JPS61130321A - ポリアミドイミド樹脂組成物およびその製造方法 - Google Patents

ポリアミドイミド樹脂組成物およびその製造方法

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JPS61130321A
JPS61130321A JP59252348A JP25234884A JPS61130321A JP S61130321 A JPS61130321 A JP S61130321A JP 59252348 A JP59252348 A JP 59252348A JP 25234884 A JP25234884 A JP 25234884A JP S61130321 A JPS61130321 A JP S61130321A
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polyamide
derivative
resin composition
aromatic
nylon
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JP59252348A
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Misao Wake
操 和気
Tetsuo Hoshino
哲夫 星野
Tatsumi Hirano
辰美 平野
Hiroaki Nakamura
宏明 中村
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SWCC Corp
Original Assignee
Showa Electric Wire and Cable Co
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] 本発明は電気絶縁ワニス等として有用で新規なポリアミ
ドイミド樹脂組成物およびその製造方法に関する。
[発明の技術的背景とその問題点] 省資源、省エネルギーの必要性と周辺機器の小型化、軽
量化に伴ない電気機器自体の高性能、小型化が進められ
ている近年において、耐熱性、機械的特性、電気的特性
、経済性のバランスのとれているポリアミドイミド樹脂
は電気絶縁ワニスを始めとする絶縁材料の分野において
その重要性が増大している。
従来から、トリメリット酸無水物と芳香族ジイソシアネ
ートを、例えばN−メチル−2−ピロリドン、ジメチル
アセトアミド等の非プロトン系極性溶媒中で反応させる
ことにより高重合度のポリアミドイミド樹脂組成物が得
られることは公知である(例えば特公昭44−1927
4号)。
しかしこの方法に用いられる極性溶媒の吸湿性が強く、
疑似ゲル化現象、白濁現象等がワニス使用時に起り易い
ためワニスの保管、管理が困難であるという難点を有し
ていた。更に特殊な非プロトン系極性溶媒を用いるため
ワニスの価格が高くなり工業的有用性に乏しいという難
点も有していた。
このため電気絶縁ワニスの溶媒として極めて一般的に用
いられているフェノール系溶媒を用いたポリアミドイミ
ド樹脂の提案が多くなされている(例えば特公昭51−
23999号、特公昭56−17374号、待合111
i 56−22330号、特公昭56−34210号)
しかし、単にトリメリット酸無水物と4.’4’ −ジ
フェニルメタリンイソリアネートのような芳香族ジイソ
シアネートをフェノール系溶媒中で反応させてポリアミ
ドイミド樹脂を得ようとしても、白濁沈澱してしまうか
又は均一溶液を得ようとしてフェノール系溶媒の沸点以
上の高温下で反応させても末端にアリールエステル等が
生成してしまい実用的な絶縁ワニスに供しうる高分子量
ポリマ−が得られないのが実状である。
また脂肪族ジカルボン酸、ラクタム等を用いた場合には
、フェノール系溶媒に対する溶解性は向上するが、その
反面耐熱性、特に絶縁電線とした時の耐熱軟化温度が芳
香族ポリアミドイミド樹脂と比較して劣るという難点を
有している。
[発明の目的] 本発明者は三塩基酸無水物と芳香族ポリイソシアネート
の反応を種々検討したところ、ポリアミド樹脂共存下の
反応において極めてa重合度のポリマーが得られること
、および共存するポリアミド樹脂と生成した芳香族ポリ
