JPS6247942B2 - - Google Patents

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JPS6247942B2
JPS6247942B2 JP23196184A JP23196184A JPS6247942B2 JP S6247942 B2 JPS6247942 B2 JP S6247942B2 JP 23196184 A JP23196184 A JP 23196184A JP 23196184 A JP23196184 A JP 23196184A JP S6247942 B2 JPS6247942 B2 JP S6247942B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toughness
pin
steel
pins
present
Prior art date
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Expired
Application number
JP23196184A
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English (en)
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JPS61110751A (ja
Inventor
Kozaburo Unno
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
PURASU ENJINIARINGU KK
Original Assignee
PURASU ENJINIARINGU KK
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Filing date
Publication date
Application filed by PURASU ENJINIARINGU KK filed Critical PURASU ENJINIARINGU KK
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Publication of JPS6247942B2 publication Critical patent/JPS6247942B2/ja
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Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Solid-Phase Diffusion Into Metallic Material Surfaces (AREA)
  • Heat Treatment Of Steel (AREA)
  • Heat Treatment Of Articles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は、靭性の優れたプラスチツク成形型用
押出ピンに関するものであり、特に精密プラスチ
ツク金型用のφ20mm以下の細径の押出ピンに関す
るものである。 (従来技術) プラスチツク用押出ピンとしては、使用中折損
しないよう充分の強靭性を有すること、摺動面の
耐摩耗性の大きいこと、耐焼付性の良好なこと、
長時間使用中に寸法変化を生じないことが要求さ
れるが、このほか熱処理の簡単なこと、価格の安
いことも必要である。 従来、プラスチツク用押出ピンとしては、一般
にSKS21を約850℃焼入後、約200℃で焼戻してH
RC60前後の硬さにしたものが広く用いられてい
るが、プラスチツク成型温度が200℃に上昇して
いる場合には、長時間使用後に膨脹を生ずる欠点
があり、またSKS21は細径のピンの場合には、靭
性不足のため折損を生ずることが多い。 また、SKD11を約1030℃から焼入後、サブゼ
ロ処理を行ない、更に520℃高温焼もどしを施し
た押出ピンは、寸法安定性は良好となるが、やは
り靭性不足であり、細径のピンの場合には、折損
事故を生ずる。 SKS21、SKD11の靭性が不足するのは、これ
らの鋼が高炭素工具鋼であるためであり、靭性を
高めるには低炭素鋼を用いればよいが、耐摩耗性
が不足するので、窒化による表面硬化を併用する
必要がある。 SKD61はC0.36%、Cr5%、Mo1.3%、V1%の
鋼であり、本来は熱間ダイス鋼であるが、この鋼
を1050℃から焼入後600℃で焼もどして、HRC45
にしたのち、500〜570℃で窒化処理をすれば、表
面硬さはHv900に上昇し、耐摩耗性ならびに靭性
ともに良好となるが、SKD61は窒化処理によつ
て膨張するため、細径ピンの直径の寸法精度を高
めることが困難であり、また1.5mmφ以下の細径
ピン用としては、やはり、靭性がやや不足する欠
点がある。 一般に、鋼に窒化を施すと、必らず膨脹を生ず
るので、押出ピンに窒化処理を施したときの寸法
変化を小さくするには、析出硬化型の鋼を使用す
る必要がある。時効処理によつて析出硬化を生じ
させると、寸法は収縮する性質があるためであ
る。即ち、500℃前後の窒化による膨脹が、析出
硬化による収縮によつて打消されるので、窒化処
理によつて生ずる寸法変化が非常に小さくなるの
である。なお、押出ピンは、靭性と同時に強度も
必要であるので、時効処理による析出硬化後の硬
さは、Hv450(HRC45)以上が要求される。 このような析出硬化型の鋼としては、18%Ni
マルエージング鋼が押出ピン用として用いられて
いる。即ち、18%Ni、5%Mo、9%Co、0.6%
Ti、0.1%Alの化学成分を有する低炭素マルテン
サイト鋼であり、液体化処理によつてHv300前後
に軟化するので加工が容易であり、480℃×3h
(時間)のガス窒化処理によつて表面硬さ
Hv900、内部硬さはHv550に上昇し、耐摩耗性並
びに靭性がともに良好で、しかも窒化処理による
寸法変化が非常に小さいという特徴を有する。し
かし、18%Niマルエージング鋼は、高価な合金
元素を多量に含有し、また真空溶解を必要とする
ため材料価格が高いので用途に制限を受ける欠点
がある。 (技術的課題) 本発明はこれらの問題に鑑みてなされたもので
