JPS61163208A - 熱間継目無鋼管圧延用工具の熱処理方法 - Google Patents
熱間継目無鋼管圧延用工具の熱処理方法Info
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- JPS61163208A JPS61163208A JP308685A JP308685A JPS61163208A JP S61163208 A JPS61163208 A JP S61163208A JP 308685 A JP308685 A JP 308685A JP 308685 A JP308685 A JP 308685A JP S61163208 A JPS61163208 A JP S61163208A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tool
- heat treatment
- steel pipe
- seamless steel
- atmosphere
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、例えばプラグミルのプラグあるいはピアサ−
カイトシュー等の熱間継目無鋼管圧延用°工具の熱処理
方法に関する。
カイトシュー等の熱間継目無鋼管圧延用°工具の熱処理
方法に関する。
より詳述すれば、本発明は、上記工具の熱処理時に酸化
雰囲気を特定することによって、25Cr −aNi系
鋼から成る上記の圧延用工具の熱処理酸化皮膜の特性を
改良し、もって工具寿命の延長を図る方法に関する。
雰囲気を特定することによって、25Cr −aNi系
鋼から成る上記の圧延用工具の熱処理酸化皮膜の特性を
改良し、もって工具寿命の延長を図る方法に関する。
(従来の技術)
従来、熱間継目無鋼管圧延用工具、例えばプラグミルの
プラグあるいはガイドシュー等としては、25Cr−3
Ni系合金鋼からなるものが多く使用されているが、実
用上それらはほとんどは鋳込みままで熱処理なしあるい
は1100℃での熱処理が行われているにすぎなかった
。しかも1100°Cで熱処理を行うのも鋳込みままで
の残留オーステナイトをマルテンサイトに変態させて硬
度と強度を改善する趣旨で行われているにすぎない。
プラグあるいはガイドシュー等としては、25Cr−3
Ni系合金鋼からなるものが多く使用されているが、実
用上それらはほとんどは鋳込みままで熱処理なしあるい
は1100℃での熱処理が行われているにすぎなかった
。しかも1100°Cで熱処理を行うのも鋳込みままで
の残留オーステナイトをマルテンサイトに変態させて硬
度と強度を改善する趣旨で行われているにすぎない。
ところで、上述のような工具としては高温高圧下での苛
酷な使用条件に耐えなければならず、そのだめの工具表
面にみられる酸化皮膜の作用効果が着目されるようにな
り、かかる酸化皮膜を積極的に形成する熱処理法がいく
つかすでに提案されている。
酷な使用条件に耐えなければならず、そのだめの工具表
面にみられる酸化皮膜の作用効果が着目されるようにな
り、かかる酸化皮膜を積極的に形成する熱処理法がいく
つかすでに提案されている。
すなわち、プラグミルのプラグなどの熱処理法として、
特開昭56−62922号に開示されているものがある
が、これは対象鋼が特定されず、高々1070℃の温度
で「COガス5%未満の炉内雰囲気」を使用して熱処理
を行うもので、単にCOガス濃度のみを規定しているに
すぎない。02をθ〜0゜5%含有する例がたまたま開
示されているが、これは雰囲気内における酸素の作用効
果を何ら述べたものではなく、技術的に意味はなく空気
が炉内に入ることを想定して正確を期して記述したもの
と考えられる。
特開昭56−62922号に開示されているものがある
が、これは対象鋼が特定されず、高々1070℃の温度
で「COガス5%未満の炉内雰囲気」を使用して熱処理
を行うもので、単にCOガス濃度のみを規定しているに
すぎない。02をθ〜0゜5%含有する例がたまたま開
示されているが、これは雰囲気内における酸素の作用効
果を何ら述べたものではなく、技術的に意味はなく空気
が炉内に入ることを想定して正確を期して記述したもの
と考えられる。
また、工具材としての3Cr−INi鋼に関する熱処理
法としては特公昭58−19363号の開示する方法が
あるが、これは3Cr−1旧鋼のみに対するものであり