アミドイミド樹脂が一体となり耐熱性、溶解性の優れた
新規なポリアミドイミド樹脂が得られること、および該
樹脂のフェノール系溶液中にフェノール類でマスクされ
た芳香族ポリイソシアネートを配合することにより成膜
性の優れた樹脂が得られることを見出した。
本発明はかかる知見に基づきなされたもので、上述した
従来の欠点のないポリアミドイミド樹脂組成物およびそ
の製造方法を提供しようとするものである。
[考案の概要コ すなわち、本発明のボアミドイミド樹脂組成物は、三塩
基酸無水物又はその誘導体とポリイソシアネート又はそ
の誘導体とを、ポリアミド樹脂共存下において反応させ
てなることを特徴とするポリアミドイミド樹脂組成物、
並びに前記樹脂組成物に、更にフェノール類でマスクさ
れた芳香族ポリイソシアネートを配合してなるポリアミ
ドイミド樹脂組成物およびそれらの製造方法を提供しよ
うとするものである。
本発明に使用される三基基R無水物又はその誘導体は、
例えば式(I)、(If)で示される芳香族トリカルボ
ン酸、芳香族トリカルボン酸エステル、芳香族トリカル
ボン酸無水物等が用いられる。
R2(COOR+ )3  ・・・・・・・・・・・・
・・・(I)一般的には、耐熱性、高い反応・性、経済
性等の見地よりトリメリット酸無水物が好適である。
なお本発明においては使用する三塩基酸無水物又はその
fflW体の一部(例えば5モル%以下)をピロメリッ
ト酸無水物、3.3’ 、4.4’ −ベンゾフェノン
テトラカルボン酸無水物、3.3’ 、4.4’ −ジ
フェニルテトラカルボン酸無水物、ブタンテトラカルボ
ン酸無水物等の四塩基酸無水物又はその誘導体、テレフ
タル酸、イソフタル酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸
、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スペリン酸、
アゼライン酸等の二塩基酸又はその誘導体に置換えるこ
ともできる。
本発明に使用するポリイソシアネート又はその誘導体と
しては脂肪族、脂環族、芳香族のジイソシアネートが主
に用いられる。適当なジイソシアネートとしては、例え
ばエチレンジイソシアネート、トリメチレンジイソシア
ネート、テトラメヂレンジイソシアネート、ペンタメチ
レンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、ヘプタメチレンジイソシアネート、オクタメチレン
ジイソシアネート、ノナメチレンジイソシアネート、デ
カメヂレンジイソシアネート、トリメチルへキサメチレ
ンジイソシアネート、モルフォリンジイソシアネート、
シクロヘキサンジイソシアネート、3,9−ビス(3−
イソシアン酸プロピル)2.4,8.10−テトラオキ
サスピロ[5・ 5]ウンデカン、4,4′ −ジフェ
ニルメタリンイソリアネート、4,4′ −ジフェニル
エーテルジイソリアネート、4.4′ −ジフェニルプ
ロパンジイソシアネー1−14.4′ −ジフェニルス
ルホンジイソシアネ−1−、3,3’ −ジフェニルス
ルホンジイソシアネート、4.4′ −ジフェニルスル
フイツトジイソシアネート、3.3′ −ジメチル−4
,4′ −ジフェニルメタリンイソリアネート、3,3
′ −ジクロロー4.4′ −ジフェニルメタリンイソ
リアネート、3.3’ −−ジメチル−4,4′ −ビ
スフェニルジイソシアネート、3.3′ −ジメトキシ
−4,4′ −ビスフェニルジイソシアネート、4.4
′ −とスフェニルジイソシアネート、I−フェニレン
ジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、
2.4−トリレンジイソシアネート、2.6−トリレン
ジイソシアネート、I〜ルキシリレンジイソシアネート
p−キシリレンジイソシアネート等があり、これらは単
独又は混合して使用することができる。
ジイソシアネート以外のポリイソシアネートとしては、
例えば、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネート
、4.4’ 、4“−トリイソシアネートトリフェニル
メタン、2.2’ 、5.5’ −テトライソシアネー
ト−4,4′ −ジメチルジフェニルメタン、2,4.
