JPS61143237A - 自動車用シ−トのロツク装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は自動車が衝突などで！７撃を受けた場合に、
可動式シートを車体静ｌＬ側により確実にロックするよ
うにした自動車用シートのロック装置に関する。

（従来の技術） １１Ｑに、自動車にはシートが設けられる（例えば実公
昭５０−２８５０２号公報）。

」−記シートは、通常、着座者の好みや体型によりその
着座位置を可変とすべく前後移動調整自在とされている
。そして、このようなシートにはこのシートを所望位置
で車室フロア側に解除自在にロックさせるロック手段が
設けられる。

（発明が解決しようとする問題点） ところで、走行中にはシートはフロア側にロックされて
いるが、例えば自動車が衝突した場合、そのときのシー
トの慣性力は大きく、しかも、この場合に着座者がシー
トベルト されていると、」−記シートの慣性力に着座者の慣性力
が付加されてロック手段に大きな衝撃が与えられること
となる。

そのため、シートや着座者の上記慣性力に基づく衝撃に
耐えられるように強固にロック手段を構成すればよいが
、このようにすると口・ンク手段の構成が複雑になり、
また、ロック手段が重くなるおそれがあり、これは通常
時にシートを所望位置に解除自在にロックさせる際のロ
ック手段の操作を煩雑にさせる結果となる。

（発明の目的） この発明は、上記のような事情に注目してなされたもの
で、自動車の衝突時や急制動時にシートを車室フロア上
により確実にロックし、また、通常時のシートのロック
やロック解除のための操作が煩雑にならないようにする
ことを目的とする。

（発明の構成） 上記目的を達成するためのこの発明の特徴とするところ
は、シートが可動ブラケットを介しレール部材に案内さ
れて前後移動自在とされ、」１記可動ブラケットの一部
上縁に近接して前後方向に延びるロック部材をレール部
材側に取り付け、衝突時などにおける可動ブラケットの
上方移動で、この可動ブラケットの上記上縁と係合する
係止切欠を上記ロック部材に複数形成した点にある。

（実施例） 以下、この発明の実施例を図面により説明する。

■は自動車の車室フロアで、このフロア１の車幅方向中
央部にはセンタトンネル２が形成される。また、同」二
フロア１の端部にはサイドシル３が設けられている。」
−記サイドシル３の上方にはドア開口４が形成されてお
り、このドア開口４を開閉自在とするドア５が設けられ
る。

上記フロア１の車幅方向−側には車体の前後方向に延び
るレール部材６を介してシー１−７が前後移動自在に支
持される。このシート７はシートクッション７ａとシー
トバック７ｂとで構成される。

」１記レール部材６はセンタトンネル２の側壁部にブラ
ケット８を介して支持された内側固定レール１０と、」
１記サイドシル３に支持された断面はぼＣ形状の外側固
定レール１１とで構成される。

上記内側固定レール１０上には可動レール１２が設けら
れる。この内側固定レール１０と可動レール１２どの間
には内側固定レール１０の前後方向の全体にわたり複数
のローラ１３が介在される。そして、このローラ１３の
転動によって可動レール１２は内側固定レール１０の長
手方向に沿って前後移動自在とされる。上記可動レール
１２上にシートクッション７ａの車幅方向内側部が支持
されている。

一方、同」ニシートクッション７ａの車幅方向外側部に
おける後部が可動ブラケット１６を介して上記外側固定
レール１１に前後移動自在に支持されている・ 上記可動ブラケット１６はシートクッション７ａ下面の
端部から斜め下方に向って突設され前後縁が上方に向っ
て折り曲げられた板金製ブラケット本体１７と、このブ
ラケット本体１７の突出端に取り付けられた前後一対の
樹脂製スライドピース１９．１９とで構成され、この各
スライドピース１９が外側固定レール１１にわずかな上
下動を許容されて前後摺動自在に嵌入されている。

また、図示しないが、上記シート７にはこのシート７を
所望位置でフロアｌ側に解除自在にロックさせるロック
手段が設けられる。

」１記シート７には衝突時などに着座者２０をこのシー
ト７上に保持するシートベルト２１が設けられる。この
シートベルト２１の一端は巻取装置２２に連結される。

上記巻取装置２２は前記アーム本体１７の下面に取りイ
１けられ、シートベル）２１の他端はアーム本体１７に
形成された貫通孔２３を通って巻取装置２２とは反対側
のシート７側方に延設されている。そして、このシート
ベルト２工の他端はバックル装置２４を介してセンタト
ンネル２上に支持される。

