JPH0211513A - 制癌剤 - Google Patents

制癌剤

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JPH0211513A
JPH0211513A JP16458688A JP16458688A JPH0211513A JP H0211513 A JPH0211513 A JP H0211513A JP 16458688 A JP16458688 A JP 16458688A JP 16458688 A JP16458688 A JP 16458688A JP H0211513 A JPH0211513 A JP H0211513A
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polyprenol
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carcinostatic agent
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Tamotsu Okamoto
保 岡本
Yoshiyuki Tawara
吉幸 田原
Yoshio Mishima
三島 吉雄
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ポリプレノールを有効成分とする制癌剤に関
する。
〔従来の技術〕
わが国の癌による死亡者は、これまでの循環器疾患によ
る死亡者数を抜いて死因の第1位となっI;ことが最近
の統計に示されている。その原因については種々の説が
あるものの、治療方法の確立が緊急の課題として求めら
れている。
これまでに癌の治療には、外科療法、放射線療法、温熱
療法のような物理療法および化学療法の諸療法が単独で
或いは組み合わされて試みられている。このうち、外科
療法は主として原発部位の癌を外科的手術によって除去
するものであるが、手術の不可能な臓器の癌や転移が始
まった癌の場合には無力であり、放射線療法は正常細胞
にも大きい傷害を及ぼしがちであってこの療法のみを単
独で実行することは好ましくないものであり、温熱療法
などの物理療法には癌種と癌の部位に制限があってすべ
ての癌に適用可能なものではない。
癌に対する化学療法は現在癌を制圧するための手段とし
て大いに期待されている療法である。
この化学療法に用いられる制癌剤の多くは細胞に対する
直接的な傷害性に基づいて効果を発現するものであるの
で人体の正常機能をも損傷し、それによる副作用の結果
、例えば免疫機能の低下、代謝機能の低下、造血機能の
低下などの好ましくない作用が現われることなどがあり
、毒性の少ない従って、副作用のない制癌剤の開発が望
まれている。そしてかかる毒性の少ない制癌剤の開発が
精力的に進められてはいるものの、いまだ満足すべき薬
効を有するものが見出されていない。
これまでに、比較的短鎖長のポリプレノールが白血病細
胞に対して分化誘導効果を有することが見い出され、か
かる分化誘導効果を利用して白血病細胞を非白血病細胞
へ分化せしめることによるポリプレノールの制癌剤とし
ての利用可能性についてはすでに特開昭58−1443
17号公報に開示されている。しかしながら、ここに用
いられるポリプレノールは、イソプレン単位が2〜11
個程度の比較的短鎖長のものであり、しかしてこのポリ
プレノールを構成するイソプレン単位の立体構造につい
て、シス型であるかトランス型であるかの区別が記載さ
れていないので有効なポリプレノールの立体構造は不明
である。
また特開昭60−67424号公報にはポリプレノール
リン酸化合物の癌増殖抑制効果が示されている。そして
ここに示されている化合物はリン酸エステルの形の化合
物であってポリプレノール自体についての効果は示され
ていない。ところで、以下に示すような事実から特定の
ポリプレノールはポリプレノールリン酸と比較した場合
、独自の薬理効果を有することが推定される。
ドリコールは動物界に存在する代表的なポリプレノール
であり、このドリコールのリン酸エステルが糖タンパク
質糖鎖の生合成系において糖の担体として機能すること
はよく知られている。一方、各種の疾患や加令に伴う、
臓器中ドリコールおよびドリコールリン酸の量的変動が
調べられ、多くの場合、ドリコール量の変動はドリコー
ルリン酸量の変動よりも大きいことが明らかにされてき
た。例えば、ヒト肝臓では癌化に伴ってドリコール含量
が減少するが、その減少率は、ドリコールリン酸の減少
率を上回る(Acta Chemica 5candi