4’ −ジフェニルエーテルトリイソシアネート、トリ
ス(4−メチル−3−イソシアネートフェニル)イソシ
アヌレート等をあげることができる。
またポリイソシアネートのイソシアネート基をフェノー
ル、クレゾール、キシレノール等でマスクしたポリイソ
シアネート誘導体も使用することができる。
これらのポリイソシアネートは得られるポリアミドイミ
ド樹脂組成物の耐熱性、機械的性質等の要求特性により
適宜選択されるが、電気絶縁ワニスとして特に要求され
る絶縁皮膜の耐熱性、機械的特性、経済性の点から芳香
族ジイソシアネート類が好ましく、更にその中で4.4
′ −ジフェニルメタリンイソリアネート、2,4−ト
リレンジイソシアネート、2.6− トリレンジイソシ
アネート、m−キシリレンジイソシアネート、p−キシ
リレンジイソシアネート、4.4′ −ジフェニルエー
テルジイソリアネート又はこれらのジイソシアネートが
フェノール類でマスクされた誘導体を単独又は混合して
使用することが前記特性を具現化する上で特に好ましい
三塩基酸無水物又はその誘導体とポリイソシアネート又
はその誘導体との反応に際し共存されるポリアミド樹脂
は、ポリマー鎖の主要な一部分としてアミド基が繰返さ
れていて、かつアルキレン基が結合されたものが多数集
まってできた線状合成高分子である通常分子1io、o
oo以上のナイロンが使用できる。
このようなナイロンしとては、例えばナイロン6、ナイ
ロン66、ナイロン610、ナイロン11、ナイロン1
2、および2種以上のホモナイロンの七ツマ−を混合し
て重合させることにより得られる共重合ナイロン等があ
り、これらは単独又は混合して使用される。
三塩基酸無水物又はその誘導体とポリイソシアネート又
はその誘導体とのポリアミド樹脂共存下における反応は
、有機溶媒の存在下において 150〜250℃の温度
で2〜20時間反応せしめることにより行なわれる。
本発明に好適な有機溶媒としては、フェノール、0−ク
レゾール、■−クレゾール、p−クレゾール、各種のキ
シレノール酸、各種のクロルフェノール類、ニトロベン
ゼン、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルボルムア
ミド、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルホスホルア
ミド、ジメチルスルホオキサイド等があり、これらと併
用できる溶媒としてはベンゼン、トルエン、高沸点炭化
水素類(例えば丸善石油製スワゾール1000、スフゾ
ール15001.日本石油製日石ハイゾール100、等
)、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート
等がある。
待に好ましい反応溶媒は出発物質に対する溶解性、およ
び得られる樹脂溶液の安定性、成膜性、経済性等の見地
からフェノール、クレゾール、キシレノール等のフェノ
ール系溶媒であり、電気絶縁ワニスとして用いられる場
合の溶媒には、前記フェノール系溶媒と高沸点の芳香族
炭化水素系溶媒の混合物が好適である。
三塩基酸無水物又はその誘導体とポリイソシアネート又
はその誘導体との配合割合は、三塩基酸無水物又はその
誘導体を2当吊として、ポリイソシアネート又はその誘
導体のイソシアネート基当り1当量とした場合、当量化
でほぼ1対1が好ましい。しかしいずれか一方の10当
間%以下の過剰は許容される範囲である。本発明の合成
反応におけるポリアミド樹脂の働きは、明確ではないが
、三塩基酸無水物又はその誘導体とポリイソシアネート
又はその誘導体との反応を著るしく促進すること、得ら
れた樹脂が優れた溶解性を示すこと、および赤外チャー
ト、熱重量分析、ゲル浸透クロマトグラフによる分子量
分布測定結果等から生成した芳香族ポリアミドイミド樹
脂と合成時に使用したポリアミド樹脂が相互に反応し一
体化していることが推測されることから、三塩基酸無水
物又はその誘導体とポリイソシアネート又はその誘導体
との反応においてポリアミド樹脂がマトリックス効果を
示すと同時にポリアミド樹脂のアミド基を中心に高分子
化反応が起っているものと考えられる。
