JPS6239521A - 免疫増強剤 - Google Patents

免疫増強剤

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JPS6239521A
JPS6239521A JP17967085A JP17967085A JPS6239521A JP S6239521 A JPS6239521 A JP S6239521A JP 17967085 A JP17967085 A JP 17967085A JP 17967085 A JP17967085 A JP 17967085A JP S6239521 A JPS6239521 A JP S6239521A
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JP17967085A
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English (en)
Inventor
Akira Kageyu
勘解由 昭
Sunao Nakagawa
直 中川
Tetsuo Takigawa
滝川 哲夫
Michiya Shimamura
三智也 嶋村
Masafumi Okada
雅文 岡田
Masao Mizuno
雅夫 水野
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Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は免疫増強剤に関する。さらに詳しくは、ドリコ
ールおよび/またはそのエステルを有効成分とする免疫
増強剤に関し、該免疫増強剤は極めて副作用が少なく、
毒性も低く、かつ穏やかな生理作用を有しているので、
とくに老人や重症疾病患者のような体力が低下した人の
免疫を増強する薬剤として有用である。
従来の技術 近年、老令人口の増加に伴い、各種老人病めるいは成人
病が顕在化し、その対策が重要視されている。とくに、
免疫機能の低下からくる各種感染症に対する抵抗性の低
下が問題となっており、これら感染症の治療を行ううえ
で免疫増強剤の開発が切望されている。
従来、免疫増強剤として2.3.5.6−テトラヒドロ
−6−フェニルイミダゾ(2,1−b)チアゾール(一
般名 レパミゾール)が有効であることが知られておシ
、この化合物の免疫作用には生体内の細胞中に含まれる
環状グアノシン−5′−モノリン酸(cyclic G
MP )が関与し、該免疫作用とじてiクロファージの
機能改善作用、未熟T細胞の分化促進作用などが認めら
れることが報告されている〔井上恭−ら、medici
na、 18.1564 (1981)参照〕。
一方、1960年にJ、 F、 Pennock (1
)によッテヒトの腎臓、ブタの肝臓などから初めてドリ
コールが単離され(Nature (London )
、186.470 (1960)参照〕、のちに該ドリ
コールは一般式 %式% (式中、−四2−C−C−CH2−はトランス−インプ
レン晋 表わす。本明細書において以下同様。)で示される構造
を持つポリプレノール同族体の滉金物であって、上記式
中のシス−イソプレン単位の数(n)は一般に12から
18まで分布し、nx14、n−15およびn=16の
3種の同族体が主体となっていることが明らかにされた
〔分子構造に関してはJ、 Burgosら、Bioc
hem、 Journal 、 88 。
470(1963)、同、族体分布に関してはR,W、
 Keenanら、  Biochem、 Journ
al、 165.405 (1977)を参照のこと〕
ドリコールはヒトの腎臓、ブタの肝臓などに限らず、両
孔動物体内に広く分布してオシ、生体の生命維持のうえ
で極めてN要な機能を果していることが知られている。
とくに、糖蛋白合成における糖鎖形成に対してl袂な役
割を担っておシ、例えばW、 J、 Lennarzら
はウニの細胞が分化して腸胚形成を始めるに際して細胞
内でのドリコールの合成能力が冗進し、細胞内ドリコー
ル含量が著るしく増大することを認めている。また、こ
のとき細胞培養系にコンパクチンを加えてドリコールの
生合成を阻害すると上記分化が達成されないことと併せ
て、ウニの細胞が腸胚形成分化を行うに際してドリコー
ルの存在が密接に関係していることを示唆した( Pr
oc、 National Academy of 5
eienc・。
U、S、A、、76.5709(1979) i?よび
J、 BlologicalChemlstry、 2
56.4679 (1981)参照〕。
また、L A、 Kandutachらはマウスにおけ
るフェニルヒドラジンの皮下投与によ)誘発される貧血
からくる造血充進時およびエリスロボイエチンの腹腔内
投与により誘発される造血充進時に造血組織である肺臓
細胞中でのドリコールの生合成能力が大幅に増強される
ことを認め、ドリコールが造血と密接な関係を有するこ
とを示唆しft (Biochem。
Blophya、 Res、 Comm、、 106.