navica、 B39巻、 326−328頁(I9
85))。また、ラットの各種尿器では加令に伴って、
ドリコール含量が増加するが、この際のドリコール含量
の増加率は、ドリコールリン酸含量の増加率よりもはる
かに大きいことが報告されている( Lipids、 
21巻、 353−355頁(I986))。さらにこ
れらの報告とは別に、ドリコールはドリコールリン酸と
は異なった形でモデル細胞膜に組み込まれ、膜の構造や
流動性を変化させることが明らかにされた( TheJ
ournal or Biological Chem
istry、  260巻。
2742−2751頁(I985))。また、ドリコー
ルがモデル細胞膜に組み込まれた場合、特定のカチオン
に対する透過性が上昇することも報告されている(Ch
emistry and Physics or Li
pids、 38巻。
343−352頁(I985))。従ってドリコールは
、その細胞膜との相互作用を介し、細胞機能に対して、
ドリコールリン酸とは異なる影響を及ぼしているものと
推定される。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記したように癌に対する化学療法において制癌効果を
有し、しかも人体に対する毒性の低い制癌剤が求められ
ているが、この目的のためには細胞に対して傷害性を有
しないすなわち細胞毒として働くことのないffl+異
の作用機序にょる制癌効果発現物質の開発が求められる
ところである。
一方本発明者は、ポリプレノール化合物を用いた長期間
に亘る基礎研究の結果、ポリプレノール化合物がきわめ
て低毒性であるにも拘わらず、psm胞膜との相互作用
を介して制癌効果を発揮する可能性を見い出した。その
結果、制癌効果が有効に発揮されるためのポリプレノー
ルの鎖長および立体構造の解明が解決されるべき課題と
してクローズアップされたのである。
〔問題点を解決するための手段〕
かかる状況のもとで、本発明者はポリプレノール化合物
の制癌効果について鋭意研究の結果、一定範囲の鎖長よ
りなるポリプレノールであって特定の立体構造を有する
ものが複数の動物癌に対して制癌剤としてすぐれた効果
を有することを見出して本発明を完成したのである。
すなわち、本発明は次の一般式(I) (式中、CHz−C−C−CI(t−はトランスをイソ
プレン単■ CH。
そして−GHz−C)I−C1h−CHt−はジヒドロ
イソプレン単位を示し、αは2〜3の整数を、mは5〜
19の整数を示し、モして12+mは8〜2oの範囲の
値を有する) で示されるポリプレノールを有効成分として含有する制
癌剤に関する。
上記した一般式(I)で示されるポリプレノール化合物
におけるaおよびmの数によって次に示されるような化
合物が本発明の制癌剤の具体例として挙げられる。
σ−ジヒドロデカプレノール(C6゜−ドリコール)α
−ジヒドロデカプレノール α−ジヒドロウンデカプレノール (Cs s−ドリコール) 1−ジヒドロウンデカプレノール 4−ジヒドロデカプレノール o−ジヒドロトリデカプレノール 、−ジヒドロノナデカプレノール (C9,−ドリコール) o−ジヒドロドコサプレノール (cll。−ドリコール) これらのポリズレノール化合物は下記する実施例によっ
ても明らかな通り、動物実験において移植筋の増殖を抑
制し、また担癌動物の延命効果を有することが分った。
しかしてこれらのポリプレノールは従来の癌治療に用い
られる制癌剤とは異なり癌細胞に対する直接的な傷害性
をほとんど有しないこともこのポリプレノール制癌剤の
きわめて著しい特色である。
すなわち、上記した一般式で表わされるポリプレノール
の毒性はきわめて低く、この化合物のすべてについての
実験動物のマウスにおける急性毒性試験では、腹腔内投
与時のLD、、値が> 19/kfFであって、細胞毒
としても作用した従来から知られている制癌剤とはきわ
立った対照をなしている。
以上のことからこの化合物の制癌効果は癌細胞に対する
細胞毒として発現するものではないことが考えられ、理
論に拘束されることを欲するものではないが、このポリ
プレノール化合物は癌細胞の表面構造を修飾し、このこ
とにより担癌宿主による抗腫瘍性免疫の発現を増強し、
もって生体の免疫作用によって癌細胞への攻撃が増大す
る結果制癌効果が発現すると考えられる。勿論かかる作
用機序は仮説であって別途の作用機序によって制癌効果
を発揮するものであっても良い。
このポリプレノール化合物を制癌剤として用いる場合は
上記したようにこの化合物がきわめて毒性の低いもので
あることから大量に投与することも可能である。またそ
