JPS61135810A - シヨツクアブソ−バ制御装置 - Google Patents

シヨツクアブソ−バ制御装置

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JPS61135810A
JPS61135810A JP25852384A JP25852384A JPS61135810A JP S61135810 A JPS61135810 A JP S61135810A JP 25852384 A JP25852384 A JP 25852384A JP 25852384 A JP25852384 A JP 25852384A JP S61135810 A JPS61135810 A JP S61135810A
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shock absorber
force
displacement
relative displacement
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G17/00Resilient suspensions having means for adjusting the spring or vibration-damper characteristics, for regulating the distance between a supporting surface and a sprung part of vehicle or for locking suspension during use to meet varying vehicular or surface conditions, e.g. due to speed or load
    • B60G17/015Resilient suspensions having means for adjusting the spring or vibration-damper characteristics, for regulating the distance between a supporting surface and a sprung part of vehicle or for locking suspension during use to meet varying vehicular or surface conditions, e.g. due to speed or load the regulating means comprising electric or electronic elements

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、ショックアブソーバを介して車体に伝達さ
れる伝達力をショックアブソーバの減衰力を制御するこ
とにより調節して、減衰力切換時に発生する衝撃力を抑
制し、もって車両の乗心地及び操縦安定性を向上し得る
ショックアブソーバ制御装置に関する。
〔従来技術〕
従来のショックアブソーバ制御装置としては、例えば特
開昭58−30542号公報に開示されているものがあ
る。
そのショックアブソーバ制御装置は、油圧式ショックア
ブソーバに組み込まれ該ショックアブソーバの減衰力を
変化するために通流断面積を調整可能な可変オリフィス
と、前記可変オリフィスの通流断面積を変化させるため
にショックアブソーバに組み込まれたソレノイドと、車
両の車高値を電気的に検出する車高センサと、車高セン
サの検出信号に基づいて前記ソレノイドに励磁電流を供
給して可変オリフィスの通流断面積を小さくする制御回
路と、を含み、所定の車高条件にてショックアブソーバ
の減衰力を大きくすることを特徴とし、これにより走行
条件に応じたショックアブソーバの減衰力制御を行って
乗心地を向上させるようにしている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、このような従来のショックアブソーバ制
御装置にあっては、路面の凹凸形状の如何にかかわらず
、走行条件に応じてショックアブソーバの減衰力を、0
N−OFFソレノイドを用いて大小2段階の一方を連続
して維持することにより2値制御する構成となっていた
ため、路面凹凸形状により車体に伝達される加振力を適
切に減衰させることができず、車体の揺動によってロー
リング、ピッチング或いは車体の揺り返し等の現象が生
じ、乗心地を向上させることができないという問題点が
あった。
一方、このような問題点を改善するものとして本願の出
願人が先に提案した特願昭59−106294号がある
。これは、車高センサによってバネ上とバネ下との間の
相対変位を検出し、その相対変位が中立位置に対して離
れる方向へ変位するとき(加振方向)にはショックアブ
ソーバの減衰力を小さくし、これとは反対に相対変位が
中立位置に近づく方向へ変位するとき(制振方向)には
ショックアブソーバの減衰力を大きくする構成となって
いて、相対変位の大小如何に拘わらず、相対変位の方向
に応じて減衰力を大小2段階に急激に切り換えるもので
ある。しかしながら、ショックアブソーバを車体に連結
するための大減衰力時に撓められたブシュが、小減衰力
へ切り換える際に解放され、これによりショックアブソ
ーバに衝撃的な移動力が発生する。その結果、ショック
アブソーバが自重によって車体を加振するように作用し
、これにより車体に衝撃音が生じて、車室内の静粛性が
損なわれるという問題点があった。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明は、このような従来の問題点に着目してなされ
たものであり、第1図の基本構成図に示すように、人力
される制御信号の値に応じて減衰力の大きさを連続して
変更可能な減衰力可変ショックアブソーバと、この減衰
力可変ショックアブソーバにより連結された車両のバネ
上及びバネ下間の相対変位量又は車体への伝達力に応じ
