JPS61144393A

JPS61144393A - 感熱転写シ−ト

Info

Publication number: JPS61144393A
Application number: JP59266735A
Authority: JP
Inventors: Akira Mizobuchi; 溝渕　晃; Yoshiaki Hida; 肥田　佳明; Shigeki Kaize; 海瀬　茂樹; Tetsuo Irita; 入田　哲郎; Kyoichi Yamamoto; 山本　恭一; Kyohei Takahashi; 恭平高橋
Original assignee: MOROHOSHI INK KK; Dai Nippon Printing Co Ltd
Current assignee: MOROHOSHI INK KK; Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date: 1984-12-18
Filing date: 1984-12-18
Publication date: 1986-07-02
Also published as: JPH0582317B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】発明の目的　　　゛〔産業上の利用分野〕本発明は感熱転写シートの改良に関し、詳しくは、つや
消し印字、帯電防止及び機密漏洩防止の機能を与える感
熱転写シートに関する。

〔従来の技術〕

コンピュータやワードプロセ、すのプリントを感熱転写
方式による場合、ベースフィルムの一方の面に熱溶融性
インキ層を設けた感熱転写シートを使用する。従来の感
熱転写シートは、ベースフィルムとして、厚さ１０〜２
０μのコンデンサ紙やパラフィン紙のような紙か、また
は厚さ３〜２０μのポリエステルやセロファンのような
プラスチ、りのフィルムを用い、ワ。

クスに顔料を混合した熱溶融性インキ層をコーティング
により設けて製造したものである。

ところが、一般にサーマルプリンタで記録された印字ま
たは画像は光沢がある。光沢のある印字は美麗である反
面、判読性の点からは好ましくないため、ツヤ消し印字
を行なうことが望まれている。

ベースフィルムとしてプラスチ、りでなく紙を用いれば
、印字の光沢度は低くなるが、なお不十分であり、また
プラスチックとくにポリエステルは薄膜化が可能（１，
６μ程度まで）であることと、強度が高いことから、最
近では主流を占めつつある。このことからも、ツヤ消し
印字に対する要求は強い。

また、ベースフィルムがプラスチックである場合、静電
気の発生が激しく手にまとわりつく、あるいはゴミを吸
着するなど、取扱い上、あるいは印字品質上問題点が多
く、帯電防止処理をする必要がある。

また、サーマルヘッドによって加熱印字された部分のイ
ンキが抜けることによって、読み取りが可能となり、機
密情報漏洩の危険性がある。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明の目的は、上記の従来の感熱転写シートの欠点を
改善し、つや消し印字、帯電防止または機密漏洩防止の
機能を与える感熱転写シートを提供することにある。

発明の構成〔問題点を解決するための手段〕本発明においては、ベースフィルム上に設けたマット層
の中に導電性粉体を含有させることによって、また必要
に応じてマット層の色を熱溶融性インキ層の色と同色に
することによって上記の従来技術の欠点を解消したもの
であって、本発明は、ベースフィルム上にマット層を設
けた上に熱溶融性インキ層を有してなる感熱転写シート
において、該マット層が導電性粉体を含有していること
を主旨とするものである。そして、また機密漏洩防止の
必要がある場合には、マット層の色を熱溶融性インキ層
の色と同色にしていることを主旨とするものである。

ベースフィルムには、常用のポリエステル、ポリプロピ
レン、セロファン、アセテート、ポリカーボネートなど
のプラスチ、りのフィルム、およびコンデンサー紙、パ
ラフィン紙などの紙類な使用する。ポリエステルフィノ
νムが最適テある。

熱溶融性インキは、着色剤と、ＥＶＡ、パラフィンワッ
クス、カルナパワ、クス′などを配合して調製する。着
色剤としては、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラ、り
を形成する着色剤のほかに、他の種々な色の着色剤をも
用いることができる。即ち、熱溶融性インキは５着色剤
として、カーボンブラックまたは各種の染料、顔料をイ
ンキに与えようとする色に応じて選んで添加される。

