JPS621476A - 塗装法 - Google Patents

塗装法

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Publication number
JPS621476A
JPS621476A JP14138085A JP14138085A JPS621476A JP S621476 A JPS621476 A JP S621476A JP 14138085 A JP14138085 A JP 14138085A JP 14138085 A JP14138085 A JP 14138085A JP S621476 A JPS621476 A JP S621476A
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JP
Japan
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paint
film
coating
acrylic resin
coat
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Pending
Application number
JP14138085A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Kasari
加佐利 章
Osamu Iwase
岩瀬 治
Hiroshi Osumimoto
大住元 博
Shinji Sugiura
杉浦 新治
Ichiro Tabuchi
田淵 一郎
Masafumi Kume
久米 政文
Takashi Udagawa
宇田川 孝
Komaji Matsui
駒治 松井
Yasuhiro Fujii
藤井 泰弘
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Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS621476A publication Critical patent/JPS621476A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、不良塗装−中塗塗装−上塗塗装からなる塗装
系に基いて形成される複合塗膜の耐チッピング性、層間
付着性、仕上がり外観などを向上させることを目的とす
る。
上記の塗装系は、自動車車体、電気製品、事務機器、鋼
製家具などの塗装に多く採用されている。
このうち、耐チッピ〉グ性の向上を最も必要としている
自動車車体についてみると、 自動車産業分野では塗膜の耐久性の問題、特に衝撃剥離
による塗膜の耐食性低下なら、びに被塗物である鋼板の
腐食の進行の問題が重視されつつあ ・る。例えば、欧
米の寒冷地域等では冬季自動車道路の路面凍結を防止す
る次めに比較的粗粒に粉砕した岩塩を多量に混入した砂
利を敷くことが多く、この種の道路を走行する自動車は
その車体外面部において車輪で跳ね上げられ次岩石粒子
や小石が塗膜面に衝突し、その衝撃により塗膜が局部的
に車体(#/4板)上から全部剥離する衝撃剥離現象、
いわゆる“チッピング″を起すことが屡々ある。
この現象により、車体外面の被衝撃部の金属面が露出し
、すみやかに発錆するとともに腐蝕が進行する。通常、
チッピングによる塗膜の剥離は車体底部および足まわり
部に多いが、フードおよびlレーアにまで発生し、約半
年〜1年で局部的腐蝕がかなり顕著になることが知られ
ている。
このチッピングならびにこれに基因する鋼材の腐食の進
行を防止する次め、従来から車体の外部金属基体表面の
化成処理なら沙に下塗塗料、中塗m料および上m塗料に
ついて各種の検討が加えられ次が抜本的な具体的解決策
は見い出されていない。
さらに、上記複合塗膜て関し、中塗*膜と止血塗膜との
層間付着性、上塗塗膜面の平滑性、光沢、メタリック感
、鮮映性などの塗膜の仕上がり外観などの向上も強く要
望されている。
そこで本発明者等は、不良塗装−中塗塗装−上塗塗装か
らなる塗装系に基いて得られる複合塗膜の耐チ、ビシグ
性、層間付着性、仕上がり外観などを向上させるために
鋭意研究を重ね次。
その結果、上mmsを非水分散液型熱硬化性アクリル樹
脂系塗料で形成し、そして中l!!塗膜と該上塗塗膜と
の層間に特定の物理的性状を有するアクリル樹脂系塗膜
を形成し、しかも、この塗膜が未硬化で所定範囲の粘度
のうちに、特定の物理的性状に調整してなる上記上塗塗
料を塗装することによって、前記本発明の目的を達成す
ることができた。
しかして、本発明によれば、 不良塗装−中塗塗装一上1!1′Il!1装からなる塗
装工 ・程において、 ■上塗塗装に先立って、中塗塗膜面に、引張破断強度伸
び率が10%以上で且つ破断点応力が20Kf/clI
以上の硬化塗膜を形成しうる熱硬化性有機溶液型アクリ
ル樹脂系塗料を塗装し、次いで、■塗着し九該熱硬化性
有機溶液型アクリル樹脂系塗料を、未硬化で、且つその
粘度を5〜500ポイズ(20℃)に調整し念後に、 ■上塗塗料として、引張破断強度伸び率が40%以下で
、且つ破断点応力が100Kt/−以上である硬化3!
!膜を形成することができ、しかもその塗着時の表面張
力が上記[2]のようにa整し比熱硬化性有機溶液型ア
クリル樹脂系塗料の塗面に比べて同等もしくけ小さくな
るようにしてなる非水分散液型熱硬化性アクリル樹脂系
塗料を塗装し、且つ、■加熱硬化させた上m塗膜が、上
記熱硬化性有機溶液型アクリル樹脂系塗料の加熱硬化さ
せ九m膜に比べて、引張破断強度伸び率がその絶対値に
基いて5以上小さく、一方、破断点応力が少なくとも8
0Kf/d大きくなるように調整してなることを特徴と
する塗装法が提供される。
本発明の特徴は、不良塗装−中塗塗装−上塗塗装からな
る塗装系において、上記■〜■の要件をすべて具備させ
たところにある。
まず、耐チッピ〉グ性向上は、上記■、■および■で明
記した特定範囲の引張破断強度伸び率(以下、「伸び率
」と略称することがある)および破断点応力を有する熱
硬化性有機溶液型アクリル檎脂系塗料(以下、「バリア
ーコート」と略称することがある)および非水分牧液型
熱硬化性アクリル樹脂系塗料(以下、rNAD上塗塗料
」と略称することがある)をクエットオシクエットで塗
り重ね、加熱硬化させることによって可能となった0 すなわち、本発明において、中塗塗膜と上塗塗膜との層
間に形成したバリアーコート塗膜は、中・上両塗膜に比
べて伸び率が大きく友わみ性にもすぐれているので中間
緩衝層として作用する。つまり、上塗塗膜面に砂利など
の小石が衝突してもその衝撃エネルギーの殆どはバリア
ーコート塗膜に吸収、緩和されてその、下層の中塗・下
塗両塗膜に波及することが殆どなくなり、該両塗膜の衝
撃剥離が激減し、そして素地(例えば鋼板)が露出する
こともなくなって、紫地の腐食、発錆などの問題点も解
消されて、複合塗膜自体の防食性が著しく向上し九。一
方、上塗塗膜は、伸び率を小さくし破断点応力を大きく
して強靭な塗膜に調整しである九め、小石などが衝突し
てもキズ、ワレなどが発生しに〈<、シかもその衝撃エ
ネルギーは、集中することなく上塗塗膜のその周囲に分
散し、単位面積あたりの負荷が小さくなって、バリアー
コート塗膜内への吸収が容易となっていっそう好ましい
また、本発明では上記■のごとくバリアーコート塗膜が
未硬化で湿潤状態のうちにNAD上塗塗料を塗装し、か
つ■で示したごと<NAD上塗塗料の表面張力をバリア
ーコートと同等もしくけそれより小さくしであるので、
/スリアーコート塗膜面への上塗塗料のヌレ、なじみが
著しく良くなり、しかも両塗膜の硬化時に層間で化学的
結合することもあり、その結果、複合塗膜の平滑性、ツ
ヤ、鮮映性、付着性などが顕著に改善された。特に、N
AD上塗塗料としてリン片状メタリック塗料を配合した
メタリック塗料を使用すると、ヌレ、なじみが上記のご
とくすぐれているので、リン片状メタリー!夕顔料が塗
面に対して平行に、かつ塗面全面に均一に配回しやすく
なり、メタリック感を著しく向上させることも可能とな