た検出信号を出力する変位量又は伝達力の検出手段と、
前記相対変位又は伝達力の方向に応じた検出信号を出力
する方向判定手段と、前記変位量又は伝達力の検出手段
及び方向判定手段からの各検出信号に基づいて相対変位
又は伝達力が車体の姿勢変化を抑制する制振方向である
ときには前記減衰力可変ショックアブソーバの減衰力を
大きくし、且つ、前記相対変位又は伝達力が車体に姿勢
変化を付与する加振方向であるときには前記減衰力可変
ショックアブソーバの減衰力を小さくすると共に、その
減衰力を大きくするとき又は減衰力を小さくするときの
少なくとも一方で当該減衰力を緩やかに切り換えるよう
前記制御信号の値を連続的に変化させて出力する制御手
段と、を備えてショックアブソーバ制御装置を構成する
ことにより、上記問題点を解決することを目的としてい
る。
〔作用〕
而して、この発明は、車両に付与される伝達力に基づく
バネ上及びバネ下間の相対変位量を変位量検出手段によ
り、又は、車体への伝達力を伝達力検出手段により検出
すると共に、ショックアブソーバの相対変位又は伝達力
の方向を方向判定手段により判定し、変位量検出手段又
は伝達力検出手段と方向判定手段との各検出信号に基づ
いて制御手段により、相対変位又は伝達力が加振方向で
あるときには減衰力可変ショックアブソーバの減衰力を
小さくし且つ相対変位又は伝達力が制振方向であるとき
には減衰力を大きくすると共に、その減衰力を大きくす
るとき又は小さくするときの少なくとも一方で制御信号
の値を連続的に変化させて出力して緩やかに減衰力を切
り換えることにより、減衰力切換時のショックを抑制し
て車両の乗心地と静粛性とを向上させる。
〔実施例〕
以下、この発明を図示実施例に基づいて説明する。
第2図乃至第11図(al、 fblは、この発明の一
実施例を示す図である。
まず、構成を説明すると、第2図に示すlは、車両の車
速に応じた検出信号を出力する車速検出器、2a〜2d
は、車両のバネ上及びバネ下間の相対変位量を検出する
変位量検出手段、3は制御装置、4 a −4dは、後
述する減衰力可変ショックアブソーバ6a〜6dの電磁
ソレノイドである。
各変位量検出手段2a〜2dは、第3図に示すように、
車両の各車輪5a〜5dと車体との間に装着された減衰
力可変ショックアブソーバ6a〜6dに取り付けられて
いる。
各減衰力可変ショックアブソーバ6a〜6dは、第4図
に示すように、シリンダチューブ7内に、ピストンロッ
ド8の下端に取り付けられたピストン9と、フリーピス
トンlOとが摺動自在に配設されており、これらピスト
ン9及びフリーピストン10によってシリンダチューブ
7内を、3つの流体室A、B及びCに画成している。そ
して、2つの流体室A及びBには、例えば作動油でなる
作動流体を封入すると共に、他の流体室Cには高圧ガス
を封入している。
前記ピストン9には、ピストンロフト8に穿設した流体
通路11を介して流体室Aに上端が連通ずる中心開口1
2と、これに連通し且つ流体室Bに連通ずる流体通路1
3と力に穿設されていて、その中心開口12には、2つ
の流体通路11及び13を連通する透孔14を設けた円
筒状のスプール15を摺動自在に配設している。このス
プール15は、常時は、復帰スプリング16によって下
方に付勢され、その下端面がプランジャ17に当接し、
このプランジャ17の下端がケース18の底面に当接し
てその移動を規制している。この状態では、透孔14と
流体通路13の開口端とは一致した位置にあって完全に
開かれており、従って2つの流体通路11と13との間
は最大開口面積で連通状態となる。
また、プランジャ17は、その回りに配設された電磁ソ
レノイ1ド4a〜4dに、リード線19を介して制御装
置3により励vt電流を通電して付勢することにより、
その励磁電流の値に比例して上方に移動される。これに
より、スプール15が復帰スプリング16に抗して上方
に変位し、透孔14による流体通路11及び13間の開
口面積が励磁電流の値に応じて連続して小さくなる。
かかる電磁ソレノイド4a〜4dの吸引力特性を第5図
に示す。
すなわち、第5図は、制御装置3により出力される励磁
電流の値を横軸に、その励磁電流により生起される吸引
力を上側縦軸に、さらに、励磁電流の値に応じたプラン
ジャ17のストロ−クラ下側縦軸に、それぞれ採ってい
る。ここで、励磁電流の増加に対する電磁ソレノイド4
a〜4dの吸引力は、当初は曲線的に緩く立上り、すぐ
に直線的に変化するようになる。そして、励磁電流が直
線的な増加を開始するころから、復帰スプリング16の
バネ力に抗してプランジャ17が比例的に変化する。
上記励磁電流とストロークの関係を示すグラフは、後述
するマイクロコンピュータ30の記憶装置の所定記憶領
域に記憶テーブルの形で記憶しておき、その出力ルック
アップテーブルを参照して、ストロークの大きさに応じ
た励磁電流の値をデジタル信号で出力回路33a〜33
dに出力するようにする。
而して、制御装置3から電磁ソレノイド4a〜4dに励
磁電流が出力されず、スプール15が復帰スプリング1
6により下方に付勢されて2つの流体通路11.13間
が最大開口面積によって連通しているときには、各減衰
力可変ショックアブソーバ6a〜6dの減衰力は、第6
図において実線で図示した曲線!、で示すように小減衰
力に設定される。
一方、電磁ソレノ・イド4a〜4dに励磁電流の所定最
大値を通電してプランジャ17を最大に移動させ、透孔
14が流体通路13の開口端と岨齢した位置を採る流体
通路11.13間を非連通状態にすると、各減衰力可変
ショックアブソーバ6a〜6dの減衰力は、同図におい
て破線で図示した曲線lHで示すように大減衰力に設定
される。
そして、制御装置3で励磁電流の値を連続して増加させ
ることにより、その励磁電流の増加に比例してプランジ
ャエフが上方に移動する。その結果、プランジャ17に
応動してスプール15が復帰スプリング16の付勢力に
抗して上方に変位し、透孔14による2つの流体通路1