上記バックル装置２４はセンタトンネルｚ上に取り付け
られたバックル本体２５と、上記シートベル）２１の他
端に連結され上記バックル本体２５に対して係脱自在に
係止されるタングプレート２６とで構成される。そして
、バックル本体２５に対するタングプレート２６の係止
で、シートベルト２１により着座者２０はシート７上に
拘束される。一方、バックル本体２５からのタングプレ
ート２６の取り外しで、シートベルト２１による着座者
２０の拘束が解除される。

」１記構成において、自動車の衝突時や急制動時にシー
ト７をより強固にフロア１側にロックさせるロック装置
が設けられる。

以下、このロック装置につき説明する。

上記外側固定レール１１上には断面が倒立り字状のロッ
ク部材２９が取り付けられ、このロック部材２９はブラ
ケット本体１７の前後部上縁１７ａに近接して前後方向
に延びるように設けられる。

そして、上記ロック部材２９の下縁には複数の矩形状係
止切欠３０が等間隔に形成される。この係１ト切欠３０
は上方移動時のブラケット本体１７の上縁１７ａと係合
し、車体に対する可動ブラケット１６の前後方向の移動
を阻止する。

なお、上記の場合、ロック部材２９はフロア１側に取り
付けてもよい。また係］Ｆ切欠３０は鋸歯状であっても
よい。

（作　用） 次に、第１図を参照して、上記構成による作用を説明す
る。

図示しない前記ロック手段の解除操作をする場合、通常
はブラケット本体１７の上縁１７ａと係止切欠３０とは
係合しないため、内側固定レール１０に対する可動レー
ル１２の移動と、外側固定レール１１に対するスライド
ピース１９の摺動とによってシート７は前後移動自在と
される。そして、シート７の所望位置での上記ロック手
段のロング操作によって、その位置にシート７がロック
される。

そして、例えば自動車の前進走行時に、この自動車が衝
突すると、シート７と着座者２０はその慣性力で車体に
対し相対的に前方移動しようとする。この場合、着座者
２０の前方移動（第１図中矢印Ａ）によりシートベルト
２１を介してシート７が前上方に引き上げられる（同図
中矢印Ｂ）。

このとき、−１−記の動作に伴って可動ブラケット１６
が」１方移動し、ブラケッ）・本体１７の両」二級１７
ａがこのときのシート７の位置に対応する係止切欠３０
に係合させられる。そして、この保合でシート７の前方
移動が阻止され、シート７がフロアｌ側にロックされる
。

また、上記とは逆に、自動車が追突されて車体に対して
シート７が後方移動しようとする場合においても、ブラ
ケット本体１７の上縁１７ａが係止切欠３０に係合して
シート７はフロアｌ側にロックされる。

（発明の効果） この発明によれば、自動車の衝突時や急制動時における
シートの浮上り動作で、このシートを支持する可動ブラ
ケットとレール部材側に形成した係止切欠とを係止させ
、これによって、シートをフロア側にロックさせる構成
としたため、上記衝突時などにはシートをフロア側によ
り確実にロックさせることができ、よって、着座者をよ
り確実に保護することができる。

しかも、上記の場合、可動ブラケットと係止切欠の係合
は自動車の衝突時などにおけるシートの慣性力に基づく
動作を利用して自動的になされるものであるため、通常
のシートのロックやロック解除のための操作時には、可
動ブラケットと係止切欠の係合は解除されているのであ
り、よって、」１記のように衝突時などにシートをより
強固にフロア側に固定させる装置を設けた場合でも、シ
ートの通常のロックやロック解除操作が従来よりも煩雑
になるという不都合は回避される。

【図面の簡単な説明】

図はこの発明の実施例を示し、第１図は全体側面図、第
２図は正面部分断面図である。 １・・フロア、６・争レール部材、１６−・可動ブラケ
ット、１７ａ・・上縁、２９・・ロック部材、３０・・
係止切欠。−

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、車室フロア上に車体の前後方向に延びるレール部材
   を設け、このレール部材にわずかな上下動を許容されて
   前後移動自在に案内される可動ブラケットを設け、この
   可動ブラケットにシートを支持させた自動車のシート装
   置において、上記可動ブラケットの一部上縁に近接して
   前後方向に延びるロック部材をレール部材側に取り付け
   、可動ブラケットの上方移動でこの可動ブラケットの上
   記上縁と係合する係止切欠を上記ロック部材に複数形成
   したことを特徴とする自動車用シートのロック装置。