JPS6112622A - 造血幹細胞の分化増殖促進剤 - Google Patents

造血幹細胞の分化増殖促進剤

Info

Publication number
JPS6112622A
JPS6112622A JP59132945A JP13294584A JPS6112622A JP S6112622 A JPS6112622 A JP S6112622A JP 59132945 A JP59132945 A JP 59132945A JP 13294584 A JP13294584 A JP 13294584A JP S6112622 A JPS6112622 A JP S6112622A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dolichol
differentiation
proliferation
hematopoietic
administration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP59132945A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumimaro Takaku
高久 史麿
Akio Urabe
浦部 晶夫
Michiya Shimamura
三智也 嶋村
Masao Mizuno
雅夫 水野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kuraray Co Ltd filed Critical Kuraray Co Ltd
Priority to JP59132945A priority Critical patent/JPS6112622A/ja
Priority to US06/748,403 priority patent/US4812443A/en
Priority to EP85107920A priority patent/EP0166436A3/en
Publication of JPS6112622A publication Critical patent/JPS6112622A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C33/00Unsaturated compounds having hydroxy or O-metal groups bound to acyclic carbon atoms
    • C07C33/02Acyclic alcohols with carbon-to-carbon double bonds
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P7/00Drugs for disorders of the blood or the extracellular fluid