り次。それに加えて、バリアーコート塗膜と上め塗膜と
の局間で各3料が移行して混合することがないので、形
成しfcM;!合珍膜の仕上がり外観がすぐれている。
さらに、上塗塗膜は非水分散液型熱硬化性アクリル樹脂
系塗料である九めに該塗料の固形分濃度を高くすること
ができ公害防止ならびに省資源に有効で月つ仕上がり塗
膜の肉持感もすぐれており、一方、バリアーコート塗膜
もアクリル樹脂系であるために該両塗膜のなじみがよく
付着性、仕上がり外観を向上させることができ次。
ま几、本発明の方法で形成した複合金膜は、耐化学性、
耐候性、物理的性能などにも丁ぐれてい 。
る。
以下、本発明の塗装法についてさらに具体的に説明する
被塗材: 本発明の塗装法に従って複合塗膜を形成せしめる基材で
あって、特に制限を受けず、材質としては前記の耐チ・
・ビシグ性向上などに基づけば金属を使用することが最
も好ましいが、これ以外にプラスチック、ゴム、木、ガ
ラス、無機質材料などがあげC)れ、さらにこれらを2
種以上組み合わせ之ものであってもさしつかえない。
具体的には、これらの基材を使用してなる乗用車、トラ
ック、サファリカー、オートパイなどの車体、部品、お
よび電気製品、事務機器、fI4f!A家具、建材など
があげられる。
これらの基材は、後述の不良塗装に先立って、それ自体
公知の方法で脱脂処理、化成処理、前処理などを行なっ
ておくことが好ましい。
不良塗装: 被塗材に下塗塗料を塗装する工程である。本発明で用い
る下翅塗料は、それ自体公知の常温乾燥形、加熱硬化形
もしくは活性エネルギー照射硬化形などから選ばれ念、
有機溶剤および/17’!−は水を溶媒もしくは分散媒
とする塗料であって、被塗材の材質、形状、用途および
次工程の中塗塗料などに応じて適宜選択でき、本発明で
は制限を受けない。
そのうち、自動軍車体などの金肥製の被塗材には11着
塗料を使用するこ七が好ましい。
すなわち、@I!塗料としてはそれ自体既知のカチオン
型およびアニオン型電着塗料のいずれでも使用できる。
まず、カチオン型電着塗料には、塩基性アミ7基をもつ
樹脂もしくはオニクム塩樹脂をベースにし、これを駿で
中和、水溶性化(水分教化)してなる陰極析出型の熱硬
化性電着塗料が包含され、これは上記金暴製被塗材を陰
極にして塗装される。
塩基性アミノ基をもつ横目旨としては、例えば■ビスフ
ェノール型エポキシ樹目旨、エポキシ基(ま几はグリシ
ジル基)含有アクリル虜詣、アルキレ〉グリフールのグ
リシジルエーテル、エポキシ化ポリブタジェン、ノボラ
ックフェノール樹III旨のエポキシ化物などのエポキ
シ基含有樹脂のエボキシ基(オキシラン環)へのアミン
付加;■塩基性アミノ基をもつ不飽和化合物(例メ、ば
、N、N−ジメチルアミノエチルメタクリレート、N、
N−ジエチルアミノエチルアクリレート、N−ビニルピ
ラゾールなど)を単量体として用いる重合;(3)第3
級アミノ基含有グ11コール(例乏ば、N−メチルジェ
タノールアミン)をグリコールの一成分とするグリコー
ル成分とポリイソシアク・−ト化合物との反応;G酸無
水物とジアミンとの反鉦によるイミノアミンの生成反応
による樹脂へのアミノ基の導入;などによって得られる
塩基価が一般に約20〜約200の1囲の樹脂が適して
いる。
上記■の反応に使用しうるアミンとしては、脂肪族、脂
環族もしくは芳香−脂肪族の第1級アミン、第2級アミ
ン及び第3級アミン塩などがあげられる。ま之該アミン
に代えて第2級スルフィド塩及び第3級ホスフィ〉塩な
ども使用してオニタム塩とすることもできる。
そして、上記塩基性アミノ基をもつ樹脂もしくはオニタ
ム塩を中和し、水溶性化(水分散)する九めの中和剤き
しては、例えば、酢酸、ヒドロキシル酢酸、プロピオン
酸、堅酸、乳酸、グリシンなどの有機酸;硫酸、塩酸、
リン酸等の無機酸が使用できる。中和剤の上記11を脂
に対する配合量は、上記樹脂の塩基価(一般に約20〜
約200の範囲)を基準にして中和当量の約0.1〜約
0.4倍量の範囲が適当である。
ま几、カチオン型電着塗膜を加熱硬化性にする九めに配
合される架橋剤としては、ブロック化したポリイソシア
ネート化合物を用いるのが一般的であり、これにより、
形成され食塗膜を加熱(通常、約140℃以上)すると
ブロック剤が解離して、インシアネート基が再生し、上
記の如きカチオン性樹脂中に存在しうる水酸基などの活
性水素含有官能基と架橋反応し硬化する。
他方、アニオン型電看塗料は、主としてカルボキシル基
をもつ樹脂をベースとし、塩基性化合物゛で中和、水溶
性化(水分教化)してなる陽極析出型の電着塗料であっ
て、金属製被塗材を陽極として塗装される。
カルボキシル基をもつ樹脂には、例えば■乾性油(あま
に油、脱水ひまし油、桐油など)に無水マレイン酸を付
加して得られるマレイン化部樹脂;■ポリブタジェン(
1,2型、1,4型など)に無水マレイン酸を付加して
得られるマレイシ化ポリブタジェン;■エポキシ樹脂の
不飽和脂肪酸x−ステルに無水マレイン酸を付加して得
られる樹脂;■高分子量多価アルコール(分子量約10
00以上のもので、エポキシ樹脂の部分エステルおよび
スチレン/アリルアルコール共重合体なども含まれる)
に多塩基酸(無水トリメリット酸、マレイン化脂肪酸、
マレイン化部など)を付加して得られる樹脂;■カルボ
キシル基含有ポリエステル樹脂(脂肪酸変性し念ものも
含む);■カルボキシル基含有アクリル樹脂;■グリシ
ジル基もしくけ水酸基を含有する重合性不飽和上ツマ−
と不飽和脂肪酸との反応生成物を用いて形成されt重合
体もしくは共重合体に無水マレイン酸などを付加せしめ
て得られる樹脂;などがあげられ、カルボキシル基の含
有量が酸価に基いて一般に約30〜約2000節、囲の
ものが適している。そして、これらカルボキシル基含有
樹脂におけるカルボキシル基を中和し、上記樹脂を水溶
性化(水分教化)するために用いうる中和剤としては、
例乏ば、モノエタノールアミシ、ジェタノールアミン、
ジメチルアミノエタノ−Iし、などのアルカノールアミ
ンジエチIレアミシ、トリエチルアミンなどのアルキル
アミ〉;水酸化カリクム、水酸化ナトリクムなどの無機
アルカリなどが使用できる。これら中和剤の使用量は、
上記樹脂の酸価に対する理論中和当量の約0.1〜約1
.0倍当量(好甘しくけ0.4〜0、8倍当fl−)の
範囲が適当である。
また、上記樹脂を加熱硬化性にするための架橋剤として
は、ヘキサキスメトキシメチルメラミン、ブトキシ化メ
チルメラミン、エトキシ化メチルメラミンなどの低分子
量メラミン樹脂を盛典に応じて使用することができる。
さらに、上記両電着塗料には、顔料(着色顔料、体質顔
料、防錆顔料など顔料の配合量は樹脂固形分100重量
部あ之り150重量部未満とすることができる)、親水
性溶剤、水、添加剤などを必要に応じて配合し、固形分
濃度を約5〜約40重量%に脱イオン水などで調整し、
しかもPHを特定範囲(カチオン型では5.5〜8.0
、アニオン型では7〜9の範囲が好ましい)に保って@
着塗装に供することができる。@を塗装はf#決に従っ
て行なうことができ、例えば、浴温15〜35℃、負荷
電圧100〜400Vの条件で、被塗物をカチオン型で
は陰極に、アニオン型では陽極として実施することがで
きる。塗装膜厚は特に制限されないが、通常、硬化塗膜
に基いて10〜40μの範囲とするのが好ましい。
電着塗膜は原則として100〜200℃、好ましくは1
40〜200℃の範囲に加熱して硬化せしめられるが、
アニオン型電着塗料で空気乾燥性の不飽和脂肪酸で変性
し之樹脂を用いた場合には室温で乾燥させることもでき
る。
本発明で使用する下塗塗料は、上記の電着塗料のみに限
定されず、これら以外に、エポキシ樹脂、アルキド樹脂
、7エ/−ル樹脂などから選ばれ九ペース樹脂と架橋剤
としてのアミノ樹脂とを主成分とする有機溶剤および/
ま次は水を媒体とする。
すでに公知の下塗用塗料も使用できる。
下塗塗膜は、次工程の中塗塗料の塗装にあ九って、予め
、加熱もしくけ常湿で硬化させておくことが好ましい。
中塗塗装: 下am面に中塗塗料を塗装する工程である。中1!!!