熱溶融性インキの塗布量は、高品質の印字を安定に行な
うためには、厚さ３〜５μが適当である。

本発明の特徴をなすマット層は、つぎの特性をそなえな
ければならない。〔（５）については必要に応じて〕（１）耐熱性があること・・・・・・マット層がサーマ
ルヘッドの熱で軟化または溶融すると、第一には熱エネ
ルギーの損失となり、感度低下をひきおこし、第二には
ベースフィルムとマット層間の剥離が起って、マット層
がインキ表面に付着して行くためツヤ消し効果が減少し
、第三にはマット層と熱溶融性インキ層間の接着の度合
が変化し、マット層にタックネスが生じた場合にはイン
キのリボン残りのため転写ムラが出るといりた問題があ
る。

（２）熱離型性があること・・・・・・マット層と熱溶
融性インキ層間で、加熱時に剥離性がよいことが必要で
ある。

（３）薄膜であること・・・・・・好ましい膜厚は０．
２〜３μである。好ましい平均マット深度０．１５〜２
μを確保する上でも、０．２μ以上の厚さが必要である
。３μを超えると熱感度が低くなる。

（４）帯電防止性があること・・・・・・ベースフィル
ムがプラスチックである場合は、特に静電気の発生を防
ぐ必要がある。表面抵抗が１０９Ω以下ならば、リボン
取り扱い上、まとわりつき、ゴミ付着などの不具合は経
験上相じない。

（５）熱溶融性インキ層の色と同色であること・・・・
・・機密情報漏洩防止の必要がある場合に有効な手段で
ある。

上記のような特性を得るため、マット層はつぎの材料で
構成する。

Ａ）樹脂 ■ガラス転移点が６０℃以上の合成樹脂が適当である。

代表例は、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、フェ
ノ・−ル樹脂、フ、素樹脂、ポリイミド樹脂、メチルメ
タクリレート樹脂５フツ化ビニリデン樹脂、フッ化ピ二
すデンーテトラフ、化エチレン共重合体樹脂、ポリフッ
化ビニル樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体樹
脂などである。

■ＯＨ基またはＣ０ＯＨ基を有する熱可塑性樹脂に、ア
ミノ基を２個以上有する化合物またはジインシアネート
もしくはトリインシアネートを加えた樹脂も好適である
。

ＯＨ基またはＣ０ＯＨ基を有する熱可塑性樹脂は、ポリ
エステル樹脂、塩化ビニル／酢酸ビニル共重合体、ポリ
エーテル樹脂、ポリブタジェン樹脂、アクリルポリオー
ル、ＯＨ基をもつウレタンもしくはエポキシのプレポリ
マー、ニトロセルロース樹脂、セルロースアセテートプ
ロピオネート樹脂、セルロースアセテートブチレート樹
脂、酢酸セルロース樹脂からえらぶとよい。これらの樹
脂は、ＯＨ基または０００１１基をその重合単位中に有
するもののほか、末端や側鎖に有するものであってもよ
い。

上記のＯＨ基またはＣ０ＯＨ基を有する熱可塑性樹脂に
加えるジイソシアネートの例は、パラフェニレンジイソ
シアネート、１−クロロ−２，４−フェニルジイソシア
ネート、２−クロロ−１，４−フェニルジイソシアネー
ト、２．４−）ルエンジイソシアネート、２．６−トル
ニンジイソンアネー）、１．５−ナフタレンジイソシア
ネート、ヘキサメチレンジイソシアネートおよび４，４
Ｉ−ビフェニレンジイソシアネートであシ、トリイソシ
アネートの例は、トリフェニルメタントリイソシアネー
トおよび４．　４’、４’−）リメテル−３，３１，２
′−トリイソシアネート−２，４，６−）リフェニルン
アヌレートである。また、アミノ基を２個以上有する化
合物の例は、メラミン、メチル化メラミン、メチル化メ
チロールメラミン、ブチル化メラミン、ブチル化メチロ
ールメラミン、ジンアンジアミド、グアニジン、ビグア
ニド、ジアミノメラミン、グアニルメラミン、尿素、ビ
ウレ′ット、了ンメリ゛　　ン、アンメリド、ブチル化
尿素およびメチル化尿素であシ、グアナミン類であるホ
ルモグアナミン、アセトグアナミン、ベンゾグアナミン
、フェニルアセトグアナミン、メトキングアナミンおよ
びＮ−メチロールアクリルアミド共重合体ポリマーも使
用できる。

