JPS61149959A - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JPS61149959A
JPS61149959A JP27179484A JP27179484A JPS61149959A JP S61149959 A JPS61149959 A JP S61149959A JP 27179484 A JP27179484 A JP 27179484A JP 27179484 A JP27179484 A JP 27179484A JP S61149959 A JPS61149959 A JP S61149959A
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奥貫 正美
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正和 松本
Masataka Yamashita
眞孝 山下
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    • G03G5/04Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor
    • G03G5/05Organic bonding materials; Methods for coating a substrate with a photoconductive layer; Inert supplements for use in photoconductive layers
    • G03G5/0528Macromolecular bonding materials
    • G03G5/0532Macromolecular bonding materials obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsatured bonds
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は機能分離型電子写真感光体に関し、詳しくは電
子写真特性を向上させうる電荷発生層の改良に関する。
〔従来技術〕
近年感光層を電荷発生層と電荷輸送層に機能分離させた
積層構造体とした電子写真感光体が提案されている。こ
れらは可視光に対する感度、電荷保持力、表面強度など
の点で改良されてきた(例えば米国特許第3,837,
851号、同第3,871,882号など)。
このような機能分離型感光体は少くとも電荷発生層と電
荷輸送層の2層から構成される。電荷発生層の光吸収で
生じた電荷キャリアが電荷輸送層に注入され、表面まで
移動し、感光体表面電荷を中和し、静電コントラストを
生せしめる。
この過程において電荷発生層が担う役割は極めて重要で
ある。即ち電荷中ヤリアをいかに多く均一に発生させる
か、発生した電荷キャリアをいかに効率よく電荷輸送層
に注入するか、また逆電荷キャリアをいかにスムースに
支持体に流すかなど電子写真特性は電荷発生層に負うと
ころが多い。
電荷発生層は基本的には電荷発生物質である有做顔料と
結着剤であるバインダーから構成されるか、バインダー
の有機顔料に対する重量比率は一般的には25〜l O
Q wt%と決して低くはない。従ってバインダーは電
荷発生層内にあっては発生電荷キャリアの移動に関して
極めて重大な影響を与える。即ちバインダーの基本構造
、官能基、分子量、純度等は感度、電位特性、耐久性等
の如き感光体の電子写真特性に係わるところ大である。
しかるに、文献、特許等で考察されるところでは、従来
の電荷発生層のバインダーに対する見方は、電荷発生物
質たる有機顔料の助剤であって、分散性、結着性が付与
できれば充分であるとの考え方を出ていないようである
その結果、従来の機能分離型電子写真感光体においては
残留電位、電位変動、フォトメモリー等の電位特性の欠
陥が多く認められている。また感度も十分ではない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明者らはバインダーを電荷発生層のもう一つの主剤
の電子材料として把握し、構造、分子量、純度など分子
としての面からバインダーを研究した結果、本発明に到
達したものである。
本発明の目的は新規な電荷発生層用のバインダーを提供
することであシ、また改良された帯電特性を有する電子
写真感光体を提供することである。
