JPS61149314A - セメント成形材料の混合装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［技術分野］ 本発明は、セメン）成形材料の予備混合物を均一に混合
するために用いられる混合装置に関するものである。

［背景技術１ この製造に用いられる成形材料は、セメントに、軽量化
やち密性向上や耐水性向上などのために微粉末シリカや
骨材などを水のない状態または含水率４０％程度の状態
で配合して混合し、さらに補強材としてパルプやビニロ
ンなどの繊維類を混合してｌＩ％！される。しかしこの
ような成形材料にあって、セメントや微粉末シリカのよ
うな微粉末は周知のように大慇な付着性や凝集性を有し
ており、セメントはセメント同士、微粉末の粉状添加材
は粉状添加材同士凝集して偏在しやすくなる。特に水分
が存在すると静電気力や分子間力、表面張力、毛細管吸
引力などが大きく働いてこのような凝集が大きく生じる
ことになる。そしてこのように凝集が生じて成形材料に
おいてセメントや粉状添加材が偏在すると、均一な成形
材料が得られないことになって、均一な組成の成形品を
成形することできないことになり、成形品の強度が低下
したり、ち密性が悪くなって耐水性が低下したり、さら
には水分の吸収で膨張収縮が大きく発生したりするとい
ら間Ｎ力ｆ／Ｊ−１−ることになるもので島。た−［発
明の目°的１ 本発明は、上記の点に鑑みて為されたものであり、凝集
による偏在なく均一にセメント成形材料を混合すること
がで外るセメント成形材料の混合装置を提供することを
目的とするものである。

［発明の開示Ｊ しかして本発明に係るセメント成形材料の混合装置は、
セメントと粉状添加材との予備混合物を均一混合するだ
めの混合装置であって、予備混合物が通過される微少間
隙を介して対向配置される一対のロール１．１を具備し
て形成され、各ロール１，１の外周面には多数の突起２
，２・・・が突設されていると共に各ロール１，１の回
転数は６０〜１０００　ｒｐｍに設定されて成ることを
特徴とするものであり、かかる構成のロール１を具備す
ることによって上記目的を達成するようにしたものであ
って、以下本発明を詳述する。

ロール１は外周に突起２，２・・・を全周に亘って多数
設けることによって形成されるもので、この突起２は〃
−ネットワイヤー、ブラシ、ビン、ナイフなどによって
線状突起として起毛状に形成される。突起２のロール１
から突出する角度θは第３図のように４５°　〜９０°
に設定されるのがよい。この一対のロール１，１を第１
図に示すようにケーシング４内において回転駆動自在に
取り付けることによって混合装置が形成されるが、この
ときロール１，１闇にはセメント成形材料の予備混合物
３が通過されるための微少間隙が形成されろ。この微少
間隙は第２図のように各ロール１゜１の突起２の先端が
違いに他方のロール１に近接する程度のものに設定する
のがよい。また必要に応じて掻き取り用ブラシロール５
がケーシング４内において各ロール１に近接して設けら
れる。

しかして、まずセメントと微粉末シリカや骨材など粉状
添加材とを一般の混合機、例えばＶ型ミキサー、ナウタ
ミキサー、ヘンシェルミキサーなどによって含水率６〜
４０％の範囲の水分の存在下予備混合する。この予備混
合物においてはセメントと粉状添加材とがそれぞれ凝集
して粗い混合物となっているものであり、水分の存在に
よってこの凝集は太き（生じている。そしてこのセメン
ト成形材料の予備混合物３を第１図の混合装置に投入す
る。混合装置に投入された予備混合物３内の凝集物は、
ロール１，１間を通過する際に突起２．２・・・によっ
て微細に粉砕されると共に他の成分と混合される作用を
受ける。このようにロール１．１間で処理された予備混
合物はケーシング４の下端の排出口６から凝集物がなく
均一に混合がなされた状態のセメント成形材料７として
排出さ　５れる。排出口６から排出されたものを再び戻
してロール１，１間に通過させることによって、より均
一に混合されたセメント成形材料７を得ることができる
ことになる。ここで、各ロール１，１は（−れｆｉ６０
〜１１０００ｒｐの回転数によって同調して回転駆動さ
れるもので、回転数が６０ｒｐｍより小さいと予備混合
物３の凝集物を微細に粉砕する能力が有効に発揮されず
、また回転数力１１０Ｑ　Ｑ　ｒｐｍより大きいと粉塵
が多く発生することになって実用化することができない
ものである。