1.13間の開口面積が前記励磁電流の値に応じて連続
して大きくなり、その減衰力が、同図において一点鎖線
で示す曲線β、及び二点鎖線で示す曲線β1で代表させ
て示すように、連続して無段階に減衰力が大きくなる。
上記励磁電流の出力値は、後述するマイクロコンピュー
タ30の記憶装置の所定記憶領域に、例えば第7図に示
すグラフを記憶テーブルの形で記憶しておき、このスト
ロークルックアップテーブルと出力ルックアップテーブ
ルを参照して算出する。すなわち、ストロークルックア
ップテーブルを参照して変位量検出手段2a〜2dで検
出された相対変位量に応じたプランジャ17のストロー
クを読み取り、次いで、そのストローク読取値に基づき
出力ルックアップテーブルを参照して励磁電流の出力値
を決定する。
しかしながら、第7図のグラフに示す値をマイクロコン
ピュータ30の演算処理装置により演算して算出し、そ
の算出値に基づいて励磁電流の出力値を決定するように
してもよい。
また、上記ピストンロッド8の上端部には、下端がシリ
ンダチューブ7に達してこれを覆う円筒状カバー20が
一体に取り付けられ、このカバー20の内周面には、シ
リンダチューブ7及びピストンロン18間の相対変位量
(すなわち、車両のバネ上とバネ下との間の相対変位量
)を、カバー20とシリンダチューブ7とが重なり合う
量の変化によるインダクタンス変化として検出する変位
量検出コイル2工を巻装している。
変位を検出コイル21は、第8図に示すように、LC発
振器22に、その発振周波数を決定するコイルとして組
み込まれ、そのLC発振器22から、シリンダチューブ
7及びピストンロン18間の相対変位量に応じた周波数
の発振出力が出力される。
その発振出力は周波数−電圧変換回路23に供給され、
これから第9図に示すような、シリンダチューブ7とピ
ストンロッド8との間の相対変位量に応じた電圧でなる
変位量検出信号S a w S dが出力される。これ
ら変位量検出コイル21と、LC発振器22と、周波数
−電圧変換回路23とによって、変位量検出手段2a〜
2dを構成している。
制御装置3は、第2図に示すように、入出力ボート、演
算処理装置(CPU) 、RAM、ROM等の記憶装置
等を有するマイクロコンピュータ30を有し、その入力
側ボートに前記車速検出器1の車速検出信号DVが直接
供給されていると共に、各変位量検出手段2a〜2dの
変位量検出信号Sa y S dが、10〜15Hzの
カットオフ周波数をもつローパスフィルタ24a〜24
dに供給され、これら各ローパスフィルタ243〜24
dを通過したフィルタ出力信号F a w F dがマ
ルチプレクサ31及びA/D変換器32を介して供給さ
れる。
このローパスフィルタ24a〜24dは、これに供給さ
れる検出信号の変動による誤動作を防止するために設け
たものである。すなわち、一般車両のバネ下共振周波数
は10〜15Hzであるが、これには高周波振動が重畳
されて供給されるため、その高周波振動を各ローパフフ
ィルタ24a〜24dでカットすることにより、路面の
凹凸に応じた減衰力制御を実現しようとするものである
上記マイクロコンピュータ30は、出力側ボートからデ
ジタル値で出力される相対変位に応じた制御信号を、各
減衰力可変ショックアブソーバ6a〜6dに対応して設
置されたD/A変換器構成を有する4個の出力回路33
a、33b、33c及び33dにそれぞれ出力する。こ
れら4個の出力回路33a〜33dには、スイッチング
タイプの駆動トランジスタ34a〜34dがそれぞれ個
別に接続されていて、これらの駆動トランジスタ34a
〜34dに、図示しない直流電源に接続された減衰力可
変ショックアブソーバ6a〜6dの電磁ソレノイド4a
〜4dをそれぞれ接続している。
上記出力回路33a〜33dは、マイクロコンピュータ
30より供給される制御信号C3aの値に応じた駆動信
号を駆動トランジスタ34a〜34dに出力し、これに
より制御信号の値に応じた励磁電流が各駆動トランジス
タ34a〜34dの作動を介して各電磁ソレノイド4a
〜4dに供給される。
而して、マイクロコンピュータ30が、ROMに予め記
憶された、例えば第10図に示す、例えば5 m5ec
毎に実行されるタイマ割込処理プログラムに従って演算
処理を実行する。
すなわち、ステップ■で車速検出信号DVを読み込み、
例えば単位時間当たりのパルス数を計測して車速を算出
し、これを車速検出値Vとして記憶装置のRAMに一時
記憶する。
次いで、ステップ■に移行して、車両が停車中であるか
否かを判定する。この場合の判定は、前記ステップ■で
記憶した車速検出値■を読み出し、■≠0であるか否か
を判定することにより行う。
ここで、車両が停車中であるv=Oのときには、ステッ
プ■に移行して、全ての減衰力可変ショックアブソーバ
6a〜6dを大減衰力に制御する制御信号CS a −
CS dを出力回路333〜33dに出力してからメイ
ンプログラムに復帰する。
一方、ステップ■の判定結果が、車両が走行中である■
≠0のときには、ステップ■以降の減衰力制御処理に移
行する。
減衰力制御処理は、まず、ステップ■において、各変位
量検出手段2a〜2dの検出信号S a −Sdをロー
パスフィルタ24a〜24dで処理したフィルタ出力信
号FaxFdを読み込み、これらをバネ上とバネ下との
間の相対変位の変位量検出値X4  (i=a、b、c
及びd)として記憶装置の所定記憶領域に一時記憶する
。次いで、ステップ■に移行して、変位量検出値Xiの
微分値である単位時間当たりの変化量穴i  (i=a
、b、c及びd)を算出する。
・ 次に、ステップ■に移行して、前記ステップ■で記
憶した変位量検出値Xiと各減衰力可変ショックアブソ
ーバ5i  (i=a、b、c及びd)の伸び側及び縮
み側の境界位置での中立位置変位量Xnとの差値りを算
出し、その差値りが正であるか負であるかを判定する。
この場合の判定は、シリンダチューブ7とピストンロッ
ド8との間の相対変位がショックアブソーバ61の伸び
側頭域にあるか縮み側頭域にあるかを判定するものであ
