JPS61157527A - 異方性溶融相を形成しうる全芳香族ポリエステル - Google Patents

異方性溶融相を形成しうる全芳香族ポリエステル

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JPS61157527A
JPS61157527A JP27639084A JP27639084A JPS61157527A JP S61157527 A JPS61157527 A JP S61157527A JP 27639084 A JP27639084 A JP 27639084A JP 27639084 A JP27639084 A JP 27639084A JP S61157527 A JPS61157527 A JP S61157527A
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iii
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polymer
wholly aromatic
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JP27639084A
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Mitsuo Matsumoto
松本 光郎
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Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、光学的に異方性の溶融相を形成する溶融加工
性全芳香族ポリエステルに関する。
〔従来の技術〕
近年、有機高分子材料の高性能化に対する要求が強まっ
ておシ、引張り強度および弾性率等の機械的性能や耐熱
性等の熱的性能のすぐれた繊維、フィルム、成形品等の
出現が強く望まれている。
上記の要求を満たす高分子材料として、構成単位中に脂
肪族鎖を含まず、芳香族環のみを主として対称位(1!
線状)に結合した剛直なポリマーがある。しかしながら
、そのようなポリマーは、通常の場合には、一般の溶媒
に対しては、極めて溶解度が低く、また融点が極めて高
いため、溶液状態あるいは溶融状態での成形が困難とな
る。
かかる問題点を解決する方法として、分子が高度に配列
し、光学的に異方性の溶液相あるいは溶融相を形成しう
るポリマー、謂ゆる液晶ポリマーを利用する方法がある
。すなわち、かかるポリマーは液晶状態では溶液粘度、
あるいは溶融粘度が低く、溶液あるいは溶融成形が可能
とな)、その結果、高度に配向した機械的特性のすぐれ
た繊維、フィルム、あるいは成形品が得られる。
光学的に異方性の溶液相、謂ゆるりオトロピツク液晶を
示すポリマーの代表例としては、ポリーP−フ二二しン
テレフタルアミドカ知うしている。該ポリマーは、硫酸
溶液中、特定の濃度範囲内で、光学的に異方性相を形成
し、該溶液を紡糸することにより得られる繊維は、従来
のポリエチレンテレフタレートやナイロン6.6等から
得られる繊維に較べて、著しく高い引張シ強度と弾性率
と、改善された熱的性質を有し、ケプラー(keyla
r■)なる商標名で工業的にも製造されるに至っている
ことは周知の通シである。
一方、光学的に異方性の溶融相、謂ゆるサーモトロピッ
ク液晶上水すポリマーとしては、ポリエステル類、およ
びポリアゾメチン類が知られている。これらのポリマー
は溶融重合、溶融成形が可能であり、前述のりオトロビ
ック液晶ポリマーに較べて重合、成形が工業的により容
易となることから、近年注目されておシ、特に多くの構
造のサーモトロピック液晶ポリエステルが提案されてい
る。
かかるポリマーの代表例としては、主として、2価フェ
ノ−μ誘導体と、芳香族シカμポン酸誘導体よりなるも
の(特公昭55−482、特開昭53−65421、特
表昭55−500173、など)−1主として、4−ヒ
ドロキシ安息香酸あるいは6−ヒドロキシ−2−ナフト
エ酸等の芳香族ヒドロキシ酸誘導体よりなるもの(特開
昭54−77691、特開昭55−144024、特開
昭57−172921、など)、アルいはポリエチレン
テレ−フタレートのようにサーモトロピック液晶を示さ
ないポリエステルに、4−ヒドロキシ安息香酸誘導体、
あるいは2価フェノール誘導体と芳香族シカpボン酸誘