本発明の別の目的は実用的な高感度特性と繰返し使用に
おける安定な電位特性を有する電子写真感光体を提供す
ることにある。
〔問題点を解決するだめの手段〕
本発明に従って、導電性支持体上に少なくとも電荷発生
層と電荷輸送層とを設けた電子写真感光体において、該
電荷発生層にバインダーとしてポリビニルアルコールと
下記構造式(1)又は(2)のアルデヒド化合物(ブチ
ル基はハcIグンで置換されてもよい)とのアセタール
化反応により得られるポリビニルアセタール虜脂を含有
させてなる電子写真感光体: CH。
が提供される・ 本発明のブチル基はハロゲン(フッ素、塩素、臭素、沃
素)によって置換されてもかまわない。
本発明において使用されるポリビニルアセタール樹脂は
重量平均分子量が10,000〜200,000の範囲
が適当であυとくに30,000〜80,000の範囲
が好ましい。又アセタール化度は50モルチ以上が適当
であるが、とくに65〜90モルチが好ましい。更に原
料としてのポリビニルアルコールに出来する残存酢酸ビ
ニル成分の含有率は低い程有効であるが、ポリビニルア
ルコールのケン化度が85チ以上のものを原料として使
用することが好ましい。
上記ポリビニルアセタール樹脂を含有する電荷発生層を
有する電子写真感光体の電位特性が改善される理由は明
らかではないが、顔料粒子間をキャリアが移動する際、
粒子間を埋めるバインダーが上記の如き特定の構造のた
めその形成するバリヤーが弱く、従ってキャリアの移動
をあtシ阻害しないためと考えられる。即ち上記アセタ
ールのアルキル基の立体構造のためバインダーの分子が
密集形態をとシに<クシているものと考えられる。
以下に本発明で使用されるポリビニルアセタール樹脂の
代表例を例示する。
CH2 ■ H3 次に前記樹脂の合成例を示す。
合成例1 ポリビニルブチ2−ル樹脂A1の合成方法: 三角フラスコ中に重合度600のポリビニルアルコール
(ケン化度98.5%)5.OFとイソブチルアルデヒ
ド35d更にエタノール5017、Ill製水5dを加
えて、濃塩酸1dを添加し、攪拌下40℃で18時間反
応させた。反応後水酸化ナトリウムを含む大量の水に反
応液を添加しポリマーを回収した。得られたポリマーは
アセトン−水素で再沈精製を2回行なった後減圧乾燥し
た。この合成したブチラール樹脂はGPCによる分子量
測定の結果、重量平均分子量115,000であった。
またそのブチラール化度はJIS(K−6728)法に
よって測定した結果75モルチであった。
合成例2 ポリビニルブチラール樹脂屋2の合成方法: 合成例1におけるイソツチルアルデヒト9のかわシにt
art−グチルアルデヒド35mを用すたこと以外は全
く同様の方法でブチラール樹脂を合成した。
重量平均分子量120,000 ;ブチラール化度65
モルチであった。
電荷発生層のバインダーは層内で発生したキャリアの移
動をなるべく阻害しないものでなければならない。その
ため必然的に電荷発生層内のバインダーの含有重量%は
低り方が好ましいが、実用上は結着性を付与し、更には
顔料分数時の安定性を確実ならしめる為20重量−以上
は必要で、通常は25〜90重量%、更に好ましくは2
8〜50重量%の範囲で用いる。
また本発明のバインダーは、他の既知のバインダーと混
合して使用してもかまわない。
本発明で用いる電荷発生層はセレン、セレン−テルル、
アモルファスシリコン、ビリリウム、チオピリリウムア
ズレニウム系染料、7タロシアニン系顔料、アントアン
トロン顔料、ゾペンズピレンキノシ顔料、ピラントロン
顔料、トリスアゾ顔料、ジスアゾ顔料、アゾ顔料、イン
ジが顔料、キナクリドン系顔料、非対称キノシアニン系
染料、キノシアニン系染料などの電荷発生物質から選ば
れる無機顔料又は有機顔料を前記バインダーに分散させ
たものである。かかる電荷発生物質として具体的に例示
すれば次のとおシである。
(1)アモルファスシリコン、(2)セレン−テルル、
(3)セレンーヒL(4)硫化カドミウム、 CL                   にtυす (63)  スクエアリック酸メチン染料(64)  
インジが染料(C,1,黒78000)(65)  チ
オインジゴ染料(C,1,A2B2O7)(66)  
銅7タロシアニン (67)  アズレニウム塩染料 電荷発生物質は本発明になるバインダーと共に分散して
塗工液を形成するが、その際有機溶剤としてはアセトン
、メチルエチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン
