JPS61142380A - 可変吐出量ベ−ンポンプ - Google Patents

可変吐出量ベ−ンポンプ

Info

Publication number
JPS61142380A
JPS61142380A JP26420584A JP26420584A JPS61142380A JP S61142380 A JPS61142380 A JP S61142380A JP 26420584 A JP26420584 A JP 26420584A JP 26420584 A JP26420584 A JP 26420584A JP S61142380 A JPS61142380 A JP S61142380A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
housing
ring
pump chamber
oil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP26420584A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS635597B2 (ja
Inventor
Toshihiko Yamamoto
敏彦 山本
Tatsuro Kubo
達郎 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP26420584A priority Critical patent/JPS61142380A/ja
Publication of JPS61142380A publication Critical patent/JPS61142380A/ja
Publication of JPS635597B2 publication Critical patent/JPS635597B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rotary Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ベーンを備えたロータの外側に揺動リングを
配設し、この揺動リングを揺動させることによって吐出
量を制御し得るように構成した可変吐出量ベーンポンプ
に関する。
(従来技術) 第5図は、従来の上記揺動リングを備えた可変吐出量ベ
ーンポンプを示す平面図である。この平面図は、ポンプ
の内部構造を明確に示すため、ポンプハウジングの一部
を構成するカバー側ハウジングを取り除いた状態を示す
ものである。また、第6図は第5図におけるVl−Vl
線断面図である。
従来の揺動リングを備えた可変吐出量ベーンポンプは、
これら両図に示されている様に、通路側ハウジング1と
カバー側ハウジング2とから成るハウジング3を備えて
成り、該通路側ハウジング1にはオイル吸入路4とオイ
ル吐出路5とが形成され、また中央部には上端開口の円
筒状凹部6が形成され、該凹部6は上方から上記カバー
側ハウジング2によって閉塞されてハウジング内腔3a
を構成する。このハウジング内腔3aには、揺動リング
7が、例えばビン8を中心として矢印A。
B方向に揺動自在に配設され、この揺動リングの内周面
7aとこの揺動リングを上下両側から挟む上記ハウジン
グ3の対向する2つの内壁面(内腔面)1a、2aとで
区画形成された空間9内には上記揺動リング7の中心線
7bに対して偏心した軸線10a回りに回転駆動される
ロータ10が配設されている。このロータ10の外周部
には複数枚のベーン11がロータの円周方向に等間隔を
置いて設けられている。該ベーン11は、ロータの外周
部分に、ロータの半径方向に揺動自在に、即ちロータの
外周面10bから出没自在に嵌合せしめられ、かつ該ベ
ーン11はその半径方向内端11aにおいて例えばバッ
クアップリング12により半径方向に付勢され、その結
果半径方向外端11bは上記揺動リングの内周面7aに
摺接するように構成されている。上記揺動リング内周面
7aと上記〇−タ外周面10bと上記ハウジングの対向
する2つの内壁面1a、2aとによって囲まれた空間部
分は、上記ベーン11によって複数個に分割され、この
分割された各空間部分はポンプ室13を構成する。上記