の投与方法も経口投与の他に皮下注射、静脈内注射のよ
うな非経口投与も可能である。そして通常の臨床投与量
として成人−日当り経口の場合10〜2000mg、非
経口の場合5〜10001119の範囲またはそれ以上
で用いられる。しかして癌の種類、症状の程度によって
は上記の範囲に限られることなく更に異なった範囲の投
与量で投与することができる。
このポリプレノール化合物は制癌剤としてこのものを単
独の有効成分とする医薬として用いることが可能である
が、その他に公知の制癌剤と併用し又は公知の制癌剤に
配合して用いることもできる。そしてこの公知の制癌剤
と配合して用いる場合には、公知の制癌剤の制癌効果に
加えて、上記したポリプレノール化合物の免疫増強効果
が発揮される結果、互の制癌剤の効果を増強することも
期待することができる。
以下に本発明を実施例によって更に詳細に説明する。
〔実施例〕
実施例において使用した化合物を以下に示す。
化合物A イソプレン単位が10〜13個のα−ジヒド
ロポリプレノールの混合物 ■ また比較試験のために以下の化合物を用いた。
化合物B α−ジヒドロデカプレノール化合物Cイソプ
レン単位が9〜12個のポリプレノールの混合物 化合物D イソプレン単位が15〜22個のドリコール
−リン酸ニアンモニウム塩の混 合物 実施例 l 化合物Aを用いて腹水型肝癌に対する制癌効果を測定し
た。
動物: C3H/ He  雄マウス(5週令)癌細胞
:肝癌細胞、MH134 実験方法: MH134細胞10’個をマウスの腹腔内
に移植した。オリーブオイルに溶解しj;化合物Aを、
移植後1日目より21日目まで、連日に腹腔的投与した
。癌細胞移植後のマウスの生存日数を調べた。
化合物Aの投与量と実験動物の生存日数の中間値および
延命率(%)は次の表1に示される。
表  1 1        6       21.5    
   1102        6       26
.5       136実施例 2 化合物Aを用いて固型肝癌に対する制癌効果を測定した
。用いた動物と癌細胞は実施例1と同一である。
実験方法: MH134細胞10’個をマウスの脇腹皮
下に移植した。オリーブオイルに溶解した化合物Aを、
移植後1日目より39日目まで、隔日に腹腔的投与した
。癌細胞移植後のマウスの生存日数を調べた。
化合物Aの投与量と実験動物の生存日数の中間値および
延命率(%)は次の表2に示される。
表 均値(b)との比較から、 腫瘍増殖抑制率 化合物A、B、CおよびDの投与量と腫瘍増殖抑制率(
%)は次の表3に示される。
to         10       78   
      166表3 実施例 3 化合物Aを用いて固型メラノーマに対する増殖抑制効果
を測定した。比較のために化合物B1CおよびDの効果
も測定した。
動物: C57BL/6  雄マウス(6週令)癌細胞
:メラノーマ細胞、B16FIO実験方法: B16F
lO細胞4X 10’個をマウスの左後肢足歇に移植し
た。オリーブオイルに溶解した化合物A、B、Cまたは
Dを、移植後1日目より27日目まで隔日に腹腔内投与
した。移植後28日目に、移植部位における腫瘍重量を
測定し、各化合物投与群ごとに腫瘍重量の平均値(a)
を算出した。そして対照マウスの腫瘍重量の壬寅流側1
〜3から、化合物Aは極めて優れた制癌効果を発揮する
ことが明らかになった。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】  次の一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼ ( I ) (式中、▲数式、化学式、表等があります▼はトランス
    型イソプレン単 位を、▲数式、化学式、表等があります▼はシス型イソ
    プレン単位を、 そして▲数式、化学式、表等があります▼はジヒドロイ
    ソプレン単位 を示し、lは2〜3の整数を、mは5〜19の整数を示
    し、そしてl+mは8〜20の範囲の値を有するものと
    する) で示されるポリプレノールを有効成分として含有する制
    癌剤。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4839047A (en) * 1985-12-24 1989-06-13 Shishkin Viktor V Intermittent-action apparatus for filtering liquid
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