JPS6117169Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は窓枠に煙返し付の内、外障子を組込
み、この内障子の召合せ框にクレセントを取付け
て成る引違い防音サツシに関するもので、内、外
障子と窓枠間及び内、外障子間を確実に密封する
ことができてしかも内、外障子を完全引違い走行
させ得るようにした引違い防音サツシを提供しよ
うとするものである。

次に本考案の実施例を図面に基いて説明する。

窓枠１は上枠２、下枠３、内障子当接竪枠４及
び外障子当接竪枠５を枠組みすることによつて構
成されている。この上枠２において、６は天井
壁、７，８は夫々天井壁６に垂設された内、外障
子用案内垂壁で、この内障子用案内垂壁７には室
外側に開口するパツキング嵌着部９が全長に亘つ
て形成されている。上記下枠３において、１０は
階段状に形成された底壁、１１，１２は夫々底壁
１０に立設された内、外レール、１３は内、外レ
ール１１，１２間の底壁１０に形成された段部
で、この段部１３には室外側に開口するパツキン
グ嵌着部１４が全長に亘つて形成されている。上
記内障子当接竪枠４において、１５は基壁、１６
は基壁１５の内面に突設された当接壁で、上記内
障子用案内垂壁７よりも室内側に位置されてい
る。この当接壁１６には室外側に開口するパツキ
ング嵌着部１７が全長に亘つて形成されている。
１８は内障子用案内垂壁７よりも室外側に位置す
るように基壁１５の内面に突設された保持壁で、
上記パツキング嵌着部１７と対向するパツキング
嵌着部１９が全長に亘つて形成されている。上記
外障子当接竪枠５において、２０は基壁、２１は
基壁２０の内面に突設された当接壁、２２は上記
内障子用案内垂壁７と連続するように基壁２０の
内面に突設された保持壁で、この保持壁２２には
室外側に開口するパツキング嵌着部２３が上記
上、下枠２，３のパツキング嵌着部９，１４と連
続するように形成されている。２４，２５，２６
は上記上、下枠２，３及び外障子当接竪枠５のパ
ツキング嵌着部９，１４，２３に夫々連続的に装
着された窓枠パツキングで、室外側には同一面を
成す当り面２４ａ，２５ａ，２６ａが形成されて
いる。２７は内障子当接竪枠４のパツキング嵌着
部１７に装着された戸当りパツキングで、室外側
には上記窓枠パツキング２４，２５，２６よりも
適当量だけ室内側に位置する当り面２７ａが形成
されている。２８，２９は内障子当接竪枠４の
上、下端部位置で後述の内障子の戸先面と対向す
るように装着された端パツキングで、戸当りパツ
キング２７の上、下端部と一体に成型され、その
先端部はパツキング嵌着部１９に夫々嵌着されて
いる。

