JPS5854916B2 - タイキユウシツニジユウヒフクア−クヨウセツボウ - Google Patents

タイキユウシツニジユウヒフクア−クヨウセツボウ

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JPS5854916B2
JPS5854916B2 JP14138975A JP14138975A JPS5854916B2 JP S5854916 B2 JPS5854916 B2 JP S5854916B2 JP 14138975 A JP14138975 A JP 14138975A JP 14138975 A JP14138975 A JP 14138975A JP S5854916 B2 JPS5854916 B2 JP S5854916B2
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JP
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coating
moisture absorption
outer layer
amount
welding
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JP14138975A
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武夫 久保
功輝 佐藤
昇 坂本
武春 石川
州偉 赤塚
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JFE Steel Corp
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Kawasaki Steel Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は心線の1わりに内、外二重の被覆を施した、
耐吸湿二重被覆アーク溶接棒に関するものである。
一般に被覆アーク溶接棒は、鋼心線の1わりに溶接フラ
ックスとしての機能をもつ各種鉱石粉や金属または合金
粉などの各種被覆剤を、ケイ酸ソーダやケイ酸カリなど
の固着剤を用いて塗装したのち、低水素系溶接棒では約
350℃に、その他の溶接棒では100〜350℃程度
に加熱するという工程により製造されている。
このようにして製造された溶接棒は、耐吸湿性の点で十
分でなく、吸湿によって溶接金属中の水素量が多くなる
ために耐われ性むよびその他の機械的性質を劣化させた
り、また溶接時のアーク電圧の上昇、アークの不安定化
を来しあるいは溶込みが過大になったりして作業性を阻
害し、その結果ブローホールの発生を助長するなどの現
象が起る。
そこで現在市販されている被覆アーク溶接棒のほとんど
は、使用前にあらためて所定の条件(70〜350℃、
30〜60分)で再乾燥を施したのち、できるだけ早急
に使用することが健全な溶接金属を得るために必須の条
件となっている。
発明者らはすでに上述したような諸欠点を排除して被覆
剤の耐吸湿の向上を図り溶接金属中の水素量を低減する
方法につき、特開昭48−65133号公報記載の発明
に開示したように固着剤としてのケイ酸ソーダやケイ酸
カリの一部あるいは全部をケイ酸リチウムに置換するこ
との有利性を究明した。
この発明はその後さらに進んだ研究により二重被覆構造
を有する被覆アーク溶接棒につき、その外層被覆の全被
覆に対する断面積比率を20〜70φとし、かつ外層被
覆のみその被覆用固着剤量の少くとも1/3を占めるケ
イ酸リチウムの配合による耐吸湿性強化処理を施すこと
により、とくにすぐれた耐吸湿性と溶接作業性を共に満
足しつつ、かつ、より低廉に溶接棒を生産、製造し得る
事を見出したものである。
この発明の目的は二重被覆アーク溶接棒の外層被覆剤の
みに上記耐吸湿性強化処理を施すことによって、アーク
現象にもつとも強く影響する心線近傍の内層被覆剤につ
いては従来通りの長所を堅持したフラックスの機能をそ
の11活かすことができ、したがって被覆の耐吸湿化に
伴ってややもすれば起りがちなアーク電圧の上昇、アー
クの不安定化などの溶接作業性の欠陥を生ずるおそれな
く耐吸湿性の向上を有利に実現することができ、同時に
高価なケイ酸リチウムの使用が外層被覆剤のみへの耐吸
湿性強化成分としての添加で十分なので、その分だけ被
覆全体としてのケイ酸リチウムの添加量が軽減でき、溶
接棒コストに対する影響も僅少にとどめることができる
ことに基いて技術的、経済的にすぐれた溶接棒を提供す
ることにある。
*さて第1
図にこの発明に従う二重被覆アーク溶接棒の断面を示し
、1は心線、2は内層被覆、3は外層被覆である。
また第2図は、内外層被覆剤を合計した被覆剤組成を第
1表のとお−りとした、4.0rran低水素系被覆溶
接棒について、内層被覆2訟よび外層被覆3との被覆断
