JPS6116309Y2 - - Google Patents

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JPS6116309Y2
JPS6116309Y2 JP10836079U JP10836079U JPS6116309Y2 JP S6116309 Y2 JPS6116309 Y2 JP S6116309Y2 JP 10836079 U JP10836079 U JP 10836079U JP 10836079 U JP10836079 U JP 10836079U JP S6116309 Y2 JPS6116309 Y2 JP S6116309Y2
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JP
Japan
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ring
input shaft
drum
pawl
collar
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JP10836079U
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JPS5629090U (ja
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  • Structure Of Transmissions (AREA)
  • Gear-Shifting Mechanisms (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は船舶用の手動式シートウインチの中
で、多段変速機構を有するシートウインチの変速
切換装置の改良に関するものである。
本出願人は先きに多段変速シートウインチとし
て、第1図〜第7図に示すもの(特開昭55−
161784号)を提案した。図中1はシートウインチ
のドラム、2はドラム1を回転自在に支持するた
めのベース、3はこのベース2とドラム1間に介
挿した軸受用ローラ、4はベース2の軸筒部の中
心に軸受用ローラ5を介して回転自在に設けた入
力軸、6はこの入力軸4を駆動するためのハンド
ル、7は入力軸4に固着した歯車、8は歯車7の
下方に一方向クラツチ機構9を介して入力軸4に
設けた歯車、10aは歯車8と噛合する歯車、1
0bは歯車10aと一体に形成されドラム1の内
周面に設けた内歯歯車11と噛合する歯車、12
は前記歯車7と噛合する中間歯車、13は一方向
クラツチ機構14を介して歯車12と同軸に設け
ると共に前記歯車10aと噛合する中間歯車であ
る。
そしてこの場合は入力軸4の上部に爪19の基
部19aを枢支して設け、この爪19の下部に鍔
4bを突設し、この鍔4b上にリング27を重合
し、鍔4b上にピン21を突設し、このピン21
を遊嵌する円弧状長溝22をリング27に設け、
リング27を入力軸4に対して長溝22に相当す
る角度範囲回動できるようにしている。なお爪1
9の先端はばね(図示せず)等により常に外方へ
向うように付勢されている。
またこの鍔4bとリング27とをドラム1の内
周面1aに設けた環状溝1b内に嵌入し、このド
ラム11の内周面1aとリング27の内周面にそ
れぞれ前記爪19の爪係合溝23,24を設けて
ある。なお図中4aはハンドル6の嵌入孔、25
はカバー、26はスナツプリングである。
つぎにこの装置の作用を説明する。まずハンド
ル6とドラム1とを直結してドラム1を回転させ
るには、入力軸4に連結したハンドル6を第1図
の矢印E方向、すなわち反時計方向に回転させ
る。このようにするとリング27がドラム1との
間の摩擦抵抗により入力軸4に対して滑つておく
れる結果ピン21が長溝22の第5図に示す位置
にくる。この状態では爪係合溝23,24が重合
するため、爪19がこの位置にくれば第5図に示
すように爪係合溝23,24に係合する。
このようにして爪19が爪係合溝23,24と
係合したならば、ハンドル6を第1図の矢印Cで
示す時計方向(第5図の矢印Mの方向)に回転さ
せる。このようにすれば入力軸4の回転が爪19
を介してドラム1に伝わるため、ドラム1はハン
ドル6と同方向に直結状態で回転する。なおこの
場合各歯車もそれぞれ回転するが一方向クラツチ
機構9,14があるためドラム1の回転を妨げる
ことはない。
つぎに第1段の減速駆動を行うには、ハンドル
6を反時計方向に回転させる。第6図に示すよう