ハウジング3には、上記オイル吸入路4とオイル吐出路
5とをそれぞれ上記ポンプ室13に連通させるためのオ
イル吸入路側ポート15とオイル吐出路側ポート16と
が形成されている。図示従来例の吸入路側ポート15は
、通路側ハウジングの内壁面1aとカバー側ハウジング
の内壁面2aとに形成した略同形上の凹部によって形成
され、これら凹部のロータ半径方向外側部分の開口面1
5aはオイル吸入路4に面し、ロータ半径方向内側部分
の開口面15bは上記ポンプ室13の存在領域に面する
と共に該存在領域に沿ってアーチ状をなしている。吐出
路側ポート16も同様に形成されている。
かかるベーンポンプにおいては、ロータ10がカバー側
ハウジングの駆動軸挿通孔2bに挿通されたロータ駆動
軸(図示せず)によって矢印C方向に回転され、それに
より各ポンプ室13も矢印C方向に回転しながらポンプ
室容積の増減を繰り返す。そして、各ポンプ室13は容
積増加過程において吸入路側ポート15と連通してオイ
ルを吸入し、容積減少過程において吐出路側ポート16
と連通してポンプ室内オイルを該ポート16に向けて吐
出する。また、オイル吐出量はロータ10の回転数に比
例して変化するが゛、揺動リング7の矢印A、B方向へ
の揺動によっても変化する。即ち、ロータ回転数が一定
である場合においては、図示の状態が吐出量最大であり
、揺動リング7が矢印A方向に揺動すると、揺動リング
7とロータ10との偏心量が減少し、ロータ10の1回
転中におけるポンプ室13の容積変化量が減少するので
、オイル吐出量も減少する。図示従来例の場合は、オイ
ル吐出路5内にバルブ用スプリング18aとスプール1
8bとから成る流量制御弁18が配設され、該弁18に
よりオイル吐出路5内の流量に応じて発生するコントロ
ール圧力が上記通路側ハウジング1に形成されたコント
ロール圧力導入路19を通って揺動リング7の外周部で
あってシール部材20.21間に導かれ、該コント0−
ル圧力によって揺動リング7がビン8を中心として矢印
A方向に揺動せしめられるように構成すると共に常時ス
プリング22によって該揺動リング7を同じくビン8を
中心として矢印B方向に付勢し、オイル吐出量が所定値
Qoに達したときに発生するコントロール圧力がスプリ
ング22による付勢力とバランスするようになし、Qo
以上になるとコントロール圧力により揺動リング7が矢
印A方向に所定角度揺動して吐出量を減少させ、もって
i7図に示す如くロータ回転数が増大しても吐出量は所
定値Qo以上にならないように制御すべく構成されてい
る。
ところで、上記の如き構成のベーンポンプにおいては、
第8図に示す様にベーン11dとベーン11eとで囲ま
れるポンプ室13aが容積最小位置に位置している場合
でも該ポンプ室13a内には幾かのオイルが残存してお
り、かつその残存オイル圧力は吐出圧にほぼ等しく、従
って吐出圧が高い場合には残存オイル圧力も相当高圧と
なる。
そして、このポンプ室13aが矢印C方向に回転して吸
入路側ポート15と連通ずるときに、該ポート15内圧
力は大気圧であるので、ポンプ室13a内において吐出
圧から大気圧への圧力変動が生じ、この圧力変動が急激
であると揺動リング7の振動やベーン11のジャンピン
グ振動が生じ、騒音が発生する。従って、上記ポンプ室
13aが吸入路側ポート15に連通ずるときの上記吐出
圧(高圧)から大気圧(低圧)への圧力変動は徐々に行
なわせる必要があり、そのためには、ポンプ室13aの
容積Vがロータ10の回転角度eの増大に応じて第9図
に破線Vで示す如く増加して行くので(ここでeはベー
ン11dがe=0の基準線位置から矢印C方向に回転し
た角度を示し、■はポンプ室13aの容積を示すがベー
ン11eが基準線e=O以前にあるときはこの基準線と
ベーン11dとの間の容積を示す)、ポンプ室13aと
吸入路側ポート15との連通面積Sも、ポンプ室容積V
の増加に応じて増加させる、即ちeの増加に応じて第1
図中実線Sで示す如く増加させることが望ましい。
さらに、この様にeの増加に応じてSを増加させるにあ
たっては、Vとeとの関係によって定まる所定の理想θ
−8特性に従って増加させることが必要である。θの増
加に対するSの増加割合が上記理想θ−8特性に比して
より大きいときは前述の吐出圧→大気圧への圧力変動が
