JPS61168768A - 冷蔵庫 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は冷凍室、低温室、冷蔵室、あるいは野菜室等と
いった複数の各種貯蔵室を備えてなる冷蔵庫に関し、特
に各貯蔵室を画成する断熱仕切壁の厚さを□必要最小限
としてなる冷蔵庫の改良に関する。

近年、冷蔵庫として様々な構造のものが開発されており
、その一つに、各種食品を凍らない状態で貯蔵しその鮮
度を保つことが可能となる、約０℃前、後の温度状態に
維持されるチルド室と呼ばれる低温室や、各種野菜を約
６〜８℃程度の温度状態で保冷する野菜室等を、冷蔵室
、冷凍室以外に装備するようにしてなる形式のものが知
られている。そして、このような低温室等を備えた冷蔵
庫において、低温室の配設位置を、冷凍室、冷蔵室等と
いった他の貯蔵室との配置関係や使い易さ、さらには各
貯蔵室での温度コントロール等の容易性といった観点か
ら、上述した冷凍室と冷蔵室との間に設けてなる形式を
採用してなる冷蔵庫も既に提案されている。これは、上
述した冷蔵庫において、冷凍室は約−１８℃程度、冷蔵
室は約３〜４℃程度に保たれるとともに、上述した低温
室は約０℃程度に維持されるもので、これら各貯蔵室で
の温度制御を適切かつ確実に行なうためには、上述した
冷却温度順に各貯蔵室を並べること〔発明が解決しよう
とする問題点〕 ところで、上述した構成による冷蔵庫において、たとえ
ば冷凍室と低温室とを画成する断熱仕切壁内に、冷気の
流れを開閉制御するダンパサーモおよびこのダンパサー
モによって開閉される冷気通路を形成する場合にあたっ
て、従来一般には、冷蔵庫の背面内側に配置された冷却
器からの冷気供給側風路を、ダンパサーモ本体部を配設
した仕切壁内の後方から前記冷気通路と接続するために
、このダンパサーモ本体部の配設部分の厚み方向に避け
た位置に冷気通路を並べて形成しており、その結果とし
て仕切壁の厚さがある程度必要で、これにより冷蔵庫内
の容積空間が減少してしまうという欠点があった。すな
わち、上述した各貯蔵室を画成する断熱仕切壁としては
、その厚さをできるだけ薄くすることが、それぞれの貯
蔵室の内容積を確保するうえで要求されているものであ
るが、前述したような構成によれば、仕切壁の厚さはダ
ンパサーモの本体部の厚さと冷気風路とを合せた厚さ寸
法が必要となるもので、その結果仕切壁がかなり厚さと
なり、この仕切壁によって仕切られている両室の内容積
が小さくなってしまうものであった。

また、このような問題点を解消するために、ダンパサー
モ本体部とは逆側に冷気供給風路を導いて形成すること
により、この仕切壁の厚さをダンパサーモ本体部の寸法
程度に薄くすることも行なわれているが、この場合には
風路を仕切壁の逆側に導くために、冷蔵庫箱体の側面部
を利用することが必要とされ、構造が複雑化するととも
に、その風路構成から冷気の流れが鋭角状に曲げられる
こととなり、結果として風路抵抗が増加してしまうもの
で、冷却機能を効率よく行なううえで問題となるもので
あった。

そして、このような問題は、上述したような冷凍室と低
温室との間の仕切壁に限らず、各種貯蔵室間に形成され
る仕切壁であれば同様に生じるものであり、簡単な構成
によりこのような問題を解決することができる何らかの
対策を講じることが望まれている。

本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、二つ
の貯蔵室間を仕切る断熱仕切壁内に、ダンパサーモをコ
ンパクトな状態で収容配置させるとともに、貯蔵室への
吹出口に至る冷気通路に対する冷気供給側風路の接続状
態を工夫し、これにより仕切壁の薄型化を図り、各貯蔵
室の容積効率を大幅に向ヒさせ、さらに冷気の風路抵抗
を最小として、適切かつ効率のよく冷却機能を得ること
が可能となる安価な冷蔵庫を得ることを目的とするもの
である。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明に係る冷蔵庫によれば、二つの貯蔵室を画成する
断熱仕切壁内に設けられた冷気通路を開閉するダンパサ
ーモの本体部を、この断熱仕切壁内の後方に設け、かつ
冷蔵庫箱体の背面内側に沿って形成された冷気供給側風
路を、ダンパサーモ本体部の側方に形成した迂回路を介
して仕切壁内の冷気通路に接続するようにしたものであ
る。

〔作用〕

本発明によれば、ダンパサーモ本体部の側方を迂回した
迂回路によって、冷気供給側風路と仕切壁内の冷気風路
とを、風路抵抗の小さな状態で接続するとともに、これ
らダンパサーモおよび冷気通路を設けてなる断熱仕切壁
の厚さを必要最小限とし、各貯蔵室の容積効率を向上さ
せ得るものである。