691 (1982)およびJournal Biol
ogical Chemistry 、  256 、
2371(1981)参照〕。
このようにドリコールが赤血球などの細胞の分化、増殖
に密接な関係を有することは示唆されているが、ドリコ
ールの入手に関してはこれまで動物臓器からの抽出によ
る方法しか手段がなかったため、多量のドリコールを確
保することは至難の技であり、従ってドリコールの薬理
効果など、ドリコールを生体内へ投与したときの効果は
殆ど検討されておらず、顆粒球、リンパ球、マクロファ
ージなどの白血球が主体となって機能する免疫系にドリ
コールを加えたときにどのような現象が観察されるかに
ついては全く検討されていなかった。
発明が解決しようとする問題点 免疫増強剤として知られている上述のレバミゾールは副
作用として悪心、食欲不振、不眠、頭痛、皮疲などが発
現する念め、厳しい投与制限のもとで注意深く使用され
ねばならないことが報告式れている〔井上恭−ら、me
dicina 118.1564(1981)参照〕。
このように、免疫増強剤はその臨床的見地からの切望に
拘らず、有効な化合物は少なく、また、効果を有するも
のであっても強い副作用の友めに案用できないかあるい
は副作用に十分に配慮し注意深く使用されねばならない
ものしか存在しないのが現状である。
しかして、本発明の目的は、かかる大きな副作用を伴う
ことなく免疫を穏やかにかつ有効に増強する医薬を提供
することにある。
問題点を解決するための手段 本発明によれば、上記目的は、一般式 (式中、nは12〜18の整数を表わす)で示される化
合物および/またはその薬理学的に許容されるエステル
を有効成分として含有する免疫増強剤を提供することに
よって達成される。
一般式(1)で示される化合物(すなわちドリコール)
は前述のととく哺乳動物の臓器から抽出することにより
得ることができ(例えば、 J、 Burgosら、 
 Biochem、 Journal 、 $13.4
70(1963);R,W。
Keenanら、  Biochem、Journal
 、 165.405(1977)等参照〕、また、米
国Sigma社から市販されており入手可能であるが、
好ましくは本発明者の一人とその共同研究者らによって
先に見い出ちれた例えば特開昭58−83643号公報
に記載の方法に従い、イチョウ(Ginkgo bil
oba)、ヒーwラーyxギ(Cedrusdeoda
ra )などの植物の葉から抽出されるポリプレニル画
分をC5伸長することにより多量かつ純粋に合成するこ
ともできる。ドリコールは哺乳動物体内ではnの値に関
して12から18tで分布して存在するが2本発明にお
いて一般式(1)で示される化合物を有効成分として用
いる場合、該化合物は生体内におけるとほぼ同様の分布
を有する混合物として、または2種もしくはそれ以上の
任意の割合の混合物として使用することができ、或いは
さらに必要に応じて、分子量ごとに単離して使用するこ
とも可能である。分子量ごとの単品への分離は例えば上
記特開昭58−83643号公報に記載されているよう
にシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって行うこ
とができる。
一般式(1)で示される化合物の薬理学的に許容される
エステル類としては、例えば、酢酸、グロビオン酸など
の低級脂肪暇のエステル;パルミチン酸、オレイン酸な
どの高級月「肪酸のエステル;リン酸、モノマンノシル
ホスフェートナトのエステルなどが挙げられる。これら
のエステル類の合成は従来から知られている高級アルコ
ールをエステル化するそれ自体公知の方法に準じて実施
することができる(例えばり、 L、 Danilov
 and T、 Chojnacki。
Febs Letters、 131.310 (19
81) : %開昭58−83643号公報;特開昭5
9−62599号公報など参照)。例えば、ドリコール
をヘキサン溶媒中ピリジンの存在下に無水酢酸と反応さ
せることにより容易にドリコールの酢酸エステルを得る
ことができる。
前記一般式(1)で示される化合物およびその薬理学的
K FF ’6されるエステル類(以下特にことわらな
い限りこれらを「ドリコール類」と総称する)はヒトの
免疫を増強する作用がわり、ヒトの免疫増強剤として有
用である。
一般に生体の免疫機能は外来物質についての自己成分と
非自己成分との識別と非自己成分に対応する抗体の産生
とを継次的に合成した反応を行わしめる機能であり、こ
の機能によって生体内に侵入した毒素、病原性微生物な
どの非自己成分が排除され、生体内の統一性および恒常
性が保たれると考えられている。
免疫増強剤の薬効を評価する方法としていくつかの方法
が知られている。例えば、非自己成分の刺激に対する免
疫系の応答能力を指標とする薬効評価方法として、ヒツ
ジの赤血球(以下、これを5RBCと略記する)でマウ
スを免疫したのち、一定時間後に産生される抗体の量を
測定する方法がある。抗体としてIgG、 IgM、 
IgA、 IgE、 IgDの5種類の免疫グロブリン
が知られているが、上記osRBcKよる免疫テl’i
IgMとIgGoz櫨類が産生される。凝集活性化作用
および補体活性化作用については、一般[IgMがIg
Gよりも大きな作用を有する。また生体が有する非自己
成分の除去作用を評価する方法として、動物体内にイン
クなどのカーボン粒子を注入し、これをマクロファージ
が捕捉するに要する時間を測定するカーボン・クリアラ
ンス試験法がある。さらに、生体の免疫能力を総合的に
評価する方法として、動物に病原性細菌を接種し、一定
時間後における組直感染による動物の死亡率を調べる方
法がある。