急激に過ぎて騒音が発生し、理想e−8特性に比してよ
り小さいときはポンプ室内圧力が低くなり過ぎてギヤビ
テーションが発生し、これによる騒音が発生する虞れが
あるからである。
なお、本発明者らが実験的に検討した結果、吸入路側ポ
ートと連通ずることによるポンプ室の急激な圧力変動に
起因する騒音は、特にθが第8図のe=e、付近に至る
までの間であったので、ベーン11dがe=e0近傍に
至るまでの間、即ちベーン11dが吸入路側ポート15
のロータ回転方向遅れ側端部部分を通過する間において
連通面積Sを上記理想e−8特性に基づいて徐々に変化
させ、e=e0近傍でポンプ室圧力が大気圧になるよう
に制御することが望ましい。
一方、前記の如き構造のベーンポンプにおいては、前述
の如くビン8を中心として揺動リング7を揺動させ、そ
れによって吐出量を変化させる制御が行なわれる。この
場合、揺動リング7を矢印A方向に所定角度α揺動させ
ると、該リングの内周面7aは第8図中破線で示す位1
f7a−に位置し、その結果吸入路側ポート15のロー
タ回転方向遅れ側端部近傍にあるポンプ室の容積Vは増
加する。即ち、θが一定の場合においてポンプ室容積V
は揺動リングの揺動角αによって変化し、その結果v−
e特性に基づいて決定される上記理想θ−8特性も該揺
動角αによって変化する。つまり、あるロータ回転角度
eに対するSの理想値は、揺動リング7の矢印A方向へ
の揺動角αの増加に伴なって、第10図中実線(理想α
−8特性)で示す如く増加する。もし、実際のe−8関
係が上記揺動角αの変化に拘らず一定であると、揺動角
αの増加につれてギヤビテーションによる騒音発生の虞
れが生じ、あるいは揺動角αの減少につれて急激な吐出
圧→大気圧変動による騒音発生の虞れが生じる。
上述の如く、揺動リングを備えた可変吐出量ベーンポン
プにおいては、騒音低減のため、ポンプ室が該ポンプ室
とオイル吸入路側ポートとの連通開始部(ポンプ室圧力
の吐出圧から大気圧への移行部)付近を回転する際に、
ポンプ室と吸入路側ポートとの連通面積Sをロータ回転
角eに対して所定の理想e−8特性に従って変化させる
必要があり、さらに上記理想e−8特性は揺動リングの
揺動角αによって変化するので、結局上記連通面積Sは
揺動リングの揺動角αに対しても各ロータ回転角eにお
ける理想α−8特性に従って変化させる必要がある。
ところが、従来の吸入路側ポートのロータ回転方向遅れ
側端部の開口形状は、揺動リングの内周面7aに沿った
円弧上をなしており、端ロータ回転方向遅れ側端部のロ
ータ中心側開口形状線15Cは揺動リング内周面7aに
対して略平行に位置している。従って、両者7a、15
cの位置関係や形状、例えば両者7a、15cのロータ
半径方向の間隔等が少しでも狂うとe−8特性に非常に
大きな影響が生じることになる。
従って、上記の様に、吸入路側ポートのロータ回転方向
遅れ側端部のロータ中心側開口形状線15Cが円弧状に
形成されている従来の可変吐出量ベーンポンプの場合、
上記理想e−8特性を実現するためには各部品の加工精
度や部品組立精度が極めて厳しく要求され、技術面やコ
スト面からその実現が困難であると共に、上記両者7a
、15Gが略平行に位置するので揺動リング7の矢印A
方向への揺動によって第10図中破線で示す如く連通面
積Sが急激に増加し、該連通面積Sを揺動リングの揺動
角αに対して上記理想α−8特性に従って変化せしめる
ことが困難であるという不都合を有する。
なお、上記の如き揺動リングを備えた可変吐出量ベーン
ポンプにおいて、吸入路側ポートのロータ回転方向遅れ
側端部のロータ中心側開口形状線15Gが従来円弧状に
形成されていた例としては、例えば特開昭55−176
96号公報に記載されたものを挙げることができる。
(発明の目的) 本発明の目的は、上記事情に鑑み、吸入路側ポートのロ
ータ回転方向遅れ側端部の開口形状に工夫を施こし、ロ
ータの回転角eに応じたポンプ室と吸入路側ポートとの
連通面積Sの最適制御と、揺動リング部材の揺動角αに
応じた上記連通面積Sの最適制御との双方を容易に行な
うことができ、その結果吸入路側ポートに連通したとき
のポンプ室の急激な圧力低下を防止でき、騒音低下を図
ることができる可変吐出量ベーンポンプを提供すること