〔実施例〕

以下、本発明を図面に示した実施例を用いて詳細に説明
する。

第１図ないし第５図は本発明に係る冷蔵庫の一実施例を
示すものであり、これらの図において、まず、全体を符
号ｌで示す冷蔵庫を第５図を用いて簡単に説明すると、
この冷蔵庫ｌは、上、下三段の貯蔵室から形成されてお
り、その最上段が冷凍室２、中段が低温室（チルド室）
３、下段が一般的な冷蔵室４とされている。そして、−
上述した各貯蔵室２，３．４は、その外側が断熱箱体５
によって包囲されるとともに、各貯蔵室間が断熱仕切壁
６．７を介して画成され、それぞれ熱的に独立した構成
とされている。なお１図中２ａ、３ａ、４ａは前記各貯
蔵室２，３．４の開閉扉で。

この場合低温室３は引出し構造とされている。

８は前記冷凍室２および低温室３の背面側に配設された
冷却器、９は圧縮機、１０は前記冷却器８で冷却された
冷気を前記各貯蔵室２，３．４のそれぞれに送り込む冷
却ファンで、このファン１０により冷気は前記断熱箱体
５を構成する壁部や前記仕切壁６．７等に形成された冷
気供給側風路１１．１２および冷気還流側風路１３．１
４を介して前記低温室３．冷蔵室４にそれぞれ循環供給
されるとともに、前記冷凍室２の背面側の冷却器カバー
１５のト、下に形成された吹出口１６および吸込口（図
示せず）で冷凍室２内でも冷気が循環供給され、各室２
，３．４が適宜適切な温度状態となるように冷却される
ものである。また１図中１７．１８は前述した低温室３
、冷蔵室４への冷気供給側風路１１．１２の途中に配設
され冷気供給量をそれぞれ開閉制御するダンパサーモ、
１９は前記仕切壁６内に形成された低温室３への冷気通
路で、この通路１９は吹出口１９ａを介して低温室３に
開口している。

さて、本発明によれば、二つの貯蔵室として。

たとえば冷凍室２とその下方に配置された低温室３とを
画成する断熱仕切壁６内に形成した冷気通路１９を開閉
するダンパサーモ１７の本体部１７ａを、第１図ないし
第４図に示すように、断熱仕切壁６内の後方側に設け、
かつ冷蔵庫の断熱箱体５の背面内側に沿って形成された
低温室用の冷気供給側風路１１を、ダンパサーモ本体部
１７ａの側方（本実施例では両側）に形成した迂回路２
０ａ、２０ｂを介して仕切壁６内の冷気通路１９を構成
する上部凹陥部２１に接続するようにしたところに特徴
を有している。

これを詳述すると、前記冷凍室２と低温室３とを画成す
る断熱仕切壁６は、仕切上板２２、仕切下板２３および
その間に介在された断熱材２４で構成すれ、かつ仕切下
板２３には、ダンパサーモ１７固定用および冷気通路１
９形成用の下部凹陥部２５、ダンパサーモ１７で開閉さ
れる開口部２６、その上方に形成され前記冷気供給側風
路１１に連通ずる冷気通路１９を形成する前述した上部
凹陥部２１．さらに前述したように低温室３側へ冷気を
吹出すための吹出口１９ａ等が形成されている。そして
、本実施例では、上述した冷気供給側風路１１からの冷
気を、第２図に示されるように、冷蔵庫ｌの幅方向略中
央に配設されたダンパ　　。

サーモ１７の本体部１７ａを避けた両側を迂回して前記
断熱材２４の上部凹陥部２１に連続して形成された迂回
路２０ａ、２０ｂから流入させ、さらにこの凹陥部２１
の前部中央に穿設された前記開口部２６を介して下部凹
陥部２５によって形成されている冷気通路１９側に導く
ような構成とされている。

そして、−上述したような断熱仕切壁６内において、冷
蔵庫１背面側に近接する仕切壁６の後方位匠には、前記
ダンパサーモ１７の本体部１７ａが配設され、その−上
部は壁６の上面よりもわずかに上方に突出されかつ断熱
材２４と一体の突状部２７で覆われている。ここで１図
中１５ａは前記冷凍室２を仕切る冷却器カバー１５の下
部中央部分のみが冷凍室２内に膨出するように形成され
た膨出部で、この膨出部１５ａにより前記ダンパサーモ
本体部１７ａを覆う突状部２７部分がカバーされるとと
もに、その内側の曲面により供給側風路１１からの冷気
を円滑な流れにて下方に流すような構成とされている。

なお１図中２８は前記ダンパサーモ１７を配設した下部
凹陥部２５を吹出口１９ａを除いて閉塞する仕切板、２
９は前記断熱材２４の下部凹陥部２５の底部でダンパサ
ーモ１７部分を取囲むよう辷付設された底板、３０ａ、
３０ｂは前記吹出口１９ａとダンパサーモ１７との間の
冷気通路１９内に設けられファンｌＯ停止Ｆ時等での低
温室３内からの湿った暖かい空気の流れを阻止するゲー
ト壁である。

