JP2567842B2 - 可変容量型ベ−ンポンプ - Google Patents

可変容量型ベ−ンポンプ

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JP2567842B2
JP2567842B2 JP61117186A JP11718686A JP2567842B2 JP 2567842 B2 JP2567842 B2 JP 2567842B2 JP 61117186 A JP61117186 A JP 61117186A JP 11718686 A JP11718686 A JP 11718686A JP 2567842 B2 JP2567842 B2 JP 2567842B2
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JP
Japan
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cam ring
groove
rotor
variable displacement
vane pump
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JP61117186A
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利隆 今井
稔 篠原
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は、可変容量型ベーンポンプに関するものであ
る。
(ロ)従来の技術 従来の可変容量型ベーンポンプとして、例えば特開昭
58−104383号公報に示されるものがある。これに示され
る可変容量型ベーンポンプは、カムリングの吸入側閉じ
込み形成部及び吐出側閉じ込み形成部に内外周を貫通す
る穴を設け、この穴同志を連通路によって連通させた可
変容量型ベーンポンプが示されている。これにより、吸
入側閉じ込み形成部及び吐出側閉じ込み形成部の圧力差
によって発生するカムリング偏心荷重を低減させ、また
吐出側閉じ込み形成部の異常高圧の発生及び吸入側閉じ
込み形成部のキャビィテイションの発生を防止しようと
するものである。
(ハ)発明が解決しようとする問題点 しかし、上記のような可変容量型ベーンポンプには、
カムリングに設けた穴と連通路とを接続する部材、連通
路となる配管、及びこれらのためのスペースを必要とす
るという問題点がある。すなわち、カムリングは偏心量
調節のために移動するので、カムリングに設けた穴と固
定されている連通路用の配管とをフレキシブルな中空部
材により接続する必要があり、また連通路はカムリング
を収容するハウジング内又はハウジングの外部に設けた
配管により構成する必要がある。このため、構造が複雑
となり必要なスペースも増大する。さらに、みぞの端部
の幅がベーンの厚さよりも大きいものに構成されている
ので、みぞの端部とベーンの端面とが重なり合った状態
(第2図に示す状態)のときにアンダラップとなり、吐
出側から吸入側にいわゆる吹き抜け(むだな流れ)が生
じることになるため、1回転中、ベーン数に対応した回
数だけアンダラップ状態が発生するたびにポンプの容積
効率が瞬間的に低下するという問題点がある。本発明
は、このような問題点を解決することを目的としてい
る。
(ニ)問題点を解決するための手段 本発明は、カムリングの側面に設けたみぞにより吸入
側閉じ込み部と吐出側閉じ込み部とを連通させることに
より上記問題点を解決する。すなわち、本発明による可
変容量型ベーンポンプは、オイルポンプのケーシングを
構成するハウジング(10、12)と、ハウジング(10、1
2)によって形成される室内に偏心量を調節可能に設け
られるカムリング(14)と、カムリング(14)の内径部
に配置されるロータ(16)と、ロータ(16)によって半
径方向に移動可能に支持されてカムリング(14)内周面
に接触した状態でロータ(16)と共に回転可能な複数の
ベーン(18)と、カムリング(14)の偏心量を調節可能
なピストン(28)と、を有しており、上記カムリング
(14)内周面の吸入側閉じ込み形成部(60)と吐出側閉
じ込み形成部(62)とを連通可能としたものを対象とし
ており、 上記ベーン(18)は奇数個が円周上に等間隔に配置さ
れることによって上記吸入側閉じ込み形成部(60)と吐
出側閉じ込み形成部(62)とを交互に閉じ込み状態とな
るように構成されており、カムリング(14)の側面に半
円周にわたって設けたみぞ(50)を介してカムリング
(14)内周面の吸入側閉じ込み形成部(60)及び吐出側
閉じ込み形成部(62)が上記連通可能な状態とされると
ともに、上記ベーン(18)の端面が上記みぞ(50)の端
部と重合する際、該みぞ(50)と上記閉じ込み形成部
(60、62)とが遮断されるように構成したことを特徴と
している。なお、かっこ内の符号は実施例の対応する部
材を示す。
(ホ)作用 ベーンがロータと一体に回転することにより吸入ポー
トから油が吸い込まれ吐出ポートに吐出される。この
際、吸入側及び吐出側に閉じ込み部が発生し、ロータの
回転速度の変化に応じて両閉じ込み部間に圧力差が発生
しようとするが、カムリング側面に設けたみぞによって
両閉じ込み部間が連通しているため圧力差はほとんど解
消され、カムリングに圧力差に基づく偏心荷重が発生す
ることが防止される。みぞの端部の閉じ込み部との連通
部の幅はベーンの厚さよりも小さくしてあるため、ベー
ンの位置とみぞの位置とが一致した状態でもベーンの前
後間の油の吹き抜けは発生しない。
(ヘ)実施例 第1及び2図に本発明の実施例を示す。可変容量型ベ
ーンポンプはハウジング10及び12から成るケーシングに
よって形成される室内に設けられたカムリング14、ロー
タ16、複数のベーン18、ベーンリング19などにより構成
されている。ロータ16は例えば図示していないトルクコ
ンバータと一体の回転軸によって回転駆動される。カム
リング14はハウジング10及び12に固着されたピボッド24
を支点として揺動可能に設けられている。カムリング14