Landscapes

  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Diabetes (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 所菓上の利用弁!i!:f 本発明は造血幹細胞の分化増殖促進剤に関する。
さらに詳しくは、ドリコール及び/又はそのエステルを
南効成分とする造血幹細胞の分化増殖促進剤に関し、該
造血幹細胞の分化増殖促進剤は例えば再生不良性貧血の
治療、処置に有用である。
従来の技術 近年、人口の高齢化に伴い、各種老人病めるいtよ成人
病が顕在化し、その対策が重要視されている。とくに造
血機能の低下からくる老人性貧血症、癌の治療のための
制癌剤投与または放射線照射からくる造血機能障害症、
遺伝的ま友は非遺伝的に発生する各種再生不良性貧血症
力どの治療のために造血幹細胞の分化増殖機能の促進剤
の開発が切望されている。また、これらの疾病の治療方
法の一つとして登場した骨髄移植方法において移植骨髄
の足4Nを計るために造血幹細胞の分化増殖機能を高め
ゐことが有効であり、その促進剤が望まれている。
造血幹細胞の分化がエリスロポイエチン(EPO)やコ
ロニー刺激因子(C5F)などの造血刺激ホルモンによ
って一次的に調節されていることは周知であり、これら
の造血刺激ホルモンを積極的に投与することにより該分
化増殖の活性化を計る試みがなされている。しかしなが
ら、これら造血刺激ホルモンの投与のみでは、その促進
効果には自ずと限界かあり、上記全ての目的に対して臨
床応用を計ることはできないのが現状であり、新たな作
用に基づいて該分化増殖の活性化を計る試みが続けられ
ている。上記造血刺激ホルモンの他に、表1に示される
ような各種ホルモン、交感神経作動薬、ヌクレオチド々
どが血球系細胞の産生に影響を与えることが、これら物
質の造血幹細胞に対するin vivoおよびin v
itro (1)影響を見る一連の検索によって証明さ
れている。
表1  各種ホルモン、ヌクレオチド、交感神経作動薬
の赤芽球コロニー形成に対する影響 交感神経作動薬             ↑アンドロ
ゲン              TcAMP    
              ↑デキサメサゾン   
          ↑エストロゲン        
      −成長ホルモン            
 ↑ヒト胎盤ゴナドトロピン        −ヒト胎
盤ソマトマンモトロピン     ↑プログステロン 
            士プロラクチン  −− プロスタグランジンE         ↑プロスタグ
ランジンFα         −甲状腺ホルモン  
           ↑〔出典:新版日本血液学全書
1血球の分化189〜206頁(昭゛和57年1月25
日丸善株式会社発行) 〕 ・表1は各種物質の赤芽球コロニー形成に対する影響を
in vitro評価したものであるが、この方法は骨
髄細胞培養系に造血刺激ホルモンを加えた際に兄現する
造血幹細胞の分化増殖性をこれらの物%、かどの程度上
昇させるかを測定し、分化増殖性の促進効果の指標とし
たものである。この方法は血球の分化増殖状況を詳しく
解析するための方法として優れておす、物質が臨床応用
される前の予備的な作用検定方法として多用されている
。表1の中で正(↑)の効果を示す化合物群は血球の分
化増殖を促フ焦することがこれまでに既に確認されてい
る。
一方、1960年に/、 F、 pet誂ock  ら
によってヒトの腎臓、ズタの肝臓などから初めてドリコ
ールが単離されCNature (London)、 
186.470  (1960)参照〕、のちに該ドリ
コールは一般式 %式% (式中、−CM、−C=C−CH2−はトランスーイソ
プレン単位、−CB、−C=C−CB2−はシス−イン
ブレン単位を表わす。本8A細誉において以下同様。) で示される構造を持らポリプレノール同族体の混合物で
あって、上記式中のシス−イソプレン単位の数(i)は
一般に12から°18まで分布し、n=14、n=15
およびn=15の3種の同族体が圧体となっていること
が明らかにされた〔分子侮・造に関しではJ、 Brb
rgogら、Bioahem。
Journat、88.4’IO(1963)、同族体
弁a ttc mしてにバ、 1. Kttttnan
ら、Bioeham。
Journal、 165 、405  (197’?
)を参照のこと〕。
トリ゛コールはヒトの腎臓、ゲタの肝臓などに限らず、
哨乳動物体内に広く分布しており、生体の生命維持のう
えで極めて重要な機能を果していることが知られている
。とくに、楯蛋白合成における糖鎖形成に対して重要な
役割を担っており、例えげF、 J、 Lennarz
  ら祉ウニの細胞が分化して腸胚形成を始めるに際し
て細胞内でのドリコーiの合成能力が九進し、細胞内ド
リコール含量が著るしく増大することを認めている。ま
た、このとき細胞培養系にコンパクチンを加えてドリコ
ールの生合成を阻害すると上記分化が達成されないこと
と併せて、ウニの細胞が腸胚形成分化を行うに際してド
リコールの存在が缶軟に関係していることを示唆した(
 Proc、 National Academyof
 5cience、 U、S、A、+ 76 、570
9  (1979)およびJ、 Biological
 Chernistry。
256.4679  (1981)参照〕。
また、A、 A、 Kandwtach らはマウスニ
オけるフェニルヒドラジンの皮下投与により4兄される
貧血からくる造血尤進時およびエリスロポイエチンの腹
腔内投与により誘発される造血充進時に造血組織である
N臓細胞中でのドリコールの生合成能力が大幅に増強さ
れることを認め、ドリコールが造血と密接な関係を有す
ることを示唆した( Bioahem、 Biophy
s、 Res、 Comm、、 1065、    □ 691 (1982)および/ owrnαl Bio
logicalChemistry、 256 、23
71 (4981)参照〕。
しかしながら、ドリコールの入手に関してはこれまで動
物臓器からの抽出による方法しか手段がなかつたため、
多量のドリコールを確保することは至難の技であり、従
ってドリコールの薬理効果など、ドリコールを生体内へ
投与したときの効果は殆と検討されておらず、前述の造
血系にドリコールを加えたときにどのよう力現象が観察
されるかについては全く検討されていなかった。
発明が解決しようとする問題点 前記@lに示した赤芽球コロニー形成に対して促進効果
を・nする化合物はすぐれた造血促進効果を有するが、
これらの化付物は造血促進作用以外の強い生地作用を併
有することがよく仰られてりる。例えば、交感神経作動
薬は交感神経系全般に対して作用し、大きな副作用を発
現するので、造血幹細胞の分化増殖促進剤として使用す
ることは現実的に不可能である。また、アンドロゲン、
デキサメサゾンなどのステロイドホルモン類もそれらの
ホルモン自体としての生理作用が強く、例えば電解質異
常、高血圧、消化性潰瘍、糖尿病、肝障害、男性化現象
などの副作用を生じ、臨床上の問題となっており、その
使用に際して十分な配慮をする必要があるが、他の好適
な薬剤が存在しないため、その副作用に注意しながら臨
床使用されているのが現状である。
