JPS61175342A - 自動変速機 - Google Patents

自動変速機

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JPS61175342A
JPS61175342A JP60016162A JP1616285A JPS61175342A JP S61175342 A JPS61175342 A JP S61175342A JP 60016162 A JP60016162 A JP 60016162A JP 1616285 A JP1616285 A JP 1616285A JP S61175342 A JPS61175342 A JP S61175342A
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JP
Japan
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gear
speed
clutch
output shaft
friction clutch
Prior art date
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Application number
JP60016162A
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English (en)
Inventor
Manabu Hikita
引田 学
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Priority to US06/821,288 priority patent/US4697471A/en
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Priority to EP86101144A priority patent/EP0190655B1/en
Publication of JPS61175342A publication Critical patent/JPS61175342A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、自動車に搭載されてエンジン出力の伝達経路
を運転状態に応じて切換えることにより自動的に変速動
作を行わせるようにした自動変速機、特にこの種の変速
機における新規なギヤトレーンの構造に関する。
(従 来 技 術) 自動車用の自動変速機としては、遊星歯車機構を用いた
ものが一般に使用されているが、トラック用等として変
速段を多くしようとした場合、遊星歯車機構を用いたも
のであるとギヤトレーンの構造が著しく複雑化し、変速
機の全体が大型化することになる。そこで、従来から手
動変速機で採用されているギヤトレーン構造、即ち平行
2軸間にギヤ比の異なる複数の歯車列を並設し、これら
の歯車列のうちの1つを選択的に動力伝達状態とするこ
とにより複数の変速段を得るようにしたギヤトレーンを
用い、この歯車列の選択を摩擦クラッチを用いて行わせ
ることにより変速段の切換えを自動的に行うようにした
自動変速機の採用が考えられる。しかし、この種のギヤ
トレーンを用いて自動変速機を構成した場合、次のよう
な問題が生じる。つまり、変速動作は、1つの歯車列を
動力伝達状態から動力遮断状態に切換えると同時に、他
の歯車列を動力遮断状態から動力伝達状態に切換えるこ
とにより行われ、その時に前者の歯車列についての摩擦
クラッチの解放動作と後者の歯車列についての摩擦クラ
ッチの締結動作とが必要となる。その場合に、その解放
、締結動作のタイミングが適切でないと、例えば2つの
摩擦クラッチが同時に締結された状態が生じて所謂変速
ショックが発生し、或いは2つの摩擦クラッチが共に解
放された状態が生じて変速機がニュートラル状態となる
ことにより、エンジン回転の吹き上り現象が生じる等の
不具合を招くのである。また、このような不具合を防止
するために、変速時における2つの摩擦クラッチの解放
、締結動作を適切なタイミングで行わせようとすると、
制御回路が著しく複雑化することになる。
ところで、本発明に係る自動変速機は、後述するように
、平行2軸間に並設した複数の歯車列を摩擦クラッチと
ワンウェイクラッチとを用いて選択的に動力伝達状態と