が揺動することによりロータ16の中心との偏心量が変化
する。カムリング14はスプリング26によってロータ16と
の偏心量が増大する方向へ付勢されている。カムリング
14の側面には半円周にわたってみぞ50が設けられてい
る。みぞ50の両端部は半径方向内側に伸びており、カム
リング14の内径部まで達している。みぞ50の一端側50a
は吸入側閉じ込み形成部60に位置しており、またみぞ50
の他端側は吐出側閉じ込み形成部62に配置してある。な
お、第1図は、図中下側の吐出側閉じ込み形成部62が閉
じ込み状態となり、図中上側の吸入側閉じ込み形成部60
が非閉じ込み状態となったロータ16の回転位置が示され
ている。みぞ50の幅リットルはベーン18の厚さtよりも
小さくしてある。カムリング14の外周に沿って略円弧状
のレバー状ピストン28が設けられている。レバー状ピス
トン28はピン30を支点として揺動可能である。レバー状
ピストン28は内周側に断面略半円状の凸部28aを有して
おり、この凸部28aに対応してカムリング14には平坦部1
4aが設けられている。レバー状ピストン28の側面にはシ
ール部材32が設けられており、またレバー状ピストン28
の両端のハウジング壁部との接触部にもシール部材34及
び36が設けられている。これによりレバー状ピストン28
の背面側に油室38が形成されている。油室38には油路40
から油圧を供給可能である。ハウジング10には吸入ポー
ト42及び吐出ポート44が設けられている。
次にこの実施例の作用について説明する。回転軸によ
ってロータ16が駆動されると、ベーン18もロータ16と共
に回転し、ベーンポンプの周知の作用によって吸入ポー
ト42から油が吸入され吐出ポート44へ吐出される。ベー
ンポンプの吐出量の制御はレバー状ピストン28によって
行われる。すなわち、油室38の油圧に応じてレバー状ピ
ストン28はピン30を支点として揺動し、これによりカム
リング14をピボッド24を支点として揺動させ、カムリン
グ14の偏心量を制御する。こうすることによって、吐出
量が制御されることになる。
上記のようなベーンポンプの作用の際、ロータ16の回
転速度が上昇すると、吐出側閉じ込み形成部62が閉じ込
み状態になったときの圧力(閉じ込み圧)は増大する傾
向にあり、一方吸入側閉じ込み形成部60が閉じ込み状態
になったときの圧力(閉じ込み圧)は低下する傾向にあ
る。しかし、両閉じ込み形成部60及び62は、みぞ50によ
って互いに連通しているため、いずれか一方が閉じ込み
状態となったときに両閉じ込み形成部60及び62の圧力が
平均化されることになるので、圧力差はほとんど発生し
ない。従って、閉じ込み形成部60及び62の圧力差によっ
てカムリング14に偏心荷重が発生することはない。ま
た、吐出側閉じ込み形成部60の異常高圧の発生及び吸入
側閉じ込み形成部60のキャビィテイションの発生を防止
することができ騒音が低減される。更に、みぞ50からカ
ムリング14の側面に常に油が供給されることになるた
め、カムリング14側面の潤滑が十分に行われ、カムリン
グ14のレバー状ピストン28による揺動が円滑に行われ
る。なお、ベーン18の厚さtはみぞ50の幅リットルより
も大きくしてあるため、ベーン18がみぞ50の端部50a及
び50bを通過する際にベーン18の前後が吹き抜けとなる
ことはない。
(ト)発明の効果 以上説明してきたように、本発明によると、先に説明
した従来のものよりも極めて簡単な構造で必要スペース
を増大させることなく、カムリングに作用する偏心荷重
を低減することができ、またキャビィテイションなどの
発生を防止して騒音を低下することができる。さらに、
先に説明した従来のものよりもポンプの容積効率を向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による可変容量型ベーンポンプを示す図
(第2図のI−I線に沿って見た図)、第2図は第1図
に示す可変容量型ベーンポンプの断面図である。 10,12……ハウジング、14……カムリング、16……ロー
タ、18……ベーン、28……レバー状ピストン、50……み
ぞ、60……吸入側閉じ込み形成部、62……吐出側閉じ込
み形成部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オイルポンプのケーシングを構成するハウ
    ジング(10、12)と、該ハウジング(10、12)によって
    形成される室内に偏心量を調節可能に設けられるカムリ
    ング(14)と、該カムリング(14)の内径部に配置され
    るロータ(16)と、該ロータ(16)によって半径方向に
    移動可能に支持されて上記カムリング(14)内周面に接
    触した状態で該ロータ(16)と共に回転可能な複数のベ
    ーン(18)と、上記カムリング(14)の偏心量を調節可
    能なピストン(28)と、を有しており、上記カムリング
    (14)内周側の吸入側閉じ込み形成部(60)と吐出側閉
    じ込み形成部(62)とを連通可能とした可変容量型ベー
    ンポンプにおいて、 上記ベーン(18)は奇数個が円周上に等間隔に配置され
    ることによって上記吸入側閉じ込み形成部(60)と吐出
    側閉じ込み形成部(62)とが交互に閉じ込み状態となる
    ように構成されており、上記カムリング(14)の側面に
    半円周にわたって設けたみぞ(50)を介して上記吸入側
    閉じ込み形成部(60)及び吐出側閉じ込み形成部(62)
    が上記連通可能な状態とされるとともに、上記ベーン
    (18)の端面が上記みぞ(50)の端部と重合する際、該
    みぞ(50)と上記閉じ込み形成部(60、62)とが遮断さ
    れるように構成したことを特徴とする可変容量型ベーン
    ポンプ。
JP61117186A 1986-05-23 1986-05-23 可変容量型ベ−ンポンプ Expired - Lifetime JP2567842B2 (ja)

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