このようにしてセメントと微粉末シリカや骨材など粉状
添加材とが均一に混合されたセメント成形材料を得るこ
とができ、第４図（ａ）（ｂ）のようにこのセメント成
形材料７はそのままで成形装置８によってプレス成形な
どに供することも、さらに補強繊Ｊ１１類を混合してプ
レス成形に供することもできる。そして成形された無機
硬化体は、組成が均一であるため、強度が向上し、また
組織がち密で耐水性が向上し、さらには水分の吸収速度
や吸収の絶対量が低下して水による膨張や収縮が小さい
ものである。

次ぎに本発明を実施例によってさらに説明する。

及１乱１ 普通ポルトランドセメント（ｏｐｃ；住友セメント製）
を５０重量部、微粉末シリカ（シリカ７ユーム：平均粒
径１μ）を２０重量部、軽量骨材（パーライト；宇部特
号ＩＦＢ）を３０重量部、及び水を２０重量部配合して
ナウタミキサーによって１０分間予予備金した。この予
備混合物にはセメント及びシリカ７ユームの凝集体のた
めに直径が２〜１０ｍｍの黒い固まりが多数あった。

この予備混合物を第１図に示した混合装置に投入した。

この混合装置にあって、ロール１の直径は３００＋ｍｍ
であり、突起２は〃−ネットワイヤーによって角度θ＝
７０°で高さ５ＩｌｌＩＩｌで設けられ、ａ−ル１，１
間の微少間隙は５１１ｍ、ロール１の回転数は２５０　
ｒｐｍであった。この混合装置に予備混合物を通すこと
によりで得られたセメント成形材料においては凝集体が
見受けられず、非常に均一な混合体であった。

このセメント成形材料を成形圧力（実圧）４５Ｋｇ／ｃ
ｎ＋２で成形し、８０℃Ｘ９５％ＲＨの条件下２日間養
生してセメント系板を得た。この板の引張強度は２０Ｋ
ｇ／ｅ＋ｓ２で、板の断面において黒体は全くなかった
。

Ｘ１１」− ロール１の回転数を２００　ｒｐｍに設定した他は実施
例１と同様にした。

駁１九り 混合装置で処理しなかった他は実施例１と同様にした。

ロール１の回転数を６０　ｒｐｍに設定した他は実施例
１と同様にした。

東」１阻」− 混合装置におけるロール１の突起２を直径２ＩＩＩＩＩ
ｌで高さ１０暑鋤の円柱体で形成し、ロール１の回転数
を３００　ｒｐｍに設定した他は実施例１と同様にした
。

混合装置におけるロール１の突起２を直径２１で高さ１
０ｍｍの円柱体で形成し、ロール１の回転数を９００　
ｒｐｍに設定した他は実施例１と同様にした。

ルＪＬＬζ 混合装置におけるロール１の突起２を直径２１＠１１で
高さ１０ｍｍの円柱体で形成し、ロール１の回転数を１
１００ｒｐ−に設定した他は実施例１と同様にした。

上記実施例２〜５及び比較例１〜２についての結果を次
表に示す。

表の結果、本発明の混合装置を通したセメント成形材料
を用いた実施例２〜５のものでは比較例１のものに比較
して引張強度を３割以上向上させることができるもので
あった。また比較例１のものでは板の断面積１　ｃｍ２
当たり直、径２〜３■の魚体が２〜３個見受けられたが
、実施例２〜５のものでは殆ど見られなかった。さらに
ロールの回転数を１ｌ１００ｒｐに設定した比較例２の
ものではロールの回転数が大き過ぎて粉塵が多量に発生
し、作業不能であった。

［発明の効果］ 上述のように本発明にあっては、予備混合物が通過され
る微少間隙を介して一対のロールを対向配置し、各ロー
ルの外周面に多数の突起を突設すると共に各ロールの回
転数を６０〜１１０００ｒｐに設定しであるので、予備
混合物内の凝集物はロール間を通過する際に突起によっ
て微細に粉砕されると共に他の成分と混合される作用を
受けるものであり、粉塵が発生するようなおそれなく均
一に混合がなされた状態のセメント成形材料を得ること
ができるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の！！置の一例を示す断面図、第２図は
同上の平面図、第３図は同上の突起の角度を示すための
ロールの一部の拡大断面図、第４図（ａ）（ｂ）は成形
を示す断面図である。 １はロール、２は突起、３は予備混合物である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）セメントと粉状添加材との予備混合物を均一混合
   するための混合装置であって、予備混合物が通過される
   微少間隙を介して対向配置される一対のロールを具備し
   て形成され、各ロールの外周面には多数の突起が突設さ
   れていると共に各ロールの回転数は６０〜１０００ｒｐ
   ｍに設定されて成ることを特徴とするセメント成形材料
   の混合装置。