以下に、ドリコール類の免疫系に及ぼす作用についての
試験およびその結果を示す。
試験例1 試験方法 ドリコニルの免疫増強作用を5RBC免疫マウスを用い
、FoM、 Dietrichの方法(Int、 Ar
ch、 Allergy。
29.313(1966)参照〕に従って試験した。
ICR系雄性マウス(SPF、7週齢、体]!30y前
後)を1群10匹とし、試験に用いた。後述の参考例1
に従って合成し念ドリコールをコーンオイルに100 
rr1g/ dの濃度となるように溶解し、1日1回2
0m&/に?体重の割合で5日間腹腔内投与した。試験
開始日に生理食塩水中に5%の濃度となるように懸濁さ
せたS RB C0,5d (細胞数4.8X10’)
をマウスに腹腔的投与し、感作させた。
試験開始9日目に採血し、タイター(Titer )法
により血清中のIgGおよびIgMの量を測定し念。コ
ントロール群においては上記操作のうち、ドリコールを
含まないコーンオイルを腹腔的投与した以外は同様の操
作を行った。
試験成績 コントロール群のIgG量およびIgMiをそれぞれ1
00とした場合のドリコール投与群のIgG量およびI
gM量を第1表に示す。
第1表 第1表から明らかなように、ドリコールは5RBC感作
によるIgMの産生を増強する作用がある。
試験例2 ドリコールが有するマクロファージ貧食能活性化作用を
カーボン・クリアランス試験法CB、 N、 Halp
ernet al、 Br1t、J、 Exp、Pat
h、、 34.441 (1953)参照〕に従って試
験した。対照化合物としてレバミゾール・塩酸塩を用い
た。
試料の調製 後述の実施例7に従って調製したドリコール含ル濃度が
2.5 mg/mlおよび7.5 呻/ dの2種の試
料を調製した。レバミゾール・塩酸塩(米国アルドリッ
チ社製)は精製水に溶解して5rrlF!/Mlの試料
とした。
試験動物 日本チャールス・リバー株式会社よシ購入し念ICR系
雄e−r ウ、1.(SPF、7週齢2体]130Iy
前後)を1週間予備飼育し、健常なものを試験に供し虎
使用時にマウスをランダムに1群10匹とし、下記に示
した4群を設定した。
(1)コントロール群 後述の実施例7においてドリコールを除い九個は同じ操
作によシ得られたレシチンのみから成るリボソームの所
定量を腹腔的投与する群。
(11)  ドリコール50 m97kg ノ試H投与
群ドリコール11:2.5rn&/ILl含有すル!J
 ホ7− ム懸濁液の所定量を腹腔的投与する群。
(iri)  ドリコール150m/kfの試料投与群
ドリコールを7.5m//m含有するリボンーム懸濁液
の所定量を腹腔的投与する群。
(1い 対照群 レバミゾール・塩酸塩100m/神経口投与群。
なお、飼育はm度23±1℃、湿度50±5%の恒温恒
湿とし、換気回数5回/時、午前7時点灯、午後7時消
灯の条件下で固型飼料(オリエンタル酵母、MF)と水
道水を自由に摂取させた。また、実験は同一室内で実施
した。
試験方法 コントロール群および試料投与群では、試料懸濁液をマ
ウス体][10,g当F)0.2ydを腹腔的投与し、
対照群ではレバミゾール・塩酸塩溶液を同量経口投与し
た。
試料投与24時間後にカーボン・クリアランス試験を行
い、マクロ7アージの貧食能をB、 N、 Halpe
rnらの方法に準じて測定した。すなわち、試料投与2
4時間後に眼下静脈兼採血法により25AItを採血し
、直ちに0.1%炭散散ナトリウム浴液2d博解し念。
次に、4倍希釈し要点インク(ペリカン社製、Br1l
liant Black 4001 ) t マウス体
重10I当す0.11117を尾静脈よシ投与し、尾静
脈投与後、約1分後、10分後、20分後および30分
後の4時点において上記眼下靜脈叢より採血し、同様に
血液を処理した。
0.1チ炭城ナトリウム溶液で処理した血液について6
10nmの吸光度を測定し、各1ウスについて吸光度の
減少より血中カーボン量の半減期を算出し之。
カーボン・クリアランス試験においてB、 N、 Ha
lpernらは、血中カーボン量の対数と時間が直線関
係にあることを報告しているので、下記の試験成績では
吸光度の対数と採血時間が直線関係にあると仮定して、
インク投与直後の血中カーボン最大量を示す吸光度を推
定し、この値が半分に減じる時間を回帰して半減期とし
友。
試験成績 各マウス毎に算出した半減期について群毎に平均値上標
準誤差を求め、コントロール群との有意差検定を常法に
従ってt−検定によシ行った。結果を第2表に示す。ま
念、コントロール群と比較した試料投与詳ンよび対照群
のマクロファージ貧食能の変化率を次式に従って求め、
第2表に併記した。
第 2 表 **コントロール群に対して有意差あり(0,01< 
p < 0.05)第2衣から明らかなように、レパミ
ゾール・塩酸塩はコントロール群に比べ血中カーボンの
半減期を有意に減少させ、マクロファージの貧食能を増
力口aぜる。この試験成績は桑原らが報告している試験
成績と一致する〔抗菌薬の評価、診療新社発行(198
3年)、23〜24頁参照〕。一方、ドリコールは50
〜150 mg/梅の投与量の範囲で用量依存的にマク
ロファージ貧食能の増加作用を有する。
試験例3 ドリコールリン酸エステルが臂する感泉抵抗性増強作用
を大腸菌に対する抵抗性を指標として試験し念。
試料の調製 後述の実施例8に従ってiiI勾製したドリコールリ濁
させ、ドリコールリン酸エステル濃度が2.5 rrL
g/xlオよび7.5 rQ / *lの2梅の試料を
PA製した。
財団法人醗酵研究所よp臨床由来の大腸菌でるるエンエ
リンア・コリ(Escherichia coli )
 (I FO3544)の分譲を受け、試験前にトリプ
