JPS61130460A - 土中埋設環境での耐応力腐食割れ性に優れたラインパイプ用鋼 - Google Patents
土中埋設環境での耐応力腐食割れ性に優れたラインパイプ用鋼Info
- Publication number
- JPS61130460A JPS61130460A JP25173284A JP25173284A JPS61130460A JP S61130460 A JPS61130460 A JP S61130460A JP 25173284 A JP25173284 A JP 25173284A JP 25173284 A JP25173284 A JP 25173284A JP S61130460 A JPS61130460 A JP S61130460A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel
- corrosion cracking
- cracking resistance
- line pipe
- stress corrosion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は土中埋設されるようなラインパイプ用の鋼に関
し、塗覆装や電気防食などの外面防食が施されたライン
パイプの外面を生ずる応力腐食割れが適切に抑えられる
鋼を提供せんとするものである。
し、塗覆装や電気防食などの外面防食が施されたライン
パイプの外面を生ずる応力腐食割れが適切に抑えられる
鋼を提供せんとするものである。
土中埋設されたラインパイプの外面に応力腐食割れが生
じ破壊される事故が1970年代から米国で発生してい
る。その後の*3I−により、この応力腐食割れは塗膜
の欠陥部などに土中の炭酸塩が濃縮しアルカリ性の炭酸
塩環境が形成されて生じることが明らかとなったO 従来、この応力腐食割れを防止する方法として、塗覆装
にインヒビターを含浸する方法(米国特許第39730
56号等)が採られているが、施工管理が困難であり、
また長期間の使用に対しては信頼性が保証されないと′
いう難点がある0また文献(”5tress Corr
osionCracklng of Mild 5te
el in AnmonlumCarbonate 5
olution’ by Donald Hixs
on。
じ破壊される事故が1970年代から米国で発生してい
る。その後の*3I−により、この応力腐食割れは塗膜
の欠陥部などに土中の炭酸塩が濃縮しアルカリ性の炭酸
塩環境が形成されて生じることが明らかとなったO 従来、この応力腐食割れを防止する方法として、塗覆装
にインヒビターを含浸する方法(米国特許第39730
56号等)が採られているが、施工管理が困難であり、
また長期間の使用に対しては信頼性が保証されないと′
いう難点がある0また文献(”5tress Corr
osionCracklng of Mild 5te
el in AnmonlumCarbonate 5
olution’ by Donald Hixs
on。
H,H,Uhlig Corrosion 32巻19
76年)などで明らかにされている合金元素の効果はい
ずれも5%以上の添加について述べられたものであり、
実用合金としてはコスト的な問題から使用することがで
きない。また、0.1%以上のCを含む材料は基本的に
割れ感性が小さいことが知られているが、製造および施
工時の種々の要因によって生じる脱炭現象のため割れを
生じるという問題がある。
76年)などで明らかにされている合金元素の効果はい
ずれも5%以上の添加について述べられたものであり、
実用合金としてはコスト的な問題から使用することがで
きない。また、0.1%以上のCを含む材料は基本的に
割れ感性が小さいことが知られているが、製造および施
工時の種々の要因によって生じる脱炭現象のため割れを
生じるという問題がある。
このように、従来考えられる手段はいずれも実用上大き
な問題があり、応力腐食割れを防止すべき有効且つ実用
的な手段のないのが現状である。
な問題があり、応力腐食割れを防止すべき有効且つ実用
的な手段のないのが現状である。
本発明はこのような現状に鑑み、合金元素を多量に添加
することなく応力腐食割れの発生を効果的に抑えること
ができるラインパイプ用鈎について検討を重ねた結果、
CrまたはCr−H4o の適量添加により鋼の表面
皮膜を強化すると六もに、これにNi 、 cu を単
独または複合で適量添加することにより応力腐食割れが
生じる環境下での皮膜の安定性が増大し、割れ発生が効
果的に抑えられることを見い出した。
することなく応力腐食割れの発生を効果的に抑えること
ができるラインパイプ用鈎について検討を重ねた結果、
CrまたはCr−H4o の適量添加により鋼の表面
皮膜を強化すると六もに、これにNi 、 cu を単
独または複合で適量添加することにより応力腐食割れが
生じる環境下での皮膜の安定性が増大し、割れ発生が効
果的に抑えられることを見い出した。
このような本発明の第1の基本的特徴とするところは、
C: 0.5wt%以下、Si : 0.35wtチ以
下、Mn: 0.1〜1. 0wt%、Cr : 0.
3〜1.5wt ’Itに0.2〜1.OWt Toの
Ni及び0.1−0.5wt%のCuを単独または複合
して含有し、残部Fe及び不可避不純物からなることに
あり、また第2の基本的特徴とするところは、上記成分
組成に加えMo : 0,2〜1−OWt’jを含有せ
しめることにある。
C: 0.5wt%以下、Si : 0.35wtチ以
下、Mn: 0.1〜1. 0wt%、Cr : 0.