導体などを共重合するもの(特公昭56−18016、
特公昭59−13531 、特開昭54−69199、
特開昭57−25354など)などを挙げることができ
る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
前述した如く、サーモトロピック液晶ポリエステルは、
リオトロピック液晶ポリマーに較べて工業的によシ有利
な溶融重合、溶融成形が可能であり、多くの構造のポリ
マーが提案されているにもかかわらず、現在のととる、
工業的に製造される寥至っているものはない。
完全に芳香族環よりなるポリエステルは、一般に融点が
極めて高い。そこで、液晶形成能を損わず、かつ融点(
より正確には固体から液晶状態への転移点)を低下させ
る試みがなされている。代表的な方法としてはυ環に特
定の例えば、メチル基、フェニル基、クロル基のような
置換基を導入する方法、クイソフタμ酸の如き、直線配
向性でない化合物を共重合し、骨格構造を乱す方法、J
脂肪族のような柔軟性基を導入する方法などがある。し
かしながら、これらの方法には、解決すべき問題点も多
く残されている。すなわち、υの核置換基を導入する方
法では、高温時での強度保持率が充分ではなく(特開閉
53−6542号公報参照)、2のイソフタル酸のよう
な非直線配向性の化合物を共重合した場合には、生成し
たチリマーの力学的物性が必ずしも充分ではなく、また
Jの脂肪族鎖を共重合した場合には生成したポリマーの
力学、約物性や熱的物性が劣ることが知られている。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者は、光学的に異方性の溶融相を形成し、容易に
溶融成形が可能であシ、かつすぐれた力学的、熱的特性
を有する新規な全芳香゛族ポリエステルについて鋭意検
討を重ねた結果、従来、全く全芳香族ポリエステルの一
成分として使用されたことのない、3.4’−ジヒドロ
キシジフェニルエーテル誘導体ト芳香族ヒドロキシカル
ボン酸誘導体および芳香族ジカルボン酸誘導体とを特定
の割合で共重合することによシ上記の目的が達成される
ことを見い出し本発明を完成するに至った。すなわち、
本発明に従えば、本質的に下記の〈夛返し単位、I、I
Iおよび■よシなり ■(−oC+CO→ ■÷0−Ar−Co÷(式中Arは、1.4−7zニレ
ン基および/または2,6−ナフタレン基を表わす) 単位Iから単位■の芳香族に結合している水素原子の少
なくとも一部は、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1
〜4のアルコキシ基、ハロゲンもしくはフェニル基で置
換されていてもよく、単位Iは約5〜40モル%の範囲
内の量で、単位■は約5〜40モル%の範囲内の量で、
単位■は約20−90モル%の範囲内の量でそれぞれ存
在し、かつ単位Iと単位■が実質的に等しい量で存在し
、400℃以上の温度で光学的に異方性の溶融相を形成
しうろことを特徴とする全芳香族ポリエステpが提供さ
れる。
単位Iの3.4′−ジオキシジフェニルエーテル残基ハ
、−般K 3.4’−ジヒドロキンジフェニルエーテル
の酢酸エステル、プロピオン酸エステル等の低級アルキ
ルエステル、モジくハフェニルエステルが用いられる。
単位Iはポリマー中、約5〜40モル%、好ましくは、
10〜30モル%の範囲内の量で存在する。なお、単位
Iの50モル%を超えない範囲内の量で、単位Iを対称
芳香族ジオキシ残基で置き換えることもできる。ここで
対称とは、該部分をポリマー主鎖内の他の部分に結合し
ている2価の結合手が1または2以上の環上で互いに、
対称的な位置に存在することを意味する。このような化
合物の具体例としては、ハイドロキノン、4.4’−ジ
ヒドロキンジフェニルエーテル、4.4’−ジヒドロキ
シジフェニルなどの誘導体を挙げることができる。
単位IIのテレフタル酸残基はテレフタル酸又はその誘
導体から与えられる。単位■はポリマー中、約5〜40
モル%、好ましくは10〜30モル%の範囲内の量で存
在する。なお、単位■の一部は、少量例えば単位■の約
10モル%以下の範囲内で、他の非対称芳香族ジカルボ
ン酸残基、例えば、イソフタル酸残基で置き換えること
もできる。なお、単位■の使用量は単位■のそれと実質
量に等しくする必要がある。
単位■の4−ヒドロキシ安息香酸および/または6−ヒ
ドロキシ−2−ナフトエ酸残基はそれぞれ対応するヒド
