JPS6116939Y2 - - Google Patents

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JPS6116939Y2
JPS6116939Y2 JP1980052708U JP5270880U JPS6116939Y2 JP S6116939 Y2 JPS6116939 Y2 JP S6116939Y2 JP 1980052708 U JP1980052708 U JP 1980052708U JP 5270880 U JP5270880 U JP 5270880U JP S6116939 Y2 JPS6116939 Y2 JP S6116939Y2
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distance
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【考案の詳細な説明】 本考案は、単一のレーザ発振器を用いて複数の
被加工部位を加工する際に、レーザ発振器からの
距離が異なつても各被加工部位を均一に加工し得
るとともに、レーザビームの広がり角度が変化し
ても加工状態が変化しないようにしたレーザ加工
装置に関する。
例えば、回転体のダイナミツクバランスの調整
のように被加工体にパルスレーザビームを照射し
て加工を行なう場合、従来よりガラスレーザやル
ビーレーザを繰り返し発振させて得たパルスレー
ザビームが多く使用されている。この種のレーザ
ビームは、ビームの広がり角度の経時変化が比較
的少ないため常に均一な加工を行なえる利点があ
る。ところが、その反面発振の繰り返し率が低い
ため加工能率が悪く、加工能率の向上をはかり難
い。そこで、発振の繰り返し率が高いYAGレー
ザ等の使用が検討されている。しかるに、この種
のレーザは平均出力の増加に従つてビームの広が
り角度が大きく変動するため、被加工部位におけ
るレーザビームの照射スポツトが変化し、加工精
度が極めて低い。この加工精度の低下は、レーザ
発振器と被加工部位との距離が増すと特に著し
く、このため実用に供し難かつた。
一方、加工能率を一層高めるため、1台のレー
ザ発振器のパルスレーザビームを複数の被加工部
位に照射して加工する手法が試みられている。と
ころが、このような手法は、レーザ発振器と被加
工部位との距離が各被加工部位毎に異なると、各
被加工部位におけるレーザビームの照射スポツト
が変化し、また先に述べたようにビームの広がり
角度によつても各被加工部位毎に照射スポツトに
変化をきたす。このため、各被加工部位を均一に
加工することができなかつた。
本考案は上記事情に着目してなされたもので、
その目的とするところは、レーザ発振器からの距
離が異なる複数の加工部位にそれぞれ同一スポツ
ト径のレーザビームを照射し得るようにし、しか
もレーザビームの広がり角度の変動による照射ス
ポツト径の変化がなく、複数の加工部位を精度良
くしかも高能率で加工し得て生産性の高いレーザ
加工装置を提供することにある。
以下、本考案を図面に示す一実施例を参照して
説明する。なお、同実施例は本考案のレーザ装置
を回転体のダイナミツクバランス調整用として適
用したものである。
第1図において、被加工物としての回転体1
は、軸受2および弾性部材3を介して図示しない
基台に支持され、この状態でモータ4により回転
駆動されている。そして、この回転体1の回転振
動および回転位相は、それぞれ回転振動検出器5
および回転位相検出器6により検出され加工制御
回路7に導入される。この加工制御回路7は、上
記各検出器5,6で検出された回転振動情報およ
び回転位相情報に基づいて回転体1の除去加工す
べき位置とその加工量とを算出して後述するレー
ザ発振器8を駆動制御するものである。
さて、レーザ発振器8は、上記加工制御回路7
の制御出力をレーザ制御電源9に入力し、このレ
ーザ制御電源9により励起ランプ10を駆動して
YAGレーザロツド11を繰り返し発振させ、パ
ルスレーザビーム12を発生している。このパル
スレーザビーム12は、光路切換ミラー13ある
いは反射ミラー14で反射されたのち、第1の集
光レンズ15もしくは第2の集光レンズ16によ
り前記回転体1の各被加工部位A,Bにそれぞれ
同一スポツトとなるように集光照射される。この
とき、上記光路切換ミラー13の光路切換動作
は、前記加工制御回路7の指示に従つて時分割で
行なわれている。
ところで、上記各被加工部位A,Bに照射され
るパルスレーザビームのスポツト径は、次のよう
に定められる。先ず、光路切換ミラー13と被加
工部位Aとの間において、焦点距離F1を有する
第1の集光レンズ15を被加工部位Aにスポツト
径Δxのレーザビーム12が照射されるように移
動させ、位置を固定する。このとき、YAGレー
ザロツド11と集光レンズ15との距離をa1(a1
=a1-1+a1-2)、集光レンズ15と被加工部位Aと
の距離をb1とすると、この光路には Δx=x(b/a) ………(1) が成立する。
次に、第2の集光レンズ16の位置を前記第(1)
式に基づいて b/a=b/a となるように定める。ここで、a2はYAGレーザ
ロツド11と第2の集光レンズ16との距離(a2