3〜1.5wt ’Itに0.2〜1.OWt Toの
Ni及び0.1−0.5wt%のCuを単独または複合
して含有し、残部Fe及び不可避不純物からなることに
あり、また第2の基本的特徴とするところは、上記成分
組成に加えMo : 0,2〜1−OWt’jを含有せ
しめることにある。
上述したように、本発明は鋼の表面皮膜を強化する元素
としてCrまたはCr + Moを添加するが、これら
の元素だけでは応力腐食割れが生じる環境(−550m
VgB、SCE (冨飽和カロメル電極)付近)で十分
な皮膜安定性を確保できない。そこで本発明では、上記
cr s Moに加え、強化された皮膜の安定化を図る
ための元素としてNi及び/またはCuを添加するもの
であり、これにより応力腐食割れが生じる土中埋設環境
での皮膜の安定性が確保され、割れの発生が防止される
。
としてCrまたはCr + Moを添加するが、これら
の元素だけでは応力腐食割れが生じる環境(−550m
VgB、SCE (冨飽和カロメル電極)付近)で十分
な皮膜安定性を確保できない。そこで本発明では、上記
cr s Moに加え、強化された皮膜の安定化を図る
ための元素としてNi及び/またはCuを添加するもの
であり、これにより応力腐食割れが生じる土中埋設環境
での皮膜の安定性が確保され、割れの発生が防止される
。
以下、本発明の限定理由を説明する。
Crは上述したように鋼の表面皮膜を強化する元素であ
り、0.3wt1未満ではその強化効果が十分でなく、
一方、1.5wt%を超えて添加しても添加量に見合う
効果は期待できない。
り、0.3wt1未満ではその強化効果が十分でなく、
一方、1.5wt%を超えて添加しても添加量に見合う
効果は期待できない。
このためCr量は0.3〜I−5Vt *とする。
Nt及びCuは応力腐食割れ条件下で鋼表面皮口の安定
性を増大させる作用をするものであり、これらは選択的
または複合して添加される。これらのうち、Niは0.
2 wt%未満ではその添加効果が十分でなく、一方、
1.0wt%を超えて添加しても添加量に見合う効果が
期待できず、このためN1flhは042〜1. 0w
t%とする。またCuは0.1 wt%未溝ではその添
加効果が十分でなく、一方0.5wt%を超えて添加す
ると熱間加工性を阻害するものであり、このためCu量
は0.1〜0.5wt%とする。
性を増大させる作用をするものであり、これらは選択的
または複合して添加される。これらのうち、Niは0.
2 wt%未満ではその添加効果が十分でなく、一方、
1.0wt%を超えて添加しても添加量に見合う効果が
期待できず、このためN1flhは042〜1. 0w
t%とする。またCuは0.1 wt%未溝ではその添
加効果が十分でなく、一方0.5wt%を超えて添加す
ると熱間加工性を阻害するものであり、このためCu量
は0.1〜0.5wt%とする。
Cは強度を確保するために必要であるが、高過ぎるきラ
インバイブ用として必要な溶〜接性を劣化させ、このた
め0.5 wt%以下の範囲で含有せしめられる。また
Stは脱酸剤としてo、35wt %以下添加される。
インバイブ用として必要な溶〜接性を劣化させ、このた
め0.5 wt%以下の範囲で含有せしめられる。また
Stは脱酸剤としてo、35wt %以下添加される。
Mnはサルファイドを形成し、適量添加により熱間加工
性を改善する効果があり、このため0.1〜1.0wt
96の範囲で含有せしめられる。
性を改善する効果があり、このため0.1〜1.0wt
96の範囲で含有せしめられる。
MoはCrと共存させることによりこれと同様の作用を
するもので、皮膜強化元素として必要に応じてCrと複
合せしめられる。Moは02wt%未満ではその添加効
果が十分でなく、一方、 1.0wt%を超えて添加し
ても添加量に見合う効果が期待できず、このためその添
加量は0.2〜1. 0wt%とする。
するもので、皮膜強化元素として必要に応じてCrと複
合せしめられる。Moは02wt%未満ではその添加効
果が十分でなく、一方、 1.0wt%を超えて添加し
ても添加量に見合う効果が期待できず、このためその添
加量は0.2〜1. 0wt%とする。
なお、皮膜強化元素としてMoを添加せずCr単独を添
加する場合には、このCr量をj記範囲に右いて高目に
設定することが好ましい。
加する場合には、このCr量をj記範囲に右いて高目に
設定することが好ましい。
このような成分系の本発明鋼は、ラインパイブに適用し
た場合、土中埋設環境下において発生する応力腐食割れ
に対し高度の抵抗力を有するものである。
た場合、土中埋設環境下において発生する応力腐食割れ
に対し高度の抵抗力を有するものである。
第1表に示す成分組成の本発明鋼及び比較鋼を製造し、
その耐応力腐食割れ性を調べた。
その耐応力腐食割れ性を調べた。
その結果を同表に合せて示す。耐応力腐食割れ性の評価
は、170 f/1(N)IJz co3溶液を70℃
に加熱した環境で定荷重の負荷を施し、割れの破断時間
を測定することにより行った。
は、170 f/1(N)IJz co3溶液を70℃
に加熱した環境で定荷重の負荷を施し、割れの破断時間
を測定することにより行った。
この測定では、ラインパイプ表面の腐食条件を再現する
ため、ポテンシオスタットにより試験片の電位を−55
0mVo8.SCEに保持した。