このためポリアミド樹脂の使用割合は、マトリックス効
果を発現させるのに充分な盪又は得られる樹脂の使用目
的、要求特性に応じて変えることができる。例えば電気
絶縁ワニスとして使用する場合、樹脂分全体に対し3〜
40重層%が好適である。3重量%未満であると充分な
マトリックス効果を示さず、40重量%を越えると絶縁
ワニスより得られるエナメル線の耐熱性が低下する。一
方フィルム又は成型品として使用する場合にはポリアミ
ド樹脂を40重量%以上使用することも要求特性に応じ
て可能となる。
三塩基酸無水物又はその誘導体とポリイソシアネート又
はその誘導体とポリアミド樹脂は反応開始時に同時に仕
込んでも良く、また一方を溶剤に溶解させておき他方を
一時に、または数回に分けて仕込むことも出来、特に仕
込方法について制限はない。しかしながらポリアミド樹
脂は反応開始時から仕込むのが高分子量ポリアミドイミ
ド樹脂を得るためには特に好ましい。一方電気絶縁ワニ
スとして用いる場合には、エナメル皮膜となる焼付工程
においても反応が進行するので、ワニス合成段階におい
ては比較的反応の後半にポリアミド樹脂を加えることも
出来る。
前記反応は無触媒下おいて充分に進行するがイソシアネ
ートの反応に通常用いられる触媒により本発明の反応を
促進することができる。
適当な触媒の例としては、−酸化鉛、ホウ酸、ナフテン
酸鉛、亜鉛等のナフテン酸の金属塩、リン酸、ポリリン
酸、トリエチルアミン等があり、好適な使用量は仕込時
の固型分当り0.01〜5重量%である。
フェノール系溶媒中での反応は、70℃付近から脱炭酸
ガスの発泡を伴ないながら始まり、通常は180〜21
0℃、3〜12時間の反応条件で実用的な高分子量ポリ
アミドイミド樹脂が得られる。
かくして得られたポリアミドイミド樹脂組成物はそのま
ま電気絶縁ワニス等として使用することが出来るが、特
にエナメルm製造用の電気絶縁ワニスとして近年の高線
速、高能率的な焼付機に使用する場合、製線時において
発泡しやすいとのが点を有している。
これらの問題につき検討を進めたところ前記ポリアミド
イミド樹脂溶液にフェノール類でマスクされた芳香族ポ
リイソシアネートを配合することにより、前記難点が大
巾に改善させることが見出された。
フェノール類でマスクされた芳香族ポリイソシアネート
は前記芳香族ポリアミドイミド合成時に使用される材料
をそのまま使用かることが出来る。
使用割合は樹脂全体に対してポリイソシアネートとして
3〜40重量%が好適である。3垂面%未満であると発
泡しやすくなり、40重量%を越えるとエナメル線とし
ての可撓性、耐摩擦性が低下する。
またマスクされた芳香族ポリイソシアネートを加える時
の温度は特に制限はないが、200℃付近で長時間W&
痒を続けると樹脂溶液が一部不透明になり、沈澱を生ず
ることがあるので、加える温度は140℃以下が好まし
い。
本発明の樹脂組成物は必要に応じて他の樹脂をブレンド
することもできる。また他の多官能性化合物、例えばポ
リオール、ポリアミン、ポリカルボン酸を加えて更に反
応させることにより変性ポリアミドイミド樹脂組成物を
作ることもできる。
[発明の実施例1 以下実施例により本発明を詳述する。
実施例1 温度計、攪拌器、冷却管、窒素導入管等をつけた3λ4
ツロフラスコにトリメリット酸無水物192.1(1(
1,0モル)  4.4’ −ジフェニルメタリンイソ
リアネート250.3g(1,0モル)、ナイロン6(
東し社製アミランCM1007) 400 、醜−クレ
ゾール酸(JIS  K2451、メタクレゾール酸1
号30091号相当) 300にlを仕込み、窒素気流
中で約1時間かけて200℃まで昇温させた。70〜1
60℃にかけて脱炭酸ガスに基づく多くの発泡がみられ
た。反応温度を205℃に設定し常圧で反応させた。2
05℃で反応開始直後透明であった内容物は一時不透明
となったが約2時間後に赤褐色透明で均一な溶液となっ
た。205℃で8時間経過後、内容物がffi伴困難な
程度に粘稠溶液となったところで、クレゾール619g
を加えて反応を停止させた。
この樹脂溶液は赤褐色透明で不揮発分く200℃×1.
