JPS61115567A - 医療用材料の製造方法 - Google Patents

医療用材料の製造方法

Info

Publication number
JPS61115567A
JPS61115567A JP59238819A JP23881984A JPS61115567A JP S61115567 A JPS61115567 A JP S61115567A JP 59238819 A JP59238819 A JP 59238819A JP 23881984 A JP23881984 A JP 23881984A JP S61115567 A JPS61115567 A JP S61115567A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tube
gelatin
solution
film
sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP59238819A
Other languages
English (en)
Inventor
勉 沢田
吉田 恭二
高野 昇三
正典 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kasei Polytec Co
Original Assignee
Mitsubishi Monsanto Chemical Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Monsanto Chemical Co filed Critical Mitsubishi Monsanto Chemical Co
Priority to JP59238819A priority Critical patent/JPS61115567A/ja
Priority to GB08527434A priority patent/GB2166977B/en
Priority to US06/795,877 priority patent/US4664658A/en
Priority to FR858516546A priority patent/FR2572654B1/fr
Priority to DE19853539688 priority patent/DE3539688A1/de
Publication of JPS61115567A publication Critical patent/JPS61115567A/ja
Priority to US06/903,421 priority patent/US4726960A/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Materials For Medical Uses (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 1産業上の利用分野」 本発明は、医療用材料の襞遣方γ去に関するものである
。更に詳しくは、軟質塩化ビニル系樹脂組成物を主要構
成材とし、これから血81*たは薬液に発熱物質が溶出
しないようにし、かつ、不純物を含まないチューブ、シ
ート等の医療用材料の製造方法に関するものである。
「従来の技術」 従来、採血、輸血、輸液セット、人工W臓血液回路等の
医療分野において、血8Kまたは薬液等の人体からの採
取、輸送あるいは人体への注入に用いられる輸送管の材
料として、軟質塩化ビニル系樹脂を主体とする組成物(
以下「軟質塩ビ」と略称する。)が使用されできている
。これは、「軟質塩ビ」が透明性、柔軟性、原型復帰外
、耐薬品性、耐熱性、耐寒性など、輸液チューブの材料
に要求される性能を、いずれも高水準にそなえており、
しかも価格が低爪なので使い捨てとすることができ、衛
生面からも好適であることによる。
しかしながら、「軟質塩ビ」をこのような泪途に用いる
場合には、製品使用中に「軟質塩ビ4に配合された可塑
剤、安定剤、その他の樹脂添加物が、液中に溶出するこ
とが認められるし、また、血液と接触する場合には、溶
血や凝血を起しやすいこと等の問題点も指w4されてい
る。
上のような問題点に対処するため、「軟質塩ビ」製のチ
ューブ内側表面に、架橋ゼラチン膜を形成し、[軟質塩
ビ1に配合された可塑剤、安定削、その他の樹脂添加物
