JPS6114207A - エチレン共重合体組成物およびその製造方法 - Google Patents

エチレン共重合体組成物およびその製造方法

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JPS6114207A
JPS6114207A JP13293684A JP13293684A JPS6114207A JP S6114207 A JPS6114207 A JP S6114207A JP 13293684 A JP13293684 A JP 13293684A JP 13293684 A JP13293684 A JP 13293684A JP S6114207 A JPS6114207 A JP S6114207A
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ethylene
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Takashi Yamawaki
山脇 隆
Kenji Tanaka
賢司 田中
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はエチレン共重合体組成物およびその製造方法に
関し、詳しくは機械的強度、成形性等のすぐれたエチレ
ン共重合体組成物およびこの組成物を高い生産性にて長
期間連続的に製造することのできる方法に関する。
従来から分子量分布の広い中空成形用ポリエチレンの製
造方法としては二鰻重合による方法が知られている。こ
の方法によって製造されたポリエチレンは、一段重台に
より得られたポリエチレンに比べて剛性と耐環境応力亀
裂性(ESCR)とのバランスはすぐれているが、(1
)中空成形品のピンチオフ、部の融着強度が小さいため
、金型のピンチオフ形状の許容範囲が狭ぐ製品の不良発
生率が高い、(2)ダイスウェルが小さいなどの欠点が
ある。
このような二段重合法の欠点を改善する方法として特公
昭59−10724号公報等に三段重合法が提案されて
いる。しかし、この三段重合法により製造されたポリエ
チレンは、ダイスウェルは改善されるが、ピンチオフ融
着性の改善が不充分であり、また剛性とESCRとのバ
ランスはかえって悪化オおよいう問題力4あ、。   
                ル本発明者らは、上
記の問題点を解消し、中空成形性、特にピンチオフ融着
性、ダイスウェル、高速成形性および外観等にすぐれ、
しがもESCRや剛性が高く、そのバランスのすぐれた
エチレン共重合体組成物を開発すべく鋭意研究を重ねた
その結果、極限粘度〔η〕の高い特定のエチレン共重合
体を一成分とする三成分系の組成物が目的とする物性を
備えたものとなることを見出すとともに、各工程の条件
を特定して三段階重合を行うことにより上述の三成分系
の組成物が効率よく製造できることを見出した。本発明
はこのような知見に基いて完成したものである。すなわ
ち本発明は、下記の〔A〕、  〔B〕および〔c〕成
分からなるとともに、〔A〕成分の含有量が1〜23重
量%であり、かつ〔B〕成分: 〔c〕成分−i:o、
s〜1.5(重量比)であることを特徴とする極限粘度
(η) 1.8〜3.0 dll、g、密度0.939
〜0.968g / cm 3であるエチレン共重合体
組成物を提供子2ものである。
〔A〕成分:他のα−オレフィン含有量が2〜15重量
%、極限粘度〔η〕が 5〜15dl/gであるエチレン共 重合体 CB)成分:他のα−オレフィン含有量が5重量%以下
、極限粘度〔η〕が 0.5〜1.4 dllgであるエチレン単独重合体も
しくは共重合体 〔c〕成分:他のα−オレフィン含有量が30重量%以
下、極限粘度〔η〕が 1.5〜5.0d17gであるエチレ ン単独重合体もしくは共重合体 さらに本発明は少なくともチタン、マグネシウムおよび