5時間”) 30,3重量%、粘度(30℃)350ボ
イズの粘度を有していた。得られた樹脂溶液を縦10c
n+、横3CI!11厚ざ0.1mmの銅板に塗膜厚さ
約154z lとなるよう均一に塗布し、230℃で3
0分間加熱したところ、銅板を180°折り曲げてもク
ラックを生じない可撓性ある塗膜が得られた。一方この
樹脂溶液を大量のメタノール液中に投入し淡黄色の沈澱
物を得た。沈澱物を80℃で30分間乾燥後測定した赤
外チャートは第1図に示す通りであった。
第1図において1660cm−’ 、1530cr’付
近のアミド吸収帯、および1780ct’ 、 172
0cr’付近のイミド環の吸収がみられ、ポリアミドイ
ミドが生成していることが認められた。また得られた樹
脂溶液(7)分子ffi分(11TsK−GEL−GM
H(6)(7)カラムを用い…−クレゾール/クロロホ
ルム〈 1/3)を溶媒としてゲル浸透クロマトグラフ
により測定した結果は第2図に示す通りであった。この
樹脂はポリスチレン換算15.40 X10J(重量平
均)の分子量を有する高分子であった。
比較例 実施例1と同じ装置を用いて、トリメリット酸無水物1
92.IG  (1,0モル)、4.4′ −ジフェニ
ルメタリンイソリアネート250.3g(1,0モル)
、I−クレゾールM (J I S  K2451、メ
タクレゾールM1@よ 300gを仕込み、実施例1と
同様にして反応させた。実施例1と同様な発泡が70〜
160℃にかけてみられたが、実施例1と異なり205
℃直後より不透明となり5時間経過しても透明とならな
かった。5時間後クレゾールを一部留出させながら反応
温度を220℃に上昇させ更に3時間、205℃で反応
開始後、合計8時間反応を継続したところ透明な溶液が
得られた。留出クレゾールは2917であった。この時
点でクレゾール559gを加え反応を停止させた。得ら
れた樹脂溶液は赤褐色透明で不揮発分30.1重量%、
粘度(30℃)93ボイズを有していた。実施例1と同
一の条件で銅板に塗膜を作成したが、180°折曲げに
よりクラックを生じ可撓性ある塗膜は得られなかった。
同じ〈実施例1と同様にして赤外チャートおよびゲル浸
透クロマトグラフ測定を行なった。その結果は第1図、
第2図に示したグラフとほぼ同じであった。
第1図の赤外チャートの結果より1660co+−’ 
、1530cm’のアミド吸収帯が殆んどなく、かつ1
280cr’ 、100100O’に7リールエステル
の吸収が僅かに認められた。また第2図より平均分子量
も5.65xlO3(重量平均)と実施例1に比較して
低分子量の組成物が得られたごとが認められた。
実施例2 実施例1と同様の装置を用いてトリメリット酸無水物1
92.1[1,4,4′ −ジフェニルメタリンイソリ
アネート250.317 、ナイロン66(東し社製、
アミランCM3001) 60f) 、クレゾール30
0gを同時に仕込み実施例1と同様にして200〜20
5℃で10時間反応させた。クレゾール、ソルベントナ
フサ(丸首石油社製、スワゾール1000)混合溶媒で
稀釈して、不揮発分29.5重量%、粘度(30℃)5
3ボイズの性状を有する赤褐色透明な樹脂溶液が得られ
た。
常法に従い、炉長7m、炉温430−380−280(
上→下)、線速10m / minの条件で、得られた
樹脂溶液を用い1,0Illl中の銅線上に7回塗布焼
付を行ない皮膜7約38μmの絶縁電線を得た。JIS
  C3003に準じて測定した特性は第1表の通りで
あった。
実施例3 実施例1と同一の装置、出発原料を用い、200〜20
