.72
が共にロック状態となる。この時、エンジンの出力回転
は、第2図に斜線部で示すように、インプットシャフト
20から第1ワンウェイクラッチ71を介して第2歯車
列■の第3ギヤ53に伝達され、更に第4ギヤ54から
上記第2摩擦クラッチ62を経てカウンタシャフト40
に入力される。そして、該カウンタシャフト40から更
に第4歯車列1vを構成する第7.8ギヤ57.58、
第2ワンウェイクラッチ72及び上記第5摩擦クラッチ
65を経てアウトプットシャフト30に至る。この場合
、インプットシャフト20の回転は第2歯車列■で減速
されてカウンタシャフト40に入力され、またカウンタ
シャフト40から第4歯車列■で更に減速されてアウト
プットシャフト30に伝達されるが、上記第2.第4歯
車列は共に減速比が他の歯車列と比較して大きいため、
減速比の最も大きな1速状態が得られる。
次に、1速から2速への変速時には、第1表に示すよう
に上記の1速の状態に対して第1摩擦クラッチ61が新
たに締結される。この時、第3図に示すようにインプッ
トシャフト20の回転は、上記第1摩擦クラッチ61か
ら第1歯車列工を構成する第1.第2ギヤ51.52を
介してカウンタシャフト40に入力されると共に、該カ
ウンタシャフト40からは1速の場合と同様に、第4歯
車列IV(7)第7.第8ギヤ57.58、第2ワンウ
ェイクラッチ72及び第5a!擦クラッチ65を経てア
ウトプットシャフト30に動力が伝達される。
つまり、この場合は、インプットシャフト2oからカウ
ンタシャフト40への動力伝達が、1速時における第2
歯車列■の代りに第1歯車列Iを介して行われるのであ
るが、上記第1歯車列Iの減速比が略1であって、1速
時に動力を伝達する第2歯車列■の減速比よりも小さい
ので、1速よりも減速比が小さい2速の状態が得られる
尚、1速から2速への変速は上記のように第1摩擦クラ
ッチ61の締結動作のみによって行われ、1速時に締結
されていた第2摩擦クラッチ62は締結された状態にあ
る。従って、第3図に点斜線で示すようにカウンタシャ
フト40に伝達された回転が第2摩擦クラッチ62から
第4ギヤ54ないし第3ギヤ53に伝達されるが、この
場合、第3ギヤ53とインプットシャフト20との間の
第1ワンウェイクラッチ71はアウタレース71a側が
高速回転するので空転状態となる。従って、インプット
シャフト20から第261車列■を介してカウンタシャ
フト40に動力が伝達されることはない。
更に、2速から3速への変速時には、第1表に示すよう
に2速の状態から第111![クラッチ61が解放され
且つ第4摩擦クラッチ64が新たに締結される。その結
果、第4図に示すようにインプットシャフト20の回転
は、先ず1速の場合と同様に第1ワンウェイクラッチ7
1を介して第2歯車列■の第3ギヤ53に伝達され、更
に第4ギヤ54から第2摩擦クラッチ62を経てカウン
タシャフト40に伝達されると共に、該カウンタシャフ
ト40から第3歯車列■における第5.第6ギヤ55.
56、更に第4摩擦クラッチ64を経てアウトプットシ
ャフト30に伝達される。その場合に、第2歯車列■と
第3歯車列■とのトータル減速比は、2速時に動力を伝
達する第1歯車列■と第4歯車列IVとのトータル減速
比よりも小さいので、2速よりも減速比の小さい3速の
状態が得られる。尚、この3速時においては第4図に点
斜線で示すように、カウンタシャフト40の回転が第4
歯車列I■を介して第2ワンウェイクラッチ72のアウ
タレース72bに伝達されると共に、アウトプットシャ
フト30の回転が締結状態にある第5摩擦クラッチ65
を介して上記第2ワンウェイクラッチ72のインナレー
ス72aに伝達されるが、インナレース72aの方がア
ウタレース72bよりも高速回転するため該第21!!
