JPS6115187B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

本発明は、もめん及びアクリル系繊維、ナイロ
ン繊維、ポリエステル系繊維などの合成繊維の編
物及び織物（以下、編織物と称す）に対して極め
てすぐれたスリツプ性及び柔軟性を付与する効果
を有する家庭用仕上剤に関するものである。 一般に、もめんおよび合成繊維製のブラウス、
スリツプ、ストツキングなどの編織物製品は、着
心地を良くするためにスリツプ性や柔軟性が適度
に施されて市販されている。 ここにいう「スリツプ性」とは、編織物の基本
的官能量の一つである「滑らかさ」と同意語であ
つて、編織物の物理特性の一つである表面特性、
特に摩擦特性を触覚により評価したものである。
スリツプ性がすぐれているということは、例えば
重ね着をした場合、被覆材料の被覆形態の保持、
人体動作の適応性及び着衣時、脱衣時の滑らかさ
がすぐれており、下着類については、肌ざわりや
着心地がよく、ストツキング類については滑り摩
擦抵抗の減少により「でんせん」が防止できるな
どの利点があるので、スリツプ性は編織物の実用
的な機能の点から極めて必要な特性である。 ところで、家庭において編織物製品の着用、洗
濯を繰り返しているうちに、編織物製品のスリツ
プ性及び柔軟性はいずれも著しく低下してくる傾
向がある。 上記の柔軟性については、もめん及び合成繊維
に効果のある仕上剤として、ジ長鎖アルキルジ短
鎖アルキル（又はヒドロキシ短鎖アルキル）アン
モニウム塩などの第四級アンモニウム塩と脂肪酸
のアルカリ金属塩又はアンモニウム塩との複合
体、すなわちカチオン界面活性剤とアニオン界面
活性剤との複合体が知られている（米国特許第
3920563号明細書、同3920565号明細書、特開昭53
―527991号公報など）が、スリツプ性付与効果の
すぐれている仕上剤については特に知られていな
い。 本発明者らは、上記第四級アンモニウム塩と脂
肪酸塩とからなる複合体を活性成分とする仕上剤
の物理的化学的特性について検討したところ、第
四級アンモニウム塩が脂肪酸塩に対して大過剰モ
ルの場合には、合成繊維製品のスリツプ性及び柔
軟性付与効果はさほどあがらず、単にもめん製品
の柔軟性付与効果があるだけであり、第四級アン
モニウム塩が脂肪酸塩に対してやや過剰モル
（55：45）では、合成繊維製品に対するスリツプ
性及び柔軟性付与効果がある程度あがつたが、も
めん製品に対しては第四級アンモニウム塩大過剰
の場合に較べて柔軟性が劣つており、また、脂肪
酸塩が第四級アンモニウム塩よりも過剰モルの場
合にはもめん及び合成繊維製品に対するスリツプ
性及び柔軟性付与効果は商品として見た場合全く
期待できないという結果を得た。 即ち、上記の複合体は第四級アンモニウム塩と
脂肪酸塩の極めて限定された範囲の組成におい
て、合成繊維製品に対してだけスリツプ性及び柔
軟性付与効果をある程度奏することが判明した。 しかしながら、もめん及び合成繊維の両方の編
織物製品に対して十分なスリツプ性と柔軟性を付
与しうる家庭で容易に使用できる仕上剤はいまだ
見当らない。 本発明者らは、このような家庭用仕上剤を開発
すべく鋭意研究を重ねた結果、２種類の特定の第
四級アンモニウム塩を選択し脂肪酸塩と組み合
せ、更に長鎖アルキル基アルコールを共存させる
ことによりもめん及び合成繊維両方の編織物製品
に対しすぐれたスリツプ性及び柔軟性付与効果を
発揮しうることを見い出し、この知見に基づいて
本発明を完成するに至つた。 すなわち、本発明の家庭用仕上剤は、(A)一般式
()

【式】 〔式中のR₁及びR₂は炭素数12〜24のアルキル
基、β―ヒドロキシアルキル基又はアルケニル