上記のアミノ基を２個以上有する化合物を用いるときは
、硬化触媒として、リン酸アンモン、トリエタノールア
ミン、アセトアミド、尿素、ピリジン、パラトルエンス
ルホン酸、スルファニル酸、ステアリン酸グアニジン、
炭酸グアニジンなどを使用する。

ジイソシアネート、トリイソシアネートおよびアミノ化
合物は、単独で、または２種以上混合して、ＯＨ基また
はＣ０ＯＨ基を有する熱可塑性樹脂１００重量部に対し
、５〜４０重社部、好ましくは１０〜２０′ＪｊＬ量部
添加する。

これらは架橋剤として、マット層を適度に硬化させると
ともに、マット層のプラスチ、クフィルムへの接着力を
増大させる。

Ｂ）熱離型剤または滑剤加熱時にマット層と熱溶融インキ層との剥離性を高める
物質には、加熱によシ溶融してこの性能を発揮するもの
と、固体粉末のままではたらくものとがある。

前者のグループに属するものはポリエチレンワックス、
パラフィンワックスのようなワックス類、高級脂肪酸の
アミド、エステルおよび塩、高級アルコールやレシチン
などのリン酸エステルである。後者のグループにはテフ
ロン、ポリフッ化ビニルなどのフ、素樹脂、グアナミン
樹脂、窒化ホウ素、シリカ、木粉、タルクなどが含まれ
る。二つのグループのものを併用してもよいことは、も
ちろんである。

使用計は、マット層中の１０〜５０重量％を上記の熱離
型剤または滑剤が占めるようにする。

Ｃ）マット剤下記のような無機顔料を適誼使用する。

シリカ、タルク、炭酸力ルンウム、沈降性硫酸バリウム
、アルミナ、酸性白土、クレー、炭酸マグネシウム、カ
ーボンブラック、酸化スズ、チタンホワイトなど。

一部は前述の熱離型剤または滑剤と重複するものもあり
、それらはＢ）およびＣ）の作用を兼ねそなえているわ
けである。

Ｄ）導電性粉体ニッケ／Ｌ／、鉄、銅、銀、アルミニウム、金、カドミ
ウム、コバルト、クロム、マグネシウム、モリブデン、
鉛、・パラジウム、白金、ロジウム、スズ、タンタル、
チタン、タングステン、亜鉛、ジルコニウム等の金属粉
またはこれらの金属粉の酸化物またはカーボンブラック
、グラファイトのような導電性カーボンなどが使用され
る。

Ｅ）着色剤シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックを形成する着色
剤のほかに、他の種々な色の着色剤をも用いることがで
きる。即ち、マット層は、着色剤として、カーボンブラ
ックまたは各種の染料、顔料をマット層に与えようとす
る色に応じて選んで添加される。

ベースフィルム上のマット層の形成は、上記構成材料を
適宜の溶剤に溶解または分散させ、コーティングに適し
た粘度に調整した上で、常用のコーティング手段を用い
てベースフィルムに適用することにより行なう。

本発明の感熱転写シートは、種々の変更態様を含み得る
。その−例は、ベースフィルムの上にマット層との間の
接着力を高める、プライマー層を設けることである。プ
ライマー層は、既知のプライマー塗料を適用することに
よシ、容易につくれる。たとえば、バインダーとしてア
クリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリ酢酸ビニル樹
脂、塩化ビニル・酢酸ビニル樹脂、ポリオールとジイソ
シアネート、ポリオールとメラミン、あるいはエポキシ
樹脂とジイソシアネートの組み合わせを使用するとよく
、これらのバインダーを用いたプライマー塗料＆家、ベ
ースフィルムが、ポリエステルである場合に、とくに接
着力の向上が著しｌ／）。