にある。
(発明の構成) 本発明に係る可変吐出量ベーンポンプは、上記目的を達
成するため、ハウジング内に揺動リングを配設し、該揺
動リング内に半径方向に摺動可能な複数枚のベーンを備
えたロータを偏心させて配設し、該ロータを回転させる
ことによって該ロータと上記揺動リングと上記ベーンと
で画成されたポンプ室を回転させながら該ポンプ室容積
を変化させ、このポンプ室の容積変化を伴なう回転移動
によりオイル吸入路側ポートからオイルを吸入してそれ
をオイル吐出路側ポートに吐出すると共に、さらに上記
揺動リングを揺動させることによって吐出量を変化させ
ることができるように構成した可変吐出量ベーンポンプ
において、 上記ポンプ室の存在領域と面して開口した吸入路側ポー
トの開口形状のうち、該ポートのロータ回転方向遅れ側
端部におけるロータ中心側の開口形状を、ロータの中心
側に向かう略■字状の凹部がロータ回転方向に複数連続
して配設されている形状にしたことを特徴とする。
(実施例) 以下、図面に示す実施例を参照しながら本発明の詳細な
説明する。
第1図は、本発明に係るベーンポンプの一実施例の要部
を、カバー側ハウジングを取り外した状態で示す平面図
である。本実施例における図示以外の部分の構成は第5
図、第6図に示された従来例と同様である。第2図およ
び第3図はそれぞれ第1図の■−■線および■−■線断
面図である。
図示の可変吐出量ベーンポンプは、前記従来例と同様に
通路側ハウジング1(該ハウジング1の外周部は図示省
略)とカバー側ハウジング2とから成るハウジング3を
備え、通路側ハウジング1にはオイル吸入路4とオイル
吐出路5とが形成されると共に中央部分に上端開口の円
筒状凹部6が形成され、該凹部6はカバー側ハウジング
2によって閉塞されてハウジング内腔3aを形成し、該
内腔3a内に揺動リング7が、例えばビン8を中心とし
て矢印A、B方向に揺動自在に配設され、該リング7は
スプリング22によって矢印B方向に付勢されると共に
前記従来例と同様にオイル吐出路5内に配設された流量
制御弁(図示せず)により該吐出路5内を流れる吐出流
量に応じたコントロール圧を発生させ、該コントロール
圧を導入路19を介して揺動リング7の外周面7Cに作
用させて該リング7を矢印へ方向に揺動させ得る様にな
し、その結果の吐出流量を前述の第7図に示す如く制御
し得る様に構成されている。上記揺動リングの内周面7
aと該揺動リング7を上下両側から挟む上記ハウジング
3の対向する2つの内壁面1a、2aとで画成された空
間9内には、上記揺動リングの中心線7bに対して偏心
した軸線10a回りに回転駆動される〇−タ10が配設
され、該ロータ10の外周部には、複数枚のベーン11
がロータ円周方向に等間隔を置いてロータ半径方向に摺
動自在に嵌合せしめられ、かつ前記従来例と同様にバッ
クアップリング(図示せず)・により各ベーン11は半
径方向外方に付勢され、ベーンの半径方向外端11bは
揺動リング内周面7aに摺接するように構成されている
。上記揺動リング内周面7aと上記ロータ外周面10b
と上記ハウジングの対向する2つの内壁面1a、2aに
よって囲まれた空間部分は、上記ベーン11によって複
数個に分割され、この分割された各空間部分はポンプ室
13を構成する。上記ハウジング3には、上記オイル吸
入路4とオイル吐出路5とをそれぞれ上記ポンプ室13
に連通させるためのオイル吸入路側ポート15とオイル
吐出路側ポート16とが形成されている。オイル吸入路
側ポート15は、通路側ハウジングの内壁面1aとカバ
ー側ハウジング内壁面2aとに形成した凹部によって構
成され、この凹部のロータ半径方向外側部分の開口面1
5aはオイル吸入路4に面し、ロータ半径方向内方部分
の開口面15bはポンプ室13の存在領域に面している
。また、カバー側ハウジング内壁面2a側の吸入路側ポ
ート15の開口形状は、ロータ回転方向進み側部分にお
いては従来と同様の揺動リング内周にほぼ沿った円弧状
をなしているが、ロータ回転方向遅れ側端部においては
、図示の如く、そのロータ中心側の形状線15Cが、は
ぼO−夕中心側に向かう略■字状の凹部15dがロータ
回転方向に複数個(図示実施例では2個)連続して配設
されている形状になっており、該略V字状凹部15dの
