JPS61108848A - 空冷エンジンの冷却フイン防振装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明はシリンダブロックおよびシリンダヘッドに冷却
フィンを突設した空冷エンジンに係り、特にその冷却フ
ィンの防振装置に関する。

（発明の技術的背景とその問題点〕 この種の空冷エンジンにおいては、冷却フィンの共振を
防止するため、冷却フィン間にゴムの塊からなる吸振体
を圧入することが行なわれている。

ところが、この防振体は数が多く、圧入に手間を要する
等の不具合があることから、従来、例えば実開昭５３−
２０７号公報に示されているように、冷却フィンの先端
頂部に、これら冷却フィン間に跨がってゴム等の弾性シ
ートを当接させるとともに、この弾性シートの外側に押
え板を重ね合わせ、この押え板を弾性シートと共に冷却
フィンの先端頂部にねじ込み固定することにより、弾性
シートを冷却フィンの先端頂部に押圧してその振動を防
止するようにしたものが知られている。

しかしながら、この先行技術の構成によると、押え板お
よび弾性シートは、冷却フィンの先端頂部にねじを介し
て締付は固定されているため、薄肉な冷却フィンの先端
頂部を部分的に大径に形成しなくてはならず、したがっ
て、この大径部分の成形が難しくなることに加えて、上
記大径部分にねじ孔を開けなくてはならないので、その
分作業に手間が掛かり、コスト＾となる等の問題がある
。

（発明の目的） 本発明はこのような事情にもとづいてなされたもので、
取り付けに手間を要しないとともに、冷却フィン側の構
成が複雑化することもなく、コストの低減を実現できる
空冷エンジンの冷却フィン防振装置の提供を目的とする
。

〔発明の概要〕

すなわち、本発明は上記目的を達成するため、多数枚の
冷却フィンに、そのフィンの並設方向に沿って互いに連
通ずる連通孔を開設し、この連通孔内に冷却フィンの間
隔よりも長尺状をなすとともに、ねじ部材がねじ込み可
能なねじ孔を有した締付は部材を上記冷却フィン間に跨
がって挿入し、この締付は部材のねじ孔を冷却フィン間
に位置させるとともに、この冷却フィン間に押えプレー
トを貫通されたねじ部材を導入して上記ねじ孔にねじ込
むことにより、弾性体を冷却フィンの先端頂部に押し付
けるようにしたことを特徴とする。

〔発明の実施例〕

以下本発明の一実施例を、第１図ないし第３図にもとづ
いて説明する。

図中１は２サイクルエンジンのシリンダブロック、２は
シリンダヘッドであり、シリンダブロック１の外周面に
はシリンダ３の径方向に延びる多数枚の冷却フィン４・
・・が間隔を存して並設されているとともに、シリンダ
ヘッド２の上面にはシリンダ３の軸方向に延びる多数枚
の冷却フィン５・・・が間隔を存して並設されている。

なお、符号６はピストン、１は点火プラグを示す。

ところで、シリンダブロック１の左右両側面には、冷却
フィン４・・・の振動を防止する防振装置８゜８が収り
付けられている。この防振装置８，８について一方側を
代表して説明すると、ヘッド側に位置する４枚の冷却フ
ィン４・・・は、その全長が長く形成されており、これ
ら冷却フィン４・・・の先端頂部４ａ間には、長方形板
状をなしたゴム製の弾性体９が当接されている。そして
、この弾性体９の外側面には金属製の押えプレート１０
が重ね合わされている。押えプレート１０の外周縁部は
内側に折返されてこの折返し部１０ａで以て弾性体９の
外周囲を覆っており、したがって、弾性体９は押えプレ
ート１０の内側に嵌め込まれている。

また、押えプレート１０の両端部に開設した挿通孔１１
には、外側からねじ部材としてのボルト１２が挿通され
ており、このボルト１２は弾性体９に開設した通孔１３
を貫通して冷却フィン４・・・間に導入されている。

ヘッド側から数えて３枚の冷却フィン４・・・には、こ
れら冷却フィン４・・・の並設方向に互いに連通する連
通孔１４・・・が開設されており、これら連通孔１４内
にはヘッド側から締付は部材１５が導入されている。こ
の締付は部材１５は冷却フィン４・・・の間隔よりも長
尺な板状に形成されており、その長手方向の中間部に上
記ボルト１２がねじ込み可能なねじ孔１８を備えている
。そして、この締付は部材１５は冷却フィン４・・・間
に跨がって設けられており、その挿入先端部が孔のない
４枚目の冷却フィン４上に当接して連通孔１４内に扱は
止め保持されるとともに、この際、丁度ねじ孔１６が冷
却フィン４，４間に位置し、このねじ孔１６に上記ボル
ト１２がねじ込まれている。そして、このねじ込みによ
り、押えプレート１０が冷却フィン４・・・の外周に沿
うように湾曲されるとともに、弾性体９が上記押えプレ
ート１０と冷却フィン４・・・の先端頂部４ａとの間で
挟み込まれ、この先端頂部４ａに圧接されている。