いまひとつの例は、印字条件によって＆ま起り得る、ベ
ースフィルムとサーマルヘッドトノ間のスティッキング
を防止するための層を設けることでおる。スティッキン
グ防止層％家、樹ｎ旨および熱離型剤または滑剤を基本
ｒ白な構成成分とする。前述したマ、）層の形成に用し
）たものと同様な材料（マ、）剤、導電性粉体、着色１
３　＆’！。

除く）を使用して塗料組成物をつくり、ベースフィルム
の他方の面に塗布すれ）ｆよｌ、＞０〔作　用〕導電性粉体をマット層に含有させることにより、感熱転
写シートに帯電防止性能をｆす与できる。さらに、マッ
ト層を有して５）るので、つや消しされた見やすい文字
や図形を印字することができる。

また、熱溶融性インキ層と同色になるようにマット層に
あらかじめ適当な着色部１を含有させることによって、
機密情報漏洩防止のは能をもだせることができる。

〔実施例〕

（マット層インキＩ）Ｏポリエステル樹脂　　　　　　　　６重量部（東洋紡
［バイロン２００Ｊ　）０塩化化工ニル／酢酸ビニル共合体樹脂　　　　７重量
部（ＳＣＣ製「ビニライトｖＡＧＨ）０導電性カーボン　、　　　　　　　５重量部　　　□
（ライオンアクゾ株式会社：　ｋｅｔｊｅｎ　ＢＬＡＣ
Ｋ）Ｏメチルエチルケトン　　　　　　３０重量部Ｑト
ルエン　　　　　　　　　　　３０重量部上記組成物に
対して、イソシアネート（代用薬品工業「タケネー）　
Ｄ−，２０４Ｊ　）の５０％酢酸ブチル溶液を上記組成
物：イソシアネート＝２０＝３（重量比、以下同じ）の
割合で混合したものをマット層インキＩとする。

（マット層インキｆｆ）Ｏメチルメタクリレート樹脂　　　１０重量部（三菱レ
イヨン［ダイアナールＢｒｔ−８８Ｊ）Ｏ酸化錫　　　
　　　　　　　　　　５重量部（三菱金属「ｉ”−ＩＪ
）０ポリエチレンワツクス　　　　　　２重量部（加電化
［マークＦＣ−１１３Ｊ３０チトルエン分散液）Ｏ黄色
顔料（大日精化２４００）　　　　　４重′計部Ｏトル
エン　　　　　　　　　　　２０重量部Ｏメチルエチル
ケトン　　　　　　２０重量部（プライマー層インキ）０ポリエステル樹脂（東洋紡「バイロン２００Ｊ）３重
量部ｏトルエン　　　　　　　　　　　２０重量部０メチル
エチルケトン　　　　　　２０重量部上記のブライマー
インキ組成物に対し、イソシアネート（式日薬品工業「
タケネー）　　Ｄ　−１１ＯＮＪ）を４６：１の割合で
混合してプライマー層インキとした。

（熱溶融性インキＩ）Ｏパラフィンワックス　　　　　　１０重量部０カルナ
バワツクス　　　　　　　　１０重量部０エチレン／酢
酸ビニル共重合体　　　　　　　１重量部（住人化学「
スミテートＨＣ−ＩＱＪ）０カーボンブラツク　　　　
　　　　２重量部（東海電極「ジーストＳＯＪ　）（熱溶融性インキ■）上記熱溶融性インキエのカーボンブラックを黄色顔料（
大日精化２４００　）　２重量部。

に変えたもの。

上記熱溶融性インキ■および■の組成物を、ブレードニ
ーダ−を用いて１００℃×６時間混練した。

実施例１ベースフィルムとして厚さ６μのポリエチレンテレフタ
レート（東し）を用い、前記マット層インキ■をグラビ
ア印刷法によシコート量ＩＶｒｒ？で塗布した。このマ
ット層インキＩの上に、前記の熱溶融性インキＩを１０
０℃に加温したホットメルト法によシロールコート法で
、５μの厚さに塗布して感熱転写インキ層とした。