底部(ロータ半径方向内側の部分ンがポンプ室存在領域
に面する様に構成されている。
本実施例では、通路側ハウジング1にも吸入路側ポート
15fが形成され、該ポート15fの開口形状は上記カ
バー側ハウジング2に形成された吸入路側ポートのロー
タ回転方向進み側部分とほぼ同一である。この通路鋼ハ
ウジング1の吸入路側ポート15f’は必ずしも必要で
はない。また、本実施例では揺動リング7の上下両側面
に一段低くなった吸入路側溝部7dが形成されているが
、この溝部7dも両側面あるいは一方の側面に必要に応
じて設ければ良い。
上記揺動リング7の上下側面には、上記吸入路側溝部7
dをほぼ180°回転させた位置に同じ(一段低くなっ
た吐出路1111?11部7eが形成され、また通路側
ハウジング2とカバー側ハウジング1の双方に同形状の
吐出路側ポート16が形成されている。なお、上記の溝
7eも必要に応じて揺動リング7の上下両側面あるいは
一方の側面に設ければよい。
本発明に係る可変吐出量ベーンポンプは、要するに吸入
路側ポート15が上述の如くロータ回転方向遅れ側端部
においてロータ中心側に向がう略V字状凹部が複数連設
されているものであれば良く、その他の構成は適宜変更
可能であり、また上述の如き形状の吸入路側ポートもカ
バー側ハウジングに形成されている場合の外、通路側ハ
ウジングに形成されていても良く、さらにはそれらの両
ハウジングに形成されていても良い。
なお、カバー側ハウジングの内壁面2aに凹状に形成さ
れた吸入路側ポート15の開口形状の一例が、第4図に
明確に示されている。
上記構成によれば、第1図においてベーン11dが図示
の位置から矢印C方向に回転した角度をθとし、ベーン
11dとベーン11eとで画成されるポンプ室13aと
吸入路側ポート15との連通面積をSとすると、該連通
面積Sは、第9図中一点鎖線S−で示すように、ベーン
11dが最初の略V字状凹部15dにさしかかるまでは
零であり、該ベーン11dが該凹部を通過する間におい
て増加し、通過後は次の略V字状凹部15dにさしかか
るまで一定であり、該凹部15dを通過する間において
また増加し、通過後はまたしばらく一定になると共にそ
の後再度増加をはじめる。
即ち、上記連通面積Sはベーン11dが略V字状凹部1
5dを通過する間のみ増加するので、たとえその間の増
加が急激であっても、全体としては第9図中の一点鎖線
で示されているように、eの増加に応じて徐々にSを増
加させることができ、よって理想e−8特性を実現する
ことができる。
また、揺動リング7が矢印り方向に角度α揺動して該リ
ングの内周面7aが矢印り方向に移動した場合(第8図
の7a−参照)においても、連通面積Sの増加は略V字
状凹部15d部分において増加するのみであり、例えば
ベーン11d、11eが図示の2点鎖線で示される11
(j−,11e’に位置している場合においてもαの増
加に対するSの増加割合を小さく押えることができる。
即ち、中心側開口形状線15cが従来の様に円弧状にで
あってリング内周面7aと略平行に位置している場合は
、リング揺動角αが増加すると連通面積Sは両ベーンI
ICM、11e−間の全域において増加し、その増加率
は極めて大であるが、上記構造においては略V字状凹部
分においてのみ増加するので、その増加率を小さく押え
ることができ、よって理想e−8特性を実現することが
できる。
そして、上記θの増加に対するSの増加およびαの増加
に対するSの増加は、共に略V字状凹部の数、横幅、形
状、位置等に適宜に設定することによって自由に変化さ
せることができ、従って理想e−3特性を理想α−8特
性の双方を同時に実現することができる。
また、上述の如く連通面積Sの増加は複数の略V字状四
部においてのみ行なわれ、しがもこれらの略V字状凹部
はロータ中心側に向けて形成されているので、略V字状
凹部の位置、即ちロータ中心側開口形状線15cの位置
が揺動リング内周面7a位置に対して多少ロータ半径方
向にずれても連通面8ISに対する影響は小さく、従っ
て要求される各部品の加工精度や組立精度は緩やかにな
り、しかもαの増加に対するSの増加割合は小さいので
揺動リングの揺動制御も極めて容易となり、その結果上
記理想e−8特性と理想α−8特性の双方同時実現を極
