JPS6112020B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS6112020B2
JPS6112020B2 JP9017483A JP9017483A JPS6112020B2 JP S6112020 B2 JPS6112020 B2 JP S6112020B2 JP 9017483 A JP9017483 A JP 9017483A JP 9017483 A JP9017483 A JP 9017483A JP S6112020 B2 JPS6112020 B2 JP S6112020B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toughness
wear resistance
pin
less
steel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP9017483A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS59215467A (ja
Inventor
Kozaburo Unno
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
PURASU ENJINIARINGU KK
Original Assignee
PURASU ENJINIARINGU KK
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Filing date
Publication date
Application filed by PURASU ENJINIARINGU KK filed Critical PURASU ENJINIARINGU KK
Priority to JP9017483A priority Critical patent/JPS59215467A/ja
Publication of JPS59215467A publication Critical patent/JPS59215467A/ja
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、靭性の優れたプラスチツク用押出ピ
ンに関するものである。プラスチツク用押出ピン
としては、使用中折損しないよう充分な靭性を有
すること、摺動面の耐摩耗性の大きいこと、耐焼
付性の良好なこと、寸法安定性の大きいことなど
が要求される。 従来、プラスチツク用押出ピンとしては、一般
には、JIS SK21、SKD11などの高炭素工具鋼を
RC60前後の硬さに焼入、焼もどしたものが用
いられているが、これらの鋼種は耐摩耗性は良好
であるが、靭性が低く、折損事故をおこしやすい
ので、φ20mm以下のような細径のピンには使用で
きない欠点がある。 したがつて、細径の押出ピンとしては、現在、
C0.03%以下、Ni18%、Mo5%、Co9%、Ti0.6
%、Al0.1%の化学成分を有するマルエージング
鋼に窒化処理をほどこしたものが使用されている
が、マルエージング鋼は価格が非常に高いため用
途に制限をうける欠点がある。 本発明は、これらの問題に鑑みてなされたもの
であり、SKS21およびSKD11製押出ピンよりも
靭性が著しく優れており、しかも適度の耐摩耗性
を有し、またマルエージング鋼製押出ピンよりも
価格がはるかに安い経済的な押出ピンを提供する
ことを目的とする。 すなわち、本発明は合金組成として重量%で、
C0.58〜0.65%、Si1.2〜1.6%、Mn0.6500.8%、
Cr0.6〜0.8%、Mo0.2〜0.4%、W0.41〜0.60%、
V0.2〜0.4%、残部鉄および不純物からなる靭性
の優れたプラスチツク用押出ピンである。前記の
如く構成することにより靭性が非常に優れてお
り、また耐摩耗性も良好で、しかも材料価格はマ
ルエージング鋼よりも、格段に安いという特徴を
備えた押出ピンを提供することができる。 次に、本発明押出ピンの組成限定理由を説明す
る。Cは、マルテンサイト中に固溶して基地の硬
さを高くし、またCr、Mo、W、Vなどと炭化物
を形成して耐摩耗性を向上する効果を有するが、
Cが0.58%未満だと耐摩耗性が不足し、またCが
0.65%をこえると、靭性が低下するので、0.58〜
0.65%の範囲が良い。Siは、フエライトを強化し
て焼戻軟化抵抗を高め、強度を高めるのに有効で
あるが、Siが1.2%未満ではその効果少なく、ま
た、1.6%をこえると脱炭傾向を増す。Mnは脱酸
剤として添加し、また焼入性を大きくするのに効
果があるが、0.6%未満では焼入性向上効果が小
さく、また0.8%をこえると残留オーステナイト
量が多くなり、寸法安定性をわるくするので0.6
〜0.8%が良い。 Crは炭化物を形成して耐摩耗性を向上させる
ために使用するものであり0.6%未満では、その
効果少なく、また0.8%をこえると、靭性を低下
する。Moは焼入性、耐摩耗性ならびに焼戻軟化
抵抗を高めるのに有効であるが、0.2%未満では