トンイブイヨン培地で増殖培養した。
日本チャールス・リバー株式会社より購入したICR系
雄性−r ウx(SPF、7M齢、体i30,9前後)
を1週間予l#@青し、健富なものを試験に供した。
便用時にマウスとランダムに1群10匹とし、下記に示
した3群を設定した。
(+)  コントロール群 後述の!Mfす8においてドリコールリン酸エステルを
除いた他は同じ操作によ)得られたレシチンのみから成
るリボソームの所定量を腹腔内投与する群。
(11)  ドリコールリン液エステル50 rrl 
/ fyの試料投与群 ドリコールリン酸エステルを2.5 mfi / ml
含有するリボンーム懸濁液の所定量を腹腔内投与する詳
(iii>  ドリコールリン酸エステル150 rn
i / k7の試料投与群 ドリコールリン酸エステルを7.5rr&/rd含有す
るリボンーム懸濁液の所定量を腹腔内投与する群。
なお、飼育は温度23±1℃、湿度50±5tsの恒温
恒湿とし、換気回数5回/時、午前7時点灯、午後7時
消灯の条件下で固型飼料(オリエンタル酵母、MF)と
水道水を自由に摂取させた。また、実験は同一室内で実
施した。
試験方法および判定 コントロール群および試料投与群では、試料懸濁液をマ
ウス体重10g当、90.2dを腹腔内投与し九〇 試料投与24時間後に、前夜37℃で18時間培養した
菌懸濁液を生理食塩液にて6×10 個/dになるよう
にvI4製し、この菌液をマウス1匹当り0.5 d腹
腔内に接種し虎。菌接種後7日目の各群の生存率を求め
た。
試験成績 各群の生存率を第3表に示す。
第3表 第3表から明らかなように、ドリコールリン酸エステル
の投与群ではいずれの投与量においても死亡例が全く認
められず、従ってドリコールリン酸エステルの投与によ
ってマウスの感染抵抗性が増Il″I!される。
また、ドリコール類は副作用がなく、かつ毒性も低い。
この副作用のないことは後述の参考例1で合成したドリ
コールを用い比以下の実験により確認することができる
なお、使用薬物は水に不@な油状の液体であるため、実
験においては、経口投与の場合にはゴム油に溶解し、腹
腔内投与およびin vitroの場合は非イオン界面
活性剤であるHCO−60(日光ケミカル社 商品名)
を用いて、懸濁液として使用したO また、本実験には、ddY系雄性マウス、 Wiata
r系雄性ラット(静岡実験動#)、日本白色雄性ウサギ
(ケアリー)およびHar tley系雄性系外性モル
モットタレア)を使用した。動物は温度23±1’C1
m1ff55=l:IOL 照IMIIJIJI (7
: OOAM〜9 : 00PM)、換気回数15回/
時間の条件下で飼育し、餌はマウス、ラットの場合、固
型飼料MF(オリエンタル酵母)t−、モルモットおよ
びウサギの場合は固型飼料GM−3およびRM−1(船
橋農場)を、水は水道水を自由摂増させ念。なお、動物
は一週間以上予備飼育し、−膜状態の健康なものを使用
した。
(1)  マウスを用いた神経薬理学的試験ddY系雄
性マウスを1群6匹として使用し、I rwinの多次
元観察法に準じてマウスのbehaviorの変化、神
経症状、自律神経症状および中毒症状などを多角的に観
察分析し記録し念。ドリコールを150.300.60
0m/kF腹腔内投与した。
ドリコールの150.300,600■/袴投与では、
マウスの行動、神経症状、自律神経症状および中毒症状
などに全く影響は認められなかった。
(2)摘出臓器を用いた末梢作用試験 1 モルモット摘出回腸標本 Hartley系雄性モ/L/ % ットC350〜4
00&”)を1群3匹として便用した。摘出し念回腸を
空気を通じたTyrode液(液温32℃)中に懸垂し
た。回腸の収縮はアイソトニック・トランスシュウブー
(日本光′[TL)−112S )を介t、て、インク
★オシログラフ(日本光−riEMP−3004)にて
記録した。ドリコールの10 .10 .10 9/r
dにおける直接作用およびアセチルコリン、ヒスタミン
、ニコチンに対する拮抗作用の有無を検討した。
ドリコールは1o  1/rdまでモルモット摘出回腸
標本に対して直接作用および各アゴニストに対する拮抗
作用は認められなかった。
11  ラット摘出輸精管標本 Wistar系雄性77ト(180,200g)を1群
3匹として使用した。摘出した4!1iii精管を空気
を通じf2− Locke −Ringer g (液
温32℃)中にisし之。
輸精管の収縮は前項と同様の方法で記録した。ドリコー
ルの10−6.10−5.10−’、9/dにおける直
接作用およびノルアドレナリンに対する拮抗作用の有無
を検討した。
ドリコールは10−’ g/xlまでラット摘出輸精管
標本に対して直接作用およびノルアドレナリンに対する
拮抗作用は認められなかった。
■ モルモット摘出心房標本 Hartley系雄性モ/l、%’;/ト(350へ4
00g)を1群3匹として使用し友。左右間心房からな
る心房標本を作成し、95チ02千5%CO2の混合ガ
スを通じたKrebs −Henaeleit液(液温
30℃)中に懸垂した。心房の収縮はFDピックアップ
(日本光電TB−611T)を介して、インク優オシロ
グラフ(日本光fiEMP−3004)にて記録した。
トリコールの10 .10 .10 117Ml投与に
おける変力作用および変時作用を検討した。
ドリコールは1o−’g7wまでモルモット摘出心房標
本に対して変力作用および変時作用は認められなかった
1■  モルモット摘出気管標本 、)(artle7系雄性モルモット(350〜400
g)を1群3匹として使用した。摘出した気管を空気を
通じ−12Locke −Ringer液(液温37℃
