JPH0114735Y2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0114735Y2 JPH0114735Y2 JP1981196528U JP19652881U JPH0114735Y2 JP H0114735 Y2 JPH0114735 Y2 JP H0114735Y2 JP 1981196528 U JP1981196528 U JP 1981196528U JP 19652881 U JP19652881 U JP 19652881U JP H0114735 Y2 JPH0114735 Y2 JP H0114735Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- combustion chamber
- ring
- recess
- shelf
- piston
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 claims description 28
- 239000000446 fuel Substances 0.000 description 9
- 238000002347 injection Methods 0.000 description 7
- 239000007924 injection Substances 0.000 description 7
- 239000003779 heat-resistant material Substances 0.000 description 3
- 239000000463 material Substances 0.000 description 3
- 238000005266 casting Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- 239000000779 smoke Substances 0.000 description 2
- 229910000838 Al alloy Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000007664 blowing Methods 0.000 description 1
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 1
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 1
- 230000008602 contraction Effects 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 230000003647 oxidation Effects 0.000 description 1
- 238000007254 oxidation reaction Methods 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 230000000717 retained effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は主として直接噴射式のデイーゼル機関
の燃焼室に関するものである。
の燃焼室に関するものである。
直接噴射式デイーゼル機関の燃焼室は、ピスト
ンの頂部に設けられた凹部によつて形成される
が、この凹部の底部から上部に向うにしたがつて
その径が同等または大きくなつている場合には、
燃料噴射弁から噴射された燃料の一部がピストン
の頂面に吹き上げられ、その吹き上げられた燃料
が不完全燃焼の原因となり、そのデイーゼル機関
の黒煙の増大をもたらすと共に、燃焼効率の低下
をもたらすことになる。
ンの頂部に設けられた凹部によつて形成される
が、この凹部の底部から上部に向うにしたがつて
その径が同等または大きくなつている場合には、
燃料噴射弁から噴射された燃料の一部がピストン
の頂面に吹き上げられ、その吹き上げられた燃料
が不完全燃焼の原因となり、そのデイーゼル機関
の黒煙の増大をもたらすと共に、燃焼効率の低下
をもたらすことになる。
そこで、この凹部の上部周縁に環状のリツプ部
または棚部を設け、燃料のピストン頂部への吹き
上げを防止すると共に圧縮行程終了直前のスキツ
シユ流を積極的に作り出し、燃焼室内での燃料と
空気との混合を促進させようとした、通常スキツ
シユリツプタイプ、または棚付と呼ばれる燃焼室
が知られている。
または棚部を設け、燃料のピストン頂部への吹き
上げを防止すると共に圧縮行程終了直前のスキツ
シユ流を積極的に作り出し、燃焼室内での燃料と
空気との混合を促進させようとした、通常スキツ
シユリツプタイプ、または棚付と呼ばれる燃焼室
が知られている。
ところが、このような燃焼室は環状のリツプが
燃焼室中心に向かつて突出するものであるから、
熱にさらされ高温となり熱による亀裂の発生等か
ら破損に至るものとなり耐久性の面で問題があつ
た。
燃焼室中心に向かつて突出するものであるから、
熱にさらされ高温となり熱による亀裂の発生等か
ら破損に至るものとなり耐久性の面で問題があつ
た。
そこで、従来からスキツシユリツプタイプ燃焼