擦クラッチ72が空転状態となり、従ってカウンタシャ
フト40の回転とアウトプットシャフト30の回転とが
干渉することはない。
また・、3速から4速への変速時には、第1表に示すよ
うに3速の状態に対して第1FJI!Iクラッチ61が
更に締結された状態となる。そのため、インプットシャ
フト20の回転は、第5図に示すように第1摩擦クラッ
チ61から第1歯車列Iの第1、第2ギヤ51.52を
介してカウンタシャフト40に伝達されると共に、該シ
ャフト40から第3歯車列■の第5.第6ギヤ55.5
6及び第4摩擦クラッチ64を経てアウトプットシャフ
ト30に伝達される。つまり、この場合は、インプット
シャフト20からカウンタシャフト40への回転の伝達
が、3速時における第2歯車列■の代りに該歯車列■よ
りも減速比の小さい第1歯車列工を介して行われること
になり、従って、3速よりも更に減速比の小さい4速の
状態が得られる。
尚、この4速時においては、第2摩擦クラッチ62と第
5摩擦クラッチ65とは締結状態にあるが、第1ワンウ
ェイクラッチ71が2速時と同様の理由で、また第2ワ
ンウェイクラッチ72が3速時と同様の理由で空転する
ため、これらのクラッチ71.72を介して動力が伝達
されることはない。
また、上記第21!!擦クラッチ62は4速への変速後
の適宜時期に解放される。
次に、4速から5速への変速時には、第1表に示すよう
に4速の状態から第3摩擦クラッチ63が新たに締結さ
れ且つ第4摩擦クラッチ64が解放されるため、第6図
に示すようにインプットシャフト20の回転は、第1ワ
ンウェイクラッチ71から上記第3摩擦クラッチ63を
経てアウトプットシャフト30に伝達される。この場合
は、いずれの歯車列も通過しないから、インプットシャ
フト20の回転は直接アウトプットシャフト30に伝達
され、所謂直結状態の5速が得られる。尚、この5速時
においては、第1FJ擦クラッチ61と第51!!擦ク
ラッチ65とが締結状態にあるが、第2ワンウェイクラ
ッチ72が上記3.4速時と同様の理由で空転するため
、インプットシャフト20から第1摩擦クラッチ61及
び第1歯車列工を介してカウンタシャフト40に伝達さ
れた回転とアウトプットシャフト30の回転とが干渉す
ることはない。
更に、5速から6速への変速時には、第1表に示すよう
に5速の状態に加えて第2f1i擦クラッチ62が締結
される。これにより、インプットシャフト20の回転は
、第7図に示すように第1摩擦クラッチ61から第1歯
車列工の第1.第2ギヤ51.52を介してカウンタシ
ャフト40に伝達され、更に第2摩擦クラッチ62から
第2歯車列■の第4.第3ギAア54.53及び第3摩
擦クラッチ63を経てアウトプットシャフト30に伝達
される。この場合、カウンタシャフト40からアウトプ
ットシャフト30への動力伝達は第2歯車列■を介して
行われるが、この時、該歯車列■における径の大きい第
4ギヤ54から径の小さい第3ギヤ53に回転が伝達さ
れることにより回転速度が増速されることになる。これ
によって所謂オーバードライブ状態の6速が得られる。
尚、この6速時においては、第2ワンウェイクラッチ7
2がともに空転状態となる。
以上のようにして、平行2軸間に並設された4つの歯車
列■〜■が5つの摩擦クラッチ61〜65と2つのワン
ウェイクラッチ71.72の作動によって選択的に動力
伝達状態とされることにより、6つの前進変速段が得ら
れることになる。そして、1−2.3−4.5−6の各
変速については1つの摩擦クラッチの作動だけで行われ
、また2−3,4−5の変速については2つの摩擦クラ
ッチの作動だけで行われることになる。
尚、1速時、3速時及び5速時においては第1ワンウェ
イクラッチ71がロックし、また1速時及び2速時には
第2ワンウェイクラッチ72がロックし夫々動力を伝達
するが、アウトプットシャフト30側から駆動力が入力
される自動車のコーステイング時には、これらのワンウ
ェイクラッチ71.72が空転して自動変速iiはニュ
ートラル状態となる。そこで、コーステイング時におい
てエンジンブレーキを作用させる時は、第1表に示すよ
うに第1.第2ワンウェイクラッチ71゜72に夫々並
列に配置されたエンジンブレーキ用摩擦クラッチ66.
67が締結され、対応するワンウェイクラッチに代って
動力を伝達する。従って、この場合も所定の変速段が得
られ、エンジンブレーキが作動する。
また、後退速時には、第1摩擦クラッチ61が締結され
且つ第1ワンウェイクラッチ71がロックする(又はエ
ンジンブレーキ用摩擦クラッチ66が締結する)と共に
、後退速用歯車列Vの従動ギヤ84がスリーブ86を介
してアウトプットシャフト30に結合される。そのため
、インプットシャツ1〜20の回転は第1ワンウェイク
ラッチ71(又はエンジンブレーキ用摩擦クラッチ66
)、第2歯車列■、第2摩擦クラッチ62、カウンタシ
ャフト40及び後退速用歯車列Vを経てアウトプットシ
ャフト30に伝達されることになるが、上記後退速用m
車列Vにはアイドルギヤ83が設けられているので、ア
ウトプットシャフト30の回転方向が反転することにな
る。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の実施例を示すもので、第1図は自動変速機
の全体構造を示す断面図、第2〜7図は各変速段の動力
伝達経路を夫々示すギヤトレーンの骨子図である。 10・・・自動変速機、20・・・インプットシャフト
、30・・・アウトプットシャフト、40・・・カウン
タシャフト51〜58・・・ギヤ、61〜65・・・*
mクラッチ、71.72・・・ワンウェイクラッチ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)インプットシャフトと、該インプットシャフトの
    後方に同軸線上に配置されたアウトプットシャフトと、
    これらのシャフトに平行に配置されたカウンタシャフト
    と、インプットシャフト上の第1ギヤと該ギヤに噛合う
    カウンタシャフト上の第2ギヤとでなる動力伝達経路を
    断続する第1摩擦クラッチと、インプットシャフト後端
    部に第1ワンウェイクラッチを介して設けられた第3ギ
    ヤと該ギヤに噛合うカウンタシャフト上の第4ギヤとで
    なる動力伝達経路を断続する第2摩擦クラッチと、アウ
    トプットシャフトの前端部に設けられ、インプットシャ
    フトから上記第1ワンウェイクラッチを介して該アウト
    プットシャフトに至る動力伝達経路を断続する第3摩擦
    クラッチと、カウンタシャフト上の第5ギヤと、該ギヤ
    に噛合うアウトプットシャフト上の第6ギヤとでなる動
    力伝達経路を断続する第4摩擦クラッチと、カウンタシ
    ャフト後端部の第7ギヤと該ギヤに噛合うアウトプット
    シャフト上の第8ギヤと第2ワンウェイクラッチとでな
    る動力伝達経路を断続する第5摩擦クラッチとを有する
    ことを特徴とする自動変速機。
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