するものであるが、平行2軸間に複数の歯車列が並設さ
れ且つ動力断続用クラッチとワンウェイクラッチとを備
えたものとして、特開昭58−225244号公報に開
示された歯車式変速装置がある。しかし、この変速装置
は軸に対して遊動状態にある歯車を当該軸に結合する手
段として手動操作によるシンクロ装置を用いるものであ
り、また出力軸がエンジン出力軸と同軸線上にない所謂
フロントエンジンフロントドライブ車用の変速装置に関
するものであって、本発明に係る自動変速機とは基本型
式が相違するものである。
(発  明  の  目  的) 本発明は、自動変速機、特に平行2軸間に複数の歯車列
を並設してなるギヤトレーン構造を採用した自動変速機
における上記のような問題を解消するもので、変速時に
おける摩擦クラッチの動作タイミングの制御が容易な構
造を実現することにより、多数の変速段を有する自動変
速機として全体がコンパクトに構成され、しかも簡素な
制御回路によって、変速ショックやエンジン回転の吹き
上り等を生じることなく、変速動作が良好に行われる自
動変速機を提供することを目的とする。
(発  明  の  構  成) 本発明に係る自動変速機は、上記目的達成のため次のよ
うに構成したことを特徴とする。
即ち、先ずエンジン出力軸にトーションスプリング又は
トルクコンバータ等を介して連結されるインプットシャ
フトと、該インプットシャフトの後方に同軸線上に配置
されたアウトプットシャフトと、これらのシャフトに平
行に配置されたカウンタシャフトとを備える。そして、
これら各シャフト間における複数の動力伝達経路を断続
する摩擦クラッチとして、上記インプットシャフト上の
第1ギヤと該ギヤに噛合うカウンタシャフト上の第2ギ
ヤとでなる第1歯車列を含む動力伝達経路を断続する第
1摩擦クラッチと、インプットシャフト後端部に第1ワ
ンウェイクラッチを介して設けられた第3ギヤと該ギヤ
に噛合うカウンタシャフト上の第4ギヤとでなる第2歯
車列を含む動力伝達経路を断続する第2摩擦クラッチと
、アウトプットシャフトの前端部に設けられ、インプッ
トシャフトから上記第1ワンウェイクラッチを介してア
ウトプットシャフトに至る動力伝達経路を断続する第3
摩擦クラッチと、カウンタシャフト後端部の第5ギヤと
該ギヤに噛合うアウトプットシャフト上の第6ギヤとで
なる第3歯車列と第2ワンウェイクラッチとを含む動力
伝達経路を断続する第4摩擦クラッチとを備える。
上記の構成によれば、上記3つの歯車列のギヤ比を適切
に設定しておけば、第1〜第4摩擦クラッチの選択的締
結により、インプットシャフトから第2歯車列、カウン
タシャフト、第3歯車列を経てアウトプットシャフトに
至る経路(1速)と、インプットシャフトから、第1歯
車列、カウンタシャフト、第3歯車列を経てアウトプッ
トシャフトに至る経路(2速)と、インプットシャフト
からいずれの歯車列をも通過することなく、アウトプッ
トシャフトに至る経路(3速)と、インプットシャフト
から第1歯車列、カウンタシャフト、第2歯車列を経て
アウトプットシャフトに至る経路(4速)とが構成され
て、4つの前進変速段が得られることになる。そして、
特に上記の構成によれば、第1.第2ワンウェイクラッ
チの作用により、1−2.2−3.3−4の各変速時に
、いずれも1つの摩擦クラッチの締結又は解放動作によ
って変速段が切換えられることになる。
(発  明  の  効  果) 本発明に係る自動変速機は上記のような構成であるから
、平行2軸式のギヤトレーンの採用と、3つの歯車列で
4つの前進変速段が得られることとが相俟って、同じ変
速段数の他の自動変速機に比較して全体がコンパクトに
構成される。そして、特に′、各変速段の切換えが1つ
の摩擦クラッチの動作だけで行われることにより、複雑
な制御回路を用いて摩擦クラッチの動作タイミングを最
適に設定する必要がなく、簡素な制御回路で、しかも変
速ショックやエンジン回転の吹き上り等を伴わないで良
好な変速動作が行われる自動変速機が実現されることに
なる。
(実  施  例) 以下、本発明の実施例について説明する。
第1図に示すように自動変速機1は、ミッションケース
2内にエンジン出力軸3に結合されたトルクコンバータ
10と、該トルクコンバータ10に前端部を連結された
インプットシャフト20と、該インプットシャフト20
の後方に同軸線上に配置され且つ後端部にプロペラシャ