なお、上記弾性体９のヘッド側の縁部には、折返し部１
０ａの外側に延出する延出部１７が一体に形成されてお
り、この延出部１１はシリンダブロック１にシリンダヘ
ッド２を取り付けた際に、このシリンダヘッド２の外周
側の裏面に圧接されて、シリンダヘッド２の振動も防止
するようになっている。

このような構成によれば、冷却フィン４・・・に互いに
連通する連通孔１４・・・を開設してこの連通孔１４・
・・内に冷却フィン４・・・間に跨がる締付は部材１５
を挿入し、この締付は部材１５のねじ孔１６に押えプレ
ート１０を貫通されたボルト１２をねじ込むようにした
ので、このねじ込みにより、冷却フィン４・・・の先端
頂部４ａ・・・に弾性体９が押し付けられ、このため、
冷却フィン４・・・の振動が抑えられ、不快な共振音の
発生を防止することができる。しかも、この場合、冷却
フィン４・・・側には単に孔を開けるだけで良いので、
従来のように冷却フィン４・・・の形状が複雑化するこ
ともなく、したがって、その分成形が容易であり、コス
トの低減が可能となる。

また、弾性体９も冷却フィン４・・・の先端頂部４ａに
押し当てた状態で、ボルト１２をねじ込むことで取り付
けが完了するので、短時間のうちに簡単に取り付けるこ
とができ、作業に手間を要しない。

特に、本実施例の場合は、連通孔１４・・・内に締付は
部材１５を挿入すると、その挿入先端部が最下部の孔の
ない冷却フィン４に当接して抜は止めがなされ、かつこ
の際、ねじ孔１６が丁度冷却フィン４゜４間に位置され
るので、締付は部材１５の保持やねじ孔１６の位置合わ
せは不要となる。このため、締付は部材１５を連通孔１
４内に挿入した以降は、単にボルト１２をねじ込むだけ
で良いので、作業性が良好となり、弾性体９の取り付は
作業を一層容易に行なえる利点がある。

なお、上述した実施例では、締付は部材を連通孔内に扱
は止め保持する手段として、最下部の冷却フィンに孔を
開けずに、この冷却フィンに締付は部材の先端部を当接
させたが、例えば第４図に示したように、締付は部材１
５の挿入先端とは反対側の端部に、連通孔１４の開口周
縁に引掛かるフランジ部２１を形成しても良い。

また、本発明に係る防振装置はシリンダブロック側に限
らず、シリンダヘッド側の冷却フィンに設けたり、場合
によってはこれら両方の冷却フィン間に跨がって設置し
ても良い。

〔発明の効果〕

以上詳述した本発明によれば、冷却フィンには単に孔を
開けるだけで良いので、従来のように冷却フィンの形状
が複雑化することもなく、このため、その分成形が容易
であり、コストの低減が可能となる。また、弾性体も押
えプレートと共にねじ部材で締付けることで取り付けが
完了するので、短時間のうちに簡単に取り付けることが
でき、作業に手間を要しない等の利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は本発明の一実施例を示し、第１図
は断面図、第２図は第１図中■−■線に沿う断面図、第
３図はシリンダ回りの側面図、第４図は本発明の他の実
施例を示す断面図である。 １・・・シリンダブロック、２・・・シリンダヘッド、
４．５・・・冷却フィン、４ａ・・・先端頂部、９・・
・弾性体、１０・・・押えプレート、１２・・・ねじ部
材（ボルト）、１４・・・連通孔、１５・・・締付は部
材、１６・・・ねじ孔。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 シリンダブロックおよびシリンダヘッドに突設した冷却
   フィンの先端頂部に、これら冷却フィン間に跨がって板
   状の弾性体を当接させるとともに、この弾性体の外側に
   押えプレートを重ね合わせ、この押えプレートを上記冷
   却フィン側にねじ部材を介して締め付けることにより、
   上記弾性体を冷却フィンの先端頂部に押し付けるように
   した冷却フィン防振装置において、 上記冷却フィンに、そのフィンの並設方向に沿って互い
   に連通する連通孔を開設し、この連通孔内に冷却フィン
   の間隔よりも長尺状をなすとともに、上記ねじ部材がね
   じ込み可能なねじ孔を有した締付け部材を上記冷却フィ
   ン間に跨がって挿入し、この締付け部材のねじ孔を冷却
   フィン間に位置させるとともに、この冷却フィン問に上
   記押えプレートを貫通されたねじ部材を導入して上記ね
   じ孔にねじ込むことにより、上記弾性体を冷却フィンの
   先端頂部に押し付けたことを特徴とする空冷エンジンの
   冷却フィン防振装置。