JPS6116698B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は穀物調整加工装置に於ける穀物張込ホ
ツパーに係るものである。

（従来技術） 従来、貯留槽の上方にコンベアを設け、コンベ
アの始端部にバケツトエレベーターの排出樋を臨
ませたものは公知である。

（発明が解決しようとする問題点） 穀物調整加工装置中には、収穫した直後の高水
分の穀物を、そのまま荷受けして貯留タンクに貯
留し、時期をみてこれを取出し、乾燥させたり、
精米したりするものがある。前記装置では、荷受
けした当時は、水分が多いから除去できなかつた
夾雑物も、乾燥が進んだりすると、粃・夾雑物等
が浮遊したのち固つて詰つたりする。そこで、本
発明はローテイシヨン中の張込ホツパーを特に風
選しうる構造として張込作業のとき、併せて風選
別もできるようにしたものである。

このような風選は、その工程中に唐箕を介在さ
せれば実施できるわけであるが、唐箕を介在させ
ると、費用と場所を必要とするので、本発明で
は、張込ホツパーの構造を、風が横に通る構造と
し、且つ、吸引フアンの吸引管をこれに接続し
て、前記目的を達成するようにしたものであり、
費用と場所の節約ができるようにしたものであ
る。

（問題を解決するための手段） よつて本発明は、穀物の貯留槽１の上部に該貯
留槽１に穀物を誘導するコンベア２２を設け、該
コンベア２２の始端部上方に張込ホツパー９を設
けたものにおいて、前記張込ホツパー９の内部の
上部位置には前記コンベア２２と平行方向の均分
ラセンコンベア１０を設け、該均分ラセンコンベ
ア１０は開閉式受樋１３で包囲し、前記開閉式受
樋１３の下端と前記コンベア２２の間には、開閉
式受樋１３よりの落下穀物を横切るように選別風
を吹送させてなる穀物調整加工装置に於ける穀物
張込ホツパーとしたものである。

（実施例） 本発明の一実施例を図面により説明すると、１
は貯留槽であり、所望の数だけ並設されている。
貯留槽１は上部に流入口２を有し、下部に排出口
３を形成する。４は送風機であり、各貯留槽１の
下部の風胴５に接続し、風を送つて乾燥させた
り、排出させたりする。６は排出口３より排出さ
れた穀粒を一方に横送する排出コンベア、７は排
出コンベア６より排出された穀粒を揚穀するバケ
ツトエレベーター、８はその排出樋であつて、排
出樋８の下端は張込ホツパー９に接続開口する。
張込ホツパー９内には均分ラセンコンベア１０が
横設されており、該均分ラセンコンベア１０は張
込ホツパー９の入口部分１１を除いて全長に亘り
受樋で包囲する。該受樋は、固定受樋１２と開閉
式受樋１３とにより形成されている。即ち、第３
図の如く左半分は動くことのない固定受樋１２
で、均分ラセンコンベア１０を囲み、右半分は上
部に設けた軸１４に軸止して外方に向つて開放す
る開閉式受樋１３で包囲する。１５は開閉受樋１
３より水平に突出させた調節棒で、該調節棒１５
の先部には分銅１６を取付ける。従つて、排出樋
８より流入した穀物は均分ラセンコンベア１０で
送られると、その量が一杯になれば、その割合に
応じて第３図のように開閉式受樋１３の下部が開
き穀粒を幅広い状態で落下させる。１７は前記均
分ラセンコンベア１０および固定受樋１２、開閉
式受樋１３を包囲する張込ホツパーの外壁であ
り、一側壁には空気が流入する鎧戸１８を取付
け、反対側は吸引フアン１９の吸引管２０を接続
する。２１は張込ホツパー９の落下口であり、該
落下口２１の下部にはベルトコンベア２２を横設
する。