以上述べたように、造血幹細胞の分化増殖促進剤はその
臨床的見地からの切望に拘らず、有効な化合物は少なく
、また、効果を有するものであっても強い副作用のため
に実用できないかあるいは副作用に十分に配慮し注意深
く使用されねばなら、ないものしか存在しないのが現状
である。
しかして、本発明の目的は、かかる大きな副作用門伴う
ことなく造血幹細胞の分化増殖を有効に促進する医薬を
提供することにある。
問題点を解決するための手段 本発明によれば、上記目的は、一般式 %式% (式中、nは12〜18の整数を表わす)で示される化
合物および/またはその薬理学的に許容されるエステル
を有効成分として含有する造血幹細胞の分化増殖促進剤
によって達成される。
一般式(1)で示される化合物(すなわちドリコール)
は前述のととく哺乳動物の胎、器から抽出す石ことによ
り得ることができ (例えば、J、 Bwrgos、ら
、EtOchem、Journal、88、470  
(1・963)  HR,F、 Kttenanら、B
toehem、Josrnal。
165.405  (1977)等参照〕、また、米国
Sigtna社から市販されており入手可能であるが、
好ましくは本発明者の一人とその共同研究者らによって
先に見い出され友例えば特開昭58−83643号公報
に記載の方法に従い、イチョウ(Ginkgo bil
oba)、ヒマ”)’rスq (Cedru8deod
arα)などの植物の葉から抽出されるポリプレニル画
分をC藝伸長することにより多量かつ純粋に合成するこ
ともできる。ドリコールは哺乳動物体内ではnの値に関
してlj!から18まで分布して存在するが、本発明に
おいて一般式(1)で示される化合物を有効成分として
用いる場合、該化合物は生体内におけるとはは同様の分
布を有する混合物として、または2種もしくはそれ以上
の任意の割合の混合物として使用することができ、或い
はさらに必要に応じて、分子量ごどに単離して使用する
ことも5丁能である。分子量ごとの単品への分離は例え
ば上記特開昭58−83643号公報に記載されている
ように7リカグルカシムクlff1トゲラフイーによっ
て行うことができる。
一般式(1)で示される化合物の薬理学的に許容される
エステル類としては、例えば、酢酸、プロピオン酸など
の低級脂肪酸のエステル;パルミチン酸、オレイン酸な
どの高級脂肪酸のエステル;リン酸、モノマンノシルホ
スフェートなどのエステルなどが挙げられる。これらの
エステル類の合成は従来から知られている高級アルコー
ルをエステル化するそれ自体公知の方法に準じて実施す
ることができる(例えばり、 L、 ’Dantlov
 and T、 −Chojnacki、 Febs 
Latters、  131 、310(1981);
特開昭58−83643号公報;特開昭59−6259
9号公報など参照)。例えば、ドリコールをヘキサン溶
媒中ピリジンの存在下に無水酢酸と反応させることによ
り容易にドリコールの酢酸エステルを得ることができる
前記一般式(1)で示される化合物及びその薬理学的に
許容されるエステル類(以下特にことわらなり限りこれ
らを「ドリコール@Jと総称する)は  ・ヒト又は動
物の骨髄における造血幹細胞の分化増殖を促進する作用
があり、ヒト又は動物の造血機能を高める薬剤として有
用である。
一般に血球は骨髄において生産されるが、その機構につ
いては近年口ざましく解明が進めらrており、in v
itroにおける骨髄細胞培養系において、各種造血幹
細胞の分化・増殖率を検定する方法が体系化されている
〔平嶋邦猛:日本臨林36.66  (1978)参照
〕。赤血球系造血については、前期赤血球系、幹細胞(
BFU−g) と後期赤血球系幹細胞(CFU−e)と
いう2つの分化段階が異った幹細胞が定義されているが
、in vitr。
実験系において、赤血球造血刺激ホルモンであるエリス
ロボイエチン<EPO)存在下で、BFU−e及びCF
U−eは、それぞれ分化・増殖刺激を受け、ヘモグロビ
ン合成を行なう赤芽球にまで分化する。本発明において
、この分化・増殖系にドリコール71Mを添加すると、
BFU−e及びcpU−eの分化・増殖が有意に促進さ
れることが見い出された。
一方、白面球系造血に関しては、顆粒球−マクロファー
ジ系造血幹細胞(cFU−a)が1nvitro系にお
いて、コロニー刺激因子(c s p)により分化・増
、殖刺激を受け、顆粒球−マクロファージへ分化するこ
とが知られているが、今回、この系にドリコール類を添
加すると、CFU−cの分化・増殖が有意に促進される
ことが判明した。
このように、ドリコール類は造血幹細胞に対してその分
化増殖を促進し、造血刺激ホルモンの造血促進効果を補
々い、高める作用をゼしており、造血幹細胞の分化増殖
促進剤として有用である。
ドリコール類による上記の如き造血幹細胞の分化増殖の
促進作用は以下に述べ、るin vitro及びin 
vivo  試験によって立証することができる。
以下の試験に用いたマウス骨髄細胞は、すべて次の様に
調喪した。すなわち、BDF、系マウス(8〜10週令
、雌)を屠殺後、無菌条件下にて左右大腿骨を副出し、
大腿骨髄細胞を採取し、α−培地中にて単一細胞浮遊液
となし、α−培地にて2回洗滌後、以下の試験に用いた
l)赤血球系前期幹細胞(BFU−e)の分化増殖に対
するドリコール類の作用 Nurphyらの方法(In Vitro Aspec
ts ofErythropoigsitt、  26
.2頁、Springer−Veτlαg社、1978
年ンに従って、有核細胞数として20万個/ゴのマウス
骨髄細胞、1単位/−のエソスロポエチ/、30チ牛脂
児血清、1%牛アルツミン、0.1 mM2−メルカプ
トエタノールおよび0.8 %メチルセルロースを含み
、さらに20μ2/ゴドリコールリン酸(培地中の濃度
が0、1%となる量のジメチルスルホキシドに分散させ
て添加)または0.1 %ジメチルスルホキシドを含む
α−培地1+dを組織培養用プレートに入れ、37℃、
5%の炭酸ガスおよび飽和水蒸気を含む空気下で9日間
培養し、単一細胞のBFU−eが。
分化増殖することにより形成する赤芽球コロニー(数百
〜数千個の赤芽球より構成されるバーストコロニー)を
計数し良。各群6プレートの実験を行ない、その平均値
を求めた。結果を表2の実験lに示す。
2)赤血球系後期幹細胞(CFU−g)の分化増殖に対
するドリコール類の作用 前記MqLrphyらの方法に従い、有核細胞数として
5万個/ゴのマウス骨髄細胞、0.5単位/−のエリス
ロボエチン、30%牛袷児血清、1%牛アルブミン、0
.1mM−2−メルカプトエタノールおよび0.4チメ
チルセルロースを含み、さらに20μm/ゴのドリコー
ルもしくはドリコール類、ン酸(ドリコールは培地中の
濃度がα2チとなる量のエタノールに溶解して添加し、
ドリコールリン酸は培地中の濃度が0.1チとなる量の
ジメチルスルホキシドに分散させて添加した)または0
.2%エタノールもしくは0.1%ジメチルスルホキシ
ドを含むα−培地0.5−を組織培養用プレートに入れ
、37℃、5チの炭酸ガスおよび飽和水蒸気を含む空気
下で、2日間培養し、単一細胞のCFU−6が分化増殖
することにより形成した赤芽球コロニー(8〜64個の
赤芽球よりなる赤芽球クラスター状コロニー)を計数し
た。各群9プレートの実験を行ない、その平均値を求め
た。結果を表2の実験2〜4に示す。
