JPS61118179A - 鋼板への塗装方法 - Google Patents

鋼板への塗装方法

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JPS61118179A
JPS61118179A JP23768084A JP23768084A JPS61118179A JP S61118179 A JPS61118179 A JP S61118179A JP 23768084 A JP23768084 A JP 23768084A JP 23768084 A JP23768084 A JP 23768084A JP S61118179 A JPS61118179 A JP S61118179A
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coating
coat
film
resin
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JP23768084A
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Inventor
Takashi Udagawa
宇田川 孝
Osamu Iwase
岩瀬 治
Motohiro Osumi
大住 元博
Shinji Sugiura
杉浦 新治
Ichiro Tabuchi
田淵 一郎
Masafumi Kume
久米 政文
Yasuhiro Fujii
藤井 泰弘
Komaji Matsui
駒治 松井
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Kansai Paint Co Ltd
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Kansai Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、鋼板、特に自動車車体に耐スリキズ性、耐チ
ッピング性、防食性および物理的性能などのすぐれた塗
膜を形成するための塗装方法に関するものである。
自動車産業分野では塗膜の耐久性の問題、特にスリキズ
による塗膜外観の低下および衝撃剥離による塗膜の耐食
性低下ならびに鋼材の腐食の進行の問題が重視されつつ
ある。特に、黒色などの濃色に仕上げた鮮映性のすぐれ
た塗面は、自動車洗車機のブラシ、みがきコンノ々ウン
ド、または走行中の砂ぼこシなどによってスリキズの発
生が目立ちやすいのである。従来、上塗シ塗膜を硬くす
ることによってこのようなスリキズの発生が防止できる
反面、塗膜の耐衝撃性、後記の耐チッピング性などが著
しく低下するという欠陥を生じ、これらの諸性能がすぐ
れたバランスのとれた塗膜を形成することは困難であっ
た。耐チッピング性についてみると、欧米の寒冷地域等
では冬季自動車道路の路面凍結を防止するために比較的
粗粒に粉砕した岩塩を多量に混入した砂利を敷くことが
多く、この種の道路を走行する自動車はその外面部にお
いて車輪で跳ね上げられた岩塩粒子や小石が塗膜面に衝
突し、その衝撃によシ塗膜が局部的に車体上から全部剥
離する衝撃剥離現象、いわゆる“チッピングを起すこと
が屡々ある。この現象によシ、車体外面の被衝撃部の金
属面が露出し、すみやかに発錆すると共に腐食が進行す
る。通常、チッピングによる塗膜の剥離は車体底部およ
び足まわり部に多いが、フードおよびルーフにまで発生
し約半年〜1年で局部的腐食がかなシ顕著になることが
知られている。
このチッピングならびにこれに基因する腐食の進行を防
止するため、従来から車体の外部金属基体表面の化成処
理ならびに電着塗料、中塗塗料および上塗塗料について
各種の検討が加えられた。
例えば、化成処理において、結晶形の異なる燐酸鉄系皮
膜および燐酸亜鉛系皮膜の使用が検討されたが、かかる
化成処理によっては被衝撃部における塗膜の付着性を充
分に改善することは困難である。また、電着塗料および
上塗塗料についても該塗料に含有されている樹脂および