、また詳細な熱処理条件については900〜940°C
で保定し、その間酸化を促進さゼる目的で水蒸気を10
%以上含有する雰囲気に調整すると記されているにすぎ
ない。また、空気を吹き込むときより水蒸気を吹き込む
ときのほうが酸化層の厚さが厚くなることが開示されて
いるにすぎない。
法としては特公昭58−19363号の開示する方法が
あるが、これは3Cr−1旧鋼のみに対するものであり
、また詳細な熱処理条件については900〜940°C
で保定し、その間酸化を促進さゼる目的で水蒸気を10
%以上含有する雰囲気に調整すると記されているにすぎ
ない。また、空気を吹き込むときより水蒸気を吹き込む
ときのほうが酸化層の厚さが厚くなることが開示されて
いるにすぎない。
同様のことは特開昭56−3681号にも開示されてい
る。
る。
一方、上述のような酸化皮膜の構造については上記特開
昭56−3681号においては最上層から順に表面酸化
層、直接酸化層および合金濃化層が配置されていること
が開示されている。この直接酸化層は実質的には主とし
て鉄酸化物およびクロマイト(Cr203・Fed)か
らなるスピネル酸化物であることも開示されている。か
かる直接酸化層が十分その厚さが厚く、母材と一体をな
す合金濃化層との密着性にすくれたものが望まれる。
昭56−3681号においては最上層から順に表面酸化
層、直接酸化層および合金濃化層が配置されていること
が開示されている。この直接酸化層は実質的には主とし
て鉄酸化物およびクロマイト(Cr203・Fed)か
らなるスピネル酸化物であることも開示されている。か
かる直接酸化層が十分その厚さが厚く、母材と一体をな
す合金濃化層との密着性にすくれたものが望まれる。
(発明が解決すべき問題点)
ここに、本発明の目的は、熱間継目無鋼管圧延用工具(
25Cr−3Ni系合金鋼製)の表面に寿命延長に有効
な緻密でしかも密着性の良い酸化物(スピネル酸化物)
を生成させる熱処理法を提供することである。
25Cr−3Ni系合金鋼製)の表面に寿命延長に有効
な緻密でしかも密着性の良い酸化物(スピネル酸化物)
を生成させる熱処理法を提供することである。
(問題点を解決する手段)
かくして、本発明者らは、鋭意検討を続けたところ、従
来、前述のごとき直接酸化層の形成に有効であるといわ
れていたCOガスあるいは水蒸気の影響もさることなが
ら、雰囲気中の酸素ガスの微量添加の臨界的効果、特に
水蒸気との共存下における効果に臨界的意義がみられる
ことを見いだし、さらに研究開発を続り、20〜28%
Cr鋼、特に25Cr−3Ni系合金鋼としては、02
を0.2〜5容積%、水蒸気を10容積%以上含有し、
その他必要に応じ、CO2、N2、不活性ガス等を適宜
含むガスからなる雰囲気中で1150℃以上、の温度で
熱処理すれば、緻密でしかも密着性のよい酸化皮膜が得
られ、工具寿命が著しく延長されることを知り、本発明
を完成した。
来、前述のごとき直接酸化層の形成に有効であるといわ
れていたCOガスあるいは水蒸気の影響もさることなが
ら、雰囲気中の酸素ガスの微量添加の臨界的効果、特に
水蒸気との共存下における効果に臨界的意義がみられる
ことを見いだし、さらに研究開発を続り、20〜28%
Cr鋼、特に25Cr−3Ni系合金鋼としては、02
を0.2〜5容積%、水蒸気を10容積%以上含有し、
その他必要に応じ、CO2、N2、不活性ガス等を適宜
含むガスからなる雰囲気中で1150℃以上、の温度で
熱処理すれば、緻密でしかも密着性のよい酸化皮膜が得
られ、工具寿命が著しく延長されることを知り、本発明
を完成した。
よって、本発明の要旨とするところは、20〜28%C
r鋼、特に25Cr−3Ni系合金鋼からなる熱間継目
無鋼管圧延用工具の熱処理方法であって、前記工具を水
蒸気濃度10容積%以上、02′a度0.2〜5容積%
の酸化雰囲気中にて1150”C以上の温度に所要時間
加熱保持することを特徴とする、熱間継目無鋼管圧延用
工具の熱処理方法である。
r鋼、特に25Cr−3Ni系合金鋼からなる熱間継目
無鋼管圧延用工具の熱処理方法であって、前記工具を水
蒸気濃度10容積%以上、02′a度0.2〜5容積%
の酸化雰囲気中にて1150”C以上の温度に所要時間
加熱保持することを特徴とする、熱間継目無鋼管圧延用
工具の熱処理方法である。
ここに、本発明が対象とする工具の鋼組成は、上述の如