塗料としては、付着性、平滑性、鮮映性、耐オーバーベ
イク性、耐候性などにすぐれたそれ自体既知の熱硬化性
中塗塗料が使用できる。具体的には、油長が30%以下
の短油もしくは超短性アルキド樹脂ま次はオイルフリー
ポリエステル樹脂とアミノ樹脂とをビヒクル主成分とす
る熱硬化性中f!!!塗料があげられる。これらのアル
キド樹脂およびポリエステル樹脂は、水酸基価30〜1
40および酸価5〜200で、しかも変性油として不飽
 。
相部(もしくけ不飽和脂肪酸)を用い念ものが好ましく
、ま几、アミノ樹脂は、アルキル(好ましくは炭素数1
〜5個のもの)エーテル化し九メヲミン樹脂、尿素樹脂
、ベンゾグアナミン樹脂などが適している。これら両樹
脂の配合比は固形分重量に基いてアルキド樹脂および(
または)オイルフリーポリエステル樹脂65〜85%、
特に70〜80%、アミノ樹耳旨35〜15%、特に3
0〜20%であることが好ましい。さらに、上記アミノ
樹脂の少なくとも一部をポリイソシアネート化合物やブ
ロック化ポリイソシアネート化合物に代えることができ
る。
ま念、該中塗塗料の形態は、有機溶液型が最も好ましい
が、上記ビヒクル成分を用いた非水分散液型、ハイソリ
ッド型、水溶液型、水分散液型、粉体型などであっても
さしつかえない。さらに、該中塗塗料には、体質顔料、
着色顔料、防食顔料その他の塗料用添加剤などを必要に
応じて配合することができる。
本発明において、下塗塗膜面への中塗塗料の塗装法は特
に制限を受けず、例えばスプレー塗装、ハゲ塗り、浸漬
塗装、静電塗装などを用いることができ、また塗装膜厚
は硬化塗膜にもとづいて10〜50μとするのが好まし
く、塗膜の硬化温度はビヒクル成分によって異なり、6
0〜200℃、特に100〜160℃の範囲の温度で加
熱硬化する。
硬化させた中塗塗膜面にバリアーコートを塗装する工程
である。
バリアーコートは、小石などの衝突による衝撃エネルギ
ーを吸収する中間llS層を形成させる念めに、上記中
塗塗面に塗装する塗料であって、本発明では殊に、伸び
率が10%以上で且つ破断点応力が20KJi/d以上
の物性の塗膜を形成しうる、熱硬化性アクリル樹脂組成
物をビヒクルの主成分とし、これを有機溶剤に溶解して
なる熱硬化性有機溶液型アクリル樹脂系塗料である。
ビヒクル主成分である熱硬化性アクリル樹脂組成物は水
酸基含有アクリル樹脂(ベース樹脂)と架橋剤とからな
っている。水酸基含有アクリル樹脂は水酸基含有ビニル
七ツマ−とその他のビニルモノマー七の共重合体である
水酸基含有ビニルモノマーとしては、例えば、2−ヒド
ロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタ
クリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロ
キシプロピルメタクリレートなどの如きアクリル酸また
はメタクリル酸のC2〜C24ヒドロキシアルキルエス
テル;N−メチロールアクリルアミド、N−メチロール
メタクリルアミド、N−とドロキシエチルアクリルアミ
ド、N−ヒドロキシエチルメタクリルアミド、N、N−
ジヒドロキシエチルアクリルアミド、N、N−ジヒドロ
キシエチルメタクリルアミドなどの如きアクリル酸ま次
はメタクリル酸の七ノーもしくはジーC1〜C12ヒド
ロキシアルキルアミド;一般式、CH2=C−C00C
HzCH20(−C0CHzCH20H2■ CHzCHzO+nH (式中、RけHま念はCH3を表わし、nけ0.5〜5
である)で示される信−カプロラクトン変性ビニル単量
体等が挙げられ、このうち、2−とドロキシエチルアク
リレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒド
ロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシプロピルメタ
クリレートおよび上記一般式で示されるI−カプロラク
トン変性ビニル単量体から選ばれた1種以上を用いるこ
とが好ましい。
その他のビニルモノマーとしては、例えば、エチルアク
リレート、プロピルアクリレート、n−ブチルアクリレ
−+−1iso−ブチルアクリレート、3−ペンチルア
クリレート、ヘキシルアクリレート、2−へブチルアク
リレート、オクチルアクリレート、2−オクチルアクリ
レート、ノニルアクリレート、ラクリルアクリレート、
2−エチルへキシルアクリレート、2−エチルブチルア
クリレートなどのアクリル酸のC1〜18アルキルエス
テルおよびペンチルメタクリレート、ヘキシルメタクリ
レート、2−エチルへキシルアクリレート、デシルメタ
クリレート、ラクリルメタクリレート、゛ステアリルメ
タクリレートなどのメタクリル酸のC5〜18アルキル
エステルが特に好ましい。ここに例示したこれらのアク
リル醗エステルおよびメタクリル酸エステルから誘導さ
れる単独重合体の静的ガラス転移温度はいずれも0℃以
下の軟質モノマーであって、こねらから選ばね次1種以
上と前記水酸基含有ビニルモノマーとを共重合させた水
酸基含有アクリル樹脂が好適である。ま念、上記軟質モ
ノ!−の一部分を、スチレン、メタクリル酸メチル、メ
タクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、ビニルトルエ
ン、アクリル酸、メタクリル酸、グリシジルアクリレー
ト、グリシジルメタクリレートなどから選ばれた硬質モ
ノマーの1種以上と代替して共重合せしめてなる水酸基
含有アクリルSt脂も使用できる。
該水酸基含有アクリル樹脂は、水酸基価が20〜150
、好ましくけ30〜50、さらに、重量平均分子量が約
5000〜200000、特に10000〜5oooo
の範囲にあることが好ましい。
一方、上記水酸基含有アクリル樹;1旨(ベース樹脂)
の架橋剤としては、例えば、炭素数1〜5個の1価アル
コールの1種以上で変性され之メラミン樹脂、尿素樹脂
、ベンゾグアナミシ樹脂などのアミン樹月旨が好ましい
そして、水酸基含有アクリル樹脂と架橋剤との配合割合
は、該両成分の合計量に基いて、水酸基含有アクリル樹
脂60〜90重号%、架橋剤40〜10重量%の範囲が
好ましい。
バリアーコート塗膜の伸び率および破断点応力の調整は
、水酸基含有アクリル樹脂の七ツマー組成、分子量、水
酸基価、架橋剤の組成と配合量、顔料の配合量とその組
成などによって容易に行なえる。
本発明で用いるバリアーコートは、上記ビヒクル成分を
有機溶剤に溶解せしめ次塗料であって、有機溶剤として
は上記ビヒクル成分を溶解するものであればよく、例え
ば炭化水素系(脂肪族、芳香族、脂環族など)、アルコ
ール系、エステル系、グトシ系、エーテル系などから選
ばれる上記ビヒクル成分を溶解しうる任意の溶剤を使用
することができる。
バリアーコートには、さらに必要に応じて、粘性付与剤
、顔料(着色顔料、メタリック@料、体質顔料、防食顔
料)、紫外線吸収剤などを適宜配合することができる。
本発明で用いるバリアーコートの硬化塗膜に関し、伸び
率は10%以上、好ましくは10〜1000%、さらに
好ましくけ10〜200%の範囲で、且つ破断点応力が