)中に懸垂した。気管の収縮は摘出回腸の項と同様の方
法で記録し次。ドリコールの10 .10  、10 
 fl/d投与における直接作用およびインプロテレノ
ールに対する拮抗作用の有無を検討した。
ドリコールは10 1/Iまでモルモット摘出気管標本
に対して直接作用およびインプロテレノールに対する拮
抗作用は認められなかった。
(8)  ラットにおける血g凝固系におよぼす影響W
iatar系雄性ラット(180〜210!りを1群6
匹として使用した。ドリコールの投与後2時間に腹部大
静脈から採血し、Quick−投法にてプロトロンビン
時間を測定し念0 ドリコールの150,300,600暉/峙投与群では
対照群と比較して有意差は認められなかった。
(4) ラットにおける血糖値低下作用Wistar系
雄性ラット(180〜210!i)を1群6匹として使
用した。ドリコールの投与後2時間に腹部大静脈から採
血し、グルコース・オキシダーゼ法にて血糖値を測定し
た。
ドリコールの150.300,600暉/kt投与群で
は対照群と比較して有意差は認められなかつ九。
(6)  ラットにおける利尿作用 Wistar系雄性ラット(80〜90.1を1群6匹
として使用し念。ドリコール投与直後に生理食塩水を2
.5mt/100,9経口投与し、1匹ずつ代謝ケージ
に入れ、検体投与後6時間に尿を採取し、その尿量を測
定した。
ドリコールの150,300,60047に4投与群で
は対照群と比較して有意差は認められなかつ九。
(6)マクスにおける鎮痛作用(酢酸writhing
法)ddY系雄性マウス(27〜30g)を1群6匹と
して使用した。ドリコール投与後1時間にマウスに01
6%酢酸をO,ld/10,9腹腔内投与し、その10
分後から10分間観察し、酢#1writhingに対
する抑制作用を検討した。
ドリコールの15013001600rng/kp投与
群では対照群と比較して有意差は認められなかった。
(γ) マウスにおけるレセルピン拮抗作用ddY系雄
性マウス(27〜30El )を1群6匹として使用し
た。レセルピン4暉/陽を腹腔内投与し、その3時間後
にドリコールを投与し、さらに1時間後におけるマウス
の眼瞼下垂の程度をRubinの判足基準(0,正常な
目の開き、1:1/4眼瞼下垂、2: l/2眼瞼下垂
、3:3/4眼障下垂、4:完全な眼瞼下垂)に従って
観察記録した。
ドリコールの150,300.600mg/mV投与群
では対照群と比較してレセルピン誘発による眼瞼下垂に
対する拮抗作用は認められなかった。
(8)  マウスにおける抗痙浚作用(最大電撃痙撃作
用)ddY系雄性マウス(27〜30g)を18F6匹
として使用した。ドリコール投与後1時間にマウスの角
膜に40mA、 0.4m5ec、 5oHz、 o、
s seeの条件で過室を行い、強直性伸展痙!(T、
E、)の持続時間を測定した。
ドリコールの150,300,600呻/橡投与群では
対照群と比較して有意差は認められなかった。
(9)モルモットにおける局所麻酔作用Hartley
系雄性モルモット(370〜440I!ir>を1#3
匹として使用し之。ドリコールの各濃度(0,001%
、Q、01 %、 0.11 )を点眼し、投与前、投
与後1.2.3.4.5.10.15.20分に刺激毛
による角膜反射の有無を観察した。
ドリコールは0.1−までモルモットにおいて、角膜反
射の消失はみられず、局所麻酔作用は認められなかつ次
〔急性毒性〕
(1)  後記参考例1で合成したドリコールを経口投
与の場合にはゴマ油に溶解した液を、腹腔内投与の場合
には非イオン活性剤であるHCO−60(日光ケミカル
社JR)を用いて懸濁液として使用した。
ddY系マウス(21〜279、雄)を一群6匹として
使用し九。経口投与の場合には5,001醇/橡、腹腔
内投与の場合には1. o o o x醇/吟マクスに
それぞれ投与し、中毒症状、生死の有無を投与後7日目
まで観察した。体重は投与前、投与1日目および7日目
に測定した。また、対照群にはそれぞれの溶媒であるゴ
マ油およびHCO−60を投与し、検体投与群と同様の
観察および測定を行った。投与7日目に全動物を解剖し
、肉眼的観察を行った。
食倒において死亡例はなく、体重変化についても対照群
と比較して有意差は認められなかっ九。投与7日目の解
剖所見においても異常を認めたものはなかった。
(2)後記参考例3で合成したドリコールリン酸エステ
ルを同量のゴマ油にて溶解した後、1%−カルボキシメ
チルセルロースナトリウム水溶液中にドリコールリン酸
エステルが5%W/Vの濃度となるようにして加え分散
乳液化して用いた。
BDFI系マウス(20〜23y、維)を一群6匹とし
て使用した。ドリコールリン酸エステルを1000 m
g/輸および2000■/橡の投与量で腹腔内投与し、
投与後2日目に生死の有無を観察し穴。食倒において死
亡例はなかった。
以上に述べ九とおシ、ドリコール類は穏やかな免疫増強
作用を有するのみならず、副作用も少なくかつ毒性も低
く、老人や重症疾病患者など体力が低下した人に対する
免疫増強のための薬剤として有用である。
ドリコール類を上記の如き疾病に便用するに際して、そ
の投与量は、投与の方法、投与すべき患者の症状、体重
、年令、性別、治療処置にあ念る医師の判断等に応じて
広範にゎ念夛変えることができるが、一般には0−05
 呻/ky/ 日〜1.000 mjj/神/日、好ま
しくは0.1暉/袴/日〜100呻/に2/日、さらに
好ましくは0.2mg/#/日〜50 r4 /吟/日
の範囲とすることができ、この投与量を1日1回または
数回に分けて投与することができる。
投与の方法は経口ま之は非経口のいずれの方法であって
もよく、非経口投与法としては静脈内、動脈内などの血