< 25Cr−3Ni系合金鋼のそれであって、好まし
くは下掲第1表に示す通りである。
< 25Cr−3Ni系合金鋼のそれであって、好まし
くは下掲第1表に示す通りである。
なお、Crが19%より少ない鋼ではCr2O3被膜の
生成が十分でないためにスケールが非常に厚くなり、特
に酸化鉄が多すぎる状態となり、本発明に係る方法によ
っても工具寿命延長に有効とは云えない。一方、Crが
28%超、特に30%超となると13Of)’cC以上
加熱しても酸化被膜にスピネルが生じなくなり、上記と
同様に工具寿命延長には有効ではない。
生成が十分でないためにスケールが非常に厚くなり、特
に酸化鉄が多すぎる状態となり、本発明に係る方法によ
っても工具寿命延長に有効とは云えない。一方、Crが
28%超、特に30%超となると13Of)’cC以上
加熱しても酸化被膜にスピネルが生じなくなり、上記と
同様に工具寿命延長には有効ではない。
また、「継目無鋼管圧延用工具」とは、代表的にはプラ
グミルのプラグ、ピアザーのガイドシューであるが、必
ずしもこれにのみ制限されない。
グミルのプラグ、ピアザーのガイドシューであるが、必
ずしもこれにのみ制限されない。
むしろ、前述の組成の鋼が継目無鋼管圧延用の工具とし
て使用される場合はすべて包含する趣旨である。
て使用される場合はすべて包含する趣旨である。
上記酸化性雰囲気の水蒸気および酸素以外の成分は、非
酸化性ガスであれば特に制限はないが、一般にはCO2
ガス、N・2ガス、NOXガス、不活性ガス(Ar、1
1e)等から適宜選択すれば良い。
酸化性ガスであれば特に制限はないが、一般にはCO2
ガス、N・2ガス、NOXガス、不活性ガス(Ar、1
1e)等から適宜選択すれば良い。
(作用)
次に、本発明にあっては、熱処理条件を上述の如く限定
するが、以下、その理由を詳述する。本明細書において
気体組成を表示する「%」は、特にことわりのない限り
、「容積%」である。
するが、以下、その理由を詳述する。本明細書において
気体組成を表示する「%」は、特にことわりのない限り
、「容積%」である。
(1)加熱雰囲気:
本発明にあってはすでに述べたように、熱処理の加熱雰
囲気として水蒸気10%以上、020.2〜5%、残り
はCO2、N2、NOX、あるいは不活性ガス(Ile
XNe、 Ar)など適宜ガスからなる雰囲気を用いる
。
囲気として水蒸気10%以上、020.2〜5%、残り
はCO2、N2、NOX、あるいは不活性ガス(Ile
XNe、 Ar)など適宜ガスからなる雰囲気を用いる
。
熱処理を行う炉内に熱処理材を挿入後、加熱前あるいは
加熱中に上記雰囲気になるように調整を行う。材料温度
が約600°C以」二になっている時に炉内が上記雰囲
気になっていることが肝要である。
加熱中に上記雰囲気になるように調整を行う。材料温度
が約600°C以」二になっている時に炉内が上記雰囲
気になっていることが肝要である。
ここで、上記雰囲気を選定したのは以下の理由である。
■020.2〜5%、好ましくは1.0〜2.0%に調
整する理由: 25Cr−3Ni系の場合、水蒸気だけを添加した雰囲
気下では酸化速度が小である。すなわち、前述のスピネ
ル酸化物から成る直接酸化層の厚さが十分に成長しない
。
整する理由: 25Cr−3Ni系の場合、水蒸気だけを添加した雰囲
気下では酸化速度が小である。すなわち、前述のスピネ
ル酸化物から成る直接酸化層の厚さが十分に成長しない
。
20%I]20−ゼロ%02、残りN2から成る酸化雰
囲気中で1200℃X311r加熱保持してから炉冷し
たときに生成した表面酸化皮膜、すなわちスケールを第
1図に顕微鏡組織写真で示し、同一のヒートパターンで
雰囲気だけを112020%、1%02残りN2とした
ときのスケールを第2図に同じく顕微鏡組織写真で示す
。同様にしで、第2図の場合において雰囲気中の酸素含
有量を10%にまで高めたときのスケールを第3図に示
す。
囲気中で1200℃X311r加熱保持してから炉冷し
たときに生成した表面酸化皮膜、すなわちスケールを第
1図に顕微鏡組織写真で示し、同一のヒートパターンで
雰囲気だけを112020%、1%02残りN2とした
ときのスケールを第2図に同じく顕微鏡組織写真で示す
。同様にしで、第2図の場合において雰囲気中の酸素含
有量を10%にまで高めたときのスケールを第3図に示
す。
第1図と第2図との比較からH20のみの雰囲気では酸