/または顔料について種々検討されてきたが、チッピン
グに耐え得る充分な付着性改善効果を有するものは今ま
で絹雲母またはタルク粉を含有せしめ、それによって該
無機箔状顔料による中塗塗膜層内のズリによる衝撃力の
緩和および/または分散を達成し、或いは中塗塗膜層内
または電着塗料塗面と中塗塗膜との境界面でのみ局部的
に剥離を起させるようにし、かくして電着塗料塗膜の損
傷を阻止し、この熱中ズの電着塗料塗膜が防錆機能を確
実に維持することをねらったものであるが、車体の外面
に加わる衝撃力は一定でなく、かなり大きい場合もあっ
て、これらの方法では中塗塗膜層内のズリによる緩和・
分散能力以上の衝撃力が加えられた場合には、その衝撃
力を中塗塗膜層のところで阻止しきれず被衝撃部が電着
塗膜を含むすべての塗膜に及び塗膜全体が金属基体面よ
シ剥離し、その結果その部位はすみやかに発錆し腐食が
進行するという欠点がある。
そこで、本発明者らは、上述の問題点を改善するため、
通常の電着塗料、中塗塗料および上塗塗料からなる鋼板
の塗装系によって得られる仕上り外観を低下させること
なく、耐スリキズ性にすぐれ、かつ耐チッピング性、物
理的性能ならびに防食性の良好な塗膜を形成する方法、
つまシ、硬質でしかも柔軟性のすぐれた塗膜を形成せし
める塗装方法について鋭意研究を行なった結果本発明を
完成するに至った。
すなわち、本発明によれば、鋼板にカチオン型電着塗料
、中塗り塗料および上塗り塗料を順次塗り重ねる塗装工
程において、該中塗9塗料の塗装に先立って、形成塗膜
の静的ガラス転移温度が−30〜−60℃である変性ポ
リオレフィン系樹脂を主成分とするバリアーコートを上
記電着塗膜面にあらかじめ塗装しておき、かつ上塗り塗
料として超硬質塗膜を形成する塗料を使用することを特
徴とする鋼板の塗装方法が提供される。
本発明の特徴は、鋼板にカチオン型電着塗料、中塗塗料
および上塗塗料を順次塗装する工程において、電着塗料
を塗装後、中塗塗料を塗装するに先立って特定の組成な
らびに性状を有するバリアーコートをあらかじめ電着塗
膜面に塗装し、かつ上塗り塗料として超硬質塗膜を形成
する塗料を用いるところにある。その結果、耐スリキズ
性、耐チッピング性、防食性、耐候性、物理的性能など
の著しくすぐれた硬質でかつたわみ性の良好な塗膜を形
成することができたのである。
すなわち、本発明の方法によって形成した塗膜の最上層
部は超硬質塗膜を形成する上塗シ塗料で構成されている
ために硬く、洗車ブラシ、みがきコンパウンド、砂ぼこ
りなどによるスリキズの発生をほぼ防止することが可能
となシ、かつ耐候性なども改良できたのである。また、
ガラス転移温度を−30〜−60℃に調整したバリアー
コート塗膜(さらに好ましくは、後記のごとく、該塗膜
の引張シ破断強度伸び率を一20℃において200〜1
000%に調整しておく)は、前記耐チツピング性向上
を目的とした中塗シ塗膜に比べて柔軟で、しかも変性4
リオレフイン系樹脂に基因する特有の粘弾性を有してい
るので、かかる物理的性質を有せしめたバリアーコート
および中塗#)塗膜、      を介して形成した超
硬質上塗り塗膜表面に岩塩や小石などによる強い衝撃力
が加えられても、その衝撃エネルギーの殆んどまたは全
ては該バリアーコート塗膜内に吸収されその下層の電着
塗装にまで波及せず、しかも上塗シならびに中塗りの両
塗膜も物理的損傷を受けることも殆ど解消されたのであ
る。つまシ、上記バリアーコート塗膜層が外部からの衝
撃力の緩衝作用を呈して耐チッピング性が著しく改良さ
れ、チッピングによる鋼板の発錆、腐食の発生を防止で
き、しかも岩塩、小石などの衝突による上塗シ塗膜の劣
化も解消でき、硬質でかつ柔軟性のすぐれた塗膜を得ら
れたのである。
以下に、本発明の塗装方法について具体的に説明する。
鋼板: 本発明の方法によって塗装せしめる被塗物であ
って、カチオン電着塗装することが可能な金属表面を有
する素材であれば何ら制限を受けない。例えば、鉄、銅
、アルミニウム、スズ、亜鉛ならびにこれらの金属を含
む合金、およびこれらの金属、合金のメッキ、もしくは