り、D≧0である伸び側頭域にある状態では、ステップ
■に移行する。
ステップ■では、前記ステップ■で記憶した変化量Xi
を読み込み、これらの値が負であるか正であるかを判定
する。この場合の判定は、ショックアブソーバ61の相
対変位量Xiが車体に伝達力を加える力U振方向(中立
位置XNから離れる方向)であるか又はその伝達力を抑
制する制振方向(中立位置XNに近づく方向)であるか
を判定するものであり、Xi≦0であるときには、その
相対変位が制振方向にあると判定して、ステップ■に移
行する。
ステップ■では、前記減衰力可変ショックアブソーバ6
1を大減衰力に制御する制御信号C3i(i=a、b、
c及びd)を各出力回路33iを介して駆動トランジス
タ34iに出力し、これで割込処理を終了してメインプ
ログラムに復帰する。
また、ステップ■の判定結果が×i〉0であるときには
、その相対変位が加振方向6qあると判定して、ステッ
プ■にf多行する。このステップ■では、減衰力可変シ
ョックアブソーバ61のNTIXソレノイド41に供給
されている励磁電流の値Iが小減衰力時の最小電流値1
m1n(0でもよい)であるか否かを判定する。この場
合の判定は、マイクロコンピュータ30自体が出力して
いる制御信号C3iO値を見ることで行うことができる
この判定の結果が、電磁ソレノイド41に最小電流値以
上の値の励磁電流が供給されている■≠lm1nである
ときには、ステップ[相]に移行して、現在の励磁電流
の値Iから予め設定された所定の補正電流値Δ■を減算
し、次いで、ステップ■に移行するが、電磁ソレノイド
41に最小電流値の励磁電流が供給されているl−lm
1nであるときには、直接ステップ■に移行する。この
ステップ■では、減衰力可変ショックアブソーバ61の
減衰力を小減衰力に制御する制御信号C3iを出力回路
331を介して駆動トランジスタ34iに出力し、これ
で割込処理を終了してメインプログラムに復帰する。
一方、ステップ■の判定結果がD<Oであって、変位量
検出値Xiが縮み欄領域にある状態では、ステップ0に
移行して、前記ステップ■で記憶した変化量Xiを読み
込み、その値が正であるか負であるかを判定する。この
場合の判定も前記ステップ■における判定と同様に、バ
ネ上及びバネ下間の相対変位が車体に対して制振方向に
あるか加振方向にあるかを判定するものであり、文i≧
Oであるときには制振方向にあると判定する。そして、
ステップ■に移行して、前述したように、減衰力可変シ
ョックアブソーバ61を大減衰力に制御する制御信号C
5iを出力回路33iを介して駆動トランジスタ34i
に出力し、これで割込処理を終了してメインプログラム
に復帰する。
また、ステップ0の判定結果が、Xi〈0であるときに
は加振方向にあると判定し、前述したステップ■及びス
テップ[相]と同様に、ステップ0及びステップ■に移
行して、減衰力可変ショックアブソーバ61の電磁ソレ
ノイド41に供給されている励磁電流の値■が小減衰力
時の最小電流値In1nであるか否かを判定し、その判
定の結果が、■≠lm1nであるときには、ステップ■
に移行して、現在の励磁電流の値rから予め設定された
所定の補正電流値Δ■を減算し、次いで、ステップ0に
移行するが、IwIminであるときには、直接ステッ
プ0に移行する。そして、ステ・ノブ■で、減衰力可変
ショックアブソーバ61の減衰力を小減衰力に制御する
制御信号C3iを出力回路33iを介して駆動トランジ
スタ34iに出力し、これで割込処理を終了してメイン
プログラムに復帰する。
ここで、ステップ■〜ステップ■及びステ・ノブ@の処
理で方向判定手段を構成し、ステップ■〜ステップ[相
]、ステップ@及びステップ■の処理と出力回路S3i
とで制御手段を構成している。
次に、作用について説明する。
今、車両が走行を停止している駐車或いは停車状態であ
るものとし、この状態で所定時間毎に第10図の割込処
理が実行されると、まず、ステップ■で車速検出器1の
車速信号DVを読み込み、これに基づいて車速検出値V
を算出する。このとき、車両が停車中であるので■=0
となり、ステップ■で停車中であると判定され、ステッ
プ■に移行して、全ての減衰力可変ショックアブソーバ
6a〜6dを大減衰力に制御する制御信号C3a〜C3
dを出力回路33a〜33dを介して駆動トランジスタ
34a〜34dに出力する。
これにより、駆動トランジスタ34iがオン状態となり
、゛各減衰力可変ショックアブソーバ61の電磁ソレノ
イド4a〜4dに、2つの流体通路11.13間の開口
面積を最小であるOとする最大電流値Imaxの励磁電
流が通電される。そのため、各電磁ソレノイド41が付
勢されて最大吸引力を発揮するので、各ショックアブソ
ーバ61において、プランジャ17が最上部位置まで上
昇し、これによりスプール15が復帰スプリング16の
付勢力に抗して最上部位置まで上昇する。
その結果、透孔14と流体通路13との連通状態が遮断
されて互いに組−シた位置に変位し、2つの流体通路1
1と13との間が完全に遮断された状態となる。そのた
め、2つの流体室A及び3間の流体抵抗が最も大きくな
り、各減衰力可変ショックアブソーバ61の減衰力が最
大に高められる。これにより、車両停止時における乗員
の乗降による車体のあおりを防止して、安定した車体姿
勢を維持することができる。
このステップ■〜ステップ■による停止制御状態が、車
両が走行を開始するまで継続される。
次いで、車両の走行を開始させると、車速検出器lから
の車速検出信号DVの値が車速に応じて変化するので、
ステップ■で算出される車速検出値■がV≠0となる。
そのため、ステップ■からステップ■に移行して、変位
量検出手段2a〜2dの変位量検出信号S a z S
 dを読み込み、これらを相対変位の変位量検出値Xi
として記憶装置の所定記憶領域に一時記憶する。
次に、ステップ■に移行して、前記ステップ■で記憶し
た変位量検出値Xiを読み出し、これを微分して相対変
位の単位時間当りの変位量である変化量×iを算出し、