基、R₃及びR₄は炭素数１〜３の低級アルキル基
又は一般式（−Ｃ_oＨ_2oＯ）−_nＨ（式中のｎは２又は
３の整数、ｍは１〜３の整数を示す）で表わされ
る基、X^-は陰イオンを示す。〕 で表わされる第四級アンモニウム塩、 (B) 一般式()

【式】 （式中のR₅，R₆及びR₇は炭素数８〜24のア
ルキル基、β―ヒドロキシアルキル基又はアル
ケニル基、R₈は炭素数１〜３の低級アルキル
基又は一般式（−C₁H₂₁O）−_kＨ（式中の１は２又
は３の整数、ｋは１〜３の整数を示す）で表わ
される基、Y^-は陰イオンを示す。〕 で表わされる第四級アンモニウム塩、 (C) 炭素数10〜22の脂肪酸又は脂肪酸水溶性塩及
び(D) 炭素数12〜22の長鎖アルキルアルコールか
らなり、(A)成分と(B)成分の割合(A)／(B)が重量比で
98/2〜50/50、(A)成分と(B)成分の総量（Ａ＋Ｂ）
と(C)成分との割合（Ａ＋Ｂ）／(C)がモル比で80/2
０〜50/50、(A)成分、(B)成分及び(C)成分の総量（Ａ
＋Ｂ＋Ｃ）と(D)成分との割合（Ａ＋Ｂ＋Ｃ）／(D)
が重量比で96/4〜70/30である水不溶性混合物の
水分散液からなつている。 本発明の仕上剤における(A)成分として特に好ま
しい効果をあげるためには、一般式()における
R₁及びR₂は炭素数16〜22のものが選ばれる。ま
たR₁及びR₂は直鎖のアルキル基がより好ましい
が、β―ヒドロキシアルキル基、モノメチル分枝
を有する長鎖アルキル基又はアルケニル基であつ
てもよい。R₃及びR₄はメチル基及びエチル基の
ような低級アルキル基がより好ましいが、ヒドロ
キシエチル基のようなヒドロキシ短鎖アルキル基
及びヒドロキシアルキレンオキシアルキル基であ
つてもよい。X^-としてはハロゲンイオン、酢酸
根、メチルサルフエート又はエチルサルフエート
などの硫酸アルキルエステル根、リン酸根、硝酸
根などの陰イオンを好ましい例として挙げること
ができる。 (A)成分である一般式()で表わされる第四級ア
ンモニウム塩の具体例として、ジパルミチルジメ
チルアンモニウムクロリド、ジステアリルジメチ
ルアンモニウムブロミド、ジ―水素添加牛脂アル
キルジメチルアンモニウムクロリド、ジ―水素添
加牛脂アルキルジメチルアンモニウムメチルサル
フエート、ジβ―ヒドロキシステアリンジエチル
アンモニウムアセテート、ジオレイルジメチルア
ンモニウムクロリド、ジドコシルジメチルアンモ
ニウムクロリド、ジテトラコシルジメチルアンモ
ニウムクロリド、ジステアリルメチルβ―ヒドロ
キシエチルアンモニウムクロリド、ジラウリルジ
メチルアンモニウムクロリドなどを挙げることが
できる。 本発明の仕上剤の(B)成分として特に好ましい効
果を挙げるためには、一般式()におけるR₅，R₆
及びR₇は炭素数12〜22のものが選ばれる。ま
た、R₅，R₆及びR₇は直鎖アルキル基が望ましい
が、β―ヒドロキシアルキル基、モノメチル分枝
を有するアルキル基又はアルケニル基であつても
よい。 R₈はメチル基及びエチル基のような低級アル
キル基が好ましいが、ヒドロキシエチル基のよう
なヒドロキシ短鎖アルキル基及びヒドロキシアル
キレンオキシアルキル基であつてもよい。Y^-は
一般式()におけるX^-と同様の陰イオンが用いら
れる。 (B)成分である一般式()で表わされる第四級ア
ンモニウム塩の具体例として、トリパルミチルメ
チルアンモニウムクロリド、トリステアリンメチ
ルアンモニウムブロミド、トリ―水素的添加牛脂
アルキルメチルアンモニウムクロリド、トリ―水
素添加牛脂アルキルメチルアンモニウムメチルサ
ルフエート、トリβ―ヒドロキシステアリルエチ
ルアンモニウムメチルサルフエート、トリオレイ
ルメチルアンモニウムクロリド、トリドコシルメ