類、N、N−ツメチルホルムアミド、N、N−ツメチル
アセトアミドなどのアミド類、ジメチルスルホキシドな
どのスルホキシド類、テトラヒドロフラン、ノオキサン
、エチレングリコールモノメチルエーテルなどのエーテ
ル類、酢酸メチル、酢酸エチルなどのエステル類、クロ
ロホルム、塩化メチレン、ジクロルエチレン、四塩化炭
素、トリクミルエチレンなどの脂肪族ハロゲン化炭化水
素類あるいはベンゼン、トルエン、キシレン、リグロイ
ン、モノクロルベンゼン、ジクロルベンゼンなどの芳香
族類などを用いることができる。
分数は上記溶剤、電荷発生物質、バインダーをサンドミ
ル、メールミル、ロールミルやアトライター等を用いて
所定の粒子サイズになるまで破砕して行なう。粒子サイ
ズ、バインダー量は分散液の安定性、感光体の特性に大
きな影響を有しておシ十分な吟味が必要である。
塗工は、浸漬コーティング法、スプレーコーティング法
、スピンナーコーティング法、ビードコーチインク法、
マイヤーパーコーティング法、ブレードコーティング法
、ローラーコーチインク法、カーテンコーティング法な
どのコーティング法を用いて行なうことができる。
塗工後の塗膜の乾燥は室温における指触乾燥後加熱乾燥
する方法が好ましい。加熱乾燥は30°〜200℃で5
分〜2時間行なうのが好ましい。
電荷発生層は、十分な吸光度を得るために、できる限シ
多くの前記電荷発生物質を含有し、且つ発生した電荷キ
ャリアの飛程を短かくするために、薄膜層、例えば5ミ
クロン以下、好ましくは0.01ミクロン〜1ミクロン
の膜厚をもつ薄膜層とすることが好ましい。このことは
、入射光量の大部分が電荷発生層で吸収されて、多くの
電荷キャリアを生成すること、さらに発生した電荷キャ
リアを再結合や捕獲(トラップ)により失活することな
く電荷輸送層に注入する必要があることに帰因している
電荷輸送層は、前述の電荷発生層と電気的に接続されて
おシ、電界の存在下で電荷発生層から注入された電荷キ
ャリアを受は取るとともに、これらの電荷キャリアを表
面まで輸送できる機能を有している。この際、この電荷
輸送層は、電荷発生層の上に積層されていてもよくまた
その下に積層されていてもよい。しかし、電荷輸送層は
、電荷発生層の上に積層されていることが望ましい。
光導電体は、一般に電荷キャリアを輸送する機能を有し
ているので、電荷輸送層はこの光導電体によって形成で
きる。
電荷輸送層における電荷キャリアを輸送する物質(以下
、単に電荷輸送物質という)は、前述の電荷発生層が感
応する電磁波の波長域に実質的に非感応性であることが
好ましい。ここで言う「電磁波」とは、γ線、X線、紫
外線、可視光線、近赤外線、赤外線、遠赤外線などを包
含する広義の「光線」の定義を包含する。電荷輸送層の
光感応性波長域が電荷発生層のそれと一致またはオーパ
ーラ、fする時には、両者で発生した電荷キャリアが相
互に捕獲し合い、結果的には感度の低下の原因となる。
電荷輸送物質としては電子輸送性物質と正孔輸送性物質
があシ、電子輸送性物質としては、クロルアニル、ブロ
モアニル、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノジ
メタン、2=4$7−ドリニトロー9−フルオレノン、
2t4t5,7−テトラニトロ−9−フルオレノ/、2
p4y7− )ジニトロ−9−ノシアノメチレンフルオ
レノン、2,4p5a7−チトラニトロキテントン、2
,4.8− トリニトロチオキテyトン等の電子吸引性
物質やこれら電子吸引物質を高分子化したもの等がある
正孔輸送性−質としては、ピレン、N−エチルカルバソ
ール、N−イングロビルカルパゾール、N−メチル−N
−フェニルヒドラジノ−3−メチリテン−9−エチルカ
ルバゾール、N、N−ジフェニルヒドラソノ−3−メチ
リデン−9−エチルカルバゾール、N、N−ジフェニル
ヒドラゾノー3−メチリデン−10−エチルフェノチア
ゾン、N、N−2フェニルヒドラジノ−3−メチリデン
−10−二チルフェノキサジン、P−ジエチルアミノベ
ンズアルデヒド−N、N−ジフェニルヒドラソノ、P−
ゾエチルアミノペンズアルデヒドーN−α−す7チルー
N−7エニルヒドラゾン、P−ピロリゾノペンズアルデ
ヒドーN、N−ノフェニルヒドラゾA1.3,3− ト
IJ メ?ルインドレニンーω−アルデヒド−N、N−
ジフェニルヒドラソノ、P−ノエチルペンズアルデヒド
ー3−メチルベンズチアゾリノン−2−ヒドラゾン等の