に、入力軸4が反時計方向(矢印Nの方向)に回
転すると、爪19が爪係合溝23,24と係合し
なくなるため、入力軸4とドラム1とは別個に作
動するようになる。すなわち入力軸4の回転が一
方向クラツチ機構9を介して歯車8に伝わり、こ
の歯車8の回転が歯車10a,10b、内歯歯車
11を介してドラム1に伝わる。その結果ドラム
1を一段減速した状態で時計方向へ回転させる。
なおこの場合歯車7,12,13もそれぞれ回転
するが、一方向クラツチ機構14があるため前述
した作動の妨げにはならない。
つぎにドラム1の回転をさらに減速するには、
第7図に示すように爪係合溝23と24が大きく
かけ離れたところでハンドル6を時計方向(矢印
Oの方向)に回転させると、リング27がドラム
1との間の摩擦抵抗により入力軸4に対しておく
れ、その結果ピン21が長溝22の反対側に位置
するようになり、その後リング27は入力軸4と
一体的に回転する。しかしリング27がこの状態
になると、爪係合溝24が爪19と係合しない位
置になるため、たとえ爪19が爪係合溝23と係
合する位置にきても、もう一方の爪係合溝24が
爪19と外れているため、入力軸4が何回時計方
向に回転しても爪19は係合しない。このように
入力軸4が時計方向に回転すると歯車7,12,
13,10a,10b,11を介してドラム11
を前述した場合により一段と減速した状態で時計
方向へ回転させる。この場合歯車10b,10a
を介して歯車8も入力軸4と反対方向に回転する
が、これは一方向クラツチ機構9によつて吸収さ
れる。
また減速状態から増速するには上述した操作を
逆に行えばよい。すなわち第7図の第2段の減速
状態から、第6図の第1段減速状態にするには、
ハンドル6の回転を時計方向(矢印Oの方向)か
ら反時計方向(矢印Nの方向)に変えればよい。
また第5図の直線状態にするには、ハンドル6
を一旦反時計方向に回転させることによりピン2
1を長溝22内の第6図に示す位置にくるように
して、爪係合溝23,24を合致させ、この爪係
合溝23,24が爪19と係合した第5図の状態
で反時計方向の回転を止め、ハンドル6を時計方
向(矢印Mの方向)へ回転させればよい。
先願(特開昭55−161784号)の装置は上述の通
りであるが、リング27が入力軸4と一体の鍔4
b上に載置されているため、前記のようにハンド
ル6とドラム1とを直結してドラム1を駆動する
場合に、ハンドル6を反時計方向に回転させるこ
とにより、リング27とドラム1との間の摩擦抵
抗によりリング27を入力軸4に対して滑らせて
おくらせる時に、リング27が鍔4b上に載つた
まゝ同期回転してしまうおそれがあつた。
またドラム1を最終減速比で駆動しようとする
場合に、第7図に示すように爪係合溝23と24
が大きくかけ離れたところでハンドル6を時計方
向(矢印Oの方向)に回転させることにより、リ
ング27を第6図の状態から入力軸4に対してお
くらせようとする時も、リング27が鍔4b上に
載置された状態ですべらず入力軸4と同期回転し
てしまうおそれがあつた。
上述のような現象が生じると、各変速操作がう
まくできないという不具合を生ずる。すなわち上
述の装置は入力軸4の回転に対してドラム1と爪
係合溝形成部材であるリング27との間の摩擦抵
抗により、リング27を遅らせる事により、変速
切換操作を行うようにしてあるが、製造上の各構
成部材の寸法のばらつきによるドラム1とリング
27との間の摩擦抵抗の変化により入力軸4に対
してリング27がすべらなかつたり、又長期の使
用等によりドラム1とリング27が摩耗して相互
間の摩擦抵抗が減少する結果、入力軸4に対して
リング27が遅れなくなつたりして切換が不能と
なる欠点があつた。
本考案は上述の欠点を除去するために改良した
もので、常に変速操作を容易かつ確実にできるよ
うにすることを目的とするものである。
以下第8図および第9図について本考案の実施
例を説明する。図中第1図〜第7図と同一の符号
は同等のものを示す。
本考案においては、入力軸4とウインチドラム
1との間に、爪19と爪係合溝23,24とより
なる一方向回転伝達機構を設け、この爪係合溝形
成部材を二分割し、一方の爪係合溝形成部材(リ
ング)27に円弧状長溝22を設けると共に、入
力軸4と一体の鍔4b上に長溝22に嵌入するピ
ン21を突設してリング27を入力軸4に対して
ある角度範囲回動できるようにした多段変速式の
シートウインチにおいて、入力軸4と一体の鍔4
bを嵌入するためドラム1に設けた環状溝1bの
上方に、環状溝1bよりも大径の環状溝1cを設
け、この環状溝1c内に鍔4bよりも大径のリン