管内投与、筋肉内投与、腹腔内投与、骨髄内投与、直腸
投与などの方法を用いることができる。
ドリコール類は上記投与方法に適し之剤型、例えば、錠
剤、慎粒剤、粉末剤、コーテング剤、硬カプセル剤、軟
カプセル剤、経口用液体製剤などのイj々の列形の経口
投与に適した形態であることができる。さらに、例えば
懸濁液剤、溶液剤、油性もしくは水性乳液剤などの江射
投与に適した列形であることができる。
ドリコール類は、種々の製薬的に許容し得る液体もしく
は固体の稀釈剤もしくは担体全含有することができる。
このような稀釈剤もしくは担体の例としては、例えばシ
ロップ、アラビアゴム、ゼラチン、ンルビット、トラガ
カント、ポリビニルピロリドン、ステアリン酸マグネシ
ウム、メルク、ポリエチレングリコール、ンリカ、乳糖
、砂糖、とうもろこし殿粉、リン酸カルシウム、グリシ
ノ、馬鈴薯殿粉、カルボキシメチルセルロースカルシウ
ム、ラウリル硫酸ナトリウム、水、エタノール、グリセ
リン、マンニトール、リン酸緩衝液などを例示すること
ができる。
本発明の免疫増強剤は上記例示の如′@表薬的に許容し
得る稀釈剤もしくは担体の他に、調剤分野において慣用
の他の補助剤例えば着色剤、矯臭剤、矯味剤、防腐剤、
溶解補助剤、懸濁化剤、分散剤などの如き他の補助剤を
、さらに含有することができる。
本発明の免疫増強剤は前記例示の如き錠剤、カプセル剤
、コーテング剤、アンプル剤などの如き一定量投与形態
の列形であるほかに、多投4量容器に収容した形態であ
ることができる。
実施例 以下、参考例および実施例により本発明をさらに説明す
る。
参考例1 特開昭58−83643号公報に記された方法に準じて
合成した011月に倉敷市内で採取した黄葉した銀杏の
葉100kr(未乾燥1jLik)を約40℃で10時
間熱風乾燥したのち、室温(約15℃)でクロロホルム
8001中に浸漬して1週間抽出した。この抽出液から
クロロホルムを留去して得た濃縮物中にヘキサン507
1を加えて不溶性成分をν別し、炉液を濃縮後、ヘキサ
ン/酢酸エチル混合液を展開溶剤として用いたシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーにより、ヘキサン/酢酸エ
チル= 9 / 1(谷kk比)の混合液を用いたシリ
カゲル薄層クロマトグラフィー(メルク社製TLCpl
ate ailica 60 F254、precoa
ted % 層厚0.25Mを使用して10crn展開
)においてRf−0,52となるフラクションを分離し
て約2752の液状物を得た。
このものをメタノール2g、水200m1および水酸化
カリウム150fと共に2時間65℃に加熱したのちヘ
キサン2jを加えて有機層を抽出し、水で5回水洗した
あと無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶剤を留去して得
た液状物をヘキサン/酢酸エチル混合液を展開溶剤とし
て用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーによシ精
製して、約2277のポリプレノールを得た。次いで、
このものをピリジン252および無水酢酸50fと共に
5Eのヘキサンに溶解し、室温で12時間攪拌した。得
られた反応混合物を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥したのち濃縮して2282のポリプレニ
ルアセテートを得た。
アルゴン置換した三つロフラスコにマグネシウム細片(
3,16F、130mmol)と無水テトラヒドロフラ
ン(5m/)およヒエ。2−ジブロモエタン(0,8i
d)を入れ、これをドライヤーで激しく泡立つまで加熱
した。次に(R) −2−C4−プロモー3−メチルブ
トキシ〕−テトラヒドロー2H−ビラン(25,1?、
100mmol、〔α〕20 、−3.61°、C=4
.0、Cuα3)の無水テトラヒドロフラン(30m)
溶液を、この活性化されたマグネシウムに溶媒が丁度沸
騰するような速さで滴下した○部下終了後この混合物を
70°Cにて15分間攪拌した。これに無水テトラヒド
ロフラン(600iu)を加えてグリニアール溶液とし
た。
別にアルゴン#を換した3つロフラスコに先に作成した
ポリプレニルアセテ−)(64,2r、s。
mmol)の無水テトラヒドロフラン(150R/)溶
液とLi z Cuα4の無水テトラヒドロフラン溶液
(0,1モル溶液s  200 ml )を入れた。こ
れに先に調製したグIJ 二ヤール溶液を0℃で4時間
かけて滴下し、さらに0℃で4時間反応を続けた。その
のち、この反応混合物に飽和塩化アンモニウム水を加え
て加水分解し、エーテル抽出した。エーテル層を飽和食
塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥したのち回
転蒸発器を用いて溶媒留去して淡黄色液状物管得た。次
いでこのものをヘキサン(400stJ)に溶かし、こ
れに1)−)ルエンスルホン酸ピリジン(1,3F、5
 mmol )とエタノール(200ytl )を加え
た。この浴液を55℃で3時間加熱攪拌した。室温に冷
却後、炭酸ナトリウム(2,5F)を加えて中和し、飽
和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶
媒を留去した。残った液状物をQ、5 Torr、15
0℃で30分間加熱して低沸成分を除去し、残渣をヘキ
サン/酢戯エチル混合液を展開液としたシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーにより精製して56.81の無色