3)顆粒球マクファージ系幹細胞(CFU−c)の分化
増殖に対するドリコール類の作用仁保の方法〔日本免疫
学全編「免疫学実験操作法」第933頁(19’74年
)〕に従い、有核細胞数として10万個/−のマウス骨
髄細胞、C5F(7M、とじて10%のL細胞培養土清
液、20%牛脂児皿清、0.896メチルセルロースを
含み、さらに20μt/mlのドリコールリン酸(培地
中の濃度がo、 1%と力る承のジメチルスルホキシド
に分散させて添加)またij O,1%のジメチルスル
ホキシドを含むα−培地1−を組織培養用グレートに入
れ、37℃、5%の炭酸ガスおよび飽和水蒸気を含む空
気下で7日間培養し、単一細胞のCFU−’6より形成
したコロニー(50個以上の@胞よ。
り構成される、顆粒球コロニー、マクロファージコロニ
ーまたはそ7tらの混合コロニー)を計数し1ζ。各#
6グレ′−トの実験を行ない、その平均量を求めた。結
果を表2の実験5に示し念。
4) ドリコール類のin vivo  における赤血
球系造血促進作用 正常系統のマウスあるいは遺伝性貧血マウスにフェニル
ヒドラジン金皮下注射することによし貧血をaS導し、
貧血回復時の赤血球造血量を放射性鉄(119Fe) 
 の取り込み率によって測定する方法〔青木延雄:紫田
昭編、血液学研究検査法、56〜60項、中外医学社、
1980年8月15日発行、参照〕で検定した。以下に
その試験方法と結果について述べる。
(実験6) BDF、系マウス(6週令、雌)に実験開始0日目、1
日目、3日目に生理食塩水に溶解したフェニルヒドラジ
ン塩酸塩60ダ/Kfを合計3回皮下注射し、フェニル
ヒドラジン貧血マウスを作成した。ドリコールzsoI
9/Kf(ド刃コール25■を1%−力ルがキシメチル
セルロースナトリウム水溶液1ゴ中に乳化した液として
、0.2d1体重20t)を0日目、1日目にそれぞれ
、合計2回腹腔内投与した。対照群のマウスは同様にフ
ェニルヒドラジン貧血となし、0日目、1日目に、i%
カルボキシメチルセルロースナトリウム塩水溶液を腹腔
内投与(0,2m/体重20f)L、た。
3日目に各群のマウスにクエン酸第二鉄(IjF、)α
5μCi/マウスを腹腔内投与し、5日目に、マウスの
全血0.5−を採血し、全血中へ48時間内でとり込ま
れた1”F#の放射活性量をγ線カウンターによって測
定した。試験群、対照群の各群につき6匹のマウスにつ
いて実験を行な^、マウスの全血液量を体重の7俤と仮
定し、次式によって1F#とり込み率を算出し、その平
均値を求めた。
J 偽− 結果を表3の実験6に示した。
(実験7) 遺伝性貧血WBB、F、−Fl’/If’ヤ系マウス(
6週令、雌)に実験開始0日目に、ドリコールリン酸2
50ダ/−(ドリコールリン酸25■、ゴマ油25mg
を1%カルメキシメチルセルロースナトリウム塩水溶液
1m中に乳化した液として0.2−/体重20?)を腹
腔内投与し穴。対照群には、1%カルがキシメチルセル
ロースナトリウム水溶液を腹腔内投与(α2wt/体重
2oy)Lfc。1日目に各群のマウスにフェニルヒド
ラジン塩酸塩を60ダ/Kf皮下注射し、2日目にクエ
ン酸第二鉄(Sリー) α5μC4/マウスを腹腔内投
与し、4日目に、全血0.5−を採血し、実験6と同様
に48時間の”F−とり込み率を測定した。各群6匹の
マウスにつき実験を行ない、その平均値を求めた。結果
を表3の実験7に示した。
また、ドリコール類は前述の交感神経作動薬やステロイ
ドホルモン類にみられるような副作用がなく、且つ毒性
も少なく、薬剤として極めて有利である。この副作用の
なめことは後述の参考例1で合成したドリコールを用い
た以下の実験により確認することができる。
尚、使用薬物は水に不溶な油状の液体であるため、実験
においては、経口投与の場合にはゴマ油に溶解し、腹腔
内投与および包vitroの場合は非イオン界面活性剤
であるHCO−60,(日光ケミカル社 商品名)を用
いて、j懸濁液として使用した。
また、本実験には、ddY系雄性マウス、riatar
系雄性ラット(静岡実験動物)、日本白色雄性ウサギ(
ケアリー)およびHαrtle11系雄性モルモット 
(日本りVア)を使用した。動物は温度43±1℃、湿
度55±10チ、照明時間(7: OOAM〜9:00
pM)、換気回数155ダ/間の条件下で飼育し、餌は
マウス、ジットの場合、固型飼料MF (オリエンタル
酵母)を、モルモットおよびウサギの場合は固型飼料G
M−3およびRM−x(船橋7農場)を、水は水道水を
自由摂取させた。なお、動物は一週間以上予備飼育し、
−膜状態の健原なものを使用した。
(1)  マウスを用いた神経薬理学的試験ddY系雄
性マウスを1群6匹として使用し、Irwinの多次元
献察方に準じてマウスのbehaviorの変化、神経
症状、自律神経症状および中毒症状などを多角的に観察
分析し記録した。
ドリコールを150. 300.600ダ/にり腹腔内
投与した。
ドリコールの150.300. 6. O0119/K
ll投与では、マウスの行動、神経症状、自律神経症状
および中毒症状などに全く影響は認められなかつた。
(2)摘出臓器を用いた末梢作用試験 1 モルモット摘出回腸標本 Hartley系雄性% ル11− ット(350〜4
00t)を1群3匹として使用した。摘出した回腸を空
気を通じft−Tyrode液(液温32℃)中に懸垂
した。
回)陽の収縮はアイソトニック・トランスジュウサ−(
日本光電TD−1125)を介して、インク書オシログ
ラフ(日本光電EMP−3004)にて記録した。ドリ
コールの10−6.10−5.10−4 f/−におけ
る直接作用およびアセチルコリ/、ヒスタミン、ニコチ
ンに対する拮抗作用の有無を検討した。
ドリコールは10−45’/dまでモルモット摘出回腸
標本に対して直接作用および各アゴニストに対する拮抗
作用は認められなかった。
11  ラット摘出輸精管標本 Wistαγ系雄性ラット (180,〜20 Or)
を1群3匹として使用した。摘出した輸精管を空気を埋
じたLocke−R4nger液(液温3−2℃)中に
懸垂した。輸精管の収縮は前項と同様の方法で記録した
。ドリコールの10−6.10−5.10−49 / 
meにおける10.接作用およびノルアドレナリンに対
する拮抗作用の有無金検討した。
ドリコールは1O−4f’/dまでラット摘出輸精管標
本に対して直接作用およびノルアドレナリンに対する拮
抗作用は認められなかった。
Ill  モルモット摘出心房標本 Harttey系雄性モルモット (350〜400?
)を1群3匹として使用した。左右両心房からなる心房
標本を作成し、95%O,+s%CO1の混合ガスを通
じたKrebs−Henaeleit 液(液温30℃
)中に懸垂した。心房の収縮はFDピックアップ(日本
光電TB−6117”)tl−介して、インク書オシロ
グラフ(日本光電EMP−3004)にて記録した。ド
リコールのl O−6,10−5、xO−4r/−投与
における変力作用および変時作用を検討した。
ドリコールは1G−4F/−までモルモット摘出心房標
本に対して変力作用および変時作用は認められなかった
。 。
1v  モルモット摘出気管標本 Hart’ley系雄性モルモット (350〜406
1)を1群3匹として使用した。摘出した気管を空気を
通じたLocke−R6ngar液(液温37℃)中に