これらを記憶装置の所定記憶領域に一時記憶する。次い
で、ステップ■に移行して、前記変位量検出値Xiから
、予め設定された中立位置変位置XNを減算し、その差
値りが正であるか負であるかによって、現在のシリンダ
チューブ7とピストンロッド8との間の相対変位が伸び
側頭域にあるか縮み側頭域にあるかを判定する。
このとき、車両の1つの車輪(例えば前左側車輪5a)
が路面上の凹凸を通過することにより、第11図(al
に破線で示す曲線Sの相対変位によって減衰力可変ショ
ックアブソーバ6aのシリンダチューブ7とピストンロ
ッド8との間が相対的に変動すると、その相対変位に対
応して減衰力可変ショックアブソーバ6aの減衰力が太
線で示す曲線Bのように変化し、このときショックアブ
ソーバ6aの減衰力は、同図(blに示す制御モード■
のように制御される。第11図(alにおいて、一点鎖
線で示す曲線りは相対変位に対応した小減衰力時の特性
を、また、二点鎖線で示す曲線Hは相対変位に対応した
大減衰力時の特性を示す。
すなわち、相対変位の変位量検出値Xiが伸び側頭域に
移動すると、ステップ■でD>0と判定されるため、ス
テップ■に移行して、相対変位の変化量)(iが負であ
るか正であるかを判定する。
この場合、第11図(a)において時点tlに至るまで
の、相対変位が中立位置XNから離れる方向、すなわち
加振方向に移動しているときにはxi≧Oと判定される
。そのため、ステップ■に移行して、電磁ソレノイド4
aに通電されている励磁電流の値Iが、2つの流体通路
11.13間の開口面積を最大とするように最小吸引力
(吸引力が0の状態も含む。)を発生する最小電流値l
m1nであるか否かを判定する。このとき、相対変位が
加振方向に移動していて、現在の励磁電流の値■が最大
電流値Imaxとなっているので、ステップ■でI≠I
n1nと判定される。従って、ステップ[相]に移行し
て、現在の励磁電流の値1maxから予め設定された所
定の補正電流値Δ■を減算し、次いで、ステップ■に移
行する。
このステップ■では、前記ステップ[相]の処理に基づ
いて減衰力可変ショックアブソーバ6aの減衰力を、電
磁ソレノイド4aに供給される最大電流値1maxによ
る最大減衰力より少し小さくするための、最大電流値f
axから補正電流値ΔIを減算した値の制御信号C3a
がマイクロコンピュータ30から出力回路33aに供給
される。これにより、減衰力可変ショックアブソーバ6
aの電磁ソレノイド4aに供給される励磁電流の値が当
初より補正電流値61分だけ少なくなり、その補正後の
電流値によって電磁ソレノイド4aの付勢力が若干減少
される。
その結果、スプール15が若干下方に移動するので透孔
14と流体通路13との間が少量開かれ、完全に閉じた
状態よりも少し大きい小開口面積によって2つの流体通
路11.13間が連通された状態となる。これにより、
2つの流体室A及びB間の流体抵抗が小程度に変化し、
減衰力可変ショックアブソーバ6aの減衰力が若干減少
する。
この減衰力補正制御は、電磁ソレノイド4aを流れる電
流の値が最小電流値1m1nとなるまで′a統される。
従って、減衰力可変ショックアブソーバ6aの減衰力は
、第11図(blに示すように、ショックアブソーバ6
aの減衰力が大減衰力から小減衰力まで変化する時間p
1の間は階段状に変化し、その相対変位に基づく減衰力
は、同図(a)で示すように大減衰力から小減衰力まで
所定時間かけて緩やかに変化する。その後、時点t1に
至るまで小減衰力時の曲線りに沿って変化する。
次に、時点t1を越えて相対変位が中立位置XNに近づ
く方向、すなわち制振方向に変化すると、ステップ■で
Xi〈0と判定されるため、ステンプ■に移行して、当
該減衰力可変シヨ・ツクアブソーバ6aを大減衰力に制
御する制御信号C3aを出力回路33aを介して駆動ト
ランジスタ34aに出力する。これにより、駆動トラン
ジスタ34aがオン状態となり、減衰力可変ショックア
ブソーバ6aの電磁ソレノイド4aに最大電流値Ima
xの励磁電流が通電される。
そのため、電磁ソレノイ”ド4aが励磁されて最大吸引
力を発揮するので、その吸引力によってショックアブソ
ーバ6aのプランジャ17が最上部位置まで上昇し、こ
れによりスプール15が復帰スプリング16の付勢力に
抗して最上部位置まで上昇する。その結果、透孔14と
流体通路13との連通状態が遮断されて互いに組鮎した
位置に変位し、2つの流体通路11,13間が完全に遮
断された状態となるため、2つの流体室A及びB間の流
体抵抗が最も大きくなり、減衰力可変ショックアブソー
バ6aが大減衰力に変化する。この減衰力可変ショック
アブソーバ6aの大減衰力状態は、時点L2に至るまで
Sa続される。
次いで、時点t2を越えて相対変位が中立位置X、から
縮み側領域に移動すると、ステップ■でD〈0と判定さ
れるため、ステップ@に移行して、相対変位の変化量X
iが正であるか負であるかを判定する。この場合、時点
t2から次の時点t3に至るまでの、相対変位が加振方
向に移動している状態ではXiくOと判定されるため、
ステップ@に移行して、前記ステップ■と同様に、電磁
ソレノイド4aに通電されている励磁電流の値Iが最小
電流値1m1nであるか否かを判定する。
このとき、時点t2では励磁電流の値Iが最大電流値1
maxとなっているので、ステップ0でI≠1m1nと
判定され、そのため、ステップqに移行して、現在の励
磁電流の値1maxから補正電流値ΔIを減算し、次い
で、ステップ■に移行する。このステップ■では前述し
たように、減衰力可変ショックアブソーバ6aの減衰力
を最大電流値1maxによる最大減衰力より少し小さく
するための、最大電流値Imaxから補正電流値ΔIを
減算した値の制御信号csaが、マイクロコンピュータ
30から出力回路33aに供給される。
これにより、電磁ソレノイド4aに供給される励磁電流
の値が補正電流値61分だけ少なくなり、その補正後の
電流値によって電磁ソレノイド4aの付勢力が若干減少