=a2-1+a2-2)、b2はこの第2の集光レンズ16と
被加工部位Bとの距離である。そして、レンズの
一般式 1/b+1/a=1/F ………(2) に従つて、第2の集光レンズ16の集点距離F2
を算出し、この焦点距離F2を有するレンズを第
2の集光レンズとして配置する。
すなわち、この実施例では第1および第2の各
集光レンズ15,16の配置位置と焦点距離とを
調整することにより、各被加工部位A,Bにおけ
るレーザビームの照射スポツト径Δxを同一に設
定する。また、このときスポツトの形成位置は、
第1および第2の各集光レンズ15,16の焦点
形成位置よりも遠方側に定められる。
このように構成されたレーザ加工装置におい
て、回転体1の加工除去すべき位置が振動検出器
5により検出され、加工制御回路7から制御出力
が送出されると、レーザ発振器8は繰り返し発振
してYAGレーザロツド11からビーム径xのパ
ルスレーザビーム12を出力する。ここで、光路
初換ミラー13が図中実線側に切換わつている
と、上記パルスレーザビーム12は先ず光路切換
ミラー13で反射され、第1の集光レンズ15で
集光されてスポツト径Δxで被加工部位Aに照射
される。かくして、被加工部位Aの除去加工がな
される。
次に、加工制御回路7の指示に従つて光路初換
ミラー13が図中想像線側に切換わり、前記と同
様に制御出力が加工制御回路7から送出される
と、YAGレーザロツド11から出力されたパル
スレーザビーム12は反射ミラー14で反射され
たのち、第2の集光レンズ16で集光されて被加
工部位Bに照射される。このとき、第2の集光レ
ンズ16は、その焦点距離および配置位置が
YAGレーザロツド11と被加工部位Bとの距離
に応じて前記第1の集光レンズ15とは独自に、
しかも適当な値に設定されている。したがつて、
被加工部位Bには前記被加工部位Aと同じスポツ
ト径Δxのパルスレーザビーム12が照射され、
このスポツト径Δxによる被加工部位Bの除去加
工がなされる。
また、上記各被加工部位A,Bに形成されるパ
ルスレーザビーム12のスポツトは、ともに集光
レンズ15,16の焦点形成位置よりも遠方側に
おいて形成されている。ここで、レンズ焦点形成
位置より若干遠方側の位置では、レンズに入射さ
れるレーザビームの広がり角度が変動しても、ス
ポツトの大きさおよびエネルギ密度はほとんど変
化しないことが確かめられている。したがつて、
前記被加工部位A,Bにおけるレーザビーム12
のスポツト径Δxは、YAGレーザロツド11の
熱歪等によりレーザビーム12の広がり角度がた
とえば変動しても、略一定に保たれる。
このように、本実施例によれば、YAGレーザ
ロツド11および各被加工部位A,B間のパルス
レーザビーム12の通過距離に応じて第1および
第2の各集光レンズ15,16の焦点距離を各別
に適宜定められているので、YAGレーザロツド
11からの距離がそれぞれ異なる被加工部位A,
Bであつても、それぞれ同一のスポツトでレーザ
ロツド12を照射することができ、この結果複数
の被加工部位A,Bを同一条件で加工することが
できる。また、本実施例では、被加工部位に形成
するレーザビーム12のスポツトを、集光レンズ
の焦点形成位置よりも遠方において形成している
ので、たとえばレーザビーム12の広がり角度が
変動しても、常に一定のスポツトを照射すること
ができ、この結果レーザビーム12の広がり角度
が変化し易いYAGレーザを用いたとしても、正
確で安定な除去加工を行なうことができる。この
場合、YAGレーザは繰り返し発振率を比較的高
く定めることができるので、前記1台のレーザ発
振器で複数の被加工部位を加工することと相まつ
て、極めて高能率で、しかも精度良く回転体1の
除去加工を行なうことができる。
次に、第2図を参照しながら本考案の他の実施
例を説明する。本実施例は、1台のレーザ発振器
から出力したパルスレーザビームをそれぞれ距離
の異なる複数の被溶接部位に対して時分割で照射
しそれぞれ溶接加工を行なうもので、レーザ発振
器および各被加工部位間のレーザビーム通過路に
選択的に光路延長プリズムを設けてレーザビーム
を迂回させ、これによりレーザ発振器および各被
溶接部位間の各レーザビーム通過距離を同一に設
定するようにしたものである。
すなわち、YAGレーザロツド11から出力さ
れたパルスレーザビーム12は、光路切換ミラー
21,22の切換位置に従つて各光路切換ミラー
21,22あるいは反射プリズム23で反射さ
れ、しかるのちそれぞれ同一の焦点距離を有する
集光レンズ24,25,26で集光されて各被溶
接部位C,D,Eに照射される。このとき、光路
切換ミラー21と集光レンズ24との間および光
路切換ミラー21と集光レンズ25との間には、
それぞれ光路延長プリズム27,28が設けら
れ、光路初換ミラー21,22で反射されたレー
ザビーム12は光路延長プリズム27,28を介
して集光レンズ24,25に導びかれる。したが
つて、上記光路延長プリズム27,28の設置位
置を適宜定めれば、YAGレーザロツド11およ
び各被加工部位C,D,E間の各レーザビーム通
過距離はいずれも同一となる。この結果各集光レ
ンズ24,25,26の配置位置および焦点距離
をある値に共通に定めることにより、各被溶接部