めて容易に行なうことができるものである。
(発明の効果) 前述の如く、本発明に係る可変吐出量ベーンポンプは、
吸入路側ポートのロータ回転方向遅れ側端部のロータ中
心側開口形状を、ロータ中心側に向かう略V字状の凹部
を複数個連設した形状にし、該略V字状凹部部分でのみ
連通面積Sが増加するように構成されているので、リン
グ揺動角αの増加に対する連通面積Sの増加を小さく押
えることができ、それにより前述の理想α−8特性を実
現することができると共に、さらに、この略V字状凹部
が1つのみだと前述の理想e−8特性を実現し得ないこ
とに配慮して該略V字状凹部をロータ回転方向に複数個
連設し、θの増加に対して段階的にSが増加するように
構成されているので、eの増加に対してSを徐々に増加
させることができ、前述の理想θ−8特性をも同時に実
現することができるという効果を奏する。
また、上記の如くロータ中心側開口形状を略V字状凹部
を連設した形状とすることにより両理想特性を実現し得
る様に構成したので、既に前述したように、本ベーンポ
ンプ製造にあたって各部品に要求される加工精度や組立
精度が緩やかであり、また揺動リングの揺動制御も容易
であるという効果を奏する。
即ち、本発明は、両理想特性の双方を同時にかつ極めて
容易に実現し、騒音低減を図ることのできるベーンポン
プを提供し得るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る可変吐出量ベーンポンプの一実施
例の要部をカバー側ハウジングを除いて示す平面図、第
2図および第3図はそれぞれ第1図のII−II線およ
び■−■線断面図、第4図は本発明に係る吸入路側ポー
トの一実施例が形成されたカバー側ハウジングの内壁面
を示す図、第5図は従来の可変吐出量ベーンポンプをカ
バー側ハウジングを除いて示す平面図、第6図は第5図
の■−■線断面図、第7図はロータ回転数と吐出量との
関係を示す図、第8図はポンプ室と吸入路側ポートとの
連通関係を詳細に示す図、第9図はロータ回転角θとポ
ンプ室容積Vおよび連通面積Sとの関係を示す図、第1
0図は揺動リング揺動角αと連通面積Sとの関係を示す
図である。 Ia、2a・・・ハウジングの対向する内壁面、3・・
・ハウジング、    4・・・オイル吸入器、5・・
・オイル吐出器、   7・・・揺動リング、7a・・
・揺動リング内周面、 7b・・・揺動リング中心線、 10・・・0−夕    10a・・・ロータ回転軸線
、10b・・・〇−タ外周面、 11・・・ベーン、1
3・・・ポンプ室、 15・・・オイル吸入路側ポート、 16・・・オイル吐出路側ポート 15d・・・略V字状凹部 第1図 第2図    第3図 第4図 第9図    第0図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 オイル吸入路およびオイル吐出路を有するハウジングと
    、 このハウジング内に揺動自在に配設された揺動リングと
    、 この揺動リングの内周面とこの揺動リングを両側から挟
    む上記ハウジングの対向する2つの内壁面とで画成され
    た空間内に配設され、上記揺動リングの中心線に対して
    偏心した軸線回りに回転駆動されるロータと、 このロータの外周部に半径方向に摺動自在に設けられ、
    半径方向外端が上記揺動リングの内周面に摺接する複数
    枚のベーンとを備えて成り、上記揺動リングの内壁面と
    上記ロータの外周面と上記ベーンとでポンプ室が画成さ
    れ、 上記オイル吸入路と上記オイル吐出路とを、それぞれ上
    記ハウジングに形成されたオイル吸入路側ポートとオイ
    ル吐出路側ポートとを介して上記ポンプ室に連通させて
    成る可変吐出量ベーンポンプであって、 上記オイル吸入路側ポートは上記ポンプ室に面して開口
    せしめられ、該ポートのロータ回転方向遅れ側端部にお
    けるロータ中心側の開口形状が、ロータ中心側に向かう
    略V字状の凹部がロータ回転方向に複数個連続して配設
    されている形状であることを特徴とする可変吐出量ベー
    ンポンプ。