面積比率50:50の2重被覆構造とし、30℃−80
係(R,H)の雰囲気下に放置して経時的に被覆剤中の
含水量の変化を重量法により測定した結果を示したグラ
フである。
図中Aはこの発明の溶接棒の成績であり、外層被覆3の
固着剤としてケイ酸リチウム溶液を外層被覆剤ioo重
量部に対し15重量部添加し、一方内層被覆2の固着剤
にはケイ酸ソーダ溶液を内層被覆剤100重量部に対し
15重量部添加して溶接棒としたものの結果である。
なおここで用いたケイ酸リチウム溶液とはLi2O3優
、5i0222%、モル比3.7であり、またケイ酸ソ
ーダ溶液はNa2011%、S i 0223多、モル
比2.2であった。
これに対しA′はAと全く逆に内層被覆2の方の固着剤
としてケイ酸リチウム溶液、外層被覆3の固着剤にはケ
イ酸ソーダ溶液を用いた二重被覆溶接棒、またBは固着
剤にケイ酸ソーダを用いた一般市販の低水素系一重被覆
アーク溶接棒、A“は同じくケイ酸リチウム溶液を用い
た一重被覆アーク溶接棒の吸湿量をそれぞれ比較したも
ので、これらの場合の固着剤の添加量は被覆剤100重
量部に対して何れも15重量部とした。
なお被覆剤を心線に塗装するに際しては被覆剤への固着
剤添加量に制約があるときは、必要に応じて適量の水を
添加してもあるいはさらに固着剤のモル比が多少異なっ
ても成績に殆どかわりがない。
第2図よりこの発明に従い外層被覆3の固着剤にケイ酸
リチウムを使用した場合Aの吸湿量は、25時間の放置
で、一重被覆のケイ酸ソーダ固着剤Bの場合の吸湿量が
19斜であるのと比べて約1/3の0.6 %に減少す
ることがわかり、これによって一重被覆すなわち全被覆
の固着剤をケイ酸リチウムにした場合A“とほぼ同等の
すぐれた耐吸湿効果を示すことが明らかである。
これに反しA′のごとく被覆剤の内層被覆2のみ固着剤
にケイ酸リチウムを用いた場合A′の吸湿量は1.8%
(25時間放置)になりBとほぼ同等の吸湿量を示し、
何ら耐吸湿効果は現われないことが知れる。
次に第2表は第2図に示したA、A’ 、A“およびB
の各溶接棒について30℃−80%(R。
H)の恒温恒湿室に25時間放置した場合における吸湿
量とJISz 3212−1967に準じて行なった
溶接金属100グ中の拡散性水素量との関係を示し、こ
こに拡散性水素量は吸湿量と明らかな相関関係があり、
この発明により二重被覆の外層被覆剤にケイ酸リチウム
溶液を固着剤に用いて耐吸湿化したAは、一重被覆につ
いて耐吸湿化されたA“とほぼ同等の効果を示すことが
第2表の結果からも確認される。
第3表は二重被覆の内、外層被覆2ち・よび3の固着剤
についてケイ酸ソーダむよびケイ酸カリ溶液をケイ酸リ
チウム溶液に種々置換し、かつ内外両層の被覆断面積比
を変化させた場合における吸湿時間と吸湿量との関係に
ついて示したものである。
ここに用いたケイ酸リチウム、ケイ酸ソーダ溶液は前例
と同じり、またケイ酸カリウム溶液は、K2O13,7
優、5in226.8俤、モル比3.1であった。
同表からも明らかなごとく、外層被覆3の固着剤にケイ
酸リチウムを使用した溶接棒の外層被覆の断面比率と吸
湿量とは明らかな相関関係を有する。
すなわちA1〜A7のように外層被覆の全被覆断面に対
する面積比率(以下外層被覆率という)が増加するにつ
れて吸湿量は次等に減少する。
外層被覆率で10φではA1 に示されるごとく吸湿量
がなむ多くて一重被覆につき耐吸湿処理を施さなかった
場合のBt B1 、B2の吸湿量とあ1りちがわない
これは外層被覆率が10φ以下では耐吸湿強化処理を施
さない内層被覆2を十分覆うだけの外層被覆3を形成す
るにはなむ不十分で、内層被覆2の部分突出あるいは外
層被覆3の微小クラックあるいはボイドなどによって、
耐吸湿強化処理を施さない内層被覆2での吸湿現象が外
面に現われてくるものと理解される。
従って耐吸湿性を満足させる為の外層被覆3の外面被覆
率は20%以上でなければならない。
筐た第3表により外層被覆3の固着剤にケイ酸リチウム
溶液とケイ酸ソーダ溶液の混合あるいはケイ酸カリ溶液
との混合を用いた場合A8〜A13の比較についても同
時に示したように、ケイ酸リチウム1容に対してケイ酸
ソーダまたはケイ酸カリの2容以下の範囲で混ぜて使用
しても、十分満足できる耐吸湿効果が得られることが明
らかである。
しかしこれに反しケイ酸リチウム1容に対して3容のケ
イ酸ソーダ捷たはケイ酸カリを混用したC1.C2では
ケイ酸リチウムの濃度が薄いため、耐吸湿効果は明らか
に劣化している。
一方溶接作業性に注目した場合には、外層被覆3の外層
被覆率がかなり小さいとき、それが70係1での間では
外層被覆3の固着剤としてのケイ酸ソーダあるいはケイ
酸カリに対する、ケイ酸リチウムによる置換に由来する
ような溶接作業性への影響、とくにアークの安定性むよ
びスパッターの発生などに対する影響は、はとんど問題
とならないが、外層被覆3の外層被覆率が70優をこえ