懸垂した。気管の収縮は摘出回腸の項と同様ノブロ゛テ
レノールに対する拮抗作用の有無を検討した。
ドリコールは1O−4f/dまでモルモット摘出気管標
本に対して直接作用およびイングロテレノールに対する
拮抗作用は認められなかった。
(3)  ラットにおける血液凝固系におよばず影響W
istar系雄性ラット (180〜210 F>を1
群6匹として使用した。ドリコールの投与後2時間に腹
部大静脈から採血し、Quick 一段状にてプロトロ
ンビン時間を測定した。
ドリコールの150.300.600■/Kf投与群で
は対照群と比較して延長する傾向がみられたが、有意差
は認められガかった。
(4)  >ットにおける血糖値低下作用Wiatar
系雄性ラット (180〜21111t)を1群6匹と
して使用した。ドリコールの投与後2時間に腹部大静脈
から採血し、グルコース・オキシダーゼ法にて血糖値を
測定した。
ドリコールの150.3−00.60011kg/Kq
投与群では対照群と比較して有意差鉱認められなかつた
(5)  ラットにおける利尿作用 ristar系雄性ラット?80〜909)を1群6匹
として使用した。ドリコール投与直後に生理食塩水を2
−5#+7!/100F経口投与し、1匹ずつ代謝ケー
ジに入れ、検体投与後6時間に尿を採取し、その尿量を
測定した。
ドリコール(7) 15 G、300.60’OIV/
’If投与群では対照群と比較して有意差は1められな
かった。
(6)マウスにおける鎮痛作用(酢酸writ五ig法
) ddY系雄性マウス(27〜3or)kx群6匹として
使用した。ドリコール投与後1時間にマウスに0.6%
酢酸を0.1 m/ 1.Of腹腔内投与し、その10
分後から10分間観察し、酢酸writh−4ngに対
する抑制作用を検討した。
ドリコールの150.3oo、goo*/Kf投与群で
は対照群と比較して有意差は認められなかった。
<7)  マウスにおけるレセルピン拮抗作用ddY系
雄性マウス(27〜30f)を1群6匹として使用した
。レセルピン4av/V4を腹腔的投与し、その3時間
後にドリコールを投与し、さらに1時間後におけるマウ
スの眼瞼下垂の程度をRubinの判定基準(0:正常
な目の開き、l:1/4眼瞼下垂、2 : 1/2眼瞼
下垂、3:374眼瞼下垂、4:完全な眼瞼下垂)に従
って観察記録した。
ドリコールの130.300.6ooM9/lct投与
群では対照群と比較してレセルピン誘発による眼較下垂
に対する拮抗作用は認められなかった。
(8)マウスにおける抗痙彎作用(最大電撃痙牽作用) ddY系雄性マウス(27〜30F)を1群6匹として
使用した。ドリコール投与後1時間にマウスの角膜に4
0tnA、  α4tnagc、5OHz。
α5B−〇の条件で通電を行い、強直性伸展痙傘(T、
E、)の持続時間を測定した。
ドリコールの150,300.600ダ/Kq投与群で
は対照群と比較して有意差は認められなかった。
(9)モルモットにおける局所麻酔作用gartlay
系雄性4 ルモ7ト (37G 〜44G?)を1群3
匹として使用した。ドリコールの各濃度(0,001チ
、0.01チ、0.1%)を点眼し、投与前、投与後1
. 2.3.4.5.1O115,20分に刺激毛によ
る角膜反射の有無を観察した。
ドリコールはo、 1%までモルモットにおいて、角膜
反射の消失はみられず、局所麻酔作用は認められなかっ
た。
〔急性害性〕
(1)  後記参考例!で合盛したドリコールを経口投
与の場合にはゴマ油に溶解しだ液を、腹腔的投与の場合
には非イオン活性剤であるHCO−60(日光ケミカル
社製)を用いて懸濁液として使用した。
ddY糸マウマウス1〜27f、雄)を一群6匹として
使用した。経口投与の場合には5,000■/に9、腹
腔的投与の4合には1,000M9/−マウスにそれぞ
れ投与し、中毒症状、生死の有無を投与後7日目まで観
察した。体重は投与前、投与1日目及び7日目に測定し
た。また、対照群にはそれぞれの溶媒であるゴマ油及び
HCO−60を投与し、検体投与群と同様の観察及び測
定を行った。投与7日目に全動物を解剖し、肉眼的観察
を行った。
全例において死亡例はなく、体重変化についても対照群
と比較して有意差は認められなかった。
投与7日目の解剖所見においても異常を認めたものはな
かった。
(2ン  後記参考例3で合成したドリコールリン酸を
同量のゴマ油にて溶解した後、1チーカルボキシメチル
セルロースナトリウム水溶液中にドリコールリン酸が5
%W/Vの濃度と彦るようにして加え分散乳液化して用
いた。
BDF寡系マウス(20〜23f1雌)を一群6匹とし
て使用した。ドリコールリン酸を1000w/Kg及び
zo00*/Kfの投与量で腹腔的投与し、投与後2日
目に生死の有無を観察した。全例において死亡例は々か
うた。
以上に述べたとおり、ドリコール類は優れた造血幹細胞
の分化増殖の促進作用を有するのみならず、副作用4少
なく且つ毒性も低く、造血幹細胞の分化増殖の異常に基
く各種の疾病、例えば、造血機能、の低下からくる老人
性貧血症、癌の゛治療のための制癌剤投与または放射線
照射からくる造血機能障筈症、遺伝的または非遺伝的に
発生する各種の再生不良性貧血症などの治療4、処置の
ための薬剤として徊用である。
ドリコール類を上記の如き疾病に使用するに際して、そ
の投与量は、投与の方法、投与すべき患者の′症状、I
A−夏、年令、性別、治療処置にあたる医師の判断等に
応じて広範にわたり変えると七ができるが、一般には0
.05を/す/日〜1. OO0〜797日、好ましく
Ir1O,xql匂/日〜100W/に4t/日、さら
に好ましくは0.2■/Kl/’日〜50η/9/日の
範囲とすることができ、この投与量を1日1回又は数回
に分けて投与することができる。
投与の方法は経口又は非経口のいずれの方法であっても
よく、非駐日投与法としては静脈内、動脈内などの血管
内投与、筋肉内投与、腹腔内投与、骨髄内投与、直腸投
与などの方法を用いることができる。
・ ドリコール類は上記投与方法に適した剤型、例えば
、錠剤、顆粒剤、粉末剤、コーテング剤、硬カプセル剤
、軟カプセル剤、経口用液体製剤などの種々の剤形の経
口投与に適した形態であることができる。更に、例えば
懸濁液剤、溶液剤、油性もしくは水性乳液剤彦どの注射
投与に適した剤形であることができる。
ドリコール類は、種々の製薬的に許容し得る液体もしく
は固体の稀釈剤もしくは担体を含有することができる。
このよう力稀釈剤もしくは担体の例としては、例えばシ
ロップ、アラピアゴム、ゼラチン、ソルビット、トラガ
カント、ポリビニルピロリドン、ステアリン酸マグネシ
ウム、タルク、ポリエチレングリ。コール、シリカ、乳
糖、砂糖、とりもろζし殿粉、リン酸カルシウム、グリ
シン、14 鈴薯Wjt 粉、hルー?キシメチルセル
ロースカルシウム、ラウリル硫酸ナトリウム、水、Zl
/−71/、グリセリン、マンニトール、リン酸緩衝液
などを例示することができる。
本発明の分化増殖促進剤は上記例示の如き製薬的に許容
し得る稀釈剤もしくは担体の他に、膨剤分野において慣
用の他の補助剤たとえば着色剤、矯臭剤5、矯味剤、防
腐剤、溶解補助剤、懸濁化剤、分散剤などの如き他の補
助剤を、更に含有することができる。
本発明の分化増殖促進剤は前記例示の如き錠剤、カプセ
ル剤、コーテング剤、アングル剤などの如き一定閂投与
形態の剤形であるほかに、多投4量容器に収容した形態
