JP2643055B2 - 乗客コンベアの欄干 - Google Patents

乗客コンベアの欄干

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JP2643055B2
JP2643055B2 JP12035392A JP12035392A JP2643055B2 JP 2643055 B2 JP2643055 B2 JP 2643055B2 JP 12035392 A JP12035392 A JP 12035392A JP 12035392 A JP12035392 A JP 12035392A JP 2643055 B2 JP2643055 B2 JP 2643055B2
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balustrade
panel
glass
glass panel
balustrade panel
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茂 村田
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Mitsubishi Electric Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばエスカレータ
ーや動く歩道などの乗客コンベアのステップの両側に設
けられ、移動手摺を支持する欄干パネルを有している乗
客コンベアの欄干に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は例えば実開昭60−117377
号公報に示された従来のエスカレーターを示す側面図で
ある。図において、1は金属製の主枠(トラス)、2は
無端状に連結された状態で主枠1内に設けられ循環移動
する複数のステップ、3はステップ2の両側に設けられ
ている欄干、4は欄干3に巻き付けられ、ステップ2の
移動に同期して移動するゴム製の移動手摺である。
【0003】次に、図6は図5のVI−VI線に沿う矢
視断面図である。図において、5はボルト6により主枠
1に固定されている受け金、7は受け金5上に立設され
ている強化ガラス製の欄干パネル、8は受け金5上に設
けられている押さえ板、9は欄干パネル7の下端部に装
着されたゴム製の下部パッキン、10は押さえ板8,下部
パッキン9,欄干パネル7及び受け金5を貫通している
固定ねじであり、この固定ねじ10を締め付けることによ
り、押さえ板8と受け金5との間に欄干パネル7の下端
部が挟持される。また、これらの受け金5及び押さえ板
8は、例えば欄干パネル7の継ぎ目など、欄干パネル7
の長さ方向に間隔をおいて設けられている。
【0004】11は受け金5及び押さえ板8の上部に欄干
パネル7を挟んで配置されているプラスチック製の目地
部材、12は欄干パネル7の外側に配置されているととも
に一端部が目地部材11に取り付けられている金属製の外
カバーであり、この外カバー12は、主枠1をカバーして
いる。13は欄干パネル7の内側に配置されているととも
に一端部が目地部材11に取り付けられている金属製の内
カバー、14はステップ2の側面に対向している金属製の
スカートガードである。
【0005】15は欄干パネル7の上端部に装着されてい
るゴム製の上部パッキン、16は上部パッキン15を介して
欄干パネル7の上端部に取り付けられている欄干フレー
ム、17は欄干フレーム16の上部の幅方向両側に取り付け
られているプラスチック製のクリップガイドであり、こ
のクリップガイド17上を移動手摺4が摺動するようにな
っている。また、欄干3は、欄干パネル7,下部パッキ
ン9,上部パッキン15,欄干フレーム16及びクリップガ
イド17からなっている。
【0006】上記のような従来のエスカレーターでは、
ステップ2の移動に同期して移動手摺4が移動する。移
動手摺4は、図6に示すように断面C字状になってお
り、欄干フレーム16にかぶせられた状態でクリップガイ
ド17に沿って摺動する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように構成され
た従来のエスカレーターにおいては、ガラス製の欄干パ
ネル7を使用しているため、例えばステップ2上を歩行
する乗客がつまずいて欄干パネル7に衝突した場合など
に、欄干パネル7が破損し、しかも破損した欄干パネル
7の破片が周囲に飛散したり、乗客や荷物がエスカレー
ター外に転落したりする危険があるなどの問題点があっ
た。
【0008】この発明は、上記のような問題点を解決す
ることを課題としてなされたものであり、欄干パネルが
破損した際にその破片が飛散したり乗客や荷物が落下し
たりするのを防止することができ、これにより乗客コン
ベアの安全性を向上させることができる乗客コンベアの
欄干を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る乗客コン
ベアの欄干は、第1のガラスパネルと第2のガラスパネ
ルとを中間膜を介して接合してなる合わせガラスにより
欄干パネルを構成するとともに、第1のガラスパネルの
上端部を第2のガラスパネルの上端部よりも高くしたも
のである。
【0010】
【作用】この発明においては、合わせガラスを用いるこ
とにより欄干パネルの破損時の飛散を防止し、また欄干
パネルの上端部に段差を設けることにより、従来品と同
様の欄干フレームの取付を可能にする。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例を図について説明す
る。 実施例1.図1はこの発明の第1の実施例による欄干を
有するエスカレーターの要部断面図であり、図6と同一
又は相当部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。
【0012】図において、21は受け金5上に従来例と同
様に支持され固定されている欄干パネルであり、この欄
干パネル21は、第1及び第2のガラスパネル21a,21b
を中間膜21cを介して接合してなる合わせガラスにより
構成されている。また、中間膜21cは、例えば軟質ビニ
ール等からなり、これを溶かすことにより第1及び第2
のガラスパネル21a,21bが接合されている。
【0013】さらに、内側(ステップ側)に位置する第
1のガラスパネル21aの上端部は、第2のガラスパネル
21bの上端部より高くなっており、この第1のガラスパ