されるため、スプール15が若干下方に移動するので透
孔14と流体通路13との間が少量開かれ、完全に閉じ
た状態よりも少し大きい小開口面積によって2つの流体
通路11゜13間が連通された状態となる。その結果、
2つの流体室A及びB間の流体抵抗が小程度に変化し、
減衰力可変ショックアブソーバ6aの減衰力が小減衰力
となる。この減衰力補正制御が、電磁ソレノイド4aを
流れる電流の値が最小電流値1m1nとなるまで継続さ
れる。
従って、この場合にも減衰力可変ショックアブソーバ6
aの減衰力は、第11図(b)に示すように、ショック
アブソーバ6aの減衰力が大減衰力から小減衰力まで変
化する時間p2の間は階段状“に変化し、その相対変位
に基づく減衰力が、同図[a)で示すように大減衰力か
ら小減衰力まで所定時間かけて緩やかに変化する。この
小減衰力状態が、時点t3に至るまで小減衰力時の曲線
りに沿って変化する。
その後、時点L3を越えて相対変位が制振方向に変化す
ると、ステップ■の判定の後、ステップ@で文i≧0と
判定されるため、ステップ■に移行して、前述したよう
に、減衰力可変ショックアブソーバ6aの減衰力を大減
衰力に切り換える制御が実行される。この大減衰力状態
は、時点t4に至るまで継続される。
次いで、時点t4を越えて相対変位が中立位置XNから
伸び側領域に移動すると、前述したように、ステップ■
及びステップ■の判定を経てステップ■及びステップ[
相]に移行し、更にステップ■に移行して、減衰力可変
ショックアブソーバ6aの減衰力を逐次的に減少させて
小減衰力にする制御が行われる。
以下、同様の減衰力可変ショしクアブソーバ6aの制御
が繰り返され、このようにして車両の姿勢変化が抑制さ
れる。
かくして、この実施例では、路面の凹凸に基づく車体の
バネ上及びベネ下間の相対変位を変位量検出手段により
検出すると共に、その相対変位の方向を方向判定手段に
より判定し、相対変位が車体の姿勢変化を抑制する制振
方向であるときには減衰力可変ショックアブソーバの減
衰力を大減衰力とし、相対変位が車体に姿勢変化を付与
する加振方向へ変化したときにはその大減衰力を小減衰
力へと所定時間かけて緩やかに切り換えるようにしたた
め、その切換時に、ショックアブソーバに衝撃的な移動
力が発生するのを抑制することができる。従って、ショ
ックアブソーバの自重によって車体が加振されるのを抑
制することができ、車両の乗心地と静粛性とを向上させ
ることができる。
なお、上記実施例では、ショックアブソーバ6にの相対
変位が制振方向から加振方向へ変化するときにはその相
対変位が伸び側頭域であるか縮み側頭域であるかの如何
に拘わらず、ショックアブソーバ61の減衰力を大減衰
力から小減衰力へと所定時間かけて緩やかに切り換える
ようにしたが、第11図(C1及び(dlに示すように
、相対変位が伸び側頭域にある場合にのみ前記制御を実
行するようにしてもよい。
これは、通常の減衰力可変ショックアブソーバでは、相
対変位が縮み側頭域へ移動するときに生起される減衰力
よりも伸び側頭域へ移動するときに生起される減衰力の
方が倍以上大きいという点に着目したものである。かか
る減衰力切換制御は、前記第10図に示したタイマ割込
処理プログラムのうち、ステップ◎及びステップ■の処
理を除いたものとなる。
そのタイマ割込処理プログラムをマイクロコンピュータ
30で実行し、このとき第12図(a)に破線で示す曲
線S2 (第11図(alに示す曲線Sと同一)の相対
変位によって減衰力可変ショックアブソーバ6aのシリ
ンダチューブ7とピストンロッド8との間が相対的に変
動すると、その相対変位に対して減衰力可変ショックア
ブソーバ6aの減衰力が太線で示す曲線B2のように変
化し、このときショックアブソーバ6aの減衰力は、同
図(b)に示す制御モード■のように制御される。同図
(alにおいて、第11図(a)と同一個所には同一の
符合を付している。
すなわち、この実施例の減衰力切換制御を実行すると、
第12図(al、 (blに示すように、相対変位が制
振方向から加振方向へ変化する時点t2において、減衰
力可変ショックアブソーバ6aの減衰力が大減衰力から
小減衰力へと急激に変化するが、縮み側頭域における減
衰力は伸び側頭域における減衰力より大幅に小さいため
、その切換時にもあまり大きなショックが発生すること
がなく、従って、この実施例によっても前記実施例と同
様の効果を得ることができる。
第13図には、マイクロコンピュータ30の処理手順の
他の実施例を示す。
この実施例は、ショックアブソーバ61の相対変位が伸
び側頭域及び縮み側頭域のいずれにある場合にも、その
相対変位が制振方向から加振方向へ変化するときに大減
衰力を小減衰力へ前記減衰力切換制御によって緩やかに
切り換えるばかりでなく、相対変位が加振方向から制振
方向へ変化するときにも小減衰力を大減衰力へ緩やかに
切り換えるようにしたものである。
この実施例では、第14図(a)に示すように、相対変
位の中立位WXNの上下に所定幅の中立領域を設け、シ
ョックアブソーバ6aの相対変位が制振方向へ変位して
いるときには伸び側頭域及び縮み側頭域のいずれの場合
にも中立領域変位量δに達した時点で減衰力を切り換え
始め、その後中立位置XNに達したときに減衰力の切り
換えが終了するようにすると共に、その相対変位が加振
方向へ変位しているときには伸び側頭域及び縮み側頭域
のいずれの場合にも相対変位の変化率が所定値K又は−
に以下となったときに減衰力を切り換え始め、その後相
対変位がピーク値に達したときに減衰力の切り換えが終
了するようにしている。
この減衰力切換制御を実行するためのフローチャートの
一例を第13図に示す。同図において、第10図に示す
ステップと同一ステップには同一の符合を付している。
この第13図に示すタイマ割込処理プログラムのうち、
第10図における処理と異なるステップについて説明す
ると、ステップ■の後に設けたステップ[相]は、シリ
ンダチューブ7とピストンロッド8との間の相対変位が
、ショックアブソーバ61の伸び側中立領域(XN〜+