フト(図示せず)の取付はドラム4が積台されたアウト
プットシャフト30と、これらのシャフト20.30に
平行に配置されたカウンタシャフト40と、これらのシ
ャフト20.30.40111で動力の伝達、遮断を行
う複数の歯車列、摩擦クラッチ及びワンウェイクラッチ
等を配設した構成とされている。
上記トルクコンバータ10は、エンジン出力軸3にドラ
イブプレート5を介して結合されたケース11内にポン
プ12を一体的に設けると共に、これに対向させてター
ビン13を回転自在に配置し、且つ該ポンプ12とター
ビン13との間にステータ14を配置し、更に上記ター
ビン13のボス部13aとケース11との間にロックア
ツプクラッチ15を配設した構成とされている。そして
、上記インプットシャフト20の前端部がタービンボス
部13aにスプライン嵌合され、タービン13の回転が
インプットシャフト20に伝達されるようになっている
。ここで、トルクコンバータ10の後方にはオイルポン
プ16が配置され、該ポンプ16をエンジン出力軸3に
よりトルクコンバータ10のケース11及び該ケース1
1に固設されたスリーブ11aを介して駆動するように
な・つている。
一方、上記インプットシャフト20の中間部には第1ギ
ヤ51が遊嵌合されていると共に、該ギヤ51に常時噛
合う第2ギヤ52がカウンタシャフト40の前部にスプ
ライン嵌合され、これらのギヤ51.52によって第1
歯車列Iが構成されている。そして、インプットシャフ
ト20上に該シャフト20と第1ギヤ51とを結合、分
離する湿式多板式の第1摩擦クラッチ61が設けられて
いる。この第1摩擦クラッチ61は、インプットシャフ
ト20にスプライン結合されたドラム61aと、上記第
1ギヤ51に一体形成されたハブ61bと、その両者間
に配設されてドラム61a及びハブ61bに交互にスプ
ライン結合された複数の摩擦板61cと、作動圧の導入
時にこれらの摩擦板610を締結して上記ドラム61a
とハブ61b、換言すればインプットシャフト20と第
1ギヤ51とを結合するピストン61dとで構成されて
いる。
また、インプットシャフト20の後端部には第1ワンウ
ェイクラッチ71を介して第3ギヤ53が嵌合されてい
ると共に、該ギヤ53に常時噛合う第4ギヤ54がカウ
ンタシャフト40に遊嵌合され、これらのギヤ53.5
4によって第2歯車列■が構成されている。そして、上
記カウンタシャフト40上には該シャフト40と第4ギ
ヤ54とを結合、分離する第2摩擦クラッチ62が設け
られているが、このクラッチ62も、カウンタシャフト
40にスプライン結合されたドラム62aと、上記第4
ギヤ54のスリーブ状延長部54aに結合されたハブ6
2bと、該ドラム62aとハブ62bとの間に配設され
た複数の摩擦板62cと、作動圧の導入時にこれらの摩
擦板62cを締結して上記ドラム62aとハブ62b1
即ちカウンタシャフト40と第4ギヤ54とを結合する
ピストン62dとで構成されている。
更に、インプットシャフト20の後端部における上記第
1ワンウェイクラッチ71とアウトプットシャフト40
の前端部との闇に第3摩擦クラッチ63が配置されてい
る。このクラッチ63も、アウトプットシャフト30に
スプライン結合されたドラム63aと、上記第1ワンウ
ェイクラッチ71のアウタレース71a (第3ギヤ5
3)に一体のハブ63bと、その両者間に配設された複
数の摩擦板63cと、作動圧の導入時にこれらの摩擦板
63cを締結してハブ63bとドラム63aとを結合す
るピストン63dとで構成されている。
そして、この第3摩擦クラッチ63が締結され、且つ上
記第1ワンウェイクラッチ71がロックされた時に、イ
ンプットシャフト20とアウトプットシャフト30とが
結合されるようになっている。
ここで、インプットシャフト20上には、上記第1ワン
ウェイクラッチ71に並列にエンジンブレーキ用摩擦ク
ラッチ65が備えられている。このクラッチ65は、イ
ンプットシャフト20にスプライン結合されたドラム6
5aと、第1ワンウェイクラッチ71のアウタレース7
1aに一体のハブ65bと、これらの間に配設された複
数の摩擦板650と、これらの摩擦板65cを締結して
上記ドラム65aとハブ65bを結合するピストン65
dとで構成されている。従って、この摩擦クラッチ65
が締結されると、第1ワンウェイクラッチ71がフリー