あり、18%Niマルエージング鋼よりも材料価格
が安く、しかも、ほぼ同等の性能を有する析出硬
化型の鋼を用いて製作した押出ピンを提供するこ
とを目的とするものである。 (技術的手段) 前記目的を達する本発明は、C0.15〜0.30%、
Si0.10〜0.60%、Mn0.10〜0.80%、Ni4.0〜6.0
%、Cr0.40〜2.00%、Mo0.10〜1.0%、Al1.50〜
3.00%残部鉄および不純物を含む鋼から成る靭性
の優れた押出ピンである。上記組成の鋼は660〜
700℃から水冷または油冷の溶体化処理を行なつ
た棒材を所定の形状に加工した後、480〜520℃の
温度で窒化処理を施して、表面硬化と同時に、内
部に時効硬化を生じさせたことを特徴とするもの
であり、例えば表面硬さをHv820〜880に高く
し、同時に内部硬さをHv440〜500に時効硬化さ
せるものであり、靭性が非常に良好であり、同時
に耐摩耗性にも優れた性能を有する。また、本発
明の押出ピンは窒化処理による膨張が時効硬化に
よる収縮によつて打消されるため、寸法変化が殆
んどなく、細径ピンの直径の寸法精度を高めるこ
とが容易であるという特徴も有する。 次に、本発明押出ピンの組成限定理由を述べ
る。Cは焼入れ焼もどし後のソルバイト組織の強
度を高めるのに必要であるが、Cが0.15%未満で
は強度が低く、またCが0.30%をこえると靭性が
低下するので0.15〜0.30%とした。Siは脱酸剤と
して添加するが、0.10%未満ではその効果少な
く、また0.60%をこえると脱酸しやすくなるため
0.10〜0.60%とした。Mnも脱酸効果を有する
が、0.1%未満ではその効果少なく、また0.80%
をこえると靭性を低下するので0.10〜0.80%とし
た。Niは、焼入組織をマルテンサイトにするた
めに必要であるが、Niが4.0%未満では焼入組織
にフエライトが出て、靭性を低下し、またNiが
6.0%をこえても効果の向上がないので、4.0〜6.0
%とした。Crは焼入性を大きくし、また窒化特
性を向上するが、Crが0.4%未満ではその効果少
なく、また2.0%をこえると靭性を低下するので
0.4〜2.0%とした。Moも焼入性を向上し、また
窒化特性を向上するが、0.10%未満ではその効果
少なく、また1.0%をこえても効果の向上がない
ので0.1〜1.0%とした。AlはNi3Alを形成して析
出硬化を生ずるのに必要であり、また窒化特性を
向上するが、Alが1.5%未満では析出硬化が不十
分であり、また3.0%をこえると熱間加工性並び
に靭性を低下するので1.5〜3.0%に限定した。 (実施例) 以下、本発明を実施例によつて説明する。第1
表は、本発明押出ピンと従来製押出ピンの化学組
成を示す。表中、記号A1、A2、A3は本発明に係
る押出ピン、記号BはSKS21製の押出ピン、記号
CはSKD11製の押出ピン、記号DはSKD61製押
出ピン、また記号Eは18Niマルエーシング鋼製
押出ピンを示す。 第2表は、φ0.6mm段付押出ピンの熱処理硬
さ、
【表】
【表】
【表】
【表】 第3表は押出ピンの耐久試験結果を示す。記号
A1、A2、A3の本発明押出ピンは、530℃×1h(時
間)のガス軟窒化処理により、表面硬さHv840、
内部硬さHv470を示した。記号A1、A2、A3
B、C、D、Eの押出ピンを用いて、I.C.パツケ
ージ用プラスチツク金型にて試験した結果は、第
3表に10000シヨツト、30000シヨツト及び50000
シヨツト後のピンの折損の有無として示した通り
であり、記号Aの本発明押出ピンは50000シヨツ
ト後も折損がなく、極めて強靭性に優れているこ
とを示す。即ち、本発明押出ピンは、記号Eの18
%Niマルエージング鋼製押出ピンと同等の強靭
性を示しており、しかも、価格は18%Niマルエ
ージング鋼製押出ピンよりも、かなり安い。 (効果) 以上、説明したように、本発明によれば、
C0.15〜0.30%、Si0.10〜0.60%、Mn0.10〜0.80
%、Ni4.0〜6.0%、Cr0.4〜2.00%、Mo0.10〜1.0
%、Al1.5〜3.0%残部鉄及び不純物からなる鋼を
用い、660〜700℃から溶体化処理を行なつた棒材
を加工した後、480〜520℃の温度でガス軟窒化ま
たはガス窒化処理を施して、表面硬さをHv820〜
880に高くし、同時に内部硬さをHv440〜500に析
出硬化させて押出ピンを形成できるものであり、
18%Niマルエージング鋼製押出ピンと同等に靭
性が優れており、しかも価格は18%Niマルエー
ジング鋼製よりも、はるかに安いという特徴を有
する。また、本発明押出ピンは、窒化処理による
膨張が析出硬化による収縮によつて打消されるた
め、寸法変化が極めて小さく、細径ピンの寸法精
度を高めることが容易であるという特徴をも発揮
するものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 重量%で、C0.15〜0.30%、Si0.10〜0.60、
    Mn0.10〜0.80%、Ni4.0〜6.0%、Cr0.40〜2.00
    %、Mo0.10〜1.0%、Al1.50〜3.00%残部鉄およ
    び若干の不純物を含む鋼から成るプラスチツク成
    形型用押出ピン。
JP23196184A 1984-11-02 1984-11-02 プラスチック成形型用押出ピン Granted JPS61110751A (ja)

Priority Applications (1)

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JPS61110751A JPS61110751A (ja) 1986-05-29
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JP2655848B2 (ja) * 1987-10-14 1997-09-24 日立金属株式会社 軽合金成形用工具鋼

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JPS61110751A (ja) 1986-05-29

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