JP26420584A 1984-12-14 1984-12-14 可変吐出量ベ−ンポンプ Granted JPS61142380A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26420584A JPS61142380A (ja) 1984-12-14 1984-12-14 可変吐出量ベ−ンポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26420584A JPS61142380A (ja) 1984-12-14 1984-12-14 可変吐出量ベ−ンポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61142380A true JPS61142380A (ja) 1986-06-30
JPS635597B2 JPS635597B2 (ja) 1988-02-04

Family

ID=17399943

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26420584A Granted JPS61142380A (ja) 1984-12-14 1984-12-14 可変吐出量ベ−ンポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS61142380A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8506269B2 (en) 2009-12-03 2013-08-13 Hyundai Motor Company Low noise type balance shaft module

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8506269B2 (en) 2009-12-03 2013-08-13 Hyundai Motor Company Low noise type balance shaft module

Also Published As

Publication number Publication date
JPS635597B2 (ja) 1988-02-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5090881A (en) Variable-displacement vane-pump
JP4146312B2 (ja) 可変容量形ポンプ
JPH09273487A (ja) 可変容量形ポンプ
US8579598B2 (en) Variable capacity vane pump
EP3135913B1 (en) Variable displacement pump
US5366354A (en) Variable fluid volume vane pump arrangement
US20140119955A1 (en) Port plate of a flat sided liquid ring pump having a gas scavenge passage therein
US8562316B2 (en) Variable capacity vane pump
JPS61268894A (ja) ベ−ン型圧縮機
JPS61142380A (ja) 可変吐出量ベ−ンポンプ
WO2015083694A1 (ja) オイルポンプ
KR970075376A (ko) 로터형 펌프
JP2010265852A (ja) ベーンポンプ
JP4624955B2 (ja) 可変容量型ベーンポンプ
JP2567842B2 (ja) 可変容量型ベ−ンポンプ
JPH07119648A (ja) 可変容量形ベーンポンプ
WO2020026338A1 (ja) ベーンポンプ装置
JPH0417792A (ja) 可変容量型ベーンポンプ
JPS641504Y2 (ja)
JPH1113646A (ja) ベーンポンプ
JP3657784B2 (ja) 可変容量形ポンプ
JPH0618681U (ja) ベーンポンプ
WO2020026410A1 (ja) ベーンポンプ装置
JPH0445677B2 (ja)
JPH03275994A (ja) 可変容量型ベーンポンプ