ロキシ酸誘導体より与えられる。単位■はポリマー中、
約20〜90モル塾 %好ましくは30〜80%の範囲内の量で存在する。単
位■を与える化合物の具体例としては、4−ヒドロキシ
安息香酸、および/または6−ヒドロキシ−2−ナフト
エ酸の酢酸エステル、プロピオン酸エステル等の低級ア
ルキルエステル誘導体、もしくはフェニルエステル誘導
体を挙げることができる。本発明においては、単位■を
与える化合物として、4−しドロキシ安息香酸誘導体も
しくは、6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸誘導体を各々
単独で使用する。こともできるが二つを混合して使用す
る方が生成ポリマーの加工性、物性などの面で好ましい
結果を与える。混合して使用する場合には、4−ヒドロ
キシ安息香酸誘導体と、6−ヒドロキシ−2−ナフトエ
酸誘導体のモル比は30/1から1/10の範囲内であ
ることが望ましい。6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸誘
導体を少量共重合することにより、4−ヒドロキシ安息
香酸誘導体を単独で使用する場合に較べて生成したポリ
マーの融点が低下し、加工性、流動性、力学的物性等の
面で好ましい結果が得られる。また、6−ヒドロキシ−
2−ナフトエ酸誘導体単独で使用する場合に較べて、4
−ヒドロキシ安息香酸誘導体を共重合した方が、生成し
たポリマーの価格の点で好ましい。
4−ヒドロキシ安息香酸誘導体は、比較的安価であるこ
とからサーモトロピック液晶ポリエステルの主原料モノ
マーとして興味が持たれている。ところが、4−ヒドロ
キシ安息香酸、から誘導された単位がポリエステル共重
合体組成物中のφ量の割合を占めると、生成したポリマ
ーの熱安定性が低下し、例えば、溶融紡糸によシ繊維を
得る場合には、ポリマーの熱分解によシ紡糸性が悪化し
、繊維の切断がしばしば生じ、良好表繊維が得られない
と報告されている(特開昭58−67719号公報)。
しかしながら、本発明に従えば、3.イージオキシジフ
ェニルエーテルよシ誘導される単位■を共重合した場合
には、4−ヒドロキシ安息香酸から誘導される単位■が
多量を占めても、生成したポリマーの加工性は良好に保
たれることが判明した。このように、本発明においては
、単位■の存在は極めて重要である。単位Iが存在して
はじめて、本発明の目的である400℃以下の温度で光
学的に異方性の溶融相を形成し、溶融成形が容易であり
、かつ、力学的特性のすぐれた成形物を与えルサーモト
ロピック液晶ポリエステルが与えられる。本発明者の知
るかぎシでは、3.イージヒドロキシジフェニルエーテ
ル誘導体ヲホリマーの一共重合成分として使用した例は
全くない。
特開昭59−62630号公報においては、約3〜15
モル%の6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸誘導体、約2
0〜70モル%の4−ヒドロキシ安息香酸誘導体、約7
.5〜38.5七p%の対称ジヒドロキシアリール誘導
体、および約7.5〜38.5モル%の芳香族ジカルボ
ン酸誘導体よυなる異方性ポリエステルが提案されてい
る。該公開公報のジヒドロキシアリ−A/誘導体は、前
述したように、二つのヒドロキシル基は環に対して対称
の位置にあり、本発明の二つのヒドロキシル基が環に対
して非対称の位置に存在する3、4′−ジヒドロキシジ
フエ=7レエーテA誘!体は意図していない。
上述した単位Iから■の各芳香環において、芳香環に結
合している水素原子の少なくとも一部は、炭素数1〜4
のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、ハロゲン
、するいはフエニル基で置換されていてもよい。しかし
ながら、通常の場合には、環の置換基は存在しない方が
、生成したポリマーの結晶性が高く、また物性もすぐれ
ているので、望ましい。
本発明の重合は、通常の溶融重合によシ行なわれる。重
合に際しては、総重量体重量の約0.001〜1・重量
%、好ましくは約o、oos〜0.5重量%の範囲内の
量で公知のエステル交換触媒を用いると、重合速度の点
で好ましい結果が得られる。エステル交換触媒の具体例
としては、カルボン酸のアルカリ又はアルカリ土類金属
塩、アルキルスズオキシド、ジアリー/I/ヌズオキシ
ド、アルキルスズ酸、二酸化チタン、アルコキシチタン