の状態にあっても、インプットシャフト20と第3ギヤ
53ないし第3摩擦クラッチ63のハブ63bとが結合
されることになる。
一方、上記カウンタシャフト40の後端部には第5ギヤ
55がスプライン嵌合されていると共に、該ギヤ55に
常時噛合う第6ギヤ56がアウトプットシャフト30の
中間部に遊嵌合され、これらのギヤ55.56により第
3歯車列■が構成されている。そして、アウトプットシ
ャフト30上に該シャフト30と上記第6ギヤ56とを
結合、分離する第4摩擦クラッチ64と第2ワンウェイ
クラッチ72とが動力伝達経路に沿って直列に配置され
ている。第4摩擦クラッチ64は、アウトプットシャフ
ト30にスプライン結合されたドラム64aと、該ドラ
ム64aとの間に複数の摩擦板64Cが配設されたハブ
64bと、作動圧の導入時に上記摩擦板640を締結し
てドラム64aとハブ64bとを結合するピストン64
dとで構成されているが、上記ハブ64bは第2ワンウ
ェイクラッチ72のインナレース72aと一体化され、
また該ワンウェイクラッチ72のアウタレース72bが
上記第6ギヤ56に一体形成されている。
従って、上記第4摩擦クラ゛ツチ64が締結され且つ第
2ワンウェイクラッチ72がロックされた時に第6ギヤ
56がアウトプットシャフト30に結合される。ここで
、上記第4摩擦クラッチ64の内側には同芯状にエンジ
ンブレーキ用摩擦クラッチ66が備えられている。この
摩擦クラッチ66は、上記第2ワンウェイクラッチ72
のインナレース72a (第4摩擦クラッチ64のハブ
6°4b)に一体のドラム66aと、アウタレース72
b(第6ギヤ56)に一体のハブ66bと、これらの間
に配設された複数の摩擦板66cと、これらの摩擦板6
6cを締結して上記ドラム66aとハブ66b1即ち第
2ワンウェイクラッチ72のインナレース72aとアウ
タレース72bとを結合するピストン66dとで構成さ
れている。従って、このエンジンブレーキ用クラッチ6
6及び第49擦クラッチ64の締結により、第2ワンウ
ェイクラッチ72がフリーの状態にあっても、第6ギヤ
56とアウトプットシャフト30とが結合されることに
なる。
ここで、上記第1ワンウェイクラッチ71は、所定回転
方向に対してインプットシャフト(インナレース)20
の回転速度がアウタレース71aの回転速度より大きく
なろうとする時にロックしてインプットシャフト20の
回転をアウタレース71aに伝達し、アウタレース71
aの回転速度がインプットシャフト20の回転速度を上
回った時に空転する。また、第2ワンウェイクラッチ7
2は、所定回転方向に対してアウタレース72bの回転
速度がインナレース72aの回転速度より大きくなろう
とする時にロックしてアウタレース72bからインナレ
ース72aに回転を伝達し、その逆の場合には空転する
また、上記第1歯車列Iはギヤ比が略1とされ、第2歯
車列■は第3ギヤ53から第4ギヤ54の回転伝達時に
減速され、また第3歯車列■は第5ギヤ55から第6ギ
ヤ56への回転伝達時に減速されるように各歯車51〜
56の径が設定されている。
以上の構成に加えて、上記カウンタシャフト40とアウ
トプットシャフト30との間には後退速用歯車列■が設
けられている。この歯車列■は、カウンタシャフト40
に一体形成された駆動ギヤ81と、該ギヤ81に常時噛
合うアイドルシャフト82上のアイドルギヤ83と、該
ギヤ83に常時噛合うアウトプットシャフト30上に遊
嵌合された従動ギヤ84とで構成されている。そして、
アウトプットシャフト30上にはスプライン85が形成
されていると共に、これに隣接させて従動ギヤ84の側
面にも同形状のスプライン84aが形成され、前者のス
プライン85に摺動自在に嵌合されたスリーブ86をシ
フトフォーク87によって両スプライン85.84aに
跨って嵌合させれば、従動ギヤ84がアウトプットシャ
フト30に結合されるようになっている。
また、この実施例においては、第4摩擦クラッチ64の
ドラム64aの外周にパーキングギヤ91が固設され、
該ギヤ91にパーキングボール92を係合させた時に上
記ドラム64aを介してアウトプットシャフト30が固
定されるようになっている。
更に、カウンタシャフト40の第4ギヤ54にはシャフ
ト93に軸承された動力取出しギヤ94が噛合され、該
ギヤ94から車両走行用以外の各種作業に用いられる動
力を取出すようになっている。