が、血液、薬液に溶出するのを押割するとともに、溶血
や凝血の問題も同時に解決する試みがなされている。し
かし、架橋ゼラチン膜には、未架橋ゼラチン、未反応架
橋剤、その旭光熱物質が含まれており、これらを完全に
除去することが困難であった。このため、チューブ内側
表面に架橋ゼラチン膜を形成した「軟質塩ビJチェープ
またはシートは、血液輸送チューブ、血液フィッグ製造
用シート等として実用化されるに至っていない。
[発明が解決しようとする問題点」 本発明者らは、かかる状況に鑑み、「軟質塩ビ」、  
        よりなるチューブまたはシート等の医
療用材料であって、これからrtIL?I!または薬液
に発熱物質が溶出しないようにし、かつ、不純物を含ま
ない医療用材料を提供することを目的として、鋭意検討
した結果、本発明を完成するに至ったものである。
「発明を解決するための手段」 しかして本発明の要旨とするところは、医療用材料を製
造するにあたり、軟質塩化ビニル系樹脂岨戊物よりなる
成形品の表面を、ゼラチン溶液で均一に濡らしたのち、
湿潤状態にある未架橋ゼラチン塗i2形成し、ついで、
この塗膜に、架橋剤溶液を接触させ、未架橋ゼラチン塗
膜を架橋させ、余分の架橋剤溶液を成形品表面から排除
したのち、この成形品の架橋ゼラチン膜を、50〜80
℃に加温した無菌水に2時間以上接触させて洗滌するこ
とを特徴とする医療用材料の製造方法に存する。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明において塩化ビニル系樹脂とは、ポリ塩化ビニル
、塩化ビニルを主成分とし、これと共重合可能な他の化
合物との共重合体をいう。塩化ビ          
1゜ニルと共重合可能な化合物としでは、エチレン、プ
ロピレン、酢酸ビニル、アクリル酸、アクリル酸アルキ
ルエステル類、メタクリル酸、メタクリル酸アルキルエ
ステル類、マレイン酸、7マール酸、イタフン酸、アク
リロニトリル、塩化ビニリデンがあげられる。塩化ビニ
ル系樹脂は、重合度が800〜2500の範囲のものか
ら選ぶことができる。
上記塩化ビニル系樹脂を軟化するには、基体樹脂100
重量部に対して30〜60fi量部の可塑剤を配合する
7便用しうる可塑剤としては、例えばノーn−オクチル
7タレート、ジー2−エチルへキシル7タレート、ツイ
ンデシル7タレート、ツインオクチル7タレート、ノオ
クチルアノペート、トリクレノルアオス7エート、エポ
キシ化大豆油等があげられる。
前記塩化ビニル系樹脂には、可塑剤のほか他の樹脂添加
物例えば熱安定剤、滑剤等を、基体樹脂100、重量部
に対して5重i部以下の量で、配合することができる。
基体塩化ビニル系樹脂に可塑剤、樹脂添加物を配合する
には、通常の配合、混合技術、例えばリボンブレングー
、バンバリーミキサ−1又−パーミキサー、その他の配
合は、混合機を使用する方法を採用することができる。
上記塩化ビニルi樹脂から得られる成形品は、チューブ
またはシートであろ、チューブまたはシートを製造する
には、押出成形法によるのがよい。
チューブは、断面形状が円形のものがよく、その外径が
10論論以下、内径が3輪−以上の範囲とし、肉厚は1
麺−程度とするのがよい、シートは、厚さ0.1〜21
程度のものがよい。以ドの説明では、成形品をチューブ
に代表させて説明する8本発明方法では、チューブ内側
表面に、ゼラチン溶液に由来する未架橋ゼラチン塗膜を
形成するが、チューブ内側表面に未架橋ゼラチン塗膜を
形成する前の予備工程で下塗り層を形成するのが好まし
い。
チューブ内側に下塗り層を形成するには、チューブ内側
に下塗り屑の溶液を充填し、チューブ内側表面を均一に
濡らしたのち、この溶液の大部分をチューブから排出し
、チューブ内側表面に均一に残留した下塗り屑の#液の
塗膜を乾燥して、下塗り屑を形成する。この予備工程で
形成される下塗り層は、チューブ内側表面とゼラチンを
主成分としたhA橋ゼラチン膜との両層を、強固に接着
する機能を果すものである。
下塗り屑を形成するf#液の有効成分は、親水性であり
、水不溶性の材料があげられる。A体内には、親水性基
をもつ化合物の重合体、親水性基をもつ化合物と他の共
重合可能な化合物とのランダム共重合体、ブロック共重
合体があげられる。特に好ましいものは、アクリル系樹