シリケート、チタンアルコシト、ルイス酸、ハロゲン化
水素などを挙げることができる。溶融重合は通常は20
0〜400℃の温度範囲で、窒素、アルゴン等の不活性
ガス雰囲気下、好ましくは該ガスの流動下、若しくは、
減圧下において実施される、重合の進行に伴なって出発
ヒドロキシ化合物のエステル化化合物の種類に応じて、
例えば酢酸エステルを用いた場合には酢酸が留出してく
るので、この留出量および重合体の粘性に応じて、反応
温度を段階的に上昇させ、また減圧度を調整する。重合
時間は通常1〜10時間の範囲であるう溶融重合が終了
したのち、重合体を微小に粉砕し、融点以下の温度で固
相tで更に重合を進め、重合度を上昇させることもでき
る。
本発明のポリエステルは、ペンタフルオロフェノール中
、0.1重量/容量%の濃度、60°Cで測定したとき
に少なくとも約1.0dl/g以上の対数粘度を示す。
対数粘度が約1.adz/g以上の場合には加工性並び
に得られた成形品の物性が特に良好となる。また、成形
加工する前の対数粘度が約1θdl/y以下、好ましく
は約7 di/g以下の方が溶融加工が容易であるので
望ましい。
本発明のポリエステルは、400℃以下の温度で光学的
に異方性の溶融相を示す。異方性の確認は、当業者によ
く知られているようにホットステージを備えた交差した
偏光子を有する偏光顕微鏡で観察した場合に1光を透過
することによ)行われる。
本発明のポリエステルは溶融成形することによ多繊維、
フィルム、成形品などにすることができる。繊維または
フィルムは該ポリエステルの融点よシも56C〜50℃
高い温度で通常の溶融押し出しにより、製造される。成
形品を作る場合には、約1〜60重量%の固体充填材お
よび/または補強材を含有させて用いることもできる。
本発明のポリエステルを溶融紡糸することによシ得られ
た繊維は熱処理を施すことよりその力学的性質、特に引
張シ強度を更に改善させることができる。熱処理は、窒
素あるいはアルゴン等の不活性雰囲気、好ましくは流通
下、もしくは減圧下、該ポリマーの融点以下の温度で、
実質的に繊維に緊張を加えない状態で、約10分から1
00時間行う。熱処理の進行に伴なって分子量が増大し
、融点が上昇する。熱処理温度は、はじめ比較的低温、
例えば200々いし250℃から段階的あるい′は連続
的に上昇させることが好ましい。繊維が互いにゆ着しな
い温度でできる限り融点近くの温度で熱処理を施す方が
、短時間で所望の力学的性質を達成できるので望ましい
。このようにして得られた繊維は、タイヤコード、ホー
ス、ベルト、ロープ、樹脂補強材等に有利に用いること
ができ、る。また、本発明によシ得られたフィルムは、
包装材、磁気テープ用ベーヌフイルム、フレキシブル基
盤フィルム、絶縁フィルム等として用いられる。
〔実施例〕
以下、本発明の具体例を実施例に従って説明する。
実施例1 攪拌装置、ガス入口、蒸留ヘッドおよび凝縮−アセトキ
シ安息香酸45.Of (0,25モ/L/)、テレフ
タル酸9.5779 (0,0577モ/L/)、3.
4′−ジアセトキシジフェニルエーテ/l/ 16.5
 p (0,0577モル)、6−アセトキシ−2−ナ
フトエ酸4.423 (/ (0,0192モル)およ
び酢酸ナトリウム0.075gを仕込んだ。次いで、フ
ラスコを真空ポ?プによシ真空にし、3回窒素で置換し
たのち、約34/時の速度で、乾燥し九窓素を流しなf
Z I−−* 捏上−230℃に保ったバス中に浸した
20分後、バスの温度を250℃に上昇させたところ、
酢酸が留出しはじめた。50分間で13.5−の酢酸が
留出した。次いでバスの温度を280℃に上昇させ、同
温度で40分間保ったのち、32α℃に上昇させた。3
20℃で40分間保持したところ合計18.8rnlの
酢酸が留出した。温度の上昇および反応時間の経過に従
って、フラスコの内容物は粘性が増し、攪拌時に光沢が
みられるようになった。次いで、真空ポンプにより系内
を除々に減圧にした。まず、17 aHQの圧力下で1
0分保ったのち、パヌの温度を340℃に上昇させ、0
.4〜o、sfiagの圧力にした。30分間この温度
および圧力に保ったのち、乾燥窒素を導入し、常圧にも
どし、窒素雰囲気下で冷却しながら、ポリマーをフラヌ
コ壁よシ分離させた。冷却後フラスコを破壊し、ポリマ
ーにガラス破片が入らないように注意して、ポリマーを
取り出し、微小に切断したのち、ソックスレー抽出器中
で、アセトン−ヘキサン(容量比1:1)混合溶液で8