ハロゲンを含有する固体触媒成分と有機アルミニウム化
合物を主成分とする触媒を用い、がっ (a)工程:温度40〜80℃のもとで、他のα−オレ
フィン含有量が2〜15 重量%、極限粘度〔η〕が5〜 15dl’/gであるエチレン共重合 体を全重合量の1〜23重量%の 割合で製造する工程 (b)工程:温度70〜100℃のもとで、他のα−オ
レフィン含有量が5重量 %以下、極限粘度〔η〕が0.5 〜1.4dlj/gであるエチレン 単独重合体もしくは共重合体を製 造する工程 〔c〕工程:温度60〜90℃のもとで、他のα−オレ
フィン含有量が30重重 景以下、極限粘度〔η〕が1.5 〜5.0dl/gであるエチレン単 独重合体もしくは共重合体を製 造する工程 の各工程を任意の順序で行うと共に、(b)工程および
〔c〕工程におけ重合量の比が(b)工程= 〔c〕工
程=i:o、s〜1.5(重量比)となるように三段階
重合を行うことを特徴とする極限粘度〔η〕1.8〜3
.0dl/g、密度0.939〜0.968g / a
m ’であるエチレン共重合体組成物の製造方法をも提
供するものである。
本発明のエチレン共重合体組成物は、前述の如< 〔A
〕、  〔B〕および〔c〕成分の三成分からなるもの
である。ここで〔A〕成分は上述したように、他のα−
オレフィン含有量が2〜15重量%。
極限粘度〔η〕が5〜15d!/gであるエチレン共重
合体である。さらに好ましくは他のα−オレフィン(即
ち、エチレン以外のα−オレフィン)の含有量が3〜1
0重量%、極限粘度〔η〕が6〜12dll’gのエチ
レン共重合体である。この〔A〕成分において、他のα
−オレフィンの含有量が2重量%未満では得られる組成
物のESCRが低下し、15重量%を超えると組成物の
剛性が低下するという問題がある。また、極限粘度〔η
〕が5d1/、g未満では組成物のピンチオフ融着性、
流動性が悪化し、15dl/gを超えると耐衝撃性が低
下するとともに、製品にフィンシュアイが多数発生する
一方、エチレン共重合体組成物の〔B〕成分は、上述し
た゛ように、他のα−オレフィン(即ち、エチレン以外
のα□−オレフィン)の含有量が5重量イウ□、や11
11i1:(。、ヵ4゜、5〜1.4□787あ   
  ′・′るエチレン単独重合体もしくは共重合体であ
る。
さらに好ましくは他のα−オレフィンの含有量が3重量
%以下、極限粘度〔η〕が0.6〜1.3d1/gのエ
チレン単独重合体もしくは共重合体である。
この〔B〕成分において、他のα−オレフィンの含有量
が5重量%を超えると溶剤可溶成分が増加し、得られる
組成物の剛性とESCR,のバランスが悪化する。また
極限粘度〔η〕が0.5dl/g未満では溶剤可溶成分
が増加し、1.4dl/gを超えると組成物のESCR
が低下する。
さらに、本発明のエチレン共重合体組成物の〔c〕成分
は、上述したように、他のα−オレフィン含有量が30
重量%以下、極限粘度〔η〕が1.5〜5.0 、a 
/ gであるエチレン単独重合体もしくは共重合体であ
る。さらに好ましくは、他のα−オレフィンの含有量が
10重量%以下、極限粘度〔η〕が1.8〜4.0dl
/gのエチレン単独重合体もしくは共重合体である。こ
の〔c〕成分において他のα−オレフィンの含有量が3
0重量%を超えると組成物の剛性が低下する。また極限
粘度〔η〕が1.5dl/g未満では組成物のESCR
が低下し、逆に5.0d1/gを超えると組成物の流動
性が低下する。
本発明のエチレン共重合体組成物は、上述の〔A〕、 
 〔B〕、  〔c〕の三成分よりなるものであり、同
時に〔A〕成分の含有量が組成物全体の1〜23重量%
、好ましくは3〜20重量%であり、また〔B〕成分と
〔c〕成分の重量比が1:O,S〜1.5、好ましくは
t:o、6〜1.4である。しかも、組成物全体の極限
粘度〔η〕は1.8〜3.0dl/g。
好ましくは2.0〜2.8dl/gであり、密度は0.