脂である、上記性質をもったアクリル系樹脂は、水酸基
をもった単量体の重合体、共重合体である。水酸基をも
った単量体としては、ヒトミキシメタクリレート、ヒド
ロキンメチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルア
クリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2
−ヒドロキシエチルプロピルアクリレート、2−とドロ
キンプロピルメタクリレート、3−ヒドロキシプロピル
7クリレート、3−ヒドロキシプロピルメタクリレート
、2−ヒドロキシブチル7クリレート、−2−ヒドロキ
シブチルメタクリレート、4−ヒドロキシブチルアクリ
レート、4−ヒドロキシブチルメタクリレート、2−ヒ
ドロキシペンチルアクリレート、2−ヒトミキシペンチ
ルメタクリレート、6−ヒドロキシエチルアクリレート
、6−ヒドロキシへキシル/タフリレート等のヒドロキ
シアルキル(/り)アクリレート; メタアクリル酸、
アクリル7ミド、メタクリルアミド、ノアセトンアクル
リ7ミド、ノアセトンメタクリルアミド、メチロールア
クリロアミド、メチロールメタクリロアミド等のアクリ
ル系単量体があげられる。
上記水酸基含有単量体と共重合可能な化合物としでは、
アクリル酸、メチルアクリレート、メチルメタクリレー
ト、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、プロ
ピル7クリレート、プロピルメタクリレート、ブチル7
クリレート、ブチルメタクリレート、ペンチルアクリレ
ート、ベンチ            台ルメタクリレ
ート、ヘキシルアクリレート、ヘキシルメタクリレート
、ヘキシルアクリレート、ヘプチルメタクリレート、ア
クリロニトリル、メタクリレートリル、酢酸ビニル等が
あげられる。
下塗り層を形成する溶液は、上記重合体を液状媒体に溶
解したもの(溶液型)、または分散したもの(エマルノ
ッン型)をいう、液状媒体を使用できるものとしては、
水、トルエン、ベンゼン、酢酸エキシ、エチルアルコー
ル、i−プロピルアルコール、n−ヘキシルアルコール
、シクロヘキサ/−ル、及びこれらの混合物があげられ
る。エマルノラン型とするには、乳化剤を配合して系を
安定化するのがよい、 予備工程では、H記下塗り屑を形成する溶液を、チュー
ブ状外層のチューブ内に充填し、チューブ内側表面をこ
の溶液で均一に濡らしたあと、この溶液の大部分をチュ
ーブから排出し、チューブ内側表面に、均一な厚さに溶
液を残す。この残留した?8液の准状媒体を、乾燥して
飛散させると、薄い下塗り層が形成される。この下塗り
層の厚さは、余り薄すぎると全体を均一なFg、さに調
節するのが困難であり、また、下塗り屑として機能しな
いので好ましくない。余り厚すぎると下塗り屑の柔軟性
が損なわれるばかりでなく、最終的に得られるチューブ
を屈曲した場合に、破壊され、製品に欠陥点が発生する
ので、好ましくない、下塗り層の厚さは、2〜10ミク
ロンの範囲とするのがよく、中でも3〜6ミクロンの範
囲が好適である。
下塗り屑の厚さの調節は、下塗り屑を形成する溶液の濃
度を選択することにより、可能となる。
下塗り層を形成する溶液の濃度は、固形分を0.01へ
、2重量%の範囲とするのがよい。
チューブ内fil!表面に残留した均一な厚さの溶液の
液状媒体を乾燥するには、チューブを、60〜140℃
の範囲で温度調節した加熱炉(オーブン)に入れ、チュ
ーブの一端から乾燥空気を送る方法によるのがよい、加
熱炉の温度は溶液の液状媒体の沸点によって選ぶことが
できる6 しかし、60°Cより低いときは、乾燥のた
めに時間がかかりすぎるほか、細菌が繁殖するので好ま
しくない、温度が140℃より高いときは「軟質塩ビ」
よりなるチューブが軟化したり、着色したり、熱分解し
たりするので、好ましくない。チューブに送る空気は、
圧空とするが、圧力が小さいときは、液状媒体の揮発分
を搬送できないので好ましくなく、圧力が大さいときは
、下塗り層が搬送されて波状の凹凸ができるので、好ま
しくない7チエープに送る空気の圧力は、0.01〜2
 kg/ a+s”の範囲で選ぶのが好ましい。
本発明によるときは、予備工程を採用した場合はこの工
程終了後、チューブ内に、まず、ゼラチン溶液を充填し
、チューブ内側表面をゼラチン溶液で均一に濡らしたの