時間抽出を行なったのち、130℃で12時間真空乾燥
した9、とのようにしテ得うレタホリマーは、ペンタフ
ルオロフェノール中、0.1重量/容量%の濃度、60
℃で測定したときに、2.863 d llHの対数粘
度を示した。本ポリマーの微小片をリンカム(Link
am )社製ホットステージ、TH−600型で窒素雰
囲気下、5℃/分の速度で昇温し、偏光顕微鏡、直交二
ニル下で観察したところ、282℃よシ光を透過しはじ
め、300℃附近で透過の程度は大となり本ポリマーは
光学的に異方性の溶融相を形成することが確認された。
次に、本ポリマー21を高化式フローテスタ(島津製作
所製)によシ直径0.2 m 、孔長1閣のノズルを用
いて紡糸した。紡糸温度は300℃で押出し量はo、3
7!/分であ1250m/分の速度で巻き取った。得ら
れた繊維は単一フィラメントとして、次の性質を示した
破断強度  7.1fl/デニ一ル 破断伸度  2.0% 初期弾性率 59397デニ一ル 繊度    13デニール 本繊維を窒素流通下で260℃で1時間、次いで280
℃で8時間弛緩状態で熱処理を施した後には、次の物性
を示すようになった。
破断強度  19.y9/デニール 破断伸度  5.3% 初期弾性率 58097デニ一ル 実施例2 実施例1で用いた装置に、4−アセトキシ安息香酸36
.Of (0,20モ/L/)、テレフタル酸8.3y
 (o、osモ/I/)、3,4′−ジアセトキシジフ
エニμエーテ/I/ 14.39 (0,05モA/)
および6−アセトキシ−2−ナフトエ酸7.59 f 
(0,033モ/L/)、および酢酸ナトリウム0.0
6pを仕込んだ。次いで、実施例1と同一の温度圧力お
よび反応時間で重合を行なった。実施例1と同様にして
ポリマーを取シ出し、ペンタフルオロフェノール中、0
.1重量/容量%の濃度、60℃で測定したところ、2
.164 dllgの対数粘度を示した。本ポリマーの
微小片を実施例1と同様にして偏光顕微鏡で観察したと
ころ、281℃より光を透過しはじめ、本ポリマーは光
学的に異方性の溶融相を形成することが確認された。
次に、本ポリマーを実施例1と同様にして300℃で溶
融紡糸したところ、次の物性を示す繊維が得られた。
破断強度  6.2f/デニー〃 破断伸度  1.8% 初期弾性率 580 f/デニー〃 繊度     12デニール 実施例3 実施例1で用いた装置に、4−アセトキシ安息香酸39
.69 (0,22モ/I/)、テレフタル酸18.2
6 f (o、1gモル)、3.イージアセトキシジフ
ェニルエーテ/L/31.469 (o、ttモ/I/
)および酢酸ナトリウム0.1gを仕込んだ。実施例1
と同様にして系内を窒素置換したのち、窒素ガスを流通
させながら230℃のバスに浸した。155分後パス温
度を250℃に上昇させた。40分に280℃にパス温
を上昇させ、50分間、同温度に保持した。次いで直ち
に320℃に昇温し、1時間20分同温度に保った。と
のときまで、合計21.6艷の酢酸が留出した。次いで
系内を除々に真空にし18HjiHQの減圧度で10分
保ったのち、更にパス温を340℃に上昇させ、0.4
〜Q、5WIRQの減圧下で1時間反応を続けた。しか
るのち窒素ガスを導入して常圧にもどし、冷却した。実
施例1と同様にしてポリマーを取シ出しベンタフμオロ
フエノーw中、o、を重量/容量%の濃度、60℃で対
数粘度を測定したところ1.803 dllgであった
。本ポリマーは偏光顕微鏡直交ニコルで観察したところ
300℃以上で光学的異方性の溶融相を形成した。ただ
し、実施例1のポリマーに比較して本実施例のポリマー
は、溶融状態における光の透過の割合は少なかった。
実施例4 実施例1で用いた装置に、4−アセトキシ安自禾酩’)
 7 n (1/ 八1 t−3−fvl  ’? t
/ M Rル馳15.5625f!(0,09375モ
A/)、3,4′−ジアセトキシジフェニルエーテ/L
/ 26.8125g(0,09375モ)v)、6−
アセトキシ−2−ナフトエ酸8.625 fl (0,
0375モ/I/)および酢酸ナトリウム0.1ダを仕
込んだ。次いで、実施例1と同一の温度、圧力および反
応時間で重合を行なった。
実施例1と一様にしてポリマーを取シ出し、ペンタフル
オロフェノール中、o、t 重量/容量%の濃度、60
℃で測定したところ、2.3 s 6dl/yの対数粘
度を示した。本ポリマーの微小片を実施例1と同様にし