939〜0.968 g/cm’ 、好ましくは0.9
43〜0.965 g /cm”である。ここで、組成
物全体における〔A〕成分の含有量が1重量%未満では
、組成物のピンチオフ融着性、相溶性が悪イビし、逆に
23重量%を超えると中空成形性が悪化する。また、〔
B〕成分と〔c〕成分の重合量比率において、〔c〕成
分が少なすぎるとゲルやフィンシュアイが増加し、逆に
多すぎるとE’ S CRや流動性が低下する。さらに
、組成物全体の極限粘度〔η〕が1.8a/g未満では
ESCRが低下すると共に、ブロー成形性が悪化し、フ
ィッシュアイが多数発生する。逆に3.Oa/gを赳え
たものでは高速中空成形性が悪化する。組成物の密度に
ついては、0.939 g 7cm3未満では剛性が小
さく 、0.968 g / csn”を超えるとES
CRが低下する。
本発明のエチレン共重合体組成物は以上のような構成に
よりなるものであり、中空成形性、各種機械的物性のす
ぐれたものとなる。なお、〔A〕。
〔B〕、  〔c〕成分中の他のα−オレフィン、つま
りエチレン以外のオレフィンは、様々なものがあるが、
例えば炭素数3〜10、好ましくは3〜6のα−オレフ
ィン、具体的にはプロピレン、ブテン−1,ヘキセン−
1,オクテン−1などがあげられる。
このような本発明のエチレン共重合体組成物を率よく連
続的に製造することができる。
本発明の方法は、前述したように(a)、  (b)〔
c〕三工程よりなるものである。(a)工程において、
重合温度を40〜80℃に選定すべき理由は、40℃未
満では生産性が低く、また80℃を超えると極限粘度〔
η〕の調節が困難となる。さらに、この(a)工程では
他のα−オレフィン含有量2〜15重量%、好ましくは
3〜IO重量%、極限粘度〔η〕5〜15c/7/g、
好ましくは6〜12j/gであるエチレン共重合体を全
重合量の1〜23重量、好ましくは3〜20重量%とな
るようにエチレンと他のα−オレフィンとの共重合を行
い、前述の本発明の組成物の〔A〕成分を製造する。こ
こで、他のα−オレフィン含有量、極限粘度〔η〕およ
び全重合量を限定する理由は、〔A〕成分における限定
理由と同様である。なお、他のα−オレフィン(即ち、
エチレン以外のα−オレフィン)含有itが15重量%
を超えると長期に連続運転をすることが困難になるとい
う問題も生ずる。
次に、(b)工程では、重合温度を70〜100℃に選
定す゛きであるが・ここで70′c未満でしょ生産  
    へ。
性が低く、また100℃を超えると重合体の一部が溶融
して凝集状態となるため連続運転が困難となる。さらに
、この(b)工程では他のα−オレフィン含有量5重量
%以下、好ましくは3重量%以下、極限粘度〔η〕0.
5り1.4d1/g、好ましくは0.6〜1.3dl/
gであるエチレン単独重合体もしくは共重合体が生成す
るようにエチレンの重合あるいはエチレンと他のα−オ
レフィンとの共重合を行い、前述の本発明の組成物の〔
B〕成分を製造する。ここで得られるエチレン単独重合
体もしくは共重合体における他のα−オレフィン含有量
および極限粘度〔η〕を限定する理由は、前述した〔B
〕成分の場合と同様である。
さらに、〔c〕工程では、・重合温度を60〜90℃に
選定するが、ここで60℃未満では生産性新低下し、逆
に90℃を超えると連続運転が困難になるなどの問題を
生ずる。また、この〔c〕工程では他のα−オレフィン
含有量30重量%以下、好ましくは10重量%以下、極
限粘度〔η〕1.5〜5.0dl/g、好ましくは1.
8〜4.Oa/gであるエチレン単独重合体もしくは共
重合体が生成するようにエチレンの重合あるいはエチレ
ンと他のα−オレフィンの共重合を行い、本発明の組成
物の〔c〕成分を製造する。ここで得られるエチレン単
独重合体もしくは共重合体における他のα−オレフィン
含有量および極限粘度〔η〕を限定する理由は、前述し
た〔c〕成分の場合と同様である。
なお、上記本発明の方法では、(b)工程と〔c〕工程
における重合量比を(、b)工程: 〔c〕工程=1:
O,S〜1.5、好ましくは1:0.6〜1.4の範囲
で定めるべきである。さらに本発明の方法では、(a)
、  (b)、(c)の各工程の順序は任意であるが、
通常は(a)工程、 (b)工程および〔c〕工程の順
、あるいは(a)工程、 〔c〕工程および(b)工程
の順で行う。
また本発明の方法において使用する触媒としては、少な
くともチタン、マグネシウム、ハロゲンを含有する固体