グ27を嵌合させて、環状溝1cと1b間の段部
1dによりリング27の下面を支承すると共に、
鍔4bの上面とリング27の下面との間に隙間S
を設ける。
なお1eは爪係合溝23を設けた爪係合溝形成
部材で、ドラム1の上部に固着したものである。
本考案装置は上述のように、従来入力軸4と一
体の鍔4b上に載置していたリング27を、ドラ
ム1に設けた段部1dによつて支承すると共に、
リング27の下面と鍔4bの上面との間に隙間S
を設けてリング27と鍔4bとを接触しないよう
にしたから、リング27と鍔4bとの間の摩擦抵
抗はなくなり、逆にリング27は常にドラム1の
段部1dと接触することになる。
したがつて本考案によれば、変速操作時におい
て、リング27がリング27とドラム1との間の
摩擦抵抗により入力軸4に対して確実におくれる
ようになり、従来のようにリング27が入力軸4
と一体に回転することにより変速を不可能にする
おそれはなくなる。
本考案装置は上述の通りであるから、これによ
れば多段変速式シートウインチの変速操作を容易
かつ確実にできると共に、故障も少くすることが
できるというすぐれた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のシートウインチの一例を示す斜
視図、第2図はその縦断立面図、第3図は第2図
のA−A線による横断平面図、第4図は第2図の
部分詳細図、第5図は第4図のB−B線による横
断平面図、第6図および第7図は作動説明図、第
8図は本考案装置を付したシートウインチの要部
の縦断立面図、第9図はその部分拡大図である。 1……シートウインチのドラム、1b,1c…
…環状溝、1d……段部、2……ベース、3……
軸受用ローラ、4……入力軸、4a……ハンドル
嵌入孔、4b……鍔、5……軸受用ローラ、6…
…ハンドル、7,8……歯車、9……一方向クラ
ツチ機構、10a,10b……歯車、11……内
歯歯車、12,13……歯車、14……一方向ク
ラツチ機構、19……爪、20……リング、21
……ピン、22……円弧状長溝、23,24……
爪係合溝、25……カバー、26……スナツプリ
ング、27……リング(爪係合溝形成部材)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 入力軸4とウインチドラム1との間に一方向ク
    ラツチ機構9,14を含む歯車伝動系を有すると
    共に、入力軸4とウインチドラム1との間に、爪
    19と爪係合溝23,24とよりなる一方向回転
    伝達機構を設け、この爪係合溝形成部材を二分割
    し、一方の爪係合溝形成部材であるリング27に
    円弧状長溝22を設けると共に、入力軸4と一体
    の鍔4b上に長溝22に嵌入するピン21を突設
    してリング27を入力軸4に対してある角度範囲
    回動できるようにし、入力軸4を正逆回転させる
    ことにより三段変速操作ができるようにしたシー
    トウインチにおいて、入力軸4と一体の鍔4bを
    嵌入するためドラム1に設けた環状溝1bの上方
    に、環状溝1bよりも大径の環状溝1cを設け、
    この環状溝1c内に鍔4bよりも大径のリング2
    7を嵌合させて、環状溝1cと1b間の段部1d
    によりリング27の下面を支承すると共に、鍔4
    bの上面とリング27の下面との間に隙間Sを設
    けた事を特徴とするシートウインチの変速切換装
    置。
JP10836079U 1979-08-08 1979-08-08 Expired JPS6116309Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP10836079U JPS6116309Y2 (ja) 1979-08-08 1979-08-08

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10836079U JPS6116309Y2 (ja) 1979-08-08 1979-08-08

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5629090U JPS5629090U (ja) 1981-03-19
JPS6116309Y2 true JPS6116309Y2 (ja) 1986-05-20

Family

ID=29340957

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