次に、３０は内障子用案内垂壁７と内レール１
１とに走行自在に嵌め込まれた内障子で、互いに
枠組みされた上、下框３１，３２、戸先框３３及
び召合せ框３４にガラス板３５が嵌合されて構成
されている。また、３６は外障子用案内垂壁８と
外レール１２とに走行自在に嵌め込まれた外障子
で、互いに枠組みされた上、下框３７，３８、戸
先框３９及び召合せ框４０にガラス板４１が嵌合
されて構成されている。上記内、外障子３０，３
６の召合せ框３４，４０には互いに係合するよう
に煙返し４２，４３が突設されている。内障子３
０の戸先框３３及び上、下框３１，３２は戸当り
パツキング２７及び窓枠パツキング２４，２５を
呑み込むように形成され、またこの戸先框３３は
室外面が障子開閉状態において外障子３６の煙返
し４３よりも室内側に位置するように形成されて
いる。上記戸先框３３の室外側片３３ａには室内
側に上記戸当りパツキング２７の当り面２７ａに
圧接可能な当接部４４が全長に亘つて設けられて
いる。また、上、下框３１，３２の室外側片３１
ａ，３２ａには室内側に上記窓枠パツキング２
４，２５の当り面２４ａ，２５ａに圧接可能な当
接部４５，４６が全長に亘つて設けられている。
上、下框３１，３２の戸先框３３よりも室外側部
分は第２，５，６図に示すように戸先框３３の室
外側片３３ａの先端迄夫々延長され、これらの延
長部３１ｂ，３２ｂと戸先框３３の室外側片３３
ａとの先端面が閉鎖状態において端パツキング２
８，２９に夫々圧接されるように構成されてい
る。内障子３０の召合せ框３４の室外側片３４ａ
は窓枠パツキング２４，２５間に入り込み得るよ
うにその長さが設定され、しかもその外側面が
上、下框３１，３２の当接部４５，４６と同一面
上に位置されるように形成されている。外障子３
６の戸先框３９は室内側片３９ａの室内面が障子
開閉状態において内障子３０の煙返し４２よりも
室外側に位置するように形成され、この室内側片
３９ａの室内面に窓枠パツキング２６の当り面２
６ａに圧接可能な当接部４７が全長に亘つて設け
られている。また、上、下框３７，３８の室内側
片３７ａ，３８ａには内障子３０の上、下框３
１，３２よりも上、下側において（即ち上、下框
３１，３２を上、下に囲む位置において）窓枠パ
ツキング２４，２５の当り面２４ａ，２５ａに当
接可能な当接部４８，４９が全長に亘つて突設さ
れている。これらの当接部４８，４９は戸先框３
９の当接部４７と同一面上に連続的に形成されて
いる。外障子３６の召合せ框４０には室内側片４
０ａの室内面に上記窓枠パツキング２４，２５の
当り面２４ａ，２５ａと内障子３０の召合せ框３
４の室外面に圧接可能な召合せパツキング５０が
全長に亘つて装着されている。この召合せパツキ
ング５０にはその当り面５０ａが上記当接部４
７，４８，４９と略同一面上に連続的に位置する
ように形成されている。なお、５１，５２は戸先
框３３，３９に取付けられた引寄片、５３は内障
子３０の召合せ框３４に取付けられた周知の引寄
せ装置で、クレセント５３ａや引寄片５３ｂを備
えている。

上記構成のものにあつては、内、外障子３０，
３６を開閉操作する場合、内障子３０の戸先框３
３の室外側片３３ａ室外面が外障子３６の煙返し
４３よりも室内側に位置され、外障子３６の戸先
框３９の室内側片３９ａ室内面が内障子３０の煙
返し４２よりも室外側に位置されているので、
内、外障子３０，３６を互いに完全引違い走行さ
せることができる。次に、内、外障子３０，３６
を閉鎖して室外側へ引寄せる操作をすると、内障
子３０の戸先框３３の当接部４４が戸当りパツキ
ング２７の当り面２７ａに、上、下框３１，３２
の当接部４５，４６が窓枠パツキング２４，２５
の当り面２４ａ，２５ａに夫々圧着し、また、
上、下框３１，３２の延長部３１ｂ，３２ｂの先
端面と戸先框３３の室外側片３３ａの先端面とが
端パツキング２８，２９に夫々圧着し、これによ
り内障子３０の戸先框３３及び上、下框３１，３
２の三方と窓枠１との間が連続的に密封される。
また、外障子３６の戸先框３９の当接部４７が窓
枠パツキング２６の当り面２６ａに、上、下框３
７，３８の当接部４８，４９が窓枠パツキング２
４，２５の当り面２４ａ，２５ａに夫々密着し、
外障子３６の三方と窓枠１との間が連続的に密封
される。更にまた、外障子３６の召合せパツキン
グ５０の当り面５０ａが窓枠パツキング２４，２
５の当り面２４ａ，２５ａと内障子３０の召合せ
框３４の室外側片３４ａ室外面とに同一面上で圧
接し、内、外障子３０，３６の召合せ框３４，４
０間が密封され、これにより室内外が完全に密封
される。

なお、本願にあつては外障子の当接部を弾性パ
ツキングで構成しても良く、また窓枠パツキング
の当り面を僅かに傾斜させ、当り面の内周側部分
が外周側部分より僅かだけ室内側に位置するよう
にしても良い。