ため、ポテンシオスタットにより試験片の電位を−55
0mVo8.SCEに保持した。
なお、破断時間については、300時間で破断しないも
のが割れ感受性がないものとされている。
のが割れ感受性がないものとされている。
以上述べた本発明のラインパイプ用鋼によれば、合金元
素を多量に添加することなく、土中埋設環境での優れた
耐応力腐食割れ性を得ることができ、耐久性のあるライ
ンパイプ用材料を低コストで提供することができる効果
がある。
素を多量に添加することなく、土中埋設環境での優れた
耐応力腐食割れ性を得ることができ、耐久性のあるライ
ンパイプ用材料を低コストで提供することができる効果
がある。
特許出願人 日本鋼管株式会社
発 明 者 松 島 巌同
正 村 克 身代理人
弁理士 吉 原 省 三岡 同
高 橋 清同 弁護士
吉 原 弘 子手続補正書 昭和60年Y月28日 特許庁長官 志 賀 学 殿 (特許庁審査官 殿)
1、事件の表示 昭和 62年 特 許 願第2.5/73;!号2、
JAIjlJの名祢 (412) 日本#II管株式会社 4代理人 5 補正命令の日付 昭和w年3月ら日 補 正 内 容 本原明細書第2頁19行目から第3買2行目にかけてr
(@Str@am Corroalon ・−−−−
−−−・−・−32巻1976年)」とあるを以下のよ
うに訂正する。
正 村 克 身代理人
弁理士 吉 原 省 三岡 同
高 橋 清同 弁護士
吉 原 弘 子手続補正書 昭和60年Y月28日 特許庁長官 志 賀 学 殿 (特許庁審査官 殿)
1、事件の表示 昭和 62年 特 許 願第2.5/73;!号2、
JAIjlJの名祢 (412) 日本#II管株式会社 4代理人 5 補正命令の日付 昭和w年3月ら日 補 正 内 容 本原明細書第2頁19行目から第3買2行目にかけてr
(@Str@am Corroalon ・−−−−
−−−・−・−32巻1976年)」とあるを以下のよ
うに訂正する。
「(炭駿アンモニウム溶液中に詔ける軟鋼の応力腐食割
れ”ドナルドヒクンン、 H,H。
れ”ドナルドヒクンン、 H,H。
Claims (2)
- (1)C:0.5wt%以下、Si:0.35wt%以
下、Mn:0.1〜1.0wt%、Cr:0.3〜1.
5wt%に0.2〜1.0wt%のNi及び0.1〜0
.5wt%のCuを単独または複合して含有し、残部F
e及 び不可避不純物からなる土中埋設環境で の耐応力腐食割れ性に優れたラインパイ プ用鋼。 - (2)C:0.5wt%以下、Si:0.35wt%以
下、Mn:0.1〜1.0wt%、Cr:0.3〜1.
5wt%、Mo:0.2〜1.0wt%に0.2〜1.
0wt%のNi及び0.1〜0.5wt%のCuを単独
または複合して含有し、残部Fe及び不可避不純物か らなる土中埋設環境での耐応力腐食割れ 性に優れたラインパイプ用鋼。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25173284A JPS61130460A (ja) | 1984-11-30 | 1984-11-30 | 土中埋設環境での耐応力腐食割れ性に優れたラインパイプ用鋼 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25173284A JPS61130460A (ja) | 1984-11-30 | 1984-11-30 | 土中埋設環境での耐応力腐食割れ性に優れたラインパイプ用鋼 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61130460A true JPS61130460A (ja) | 1986-06-18 |
Family
ID=17227128
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25173284A Pending JPS61130460A (ja) | 1984-11-30 | 1984-11-30 | 土中埋設環境での耐応力腐食割れ性に優れたラインパイプ用鋼 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61130460A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002080938A (ja) * | 2000-09-08 | 2002-03-22 | Nkk Corp | 耐土壌腐食性および耐震性に優れた圧延形鋼およびその製造方法 |
-
1984
- 1984-11-30 JP JP25173284A patent/JPS61130460A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002080938A (ja) * | 2000-09-08 | 2002-03-22 | Nkk Corp | 耐土壌腐食性および耐震性に優れた圧延形鋼およびその製造方法 |
JP4505966B2 (ja) * | 2000-09-08 | 2010-07-21 | Jfeスチール株式会社 | 耐土壌腐食性および耐震性に優れた圧延形鋼およびその製造方法 |
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