JPS6112021B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS6112021B2
JPS6112021B2 JP58205532A JP20553283A JPS6112021B2 JP S6112021 B2 JPS6112021 B2 JP S6112021B2 JP 58205532 A JP58205532 A JP 58205532A JP 20553283 A JP20553283 A JP 20553283A JP S6112021 B2 JPS6112021 B2 JP S6112021B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pin
wear resistance
extruded
present
toughness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP58205532A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6097831A (ja
Inventor
Kozaburo Unno
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
PURASU ENJINIARINGU KK
Original Assignee
PURASU ENJINIARINGU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by PURASU ENJINIARINGU KK filed Critical PURASU ENJINIARINGU KK
Priority to JP58205532A priority Critical patent/JPS6097831A/ja
Publication of JPS6097831A publication Critical patent/JPS6097831A/ja
Publication of JPS6112021B2 publication Critical patent/JPS6112021B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Landscapes

  • Reinforced Plastic Materials (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、ガラス繊維、金属粉末などを添加し
た強化プラスチツク成形装置用の押出ピンに関す
るものである。 プラスチツク成形装置用押出ピンとしては、使
用中折損しないよう充分な強靭性を有すること、
摺動面の耐摩耗性の大きいこと、耐焼付性の良好
なことのほかに長時間使用中に寸法変化を生じな
いことが要求される。 従来、一般用プラスチツク押出ピンとしては
SKS21を約830℃焼入後、180〜200℃で焼戻し
て、HRC60前後の硬さにしたものが広く用いら
れているが、SKS21製押出ピンはプラスチツク成
形時の作業温度が200℃前後の場合には、長時間
使用後に膨脹を生ずる欠点があり、またガラス繊
維入り強化プラスチツクの場合には、耐摩耗性が
不足するので、強化プラスチツク用としては、
SKD11製またはSKH9製押出ピンが用いられてい
る。SKD11およびSKH9製押出ピンは、耐摩耗性
は非常に優れているが、靭性が不足するので、比
較的細径の押出ピンの場合には、使用中折損事故
をおこす欠点がある。 本発明は、これらの問題に鑑みてなされたもの
であり、SKD11およびSKH9製押出ピンよりも靭
性が優れており、適度の耐摩耗性を有し、ガラス
繊維などを添加した強化プラスチツク用に適した
押出ピンを提供することを目的とするものであ
る。 すなわち、本発明は重量%で、C0.45〜0.60
%、Si0.1〜0.5%、Mn0.1〜0.6%、Cr3.5〜5.0
%、Mo3.0〜5.0%、W1.0〜3.0%、V0.6〜1.4%残
部鉄および若干の不純物からなる靭性の優れた強
化プラスチツク用押出ピンであり、この構成によ
りSKD11およびSKH9製押出ピンよりも靭性が著
るしく優れており、しかも、耐摩耗性はSKD11
およびSKH9製押出ピンより若干劣る程度で
SKS21製押出ピンよりは格段に優れた押出ピンを
提供することができる。また前記組成の鋼の棒材
を所定の形状に加工したのち、約1140℃の温度か
ら焼入し、ひきつづき560℃前後の温度で焼もど
し処理をほどこすが、焼もどし温度が約560℃と
高いため、200℃前後の作業温度の場合でも、使
用中の寸法変化は皆無である。したがつて本発明
押出ピンは、ガラス繊維入り強化プラスチツク用
押出ピンに好適である。 次に本発明押出ピンの組成限定理由を述べる。
Cはマルテンサイトの硬さを高め、Cr、W、
Mo、Vと結合して硬い炭化物を形成して耐摩耗
性を向上するが、Cが0.45%未満では耐摩耗性が
不足し、またCが0.60%をこえると靭性が低下す
るので、0.45〜0.60%とした。Siは脱酸剤として
添加するが、0.1%未満ではその効果少なく、ま
た0.5%をこえると脱炭しやすくなるため0.1〜0.5
%に限定した。Mnも脱酸効果を有するが、0.1%