2.OKI!/d以上、好ましくけ30〜70 oKf
/d、さらに好ましくけ40〜500胸/cjlの範囲
にあることが重要である。なぜなら、バリアーコートの
硬化塗膜の伸び率が10%よりも小さくなると、チッピ
ング時の衝撃エネルギーを十分に吸収できず、他方、破
断点応力が20Kf/dより小さくなると、チッピ〉グ
時の小石などの衝撃によってバリアーコート塗膜も損傷
を受けやすく、いずれも中塗塗膜および電着塗膜が衝撃
剥離しやすくなるからである。
なお、木明細書におけるパリアニコート塗膜の伸び率お
よび破断点応力の値は、恒温槽付万能引張試駅機、(高
車製作所オートグラフS−D型)を用い、長さ20麓の
試料につき、+20℃にお騒て引張速度20■/分で測
定し念ときの値であり、これらの測定に使用する試料は
、該バリアーコートを硬化f!!!膜にもとすいて60
μの勝厚になるようにブリキ板に塗装し、140℃で3
0分焼付は硬化させたのち、水銀アマルガム法により単
離したものである。
本発明では、上記ビヒクル成分が上記範囲内の伸び率及
び破断点応力を有していれば、それ自体でバリアーコー
トに使用できるが、上記範囲から逸脱している場合ある
いは範囲内であっても伸び率及び/ま7tけ破断点応力
を微調整したい場合などにおいて、必要に応じて粘性付
与剤を配合することができる。該粘性付与剤きしては、
上記ビヒクルとの相溶性が良好な樹脂、例えばポリオキ
シテトラメチレングリコールなど好適で、これらの配合
量は上記ビヒクル1007!jf部あ之り1〜50重量
部の範囲が好ましい。さらに、必要に芯。
じて、可塑剤(例えば、ジオクチルフタレート、トリク
レジルホスフェート、セバシシ酸ジブチルなど)、タレ
止め剤(例ズば、アルミニクムステアレート、シリゲー
トなど)、紫外線吸収剤を通常使われている適宜量で配
合することもできる。
さらに、上記バリアーコート塗膜は、中m塗膜及び後述
する上m塗膜との付着性に優れていることも重要なファ
クターであり、それぞれの塗膜に対する付着力は少なく
とも25胸/−以上であるこ七が望ましい。ここで付着
力は、中塗塗面に塗装したバリアーコート塗面もしくは
さらに上座遊装した塗面にアタッチメントを固着し、抗
張力測定装置で該アタッチメントを剥離するのに要した
エネルギー(Kf/ cd )である。すなわち、各塗
料を所定の条件で塗装し、硬化させた後、バリアーコー
ト3m面および上塗塗面に、該塗面との接触面が直径5
mの円形であるアタッチメントをエポキシ樹脂系二液形
接着剤で固着し、次いで、該アタッチメントを、シ・ツ
バ一式抗張力測定装置(上品製作所製)で、20℃にお
いて、引っ張り速度50順/分で各塗膜から剥離するの
に要する動力を測定した。
本発明において、バリアーコートは丁でに硬化せしめた
中塗塗膜面に塗装するのであるが、その塗装方法は前記
中塗塗装と同様にして行なえる。
そのm装膜厚け、硬化塗膜に基いて、1〜20μ、特に
5〜15μの範囲とするのが好ましい。また、バリアー
コート塗膜を上塗塗膜と同系統の色調にしておくと色彩
的な仕上がり性が一段と向上し、かつ上塗′m勝がチッ
ピ〉グなどによって剥離しても、その部分の損傷が目立
ちKくい。
上塗塗装: バリアーコート塗膜面にNAD上塗塗料を塗装する工程
である。
NAD上塗塗料の塗装は、バリアーコート塗膜が未11
1状態で且つそのel!着しているバリアーコート塗膜
層の粘度が5〜500ポイズ、好ましくけ5〜100ポ
イズ、さらに好ましくは10〜50ポイズ(いずれも2
0℃において)の範囲内にあるバリアーコート塗膜面に
行なう必要がある。
alto、ているバリアーコートm膜層の粘度が5ポイ
ズより低い状態で上塗塗料を塗装すると、上塗塗料が流
れたり、タレ次すするので好ましくなく、一方、塗着し
ているバリアーコートの粘度が5 +) 0ポイズよね
高くなったり、硬化後に一ヒ塗塗料を塗装すると、上塗
塗料のバリアーコート塗膜に対するヌレ、なじみが低下
し、上塗塗面の平滑性、ツヤ、鮮映性、メタリック感な
どの仕−ヒがり性などが低下するので好捷しくない。
本発明において、塗着し念バリアーフートの粘度の測定
は、該バリアーコートをブリキ板に前記方法で塗装しく
塗装1寸できるだけ実際に即し7fc条件で行なうこと
が好寸しい)、塗着し之バリアーコートをガラスビンに
捕集し、それをコーンアンドプレート型粘度叶で、20
℃において、ズリ速度10 Sec   における粘度
を読みとることによって行なう次。
塗若したバリアーコートの粘度調整は、塗装時における
該塗料の不揮発分濃度、溶剤組成、粘度などを遣宜m整
することによって容易に行なえ、塗装置後の塗着粘度が
前記範囲より低い場合は室温で放置するかもしくは予備
加熱して溶剤などを揮発せしめることによって調整でき
る。
本発明において、このように調整し之バリアーコート塗
膜面に塗装するNAD上塗塗料は、(1)  硬化塗膜
が、伸び率は40%以下、好ましくけ2〜30%、さら
に好壕しくけ2〜20%で、且つ破断点応力が100K
Ii/−以上、好ましくは100〜1000KIi/m
、さらに好ましくけ200〜600Kf/−の範囲内の
物性値を有していること、 (璽)  バリアーコート塗膜面に塗着したNAD上塗
塗料塗液の表面張力が、該バリアーコート塗膜のそれと
同等もしくはそれよりも小さいことおよび (夏)  硬化せしめ念バリアーコート塗膜に比べて、
伸び率がその絶対値に基いて5以上小さく、好ましくけ
8〜990小さい、さらに好ましくけ10〜195小さ
く、且つ破断点応力が80Kf/c!A以上大きい、好
ましく#i90〜900KIl/cP11さらに好まし
くは100〜500Kf/−大きいことの要件を有して
いることが重要である。
すなわち、NAD上塗塗料自体、塗装時の固形分含有率
を高くすることができ、且つ仕上がり塗Jの肉持感もす
ぐれている。しかも該上塗塗料の塗膜の伸び率ならびに
破断点応力および塗料の表面張力などを上記(1)〜(
1)のごとく調整することによって前記したような技術
効果が得られるのである。したがって、上記(1)にお
いて、上塗硬化塗膜の伸び率が40%よりも大きくなる
と一般に塗膜の硬さが不十分となり、耐溶剤性も低下し
、また破断点応力が100〜/−より小さくなると耐チ
ッピ〉グ性の向上が望めず、(4)において、上塗塗料
の表面張力がバリアーコート塗膜のそれより大きくなる
と、上塗塗料のバリアーコートa面へのヌレ、なじみな
どが十分でなく、仕上がり外観がむしろ低下するおそれ
があり、さらに(1)において伸び率および破断点応力
が上記範囲から逸脱すると耐チツピング性の著しい改善
は期待できない。
表面張力に関し、バリアーコート塗面に塗着したNAD
上塗塗料塗液の表面張力が、該バリアーコート塗面のそ
れよりも0.5〜2.0小さいことが特に好ましい。
本発明において、バリアーコート塗膜面に塗装するNA
D上塗塗料は、アクリル樹脂系非水分散液(以下、[ア
クリル樹脂系NADJと略称することがある)を主成分
とする熱硬化性塗料である。
該アクリル樹脂系NADVi、分散安定剤を溶解せしめ