ち、このゼラチン溶液の大部分をチューブから排出し、
湿潤状態にある未架橋ゼラチン塗膜を形成する。  − ゼラチンは、コラーゲンを加水分解してポリペプチド鎖
を’It離したり、単離したポリペプチド鎖が更に切断
された形態の、分子量が1.5万〜25万程度のものを
いう。
ゼラチンを溶かす溶媒としては、水、メチルアルコール
、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、i−プ
ロピルアルコール、S−プロピルアルコール、L−プロ
ピルアルコール、グリセリン、プロピレングリコール、
アセトンなどがあげられる。これらは単独で、または二
種以上を組み合せて用いることができる。
ゼラチン溶液をチューブ内側に充填する際には、ゼラチ
ン溶液を、ゼラチンが固化しない温度、好ましくけ30
℃以上、特に好ましくは35〜60℃の温度範囲で行な
うのがよい。このゼラチン溶液で、チューブ内側表面を
、前記予備工程で下塗り層を形成したときはこの下塗り
層表面を、均一に濡らしたあと、このゼラチン#液の大
部分をチューブから排出する。ついでチューブ温度を3
0°C以下、特に好ましくは15℃以下として、チュー
ブ内側表面または下塗り層表面に形成したゼラチンS液
のゼラチンを硬化させ、湿潤状態にある未架橋のゼラチ
ン塗膜を形成する。
この未架橋のゼラチン塗膜は、ゼラチン溶液の濃度、チ
ーープに充填したゼラチン溶液の温度に       
  (□よって変更することができる。すなわち、ゼラ
チン溶液の濃度が高いほど、ゼラチン溶液の温度か低い
は、と、チューブ内側に形成されるゼラチン膜は厚くな
る7 ゼラチン溶液の濃度が高すぎると、ゼラチン溶液の温度
を高くしても粘度が大きくなりすぎて、チューブ内ll
1lI表面に均一な厚さの湿潤状態の未架橋のゼラチン
塗膜を形成しにくくなり、ゼラチン塗膜が厚くなりすぎ
て、好ましくない。このゼラチン塗膜が厚すぎると、次
の工程でlR橋剤溶液をチューブ内に充填するとさ、未
架橋ゼラチン塗膜が破損し、良品質の輸液チューブが得
られない。
ゼラチン溶液の濃度が低すぎると、これに中米す′  
る未架橋ゼラチン塗膜が薄くなりすぎて、[軟質塩ビ」
製チェーブから溶出する可塑剤、安定剤、その他の樹脂
添加物の血液、薬液への溶出を抑制rることができなく
なるので好ましくない。このような状況から、ゼラチン
溶液の濃度は、ゼラチンを5〜20重員%の範囲とする
のがよ(、特に好ましいのは、8〜15小量%の範囲で
ある。
本発明によるときは、湿潤状態の未架橋ゼラチン塗膜を
形成したチューブに、ゼラチン塗膜を架橋させる架橋剤
溶液を充填し、ゼラチン塗膜を架橋させる。ゼラチン塗
膜は架橋させることにより、「軟質塩ビ」製チューブか
らの可塑剤、安定剤、その他の樹脂添加物の血液への溶
出を、顕著に抑制することができる。
ゼラチン塗膜を架橋させるための架橋剤溶成は、架橋剤
の水溶液をいう、架橋剤としては、アルデヒド類、イン
シアネート類、酸クロライド類、スルホニルクロライド
類、クロロホルメート類、エポキシ類、ニブクロルヒド
リンなどがあげられる。
中でもホルムアルデヒド、ゲルタールアルデヒド、グリ
オギザールなどのアルデヒド類が好適である。
上記架橋剤溶液の濃度は、5J!橋剤0.1〜2重景%
の範囲とするのがよい。
湿潤状態の未架橋ゼラチン塗膜を架橋させるには、チュ
ーブ内に架橋剤溶液を充填し、充填したままで、常温で
、30分ないし数時間放置しておく。架橋反応はこの開
におこり、ゼラチン塗膜は変性される。このあと、この
架橋剤溶液をチエ−ブから4JI 7Hiる。
本発明17法によるときは、架橋剤溶液を排出したあと
のチューブに、5O−u80℃に加温しjこ無菌水を充
填し、架橋ゼラチン膜を洗i1) rる。このfA、滌
では、架橋ゼラチン膜に含んでいる未架橋ゼラチン、未
反応の架橋剤、及びゼラ千/に含まれる好ましくない物
質等を流し去る目的で行なうものである。これら物質を
流し去るには、前記工程終了後のチューブに、温水を流
し続けるか、温水を光項して一定時間保温したまま11
P置したあと排出するか、どちらでもよいが、経済的に
は、後者の力が好ましい。
洗滌水の温度が50℃より低いときは、細菌が繁殖する
ので好ましくなく、80℃より高いとチューブが変性し
たり、架橋ゼラチン1膜が剥離するので好ましくない、