ヒドラゾン類、2,5−ビス(P−ジエチルアミノフェ
ニル)−LaF3−オキサジアゾール、l−フェニル−
3−(P−ジエチルアミノスチリル)−5−(P−ジエ
チルアミノフェニル)ピラゾリン、l−Cキノリル(2
) ) −3−(P−ジエチルアミノスチリル)−s−
(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン、1−〔ピ
リジル(2) ) −3−(P−ジエチルアミノスチリ
ル)−5−(P−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン
、1−〔6−メドキシーピリジA/(2))−3−(P
−ジエチルアミノスチリル)−5−(P−ジエチルアミ
ノフェニル)ピラゾリン、1−〔ピリジル(3) ) 
−3−(P−ジエチルアミノスチリル)−s−(p−ジ
エチルアミノフェニル)ピラゾリン、1(レピゾル(2
) ] −3−CP−ジエチルアミノスチリル)−5−
(P−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン、1−〔ピ
リゾル(2) ] −3−(P−ジエチルアミノスチリ
ル)−4−メチル−5−(p−pエチルアミノフェニル
)ヒラゾリン、1−〔ピリジル(2) ) −3−(α
−メチル−P−ジエチルアミノスチリル)−5−(P−
ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン、ニーフェニル−
3−(P−ジエチルアミノスチリル)−4−メチル−5
−(P−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン、1−フ
ェニル−3−(α−ベンゾルーP−ジエチルアミノスチ
リル)−5−(P−ノエチルアミノフェニル)ピラゾリ
ン、スピロピラゾリンなどのピラゾリン類、2−(P−
ジエチルアミノスチリル)−6−ゾエチルアミノペンズ
オキサゾール、2−(P−ジエチルアミノフエニ/I/
)−4−(P−ジメチルアミノフェニル)−5−(2−
クロロフェニル)オキサゾール等のオキサゾール系化合
物、2−(P−ジエチルアミノスチリル)−6−ジニチ
ルアミノペンゾチアゾール等のチアゾール系化合物、ビ
ス(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)−フェ
ニルメタン等のトリアリールメタン系化合物、1,1−
ビス(4−N、N −ジエチルアミン−2−メチルフェ
ニル)ヘゲタン、1.1,2.2−テトラキス(4−N
、N−ジメチルアミノ−2−メチルフェニル)エタン等
のIリアリールアルカ7類、トリフェニルアミン、Jリ
−N−ビニルカルバソール、ポリビニルピレン、ポリビ
ニルアントラセン、ポリビニルアクリジン、プリー9−
ビニルフェニルアントラセン、ピレンーホにムフルデヒ
ド樹脂、エチルカルパゾールホル太アルデヒド樹脂等が
ある。
これらの有機電荷輸送物質の他に、セレン、セレン−テ
ルルアモルファスシリコン、硫化カドミウムなどの無機
材料も用いることができる。
また、これらの電荷輸送物質は、1種または2種以上組
合せて用いることができる。
電荷輸送物質に成膜性を有していない時には、適当なバ
インダーを選択することによって被膜形成できる。バイ
ンダーとして使用できる樹脂βは、例えばアクリル樹脂
、ボリアリレート、Iリエステル、ポリカーゴネート、
ポリエチレン、アクリロニトリルースチレンコデリマー
、アクリロニトリル−ブタジェンコポリマー、ポリビニ
ルピレン−k 、7J? !Jビニルホルマール、ポリ
スルホンホリアクリルアミド、ポリアミド、塩素化コ9
ムなどの絶縁性樹脂、あるいはポIJ −N−ビニルカ
ルバゾール、−リビニルアントラセン、ポリビニルピレ
ンなどの有機光導電性ポリマーを挙げることができる。
重荷輸送層は、電荷キャリアを輸送できる限界があるの
で、必要以上に膜厚を厚くすることができない。一般的
には、5ミクロン〜30ミクロンであるが、好ましい範
囲は8ミクロン〜20ミクロンである。塗工によって電
荷輸送層を形成する際には、前述した様な適当なコーテ
ィング法を用いることができる。
この様な電荷発生層と電荷輸送層の積層構造からなる感
光層は、導電層を有する基体の上に設けられる。導電層
を有する基体としては、基体自体が導電性をもつもの、
例えばアルミニウム、アルミニウム合金、鋼、亜鉛、ス
テンレス、パナゾウム、モリブテン、クロム、チタン、
ニッケル、インジウム、金や白金などを用いることがで