であることができる。
以下、参考例及び実施例により本発明をさらに説明する
参考例1 特開昭58−83’643号公報に記された方法に準じ
て合成した。11月に倉敷市内で採堆し九黄葉した銀杏
の葉100kf(未乾燥重量)を約40℃で10時間熱
風乾燥したのち、室温(約15℃)でり0ロホルム80
0を中に浸漬して1週間抽出した。この抽出液からクロ
ロホルムを留去して得た濃i物中にヘキサン5otz加
えて不溶性成分を戸別し、F液を濃縮後、ヘキサン/酢
iエチル混合液を展開溶剤として用いたシリカグルカラ
ムクロマトグ2フィーにより、ヘキサン/酢酸エチル−
9/l (容量比)の混合液を用いたシリカグル薄層ク
ロマトグラフィー(メルク社製TLCplate 5i
lica 60 F、、、 、pracoated。
層厚0.25.を使用して1ocIn辰開)においてR
/ = o、 s 2となるフラクションを分離して約
215fの液状物を得た。このもの金メタノール2t1
水200−および水酸化カリウム1501と恭に2時間
65℃に加熱したのちへキサン2tを加えて有機層を抽
出し、水で5回水洗したあと無水硫酸マグネシウムで乾
燥し、浴剤を留去して得た液状物をヘキサン/酢酸エチ
ル混合液を展開溶剤として用いたシリカグルカラムクロ
マトグラフィーにより精製して、約227fのポリプレ
ノールを得た。次いで、このものをピリジン25tおよ
び無水酢酸509と共に5tのヘキサンに溶解し、室温
で12時間攪拌した。得られた反応混合物を飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥したのち濃縮し
て2282のポリブレニルアセテートを得た。
アルゴン置換した三つロフラスコにマグネシウム細片(
& 16 t、130 rnrnol)と無水テトラヒ
ドロフラン(5me)および1,2−ジブロモエタン(
0,8m)を入れ、これをドライヤーで激しく泡立つま
で加熱した。次に(R)−2−(4−プロモー3−メチ
ルシトキシツーテトラヒドロ−2H−ビラy (25,
1?、100mmol。
Cα)’、7−3.et’、 cm40、CMCI、>
 (D無水テトラヒドロフ2ン(30ml)溶液を、こ
の活性化されたマグネシウムに溶媒が丁度沸騰するよう
な速さで滴下した。滴下終了後この混合物を70℃にて
15分間攪拌した。これに無水ナト2ヒドロフラン(6
00+d)を加えてグリニアール溶液とした。
別にアルゴン置換した3つ目フラスコに先に作成したポ
リプレニルアセテ−)  (642t、50mmo j
 )の無水テトラヒドロフラン(15G+d)溶液とL
i、CuCl2の無水テトラヒドロフラン溶液(0,1
モル酸液、200m)を入れた。これに先に調製したグ
リニアール溶液を0℃で4時間かけて滴下し、さらに0
℃で4時間反応を続けた。
そのめち、この反応混合物に飽和塩化アンモニウム水を
加えて加水分解し、エーテル抽出しに0工−テル層を飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネ7ウムで乾燥したの
ち回転蒸発器を用いて溶媒留去して淡黄色液状物を得た
。次いでこのものをへ′キサン(,400d>に溶かし
、これにp−トルエンスルホン酸ピリジン(1,3f、
  5 mmol ) 、!:エタノール(200d)
を加えた。この溶液を5S℃で3時間加熱攪拌した。室
温に冷却後、炭酸ナトリウム(15f)を加えて中和し
、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
、溶媒を留去した。残った液状物含0.’aTorr、
150℃で30分間加熱して低沸成分を除去し、残渣を
ヘキサン/酢酸エチル混合液を展開液としたシリカケ゛
ルカラムクロマトダラフイーにより精製して5asrの
無色透明な薦状物を得た。このものはIBおよびNMR
分析により先述の一般式0)で示されるドリコールであ
ることが確認された。このドリコールにツイテp −B
ondapak−C,、(C1@の炭化水素系化合物で
表面処理されたクリカグル)を充填剤とし、アセトン/
メタノール−90/10 (容量比)を展開液とし、示
差屈折計を検出器として用いた高速液体クロマトグラフ
ィーにより得られたクロマトグラムにおける各ピークの
面積比率を求め、一般式(夏)におけるnの値に関する
含量比とし、以下に記す。
% −121’2 % 13        a? 14      2a6 15     4 α4 16      2  α0 17        &9 18         L2 参考例2 参考例1の方法により合成した一般式(りにおいて4−
12から18までに分布するドリコ、−ル10fをメル
ク社製セミ分取用高速液体クロマトカラム(CI8タイ
プ) Rpls −loを用い、アセトン/メタノール
=90/10  (容量比)の混合溶剤を展開液として
用いてnの値ごとの各成分に分離し以下のものを得た。
n=12       0.1? la     ′0.6s y 14        Z6F 15       4、Of 1 6       1、9  F l 7    0、6 ?。
18   0、IP これらの分離物は全て”H−NMR,*aC−NMRお
よびFD−MASS分析の結果により、一般式(1)に
おいてnの値がそれぞれ12から18にあたる化学構造
を有することが確認された。
参考例3 (リン酸エステル化)、 L、 L、 Danilovらの方法(Febs Le
tters、。
131巻、310頁、1981年)に準じて行った。
オキシ三塩化リン(1,92mg)のへキサン(75d
)溶液にトリエチルアミン(Z87+d)を加え攪拌し
九のち、室温で、参考例1で合成したドリコール(5t
)のヘキサン(75mり溶液を滴下し、30分間攪拌し
た。反応液をアセトン/メタノール/水=88/10/
2  (容量比)の混合液中に注ぎ、室温で一夜攪拌後
、分液ロートに入れ、上層を分離し、飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に溶媒を留
去し、得られた黄色液状物をDEAE−セルロース(酢
酸エステル型セルロースイオン交換体、& 5 備id
X12m)を用い、クロロホルム/メタノール−2/l
 (容量比)の混合液に少量の酢酸アンモニウムを加え
た液を展開液とした力2ムクロマトグラフイーによりド
リコールリン酸を含むフラクションを得た。次いで、こ
のものをSaphadmw LH−20(デキストラン
ダル、402)を用い、クロロホルム/メタノール−2
/l (容量比)を展開液としたグル口過により酢酸ア
ンモニウムを除去し、得られた溶液を濃縮してドリコー
ルリン酸’(a、or)を得た。このものをNMR分析
したとこる原料ドリコールの一〇H,OHIIC起因す
るシグナル(δ=466)が消失し、    Oに起−
CH,OF/ −1,\ 因するシグナル(δ=a90)が認められた以外は原料
とほぼ同じシグナルが認められた。このととから、この
化合物がドリコールリン酸であるととが確認された。
参考例4 (酢酸エステル化) 参考例1で得られたドリコール(1&l f。
10 mmo l )を無水塩化メチレン(lQOm)
に溶解し、ピリジン(3,2f、40畢nol’)およ
び4−ジメチルアミノピリジン(50ダ)を加えて水冷