δ)を除いた中立領域にあるか否かを判定するものであ
る。
すなわち、ステップ[相]では、各減衰力可変ショック
アブソーバ61における、伸び側と縮み側との境界位置
である中立位置変位量xNに該中立位置XNから伸び側
に設定した所定の中立位置変位量δを加算し、その加算
値(XN+6)を、ステップ■で記憶した変位量検出値
Xiから減算して差値D1を算出し、その差値D1が正
であるか負であるかを判定する。その判定の結果、DI
〉0である伸び側頭域にある状態では、ステップ■に移
行する。
ステップ■では、ステップ■で記憶した相対変位の微分
値である変化量X1)E:読み込み、その値が予め設定
された所定値により小さいか否かを判定する。この場合
の判定は、ショックアブソーバ61の相対変位の変化量
文iが所定値以下に低下したか否かを見ることでその相
対変位のピーク時の所定位置手前に達したか否かを判定
するものであり、文i≦にであるときには、その相対変
位がピーク値の所定位置手前まで達したものと判定して
、ステップ[相]に移行する。
このステップ[相]では、減衰力可変ショックアブソー
バ61の電磁ソレノイド41に供給されている励磁電流
の値Iが大減衰力時の最大電流値Imaxであるか否か
を判定する。この場合の判定は、マイクロコンピュータ
30自体が出力している制御信号C3iの値を見ること
で行うことができる。
その判定の結果、電磁ソレノイド41に最小電流値1l
IIinより大きな値の励磁電流が供給されている■≠
Jmaxであるときには、ステップ[相]に移行して、
現在の励磁電流の値Iに予め設定された所定の補正電流
値ΔIを加算し、次いで、ステップ■に移行するが、電
磁ソレノイド41に最大電流値Imaxの励磁電流が供
給されているときには、直接ステップ■に移行する。
一方、ステップ[相]の判定結果がD1≦0であって、
相対変位検出値Xiが伸び側中立領域を除いた伸び側頭
域にない状態では、ステップ■に移行して、前記ステッ
プ■で記憶した変化量Xiを読み込み、その値が負であ
るか正であるかを判定する。
このステップ[相]では、ステップ[相]における判定
とは逆に、各減衰力可変ショックアブソーバ61におけ
る中立位置変位量XNに該中立位置XNから縮み側に設
定した所定の中立位置変位量δを減算し、その減算値(
xN−δ)を、ステップ■で記憶した変位量検出値Xi
から減算して差値D2を算出し、その差値D2が負であ
るか正であるかを判定する。この場合の判定は、シリン
ダチューブ7とピストンロフト8との間の相対変位が、
ショックアブソーバ61の縮み側頭域で且つその縮み側
中立領域(XN−δ)を除いた部分にあるか否かを判定
するもであり、D2く0である状態では、ステップ■に
移行する。
このステップ[相]では、ステップ■で記憶した変化量
)(iを読み込み、その値が予め設定された所定値−に
より小さいか否かを判定する。この場合の判定は、ショ
ックアブソーバ61の相対変位の変化量が所定値位置に
低下したか否かを見ることでその相対変位がピーク値よ
り所定位置手前に達したか否かを判定するものであり、
文i≦−にであるときには、その相対変位が縮み側ピー
ク値の所定位置手前まで達したものと判定して、前記ス
テップ[相]に移行する。そして、減衰力可変ショック
アブソーバ61の減衰力を所定時間かけて緩やかに小減
衰力から大減衰力へと切り換える制御を行う。
また、ステップ[相]の判定結果が)(i>−にである
ときには、ステップ0に移行して、前述したと同様に、
減衰力可変ショックアブソーバ61の減衰力を所定時間
かけて緩、やかに大減衰力から小減衰力へと切り換える
制御を行う。
さらに、ステップ■の判定結果がD2くOであるときに
は、相対変位Xiが中立領域にあるため直接ステップ0
に移行する。
かくして、この実施例によれば、相対変位が制振方向か
ら加振方向へ変化するときに大減衰力を小減衰力へ所定
時間かけて緩やかに切り換えるばかりでなく、相対変位
が加振方向から制振方向へ変化するときにも小減衰力を
大減衰力へ所定時間かけて緩やかに切り換えるため、そ
の切換時にショックアブソーバに衝撃的な移動力が発生
するのをより効果的に抑制することができる。従って、
ショックアブソーバの自重によって車体が加振されるの
を効果的に抑制することができ、車両の乗心地と静粛性
とを大幅に向上させることができる。
ちなみに、上記減衰力を緩やかに切換えることに対して
は、例えばスプール15にチャンファやスパイラル溝を
設け、これらを通過する際の流体抵抗の変化を緩やかに
する機械的手段で対処することもできるが、その場合に
は、減衰力制御の自由度がないため切換時間を任意に設
定することができず、切換時間のチューニングが難しい
という不十分な点がある。
なお、上記いずれの実施例においても、前左側車輪5a
のみが路面凹凸を通過した場合について□説明したが、
他の車輪5b〜5dが路面凹凸を通過したときにも上記
と同様に減衰力可変ショックアブソーバ6b〜6dが制
御される。
また、上記実施例においては、変位量検出手段2a〜2
dとして、検出コイルを使用してシリンダチューブ7と
ピストンロッド8との間の相対変位を検出するようにし
た場合について説明したが、これに限定されるものでは
なく、第15図に示すように、減衰力可変ショックアブ
ソーバ61のピストンロッド8の先端部における車体側
部材40との取付部41に介挿した圧電素子42によっ
て、減衰力可変ショックアブソーバ61に伝達される伝
達力に応じた電圧でなる第16図に示す変位量検出信号
を得4るようにしてもよい。
この場合、路面上の一過性の凹凸を乗り越えたときには
、圧電素子42から、第17図に示すようにピッチング
、バウンシングを伴って車体に伝達される伝達力を検出
することができる。従って、圧電素子42からの変位量
検出信号を第2図の制御装置3に入力することにより、
上記実施例と同様の作用効果を得ることができる。しか
も、車体への伝達力を直接圧電素子で検出するようにし
ているので、相対変位を検出する場合に比較して応答遅
