JPS61174086A - 乗客コンベア - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、エスカレータあるいは電動道路等のマンコン
ベアに係り、特に耐久性の向上に好適なマンコンベアの
構成に関する。

〔発明の背景〕

マンコンベアは、商業ビルから公共施設へと使用分野が
拡大し、建屋内における必要不可欠なサービス設備とし
て定着してきている。特に最近では、都市交通網の一環
として地下鉄駅や立体高架駅などの人口密集地域にも設
置されはじめ、従来にない厳しい設置環境での稼動を強
いられている。

このため、従来広く普及してきたデパート等での使用環
境に比べると、例えば地下水の侵入にも耐えるという耐
食性、それに乗客の接触によってその表面が損傷しない
という表面硬度など、主に耐久性の面での新しいニーズ
が発生し、これに対応できるマンコンベアの出現が期待
されている。

ここで、従来のマンコンベアの構造を概略的に説明すれ
ば、第１図の如く無端状に配列されて利用客を運ぶステ
ップ１、このステップ１と同期的に回動するハンドレー
ル２などの回動体と、欄干部３を形成する欄干パネル４
．ハンドレールフレーム５．外デツキ６、この外デツキ
６に対向し欄干パネル４の裏側に配置される内デツキ７
（図示せず）等の静止体で構成されている。

ところで、従来のステップ１は第２〜３図に示すように
、乗客が乗る波状の表面を有するクリート１ａと、この
下方のライザ１ｂを主部材としており、これらの部分は
アルミニュウムのダイキャスト成形によって製作される
のが最も一般的であるが、耐久性及び表面損傷の面で大
きな欠点を有していた。

ちなみに１日本金属学会の文献（昭和３７年刊・耐食合
金）によれば、耐アルカリ性のデータとして、 （注：単位はｍｇ／ｄｍ”／ｄａｙ、　５％苛性ソーダ
溶液中）とあり、ステンレス材や鉄材に比べて２５　、
０００倍の腐食度とされている。この結果は、マンコン
ベアが設置される場所には強アルカリ性のコンクリート
が敷きつめられ、その影響が避は得ないものとなってい
るため極めて深刻であり、現状の大多数のマンコンベア
が少なからず腐食しているという実態を物語っている。

この耐食性の悪さはアルカリに限らず、例えば多種の元
素を複合した地下水などに対しての欠陥も懸念される。

そして、ステップ１部分の耐食性はマンコンベアの他の
部品以上に深刻な問題といえる。例えば欄干３のハンド
レールフレームの腐食（コンクリートなど）は意匠面で
我慢すればよいが、ステップ１のクリート１８部は、そ
の腐食の進行度合によって乗客の重みに耐えきれず陥没
してしまうという最悪の事態も想定される。

一方、アルミニュウムはショア硬度１３と軟らかく、マ
ンコンベアが稼動を続けている数年の間に乗客の接触に
より表面が容易に損傷するという不具合があった。特に
、クリート１ａ上には乗客が乗るために、絶えず接触物
の影響をうけ、前記腐食現象にとどまらずに耐摩耗性の
面での配慮が必要である。一般に、アルミニュウムの耐
摩耗性は、ステンレス材あるいは鉄材に比較して１／１
０程度と言われている（専門技術者間の通説）ことから
、長年の稼動において激しく摩耗しており、安全性（乗
客の足元の保護）および耐久性の面で大きな問題とされ
ている。さらに、このクリ−ト１　ａは、ステップ１全
体の強度を確保するため、第３図のように厚肉にしてあ
り、コスト高になっているという経済上の問題も見逃せ
ない。

そこで、硬度がアルミニュウムの２倍、耐食性が２５　
、０００倍、耐摩耗性が１０倍というステンレス材でス
テップ１を作成すれば、上記不具合はある程度解消でき
ると断定し得る。

しかしながら、ステンレス材には、機械加工上難削材と
され、かつ塑性加工の分野でも極めて成形性が悪い材料
として認識されていることから現在まで普及しなかった
ものである。

〔発明の目的〕

本発明は、上記の点にかんがみ、ステップを成形性の良
い形状としてステンレス材のステップへの適用を可能と
したマンコンベアを提供することにある。

〔発明の概要〕

本発明は上記目的を達成するために、ステップのクリー
トとライザとをステンレス鋼板を折曲げ４成形した波状
体で形成し、かつ前記クリートの裏面に補強体を配設し
て構成したのである。

〔発明の実施例〕

以下、本発明の一実施例を第４図にもとづき説明する。

第４図において、ステップ群を無端状に配した構造は従
来と同様であり、クリート部が乗降口に配設された櫛板
状の歯と噛合う構成も変化はない。

しかし、本実施例では従来のクリート１ａおよびライザ
１ｂに相当する部分を、ステンレス薄鋼板を連続して折
曲げ成形して波状体にしたステップ１６としたことに特
徴がある。このステップ１６は、クリート１６ａおよび
ライザ（図示省略）を備え、これらの断面形状（代表例
をクリート１６ａで示す）は、第４図の通り、従来のク
リート１ａと同様の外観を有する波状体であり、その内
部には空間１６ｂを有している。そして、このクリート
１６ａは板厚１〜５ミリメートル程度の薄板のステンレ
ス鋼板で成り、一般の絞り加工あるいは曲げ加工によっ
て波状に成形されるものである。

さらに、このクリート１６ａの裏面には従来の厚肉のク
リート１ａと同等の強度を得るために補強体１７が配設
されている。

尚、ライザの製法は前記クリート１６ａとほぼ同じであ
る。このように前記クリート１６ａとライザとを波状体
としたことにより、ステンレス材でのステップの製作が
可能となり、耐摩耗性、耐食性に優れ、かつ波状体の内
部は空間となっているので、軽量なステップ１６を得る
ことができる。

ところで、クリート１６ａ及びライザの形状は前記実施
例に特定されず、必要に応じて任意に選択できるもので
ある。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明はステップのクリート及びラ
イザ形状を折曲げ成形した波状体とすることで成形性が
向上し、それによりステンレス鋼板の適用ができ、その
結果耐久性に優れたマンコンベアを得ることができた。

【図面の簡単な説明】

第１、図は従来のマンコンベアの上部付近の側面図、第
２図は従来のステップの単体斜視図、第３図は第３図の
１−１に沿う断面図、第４図は本発明の一実施例を示す
もので、従来の第３図に相当する部分の断面図である。 １６・・・ステップ、１６ａ・・・クリート、１７・・
・補強子３図 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、乗降口に配設された櫛板状の歯と噛合う複数のクリ
   ートと該クリートに連なるライザとを備えたステップと
   、このステップと同期的に回動するハンドレールと、こ
   のハンドレールの下方に位置するハンドレールフレーム
   、欄干パネル等からなるマンコンベアにおいて、前記ク
   リートとライザとをステンレス鋼板を折曲げ成形した波
   状体で形成し、かつ前記クリートの裏面に補強体を配設
   したことを特徴とするマンコンベア。