触媒成分と有機アルミニウム化合物成分を主成分とする
触媒である。ここで固体触媒成分である少なくともチタ
ン、マグネシウムおよび・・・シンを含有する固体触媒
成分は、=グネシウム化合物とハロゲン含有チタン化合
物または該化合物と電子供与体との付加化合物を段階的
または一次的に接触させることにより形成される複合固
体であり、特に限定されることなく公知の各種のものを
用いることができる。例えばマグネシウム化合物と塩素
含有チタン化合物を炭化水素溶媒中で攪拌しながら反応
させることによって得ることができる。その他若干の製
法例を示せば、特公昭46−34092号、特公昭50
−32270号、特開昭50−95382号、特開昭5
4−41985号、特開昭55−729号、特開昭55
−13709号、特開昭57−12006号、特開昭5
7−’14)409号の各公報などに開示され・た方法
がある。
固体触媒成分の製造に使用できるマグネシウム化合物と
しては、通常チーグラー型触媒の担体として用いられる
種々のものがある。例えば、塩化マグネシウム、臭化マ
グネシウム、沃化マグネシウム、弗化マグネシウムなど
のハロゲン化マグネシウム、水酸化マグネシウム、酸化
マグネシウム。
硫酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、塩化ヒドロキシ
マグネシウム、臭化ヒドロキシマグネシウム、沃化ヒド
ロキシマグネシウムなどのハロゲン化ヒドロキシマ′グ
ネシウム、メトキシマグネシウム、エトキシマグネシウ
ム、プロポキシマグネシウム、ブトキシマグネシウムな
どの73ルコキシマグネシウム、メトキシマグネシウム
クロライド。
メトキシマグネシウムブロマイド、エトキシマグネシウ
ムクロライド、エトキシマグネシウムブロマイド、プロ
ポキシマグネシウムクロライド、プロポキシマグネシウ
ムブロマイド、ブトキシマグネシウムクロライド、ブト
キシマグネシウムブロマイドなどのアルコキシマグネシ
ウムハライド。
アリロキシマグネシウム、アリロキシマグネシウムクロ
ライド、アリロキシマグネシウムブロマイドなどのアリ
ロキシマグネシウムハライド、さらにはメチルマグネシ
ウムクロライド、メチルマグネシウムブロマイド、エチ
ルマグネシウムクロライド、エチルマグネシウムブロマ
イド、プロピルマグネシウムクロライド、プロピルマグ
ネシウムブロマイド、ブチルマグネシウムクロライド、
ブチルマグネシウムブロマイドなどのアルキルマグネシ
ウムハライドあるいはこれらの混合物などを挙げること
ができる。
また、マグネシウム化合物は上記のものをそのまま用い
ることができるが、ケイ素のハロゲン化物等で変性した
ものを用いればさらに好ましい。
例えば、マグネシウムジアルコキシドと硫酸マグネシウ
ムの混合物を四塩化ケイ素およびアルコールで変性した
ものは好適に使用することができる(特開昭55−40
724)。
固体触媒成分の・製造に使用できるハロゲン含有チタン
化合物は、2価、3価または4価のチタンのハロゲン化
化合物であればよい。ハロゲンとしては臭素、沃素など
があるが特に塩素が好ましい。
例えば、四塩化チタン(TiC14)、三塩化チタ7 
、(T i C13) 、三塩化チタンと塩化アルミニ
ラムノ付加物(TiC11・1 / 3 AlCl5)
 、ジクロロメトキシチタ7 (CH30TiC1z)
、)’Jクロロエトキシチタy (CtH,0TiC1
3)。
トリクロロプロポキシチタン(CH30TiC1z)。
ジクロロジプロポキシチタン((C,+HyOhTiC
]z)。
ジクロロジェトキシチタン((Cz Hs O) z 
T i CI z ) 。
モノクロロトリエトキシチタン((CzHsO)iT;
c】)などをあげることができる。なお、〔A〕成分の
固体触媒成分において上記化合物はハロゲン/チタン=
3〜200 (モル比)およびマグネシウム化合物ゾ=
3〜90  (モル比)の範囲となるように配合するこ
とが望ましい。
次に、有機アルミニウム化合物成分は、少なくとも分子
内に1個のアルミニウムー炭素結合を有する化合物であ
り、例えば一般式R3A 1 、  Rz A I X
 。
RA I X z 、  Rz A 10 R、RA 
l (OR) X 。
RゴAhXiなど(ただし、Rは炭素数1〜20のアル
キル基またはアリール基を示し、同一式中で同一゛であ
ってもよく、あるいは異なるものであってもよい。また
、Xはハロゲン原子を示す。)この化合物の好適例とし