チルアンモニウムクロリド、トリラウリルメチル
アンモニウムクロリド、トリオクチルメチルアン
モニウムクロリド、トリテトラコシルメチルアン
モニウムクロリド、トリステアリンβ―ヒドロキ
シエチルアンモニウムクロリドなどを挙げること
ができる。 本発明の仕上剤において、(A)成分と(B)成分の２
種類の第四級アンモニウム塩が選択される。これ
ら２種類の第四級アンモニウム塩を組み合せて同
時に用いることによつて、初めてもめんと合成繊
維両方の編織物製品に対してすぐれたスリツプ性
及び柔軟性付与効果が発現できる。第四級アンモ
ニウム塩として、(A)成分のみあるいは(B)成分のみ
を用いたのでは上記の効果は発現できない。(A)成
分と(B)成分の好ましい配合割合(A)／(B)は重量比で
98/2〜50/50であるこの範囲より(A)成分が多くな
ると合成繊維に対するスリツプ性及び柔軟性が低
下し、逆に(B)成分が多くなるともめんに対する柔
軟性が低下し本発明の目的を十分に達成すること
ができない。特に好ましい配合割合(A)／(B)は重量
比で95/2〜65/35である。 本発明の仕上剤において、(A)成分及び(B)成分か
らなるカチオン活性剤は(C)成分であるアニオン活
性剤と組み合わせて用いられる。 (C)成分は炭素数10〜22の脂肪酸及び脂肪酸水溶
性塩であつて、本発明の効果を発揮するために特
に好ましいものとして炭素数14〜18の脂肪酸及び
脂肪酸のアルカリ金属塩、アルカノールアミン
塩、低級アルキルアミン塩又はアンモニウム塩が
挙げられる。 (C)成分の具体例として、ミリスチン酸、パルミ
チン酸のトリエタノールアミン塩、ステアリン酸
ナトリウム、水素添加牛脂酸アンモニウム、ヤシ
油酸カリウム、水素添加パーム油酸カリウムなど
を挙げることができる。 (A)成分と(B)成分の総量（Ａ＋Ｂ）と(C)成分との
割合（Ａ＋Ｂ）／(C)はモル比で80/20〜50/50の範
囲が好ましい。この範囲よりも（Ａ＋Ｂ）が多く
なると合成繊維に対するスリツプ性及び柔軟性付
与効果が低下し、逆にこの範囲より(C)成分が多く
なつた場合にはもめんに対しても合成繊維に対し
てもスリツプ性及び柔軟性付与効果が低下してし
まう。特に好ましい割合（Ａ＋Ｂ）／(C)はモル比
で70/30〜55/45である。 本発明の仕上剤において、(A)成分と(B)成分から
なるカチオン活性剤及び(C)成分のアニオン活性剤
からなるカチオン・アニオン複合体は(D)成分であ
る長鎖アルキルアルコールと共存させて用いられ
る。 (D)成分は炭素数12〜22の長鎖アルキルアルコー
ルであつて、例えばラウリルアルコール、ミリス
チルアルコール、セチルアルコール、ｎ―エイコ
シルアルコールなどが用いられる。 (A)成分、(B)成分及び(C)成分の総量（Ａ＋Ｂ＋
Ｃ）と(D)成分との配合割合（Ａ＋Ｂ＋Ｃ）／(D)は
重量比で96/4〜70/30の範囲が好ましい。この範
囲より（Ａ＋Ｂ＋Ｃ）が多いと合成繊維に対する
スリツプ性及び柔軟性が低下し、逆にこの範囲よ
り(D)成分が多いともめんに対する柔軟性が低下し
てくる。特に好ましい範囲は、（Ａ＋Ｂ＋Ｃ）／
(D)が重量比で94/6〜80/20である。 本発明の仕上剤は上記の通り、(A)成分、(B)成
分、(C)成分及び(D)成分の４成分が相剰効果を発揮
することにより従来にないもめん及び合成繊維両
方の編織物製品に対する顕著なスリツプ性及び柔
軟性付与効果を奏するものである。 上記(A)成分、(B)成分、(C)成分及び(D)成分からな
る水不溶性混合物は家庭で取り扱うのに便利な水
分散液として本発明の家庭用仕上剤を構成してい
る。水分散液中の上記混合物の量は使用時の効果
及び分散性から３〜20重量％とするのが好まし
