JPS6111064Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は手動で操作可能なトラツク天井の開閉
装置に関するものである。

従来からのカーテン型のトラツク天井は、天井
端部に固定されたカーテンレール及水切用シート
が邪魔になり、フオークリフト作業及び背の高い
荷物の積載が非常に困難であつた。また、このよ
うな困難を解消するため、従来天井を開閉可能と
したものが提案されているが、開閉操作が面倒で
あると共に構造が複雑で高価である欠点を有して
いた。

本考案は上記従来の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的は天井の開閉により、荷物の積
み降しの際に天井が邪魔にならず積み降し作業が
容易になると共に、天井の開閉を簡単な操作で円
滑かつ確実に行うことのできるトラツク天井の開
閉装置を提案することにある。

また、本考案の他の目的は、構造が簡単で部品
点数が少なく済み、かつ製造も容易に行なえるこ
とにより、極めて安価に提供することができるト
ラツク天井の開閉装置を提案することにある。

以下、本考案を好適な一実施例を示す図面を用
いて詳細に説明する。

図において、１はトラツクの荷台で、２はこの
荷台の左右に開閉自在に備えた短い側板である。

上記荷台１の上には、荷物の積載の邪魔になら
ない前後の位置に、門型フレーム３，３が立設さ
れており、梁１３により連結されている。以下左
右には同じものが備えられているため一方のみ説
明する。天井９は軸１４を介して梁１３に対し開
閉可能に軸着されている。また天井９の端部に
は、軸受５を介して軸着された軸４に、ローラ６
が軸着されたアーム７が取り付けてあり、アーム
７の端部にはロープ８が取り付けてある。また、
門型フレーム３，３の上部両端には第１図及び第
２図に示す如く突起状のストツパー１５が設けら
れている。

次に、以上の様に構成した本考案の開閉装置の
動作を説明する。開閉ロープ８を引くとアーム７
に力が伝達され、アーム７はローラ６の部分で門
型フレーム３，３の上面をスライドしながら当該
ローラ６を支点として立ち上り、天井９に取付け
られている軸受５を上方へ押し上げる。このアー
ム７による押し上げにより、天井９は第１図に示
す如く軸１４を中心として開放する。また、アー
ム７は図示の如くローラ６が門型フレーム３，３
上のストツパー１５に衝突することにより、略内
側に傾いた状態で静止する。この状態では天井９
の重量がアーム７を介して門型フレーム３，３の
外方向に加わるので、上記天井９の重量によつて
第１図の静止状態が安定に保持される。従つて、
天井９の開状態を保持するための操作及び構造が
不要である。

天井９を閉状態とするには、開閉ロープ８を逆
に引きもどすと、天井９の重量により自動的にロ
ーラ６が押し返され閉状態となる。以上のように
極めて簡単な操作で天井９の開閉がなされる。

以上述べた如く本考案によれば、天井の開閉に
より天井が邪魔にならず、荷物の積み降し作業が
容易となる。また、天井自体の自重を利用して開
状態が保持され、かつ閉状態となるようにしたの
で、天井開閉の操作が極めて容易となり、かつ円
滑で確実な開閉が可能となる。さらに、ローラを
有するアームを天井に軸支するだけの簡単な構造
であるため、部品点数が少なくて済み、かつ製造
容易で極めて安価に提供することができる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示すもので、第１図は
正面図、第２図は一部を拡大した正面図、第３図
は側面図である。 １……トラツクの荷台、２……側板、３……門
型フレーム、４……軸、５……軸受、６……ロー
ラ、７……アーム、８……ロープ、９……天井、
１０……カーテンレール、１１……水切用シー
ト、１２……カーテン、１３……梁、１４……
軸。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. トラツク荷台前後に立設したフレーム上の略中
   央部に一端を支点として開閉可能に支持した天井
   と、該天井の端部近傍に一端を回転可能に軸支し
   たアームであつて、長さ方向途中に設けた可動な
   ローラ部分で前記フレーム上に支持され、かつ他
   端に操作ロープを連結した該アームと、前記アー
   ムを前記ローラを支点として前記フレーム上で起
   立させ、前記天井を押し上げた際に前記ローラに
   係止し、前記天井の自重により前記アームの起立
   状態を保持する前記フレーム上の端部近傍に設け
   られた係止手段とを備え、前記操作ロープを操作
   して前記アームを回動させることにより前記アー
   ムと連動して前記天井の開閉を行うことを特徴と
   するトラツク天井の開閉装置。