てはジエチルアルミニウムモノクロライド、ジイソプロ
ピルアルミニウムモノクロライド、ジイソブチルアルミ
ニウムモノクロライト、ジオクチルアルミニウムモノク
ロライト、エチルアルミニウムジクロライド、イソプロ
ビルアルミニウムジクロライド、エチルアルミニウムセ
スキクロライドなどをあげることができる。この有機ア
ルミニウム化合物成分の使用量は前記固体触媒成分中の
チタン化合物に対して0.1〜1000モル倍とすべき
である。
上記両成分を主成分とする触媒は通常、チタン1■当り
80〜400gのエチレン重合体を製造する能力を有し
ている。
上記の如き触媒のうち特に特開昭54−161691号
特開昭55−40724号および特開昭55−1493
07号の各公報に開示された触媒が好適である。
以上の如く、本発明の方法は上述の触媒を用いて(al
、 (bl、 〔c〕各工程の三段階重合により行われ
る。
なお、本発明の方法の各工程における重合方式は、懸濁
重合、溶液重合、気相重合などいずれも可能であり、ま
た連続式も回分式も可能である。例えば、懸濁3段重合
を行う場合は、溶媒としてペンタン、n−へキサン、シ
クロヘキサン、ヘプタン。
ベンゼン、トルエンなどの不活性溶媒を用いることがで
きる。
このようにして得られるエチレン共重合体組成物は、中
空成形性にすぐれ、ピンチオフ融着性。
ダイスウェルが大きく、外観がすぐれると共に流動性が
大きいため高速成形性にすぐれている。また、溶融張力
が矢きく、パリソン切れが防止できる。さらに、この組
成物あるいはこれから得られる成形品はESCR,剛性
が高く、そのバランスがすぐれており、耐衝撃性のすぐ
れたものである。
従って、本発明の組成物は、中空成形用のみならす、イ
ンフレーション成形用の樹脂素材として、さらには鋼管
被覆用の素材として有効に利用される。
また、本発明の方法によれば、上述した如きすぐれたエ
チレン共重合体組成物を効率よく連続的に製造できる。
さらに本発明の方法によれば、高い剛性や高いESCR
の要求されない用途のポリエチレンの製造も効率的に行
うことが可能である。
次に本発明を実施例によりさらに詳しく説明する。  
                         
  1実施例1〜6および比較例1〜11 (1)固体触媒成分の製造 n−へブタンF+Omβ中にマグネシウムジェトキシド
1.0g(8,8ミリモル)および市販の無水硫酸マグ
ネシウム1.06g(8,8ミリモル)を懸濁させ、さ
らに四塩化ケイ素1.5 g (Et、 8ミリモル)
とエタノール1.6g(35,2ミリモル)を加えて8
0°Cで1時間反応を行った。次いで四塩化チタン5m
l! (45ミリモル)を加えて98℃で3時間反応さ
せた。反応後、冷却静置上澄液を傾斜法により除去した
。次いで、新たにn−ヘプタンloOmj!を加えて攪
拌、静置、上澄液除去の洗浄操作を3回行った後、n−
ヘプタン200mj+を加えて固体触媒成分の分散液を
得た。このもののチタン担持量を比色法により求めた結
果、42■−Ti/g−担体であった。
(2)エチレン共重合体の製造 71容のステンレス製オートクレーブを乾燥窒素で置換
した後、乾燥ヘキサン3.01、上記(11で製造した
固体触媒成分を0.30ミリモル(チタン濃度0.10
ミリモル/pt>、トリエチルアルミニウム0.72ミ
リモルおよびジエチルアルミニウムクロライドを8.3
ミリモル加えた。
次いで、ブテン−1およびエチレン重合体が第1表に示
す極限粘度〔η〕になるように水素を計量後、エチレン
を連続的に供給し、全圧5.0kg/ωzG、温度60
℃で25分間攪拌しながら反応を行った。
次いで第2段階では反応器を40℃まで冷却したのち、
エチレン、プロピレンおよび第1表に示す極限粘度〔η
〕となるように計量された水素を加え全圧8.7 kg
/cm” G、温度90’CT:120分間攪拌しなが
ら反応を行った。
第3段階では、2.0βの乾燥ヘキサンを追加投入し、
エチレン、他のα−オレフィンおよび第1表に示す極限
粘度となるように計量された水素を加え、全圧6kg/
ω7.温度80°Cで30分間攪拌しながら反応を行っ
た。
反応終了後、得られたエチレン共重合体組成物を洗浄乾
燥し、造粒後その物性を測定した。結果を第1および2
表に示す。
実施例7 (1)触媒の製造 n−へブタン150ml中にマグネシウムジェトキシド
10.0g(88ミリモル)を分散し、四塩化ケイ素1
−09g(11ミリモル)およびイソプロパツール1.