化速度が小であることは明らかである。一方、水蒸気含
有雰囲気に02を添加すると第2図に示すように少量の
02でも酸化速度は増大する。しかし、02が5%を超
えると同じく第3図に示すように7トリクスに接する酸
化層がポーラスとなったり地金との密着性が生しなくな
ったりする。このよ・うなスケールは剥離しやすく工具
耐用度向上には役立たない。
化速度が小であることは明らかである。一方、水蒸気含
有雰囲気に02を添加すると第2図に示すように少量の
02でも酸化速度は増大する。しかし、02が5%を超
えると同じく第3図に示すように7トリクスに接する酸
化層がポーラスとなったり地金との密着性が生しなくな
ったりする。このよ・うなスケールは剥離しやすく工具
耐用度向上には役立たない。
■水蒸気を10%以上、好ましくは15%以上に調整す
る理由: 雰囲気中のH20濃度を減らしていくと、あるところか
ら酸化皮膜の厚さにむらが生じてくる。これは炉内での
ガスの流れの影響でガスの良く当たる面の酸化が進行し
やすいためである。25Cr−3Ni系合金鋼の酸化に
水蒸気が10%以上必要な理由は、材料温度が低い時に
生じたCr2O3皮膜が保護膜として生じており、微量
酸素の存在下では高温(1150°C以上)で水蒸気が
分解して生じた011−がCr2O3皮膜を破壊するこ
とにより金属地金との間に緻密なスピネル酸化物が生成
されるためである。N20がない場合のスケールを第4
図に顕微鏡組織写真で示す。スピネル酸化物の層がほと
んど形成されていないのが分かる。
る理由: 雰囲気中のH20濃度を減らしていくと、あるところか
ら酸化皮膜の厚さにむらが生じてくる。これは炉内での
ガスの流れの影響でガスの良く当たる面の酸化が進行し
やすいためである。25Cr−3Ni系合金鋼の酸化に
水蒸気が10%以上必要な理由は、材料温度が低い時に
生じたCr2O3皮膜が保護膜として生じており、微量
酸素の存在下では高温(1150°C以上)で水蒸気が
分解して生じた011−がCr2O3皮膜を破壊するこ
とにより金属地金との間に緻密なスピネル酸化物が生成
されるためである。N20がない場合のスケールを第4
図に顕微鏡組織写真で示す。スピネル酸化物の層がほと
んど形成されていないのが分かる。
このときの酸化条件は02含有量1%、温度1200°
Cであった。
Cであった。
(2)加熱温度を1150℃以上とした理由:加熱温度
は1150℃以上にすることが必要である。1150°
C未満では前述のCr2O3皮膜を破るための酸素ポテ
ンシャルが低く、20%H2〇−1%02−残りN2か
らなる酸化雰囲気でも工具寿命に有効な母材に密着した
スピネル酸化物は生成しない。かかる条件下での110
0°Cの場合のスケールを第5図に示す。スピネル酸化
物の層は全く生成していないのが分かる。
は1150℃以上にすることが必要である。1150°
C未満では前述のCr2O3皮膜を破るための酸素ポテ
ンシャルが低く、20%H2〇−1%02−残りN2か
らなる酸化雰囲気でも工具寿命に有効な母材に密着した
スピネル酸化物は生成しない。かかる条件下での110
0°Cの場合のスケールを第5図に示す。スピネル酸化
物の層は全く生成していないのが分かる。
熱処理時間は希望するスケールの厚さに応して決めれば
良い。本発明者らの一連の実験結果によれば、一般に酸
化温度が一定の時スケールの厚さをXとし、酸化時間を
tとすればN2.、= kp t 、、、、、、、、、
、 (11の関係がある。ただし、“tap″は温度
によって決まる定数である。
良い。本発明者らの一連の実験結果によれば、一般に酸
化温度が一定の時スケールの厚さをXとし、酸化時間を
tとすればN2.、= kp t 、、、、、、、、、
、 (11の関係がある。ただし、“tap″は温度
によって決まる定数である。
25Cr−3旧糸合金鋼のスケールのうし工具寿命に有
効なスケールはすでに述べたように直接酸化層を構成す
るスピネル酸化物であるが、本発明者らの知見によれば
、この層は02 1%、112020%を含有する雰囲
気下で1200℃の温度で酸化した場合、式: %式%(2) に従って成長する。これは例えば2時間の加熱処理で0
.1mm厚のスピネル酸化物層が形成されることを意味
するのであって、実用上十分なものといえる。
効なスケールはすでに述べたように直接酸化層を構成す
るスピネル酸化物であるが、本発明者らの知見によれば