れが少なく、正確な制振制御を行うことができ、優れた
乗心地を確保することができると共に、検出素子として
圧電素子42を適用しているので、組付けが容易である
ばかりでなく安価に構成することができるという利点を
有する。
なお、第15図において、43はコイルスプリング、4
4及び45はスプリングシート、46はマウントインシ
ュレータである。
さらに、他の変位量検出手段としては、車体の各車輪位
置に設けた超音波を使用して路面と車体との間の距離を
測定する距離測定装置等の変位量検出手段を適用するこ
とができる。またさらに、減衰力可変ショックアブソー
バ61としては、上記構成に限定されるものではなく、
制御信号の入力により減衰力を連続して変更し得る構成
を有しさえすれば、任意の減衰力可変ショックアブソー
バを適用することができる。さらに、方向判定手段の他
の例としては、車体に付与される加速度を検出する重力
加速度センサを用いることができることはもちろんであ
る。
また、制御装置3としては、上記構成に限定されるもの
ではなく、減算回路、比較回路、論理回路等の電子回路
で構成することもでき、さらに、制御装置3からデユー
ティ比の異なるパルス出力を出力して、減衰力可変ショ
ックアブソーバ61の減衰力を伝達力に応じて連続的に
変更することも可能である。さらに、上記実施例におい
ては、中立位置変位量XNを予め記憶している場合につ
いて説明したが、車両の停止状態で乗員乗車時の車高変
位量を検出し、これに基づき中立位置変位量を算出する
ようにしてもよい。
なお、上記実施例では、車両のバネ上及びバネ下間の相
対変位量又は車体への伝達力の大きさのみに基づいて減
衰力制御を行う場合に1いて説明したが、これらと同時
に、車速等の他の走行条件を考慮して減衰力可変ショッ
クアブソーバの減衰力を制御することも可能である。特
に、一般的なボトミング制御やローリング制御等におい
ては、高速時には前輪側を高減衰力に且つ後輪側を低減
衰力に制御することがおこなわれるが、車速に応じて前
輪側の減衰力特性を前述したように連続して変化させる
ことにより、より一層車両の操縦安定性を高めることが
できる。
〔発明の効果〕
以上説明してきたように、この発明では、ショックアブ
ソーバを介して車体に付与される伝達力に基づく車両の
ハネ上及びバネ下間の相対変位量を変位量検出手段によ
り、又は、車体への伝達力を伝達力検出手段により検出
すると共に、相対変位又は伝達力の方向を方向判定手段
で判定し、前記検出手段及び方向判定手段からの検出信
号に基づき制御手段により、相対変位又は伝達力が加振
方向に変位しているときには減衰力を小さくし且つ該相
対変位又は伝達力が制振方向に変位しているときには減
衰力を大きくすると共に、その減衰力を大きくするとき
又は該減衰力を小さくするときの少なくとも一方で減衰
力可変ショックアブソーバの減衰力を連続的に変化させ
て所定時間かけて緩やかに切り換えるようにした。その
ため、減衰力の切換時に、ショックアブソーバを車体に
弾性的に連結するためのブシュが弾性変形して該ショッ
クアブソーバに衝撃的な移動力が発生するのを有効に抑
制することができ、そのショックアブソーバの自重によ
って車体が加振されるのを防いで車体に衝撃音が生じる
ことをなくすことができ、従って車両の乗心地と静粛性
とを向上させることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の基本構成を示すブロック図、第2図
はこの発明の一実施例を示すブロック図、第3図はこの
発明の概略構成を示す構成図、第4図はこの発明に適用
し得る減衰力可変ショックアブソーバの一例を示す断面
図、第5図はその電磁ソレノイドの特性を示すグラフ、
第6図は同じく減衰力特性を示す特性曲線図、第7図は
同じく相対変位に対するストロークの関係を示すグラフ
、第8図は変位量検出手段の一例を示すプロ・ツク図、
第9図はその相対変位に対する出力電圧の関係を示すグ
ラフ、第1O図は制御装置の処理手順の一例を示すフロ
ーチャート、第11図(al及び(b)はこの発明の詳
細な説明に供する信号波形図、第12図(al及び(b
)は同じくこの発明の動作の他の実施例の説明に供する
信号波形図、第13図は制御装置の処理手順の他の例を
示すフローチャート、第14図(a)及び(blはその
動作の説明に供する信号波形図、第15図は変位量検出
手段の他の実施例を示す断面図、第16図はその車体伝
達力に対する出力電圧の関係を示すグラフ、第17図は
路面凹凸を乗り越えたときの出力電圧波形を示すグラフ
である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 入力される制御信号の値に応じて減衰力の大きさを連続
    して変更可能な減衰力可変ショックアブソーバと、この
    減衰力可変ショックアブソーバにより連結された車両の
    バネ上及びバネ下間の相対変位量又は車体への伝達力に
    応じた検出信号を出力する変位量又は伝達力の検出手段
    と、前記相対変位又は伝達力の方向に応じた検出信号を
    出力する方向判定手段と、前記変位量又は伝達力の検出
    手段及び方向判定手段からの各検出信号に基づいて相対
    変位又は伝達力が車体の姿勢変化を抑制する制振方向で
    あるときには前記減衰力可変ショックアブソーバの減衰
    力を大きくし、且つ、前記相対変位又は伝達力が車体に
    姿勢変化を付与する加振方向であるときには前記減衰力
    可変ショックアブソーバの減衰力を小さくすると共に、
    その減衰力を大きくするとき又は減衰力を小さくすると
    きの少なくとも一方で当該減衰力を緩やかに切り換える
    よう前記制御信号の値を連続的に変化させて出力する制
    御手段と、を備えたことを特徴とするショックアブソー
    バ制御装置。
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