その効果少なく、また0.4%をこえても効果の向
上が少ない。 つぎにWはCと結合して炭化物を形成し、耐摩
耗性を向上し、焼戻軟化抵抗を高めるのに有効で
あるが、0.41%未満では耐摩耗性が不足し、また
0.6%をこえると靭性を低下する。VもCと結合
して特殊炭化物を形成し、耐摩耗性を向上し、ま
た組織を微細化して靭性を向上するが、0.2%未
満ではその効果少なく、また0.4%をこえると靭
性を低下するので、0.2〜0.4%とした。 上述の合金組成を有する鋼を製造するには各成
分比の素材を、高周派誘導炉、弧光式、電気炉等
により溶解、混練して鋼塊としたものを、高温鍛
造を経て棒状に形成し、さらにその鋼の棒材を加
工して押出ピンの形状に成形し、これを、塩浴
炉、電気炉または真空焼入炉によつて加熱したの
ち、マルクエンチ、油冷または衝風ガス冷却によ
つて焼入硬化するが、この際の焼入加熱温度が
850℃未満では不完全焼入となり、また930℃をこ
えると結晶粒が粗大化して靭性が低下するので、
焼入加熱温度としては850〜930℃が良い。焼入後
は、焼入残留応力の除去と、マルテンサイトの焼
もどしによる靭性の向上を目的として焼戻を行な
うが、焼戻温度が150℃以下では、焼戻が不十分
で、使用中の押出ピンの寸法変化が生ずるので適
当ではない。また焼戻温度を300℃以上に高くす
ると、硬さがHRC58以下に低下し、押出ピンの
耐摩耗性が不足する。従つて焼戻温度は150〜300
℃の範囲で行なう。 つぎに、本発明の効果を実施例によつて説明す
る。第1表は本発明押出ピンと従来製押出ピンの
化学成分を示す。 本発明に係るピンは、表に示した成分比の素材
を高周派誘導炉により溶解、混練して鋼塊とし、
これを高温鍛造を経て棒状に形成し、さらにその
鋼の棒状を加工して押出しピンの形状に形成した
ものを電気炉により加熱し、マルクエンチにより
摂氏900℃で焼入硬化して製造した。 また、第2表は第1表に示す化学成分の鋼で製
作したφ0.6mmの段付押出ピンの耐久試験結果を
示したものである。Aは本発明押出ピンの実施例
で、900℃油冷、220℃焼もどしを行なつたもので
ある。比較例Bのマルエージング鋼押出ピンは、
470℃×3hガス窒化処理により、表面硬さを
Hv800に高めたものである。
【表】
【表】 表2はエンジニアリングプラスチツクの精密金
型にて試験した場合、10000シヨツトおよび50000
シヨツト後の押出ピンの折損の有無を示したもの
であり、実施例Aの本発明押出ピンは、50000シ
ヨツト後も折損せず、きわめて靭性の優れている
ことが確認された。 以上説明したように、本発明に係る押出ピン
は、C0.58〜0.65%、Si1.2〜1.6%、Mn0.6〜0.8
%、Cr0.6〜0.8%、Mo0.2〜0.4%、W0.41〜0.60
%、V0.2〜0.4%残部鉄および不純物よりなるも
のであるから靭性が非常に優れており、また耐摩
耗性も良好であり、寸法安定性も良好で、しかも
価格が安いので、φ20mm以下のような細径の押出
ピン用として好適のものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 重量%で、C0.58〜0.65%、Si1.2〜1.6%、
    Mn0.6〜0.8%、Cr0.6〜0.8%、Mo0.2〜0.4%、
    W0.41〜0.60%、V0.2〜0.4%残部鉄および不純物
    よりなる靭性の優れたプラスチツク用押出ピン。
JP9017483A 1983-05-23 1983-05-23 靭性の優れたプラスチツク用押出ピン Granted JPS59215467A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9017483A JPS59215467A (ja) 1983-05-23 1983-05-23 靭性の優れたプラスチツク用押出ピン

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JP9017483A JPS59215467A (ja) 1983-05-23 1983-05-23 靭性の優れたプラスチツク用押出ピン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59215467A JPS59215467A (ja) 1984-12-05
JPS6112020B2 true JPS6112020B2 (ja) 1986-04-05

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JP9017483A Granted JPS59215467A (ja) 1983-05-23 1983-05-23 靭性の優れたプラスチツク用押出ピン

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JPS59215467A (ja) 1984-12-05

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