そして、上述した構成によれば、ダンパサーモ本体部１
７ａが仕切壁６の上面よりも若干上方に突出していたと
しても、冷気風路構成には何ら関与せず、その結果この
仕切壁６の厚さを従来に比べて充分に薄型化することが
可能で、これにより各貯蔵室２．３の内容積を大きく確
保し得るものである。また、断熱材２４のダンパサーモ
本体部１７ａ配設部分である突状部２７を避けた両側の
迂回路２０ａ　、２０　ｂを冷気風路としていることか
ら、この仕切壁６を薄く形成しているにもかかわらず、
風路断面積を充分に大きく取ることができ、その結果風
路抵抗を小さくできるという利点もある。

さらに１本発明による構成によれば、ダンノぐサーモ１
７の開き方向と冷気の流れ方向とを一致させていること
から、円滑な冷気の流れを得て。

冷却機能を向トさせ得るという効果もある。

なお、本実施例では、ダンノくサーモ本体部１７ａの両
側に風路としての迂回路２０ａ、２０ｂを形成するとと
もに、このダンパサーモ本体ｆｉ１７ａ部分のみを覆う
断熱材１４部分のみを突状部２７として仕切壁６よりも
若干り方に突出させ、かつこの突出部分は冷却器カバー
１５の下部中央部のみを部分的に膨出させた膨出部１５
ａで覆っているため、より一層の仕切壁６の薄型化を図
れるとともに、冷気の流れを円滑なものとし得るといっ
た利点をもつものである。しかし、必ずしもこのような
構成に限定されず、仕切壁６内にダンパサーモ本体部１
７ａを内設するような構成としてもよいものである。

また１本発明は上述した実施例構造に限定されず、各部
の形状、構造等を、適宜変形、変更することは自由であ
る。たとえば本発明を特徴づけるダンパサーモ本体部１
７ａ部分を避けた迂回路２０ａ、２０ｂは、必ずしも両
側に形成する必要はなく、風路断面積を充分に確保でき
れば片側の側方のみに形成してもよいものである。

さらに、上述した実施例では１本発明を特徴づける冷気
の迂回路２０ａ、２０ｂを、冷凍室２とその下方に配置
された低温室３との間の断熱仕切壁６に採用した場合を
説明したが、本発明はこれに限定されず、冷凍室２．低
温室３、冷蔵室４、あるいは野菜室等の各種貯蔵室間を
画成する断熱仕切壁であってその内部に冷気通路とダン
パサーモとが設けられている仕切壁であれば、適用して
その効果を発揮し得るものである。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明に係る冷蔵庫によれば、貯
蔵室二基を画成する断熱仕切壁内でその後方に配設され
るダンパサーモ本体部の側方に。

このダンパサーモ部分を迂回して仕切壁内の冷気通路に
接続される迂回路を形成するようにしたので、簡単かつ
安価な構成にもかかわらず、仕切壁内の構成を効率よく
しかも簡素化して、この壁の厚さを必要最小限とし、こ
れにより各貯蔵室の容積効率を大幅に向上させ得るとと
もに、風路抵抗を小さくして冷気の流れを円滑なものと
し、貯蔵室の冷却機能を向とさせ得る等といった種々優
れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る冷蔵庫の一実施例を示す要部拡大
断面図、第２図、第３図および第４図はツレツレ第１図
ノｎ−ｎ線、ｍ−ｍ線、ＩＶ−ＩＶ線断面図、第５図は
本発明を適用する冷蔵庫全体の概略構成を示す縦断側面
図である。 １・命・・冷蔵庫、２・・・・冷凍室、３・・φ・低温
室、４・・・・冷蔵室、５・・・・断熱箱体、６．７・
・・・断熱仕切壁、８・・・・冷却器、ｌＯ・・・・冷
却ファン、１１，１２・・−・冷気供給側風路、１３．
１４−・拳ｅ冷気還流側風路、１５・・・・冷却器カバ
ー、　　１７゜１８・・拳・ダンパサーモ、１９・・・
・冷気通路、ｌ　９　ａ＊　１１　＠　１１冷気吹出０
．２０ａ、２０ｂ・・・・迂回路、２１・・−・上部凹
陥部、２２−・・・仕切−ヒ板、２３・・・・仕切下板
、２４φ・−・断熱材、２５・・拳・下部凹陥部、２６
・・・・開口部、２７・・・・突状部。 代　理　人　　　大　　岩　　増　　雄第１図 ２：々壕ｉ ３：　イ氏偽１１１【 ｓ：＆ｌ！、Ｊ七ψｔ１９＝冷気通路 ８：　冷却器　　　　　　　　＋！３ａ　ｓ　々気く叡
口１１：　　汐気低冷側り発　　　　Ｕ：　跡懲槓１７
’　　グンベす一艦 １７ａ：　ダン１ぐアー乏奮剖呵呼 第２図 ツム 第３図 第５図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 二つの貯蔵室を画成する断熱仕切壁内に、冷気通路およ
   びこの通路を開閉するダンパサーモを設けてなる冷蔵庫
   において、前記ダンパサーモの本体部を、前記断熱仕切
   壁内の後方に設け、冷蔵庫箱体の背面内側に沿って形成
   された冷気供給側風路を、前記ダンパサーモ本体部の側
   方に形成した迂回路を介して前記仕切壁内の冷気通路に
   接続したことを特徴とする冷蔵庫。