い。 本発明の仕上剤は、上記４成分の他に所望に応
じ非イオン性活性剤、尿素及びプロピレングリコ
ールのような安定剤、食塩、塩化アンモニウムな
どの無機電解質、有機電解質、着色剤、けい光増
白剤、香料など家庭用柔軟剤として慣用されてい
る添加物を含んでいてもよい。 以上のとおり、本発明の家庭用柔軟仕上剤は、
もめん及び合成繊維の編織物に対し非常にすぐれ
たスリツプ性及び柔軟性付与効果があり、家庭に
おける要望に応えうるものである。 次に実施例により本発明をさらに詳細に説明す
る。 なお、実施例における仕上処理方法及び評価試
験方法は次のとおりである。 (1) 仕上処理方法 市販のもめんタオル及びナイロントリコツトを
市販の衣料用洗剤を用いて60℃で５回繰り返して
洗濯し、これを試験布とする。 次に各実施例に示した仕上剤を25℃の水道水で
希釈して0.067％濃度とし、この中に浴比30倍で
試験布を浸し３分間かき混ぜる。 このように処理した布を室温で風乾後、25℃、
65％RHの条件で24時間放置し、これを評価試験
に供する。 (2) 評価試験方法 イ スリツプ性評価試験 試験布を長方形に折り重ね、最後に二つ折り
にして、一端を手で持ち、他端を擦り合せた時
の滑り感を処理前のものと比較して、次の基準
に従つて評価する。 ◎…滑り感が著しくすぐれている 〇…滑り感がすぐれている △…滑り感がやや劣つている ×…滑り感が劣つている（処理前の試験布と同
じ） ロ 柔軟性評価試験 処理前と処理後の試験布の手触りを否較し
て、次の基準に従つて評価した。 ◎…柔軟性が著しくすぐれている 〇…柔軟性がすぐれている △…柔軟性がやや劣つている ×…柔軟性が劣つている（処理前の試験布と同
じ） 実施例 １ (A)ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド
2.9〜5.5重量部、(B)トリパルミチルメチルアンモ
ニウムクロリド0.2〜2.8重量部、(C)ステアリン酸
ナトリウム0.7〜2.9重量部及び(D)セチルアルコー
ル0.3〜3.1重量部を水に分散して全量100重量部
として、種々の配合比を有する仕上剤を調製し
た。 この仕上剤を用いて試験布を処理し、スリツプ
性及び柔軟性の評価を行つた。結果は第１表に示
す通りである。 第１表から、本発明の範囲である(A)／(B)が重量
比で98/2〜50/50、（Ａ＋Ｂ）／(C)がモル比で80~
２０〜50/50及び（Ａ＋Ｂ＋Ｃ）／(D)が重量比で96/
４〜70/30の範囲でスリツプ性及び柔軟性付与効果
が共に著しくすぐれているが、この範囲より(D)成
分が多くなつた場合にはもめんに対する柔軟性が
やや劣つており、(C)成分を配合しない場合及び(A)
成分と(C)成分だけの場合には、ナイロンに対する
スリツプ性及び柔軟性付与効果が共にやや劣る傾
向があり、また、(A)成分だけの場合にはナイロン
に対するスリツプ性及び柔軟性付与効果が劣つて
いることがわかる。

【表】 実施例 ２ (A)ジ―水素添加牛脂アルキルジメチルアンモニ
ウムクロリド5.0重量部、(B)トリステアリルメチ
ルアンモニウムクロリド1.0重量部、(C)ミリスチ
ン酸ナトリウム1.7重量部及び(D)セチルアルコー
ル1.5重量部を水分に分散して全量100重量部と
し、仕上剤を調整した。 この仕上剤を用いてスリツプ性及び柔軟性を評
価した結果は、第２表に示す通りスリツプ性、柔
軟性共に著しくすぐれていた。 実施例 ３ (A)ジ―水素添加牛脂アルキルジメチルアンモニ
ウムクロリド３重量部、(B)トリβ―ヒドロキシス
テアリルメチルアンモニウムメチルサルフエート
２重量部、(C)ステアリン酸トリエタノールアミン
1.4重量部、(D)ステアリルアルコール及びポリオ