、この層は02 1%、112020%を含有する雰囲
気下で1200℃の温度で酸化した場合、式: %式%(2) に従って成長する。これは例えば2時間の加熱処理で0
.1mm厚のスピネル酸化物層が形成されることを意味
するのであって、実用上十分なものといえる。
かくして、本発明によれば、水蒸気含有雰囲気に極く少
量の酸素を添加することで、実用上十分短い時間内に所
要厚さの緻密なスピネル酸化物層が形成できるのである
。
量の酸素を添加することで、実用上十分短い時間内に所
要厚さの緻密なスピネル酸化物層が形成できるのである
。
次に、本発明の効果を実施例によって具体的に説明する
。
。
大差−匹
マンネスマン方式の熱間継目無圧延ラインのプラグミル
プラグを本発明にしたがって、雰囲気調整を行った電気
炉または直火炉中で1200°CX311rに加熱保持
した後、炉冷して(但し雰囲気調整は600°C以上で
実施)熱処理し、工具寿命と雰囲気の組成との関係を調
べた。
プラグを本発明にしたがって、雰囲気調整を行った電気
炉または直火炉中で1200°CX311rに加熱保持
した後、炉冷して(但し雰囲気調整は600°C以上で
実施)熱処理し、工具寿命と雰囲気の組成との関係を調
べた。
上記プラグミルプラグを構成する合金鋼の組成は下記第
2表に記載の通りであった。
2表に記載の通りであった。
第2表
以下の各別において熱処理なしプラグミルプラグの耐用
度(摩耗、えぐれ等により使用不能になるまでの圧延本
数)と本発明による熱処理を施したプラグの耐用度の比
、あるいは他の条件による熱処理を施したプラグの耐用
度との比でもって本発明による熱処理の効果を示してい
る。なお、以下においてプラグ耐用度は各供試プラグの
6コの平均をとっている。
度(摩耗、えぐれ等により使用不能になるまでの圧延本
数)と本発明による熱処理を施したプラグの耐用度の比
、あるいは他の条件による熱処理を施したプラグの耐用
度との比でもって本発明による熱処理の効果を示してい
る。なお、以下においてプラグ耐用度は各供試プラグの
6コの平均をとっている。
以下の各別は特にことわりがない限り同一条件で行った
ものである。
ものである。
側↓
加熱温度1200°Cで20%H2O−N2含有雰囲気
中の02%を種々変えて熱処理したプラグミルプラグの
寿命は第6図に示す結果となった。
中の02%を種々変えて熱処理したプラグミルプラグの
寿命は第6図に示す結果となった。
冊
02%が0.2〜5%、好ましくは1.0〜2.0%の
時に寿命が長いことがわかる。特にo2が0.2%未満
のときは第6図のデータからも、工具耐用度は何ら改善
されていないことが明らかである。
時に寿命が長いことがわかる。特にo2が0.2%未満
のときは第6図のデータからも、工具耐用度は何ら改善
されていないことが明らかである。
これより熱処理雰囲気中の02%を適切にする必要があ
ることが明確である。
ることが明確である。
例−2−
〇2を1%一定とし、1120%を種々変えて熱処理し
たプラグミルプラグの寿命、つまりプラグ耐用度はI−
I 20%によって第7図に示すようになった。
たプラグミルプラグの寿命、つまりプラグ耐用度はI−
I 20%によって第7図に示すようになった。
I(20が10%以上、好ましくは15%以上で効果の
大きいことが明らかとなった。
大きいことが明らかとなった。
20%H2O−1%02−残N2含有雰囲気で加熱温度
を種々変えて熱処理したところ、得られたプラグミルプ
ラグの寿命は第8図に示すようになった。これより加熱
温度は1150°C以上で効果が表われることがわかる
。
を種々変えて熱処理したところ、得られたプラグミルプ
ラグの寿命は第8図に示すようになった。これより加熱
温度は1150°C以上で効果が表われることがわかる
。
第1図ないし第5図は、雰囲気条件を種々変化させたと
きの各酸化スケールの組織を示す顕微鏡組織写真、およ
び 第6図ないし第8図は同じく雰囲気条件を種々変化させ
たときの工具寿命をプラグの耐用度で示すグラフである
。 出願人 住友金属工業株式会社 代理人 弁理士 広 瀬 章 −(他1名)第6図 第4図 1 ′ (7・ 。 第5図 □ ×100 云二 :臼 慝 第7図 、)2 ト o 5 10 15 .20 25 30
40却内7に悠気量 (勾 第8図 オロ 黙、 5ゴし & (6り手続補正書動却 昭和60年 5月/夕日 昭和60年特許願第003086号 2、発明の名称 熱間継目無鋼管圧延用工具の熱処理方法3、補正をする