下撹拌しながら無水酢酸(2,04t、20mmo l
 )を滴下した。室温で30分間攪拌後、氷水中に注ぎ
、塩化メチレンで抽出した。壱機層を希塩酸水および水
で洗浄したの゛ち無水硫酸マグネクラムで乾燥し、減圧
下に溶媒を留去し、黄色液状物を得た。このものをヘキ
サン/酢酸エチル=99/1(容量比)を展開液として
使用したシリカグルカラムクロマトグラフィーにより精
製して無色透明な液状物(IL2F)を得た。このもの
をNMR分析したところ、原料ドリコールの−CH,O
Hに起因するシグナル(δ−166)がするシグナル(
δ閤404および1.97)が認められた以外は原料と
ほぼ同じシダ、ナルが認められた。IR分析により以下
の結果を・得た。
3030.29501.2910.2845.1740
.1660.1440.1370.1230.1020
.830yII−’。
以上のことから、このものがドリコール酢散であること
が確認された。
参考例5 (/ぞルミチン酸エステル化)参考例1で得
られたドリコール(1,31F、1mmol“)を無水
ソ、エチルエーテル(2−)に溶解し、ピリジ/(80
9,1mmo l )を加えて室温で攪拌しつつノぐル
ミチン酸クロリド(275〜、1 mmo l )を加
えた。3時間攪拌後水中に注ぎジエチルエーテルで抽出
し、希塩酸水および水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥し、減圧下に溶媒を留去して1.42の黄色液状
物を得た。°このものをヘキサンを展開液としたシリカ
グルカラムクロマトグラフィーにより精製し無色透明な
液状物L3・Vを得喪。このものをNMR分析したとこ
ろ、原料ドリコールの一〇H,OK に起因するシダ■ ナル(δ=&66)が消失し、−CH,−0−C−CH
(CHl)1.に起因するシグナル(δ=4.’04及
びδ−t、gs)が認められた。IR分析により以下の
結果を得た。
JR分析:3040.2970.2935.2860.
1740.1665.1450.1380゜1170.
835譚−1゜ 以上のことから、このものがドリコールパルミチン酸で
あることが確認された。
実施例1 (製剤例:注射剤) 参考例1で得たドリコール   1O1vポリオキシエ
チレン硬化ヒマシ油 70ダソルビタントリオレエー)
      LO1hgプロピレングリコール    
20ダ 注射用蒸留水        約1m!ポリオキシエチ
レン硬化ヒマシ油とンルビタントリオレエートをそれぞ
れ秤取し、加温して溶解し、別に秤取した参考例1で得
たドリコールを加え、温時しはらく急速に攪拌した。今
後、プロピレングリコールと注射用蒸留水を加え全量を
1mとし、久に注射剤製法の常法通り濾過し、l−容の
褐色アングルに光填、窒素を封入した。滅菌は流通蒸気
法により100℃、40分間行なった。
契施例2 (製剤例二錠剤) 寥考例1で得たドリコール      10tミツロウ
                l?ヒドロキシグロ
ビルセルロース     3f水          
             30m結晶セルロース  
         301乳糖           
      30tとうもろこし澱粉        
   20fカルボキシメチルセルロースカルシウム 
 5F参考例1で得たドリコール、ミツロウおよびヒド
ロキシグロビルセルロースをそれぞれ秤取し、水を加え
て約70℃に加温し乳化液とした。結晶セルロース、乳
糖およびとうもろこし澱粉を混合し、これに前記乳化液
を加えて吸着させた。乾燥後整粒しカルがキシメチルセ
′ルロースカルシウムを混合して直径6m、厚さ&3a
11ml、1錠100II9の錠剤に圧縮成形した。
実施例3(製剤例:注射剤) 参考例2で得たS!15のドリコール   12ポリオ
キシエチレン硬化とマシ油     7tプロピ・レン
ゲリコール          lofブドウ糖   
               2.5f注射用蒸留水
           約10〇−参考例2で得九外−
15であるドリコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油、プロピレングリコールをそれぞれ秤取し、加温して
溶解し、しばらく急速に攪拌した。今後、注射用蒸留水
を加え全量を100mとし、次に注射剤製法の常法通り
濾過し、各1−容の褐色アンプルに充填し、窒素を封入
した。滅菌は流通蒸気法により100℃、40分間行な
った。
実施例4 (製剤例:注射剤) 参考例3で得たドリコールリン酸    11ポリオキ
シエチレンソルビタン     5Fモノオレエート 
(トウイー/80) 酪酸のグリセリントリエステル   約Loom(トリ
ブチリン) 参考例3で得たドリコールリン酸とポリオキシエチレン
ソルビタンモノオレエートトlIL合L、更に、トリブ
チリンで希釈して100mの容積にした。次に注射剤製
法Q常法通抄濾過し、各1m容の褐色アンプルに充填−
し、窒素を封入した。滅−菌は流通蒸気法により100
℃、40分間行なった。
実施例5 (製剤例:散剤) 参考例1で得たドリコール       5f微結晶セ
ルローズ          4Ofトウモロコシデン
プン        55F参考例1で得たドリコール
をアセトンに溶解し、次いでこれを微結晶セルローズに
吸着させたのち、乾燥した。これをトウモロコシデンプ
ンと混合し、常法により散剤として生薬の20倍散を#
l製し、た。
実施例6 (製剤例:カプセル剤) 参考例1て得たドリコール       5を微結晶セ
ルローズ          80Fトウモロコシデン
グン         201乳糖         
        221ポリビニルピロリドン    
      3を上記成分を常法により顆粒化したのち
、ゼラテ・ン硬カプセル1.000カプセルに充声した
。1カプセル中にドリコールリン酸含有する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、▲数式、化学式、表等があります▼はトランス
    −イ ソプレン単位であり、▲数式、化学式、表等があります
    ▼ はシス−イソプレン単位であり、nは12 〜18の整数を表わす) で示される化合物および/またはその薬理学的に許容さ
    れるエステルを有効成分として含有することを特徴とす
    る造血幹細胞の分化増殖促進剤。
JP59132945A 1984-06-29 1984-06-29 造血幹細胞の分化増殖促進剤 Pending JPS6112622A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59132945A JPS6112622A (ja) 1984-06-29 1984-06-29 造血幹細胞の分化増殖促進剤
US06/748,403 US4812443A (en) 1984-06-29 1985-06-24 Methods for enhancing differentiation and proliferation of hematopoietic progenitor cells
EP85107920A EP0166436A3 (en) 1984-06-29 1985-06-26 Use of dolichol or its ester in medicines