未満ではその効果少なく、0.6%をこえると焼入
時の残留オーステナイトが多くなるので0.1〜0.6
%とした。Crは硬い炭化物をつくつて耐摩耗性
を向上し、また焼入性を大きくするが、3.5%未
満ではその効果少なく、また5.0%をこえると靭
性が低下するので3.5〜5.0%とした。Moは焼入
性を大きくし、焼もどし軟化抵抗を高め、また耐
摩耗性を大きくするが、3.0%未満ではその効果
少なく、また5.0%をこえても効果の向上が小さ
いので、3.0〜5.0%とした。Wは炭化物を形成し
て耐摩耗性を向上するが、1.0%未満では、耐摩
耗性が不足し、また3.0%をこえると靭性が低下
するので、1.0〜3.0%とした。そしてVも特殊炭
化物を形成して耐摩耗性を向上するが、0.6%未
満ではその効果少なく、また1.4%をこえると靭
性が低下するので、0.6〜1.4%に限定したもので
ある。 以下、本発明の効果を実施例によつて説明す
る。第1表は本発明に係る押出ピンと従来製押出
ピンの化学組成を示す。表中、記号Aは本発明押
出ピン、記号BはSKD11製押出ピン、記号Cは
SKH9製押出ピンを示す。 本発明に係る押出ピンは、第1表に示す成分比
の素材を電気炉を用いて溶解、混練して鋼塊を製
造し、高温鍛造を経て焼なまし、ピンの形状に成
形したのち約1140℃から焼入れし、引続き560℃
で焼もどし処理を施して製造した。
【表】 第2表はφ1.0mmの押出ピンにほどこした熱処
理ならびに熱処理硬さを示す。
【表】 また、第3表は、第1表に示す化学成分の鋼
に、第2表に示す熱処理をほどこして製作したφ
1.0mm押出ピンの耐久試験結果を示したものであ
る。すなわち、50000シヨツトおよび70000シヨツ
ト後のφ1.0mm押出ピンの折損の有無を示したも
のである。
【表】 試料BのSKD11製押出ピンは、30000シヨツト
後に折損を生じ、また試料CのSKH9製押出ピン
は50000シヨツト後に折損を生じたが、本発明押
出ピンは、70000シヨツト後も折損がなく、きわ
めて強靭性の優れていることが確認され、同時に
摩耗ならびに寸法変化にも異常は認められなかつ
た。 以上説明したごとく、本発明押出ピンは、重量
%で、C0.45〜0.60%、Si0.1〜0.5%、Mn0.1〜0.6
%、Cr3.5〜5.0%、Mo3.0〜5.0%、W1.0〜3.0
%、V0.6〜1.4%残部鉄および若干の不純物から
なる構成により、SKD11およびSKH9製押出ピン
よりも靭性が著しく優れておるため、使用中の折
損事故が皆無であり、しかも耐摩耗性も適度にあ
るため、ガラス繊維入り強化プラスチツク用押出
ピンとして最適のものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 重量%で、C0.45〜0.60%、Si0.1〜0.5%、
    Mn0.1〜0.6%、Cr3.5〜5.0%、Mo3.0〜5.0%、
    W1.0〜3.0%、V0.6〜1.4%残部鉄および若干の不
    純物からなる靭性の優れた強化プラスチツク用押
    出ピン。
JP58205532A 1983-11-01 1983-11-01 靭性の優れた強化プラスチツク用押出ピン Granted JPS6097831A (ja)

Priority Applications (1)

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JP58205532A JPS6097831A (ja) 1983-11-01 1983-11-01 靭性の優れた強化プラスチツク用押出ピン

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JP58205532A JPS6097831A (ja) 1983-11-01 1983-11-01 靭性の優れた強化プラスチツク用押出ピン

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Publication Number Publication Date
JPS6097831A JPS6097831A (ja) 1985-05-31
JPS6112021B2 true JPS6112021B2 (ja) 1986-04-05

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ID=16508441

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JP58205532A Granted JPS6097831A (ja) 1983-11-01 1983-11-01 靭性の優れた強化プラスチツク用押出ピン

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JPS6390123U (ja) * 1986-12-02 1988-06-11

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JPS6097831A (ja) 1985-05-31

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