次溶液中にアクリル系ビニルモノマーを主成分とする重
合体を微粒子状に分散させてなるそれ自体すでに公知の
分散液である。
まず、微粒子状重合体はアクリル系ビニルモノマーを主
成分としており、該七ツマ−としては、例えば、アクリ
ル酸もしくけメタクリル酸の炭素1〜30個のアルキル
エステルがあり、具体的には、メチルアクリレート、メ
チルメタクリレート、エチルアクリレート、n−ブチル
メタクリレート、プロピルアクリレート、プロピルメタ
クリレート、2−エチルへキシルアクリレート、2−エ
チルへキシルメタクリレート、シクロへキシルアクリレ
ート、シクロヘキシルメタクリレート、ベンジルアクリ
レート、ベンジ7レメククリレート、フェニルアクリレ
ート、n−オクチルアクリレート、t−オクチルメタク
リレート、ドデシルアクリレート、ヘキサデシルアクリ
レート、オクタデシルメタクリレートなどがあげられる
。さらに、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒ
ドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルア
クリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレートなどの
水酸基含有ビニルモノマー;アクリル酸、メタクリル酸
、マレイ〉酸、無水マレイン酸、イタコン酸、α−メチ
レングルタル酸、アコニット酸などのカルボキシル基含
有ビニルモノマー;グリシジルアクリレート、グリシジ
ルメタクリレートなどのグリシジル基含有ビニルモノマ
−;n−ブトキシメチルアクリルアミド、アクリルアミ
ド、メタクリルアミドなどのアミン基含有ビニルモノマ
ー;などの官能基含有ビニルモノマーおよびスチレン、
スチレン誘導体、アクリロニトリル、メタクリレートリ
ル、酢酸ビニル、プロピオ〉酸ビニル、ステアリン酸ビ
ニル、ビニルトルエン、ビニルピロリド〉、塩化ビニル
、フッ化ビニル、7ツ化ビニリゾ〉などのその他のビニ
ルモノマーヲ併用してさしつかえない。該重合体におい
て、アクリル系ビニルモノマーの割合は約30重量%以
上、特に60’f[8%以上であることが好ましい。
次に、本発明で用いるアクリル樹脂系NADにおける有
機溶剤は、上記アクリル系ビニルモノマーを主成分とす
るモノ!−成分を溶解するが、その重合によって得られ
る重合体(微粒子状)に対しては実質的に不溶性、すな
わち該重合体の有機溶剤の溶解度が約10重量%以下で
あることが重要である。有機溶剤が該重合体を容易に溶
解すると粘度が高くなり好ましくない。一方、該有機溶
剤は、後記する分散安定剤を少なくとも膨潤する程度、
すなわち分散安定剤を完全に溶解乃至すくなくとも膨潤
する程度の溶解性を有していることが重要であって、分
散安定剤を完全に溶解する有機溶剤を用いることが最も
吐着しい。本発明のアクリル樹脂系NADに使用できる
有機溶剤は、上記の要件を満足すれば特に制限を受けず
、微粒子状重合体および分散安定剤の組成などに基いて
任意に選択すればよく、具体的には、ニトログロパン、
へ〉クシ、n−へキサン、シクロヘキV′シ、n−ヘブ
タシ、n−オクタン、イソオクタン、ベンセ゛ン、トル
エンおよびキシレンなどの% Uj 族、芳香族または
ナフテシ族系有機溶剤、ミネラルスピ!I −y ) 
、ガソリシ、バイン・オイル、キシレン混合物、ソルベ
〉トナ7す、vMアンドPナフサ、オクタシ分留物々ど
のような炭化水素混合物系有機溶剤が包含される。さら
に、メタノール、エタノール、プロパツール、ブタノー
ル、ジアセトンアルコールなどのアルコール類、酢酸ブ
チル、酢酸エチル、セロソルブアセテート、ブチルカル
ピトールアセテートなどのエステル類、工千ルセロソル
プ、メチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、カルピトー
ルなどのエーテル類、メチルエチルケトン、メチル/f
ソブチルグトン、アセトン、シクロヘキサノシなどのケ
トン類なども用いられる。
沸点範囲としては約35〜300℃、特に100〜25
0℃が好ましい。
ナして゛分散安定剤としては、例えば、■ 12−ヒF
ロキジスアリン酸などの水酸基含有脂肪酸の自己縮合ポ
リエステルにグリシジルメタクリレートまたはグリシジ
ルアクリレートなどのエポキシ基含有ビニルモノマーを
付加せしめてなる生成物に、前記のアクリル系ビニルモ
ノマーま九けその他のビニルモノマーなどを共重合して
得られるグラフト重合体: ■ オクチルアクリレート、ラクリルアクリレート、ス
テアリルアクリレート、オクチルメタクリレート、ラク
リルメタクリレート、ステアリルメタクリレートなどの
ようなアクリル酸′!!念はメタクリル酸の長鎖アルキ
ル(炭素数8〜25)エステルとアクリル酸、メタクリ
ル酸などのカルボキシル基含有ビニルモノマーとの共重
合体に、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリ
レートなどのエポキシ基含有ビニルモノマーを付加すせ
てなる鎖鎖に二重結合を有する生成物に、さらKtff
2のアクリル系ビニルモノマーマ几けその他のビニルモ
ノマーを重合させて得られるグラフト重合体: ○ メラミン、尿素およびグアナミ〉類(例えば、アセ
トグアナミン、ベンゾグアナミンなど)から選ばれ念1
種以上とアルデヒドとを1価アルコールの存在下で縮合
して得られるアルキルエーテル化アミン樹脂であって、
1価アルコールとしては、例えばメタノール、エタノー
ル、プロパツール、ブタノール、ラクリルアルコールな
どの炭素数が12以下のアルコールが好適である:@ 
セルロース、硝酸セルロース、エーテル化セルロース(
例えば、メチルエーテル化、エチルエーテル化、プロピ
ルエーテル化、ブチルエーテル化、アミルエーテル化、
ヘキシルエーテ、ル化、ヘプチルエーテル化、ステアリ
ルエーテル化またはラクリルエーテル化スルロースなト
)、ヒドロキシエーテル化セルロース(例ズば、ヒドロ
キシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース
なト)、アルキルヒドロキシアルキルエーテル111、
t[、エチルヒドロキシエチルセルロースなト)、セル
ロースエステル(例えば、酢酸セルロース、セルロース
デカノエート、ステアリン酸セルロースなど)、混合セ
ルロース反応生成物(例えば、酢酸ステアリン酸セルロ
ース、酢酸讐酸セルロース、メチルエチルセルロースな
ト):■ 上記以外に、例えば酸化し急動植物油、長鎖
アルキルアクリレートもしくはメタクリレートの重合体
、天然もしくは合成ゴム、脂肪WR(または油)変性ポ
リエステル樹脂など: などがあげられ、このうち、a〜@の例示から選ばれ九
1種以上を用いることが好オしい。
本発明で用いるアクリル樹脂系NADけ、例えば、分散
安定剤を溶解した有機溶剤中でアクリル系ビニルモノマ
ーを主成分とするモノマー成分を重合し微粒子状に分散
せしめることによって製造される。この分散された微粒
子状重合体の形成を開始するのに、アゾ型、過!ll!