チューブに、50〜80℃に加温した無菌水を充填し、
保温したままでIW置してわくときは、2時間以上e置
しておくのがよい。
この9nを終ってからは温水をチューブから排出したあ
と、新らたな無菌水で架橋ゼラチン膜を洗滌するのがよ
い。
架橋ゼラチン膜の洗滌終了後は、そのまま輸液チューブ
として活用することができる。しかし、架橋ゼラチン膜
は可視性に欠けるので、この膜を可塑化させる物質を吸
収させる後処理工程を付加するのが好ましい。
架橋ゼラチン膜を可塑化させるには、洗滌終了後のチュ
ーブの内表面が湿潤状態にあるうちに、チューブ内にグ
リセリン水溶液を充填し、常温で、1〜30分間放置し
ておけばよい、この間に、グリセリンが架橋ゼラチン膜
に吸収され、架橋ゼラチン膜は可塑化される。この際使
用するゼラチン水溶液は、ゼラチン濃度を5〜50重量
%、特に好ましくは20〜40重量%とするのがよい。
架橋ゼラチン膜にグリセリンを吸収させたあとは、グリ
セリン水溶液をチューブから排出し、チューブ内表面を
乾燥する7このチューブ内表面の乾燥は、予備工程で下
塗り屑を乾燥する操作条件に準じて行なうことができる
。(1 本発明方法で得られる医療用材料は、成形品がチューブ
のときは、採血、輸血、輸液セット・人工腎臓血液回路
等の医療分野において、血液または薬液等の人体からの
採取、輸送あるいは人体への注入に用いられる輸液チュ
ーブとして活用される。成形品がシートのときは、袋状
収納容器製造用として活用される。
[発明の効果」 本発明方法は、次のように特別に顕著な効果を奏し、そ
の産業−ヒの利用価値は極めて大である。
(1)本発明方法で得られる医療用材料は、成形品のa
lmが生体適合性の優れた架橋したゼラチンを主成分と
した膜で構成されているので、血液、薬液による濡れが
よく、成形品表面への気泡付着や、流動変動のトラブル
が生じない。
(2)本発明方法で得られる医療用材料は、成形品の表
面に架橋ゼラチン膜が形成されているので、血液や薬液
が1軟質塩ビ」よりなるチューブやシートに直接接触し
ないようにすることができる。
従って「軟質塩ビ1に添加された可塑剤、安定耐、その
池の…脂漏加物の血液、薬液への溶出を抑制することが
できる。
(1)本発明方法によるときは、チューブやシートの表
面に形成した架橋ゼラチン膜を、加温した無菌水で洗滌
するので、この架橋ゼラチン膜には発熱物質その他好ま
しくない物質の残留が極めて少ない医療用材料が得られ
る6 「実施例J 以下、本発明を実施例にもとづいて詳細に説明するが、
本発明はその要旨を超えない限り、以下の例に限定され
るものではない。
実施例 1 く予備工程〉 人工透析セット組立用として市販されている軟質ポリ塩
化ビニル製の、外径が7+*11.内径が5mm、長さ
6mのチューブを準備した。
アクリル系樹脂−液型接着剤(東洋インキ(株)製のオ
リバインBPS−3233溶媒:酢酸エチル、固形分濃
度36.5重量%)10重量部を、90重量部の酢酸エ
チルで希釈した。この希釈液10fBをとり、このもの
にエチルアルコール90IrI眼部を加えて、接着剤濃
度1重電%の下塗り屑を形成するためのW#液を調製し
た。
前記チューブ内に、上記溶液を充填し、チューブ内側表
面をこの溶液で均一に塀らしたのち、この溶液の大部分
をチューブから排出した。内側表面に均一に残留した下
塗り周形成用溶液の塗膜を有するチューブを、80°C
に温度調節した加熱炉に入れ、チュ−ブ下塗から0.4
kg/am”の圧空を通し、この操作を10分!」継続
した。
得られたチューブの内表面には、Flさ約4ミクロンの
下塗り層が形成されていた。
なお、下塗り層に溶媒の酢酸エチル残存の有無を、〃ス
クロマトグラフイー法で検査したが、検出されなかった
く架橋ゼラチン膜の形成工程〉 ゼラチン((株)ニツビ製、JIS特級)12重量部、
無菌水60重電部、エチルアルコール28@頃部を秤量
し、混合し、混合物を60°Cに昇温しで、ゼラチン溶
液を調製した。
予備工程終了後のチューブを50°Cの雰囲気におき、
このチューブ内に、60℃に保持した11記ゼラチン溶
液を充填し、チューブ下塗り暦の表面をゼラチン溶液で
均一に濡らしたのち、このゼラチン溶液の大部分をチュ
ーブから排出した。このチューブを5°Cに温度調節し
た冷室に入れてゼラチンを硬化させ、下塗り層の表面に