位C,D,Eにはそれぞれスポツト径Δxの等し
いレーザビーム12が照射される。また、このと
き被溶接部位C,D,Eに形成されるレーザビー
ム12のスポツトは、前記実施例と同様に集光レ
ンズ24,25,26の焦点形成位置よりも遠方
側に設定される。
したがつて、このような実施例によれば、
YAGレーザロツド11と各被溶接部位C,D,
Eとの間に適宜光路延長プリズム27,28を設
置して各レーザビーム通過距離をそれぞれ同一に
しているので、各被溶接部位C,D,Eにそれぞ
れ同一スポツトΔxでレーザビーム12を照射す
ることができ、これにより各被溶接部位C,D,
Eを均一に溶接加工することができる。また、集
光レンズ24,25,26の焦点距離よりも遠方
側でスポツトΔxを形成しているので、たとえば
レーザビーム12の広がり角度が変動してもスポ
ツトΔxの変化を低く抑えることができる。
なお、本考案は上記実施例に限定されるもので
はない。例えば、複数の被加工部位は1台のレー
ザ発振器に対して放射状に点在していてもよく、
この場合には反射鏡やプリズム等の光学系を組合
わせることにより、それぞれ加工することができ
る。その他、レーザ発振器や被加工物の種類等に
ついても本考案の要旨を逸脱しない範囲で種々変
形して実施できる。
以上詳述したように本考案によれば、レーザ発
振器からの距離が異なる複数の加工部位にそれぞ
れ同一スポツト径のレーザビームを照射し得るよ
うにし、しかもレーザビームの広がり角度の変動
による照射スポツト径の変化がなく、複数の加工
部位を精度良くしかも高能率で加工し得て生産性
の高いレーザ加工装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例におけるレーザ加工
装置の概略構成図、第2図は本考案の他の実施例
におけるレーザ加工装置の概略構成図である。 8……レーザ発振器、9……レーザ制御電源、
10……励起ランプ、11……YAGレーザロツ
ド、13,21,22……光路切換ミラー、14
……反射ミラー、15……第1の集光レンズ、1
6……第2の集光レンズ、23……反射プリズ
ム、24,25,26……集光レンズ、27,2
8……光路延長プリズム、A,B,C,D.E……
被加工部位。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 繰返し発振して広がり角度の変化するパルスレ
    ーザビームを出力するレーザ発振器と、上記パル
    スレーザビームを時分割で複数の被加工部位に照
    射する反射鏡と、少なくとも集光レンズを備え、
    前記反射鏡で反射されたパルスレーザビームを前
    記レーザ発振器から被加工部位までのパルスレー
    ザビーム通過距離に応じて前記集光レンズの焦点
    距離を可変設定するかまたは各被加工部位毎のパ
    ルスレーザビーム通過距離を等しくするための迂
    回路を形成することにより前記各被加工部位へそ
    れぞれ同一スポツトで集光照射するとともに、前
    記集光レンズと被加工部位との間の距離を前記パ
    ルスレーザビームの広がり角度が最大となつたと
    きの焦点距離よりも長く設定するべく前記集光レ
    ンズの位置を設定した光学系とを具備したことを
    特徴とするレーザ加工装置。
JP1980052708U 1980-04-18 1980-04-18 Expired JPS6116939Y2 (ja)

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JP1980052708U JPS6116939Y2 (ja) 1980-04-18 1980-04-18

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JP1980052708U JPS6116939Y2 (ja) 1980-04-18 1980-04-18

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JPS56156479U JPS56156479U (ja) 1981-11-21
JPS6116939Y2 true JPS6116939Y2 (ja) 1986-05-24

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JP1980052708U Expired JPS6116939Y2 (ja) 1980-04-18 1980-04-18

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2937361B2 (ja) * 1989-09-29 1999-08-23 日本電気株式会社 レーザ加工機
WO2017203613A1 (ja) * 2016-05-24 2017-11-30 三菱電機株式会社 加工ヘッド及びレーザ加工機

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JPS56156479U (ja) 1981-11-21

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