JP2509235Y2 - 樹脂製ロッカカバ―の締着構造 - Google Patents
樹脂製ロッカカバ―の締着構造Info
- Publication number
- JP2509235Y2 JP2509235Y2 JP6954590U JP6954590U JP2509235Y2 JP 2509235 Y2 JP2509235 Y2 JP 2509235Y2 JP 6954590 U JP6954590 U JP 6954590U JP 6954590 U JP6954590 U JP 6954590U JP 2509235 Y2 JP2509235 Y2 JP 2509235Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rocker cover
- collar
- insertion port
- mounting flange
- cylinder block
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Connection Of Plates (AREA)
- Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本願は、内燃機関のロッカカバーの締着構造に関す
る。
る。
[従来の技術] 内燃機関の樹脂製ロッカカバーは、第4図のように、
横長な箱状容器1の開放端縁に、水平に伸びる複数の取
付フランジ2を設けた構造のものである。取付フランジ
2には、取付孔3が設けられる。ロッカカバーは、内燃
機関のシリンダブロック4にボルト5で締付られ、締着
構造を形成させる。取付孔3には筒状のカラー6が挿嵌
され、その内部にボルト5が挿設される(第5図)。こ
のようなものは、たとえば実公昭60-32409号公報に示さ
れている。
横長な箱状容器1の開放端縁に、水平に伸びる複数の取
付フランジ2を設けた構造のものである。取付フランジ
2には、取付孔3が設けられる。ロッカカバーは、内燃
機関のシリンダブロック4にボルト5で締付られ、締着
構造を形成させる。取付孔3には筒状のカラー6が挿嵌
され、その内部にボルト5が挿設される(第5図)。こ
のようなものは、たとえば実公昭60-32409号公報に示さ
れている。
[考案が解決しようとする課題] 内燃機関の周囲が高温になると、ロッカカバーおよび
シリンダブロック4が共に熱膨張する。両者の熱膨張差
により、取付フランジ2に熱歪みが生じる。この現象
は、ロッカカバーが横長になればなるほど顕著となる。
また、両側部側の取付フランジ2において、歪みは最大
となる。その結果、取付フランジ2の付根に応力が集中
し、亀裂をもたらし、油洩れを生じさせてしまう。
シリンダブロック4が共に熱膨張する。両者の熱膨張差
により、取付フランジ2に熱歪みが生じる。この現象
は、ロッカカバーが横長になればなるほど顕著となる。
また、両側部側の取付フランジ2において、歪みは最大
となる。その結果、取付フランジ2の付根に応力が集中
し、亀裂をもたらし、油洩れを生じさせてしまう。
[課題を解決するための手段] 箱状の容器の開放端縁に、水平に伸びる複数の取付フ
ランジを一体的に設け、取付フランジに楕円状の挿通口
を形成し、該挿通口に、所定温度以上で楕円管状を成す
ように設定された形状記憶合金から成る短円管状のカラ
ーを挿着し、該カラーに締付ボルトを挿入し、シリンダ
ブロックと一体化させた樹脂製ロッカカバーの締着構造
とした。
ランジを一体的に設け、取付フランジに楕円状の挿通口
を形成し、該挿通口に、所定温度以上で楕円管状を成す
ように設定された形状記憶合金から成る短円管状のカラ
ーを挿着し、該カラーに締付ボルトを挿入し、シリンダ
ブロックと一体化させた樹脂製ロッカカバーの締着構造
とした。
[作用] 機関が高温になると、ロッカカバーおよびシリンダブ
ロックは共に熱膨張する。所定温度以上になると、カラ
ーが楕円状に変形し、ロッカカバーの伸縮を可能にす
る。熱膨張差に基づく、熱歪みは、解消する。
ロックは共に熱膨張する。所定温度以上になると、カラ
ーが楕円状に変形し、ロッカカバーの伸縮を可能にす
る。熱膨張差に基づく、熱歪みは、解消する。
[実施例] 第1図は、本考案の実施例を示すロッカカバーの締着
構造であり、合成樹脂から成る箱状の容器10の開放端縁
に、水平に伸びる、複数の取付フランジ11が一体的に設
けられている。取付フランジ11も合成樹脂から成る。取
付フランジ11には、楕円状の挿通口12が形成され、該挿
通口には、短円管状のカラー13が挿着される(第2図、
第3図)。カラー13は、形状記憶合金で形成され、所定
温度以下では円管状を成し、所定温度以上では楕円管状
を成すように形状設定されている。
構造であり、合成樹脂から成る箱状の容器10の開放端縁
に、水平に伸びる、複数の取付フランジ11が一体的に設
けられている。取付フランジ11も合成樹脂から成る。取
