JPH0748994Y2 - 二サイクルエンジンのシリンダ− - Google Patents
二サイクルエンジンのシリンダ−Info
- Publication number
- JPH0748994Y2 JPH0748994Y2 JP1986167931U JP16793186U JPH0748994Y2 JP H0748994 Y2 JPH0748994 Y2 JP H0748994Y2 JP 1986167931 U JP1986167931 U JP 1986167931U JP 16793186 U JP16793186 U JP 16793186U JP H0748994 Y2 JPH0748994 Y2 JP H0748994Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- exhaust
- rib
- cycle engine
- cylinder
- exhaust hole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、二サイクルエンジンのシリンダーに関す
る。
る。
二サイクルエンジンのシリンダーは、鋳鉄製のスリーブ
を軽合金で鋳包んで作ることが多い。そして、二サイク
ルエンジンのシリンダーは、壁面に排気孔や掃気孔を中
子取りで、一体に作る。特に高出力型のエンジンでは、
排気孔を大きくして、排気の抵抗を少なくしている。こ
の場合、排気孔の入口部分中央に縦方向にリブを設け
て、排気通路を二つに仕切り、リブによって、ピストン
リングが拡がるのを防いで、ピストンリングが排気孔入
口に引掛からないようにしている。例えば実公昭47−29
842号公報参照。ところで、このように排気孔の入口に
リブを設けると、リブが排気熱を受け、冷却性も悪く熱
変形する。軽合金部分と鋳鉄部分は、熱膨脹係数が異な
り、排気孔の下側部分のシリンダー内壁が内側に曲がる
ように変形し、ピストンの摺動抵抗が増して、出力低下
する不都合がある。
を軽合金で鋳包んで作ることが多い。そして、二サイク
ルエンジンのシリンダーは、壁面に排気孔や掃気孔を中
子取りで、一体に作る。特に高出力型のエンジンでは、
排気孔を大きくして、排気の抵抗を少なくしている。こ
の場合、排気孔の入口部分中央に縦方向にリブを設け
て、排気通路を二つに仕切り、リブによって、ピストン
リングが拡がるのを防いで、ピストンリングが排気孔入
口に引掛からないようにしている。例えば実公昭47−29
842号公報参照。ところで、このように排気孔の入口に
リブを設けると、リブが排気熱を受け、冷却性も悪く熱
変形する。軽合金部分と鋳鉄部分は、熱膨脹係数が異な
り、排気孔の下側部分のシリンダー内壁が内側に曲がる
ように変形し、ピストンの摺動抵抗が増して、出力低下
する不都合がある。
この考案は、鋳鉄スリーブを軽合金で鋳包むシリンダー
で、排気孔の入口中央に縦にリブを設けて排気通路を二
つに仕切るもので、排気孔下側部分のシリンダーの熱変
形を少なくできる二サイクルエンジンのシリンダーを得
ることを目的とする。
で、排気孔の入口中央に縦にリブを設けて排気通路を二
つに仕切るもので、排気孔下側部分のシリンダーの熱変
形を少なくできる二サイクルエンジンのシリンダーを得
ることを目的とする。
以下、本考案を図面に示す実施例によって説明する。
第1図、第2図に示すように、二サイクルエンジンのシ
リンダーは、円筒状の鋳鉄製スリーブ1を軽合金の外体
2で鋳包んで鋳造によって作る。シリンダーには、排気
孔3及び掃気孔4を中子取りによって一体に形成する。
排気孔3は、入口中央に縦にリブ5を設けて、排気通路
を二つに仕切ってある。リブ5は、軽合金の外体部分に
一個所横方向にスリット6、すなわち、一端がリブ5の
排気下流側にいおいて開放し、二つに仕切った排気通路
を連通するスリット6を設ける。
リンダーは、円筒状の鋳鉄製スリーブ1を軽合金の外体
2で鋳包んで鋳造によって作る。シリンダーには、排気
孔3及び掃気孔4を中子取りによって一体に形成する。
排気孔3は、入口中央に縦にリブ5を設けて、排気通路
を二つに仕切ってある。リブ5は、軽合金の外体部分に
一個所横方向にスリット6、すなわち、一端がリブ5の
排気下流側にいおいて開放し、二つに仕切った排気通路
を連通するスリット6を設ける。
リブ5は、ピストンリングが拡がるのを防いで、ピスト
ンリングが排気孔3の入口に引掛かるのを防止するの
で、排気孔3の入口を二つに分けて大きい面積にでき
て、排気抵抗の少ない高出力のものにできる。リブ5
は、排気ガスに最も曝されるところにあって、排気熱で
高温になり、熱が伝導していく場所も上下方向しかな
く、高温になる。リブ5の、スリーブ1の部分と外体2
の部分は、鉄と軽合金で、熱膨脹が異なるが、熱膨脹の
大きい外体2の部分には、スリット6が設けてあるの
で、スリット6で、熱変形を吸収できる。このため、第
1図に二点鎖線で示すように、排気孔3の下側部分が内
側に熱変形するのを少なくできる。従って、ピストンの
摺動抵抗の少ないものにできて、高出力化を図ることが
できる。
ンリングが排気孔3の入口に引掛かるのを防止するの
で、排気孔3の入口を二つに分けて大きい面積にでき