キシエチレンノニルフエニルエーテル（＝50）
0.5重量部を水に分散して全量100重量部とし、仕
上剤を調製した。 この仕上剤を用いてスリツプ性及び柔軟性を評
価した結果は、第２表に示す通りスリツプ性、柔
軟性共に著しくすぐれていた。 実施例 ４ (A)ジβ―ヒドロキシステアリルジエチルアンモ
ニウムエチルサルフエート7.0重量部、(B)トリラ
ウリルエチルアンモニウムエチルサルフエート
3.0重量部、(C)ステアリン酸2.7重量部、(D)セチル
アルコール1.0重量部、ポリオキシエチレンノニ
ルフエニルエーテル（＝50）1.0重量部及び香
料、着色剤各少量を水に分散して全量100重量部
とし、仕上剤を調製した。 この仕上剤を用いてスリツプ性及び柔軟性を評
価した結果は、第２表に示した通りスリツプ性、
柔軟性共に著しくすぐれていた。 実施例 ５ (A)ジドコシルジメチルアンモニウムアセテート
7.0重量部、(B)トリミリスチルメチルアンモニウ
ムアセテート0.5重量部、(C)水素添加牛脂酸カリ
ウム1.8重量部、(D)ミリスチルアルコール1.0重量
部、ポリオキシエチレンノニルエーテル（＝
50）1.0重量部、ポリプロピレングリコール5.0重
量部及び香料、着色剤各少量を水に分散して全量
100重量部とし、仕上剤を調製した。 この仕上剤を用いてスリツプ性及び柔軟性を評
価した結果は、第２表に示す通りスリツプ性、柔
軟性共に著しくすぐれていた。 実施例 ６ (A)ジステアリルメチルβ―ヒドロキシエチルア
ンモニウムクロリド6.0重量部、(B)トリステアリ
ルメチルアンモニウムクロリド2.0重量部、(C)パ
ルミチン酸ナトリウム2.3重量部、(D)ステアリル
アルコール2.6重量部、ポリオキシエチレンノニ
ルフエニルエーテル（（＝50）1.0重量部、尿素
3.0重量部及び香料、着色剤各少量を水に分散し
て全量100重量部とし、仕上剤を調製した。 この仕上剤を用いてスリツプ性及び柔軟性を評
価した結果は、第２表に示す通りスリツプ性、柔
軟性共に著しくすぐれていた。

【表】

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ (A) 一般式() 【式】 〔式中のR₁及びR₂は炭素数12〜24のアルキ
   ル基、β―ヒドロキシアルキル基又はアルケニ
   ル基、R₃及びR₄は炭素数１〜３の低級アルキ
   ル基又は一般式−（Ｃ_oＨ_2oO₁−）_nＨ（式中のｎは
   ２又は３の整数、ｍは１〜３の整数を示す）で
   表わされる基、X^-は陰イオンを示す。〕 で表わされる第四級アンモニウム塩、 (B) 一般式() 【式】 〔式中のR₅，R₆及びR₇は炭素数８〜24のア
   ルキル基、β―ヒドロキシアルキル基又はアル
   ケニル基、R₈は炭素数１〜３の低級アルキル
   基又は一般式（−ClH₂lO）−_kＨ（式中の１は２又
   は３の整数、ｋは１〜３の整数を示す）で表わ
   される基、Y^-は陰イオンを示す。〕 で表わされる第四級アンモニウム塩、 (C) 炭素数10〜22の脂肪酸又は脂肪酸水溶性塩及
   び(D)炭素数12〜20の長鎖アルキルアルコールか
   らなり、(A)成分と(B)成分の割合(A)／(B)が重量比
   で98/2ないし50/50、(A)成分と(B)成分の総量
   （Ａ＋Ｂ）と(C)成分との割合（Ａ＋Ｂ）／(C)が
   モル比で80/20ないし50/50、(A)成分、(B)成分及
   び(C)成分の総量（Ａ＋Ｂ＋Ｃ）と(D)成分との割
   合（Ａ＋Ｂ＋Ｃ）／(D)が重量比で96/4ないし7
   ０／３０である水不溶性混合物の水分散液からなる
   スリツプ性付与効果のすぐれた家庭用柔軟仕上
   剤。