て、偏光顕微鏡で観察したところ、280℃よシ光を透
過しはじめ、本ポリマーは光学的に萬方性の溶融相を形
成することが確認された。
比較例1 実施例1において、3,4−ジアセトキシジフェニルエ
ーテルに代えてハイドロキノンジアセテート11.19
4ダ(0,0577モ/L/)を用いたこと以外は実施
例1と同様にして、重合を行なった。
反応開始2時間後パス温320℃で系内は固体化し、溶
融状態を保つことが不可能となった。この時までの酢酸
の留出量は17.7mlであった。そこで、パスの温度
を除々に400℃まで上昇させたが系内を溶融状態にす
ることはできなかった。
このように、3.4’−ジヒドロキシジフェニルエーテ
ル誘導体に代えて、対称ジヒドロキシ化合物であるハイ
ドロキノン誘導体を用いた場合には溶融重合を行うこと
は不可能であり、400°C以下の温度において光学的
に異方性の溶融相を形成しうるポリマーは得られない。
比較例2 実施例1において、3.イージアセトキシジフェニルエ
ーテ/I/VC代えて4,4′−ジアセトキシジフェニ
ルエーテtv 16.5 (0,0577モル)を用い
たこと以外は実施例1と同様にして重合した。反応終了
後、ポリマーを取シ出し、ペンタフルオロフェノール中
、o、i重量/容量%の濃度、60℃で測定したところ
、3.11417gの対数粘度を示した。本ポリマーを
実施例1と同様にして、温度300から320℃の範囲
内で溶融紡糸を行なつたが、繊維の切断がしばしば生じ
、ボビンに巻き取ることが不可能であった。ノズルから
流れ出た繊維の表面は微小な凹凸が非常に多く存在し、
強度もIVデニール程度しかなかった。
このように、3.イージアセトキシジフェニルエーテル
に代えて、4.イージアセトキシジフェニルエーテ〃を
使用した場合には、生成したポリマーの溶融加工性が極
めて悪く、均質な成形品を得ることが不可能であった。
〔発明の効果〕
本発明によシ、光学的に異方性の溶融相を形成し、容易
に溶融成形が可能であシ、かつ優れた力学的、熱的特性
を有するフィルム、繊aまたは各種成形品に適した新規
な全芳香族ポリエステルが提供される。大して該ポリエ
ステルよシ溶融紡糸して得られる繊維は特に引張り強度
等の力学的性質が格段に優れているという特長を有す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)本質的に下記のくり返し単位、 I 、IIおよびIIIよ
    りなり I ▲数式、化学式、表等があります▼ II▲数式、化学式、表等があります▼ III−〔O−Ar−CO〕−(式中Arは、1,4−フ
    ェレン基および/または/2,6−ナフタレン基を表わ
    す) 単位 I から単位IIIの芳香環に結合している水素原子の
    少なくとも一部は、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数
    1〜4のアルコキシ基、ハロゲンもしくはフェニル基で
    置換されていてもよく、単位 I は約5〜40モル%の
    範囲内の量で、単位IIは約5〜40モル%の範囲内の量
    で、単位IIIは、約20〜90モル%の範囲内の量でそ
    れぞれ存在し、かつ単位 I と単位IIが実質的に等しい
    量で存在し、400℃以下の温度で光学的に異方性の溶
    融相を形成しうることを特徴とする全芳香族ポリエステ
    ル。 2)ペンタフルオロフェノール中、0.1重量/容量%
    の濃度、60℃で測定したときに、少なくとも10dl
    /gの対数粘度を示す特許請求の範囲第1項記載の全芳
    香族ポリエステル。 3)単位IIIが、約30〜80モル%の範囲内で存在す
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の全芳香
    族ポリエステル。 4)単位IIIのArが、1,4−フェニレン基および2
    ,6−ナフタレン基であり、1,4−フェニレン基と2
    ,6−ナフタレン基の割合がモル比で30/1から1/
    10の範囲内であることを特徴とする特許請求の範囲第
    1項記載の全芳香族ポリエステル。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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