蒸着製品などがあげられ、具体的にはこれらを用いてな
る乗用車、トラック、サファリーカー、オートパイなど
の車体がある。また、該鋼板を、カチオン型電着塗料を
塗装するに先立って、あらかじめリン酸塩もしくはクロ
ム酸塩々どで化成処理しておくことが好ましい。
カチオン型電着塗料:上記鋼板に塗装するための電着塗
料であって、それ自体公知のものが使用できる。該カチ
オン型電着塗料は有機酸もしくは無機酸で中和される塩
基性の水分散型樹脂、例えば樹脂骨格中に多数のアミン
基を有するエポキシ系、アクリル系、ポリブタジェン系
などの樹脂を用いた水上塗料であって(樹脂はこれらの
みに限定されない)、該樹脂に中和剤、顔料(着色顔料
、体質顔料、防錆顔料などで、顔料の配合量は樹脂固形
分100重量部あたシ40重量部未満である)、親水性
溶剤、水、必要ならば硬化剤、架橋剤、添加剤などを配
合して常法により塗料化される。上記塩基性水分散型樹
脂(通常、親水性情、剤で溶かして用いる)を中和、水
溶(分散)化するための中和剤としては、酢酸、ヒドロ
キシル酢酸、プロピオン酸、酪酸、乳酸、グリシンなど
の有′Wk酸、硫酸、塩酸、リン酸等の無械酸が使用で
きる。中和剤の配合量は、上記樹脂の塩基価(約30〜
200)に対し中和当量約0.1〜0.4の範囲が適当
である。固形分濃度を約5〜40重量%となるように脱
イオン水で希釈し、pHを5.5〜80の範囲内に保っ
て常法によシ前記鋼板に電着塗装するのである。電着塗
装膜厚は特に制限されないが硬化塗膜にもとすいて10
〜40μが好ましく、約140〜210℃に加熱して塗
膜を硬化せしめるのである。
バリアーコート:カチオン電着塗面に塗装する組成物で
あって、形成塗膜の静的ガラス転移温度が−30〜−6
0℃(好ましくは−40〜−55℃)である変性ポリオ
レフィン系樹脂を主成分とする。すなわち、変性ポリオ
レフィン系樹脂としては例えば、プロピレン−エチレン
共重合体(モル比で、40〜8G:60〜20%が好適
)に、塩素化4リオレフイン(塩素化率約1〜60に)
を1〜50重量部、好ましくは10〜20重量部(いず
れも該共重合体100重量部あたシ)を配合してなる混
合物、または上記グロピレンーエチレン共重合体100
重量部あたりにマレイン酸もしくは無水マレイン酸を0
.1〜50重量部、好ましくは0.3〜201を置部グ
ラフト重合せしめた樹脂などがあげられる。本発明では
、これらの変性A       4リオレフイン系樹脂
自体が上記範囲内の静的ガラス転移温度を有していれば
それ自体でバリアーコートとして使用できるが、上記範
囲から逸脱していたりあるいは範囲内であっても静的ガ
ラス転移温度を便化させたいなどの場合、必要に応じて
粘性付与剤を配合することができる。該粘性付与剤とし
ては、変性ポリオレフィン系樹脂との相溶性が良好な例
えば、ロジン、石油樹脂(クマロン)、エステルガム、
ぼりブタジェン、エポキシ変性ポリブタジェン、低分子
量脂肪族エポキシ樹脂、骨分子葉脂肪族ビスフェノール
タイプエIキシtt脂、ポリオキシテトラメチレングリ
コール、酢酸ビニル変性ポリエチレンなどがあげられ、
これらの配合量は上記変性4リオレフィン系樹脂100
1i量部あたり1〜50重量部が好ましい。また、バリ
アーコートの塗装性向上のために、上記成分を有機溶剤
によって溶解もしくは分散させておくことが好ましく、
有機溶剤としては、例えばベンゼン、トルエン、キシレ
ンなどの芳香族炭化水素、ヘキサン、ヘプタン、オクタ
ン、デカンなどの脂肪族系炭化水素、トリクロルエチレ
ン、・#7クロルエチレン、ジクロルエチレン、ジクロ
ルエタン、ジクロルベンゼンなどの塩素化炭化水素など
があげられる。
本発明において、該バリアーコートの形成塗膜に関し、
静的ガラス転移温度が前記範囲内に含まれていることは
必須であるが、さらに、該塗膜の引張シ破断強度伸び率
が一20℃雰囲気で200〜1000%であることが好
ましい。また、形成塗膜の静的ガラス転移温度が一30
℃よりも高くなると本発明の前記目的が達成できず、−