以上のように本考案にあつては、内障子戸先框
の室外側片を開閉状態において外障子煙返しより
も室内側に位置するように配設し、外障子戸先框
の室内側片を開閉状態において内障子煙返しより
も室外側に位置するように配設したので、内、外
障子のガラス拭きや外障子召合せ框に取付けられ
たクレセント受けを調整する場合には煙返し付の
内、外障子を互いに完全に引違い走行させること
ができ、これらの作業を簡易にかつ迅速に行うこ
とができる。また、上記のように煙返し付きの
内、外障子を完全引違い走行し得るものであつて
も、窓枠の上、下枠及び外障子当接竪枠に窓枠パ
ツキングを連続的に装着し、内障子当接竪枠には
戸当りパツキングを装着すると共に端パツキング
を上記窓枠パツキングと戸当りパツキングに連続
するように装着し、内障子上、下框、外障子上、
下框及び外障子戸先框に設けた当接部を窓枠パツ
キングに夫々圧接させると共に外障子召合せ框に
設けた召合せパツキングを内障子召合せ框と窓枠
パツキングに圧接させ、また内障子戸先框に設け
た当接部を戸当りパツキングに圧接させると共に
内障子上、下框の戸先框よりも室外側部分を戸先
框の室外側片先端迄夫々延長させてこれらの延長
部と内障子戸先框の室外側片との先端面を上記端
パツキングに圧接させ得るようにしたので、内、
外障子を閉鎖して引寄せた場合には内、外障子と
窓枠間及び内、外障子間を夫々連続的に遮断する
ことができ、極めて高い気密性能、遮音性能、水
密性能を発揮し得る効果がある。更にまた、本考
案にあつては上記のことから明らかなように上下
方向の面の圧接のみによつて室内外を遮断するよ
うにしてあるので、内、外障子の高さが建付け時
や使用中に予め設定された高さに対して変動した
ような場合でも気密性能を維持し得る利点があ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本願の実施例を示すもので、第１図は引
違いサツシの正面図、第２図は第１図の−線
断面図、第３図は第２図の−線断面図、第４
図は窓枠の縦断面図、第５図は第３図の−線
断面図、第６図は要部斜視図である。 １……窓枠、２……上枠、３……下枠、４……
内障子当接竪枠、５……外障子当接竪枠、２４，
２５，２６……窓枠パツキング、２７……戸当り
パツキング、２８，２９……端パツキング、３０
……内障子、３１……上框、３２……下框、３３
……戸先框、３４……召合せ框、３６……外障
子、３７……上框、３８……下框、３９……戸先
框、４０……召合せ框、４２，４３……煙返し、
５０……召合せパツキング。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 窓枠に煙返し付の内、外障子を組込み、この内
   障子の召合せ框に障子引寄用のクレセントを取付
   けて成る引違いサツシにおいて、窓枠の上、下枠
   及び外障子当接竪枠には室外側に向く窓枠パツキ
   ングを連続的に装着し、内障子当接竪枠には上記
   窓枠パツキングよりも室内側位置で室外側に向く
   戸当りパツキングを装着すると共に、上、下端部
   位置で内障子の戸先面と対向する端パツキングを
   上記窓枠パツキングと戸当りパツキングに連続す
   るように装着し、一方内障子戸先框を障子閉鎖状
   態において上記戸当りパツキングを呑み込みかつ
   開閉状態において外障子煙返しよりも室内側に位
   置するように形成し、この内障子戸先框の室外側
   片に上記戸当りパツキングに圧接可能な当接部を
   設け、内障子上、下框を上記戸当りパツキングを
   呑み込むように形成し、これらの上、下框の室外
   側片に上記窓枠パツキングに圧接可能な当接部を
   設けると共に、上、下框の戸先框よりも室外側部
   分を戸先框の室外側片先端迄夫々延長させてこれ
   らの延長部と内障子戸先框の室外側片との先端面
   を上記端パツキングに圧接可能に構成し、外障子
   戸先框を開閉状態において内障子煙返しよりも室
   外側に位置するように形成し、この外障子戸先框
   と外障子上、下框の室内側片に上記窓枠パツキン
   グに圧接可能な当接部を設け、外障子召合せ框の
   室内側片に内障子召合せ框の室外側片と窓枠パツ
   キングに夫々圧接可能な召合せパツキングを装着
   して成る引違い防音サツシ。