る、A6.A7の被覆を有する溶接棒にあっては外層被
覆3の固着剤成分の溶接アークに与える影響が強く現わ
れる結果、外層被覆3に使用したリチウムの電離電圧が
6.4ボルトで、カリウム(4,3ボルト)、ナトリウ
ム(5,1ボルト)に比し高いことに起因してアーク不
安定となり、その結果スパッターの発生の増加、アーク
の中断など溶接性を著しく劣化させるに至ることが判明
した。
従って二重被覆における耐吸湿処理を施した外層被覆率
は20〜70%1での範囲にすることが必要である。
帝来 なお第3表中At AOt A4の結果からも明らかな
ように内層被覆の固着剤についてはケイ酸ソーダ、ケイ
酸カリおよびそれらの混合物などその種類の如何に拘ら
ず殆んど耐吸湿効果に影響を受けない。
ところが汎用性の高いD4301.D430°3゜D4
313系溶接棒のごとき一般市販溶接棒の被覆剤組成は
第4表に示されるもので構成される。
七の被覆剤成分は先に述べた低水素系溶接棒の場合と同
様に、 石英、ケイ砂、長石、マイカ、カオリン、タルク、ルチ
ール、酸化チタン、イルミナイト、炭酸マンガン、二酸
化マンガン、ケイ酸マンガン、菱マンガン、石灰石、ケ
イ灰石、赤鉄鉱、磁鉄粉、マグネサイト、炭酸マグネシ
ウム、蛍石、to−よび氷晶石などの鉱石類粉体、 脱酸剤あるいは合金成分としてのマンガン、シリコン、
アル□ニウム、チタン、モリブデン、ニッケル、クロム
、鋼、ボロンなどの金属あるいは鉄合金粉や鉄粉、 さらにコーンスターチ、セルローズ、ツルピッ、ト、デ
キストリン、木粉、綿屑などの有機物質を用い、ケイ酸
塩水ガラスを固着剤とする。
これらのうち、耐吸湿性に関係するものは有機物質の種
類と量、ち−よびケイ酸塩水ガラスの種類による影響が
、支配的であり鉱石粉や金属粉の影響をほとんど受けな
い。
これらの溶接棒のうち第5表に、内外層の被覆剤を合計
した被覆剤組成を示したD4301溶接棒(直径5.0
mm )を主として、この発明の適用を試みた試験成
績を第6表に示し、同時にD4303t、−よびD43
13の若干の結果についても併記した。
これらの結果は前述した低水素系溶接棒にち・ける場合
の耐吸湿効果と全く同様の傾向を示し、被覆系によって
耐被湿効果にかわりないことが確認された。
な釦以上のべたところのほか、この発明はD4326.
D4327.D4340あるいはD5016.D701
6.D8016などの被覆溶接棒にも適用することがで
き、さらには何れの場合も内外層各被覆剤が同一組成で
あると否とにかかわりなく渣た棒径が実用の範囲で異な
る場合であっても上に例示したと同様な成績が得られる
また上述試験に用いた固着剤成分はすでにのべたところ
のほか各様なモル比濃度で使用することができ、その添
加量は被覆剤の種類や粒度により、加減すべきであるが
、被覆剤101g当り10〜1stの範囲が適当である
以上詳述したように、この発明の二重被覆アーク溶接棒
はその外層被覆の全被覆断面に対する面積比率を特定す
るとともに外層被覆の固着剤として、ケイ酸カリまたは
ケイ酸ソーダなどの一部あるいは全部を、ケイ酸リチウ
ムと置換して、耐吸湿性のすぐれた被覆層を作ることに
より、耐吸湿強化処理を行なわない内層被覆層をも吸湿
から保護して被覆棒全体の耐吸湿性能を向上し、しかも
内層被覆剤の溶接アーク現象に与える特長をその11活
かすことができる。
従って通常の保管条件下では使用前に再乾燥を行わなく
ても溶接アークに対する影響、あるいはブローホール発
生などの影響もなく使用でき、さらには溶接棒あるいは
外層被覆剤の種類の如何を問わず広範囲に適用できるも
ので、その工業的価値は非常に大である。
な釦この発明による溶接棒はアークが安定で、スパッタ
ーも少iくビード下割れの発生やX線検査による気孔等
の欠陥の発生もなく、従来の加熱、乾燥直後の被覆アー
ク溶接棒に比べても伺ら遜色がない。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明による二重被覆アーク溶接棒の断面図
、第2図は耐吸湿性の改善効果を市販溶接棒および比較
溶接棒と対比して示したグラフである。 1・・・心線、2・・・内層被覆、3・・・外層被覆。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 心線のまわりに二重被覆を有し、その外層被覆の全
    被覆断面に討する面積比率か20〜70%でありかつ、
    外層被覆のみ、その被覆用固着剤量の少くとも1/3を
    占めるケイ酸リチウムを含有することによりなる耐吸湿
    性二重被覆アーク溶接棒。
JP14138975A 1975-11-26 1975-11-26 タイキユウシツニジユウヒフクア−クヨウセツボウ Expired JPS5854916B2 (ja)

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