（作用） 次に作用を述べる。

本発明は上述の構成であるから、バケツトエレ
ベーター７の張込口に穀物を張込ませると、バケ
ツトエレベーター７を上昇した穀物はその排出樋
８より張込ホツパー９の入口部分１１内に流入
し、均分ラセンコンベア１０により横送され、横
送量が一杯になると、穀圧により開閉式受樋１３
を外方に押し開いて落下し、落下口２１よりベル
トコンベア２２上に供給され、任意の貯留槽１上
で落下して貯留槽１に流入する。そこで、時期を
みて送風機４を回転させ、風胴５を介して、風を
送ると高水分の穀物といえども蒸れることなく貯
留することができる。貯留した穀物は時期をみて
排出口３より取出し、排出コンベア６で移送し、
バケツトエレベーター７により循環させて、その
排出樋８より張込ホツパー９内に戻すと、穀粒は
その時点では次第に乾燥が進むから、粃および夾
雑物は浮遊して１個所に溜つて詰つたりする状態
が生じ易いのであるが、本発明は張込ホツパー９
の外壁１７に鎧戸１８を形成し、また、吸引フア
ン１９の吸引管２０を鎧戸１８と反対側に接続し
てあるので、張込ホツパー９内に於いて風選され
るものであり、前記欠陥を生じたりすることを防
止する。

（効果） 前記したように、従来、貯留槽の上方にコンベ
アを設け、コンベアの始端部にバケツトエレベー
ターの排出樋を臨ませたものは公知である。しか
して、穀物調整加工装置中には、収穫した直後の
高水分の穀物を、そのまま荷受けして貯留タンク
に貯留し、時期をみてこれを取出し、乾燥させた
り、精米したりするものがある。前記装置では、
荷受けした当時は、水分が多いから除去できなか
つた夾雑物も、乾燥が進んだりすると、粃・夾雑
物等が浮遊したのち固つて詰つたりする。

しかして本発明は、穀物の貯留槽１の上部に該
貯留槽１に穀物を誘導するコンベア２２を設け、
該コンベア２２の始端部上方に張込ホツパー９を
設けたものにおいて、前記張込ホツパー９の内部
の上部位置には前記コンベア２２と平行方向の均
分ラセンコンベア１０を設け、該均分ラセンコン
ベア１０は開閉式受樋１３で包囲し、前記開閉式
受樋１３の下端と前記コンベア２２の間には、開
閉式受樋１３よりの落下穀物を横切るように選別
風を吹送させてなる穀物調整加工装置に於ける穀
物張込ホツパーとしたものであるから、このよう
な風選は、その工程中に唐箕を介在させれば実施
できるわけであるが、唐箕を介在させると、費用
と場所を必要とする。本発明では、張込ホツパー
の構造を、風が横に通る構造とし、且つ、吸引フ
アンの吸引管をこれに接続して、前記目的を達成
するようにしたものであり、費用と場所の節約が
できる。また、貯留槽１に穀物を誘導するコンベ
ア２２を設け、該コンベア２２の始端部上方に張
込ホツパー９を設けたから、丁度空間部を利用し
て設けることができ、前記張込ホツパー９の内部
の上部位置には前記コンベア２２と平行方向の均
分ラセンコンベア１０を設け、該均分ラセンコン
ベア１０は開閉式受樋１３で包囲したから、送穀
に応じて開閉式受樋１３を開放して落下させるこ
とができ、前記開閉式受樋１３の下端と前記コン
ベア２２の間には、開閉式受樋１３よりの落下穀
物を横切るように選別風を吹送させたから、良好
に選別できる効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は全体の側面図、第２図は穀物装置の縦
断側面図、第３図は同縦断正面図である。 符号の説明 １……貯留槽、２……流入口、３
……排出口、４……送風機、５……風胴、６……
排出コンベア、７……バケツトエレベーター、８
……排出樋、９……張込ホツパー、１０……均分
ラセンコンベア、１１……入口部分、１２……固
定受樋、１３……開閉式受樋、１４……軸、１５
……調節棒、１６……分銅、１７……外壁、１８
……鎧戸、１９……吸引フアン、２０……吸引
管、２１……落下口、２２……ベルトコンベア。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 穀物の貯留槽１の上部に該貯留槽１に穀物を
   誘導するコンベア２２を設け、該コンベア２２の
   始端部上方に張込ホツパー９を設けたものにおい
   て、前記張込ホツパー９の内部の上部位置には前
   記コンベア２２と平行方向の均分ラセンコンベア
   １０を設け、該均分ラセンコンベア１０は開閉式
   受樋１３を包囲し、前記開閉式受樋１３の下端と
   前記コンベア２２の間には、開閉式受樋１３より
   の落下穀物を構切るように選別風を吹送させてな
   る穀物調整加工装置に於ける穀物張込ホツパー。