約300ミクロンの湿潤状態にある未架橋ゼラチン塗膜
を形成した。
このチューブに、ゲルタールアルデヒドの0.5重量%
の水溶液を充填し、このチューブを50℃に温度調節し
た温室内に30分間放置し、架橋反応をおこさせ、未架
橋ゼラチン膜を架橋させ、架橋剤水溶液を排出した。
くチューブ内の洗滌〉 このチューブ内に、70℃に加温した無菌水を充填し、
チューブの両端を密封し、70℃に温度調節した雰囲気
中に、10時間放置した。その後、チューブから水を放
出し、新らたな無菌水を100cc/分の流速で10分
間流し続け、チューブ内を         (・水洗
した。
く後処理工程〉 チューブ内の水洗工程終了後、架橋ゼラチン膜が13潤
状態にある間に、チューブ内に、グリセリンの20重墳
形水溶液を充填し、このまま室温で1()分間i9置し
、架橋ゼラチン膜にグリセリンを吸収させた。ついで、
グリセリン水溶液を排出した。
同じチューブを、80°Cに温度調節した加熱炉に入れ
、チ二一ブの一端から0 、4 kg/ c+*2の圧
空を通し、この操作を30分間継続してチューブ内を乾
燥した。
得られた輸液チューブの架橋ゼラチン膜の厚さは、約3
0ミクロンであり、第1図に拡大断面図として示したよ
うな構造であった。
第1図において、1はポリ塩化ビニルチェーブ、2は下
塗り層、S(は架橋ゼラチン膜を示す。
なお、チューブから架橋ゼラチン膜を剥してこの膜に含
まれるグリセリンの濃度を測定したところ、象−J:(
+I ITLl^%であった。
くチューブの評価試験〉 この例で得られたチューブを、rjS2図に略図として
示したように組みこみ、長さ6mのチューブ内に生理食
塩水を5時間循環し、循環したあとの液について、次の
項目の分析を行った。結果を第1表に示す。
なお、第2図において、4は温水容器、5は40℃の温
水、6は容器、7は生理食塩水、8はチューブ、9はロ
ータリーポンプである。
(イ) 紫外吸収スペクトル 透析型人工腎臓装置承認基準の試験法に準拠したもので
、試験液につき、空試験液を対照とし、府民10+ue
で波長220〜350nml:おける吸光度を測定する
方法、吸光度が0.1以下であると合格である。
(ロ)発熱性物質 試験液につき、空tJ、験液を対照とし、日周の発熱性
物質試験法により試験する方法で、リムラス法(カプト
が二の龜清を使用する方法)による。評価結果の表示は
、次のとおりとした6 (−)・・・発熱性物質が検出されなかった6の(+)
・・・発熱性物質が検出されたもの(ハ) 残留ゲルタ
ールアルデヒド敬 ネスラー試薬による比色試験による。
実施例 2・し5、 比較例 1へ、3実施例1に記載
した例において、「チューブ内の水洗条件1を1表に記
載したように変更したほかは、同側と同様の操作を行な
い、チューブを得た。
得られたチューブについて、実施例1の場合と同様の評
価試験を行なった。結果を、第1表に示す、 実施例6 〈予イ■工程〉 ポリ塩化ビニル(p=14ooooo重量部に、ノオク
チル7タレート45重量部配合し、押出成形法によって
、厚さ0.2m+*、50cmX5 neIIの大きさ
のシートを準備した。
このシートの片面に、実施例1で使用したと同種のアク
リル系樹脂−液型接着削を、グラビア印刷法によって塗
布したにのシートを、80°Cに温度調節した加熱炉に
入れ、乾燥した、く架橋ゼラチン膜の形成工程〉 −1−のシートの下塗り層を形成した面に、実施例で用
いたと同種のゼラチン溶液を、ナイフコート法により塗
布し、約300ミクロンの厚さの湿潤状態にある未架橋
ゼラチン塗膜を形成した。
このシートを、実施例i′C′調製したと同種のゲルタ
ールアルデヒド水溶液に浸漬し、30分1111放置し
、未架櫓ゼラチン膜を架橋させた。
〈シートの洗滌〉 得られたシートの架橋ゼラチン膜を無菌水で洗滌し、余
分の架橋剤溶液をおおよそ除さ、引き続きこのシートを
、70℃に温度保持した無菌水に10時間浸漬した。
その後シートを浸漬液からとり出し、新たな無菌水で洗
滌した。
く後処理工程〉 シートの洗滌後架橋ゼラチン膜が湿潤状態にある間に・
こ(n>−)を20%グリゞす′水溶液に      
     1浸漬し、架橋ゼラチン膜1こグリセリンを
吸収させグリセリン水溶液から取り出したシートを、8
0゛Cに加熱したオープンに入れて3()分間放置し、