60℃よりも高くなると塗膜性能、特に耐水性、付着性
などが低下するので好ましくない。さらに、該バリアー
コートには体質顔料、着色顔料(防食顔料は除く)など
を配合してもさしつかえない。これらの顔料の配合量は
変性イリオレフィン系樹脂100i号部あたり10〜1
00重量部が好ましい。
本発明において、これらのバリアーコートはカチオン型
電着塗膜面に塗装するのであるが、塗装方法は限定され
ず、例えばスプレー塗装、へケ塗装、浸漬塗装、溶融塗
装、静電塗装などがあり、塗装漢厚は形成塗膜にもとす
いて1〜20μ、特に5〜10μが好ましい。
なお、本発明で用いるバリアーコートの形成塗膜の静的
ガラス転移温度は示差走査型熱量計(第二精工金製DE
C−10型)で測定した値であり、引張破断強度伸び率
は、恒温槽付万能引張試験機(高滓製作所オートグラフ
S−D型)を用いて測定した値であり、試料の長さは2
0n1引張速度は20m/分で行なった。これらの測定
に使用した試料は、該バリアーコートを形成塗膜にもと
すいて25μになるようにブリキ板に塗装し、120℃
で30分焼付けたのち、水銀アマルガム法によシ単離し
たものを使用した。
バリアーコート塗膜面に中塗シ塗料を塗装するにあたり
、該バリアーコートはあらかじめ焼付けておくことが好
ましいが、焼付けることたくウェットオンウェットで中
塗シ塗料を塗装してもさしつかえない。焼付温度は80
−160℃、特に80〜130℃が適している。
中塗り塗料二上記バリアーコート塗面に塗装する塗料で
あって、付着性、平滑性、鮮映性、耐オーバーベイク性
、耐候性などのすぐれたそれ自体公知の中塗夛塗料が使
用できる。具体的には、油長30%以下の短油、超短油
アルキド樹脂、もしくはオイルフリー4リエステル樹脂
とアミン樹脂とをビヒクル主成分とする有機溶液形熱硬
化性中心      塗り塗料があげられる。これらの
アルキド樹脂およびポリエステル樹脂は、水酸基価60
〜140、酸価5〜20、しかも変性油として不飽和油
(もしくは不飽和脂肪酸)を用いたものが好ましく、ア
ミン樹脂は、アルキル(炭素数1〜5)エーテル化した
メラミン樹脂、尿素樹脂、ペン・ゾグアナミン樹脂など
が適している。これらの配合比は固形分重量にもとすい
てアルキド樹脂および(または)オイルフリーポリエス
テル樹脂65〜85%、特に70〜80%、アミン樹脂
35〜15%、特に30〜20%であることが好ましい
。さらに、。
上記アミノ樹脂をポリイソシアネート化合物やブロック
化ポリインシアネート化合物に代えることができる。ま
た、該中塗シ塗料の形謔は、有機溶液減が最も好ましい
が、上記ビヒクル成分を用いた非水分散液、ハイソリッ
ド型、水溶液型、水分散液型などであってもさしつかえ
ない。本発明では、中塗シ塗膜の硬度(鉛筆硬度)は3
B〜2H’+(20℃、すりきす法による)の範囲にあ
ることが好°ましい。さらに、該中塗シ塗料には、体質
顔料、着色顔料、その他塗料用添加剤などを必要に応じ
て配合することができる。
本発明において、上記バリアーコート塗膜面への中塗り
塗料の塗装は前記バリアーコートと同様な方法で行なえ
、塗装膜厚は硬化塗膜にもとすいて10〜50μの範囲
が好ましく、塗膜の硬化萬度はビヒクル成分によって異
な夛、加熱硬化せしめる場合は80−170℃、特に1
20〜150℃の温度で加熱することが好ましい。
上塗り塗料:前記中塗りpk面に塗装する塗料であって
、本発明では、仕上がり外観(鮮映性、平滑性、光沢な
ど)、耐候性(光沢保持性、耐チヨーキング性など)な
どがすぐれておシ、シかも耐スリキズ性の良好な超硬質
塗膜を形成するそれ自体公知の塗料を使用するのである
本発明において超硬質塗膜とは、硬化せしめた塗膜が鉛
筆硬度試験法によって測定した硬度が4H〜eH(2,
o℃)の塗膜である。この試験方法は、ガラス板に塗装
し硬化せしめた試験板を20℃に保持し、シンの先端を
平に研ぎ角を鋭くした鉛筆(三菱製図用船ls1ユニ”
)を45度の角度で持ち、シンが折れない程度に強く該
塗面に押しつけながら約1cm (a秒/cIL)動か