次に、上記自動変速機の各変速段における動力伝達状態
を第1表のクラッチ作動表と第・2〜5図の骨子図を用
いて説明する。ここで、第1表中、O印はFJlIIク
ラッチについては締結状態を、ワンウェイクラッチにつ
いてはロック状態を示す。また、(○)印は締結してい
るが、動力伝達に関与しない状態を示す。
(以下、余白) 先ず、1速においては、第1表に示すように第2摩擦ク
ラッチ62と第4摩擦クラッチ64とが締結され、且つ
第1.第2ワンウェイクラッチ71.72が共にロック
状態となる。この時、エンジン(トルクコンバータ10
)の出力回転は、第2図に斜線部で示すように、インプ
ットシャフト20から第1ワンウェイクラッチ71を介
して第2歯車列■の第3ギヤ53に伝達され、更に第4
ギヤ54から上記第2摩擦クラッチ62を経てカウンタ
シャフト40に入力される。そして、該カウンタシャフ
ト40から更に第3歯車列■を構成する第5.6ギヤ5
5.56、第2ワンウェイクラッチ72及び上記第4摩
擦クラッチ64を経てアウトプットシャフト30に至る
。この場合、インプットシャフト20の回転は第2歯車
列■で減速されてカウンタシャフト40に入力され、ま
た第3歯車列■においても減速されてアウトプットシャ
フト30に伝達されるから、減速比の大きな1速状態が
得られる。
次に、1速から2速への変速時には、i1表に示すよう
に上記の1速の状態に対して第1摩擦クラッチ61が新
たに締結される。この時、第3図に示すようにインプッ
トシャフト20の回転は、上記第1摩擦クラッチ61か
ら第1歯車列工を構成する第1.第2ギヤ51.52を
介してカウンタシャフト40に入力されると共に、該カ
ウンタシャフト40からは1速の場合と同様に、第3歯
車列■の第5.第6ギヤ55.56、第2ワンウェイク
ラッチ72及び第4摩擦クラッチ64を経てアウトプッ
トシャフト30に動力が伝達される。
そして、この場合は、上記第1歯車列工の減速比が略1
であって、1速時に動力を伝達する第2歯車列■の減速
比よりも小さいので、1速よりも減速比が小さい2速の
状態が得られる。
尚、1速から2速への変速は上記のように第1摩擦クラ
ッチ61の締結動作のみによって行われ、1速時に締結
されていた第2摩擦クラッチ62は1→2変速直後にお
いては締結された状態にある。
従って、第3図に点斜線で示すようにカウンタシャフト
40に伝達された回転が第2摩擦クラッチ62から第4
ギヤ54ないし第3ギヤ53に伝達されるが、この場合
、第3ギヤ53とインプットシャフト20との間の第1
ワンウェイクラッチ71はアウタレース71a側が高速
回転するので空転状態となる。従って、インプットシャ
フト20から第2歯車列■を介してカウンタシャフト4
0に動力が伝達されることはない。そして、2速への変
速後の適宜時期に上記第2摩擦クラッチ62が解放され
る。
更に、2速から3速への変速時には、第1表に示すよう
に2速の状態(第2摩擦クラッチ62が既に解放されて
いる状態)から第3摩擦クラッチ63が新たに締結され
る。そのため、第4図に示すように、インプットシャフ
ト20の回転は、第1ワンウェイクラッチ71から上記
第3摩擦クラッチ63を経てアウトプットシャフト30
に伝達される。この場合は、いずれの歯車列も通過しな
いから、インプットシャフト20の回転は直接アウトプ
ットシャフト30に伝達され、所謂直結状態の3速が得
られる。尚、この場合は、2速時に締結されていた第1
.第4摩擦クラッチ61.64がそのまま締結された状
態にある。従って、第4図に点斜線で示すようにインプ
ットシャフト20の回転が第1摩擦クラッチ61、第1
歯車列工、カウンタシャフト40及び第3歯車列■を介
して第2ワンウェイクラッチ72のアウタレース72b
に伝達され、またアウトプットシャフト30の回転が第
4摩擦クラッチ64を介して同じく第2ワンウェイクラ
ッチ72のインナレース72aに伝達されるが、インナ
レース72aの方が高速回転するので該第2ワンウェイ
クラッチ72は空転し、従ってカウンタシャフト40の
回転とアウトプットシャフト30の回転とが干渉するこ
とはない。
また、3速から4速への変速時には、第1表に示すよう
に第2摩擦クラッチ62が更に締結されて、第1〜第4
摩擦クラッチ61〜64が全て締結された状態となる。
そのため、インプットシャフト20の回転は、第5図に
示すように、第1摩擦クラッチ61から第1歯車列Iの