者 事件との関係 特許出願人 住所 大阪市東区北浜5丁目15番地 名称 (211)住友金属工業株式会社4、代理人 (別紙) 補正の内容 明細書箱13頁1行目に1させたときの各酸化スケール
の組織を示す」とあるのを、「させたときに25Cr−
3Ni系合金鋼表面に見られる酸化スケールを示す金属
組織の」と訂正する。 以上
きの各酸化スケールの組織を示す顕微鏡組織写真、およ
び 第6図ないし第8図は同じく雰囲気条件を種々変化させ
たときの工具寿命をプラグの耐用度で示すグラフである
。 出願人 住友金属工業株式会社 代理人 弁理士 広 瀬 章 −(他1名)第6図 第4図 1 ′ (7・ 。 第5図 □ ×100 云二 :臼 慝 第7図 、)2 ト o 5 10 15 .20 25 30
40却内7に悠気量 (勾 第8図 オロ 黙、 5ゴし & (6り手続補正書動却 昭和60年 5月/夕日 昭和60年特許願第003086号 2、発明の名称 熱間継目無鋼管圧延用工具の熱処理方法3、補正をする
者 事件との関係 特許出願人 住所 大阪市東区北浜5丁目15番地 名称 (211)住友金属工業株式会社4、代理人 (別紙) 補正の内容 明細書箱13頁1行目に1させたときの各酸化スケール
の組織を示す」とあるのを、「させたときに25Cr−
3Ni系合金鋼表面に見られる酸化スケールを示す金属
組織の」と訂正する。 以上
Claims (1)
- 25Cr−3Ni系合金鋼からなる熱間継目無鋼管圧延
用工具の熱処理方法であって、前記工具を水蒸気濃度1
0%以上、O_2濃度0.2〜5%の酸化雰囲気中にて
1150℃以上の温度に所要時間加熱保持することを特
徴とする、熱間継目無鋼管圧延用工具の熱処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP308685A JPS61163208A (ja) | 1985-01-11 | 1985-01-11 | 熱間継目無鋼管圧延用工具の熱処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP308685A JPS61163208A (ja) | 1985-01-11 | 1985-01-11 | 熱間継目無鋼管圧延用工具の熱処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61163208A true JPS61163208A (ja) | 1986-07-23 |
Family
ID=11547531
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP308685A Pending JPS61163208A (ja) | 1985-01-11 | 1985-01-11 | 熱間継目無鋼管圧延用工具の熱処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61163208A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6649449B2 (en) | 2000-10-27 | 2003-11-18 | Honeywell International Inc. | Methods of forming physical vapor deposition target/backing plate assemblies |
US7077919B2 (en) * | 1999-05-20 | 2006-07-18 | Magnetic Metals Corporation | Magnetic core insulation |
US7132018B2 (en) * | 1999-05-20 | 2006-11-07 | Magnetic Metals Corporation | Magnetic core insulation |
-
1985
- 1985-01-11 JP JP308685A patent/JPS61163208A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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