透明な液状物を得た。このものはIRおよびNMR分析
により先述の一般式(1)で示されるドリコールである
ことが確認された。このドリコールについ1 p −B
ondapak −Cts (Cl11の炭化水嵩系化
合物で表面処理されたシリカゲル)を充填剤とし、アセ
トン/メタノール=90710(容量比)を展開液とし
、示差屈折計を検出器として用いた高速液体クロマトグ
ラフィーにより得られたクロマトグラムにおける各ピー
クの面積比率を求め、一般式(1)におけるnの値に関
する含量比とし、以下に記す。
n=12    1.2係 13    6.7 n=14      24.6  係 15      40.4 16       20:0 17        5.9 18        1.2 参考例2 参考例1の方法により合成した一般式(I)においてn
=12から18までに分布するドリコール10fをメル
ク社製セミ分取用高速液体クロマトカラム(Cuタイプ
)RP18−10を用い、アセトン/メタノール=90
/10(容量比)の混合溶剤を展開液として用いてnの
値ごとの各成分に分離し以下のものを得た。
n=12        0.1    F1a   
  0.65 14         2.6 15        4.0 16        1.9 17        0.6 18        0.1 においでnの値がそれぞれ12から18にあたる化学構
造を有することが確認された。
参考例3(リン酸エステル化) L、 L、 L)anilovらの方法(Febs L
etters、 131巻、310頁、1981年)に
準じて行った。
オキシ三塩化リン(1,92m/)のヘキサン(75d
)溶液にトリエチルアミン(2,87rxl )を加え
攪拌したのち、室温で、参考例1で合成しまたドリコー
ル(54)のヘキサン(75m)溶液を滴下し、30分
間攪拌した。反応液をアセトン/メタノール/水=ss
/10/2 (容量比)の混合液中に注ぎ、室温で一夜
攪拌後、分液ロートに入れ、上層を分離し、飽和食塩水
で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に溶
媒を習去し、得られた黄色液状物をL)EAE−セルロ
ース(酢酸エステル型セルロースイオン交換体、3.5
(7)idx12m)を用い、クロロホルム/メタノー
ル=2/1(容量比)の混合液に少量の酢酸アンモニウ
ムを加えた液を展開液としたカラムクロマトグラフィー
によりドリコール酸エステルを含むフラクションを得た
。次いで、このものを5ephadexLH−20(デ
キストランゲル、401)を用い、クロロホルム/メタ
ノール=2/1(容量比)r展開液としたゲル口過によ
り酢酸アンモニウムを除去し、得られた溶液を濃縮して
ドリコールリン酸エステル(3,(M’)を得た。この
ものをNMR分析したところ原料ドリコールの−CH2
0Hに起因するシグナル(δ=3.66)が消失し、−
CH20P\に起因するシグナル(δ=3.90)が認
められた以外は原料とほぼ同じシグナルが認められた。
このことから、この化合物がドリコールリン酸エステル
であることが確認された。
参考例4(酢酸エステル化) 参考例1で得られたドリコール(13,IP、10 m
mol )を無水塩化メチレン(100+/)に溶解し
、ピリジン(3,2′?、40 rlmol )および
4−ジメチルアミノピリジン(50η)を加えて水冷下
撹拌しながら無水酢HC2,04f、20mmol)を
滴下した。室温で30分間攪拌後、氷水中に注ぎ、塩化
メチレンで抽出した。有m/Jを希塩酸水および水で洗
浄したのち無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に溶
媒を留去し、黄色液状物を得た。このものをヘキサン/
酢酸エチル=99/1(容量比)を展開液として使用し
たシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して
無色透明な液状物(12,2F)を得た。このものをN
MR分析したところ、原料ドリコールの−C旦2UHに
起因するシグナル(δ=3.66)が消るシグナル(δ
=4.04および1.97)が認めら九九以外は原料と
ほぼ同じシグナルが認められた。
IR分析により以下の結果を得た。
3030.2950,2910.2845,1740%
1660.1440.1370%1230%1020゜
830c!n。
以上のことから、このものがドリコール酢酸エステルで
あることが確認された。
参考例5(パルミチン酸エステル化) 参考例1で得られたドリコール(1,31P、1mmo
l )を無水ジエチルエーテル(2−)に溶解し、ピリ
ジン(soq、1 mmol )を加えて室温で攪拌し
つつパルミチン酸クロリド(275”?、1 m mo
l )を加えた。3時間攪拌後水中に注ぎジエチルエー
テルで抽出し、希塩酸水および水で洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥し、減圧下に溶媒を留去して1.4F
の黄色液状物を得た。このものをヘキサンを展開液とし
たシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し無
色透明な液状物1.32を得た。このものをNMR分析
したところ、原料ドリコールの一〇H20)1に起因す
るシグナル(δ=3.66)が消失し、−CM2−0−
C−CH2(C申)13に起因するシグナル(δ=4.
04及びδ=1.28)が紹められた。IR分析により
以下の結果を得たOIR分析: 3040.2970.
2935.2860.1740.1665.1450.