第1.第2ギヤ51.52を介してカウンタシャフト4
0に入力されると共に、更に第2摩擦クラッチ62から
第2歯車列■の第4.第3ギヤ54.53、及び第3摩
擦クラッチ63を経てアウトプットシャフト30に伝達
される。つまり、この場合は、カウンタシャフト40か
らアウトプットシャフト30への動力伝達が、1.2速
時における第3歯車列■の代りに第2歯車列■を介して
行われるのであるが、この時、第2歯車列■を径の大き
い第4ギヤ54から径の小さい第3ギヤ53に回転が伝
達されることにより回転速度が増速されることになる。
これにより、所謂オーバードライブ状態の4速が得られ
る。この場合、第1ワンウェイクラッチ71は2速時と
同様の理由で空転し、また第2ワンウェイクラッチ72
は3速時と同様の理由で空転する。
以上のようにして、平行2軸間に並設された3つの歯車
列工〜■が4つの摩擦クラッチ61〜64と2つのワン
ウェイクラッチ71.72の作動によって選択的に動力
伝達状態とされることにより、4つの前進変速段が行わ
れることになる。そして、1−2.2−3.3−4の各
変速が、1つの摩擦クラッチの作動だけで行われること
になる。
尚、1速時及び3速時においては第1ワンウェイクラッ
チ71がロックし、また1速時及び2速時には第2ワン
ウェイクラッチ72がロックして夫々動力を伝達するが
、アウトプットシャフト30側から駆動力が入力される
自動車のコーステイング時には、これらのワンウェイク
ラッチ71゜72が空転して自動変速機1はニュートラ
ル状態となる。そこで、コーステイング時においてエン
ジンブレーキを作用させる時は、第1表に示すように第
1.第2ワンウェイクラッチ71.72に夫々並列に配
置されたエンジンブレーキ用摩擦クラッチ65.66が
締結され、対応するワンウェイクラッチに代って動力を
伝達する。従って、この場合も所定の変速段が得られ、
エンジンブレーキが作動する。
また、後退速時には、第1ワンウェイクラッチ71がロ
ックし且つ第2摩擦クラッチ62が締結されると共に、
後退速用歯車列■の従動ギヤ84がスリーブ86を介し
てアウトプットシャフト30に結合される。そのため、
インプットシャフト20の回転は第1第1ワンウェイク
ラッチ71、第2歯車列■、第2摩擦クラッチ62、カ
ウンタシャフト40及び後退速用歯車列■を経てアウト
プットシャフト30に伝達されることになるが、上記後
退連用歯車列■にはアイドルギヤ83が設けられている
ので、アウトプットシャフト30の回転方向が反転する
ことになる。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の実施例を示すもので、第1図は自動変速機
の全体構造を示す断面図、第2〜5図は各変速段の動力
伝達経路を夫々示すギヤトレーンの骨子図である。 1・・・自動変速機、20・・・インプットシャフト、
30・・・アウトプットシャフト、40・・・カウンタ
シャフト、51〜56・・・ギヤ、61〜64・・・摩
擦クラッチ、71.72・・・ワンウェイクラッチ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)インプットシャフトと、該インプットシャフトの
    後方に同軸線上に配置されたアウトプットシャフトと、
    これらのシャフトに平行に配置されたカウンタシャフト
    と、インプットシャフト上の第1ギヤと該ギヤに噛合う
    カウンタシャフト上の第2ギヤとでなる動力伝達経路を
    断続する第1摩擦クラッチと、インプットシャフト後端
    部に第1ワンウェイクラッチを介して設けられた第3ギ
    ヤと該ギヤに噛合うカウンタシャフト上の第4ギヤとで
    なる動力伝達経路を断続する第2摩擦クラッチと、アウ
    トプットシャフトの前端部に設けられ、インプットシャ
    フトから上記第1ワンウェイクラッチを介して該アウト
    プットシャフトに至る動力伝達経路を断続する第3摩擦
    クラッチと、カウンタシャフト後端部の第5ギヤと該ギ
    ヤに噛合うアウトプットシャフト上の第6ギヤと第2ワ
    ンウェイクラッチとでなる動力伝達経路を断続する第4
    摩擦クラッチとを有することを特徴とする自動変速機。
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