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59132945A JPS6112622A (ja) 1984-06-29 1984-06-29 造血幹細胞の分化増殖促進剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS6112622A true JPS6112622A (ja) 1986-01-21

Family

ID=15093166

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP59132945A Pending JPS6112622A (ja) 1984-06-29 1984-06-29 造血幹細胞の分化増殖促進剤

Country Status (3)

Country Link
US (1) US4812443A (ja)
EP (1) EP0166436A3 (ja)
JP (1) JPS6112622A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008514652A (ja) * 2004-10-01 2008-05-08 プロメティック バイオサイエンシズ インコーポレーテッド 造血刺激剤としての中間鎖長脂肪アルコール
JP2018050551A (ja) * 2016-09-29 2018-04-05 日本メナード化粧品株式会社 造血幹細胞の分化促進剤

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5744361A (en) * 1991-04-09 1998-04-28 Indiana University Expansion of human hematopoietic progenitor cells in a liquid medium
US5682525A (en) 1995-01-11 1997-10-28 Civix Corporation System and methods for remotely accessing a selected group of items of interest from a database
US6525035B1 (en) 1999-06-10 2003-02-25 Sass & Sass, Inc. Therapeutic composition and methods
ITMI20021204A1 (it) * 2002-06-04 2003-12-04 Abiogen Pharma Spa Composizioni contenenti dolicolo per uso dermatologico e cosmetico
WO2005087216A2 (de) * 2004-03-12 2005-09-22 Eberhard-Karls-Universität Tübingen Behandlung von anämischen zuständen durch inhibierung der erythrozytenapoptose
US8071580B2 (en) * 2004-10-01 2011-12-06 Prometic Biosciences Inc. Medium-chain length fatty alcohols as stimulators of hematopoiesis
CN100391962C (zh) * 2005-06-24 2008-06-04 中国林业科学研究院林产化学工业研究所 聚戊烯基磷酸酯合成方法
WO2007029730A1 (ja) * 2005-09-06 2007-03-15 Meiji Dairies Corporation 老人性貧血を防止又は治療するためのアミノ酸組成物
US9872867B2 (en) 2008-06-06 2018-01-23 Tanya Kuritz Methods and compositions for modulation of innate immunity
CN101967083B (zh) * 2010-09-20 2013-01-30 中国科学院山西煤炭化学研究所 一种分离精制银杏浸膏中聚戊烯醇的方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5791932A (en) * 1980-11-28 1982-06-08 Kuraray Co Ltd Polyprenyl compound
DE3348500C2 (de) * 1982-05-28 1998-10-22 Eisai Co Ltd beta,gamma-Dihydropolyprenylalkoholderivat

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008514652A (ja) * 2004-10-01 2008-05-08 プロメティック バイオサイエンシズ インコーポレーテッド 造血刺激剤としての中間鎖長脂肪アルコール
JP2018050551A (ja) * 2016-09-29 2018-04-05 日本メナード化粧品株式会社 造血幹細胞の分化促進剤

Also Published As

Publication number Publication date
EP0166436A2 (en) 1986-01-02
US4812443A (en) 1989-03-14
EP0166436A3 (en) 1989-07-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH03504007A (ja) 合成的gtfクロム物質及びその方法
EP1061932B1 (en) Pharmaceutical composition containing extracts of cervus nippon antlers having growth-stimulating activities of hematopoietic stem cells and megakaryocytes
WO2003009855A2 (de) Organo-phosphorverbindungen zur aktivierung von gamma/delta-t-zellen
JPS6112622A (ja) 造血幹細胞の分化増殖促進剤
JP6851652B2 (ja) Idhpの冠状動脈アテローム性硬化症の予防及び治療のための薬物又は健康補助食品の調製における応用
CN111096963A (zh) Amurensin H衍生物EAPP在治疗和预防再生障碍性贫血中的应用
US4918099A (en) Drug, preparation and use thereof
DE68910287T2 (de) Castanospermin-ester zur Hemmung der Tumormetastasierung.
DE69612540T2 (de) Verwendung von Hydantoin-Derivaten zur Herstellung eines Medikaments zur Behandlung von Krankheiten in Zusammenhang mit aktivem Sauestoff und freien Radikalen
CN104592091B (zh) 一种含吲哚乙酸核心结构的化合物及其应用
US3836639A (en) Use of aromatic glyoxals,their hydrates and bisulfite addition salts in reducing blood platelet aggregation
CN109096190B (zh) 一种青藤碱衍生物及其制备方法、用途和药物组合物
US4996200A (en) Use of Zn-protoporphyrin for hepatitis treatment
EP1426047A1 (en) Anti-tumour pharmaceutical composition comprising N-vanillyl fatty acid amide
CN113493415A (zh) 一种青藤碱衍生物代谢产物及其制备方法、药物组合物和用途
CN109761958A (zh) 法舒地尔复合盐及其制备方法和用途
EP0402033B1 (en) Carboxamide derivatives
US9328128B2 (en) Arylfluorophosphate inhibitors of intestinal apical membrane sodium/phosphate co-transport
JP2017535531A (ja) ファルネシル類の芳香族化合物及びその応用
DE69916571T2 (de) Hemmer der angiogenese und der urokinase produktion und seine medizinische anwendung
CN110575450A (zh) 2,5-呋喃二甲醇在制备抗肿瘤药物中的应用
JPS6239521A (ja) 免疫増強剤
WO2022206654A1 (zh) 一种醌类化合物及其药学应用
EP0087744B1 (en) Lipid metabolism improving agents
WO2023165381A1 (zh) 具有脂肪酶抑制活性的酰基他定类化合物、其制备方法及应用