32g(22ミリモル、)を室温で加え、80℃に昇温
しで2時間反応を行った。次いでこの分散液に四塩化チ
タン25rrlを添加し、はぼ100℃でさらに3時間
反応を行った。冷却後、遊離の塩素イオンが検出されな
くなるまでn−へブタンを用いて洗浄し、最後に21の
ノルマルヘプタンを加え触媒成分〔A〕の懸濁液とした
この懸濁液中の固体成分のチタン含有量は78■−Ti
7g−担体であった。
(2)エチレン共重合体の製造 実施例1(2)において、触媒成分として上記(1)で
得られた触媒を用いたこと以外は実施例1(2)と同様
に行った。結果を第1および2表に示す。
実施例8 (1)触媒の製造 エタノール50 m lに塩化アルミニウム5.05g
(38ミリモル)およびマグネシウムジェトキシド10
g(88ミリモル)を加えた。この混合によって発熱し
、エタノールの還流が認められた。
還流下60分反応した後、加熱してエタノールを留去し
、120℃にて6時間真空乾燥した。得られた固形物を
室温にて60分間ボールミルで粉砕した。次にこの粉末
固体1gをn−へブタン30mnに懸濁し、四塩化チタ
ン3 m l!、を加えて、100℃で3時間反応させ
た。反応後、n−へブタン50m1を用いる洗浄を3回
繰り返し、最後に200mIV、のn−ヘプタンを加え
て懸濁状の触媒成分とした。このもののチタン担持量は
50■−Ti7g−担体であった。
(2)エチレン共重合体の製造 実施例1(2)において、触媒成分として上記(11で
得られた触媒を用いたことおよび第1段階の他のα−オ
レフィンとしてヘキセン−1を用いたこと以外は実施例
1(2)と同様に行った。結果を第1および2表に示す
手続補正書(自発) 昭和59年9月3日

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記の(A)、(B)および(C)成分からなる
    とともに、(A)成分の含有量が1〜23重量%であり
    、かつ(B)成分:(C)成分=1:0.5〜1:5(
    重量比)であることを特徴とする極限粘度〔η〕1.8
    〜3.0dl/g、密度0.939〜0.968g/c
    m^3であるエチレン共重合体組成物。 〔A〕成分;他のα−オレフィン含有量が2〜15重量
    %、極限粘度〔η〕が 5〜15dl/gであるエチレン共 重合体 〔B〕成分:他のα−オレフィン含有量が5重量%以下
    、極限粘度〔η〕が 0.5〜1.4dl/gであるエチレ ン単独重合体もしくは共重合体 〔c〕成分:他のα−オレフィン含有量が30重量%以
    下、極限粘度〔η〕が 1.5〜5.0dl/gであるエチレ ン単独重合体もしくは共重合体
  2. (2)少なくともチタン、マグネシウムおよびハロゲン
    を含有する固体触媒成分と有機アルミニウム化合物を主
    成分とする触媒を用い、かつ (a)工程:温度40〜80℃のもとで、他のα−オレ
    フィン含有量が2〜15 重量%、極限粘度〔η〕が5〜 15dl/gであるエチレン共重合 体を全重合量の1〜23重量%の 割合で製造する工程 (b)工程:温度70〜100℃のもとで、他のα−オ
    レフィン含有量が5重量 %以下、極限粘度〔η〕が0.5 〜1.4dl/gであるエチレン単 独重合体もしくは共重合体を製 造する工程 (c)工程:温度60〜90℃のもとで、他のα−オレ
    フィン含有量が30重量 %以下、極限粘度〔η〕が1.5 〜5.0dl/gであるエチレン単 独重合体もしくは共重合体を製 造する工程 の各工程を任意の順序で行うと共に、(b)工程および
    (c)工程におけ重合量の比が(b)工程:(c)工程
    =1:0.5〜1.5(重量比)となるように三段階重
    合を行うことを特徴とする極限粘度〔η〕1.8〜3.
    0dl/g、密度0.939〜0.968g/cm^3
    であるエチレン共重合体組成物の製造方法。
  3. (3)三段階重合が、(a)工程、(b)工程および(
    c)工程を順次行うものである特許請求の範囲第2項記
    載の方法。
  4. (4)三段階重合が、(a)工程、(c)工程および(
    b)工程を順次行うものである特許請求の範囲第2項記
    載の方法。
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