し、鉛鹸による傷の軌跡が残らない最も硬い鉛筆の硬さ
で評価した。
本発明において使用できる上塗シ塗料は、上記の硬度お
よび性能を有するものであれば特に制限を受けないが、
例えば、アミン・アクリル樹脂系、アミン・アルキド樹
脂系、アミン・ポリエステル樹脂系、アミン・フッ素樹
脂系、アミノ・シリコンポリエステル樹脂系、不飽和ポ
リエステル樹脂系、インシアネート・アクリル樹脂系、
イソシアネートポリエステル樹脂系、イソシアネート・
フッ素樹脂系、不飽和アクリル樹脂系などをビヒクル成
分とする架橋硬化型塗料があげられる。
これらの塗料の形態は特に制限されず、有機溶液型、非
水分散液型、水溶(分散)原型、粉体型、ハイソリッド
型などで使用できる。塗膜の形成は、常温乾燥、加熱乾
燥、電子線、紫外線などの活性エネルギー線照射などに
よって行なわれる。
本発明において用いる上塗シ塗料は、上記のビヒクル主
成分を用いた塗料にメタリック顔料および(または)着
色顔料を配合したエナメル塗料とこれらの顔料を全くも
しくは殆ど含まないクリヤー塗料に分類される。そして
、これらの塗料を用いて上塗シ塗膜を形成する方法とし
て、例えば、■ メ)リック顔料、必要に応−じ着色顔
料を配合してなるメタリック塗料または着色顔料を配合
・1       してなるソリッドカラー塗料を塗装
し、加熱硬化する(1コ一ト1ベーク方式によるメタリ
ックまたはソリッドカラー仕上げ)。
■ メタリック塗料またはソリッドカラー塗料を塗装し
、加熱硬化した後、さらにクリヤー塗料を塗装し、再度
加熱硬化する(2コ一ト2ベーク方式によるメタリック
またはソリッドカラー仕上げ)。
■ メタリック塗料またはソリッドカラー塗料を塗装し
、続いてクリヤー塗料を塗装した後、加熱して該両塗膜
を同時に加熱硬化する(2コ一ト1ベータ方式によるメ
タリックまたはソリッドカラー仕上げ)。
これらの上塗シ塗料は、スグレー塗装、静電塗装などで
塗装することが好ましい。また、塗装膜厚は、乾燥′塗
膜に基いて、上記■では25〜40μ、上記■、■では
、メタリック塗料ならびにソリッドカラー塗料は10〜
30μ、クリヤー塗料は25〜50μがそれぞれ好まし
い。加熱条件はビヒクル成分によって任意に採択できる
が、80〜22G℃、特に12ON170℃で10〜4
0分が好ましい。
上記のようにして、鋼板にカチオン電着塗装−バリアー
コート塗装−中塗シ塗装−超硬質上塗装塗装によって形
成した塗膜の性能は、バリアーコート塗装を省略して形
成した塗膜に比べて、仕上シ外観(例えば、平滑性、光
沢、鮮映性など)、耐水性、耐候性などは少なくとも同
等であるが、特に耐チッピング性、耐スリキズ性、防食
性、物理的性質などが著しく改良されたのである。
次に、本発明に関する実施例および比較例について説明
する。
■ 試料 (1)  鋼板: ゲンデライトφ303G (日本)
9−カーライジング(株)製、リン酸亜鉛系)で化成処
理した亜鉛メッキ鋼板(大きさ300X90×0.8關
) (2) カチオン型電着塗料: エレクロンナ9200
(関西ペイント(株)製、エポキシ4リアミド系力チオ
ン型電着塗料、グレー色) 5(3)  バリアーコート (,4):プロピレンーエチレン共重合体にマレイン酸
をグラフト重合せしめた樹脂の有機液体(静的ガラス転
移温度−43℃、−20℃における引張シ破断強度伸び
率410%)。
(B)二上記(,4)の樹脂100重量部あたりロジン
を10重量部混合した樹脂の有機液体(静的ガラス転移
温度−52℃、−20℃における引張り破断強度伸び率
TOOに)。
(C):プロピレンーエチレン共重合体にマレイン酸を
グラフト重合せしめた樹脂の有機液体(静的ガラス転移
温度+5℃)。
(4)中塗り塗料: アミラックN−27−ラー(関西
ペイント(株)製、アミンポリエステル樹脂系中塗り塗
料) (5)超硬質上塗り塗料 (A):マジクロンブラック(関西ペイント(株)製、
アミノアクリル樹脂系上塗シ塗料、鉛筆硬度5H) (B):マジクロンクリヤーH(関西ペイント(株)製
、アミノアクリル樹脂系上塗り塗料、2コートlベーク