実施例２ベースフィルムとして厚さ６μのポリエチレンテレフタ
レート（東し）を用い、前記プライマー層インキをグラ
ビア印刷法によシコート量０、５９／ｒｒ？で塗布した
。このプライマー層の上に、前記マット層インキ■をグ
ラビア印刷法により、コー）　ｆｆｉ　Ｉ　Ｐ／ｌｏ”
で塗布した。さらにこのマット層インキ■の上に前記の
熱溶融性インキ皿を１００℃に加温したホットメルト法
によシロールコート法で、５μの厚さに塗布して感熱転
写インキ層とした。

比較例１実施例Ｉにおいて、マット層インキ■を設け【いない感
熱転写シート。

比較例２実施例２において、マット層インキ■を設けていない感
熱転写シート。

上記の実施例１〜２．比較例１〜２の感熱転写シートを
スリ、トシてリボン状にし、それぞ四六判／７２即）サーマルヘラｔ’　　薄ｍｍサーマルヘッド印字エネル
ギー　　１ｍＪ７ドツト　（４Ｘ１０−’ｃｌｌ）次に
、本発明の感熱転写シートによるツヤ消し印字、帯電防
止９機密漏洩防止の効果を下に示す。（Ｔａｂｌｅ、　
１）　　一般に印字に必要なツヤ消しは、記録用紙の光
沢の度合や判読の条件によっても異なるが、光沢針で測
定したときの光沢度がおおよそ３０以下であれば、常に
十分なレベルにあるといえる。本発明によるときは、容
易にこれが達成できる。Ｔａｂｌｅ、ｌにおいて、光゛
尺度３０以下ならば０．３０以上ならば×とした。帯電
防止効果は、熱溶融性インキ塗布後の表面抵抗が１０９
Ω以下ならば０．１０９０以上ならば×とした。機密漏
洩防止効果は、印字後のリボンを観察し熱溶融性インキ
の抜けた部分の続み取シが可能なものはＸ、不可能なも
のは０とした。

Ｔａｂｌｅ、１光沢度は印字部の光沢をグロスメーター（村上色釈研究
所「ＧＭ−３ＭＪ　）を用いて、測定角６０°で、それ
ぞれ測定した。表面抵抗は、超絶縁抵抗計ＹＨＰ　４３
２９Ａ−１６００８Ａにて測定した。

〔発明の効果〕

本発明の感熱転写シートは叙上の通りの構成から成るも
ので、これを用いれば、つや消し印字、帯電防止、また
は機密漏洩防止の機能を有する感熱転写を行なうことが
できる。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）ベースフィルム上にマット層を設けた上に熱溶融
性インキ層を有してなる感熱転写シートにおいて、該マ
ット層が導電性粉体を含有していることを特徴とする感
熱転写シート。
（２）ベースフィルムにプライマー層を施してからマッ
ト層を設けて、ベースフィルムとマット層との接着力を
高めた特許請求の範囲第１項の感熱転写シート。
（３）ベースフィルムの他方の面にサーマルヘッドへの
スティッキングを防止する層を設けた特許請求の範囲第
１項の感熱転写シート。
（４）導電性粉体がニッケル、鉄、銅、銀、アルミニウ
ム、金、カドミウム、コバルト、クロム、マグネシウム
、モリブデン、鉛、パラジウム、白金、ロジウム、スズ
、タンタル、チタン、タングステン、亜鉛、ジルコニウ
ム等の金属粉またはこれらの金属粉の酸化物またはカー
ボンブラック、グラファイトのような導電性カーボンで
ある特許請求の範囲第１項の感熱転写シート。
（５）熱溶融性インキ層とマット層とが同色であること
を特徴とする特許請求の範囲第１項の感熱転写シート。