付フランジ11には、楕円状の挿通口12が形成され、該挿
通口には、短円管状のカラー13が挿着される(第2図、
第3図)。カラー13は、形状記憶合金で形成され、所定
温度以下では円管状を成し、所定温度以上では楕円管状
を成すように形状設定されている。
ロッカカバーは、取付フランジ11が金属製のシリンダ
ブロック14上に載置され、カラー13がシリンダブロック
14に設けたねじ口15と同軸に配置される。カラー13に
は、締付ボルト16が挿入される。
ブロック14上に載置され、カラー13がシリンダブロック
14に設けたねじ口15と同軸に配置される。カラー13に
は、締付ボルト16が挿入される。
締付ボルト16は、ねじ口15にら合され、ロッカカバーと
シリンダブロック14とを一体的に締着する。
シリンダブロック14とを一体的に締着する。
[効果] 以上のように、本考案のロッカカバーの締着構造は、
所定温度以上で、伸縮自在な構造となるものあるから、
取付フランジに加えられる熱歪みは、解消し、亀裂を防
止する。
所定温度以上で、伸縮自在な構造となるものあるから、
取付フランジに加えられる熱歪みは、解消し、亀裂を防
止する。
第1図は、本考案の実施例の断面図、第2図は、ロッカ
カバーの一部平面図、第3図はカラーの断面図、第4図
は、従来のロッカカバーの平面図、そして第5図は従来
の締着構造の断面図である。 11……取付フランジ 12……挿通口 13……形状記憶合金から成るカラー
カバーの一部平面図、第3図はカラーの断面図、第4図
は、従来のロッカカバーの平面図、そして第5図は従来
の締着構造の断面図である。 11……取付フランジ 12……挿通口 13……形状記憶合金から成るカラー
Claims (1)
- 【請求項1】箱状の容器の開放端縁に、水平に伸びる複
数の取付フランジを一体的に設け、取付フランジに楕円
状の挿通口を形成し、該挿通口に、所定温度以上で楕円
管状を成すように設定された形状記憶合金から成る短円
管状のカラーを挿着し、該カラーに締付ボルトを挿入し
シリンダブロックと一体化させた樹脂製ロッカカバーの
締着構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6954590U JP2509235Y2 (ja) | 1990-06-29 | 1990-06-29 | 樹脂製ロッカカバ―の締着構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6954590U JP2509235Y2 (ja) | 1990-06-29 | 1990-06-29 | 樹脂製ロッカカバ―の締着構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0428299U JPH0428299U (ja) | 1992-03-06 |
JP2509235Y2 true JP2509235Y2 (ja) | 1996-08-28 |
Family
ID=31604942
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6954590U Expired - Lifetime JP2509235Y2 (ja) | 1990-06-29 | 1990-06-29 | 樹脂製ロッカカバ―の締着構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2509235Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8378220B2 (en) | 2009-10-14 | 2013-02-19 | Fujitsu Limited | Electronic device, washer and method for manufacturing washer |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4694218B2 (ja) * | 2005-02-01 | 2011-06-08 | トヨタ紡織株式会社 | 成形構造体 |
-
1990
- 1990-06-29 JP JP6954590U patent/JP2509235Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8378220B2 (en) | 2009-10-14 | 2013-02-19 | Fujitsu Limited | Electronic device, washer and method for manufacturing washer |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0428299U (ja) | 1992-03-06 |
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