て、排気抵抗の少ない高出力のものにできる。リブ5
は、排気ガスに最も曝されるところにあって、排気熱で
高温になり、熱が伝導していく場所も上下方向しかな
く、高温になる。リブ5の、スリーブ1の部分と外体2
の部分は、鉄と軽合金で、熱膨脹が異なるが、熱膨脹の
大きい外体2の部分には、スリット6が設けてあるの
で、スリット6で、熱変形を吸収できる。このため、第
1図に二点鎖線で示すように、排気孔3の下側部分が内
側に熱変形するのを少なくできる。従って、ピストンの
摺動抵抗の少ないものにできて、高出力化を図ることが
できる。
以上説明したように、この考案は、鋳鉄スリーブを軽合
金の外体で鋳包んだ二サイクルエンジンのシリンダー
で、排気孔の入口部分中央に縦方向のリブを設けて排気
通路を二つに仕切ったものに於いて、該リブの軽合金の
外体部分に一端がリブの排気下流側において開放するス
リットを設け、該スリットにより二つの排気通路が連通
されているので、熱変形の大きい外体部分の熱変形を形
成加工の容易なスリットで吸収できる。このため、排気
孔下側のシリンダーの内側への変形を少なくし、ピスト
ンの摺動抵抗を少なくできて、損失馬力を少なくし、高
出力にできる。
金の外体で鋳包んだ二サイクルエンジンのシリンダー
で、排気孔の入口部分中央に縦方向のリブを設けて排気
通路を二つに仕切ったものに於いて、該リブの軽合金の
外体部分に一端がリブの排気下流側において開放するス
リットを設け、該スリットにより二つの排気通路が連通
されているので、熱変形の大きい外体部分の熱変形を形
成加工の容易なスリットで吸収できる。このため、排気
孔下側のシリンダーの内側への変形を少なくし、ピスト
ンの摺動抵抗を少なくできて、損失馬力を少なくし、高
出力にできる。
図は本考案の一実施例を示し、第1図は縦断側面図、第
2図は第1図A−A矢視拡大横断面図である。 1…スリーブ、2…外体、3…排気孔、5…リブ、6…
スリット。
2図は第1図A−A矢視拡大横断面図である。 1…スリーブ、2…外体、3…排気孔、5…リブ、6…
スリット。
Claims (1)
- 【請求項1】鋳鉄スリーブを軽合金の外体で鋳包んだ二
サイクルエンジンのシリンダーで、排気孔の入口部分中
央に縦方向のリブを設けて排気通路を二つに仕切ったも
のに於いて、該リブの軽合金の外体部分に、一端がリブ
の排気下流側において開放するスリットを設け、該スリ
ットにより二つの排気通路が連通されていることを特徴
とする二サイクルエンジンのシリンダー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986167931U JPH0748994Y2 (ja) | 1986-10-31 | 1986-10-31 | 二サイクルエンジンのシリンダ− |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986167931U JPH0748994Y2 (ja) | 1986-10-31 | 1986-10-31 | 二サイクルエンジンのシリンダ− |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6373550U JPS6373550U (ja) | 1988-05-17 |
JPH0748994Y2 true JPH0748994Y2 (ja) | 1995-11-13 |
Family
ID=31100329
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986167931U Expired - Lifetime JPH0748994Y2 (ja) | 1986-10-31 | 1986-10-31 | 二サイクルエンジンのシリンダ− |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0748994Y2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56151238A (en) * | 1980-04-24 | 1981-11-24 | Yamaha Motor Co Ltd | Shape of exhaust port of two-cycle engine |
JPS5941619U (ja) * | 1982-09-11 | 1984-03-17 | 本田技研工業株式会社 | 2サイクル内燃機関 |
JPS60108742U (ja) * | 1983-12-27 | 1985-07-24 | スズキ株式会社 | エンジンのシリンダ |
JPS61160547A (ja) * | 1985-01-08 | 1986-07-21 | Suzuki Motor Co Ltd | 2サイクルエンジン |
-
1986
- 1986-10-31 JP JP1986167931U patent/JPH0748994Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6373550U (ja) | 1988-05-17 |
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