き、その他にアルミニウム、アルミニウム合金、酸化イ
ンジウム、酸化錫、酸化インソウムー酸化錫合金などを
真空蒸着法によって被膜形成された層を有するグラスチ
ック(例えば、ポリエチレン、Iリグロピレン、ポリ塩
化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、アクリル樹脂
、ポリ7ツ化エチレンなど)、あるいは導電性粒子(例
えば、力−〆ンプラ、り、銀粒子など)を適当なバイン
ダーとともにプラスチックの上に被覆した基体、導電性
粒子をプラスチックや紙に含浸した基体や導電性ポリマ
ーを有するグラスチ、りなどを用いることができる。
導電層と感光層の中間に、バリヤー機能と接着機能をも
つ下引層を設けることもできる。下引層ハ、カゼイン、
ポリビニルアルコール、ニトロセルロース、エチレン−
アクリル酸コホリマー、ポリアミド(ナイロン6、ナイ
ロン66、ナイロン610、共重合ナイロン、アルコキ
シメチル化ナイロンなど)、ポリウレタン、ゼラチン、
酸化アルミニウムなどによって形成できる。
下引層の膜厚は、0.1ミクロン〜5ミクロン、好まし
くは0.5ミクロン〜3ミクロンが適当である。
導電層、電荷発生層、電荷輸送層の順に積層した感光体
を使用する場合において電荷輸送物質が電子輸送性物質
からなるときは、t?I′fli&送層表面を正に帯層
表面必要があシ、帯電後露光すると露光部では電荷発生
層において生成した電子が電荷輸送層に注入され、その
あと表面に達して正電荷を中和し、表面電位の減衰が生
じ未露光部との間に静電コントラストが生じる。この様
にしてできた静電潜像を負荷電性のトナーで現像すれば
可視像が得られる。これを直接定着するか、あるいはト
ナー像を紙やプラスチ、クフィルム等に転写後、現像し
定着することができる〇 また、感光体上の静電潜像を転写紙の絶縁層上に転写後
現像し、定着する方法もとれる。現像剤の種類や現像方
法、定着方法は公知のものや公知の方法のいずれを採用
しても良く、特定のものに限定されるものではない。
一方、電荷輸送物質が正孔輸送物質から成る場合、電荷
輸送層表面を負に帯電する必要があシ、帯電後、露光す
ると露光部では電荷発生層において生成した正孔が電荷
輸送層に注入され、その後表面に達して負電荷を中和し
、表面電位の減衰が生じ未露光部との間に静電コントラ
ストが生じる。
現像時には電子輸送物質を用いた場合とは逆に正電荷性
トナーを用いる必要がある。
正負いずれの帯電の電子写真感光体にお−ても帯電前に
光照射を受けると光の照射された部分の電子写真特性が
光の照射のない部分の特性と異なる、いわゆるフォトメ
モリー性が現れることが多い。
本発明によれば、高感度の電子写真感光体を与えること
ができ、また繰シ返し帯電および露光を行なった時の明
部電位と暗部電位の変動が小さく、しかもフォトメモリ
ー性を有効に改善できる利点を有している。
以下、本発明を実施例に従って説明する。
実施例1 アルミ板上にカゼインのアンモニア水溶液(カゼイン1
1.2Iiと28チアンモニア水1gと水222dに溶
解)をワイヤーラウンドパーを用いて乾燥後の膜厚が1
.0ミクσンとなる様に塗布し乾燥した。
次に下記構造のシスアゾ顔料(H遣方法は公開特許公報
56−116039参照) 5J’を、前記樹脂例AIの31をメチルエチルケトン
9017に溶かした液に加え、アトライターで2時間分
散した。この分散液を先に形成したカゼイン層の上に乾
燥後の膜厚が0.3ミクロンとなる様にワイヤ・ラウン
ドパーで塗布し、70℃で乾燥して電荷発生層を形成し
た。
次に下記構造のヒドラゾン化合物(製造方法は公開特許
公報57−101844参照)51とポリメチルメタク
リレート樹脂(数平均分子量ioo、ooo)syをト
ルエン7Qy+jに溶解し、これを電荷発生層上に乾燥
後の膜厚が15ミクロンとなる様にワイヤーラウンドパ
ーで塗布し、乾燥して電荷輸送層を形成し実施例−1試
料とした。
次に比較例として上記の合成ポリビニルブチラール樹脂
41の代)に積水化学工業株式会社製のブチラール樹脂
エスレックBM−2を用いて上記と全く同様の処理によ
りミ子写真感光体比較試料を作成した。
この様にして作成した電子写真感光体を川口電機(株)
製静電複写紙試験装置Mod@l SP −428を用
いてスタチ、タ方式で一5kVでコロナ帯電し、暗所で
10秒間保持した後、照度5 luxで露光し帯電特性
を調べた。
帯電特性としては表面電位(V )と暗所で10秒間減