用クリヤー塗料、鉛筆硬度5H)(C):ラジキュアー
Pブラック(関西ペイント(株)製、アクリレートポリ
エステル樹脂系電子線硬化型塗料、鉛筆硬度6H) ■ 実施例 比較例 上記試料を用いて鋼板にカチオン電着塗料、バリアーコ
ート、中塗り塗料および上塗り塗料を第1表に示したご
とく塗装した。
第1表において、 (1)膜厚はすべて硬化塗膜にもとすく。
(2)実施例4はバリアーコートを焼付せずに中塗り塗
料を塗装したものであシ、実施例2.6ならびに比較例
2.5の上塗シ塗装は2コ一トlベーク方式によるもの
であって、上塗り塗料(イ)を塗装後、室温で15分放
置してから上塗り塗料CB)を塗装した。
(3)実施例4,7ならびに比較例3.6における上塗
り塗膜は、270Kavで電子線を6Mデ’ad照射し
て硬化せしめた。
■ 性能試験結果 上記の実施例および比較例において塗装した塗板を用い
て塗膜性能試験を行なった。その結果を第2表に示した
第2表における塗膜の試験方法は次のとおシである。
(*1)耐チッピング性: (1)試験機器:飛石試験機Jイー400型(グラベロ
メーター)(スf試験機(株)社製品)(2)吹付けら
れる石:直径約15〜20mの砕石 (3)吹付けられる石の容量:約500d【4)  吹
付はエアー圧カニ約4ゆ/cd(5)試験時の温度:約
20℃ 試験片を試験片保持台にとりつけ、約4kg/cdの吹
付はエアー圧力で約5OO−の砕石粒を試験片に発射せ
しめた後、その塗面状卯および耐塩水噴霧性を価した。
塗面状態は目視観察し次のような基準で評価し、耐塩水
噴霧性姓は試験片をJISZ2371によって240時
間、塩水噴霧試験を行ない、被衝撃部からの発錆の有無
、腐食状部を観察した。
◎(良)二上塗り塗膜の一部に衝撃によるキズが極く僅
か認められる程度で、電着塗膜の剥離を全く認めず。
Δ(やや不良)二上塗りおよび中塗り塗膜に衝撃による
キズが多く認められ、しかも電着の塗膜の剥れも散見。
×(不良):上塗シおよび中塗り塗膜の大部分が剥離し
、被衝撃部およびその周辺を含めた被衝撃部の電着塗膜
が剥離。
(*2)耐衝撃性: JIS  [5400−19796,13,3B法に準
じて、0℃の雰囲気下において行なった。
電さ5ootのおもりを50cmの高さから落下して塗
膜の損傷を調べた。
(*3)付着性: JIS  K5400−1979 6.15に準じて塗
膜にゴパン目を作シ、その表面に粘着セロハンテープを
貼着し、急げきに剥した後の塗面を評価した。
(*4)耐水性: 40℃の水に10日間浸漬した後の塗面を評価した。
(*5)鉛筆硬度: 20℃で鉛嫁による傷の軌跡が残らない最も硬い鉛筆の
硬さ。
(*6)耐スリキズ性: 20℃において、水平に保った試験板の塗面上に寒冷紗
を4枚重ねしておきその上に1に9分銅(上瓜天秤用で
底面の平らなもので直径5 cIL)をのせ、寒冷紗の
端を持ち、20cIL/秒の速さで試験片の上を20往
復させたのちの塗面状態を評価した。◎・はスリキズの
発生が殆ど認められない、Δはスリキズの発生がやや多
くみられる、×はかなり多くのスリキズが認められる、
である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 鋼板にカチオン型電着塗料、中塗り塗料および上塗り塗
    料を順次塗り重ねる塗装工程において、該中塗り塗料の
    塗装に先立って、形成塗膜の静的ガラス転移温度が−3
    0〜−60℃である変性ポリオレフィン系樹脂を主成分
    とするバリアーコートを上記電着塗膜面にあらかじめ塗
    装しておき、かつ上塗り塗料として超硬質塗膜を形成す
    る塗料を使用することを特徴とする鋼板の塗装方法。
JP23768084A 1984-11-12 1984-11-13 鋼板への塗装方法 Pending JPS61118179A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
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