素型、陽イオン開始系、陽イオン系などのフリーラジカ
ル触媒もしくけ開始剤を用いることが好ましい。さらに
具体的には、分散安定剤を触媒もしくけ開始剤と共に有
゛機溶剤中に均一に混合溶解せしめ、この混合物を重合
温度(通常I″i70〜150℃の範囲)に保ち、つい
でモノマー成分を約0.2〜4時間もしくはそ九以上を
要して加え、未反応のモノマー成分が最少になるまで重
合せしめることによって得られるが、製造方法がこれの
みに限定されないことは当然である。この方法で製造さ
れ念アクリル樹脂系NADけ、分散安定剤の有機溶剤溶
液中にモノマー成分の重合体微粒子が分散しているので
、ミルク状に白濁し念外観を有している。
アクリル樹脂系NADにおいて、有機溶剤、分散安定剤
および分数重合体粒子の構成比率は、該三成分の合計i
tに基いて、有機溶剤は25〜70%、好ましくは30
〜50%、分散安定剤は2〜40%、好ましくは15〜
35%、重合体粒子は12〜60%、好ましくは15〜
50%の範囲が適している。
本発明で用いるNAD上塗塗料はアクリル樹脂系NAD
を主成分とし、特に、上記ののアルキルエーテル化アミ
ン樹脂を分散安定剤とするアクリル樹脂系NADけ、該
分散安定剤が重合体粒子に対する架橋剤としても作用す
るので、該NAD自体熱硬化性塗料であって、そのまま
NAD上塗塗料として使用できる。
一方、上記の以外、り°まり■、0、■および■に記載
の分散安定剤を用いたアクリル(苛脂系NADは加熱し
ても硬化性が十分でないので、これらのアクリル樹脂系
NADには、架橋剤として、前記Oに記載したようなア
ルキルエーテル化アミン樹脂を配合することが好ましく
、その配合仝は、分散安定剤と重合体粒子との合計91
00:1ifi部あ九り10〜60″N、f部の範囲が
好ましい。捷た、前記のを分散安定剤として製造したア
クリル樹脂系NADであっても、加熱硬化性が十分でな
ければ、アルキルエーテル化アミン樹脂を架橋剤として
さらに配合してもさしつがえない。
また、上塗塗料に顔料(例えば、着色顔料、体質顔料、
メタリック顔料など)を配合することもでき、その場合
、アクリル樹脂系NADK直接これらの顔料を配合する
ことが困難なので、前記バリアーコートで使用するよう
な水酸基含有アクリル樹脂溶液中に該顔料をあらかじめ
分散しておき、それをアクリル樹脂系NADK配合する
のが好ましい。
本発明において、NAD上塗塗料を、未IFI状勝で且
つ特定の粘度範囲に調整してなるバリアーコート塗膜面
に塗装し、本発明の目的とする複合塗膜を形成−rる方
法として、例えば次の方法があげられる。
(al  メタリック顔料および(オたけ)着色顔料を
配合してなるメタリック塗料ま次はソリッドカラー塗料
を上記パリアーコー)1!j膜面に塗装した後、加熱し
てバリアーコート塗I!(!:共に硬化せしめる方法: (bl  メタリック塗料またけソリッドカラー塗料を
上記バリアーコート塗膜面に塗装し、次いで上記顔料を
全くもしくは殆ど含まないクリヤーe料を塗装し念後、
加熱してバリアーコート塗装膜と共にこれらの両塗膜も
同時に硬化せしめる方法:(C)  メタリック塗料ま
念はソリッドカラー塗料を上記バリアーコート塗膜面に
塗装し、加熱してバリアーコー11と共に硬化させた後
、さらにクリアー塗料を塗装し、加熱硬化する。
これら上m塗料は、スプレー塗装、静電塗装などで塗装
することが好ましい。ま念、上111塗膜厚は、乾燥m
膜に基いて、上記■では25〜40声の範囲、上記■お
よび■では、メタリック塗料ならびにソリッドカラー塗
料は10〜30μの範囲、クリヤー塗料は25〜50の
範囲がそれぞれ好ましい。硬化条件は配合IItFiI
成分によって任意に採択できるが、一般には80〜17
0℃、特に120〜150℃で10〜40分間加熱する
のが好ましいO 本発明の方法に従いバリアーコート塗膜面上に形成せし
める上m塗膜の厚さは、硬化塗膜に基いて一般に30s
以上、好ましくけ40〜10071゜さらに好ましくけ
45〜85aの範囲になるようにするのが望ましい。
上m塗膜の伸び率及び破断点応力の測定は、前記バリア
ーコート塗膜におけると同様にして行なえる。
本発明において、上m塗料に関する前記要件(1)〜(
1)は、少なくとも、バリアーコート塗膜面と直接に接
触する上塗塗料(例えば、前記(a)〜(c)における
メタリック塗料およびソリッドカラー塗料)が有してい
ればよく、好ましくは、さらにこれらの上塗塗膜面にm
り重ねる前記(b)〜(C)のクリヤー塗料も上記要件
(1)〜(1)を有せしめておくことである。
上塗塗料を、前記要件<r)〜(1)に適合させる念め
の調整方法さして、アクリル樹fF;I系NADの分数
安定剤、重合体微粒子の組成にできるだけ硬化成分を利
用してガラス転移温度を高くする、さらKこれらの分子
量が比較的大きく且つ架橋性官能基を多くし、架橋剤、
硬化触媒などの配合量を適当にコントロールする、体質
顔料などの配合量を調整するなどがあげられ、これらか
ら選ばれ次1種以上の方法により前記要件に容易に適合
させるこしかし、いずれにしても、上塗塗料によって形
成される塗膜の正確な物性は、これら塗料の少量を用い
て実際に塗膜サンプルを形成し、前述の方法で伸び率お
よび破断点応力を測定することによって知ることができ
、これによって本発明の方法に適合する11!1粁を選
択することができる。
本発明の塗装法に従い、不良塗装−中am装−(硬化)
−バリアーコート塗装−(クエットオンクエット)−上
塗塗装−(加熱硬化)の工程に基いて形成した複合塗膜
の性能は、耐チツピング性、層間付着性、仕上がり外観
(例えば、平滑性、光沢、鮮映性、肉持感など)が著し
く改善され、さらに耐化学性、耐候性、物理的性能など
もすぐれている。
次に、本発明に関する実施例および比較例について説明
する。
! 試料の調製 (1)被塗材 ポジプライドナ3030(日本バーカーライジング■製
、リン酸亜鉛系金属表面処理剤)で化成処理した鋼板(
大きさ300 X 90 X O,8■)。
(2)  下塗塗料 囚 カチオン型電着塗料:エレクロンナ9200(関西
ペイント■製、エポキシボリアミド系カチオシ型電着塗
料、グレー色)。
(ト) アニオン型電着塗料:ニレクロン#7200(
関西ペイント■製、ポリプタジエ〉系アニオン型電着塗
料)。
(3)  中塗塗料 (A 短油性アルキド樹脂系塗料 多塩基液成分として無水7タル酸、テレフタル駿を主に
用い文大豆油変性アルキド樹脂(油長;15%、水酸基
価=80、酸価:15)75重量%とブチルエーテル化
メチルメラミシ樹脂25重量%(固形分比)とからなる
ビヒクル成分1()0重量部あ九シ、顔料(チタン白、
パリタ)を150重量部配合してなる中塗塗料。