シート段面を※乞燥させたわ 得られたシートは、厚さ約30ミクロンのbA橋ゼラチ
ン膜を侑するのものであり、rPJ3図に拡大断面図と
して示したような構造であった。
第3図において、11はポリ塩化ビニルシート、12は
下塗りR4,13は1!A橋ゼラチン膜を示す。
くシートの評価試験〉 この例で得られたシートを、表裏の表面積の合計が12
(10cm’になる大きさに切断し、更にこのシートを
長さ5cra、@0.5cmの大きさに切断し、無菌水
で洗滌した後、室温で乾燥した。これを内容に300m
1のガラス容器に入れ、生理食塩水を200m1正確に
加え、ぜんで密封しrこ後、高圧蒸気wi、菌器を用い
て121 ℃で1時間加熱し、室温になるまで放置し、
この液を試験液とする。
この試験液について、前記実施例1に記載した(イ)、
(ロ)、(ハ)の各試験を行なった。結果を第1表に示
す。
第1表より、次のことが明らかとなる。
(1)洗滌水の温度が50〜80℃であり、架橋ゼラチ
ン膜と接触させている時間が2時間以ヒであると、架橋
ゼラチン膜に含まれている発熱物質、残留アルデヒドの
には、好ましい値まで少なくすることがでさる(実施例
1・\、6)。
(2) これに対して洗滌水の温度が低すぎる場合(比
較例1)、洗滌水と接触させている時間が短かすぎる場
合(比較例1)は、いずれも架橋ゼラチン膜の洗滌が不
充分となり、発熱物質が検出されたり、規格以上の未反
応アルデヒドが検出された。また、洗滌水の温度が高い
ときは、架橋ゼラチン膜に剥離が生じ、実用上問題があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例1で得られたチューブの一例の拡大断
面図、第2図は、チューブからの溶出物テストを行なう
ための装置の略図であり、第3図は、実施例6で得られ
たチューブの一例の拡大断面図である。 図において、1はチューブ、2は下塗り層、3・ は架
橋ゼラチン膜、4は温水容器、5は40℃の温水、6は
容器、7は生理食塩水、8はチューブ、9はロータリー
ポンプ、11はシート、12は下塗り屑、13は架橋ゼ
ラチン膜である。 出願人 玉菱モンサント化或株式会社 代理人 弁理士  長谷用  − (ほか1名) シ 岸j 図 第2図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)医療用材料を製造するにあたり、軟質塩化ビニル
    系樹脂組成物よりなる成形品の表面を、ゼラチン溶液で
    均一に濡らしたのち、湿潤状態にある未架橋ゼラチン塗
    膜を形成し、ついで、この塗膜に、架橋剤溶液を接触さ
    せ、未架橋ゼラチン塗膜を架橋させ、余分の架橋剤溶液
    を成形品表面から排除したのち、この成形品の架橋ゼラ
    チン膜を、50〜80℃に加温した無菌水に2時間以上
    接触させて、洗滌することを特徴とする医療用材料の製
    造方法。
  2. (2)成形品がチューブまたはシートであることを特徴
    とする、特許請求の範囲第(1)項記載の医療用材料の
    製造方法。
JP59238819A 1984-11-08 1984-11-13 医療用材料の製造方法 Pending JPS61115567A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59238819A JPS61115567A (ja) 1984-11-13 1984-11-13 医療用材料の製造方法
GB08527434A GB2166977B (en) 1984-11-08 1985-11-07 Medical material and process for its production
US06/795,877 US4664658A (en) 1984-11-08 1985-11-07 Medical material and process for its production
FR858516546A FR2572654B1 (fr) 1984-11-08 1985-11-08 Materiel medical en poly(chlorure de vinyle) souple et comportant un revetement de gelatine reticulee, et procede de fabrication de ce materiel