衰させた時の電位を1/2に減衰するのに必要な露光量
(E□/2)を測定した。更に電子写真感光体を照度6
0 Q luxで3分間露光した後、暗所で1分経過後
再び帯電特性を調べ、その時の表面電位v0′と初期の
voの差、即ちvo−vo’をもってフォトメモリー性
を評価した。この結果を第1表に示す。
第   1   表 第1表から明らかなように実施例−1の試料は比較とし
た市販のバインダーを用いた試料に比べ、感度、フォト
メそリー共に良好である。
更に繰シ返し使用時の安定性を評価する為、本実施例で
作成した感光体をキャノン(株)製PPC複写機NP−
150Zの感光ドラム用シリンダーに貼シ付けて、同機
で10000枚複写を行ない、初期と1oooo枚複写
後の明部電位(vL)、及び暗部電位(VD)の変動を
測定した。比較試料についても同様の操作を行なった。
結果を第2表に示す。
第   2   表 第2表から実施例−1の試料は比較例の試料に比べ耐久
安定性においても優れていることが明らかである。
実施例2〜5 無水7タル酸14811.尿素18(IIi1無水塩化
第1[2511,モリブテン酸アンモニウム0.31と
安息香酸3701を190℃で3.5時間加熱攪拌下で
反応させた。反応終了後安息香酸を減圧蒸留した後、水
洗濾過、酸洗濾過、水洗濾過を順次行ない粗製鋼7タロ
シアニン13011を得た。
この粗製フタロシアニンを濃硫酸1300gに溶解し、
常温で2時間攪拌した後、多量の氷水中に注入し、析出
した顔料を戸別した後、中性になるまで水洗した。
次にDMF 2.6 Jで6回攪拌濾過し、更に口2.
6!で2回攪拌濾過した後、水2.6Jで2回攪拌濾過
し、真空乾燥して精製鋼フタロシアニン115.9を得
た。前述の合成ポリビニルブチラール樹脂A2を添加量
を変えてTHF 5411とシクロヘキサノン25.F
の混合溶媒に溶解し、上記鍔7タロシアニン5Iを加え
て実施例−1と同様の操作でまず電荷発生層を作成した
。次に実施例−1のヒドラゾン化合物の代シに下記構造
のピラゾリン化合物を用いて15ミクロンの電荷輸送層
を積層して電子写真感光体とし九〇 各感光体の帯電特性と耐久性を実施例1と同様の方法に
よって測定した。これらの結果を第3表にまとめて示す
実施例6 実施例−1で用いたシスアゾ顔料の代シにクロロシアン
ブルー51を用い合成Iリビニルプチラール樹脂AIを
2.51!用いた他は全く同様の方法によ)電荷発生層
を作成した。その電荷発生層の上に、2,4.7− )
ジニトロ−9−フルオレノン5Iと号?リー4,4′−
ジオキシジフェニル−2,2′−ゾロノ母ンカーゲネー
ト(分子量300,000)5Nをテトラヒドロ7ラン
79mに溶解して作成した塗布液を乾燥後の塗工量がl
 O77/m  となる様に塗布し、乾燥した。
こうじて作成した電子写真感光体を実施例1と同様の方
法で帯電測定を行なった。この時、帯電極性は■となる
ように静電複写紙試験装置は設定を変え、またNP −
150Zは改造を加えた。この結果を第4茨に示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 導電性支持体上に少なくとも電荷発生層と電荷輸送層と
    を設けた電子写真感光体において、該電荷発生層にバイ
    ンダーとしてポリビニルアルコールと下記構造式(1)
    又は(2)のアルデヒド化合物(ブチル基はハロゲンで
    置換されてもよい)とのアセタール化反応により得られ
    るポリビニルアセタール樹脂を含有させてなる電子写真
    感光体: ▲数式、化学式、表等があります▼(1) ▲数式、化学式、表等があります▼(2)
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS62160455A (ja) * 1986-01-09 1987-07-16 Canon Inc 電子写真感光体
US5453342A (en) * 1990-12-26 1995-09-26 Canon Kabushiki Kaisha Electrophotographic photosensitive member, and electrophotographic apparatus, device unit, and facsimile machine employing the same

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