(B オイル7リーアルキド樹脂系塗料多塩基酸成分と
して無水フタル蒙、無水トリメリット酸を主に用い次オ
イル7リーアルキド樹脂(水酸基価:80、酸価’: 
10 ) 70重量%とブチルエーテル化メチルメラミ
〉樹脂30重量%とからなるビヒクル成分100重量部
あ九り顔料チタン白、パリタ)を100重量部配合して
なる中塗塗料。
(4)  バリアーコート (4−1)水酸基含有アクリル樹脂の製造(a)  ス
チレン15重量部、メチルアクリレート17重量部、エ
チルアクリレート16重量部、C−カプロラクトン変性
ビニルモノマー(注:1)40重量部、ヒドロキシエチ
ルアクリレート10重量部およびアクリル酸2重量部を
、重合開始剤α−α′−アゾビスイソプチロニトリルヲ
用いてキシレジ中で重合せしめ、樹脂固形分含有率60
重量%の水酸基含有アクリル樹脂溶液を製造した。
該アクリル樹脂の重量平均分子量は約30000であり
次。
(υ スチレン15重量部、メチルメタクリレ−ト20
1ii1部、エチルメタクリレート23重量部、n−ブ
チルアクリレート30重1部、ヒドロキシエチルメタク
リレ−)10重量部およびアク 、リル酸2重量部を、
重合開始剤α、α′−アゾビスインブチロニトリルを用
いてキシレジ中で重合せしめ、樹脂固形分含有率50重
量%の水酸基含有アクリル樹脂溶液を製造し比。該アク
リル樹脂の重量平均分子量は約35000であり念。
(注:1)#−カプロラクトン変性ビニル七ツマ−け、
CH2= Cl−C00CH2CH20(−COCH2
C)12CH2CH2CH20−)−Hで示されるビニ
ルモノマーである。
(4−2)バリアーコートの製造 第1表に記載した上記(4−1)で製造17た水酸基含
有アクリル樹脂(a)!!たl−1(h)を含む成分を
混合、分数してバリアーコート(4)〜(Flを製造し
た。
第1表の数値は各成分の配合量を示し、重量部である。
第1表において、 (※1)基体樹脂溶液の配合fは樹脂固形分量としてで
ある。
(※2)ニーパン28−60:三井東圧化学■製商品名
で、n−ブトキシメチルメラミン樹脂である。その配合
量は樹脂固形分量としてである。
(※3)へリオーグンブル−L−6900:BASF社
製商品名 (※4)カーボンブラック:コロンビアカーボン社製、
ネオスペクトラビーズAGを使用した。
(※5)べ〉トン27:NLケミカル社製、チクソトロ
ピック性付与剤 (※6)エコジル2002日本アエロジル社製シリカ系
チクソトロビック性付与剤 (5)上1!1塗料 (5−1)アクリル樹目旨系NADの製造(a)  酢
゛酸酪酸セルロース(イーストマ〉・ケミカル・力〉パ
ニー製、rEAB551−0.2Jで、ガードナー気泡
粘度J/25℃、アセチル含量2重量%、ブチリル含1
・533重量)25重量部とメチルメタクリレート75
重量部との混合物を85℃で30分間保持し、その後、
メチルメタクリレート150″jJ量部、t−ブチルパ
ーオクトエート5′#量部およびVMアシドPす7す1
20重量部を30分間にわたって加え、85℃で2時間
保持して製造し、た。
(b)  分散安定剤として、ポリ−12−ヒドロ ′
キシステアリン酸とグリシジルメタクリレートとの付加
物30部、スチレン10部、メチルメタクリレート20
部、2−エチルへキシルメタクリレート17部、2−ヒ
ドロキシエチルメタクリレート20部、アクリル酸3部
からなる共重合体30部の存在下で、ビニル単量体(ス
チレン30部、メチルメタクリレート30部、2−エチ
ルへキシルアクリレート23部、2−ヒドロキシエチル
アクリレート15部、アクリル酸2部からなる混合物)
70部をn−ヘプクン66部中で通常の方法でディスバ
ージ槌ン重合させて製造し友。なお、部、%け重量に基
づくものである。
(c)  分散安定剤とL2て、スチレン15部、n−
ブチルメタクリレート20部、ラクリルメタクリレート
43部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート15部お
よびメタクリル酸7部からなる共重合体にグリシジルメ
タクリレート1部を反応させ念生成物を用い、これの1
7%へブタン溶液150部中で、スチレ〉15部、メチ
ルメタクリレート45部、アクリロニトリル25部およ
び2−ヒドロキシエチルメタクリレート15部からなる
単量体を重合せしめて製造した。ここでの部、%は重量
部に基づくものである。
(5−2)メタリック塗料の製造 第2表に記載し皮成分に基づいて、通常の方法で混合、
分散し、上塗塗料用メタリック塗料を製造し念。
第2表において、 (※1)アクリル樹脂系NADの配合量は樹脂固形分量
である。
(※2)基体樹脂溶液は前記(4−1)項の製造例によ
るものであり、その配合量は樹脂固形分量に基づく。
(※3)ニーパン28−60:三井東圧化学■製商品名
で、n−ブトキシメチルメラミン樹脂である。その配合
量は樹脂固形分量としてである。
(壷4)アルミペース)4919:東洋アルミニウム■
製、メタリック用すン片状アルミニクム顔料のペースト (※5)カーボンブラック:コロンビアカーボン社製、
ネオスペクトラビーズAGを使用した。
(栗6)エコジル2002日本アエロジル社製シリカ系
チクソトロビック性付与剤、 (5−3)クリヤー塗料の製造 攪拌機、温度計、速流冷却機等の備わり次通常のアクリ
ル樹脂反応容器にセロソルブアセテート40部を仕込み
加s+攪拌し、135℃に達してから下記の単量体混合
物を3時間かかつて添加した。
メチルメタクリレート        10部i−プチ
ルメククリレート       30n−メチルメタク
リレート       12部2−エチルへキシルメタ
クリレート202−ヒドロキシエチルメタクリレート2
5メタクリル蒙              3セロン
ルグアセテート        50α−α′−アゾビ
スイソブチロニトリル  4上記単量体混合物を添加後
1時間、反応を135℃のまま続け、その後セロソルブ
アセテート10部、α−α′−アゾビスイソブチロニト
リル0.6部よりなる混合物を1時間30分かかって添
加し友。
その後2時間反応させた後、減圧下でセロソルブアセテ
ートを留去し樹脂分濃度65%に調整し、アクリル樹脂
溶液を製造し念。アクリル樹脂溶液の樹脂分の数平均分
子量(蒸気圧浸透法で測定)は6100であり、アクリ
ル樹脂溶液A−2の粘度はZ2 (ガードナー気泡粘度
、25℃)であっ九。
このアクリル樹脂溶液を用いて下記配合で、ディスパー
分散によりクリヤー塗料Aを作成し念。
65%アクリル樹脂溶液A−2108部70%ニーパン
205E−6043 60%アクリル樹脂非水分散液B−254部1%レイポ
ー扁3(注1 )        0.1(注1)レイ