ネル21aの上端部に従来例と同様の上部パッキン15が装
着され、その上に欄干フレーム16が圧入されて取り付け
られている。また、欄干パネル21の下端部には、従来例
のものより幅の広いゴム製の下部パッキン22が装着され
ている。なお、この実施例1の欄干23は、欄干パネル2
1,下部パッキン22,上部パッキン15,欄干フレーム16
及びガイドクリップ17を有している。
【0014】上記のような欄干23では、欄干パネル21と
して合わせガラスを使用しているため、万一乗客が欄干
パネル21に衝突したとしても、第1のガラスパネル21a
のみが破損し、第2のガラスパネル21bは破損しにくい
ため、欄干パネル21は立設した状態を保つことができ
る。また、第1及び第2のガラスパネル21a,21bの間
には中間膜21cが設けられているため、第1のガラスパ
ネル21aの破片の飛散が防止されるとともに、乗客や荷
物の転落が防止される。これらの結果、エスカレーター
全体として安全性が大幅に向上する。
【0015】また、欄干パネル21の上端部には段差が設
けられており、上端部での板厚は第1のガラスパネル21
aのみの厚さになっているため、欄干フレーム16は、そ
の幅を大きくしたりする必要がなく、従来品をそのまま
使用することができる。
【0016】ここで、第2のガラスパネル21bの厚さ
を、第1のガラスパネル21aの厚さと同じか、又は図1
のように厚くすれば、欄干パネル21の全体としての強度
をより高くすることができ、安全性をさらに向上させる
ことができる。
【0017】実施例2.次に、図2はこの発明の第2の
実施例を示す断面図である。図において、24は欄干パネ
ル21の上端部に長手方向に間隔をおいて複数装着され、
第1及び第2のガラスパネル21a,21bの剥離を防止す
る保持金具であり、この保持金具24は、欄干パネル21の
上端部に沿うような断面形状を有している。また、上部
パッキン15には、保持金具24を逃がすための切欠が複数
設けられている。
【0018】上記のように合わせガラスを使用した欄干
パネル21では、乗客が移動手摺4を揺らしたとき、揺ら
す力の大きさや中間膜21cの劣化の程度により、第1及
び第2のガラスパネル21a,21bが剥離する可能性があ
るが、この実施例2のような保持金具24を用いることに
より剥離が防止され、長期間にわたって優れた安全性が
維持される。
【0019】実施例3.次に、図3はこの発明の第3の
実施例を示す断面図である。図において、25は中間膜21
cの上端部の露出部を覆うように第1及び第2のガラス
パネル21a,21bの接合部上端に充填されているコーキ
ング材である。
【0020】このように、欄干パネル21の上端部にコー
キングを施すことにより、欄干パネル21を清掃する際の
清掃液などから中間膜21cが保護され、第1及び第2の
ガラスパネル21a,21bの剥離が防止される。
【0021】実施例4.次に、図4はこの発明の第4の
実施例を示す断面図である。図において、第2のガラス
パネル21bの上端部には、面取部21dが設けられてい
る。これにより、乗客が移動手摺4を握った際に、手の
一部が欄干パネル21の角部に触れるのを防止することが
でき、安全性が向上する。
【0022】また、面取部21dを各ガラスパネル21a,
21bの表面と同様に磨くことにより、例えば店内照明の
光などが当たったときの欄干パネル21の見栄えを良くす
ることができる。
【0023】なお、上記各実施例ではエスカレーターの
欄干23について示したが、動く歩道の欄干にもこの発明
は適用できる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の乗客コ
ンベアの欄干は、第1のガラスパネルと第2のガラスパ
ネルとを中間膜を介して接合してなる合わせガラスによ
り欄干パネルを構成したので、欄干パネルが破損した際
にその破片が飛散したり乗客や荷物が落下したりするの
を防止することができ、これにより乗客コンベアの安全
性を向上させることができるという効果を奏する。ま
た、第1のガラスパネルの上端部を第2のガラスパネル
の上端部よりも高くして、欄干パネルの上端部に段差を
設けたので、欄干パネル全体の厚さに合わせて欄干フレ
ームの幅を変えたりする必要がなく、従来品と同様の欄
干フレームの取付が可能であり、この結果合わせガラス
を用いたことによるコストアップを最小限に抑えること
ができるなどの効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例による欄干を有するエ
スカレーターの要部断面図である。
【図2】この発明の第2の実施例を示す断面図である。
【図3】この発明の第3の実施例を示す断面図である。
【図4】この発明の第4の実施例を示す断面図である。
【図5】従来のエスカレーターの一例を示す側面図であ
る。
【図6】図5のVI−VI線に沿う矢視断面図である。
【符号の説明】
4 移動手摺 16 欄干フレーム 21 欄干パネル 21a 第1のガラスパネル 21b 第2のガラスパネル 21c 中間膜

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のガラスパネルと第2のガラスパネ
    ルとを中間膜を介して接合してなる合わせガラスにより
    構成されており、かつ上記第1のガラスパネルの上端部
    が上記第2のガラスパネルの上端部よりも高くなってい
    る欄干パネルと、 上記第1のガラスパネルの上端部に取り付けられ、移動
    手摺を案内する欄干フレームとを備えていることを特徴
    とする乗客コンベアの欄干。
JP12035392A 1992-05-13 1992-05-13 乗客コンベアの欄干 Expired - Lifetime JP2643055B2 (ja)

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EP1081087A1 (de) * 1999-09-03 2001-03-07 Inventio Ag Fahrtreppe oder Fahrsteig mit einer Sicherheitsbalustrade
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JP6648312B1 (ja) * 2019-01-07 2020-02-14 東芝エレベータ株式会社 乗客コンベア

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