1380,1170,835(7)。
以上のことから、このものがドリコールパルミチン酸エ
ステルであることが確認された。
実施例1(裂剤例:注射剤) 参考例1で得たドリコール     10■ポリオキシ
エチレン硬化ヒマシ油70 t9ソルビタントリオレエ
ート5.0 ”Pプロピレングリコール       
20岬注射用蒸留水           約1 rx
lポリオキシエチレン硬化硬化ヒマシンルビタントリオ
レエートをそれぞれ秤取し、加温して溶解し、別に秤取
した参考例1で得たドリコールを加え、温時しばらく急
速に攪拌した。冷後、プロピレングリコールと注射用蒸
留水を加え全量を1dとし、次に注射剤製法の常法通り
濾過し、1m/容の褐色アンプルに充填、窒素を封入し
た。滅菌は゛流通蒸気法により100℃、40分間行な
った。
実施例2(判剤例二錠剤) 参考例1で得たドリコール     IOPミツロウ 
              12ヒドロキシグロビル
セルロース    32水             
           、。、。
結晶セルロース           30F乳糖  
             30rとうもろこし澱粉 
        20?カルボキシメチルセルロースカ
ルシウム    5ノ参考例1で得たドリコール、ミツ
ロウおよびヒドロキシプロピルセルロースをそれぞれ秤
取し、水を加えて約70℃に加温し乳化液とした。結晶
セルロース、乳糖およびとうもろこし澱粉を混合し、こ
れに前記乳化液を加えて吸着させた。乾燥後整粒しカル
ボキシメチルセルロースカルシウムを混合して直径6m
1111厚さ3.3f1.1錠10(1%’の錠剤に圧
縮成形した。
実施例3(製剤例:注射剤) 参考例2で得たn=15のドリコール IPポリオキシ
エチレン硬硬化ヒマ抽油  7タプロピレングリコール
       IOPブドウ糖           
   2.51注射用蒸留水         約1o
oIIIl参考例2で得たn=15であるドリコール、
ボリオキシエチレン硬化にマシ油、プロピレングリコー
ルをそれぞれ秤取し、加温して溶解し、しばらく急速に
攪拌した0冷後、注射用蒸留水を加え全量を100 w
eとし、次に注射剤製法の常法通り濾過し、各1厘e容
の褐色アンプルに充填し、窒素を封入した。滅菌は流通
蒸気法によシ100℃、40分間行なった。
実施例4(製剤例:注射剤) 参考例3で得たドリコールリン酸    1り参考例3
で得たドリコールリン竣とポリオキシエチレンソルビタ
ンモノオレエートとを混合シ、更に、トリブチリンで希
釈して】00dの容積にした。次に注射剤製法の常法通
り濾過し、各111Ll容の褐色アンプルに充填し、窒
素を封入した。滅菌は流通蒸気法により100℃、40
分間行なったO 実施例5(製剤例二散剤) 参考例1で得たドリコール      5?微結晶セル
ローズ         402トウモロコシデンプン
       552参考例1で得たドリコールをアセ
トンに溶解し、次いでこれを微結晶セルローズに吸着さ
せたのち、乾燥した。これをトウモロコシデンプント混
合し、常法により散剤として生薬の20倍散を調製した
微結晶セルローズ         80Fトウモロコ
シデンプン       202乳糖       2
22 ポリビニルピロリドン         3?上記成分
を常法により顆粒化したのち、ゼラチン硬カプセル1,
000カプセルに充填した。1カプセル中にドリコール
5キを含有する。
実施例7(リポソーム製剤) 参考例1で得たドリコール     45n?卵黄レシ
チン          135〜参考例1で得たドリ
コール45■と卵黄レシチン135■とを容Hs o 
oMlのナス型フラスコに計り取り、クロロホルム30
dを加え、充分に溶解、混合した。このナス型フラスコ
を予め雰囲気全窒素ガスで置換しておいたロータリーエ
バポレーターに取付け、水流アスピレータ−減圧下、約
40℃でクロロホルムを留去させることにより、該フラ
スコ内面に薄膜を形成させた。フラスコ系内を窒素ガス
雰囲気下に常圧に戻し、該フラスコをロータリーエバポ
レーターから取外し、ついで真空ポンプを用いて約0.
1誼Hyの減圧下に残存クロロホルムを完全に留去させ
た。内面に薄膜を有するフラスコ中に蒸留水2011L
lを加え、水冷下に超音波破砕器で60分間激しく撹拌
し、水乳化液を得た。この水乳化牧中に窒素ガスをバブ
リングすることによジ溶存酸素を除去したのち、約4℃
で12時間放置した。この水乳化液分再び超音波破砕器
で水冷下に5分間撹拌した後、凍結乾燥し、参考例3で
得たドリコールリン酸エステル    45■卵黄レシ
チン          135η参考例3で得たドリ
コールリン酸エステル45〜と卵黄レシチン135ηと
を容1500rLtのナス型フラスコK it D 取
す、クロロホルム30m(を加え、充分に溶解、混合し
た。このナス型フラスコを予め雰囲気を窒素ガスで置換
しておいたロータリーエバポレーターに取付け、水流ア
スピレータ−減圧下、約40℃でり00ホルムを留去さ
せることにより、該フラスコ内面に薄膜を形成させた。
フラスコ系内を窒素ガス雰囲気下に常圧に戻し、該フラ
スコをロータリーエバポレーターから取外し、ついで真
空ポンプを用いて約0.1mhyの減圧下に残存クロロ
ホルムを完全に留去させた。
内面に薄膜を有するフラスコ中に蒸留水20m/を加え
、水冷下に超音波破砕器で60分間激しく攪拌し、水乳
化液を得た。この水乳化液中に窒素ガスをバグリングす
ることにより溶存酸素を除去したのち、約4°Cで12
時間放置した。この水乳化液を再び超音波破砕器で水冷
下に5分間攪拌した後、凍結乾燥し、白色海綿状物18
0Tqを得た。
発明の効果 本発明により提供されるドリコールおよヒ/′!たけそ
の薬理学的に許容されるエステルを有効成分として含有
する免疫増強剤は該ドリコールおよび/またはその薬理
学的に許容されるエステルが有する穏やかな免疫増強作
用を効果的に発現させる0

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、▲数式、化学式、表等があります▼はトランス
    −イソプレン 単位であり、▲数式、化学式、表等があります▼はシス
    −イソプレン 単位であり、nは12〜18の整数を表わす)で示され
    る化合物および/またはその薬理学的に許容されるエス
    テルを有効成分として含有することを特徴とする免疫増
    強剤。
JP17967085A 1985-08-14 1985-08-14 免疫増強剤 Pending JPS6239521A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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