5℃の温度で5時間反応させた。クレゾール400gを
加え反応を停止させ、樹脂溶液が70”Cになったとこ
ろでマスクされた芳香族ポリイソシアネート(日本ポリ
ウレタン社製MS−50,4,4′ジフエニルメタンジ
イソシアネートとして約50重M%含有)80qを加え
充分W!拌し、均一な溶液とした。
クレゾール70g、ソルベントナフサ200oの混合溶
媒で稀釈した樹脂溶液は赤褐色透明で不揮発分30.5
重1%、粘度(30℃)70ポイズの性状を示した。実
施例2と同様にして線速12m/分で1qられた皮膜7
約38μIの絶縁電線の特性は第2表の通りであった。
この電線皮膜の熱’Jffi分析を昇温速度10℃/分
、空気中で測定したところ10%減m点443℃、50
%減同点537℃の単一な分解曲線を示した。
実施例4〜8 実施例1と同一の装置を用い、第3表に示す出発原料、
合成条件で、いずれも赤褐色透明な樹脂溶液を得た。
得られた樹脂溶解溶液を用い実施例2と同様に炉長71
の焼付炉により炉温430−380−280(上→下)
、線速12m /分の条件で1.0■φの銅線上に7回
塗布焼付を行ない皮膜7約38μmの絶縁電線を得た。
JIS  C3003に準じて測定した特性結果を第4
表に示す通りであった。
(以下余白) 第3表 (以下余白) ル)  1:  I TMA : l−リメリットM無水物 TDIニトリレンジイソシアネート MD I ;  4,4−−ジフェニルメタリンイソリ
アネート XDI:キシレンジイソシアネート ED14.4=−ジフェニルエーテルジイソリアネート ナイロン6 :束し社製アミランCM 1007使用ナ
イロン66:東し社製アミランCM 3001使用ナイ
ロン610:束し社製アミランCM 2001使用ナイ
ロン12:東し社製アミランX 5001使用共重合ナ
イロン二東し社製アミランCM 4001使用*2 BMDI;日本ポリウレタン社製M S −50使用B
TDI;バイエル社製ディスモジュールCTステーブル
使用 いずれもブロックしない以前のポリイソシアネート分と
して計算した添加但。
第4表 (以下余白) [考案の効果] 以上の実施例からも明らかなように、本発明のポリアミ
ドイミド樹脂組成物は、高分子量で機械的特性、耐熱軟
化特性に優れ、かつ溶解性にも優れている。
【図面の簡単な説明】
第1図の1は本発明の実施例1および比較例のポリアミ
ドイミド樹脂組成物の赤外スペクトル図、第2図は本発
明の実施例1および比較例のポリアミドイミド樹脂組成
物の分子m分布図である。 代理人弁理士   須 山 佐 − (ほか1名)

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)三塩基酸無水物又はその誘導体とポリイソシアネ
    ート又はその誘導体とを、当量化でほぼ1対1の割合で
    、ポリアミド樹脂共存下に反応させて成ることを特徴と
    するポリアミドイミド樹脂組成物。
  2. (2)三塩基酸無水物又はその誘導体が、芳香族三塩基
    酸無水物である特許請求の範囲第1項記載のポリアミド
    イミド樹脂組成物。
  3. (3)芳香族三塩基酸無水物が、トリメリット酸無水物
    である特許請求の範囲第1項または第2項記載のポリア
    ミドイミド樹脂組成物。
  4. (4)ポリイソシアネート又はその誘導体が、芳香族ポ
    リイソシアネート又はその誘導体である特許請求の範囲
    第1項乃至第3項のいずれか1項記載のポリアミドイミ
    ド樹脂組成物。
  5. (5)芳香族ポリイソシアネート又はその誘導体が、芳