DE19853539688 DE3539688A1 (de) 1984-11-08 1985-11-08 Medizinisches material und verfahren zu dessen herstellung
US06/903,421 US4726960A (en) 1984-11-08 1986-09-04 Medical material and process for its production

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59238819A JPS61115567A (ja) 1984-11-13 1984-11-13 医療用材料の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS61115567A true JPS61115567A (ja) 1986-06-03

Family

ID=17035747

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP59238819A Pending JPS61115567A (ja) 1984-11-08 1984-11-13 医療用材料の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS61115567A (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5846961A (ja) * 1981-09-16 1983-03-18 株式会社バイオ・エンジニアリング・ラボラトリ−ズ 血液適合性材料および該材料の製造方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5846961A (ja) * 1981-09-16 1983-03-18 株式会社バイオ・エンジニアリング・ラボラトリ−ズ 血液適合性材料および該材料の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4664658A (en) Medical material and process for its production
JPH06507452A (ja) 繊維又はフィラメント
TWI683933B (zh) 中空絲膜模組及其製造方法
JPH07502563A (ja) 親水性表面を有する生物材料
JP2003516445A (ja) 遅い吸収速度を有する高吸収性のポリマー
US4822615A (en) Antithrombic resin composition
JPS63222761A (ja) 水吸収性組成物
CA1154342A (en) Medical apparatus for parenteral liquids
JPH0662858B2 (ja) 高い吸水性を有する重合体配合物
JPS61115567A (ja) 医療用材料の製造方法
JP3310675B2 (ja) 血液の体外循環における血液凝固阻止に用いられる抗血栓性薬剤放出装置
Singh et al. Modification of poly (vinyl chloride) for biocompatibility improvement and biomedical application-review
JPS61113456A (ja) 血液輸送チユ−ブおよびその製造方法
JPS6349166A (ja) 医療用材料
JPS62298370A (ja) 血液輸送チユ−ブ
JPH048061B2 (ja)
JPH0549879A (ja) エチレン−ビニルアルコール系共重合体中空糸膜
JPS63265937A (ja) セルロース−ベース成形品およびその製法
JPH0116186B2 (ja)
CN115490911B (zh) 一种医用聚乙烯醇基泡沫材料的制备方法及其应用
JPH02209150A (ja) 血液または輸液処理部材
JPS6092765A (ja) 医療用器具
JPS6096623A (ja) 樹脂成形物の製造方法
JPH07284528A (ja) 医療材料用合成高分子
JPH03243680A (ja) 親水性粘着剤組成物の製造方法