ポーケミカル■製シリコン添加剤1 実施例、比較例 上記Iで調整した試料を用いて、被塗材に下塗塗料、中
**料、バリアーコートおよび上塗塗料を第3表に示し
た組み合せで下記のごとく塗装した0 (1)  不良塗装: カチオン1!若塗装条PJF:浴固形分濃度19重量%
、浴温度28℃、PH6,5、負荷電圧約250V、1
80秒間通電。
アニオン電着塗装条件:浴固形分濃度12重量%、浴温
度30℃、P H7,8、負荷電圧約200V、180
秒間通電。
上記いずれの場合も電着塗装後水洗し、風乾後、170
℃で30分加熱して塗膜を硬化させ念。
膜厚は硬化塗膜に基づいて20.lIであった。
(21中塗塗装: 加熱硬化せしめた電着塗暎面に、中塗塗料(4)、(B
を静電塗装機で塗装し、140℃で30分間加熱して塗
膜を硬化し之。膜厚は硬化塗膜に基づいて25μである
(3)  バリアーコート塗装: 加熱硬化し念中31!塗膜面に、粘度をフォードカップ
#4で15秒(20℃)に調整したバリアーコート仏)
〜(Eを、スプレー塗装機で硬化膜厚が10μになるよ
うに塗装した。粘度調整は、スフゾール1500/イソ
プクノール/トルエン−3/1/6(重量比)からなる
シ〉ナーで行なっ次。
塗装後、室温で放置し、塗着しているバリアーコートの
粘度を20〜30ポイズ(20’C)に調整した(粘度
測定は前記の通り)。
なお、第3表において、比較例9では、バリアーコート
(4)を塗装後、140℃で30分間加熱して硬化せし
め次ものであり、比較例10はバリアーコートを塗装し
ない例である。
(4)  上塗塗装: このように粘度調整したもしくは硬化せしめたバリアー
コートm膜面および中塗塗膜面(比較例10)に、メク
リック塗料(4)〜(ソを静電塗装機で塗装し、室温で
約10分間放置してからクリヤー塗料(4)を静電塗装
機で塗装し、しかる後、140℃で30分間加熱して、
バリアーコート塗膜、メタリック塗膜およびクリヤー塗
膜を同時に硬化せしめた。
塗装時の塗料粘度は、7オードカツプ44(20℃)で
、メクリック塗料は15秒、クリヤー塗料は25秒であ
っ九。塗装膜厚は、硬化塗膜に基づいて、メタリック塗
膜は15μ、クリヤー塗膜は・30μである。
クリヤー塗料の硬化塗膜の伸び率は7%、破断点応力け
330Kf/−であった。
■ 性能試験結果 上記の実施例および比較例において塗装した塗板を用い
て塗膜性能試験を行なっ次。その結果を後記の第4表に
示す。
〔試験方法〕
(秦1)耐チッピング性: ■試験機器:Q−G−Rグラベロメーター(Qパネル会
社製品) ■吹付けられる石:直径約15〜29 m / tnの
砕石 ■吹付けられる石の容量:約50− ■吹付はエアー圧カニ約2Kt/d ■試験時の温度:約20℃ ■塗面への吹付角度:45゜ 試験片を試験片保持台にとりつけ、約2 Kf/dの吹
付はエアー圧力で約50mの砕石を試験片に発射せしめ
た後、その塗面状態および耐塩水噴霧性を評価した。塗
面状態は目視観察し下記の基準で評価し、耐塩水噴霧性
は試験片をJISZ2371によって960時間、塩水
噴W試験を行ない、次いで塗面に粘着セロノ・〉テープ
を貼着し、急激に剥離した後の被衝撃部からの発錆の有
無、腐食状態、塗膜ハガレなどを観察する。
■塗面状態 ◎(良):上塗塗膜の一部に衝撃によるキズが極く僅か
認められる程度で、中塗m膜及び電着塗膜の剥離を全く
認めず。
△(やや不良):上塗塗膜に衝撃によるキズが多く認め
られ、しかも中塗塗膜及び電!塗膜の剥れも散見。
×(不良):上塗塗膜の大部分が剥離し、被衝撃部およ
びその周辺を含め次被衝撃部の電!塗膜が剥離。
■耐塩水噴霧性 ◎二発錆、腐食、塗膜ハガレなどは認められない0 0:錆、腐食および塗膜ノ・ガレがわずか認められる。
△:@、腐食および塗膜ハガレがやや多く認められる。
×:錆、腐食および塗膜ノ・ガレが著しく発生。
(※2)耐衝撃性: JISK5400−1979 6.13.3B法に準じ
て、2()℃の芥囲気下において行なう。
重さ500tのおもりを塗膜面に落下し、塗面にワレ、
ハガレなどが発生しない最大落下距離を調べ之。
(※3)耐水性:40℃の水中に10日間浸漬した後の
塗膜外観を目視で評価し、さらに室温で24時間風乾後
、素地に達するように刃物で塗膜をクロスカットし、そ
のカット部に粘着七ロノ・ンテーブを貼着し、それを急
激にはがした後の塗面を目視評価した。
塗膜外観 ◎:フクレ、ノ・ガレなどの異常が全く認められない。
付着性 ◎:異常なし △:カット部に*膜のノ・ガレを多く認める(※4)光
沢: 20°鏡面反射率 (※5)鮮映性: 鮮映性測定器JCRI−GGD−166型cd計(発売
元 日本色彩研究所)を用いて測定し念。
角度は55°であっ九。
(※6)メタリックgl: 目視によって評価。
◎:模好 △:メタリックムラ多く認められる ×:メタリックムラ著しく発生 手続補正書(方式) 昭和60年10月ノ2日 1、事件の表示 昭和60年特許願第141380号 2、発明の名称 塗装法 3、補正をする者 事件との関係 出願人 住 所  兵庫県尼崎市神崎町33番1号昭和60年9
月4日 (発送日  昭和60年9 月24日)5、補正の対象 明細書全文

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 不良塗装−中塗塗装−上塗塗装からなる塗装工程におい
    て、 [1]上塗塗装に先立って、中塗塗膜面に、引張破断強
    度伸び率が10%以上で且つ破断点応力が20Kg/c
    m^2以上の硬化塗膜を形成しうる熱硬化性有機溶液型
    アクリル樹脂系塗料を塗装し、次いで、[2]塗着した
    該熱硬化性有機溶液型アクリル樹脂系塗料層を、未硬化
    で、且つその粘度を5〜500ポイズ(20℃)に調整
    した後に、 [3]上塗塗料として、引張破断強度伸び率が40%以
    下で、且つ破断点応力が100Kg/cm^2以上であ
    る硬化塗膜を形成することができ、しかもその塗着時の
    表面張力が上記[2]のように調整した熱硬化性有機溶
    液型アクリル樹脂系塗料層塗面に比べて同等もしくは小
    さくなるようにしてなる非水分散液型熱硬化性アクリル
    樹脂系塗料を塗装し、且つ、 [4]加熱硬化させた上塗塗膜が、上記熱硬化性有機溶
    液型アクリル樹脂系塗料の加熱硬化させた塗膜に比べて
    、引張破断強度伸び率がその絶対値に基づいて5以上小
    さく、一方、破断点応力が少なくとも80Kg/cm^
    2大きくなるように調整してなることを特徴とする塗装
    法。
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