    香族ジイソシアネート又はその誘導体である特許請求の
    範囲第1項乃至第4項のいずれか1項記載のポリアミド
    イミド樹脂組成物。
  6. (6)芳香族ジイソシアネート又はその誘導体が、4,
    4′−ジフェニルメタリンイソリアネート、4,4′−
    ジフェニルエーテルジイソリアネート、トリレンジイソ
    シアネート、キシリレンジイソシアネートおよびこれら
    のジイソシアネートがフェノール類でマスクされた誘導
    体から選ばれた1種又は2種以上から成る特許請求の範
    囲第1項乃至第5項のいずれか1項記載のポリアミドイ
    ミド樹脂組成物。
  7. (7)ポリアミド樹脂がナイロン6、ナイロン66、ナ
    イロン610、ナイロン11、ナイロン12又は共重合
    ナイロンから選ばれた1種又は2種以上から成る特許請
    求の範囲第1項乃至第6項のいずれか1項記載のポリア
    ミドイミド樹脂組成物。
  8. (8)三塩基酸無水物又はその誘導体とポリイソシアネ
    ート又はその誘導体とを、当量化でほぼ1対1の割合で
    、ポリアミド樹脂共存下に反応させて成る樹脂組成物に
    フェノール類でマスクされた芳香族ポリイソシアネート
    を配合して成ることを特徴とするポリアミドイミド樹脂
    組成物。
  9. (9)三塩基酸無水物又はその誘導体が、芳香族三塩基
    酸無水物である特許請求の範囲第8項記載のポリアミド
    イミド樹脂組成物。
  10. (10)芳香族三塩基酸無水物が、トリメリット酸無水
    物である特許請求の範囲第8項または第9項記載のポリ
    アミドイミド樹脂組成物。
  11. (11)ポリイソシアネート又はその誘導体が、芳香族
    ポリイソシアネート又はその誘導体である特許請求の範
    囲第8項乃至第10項のいずれか1項記載のポリアミド
    イミド樹脂組成物。
  12. (12)芳香族ポリイソシアネート又はその誘導体が、
    芳香族ジイソシアネート又はその誘導体である特許請求
    の範囲第8項乃至第11項のいずれか1項記載のポリア
    ミドイミド樹脂組成物。
  13. (13)芳香族ジイソシアネート又はその誘導体が、4
    ,4′−ジフェニルメタリンイソリアネート、4,4′
    −ジフェニルエーテルジイソリアネート、トリレンジイ
    ソシアネート、キシリレンジイソシアネートおよびこれ
    らのジイソシアネートがフェノール類でマスクされた誘
    導体から選ばれた1種又は2種以上から成る特許請求の
    範囲第8項乃至第12項のいずれか1項記載のポリアミ
    ドイミド樹脂組成物。
  14. (14)ポリアミド樹脂がナイロン6、ナイロン66、
    ナイロン610、ナイロン11、ナイロン12又は共重
    合ナイロンから選ばれた1種又は2種以上から成る特許
    請求の範囲第8項乃至第13項のいずれか1項記載のポ
    リアミドイミド樹脂組成物。
  15. (15)三塩基酸無水物又はその誘導体と芳香族ジイソ
    シアネート又はその誘導体とを、当量化でほぼ1対1の
    割合で、フェノール系溶媒中でポリアミド樹脂共存下に
    反応させ、しかる後フェノール類でマスクされた芳香族
    ポリイソシアネートを配合することを特徴とするポリア
    ミドイミド樹脂組成物の製造方法。
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