室の亀裂発生を防止する手段が種々検討されてい
る。例えば、前記凹部周縁に前記棚部を形成する
リング部材を耐熱性材料によつて形成し、該タン
グ部材をピストン鋳造時に鋳込むようにした実開
昭52−66805号公報の考案がある。なおこの公報
の考案は、該スキツシユリツプの傾斜を特定した
内容の考案である。
室の亀裂発生を防止する手段が種々検討されてい
る。例えば、前記凹部周縁に前記棚部を形成する
リング部材を耐熱性材料によつて形成し、該タン
グ部材をピストン鋳造時に鋳込むようにした実開
昭52−66805号公報の考案がある。なおこの公報
の考案は、該スキツシユリツプの傾斜を特定した
内容の考案である。
ところが特開昭55−54647号公報の記載によれ
ば、前記鋳込み法は、例えばアルミニウム合金製
ピストンなどに適用する場合には、ピストン本体
とのなじみ性に問題がある。更に該公報には、他
の従来技術として、前記棚部をボルトで取付ける
ものや、凹部全体を耐熱性材料で形成するものも
あるが、重量の増加や構造が複雑となるためのコ
ストの増加などの欠点があることを記載してい
る。以上の欠点を解消するために前記後者の公報
の発明は、前記棚部をピストン本体にねじ込みに
より取付ける手段を提案したものである。
ば、前記鋳込み法は、例えばアルミニウム合金製
ピストンなどに適用する場合には、ピストン本体
とのなじみ性に問題がある。更に該公報には、他
の従来技術として、前記棚部をボルトで取付ける
ものや、凹部全体を耐熱性材料で形成するものも
あるが、重量の増加や構造が複雑となるためのコ
ストの増加などの欠点があることを記載してい
る。以上の欠点を解消するために前記後者の公報
の発明は、前記棚部をピストン本体にねじ込みに
より取付ける手段を提案したものである。
しかしながらこのねじ込み手段は、ピストン本
体との熱膨脹率が異なるなどのために、ねじの緩
みや、反対に熱膨脹の相異から内部応力の発生を
防止できないなどの欠点がある。
体との熱膨脹率が異なるなどのために、ねじの緩
みや、反対に熱膨脹の相異から内部応力の発生を
防止できないなどの欠点がある。
そこで本考案は、前記の問題に着目して成され
たものであり、スキツシユリツプタイプの燃焼室
を得るためにピストン本体と棚部とを異なる材料
とした際、熱的特性の相異から起る亀裂の発生な
どの問題を解消し、しかも簡単な構造で、工業的
に有利に実施できるデイーゼル機関の燃焼室を提
供することを目的としている。
たものであり、スキツシユリツプタイプの燃焼室
を得るためにピストン本体と棚部とを異なる材料
とした際、熱的特性の相異から起る亀裂の発生な
どの問題を解消し、しかも簡単な構造で、工業的
に有利に実施できるデイーゼル機関の燃焼室を提
供することを目的としている。
以上の目的を達成するための本考案のデイーゼ
ル機関の燃焼室の構成は、ピストンの頂部に設け
た凹部の上縁部周縁方向に溝を設け、該溝に一箇
所を間隔を開けて切り離した耐熱性板状リング状
部材の外周部を嵌入し、前記凹部側面に棚状のス
キツシユリツプ部を形成したことを特徴としてい
る。
ル機関の燃焼室の構成は、ピストンの頂部に設け
た凹部の上縁部周縁方向に溝を設け、該溝に一箇
所を間隔を開けて切り離した耐熱性板状リング状
部材の外周部を嵌入し、前記凹部側面に棚状のス
キツシユリツプ部を形成したことを特徴としてい
る。
即ち、スキツシユリツプタイプ燃焼室を形成す
る前記リング状部材は、前記切り離した部分を押
し縮めることによりリング外形を縮小して前記溝
に嵌入し、該溝内で弾性力により拡開させて溝に
固着することができる。そして該リング状部材
は、ピストン本体に単に弾性係合しているだけで
あるから、熱的特性の違いによる熱変形の相異を
吸収することができ、しかも振動などで緩む危険
がない。
る前記リング状部材は、前記切り離した部分を押
し縮めることによりリング外形を縮小して前記溝
に嵌入し、該溝内で弾性力により拡開させて溝に
固着することができる。そして該リング状部材
は、ピストン本体に単に弾性係合しているだけで
あるから、熱的特性の違いによる熱変形の相異を
吸収することができ、しかも振動などで緩む危険
がない。
以下図面を参照して本考案の各実施例を説明す
る。
る。
まず、第１図の平面図及び第２図の縦断面図に
示す実施例１においては、直接噴射式のデイーゼ
ル機関のピストン１の頂部に設けられた円形の凹
部２からなる燃焼室を示しており、この凹部２の
側面の上部には、円周状のリング溝３を設け、そ
のリング溝３内に第３図の斜視図に示すごときピ
ストンリング状のリング状部材４を嵌着し、その
内周面を凹部２の側面から突出させることにより
棚部を形成している。
示す実施例１においては、直接噴射式のデイーゼ
ル機関のピストン１の頂部に設けられた円形の凹
部２からなる燃焼室を示しており、この凹部２の
側面の上部には、円周状のリング溝３を設け、そ
のリング溝３内に第３図の斜視図に示すごときピ
ストンリング状のリング状部材４を嵌着し、その
内周面を凹部２の側面から突出させることにより
棚部を形成している。
このリング状部材４の材質は特に限定するもの
ではないが、耐熱性の優れた金属製等の材質のも
のを選定すべきであり、また、このリング状部材
４の断面形状もどのような形状のものでも良い。
ではないが、耐熱性の優れた金属製等の材質のも
のを選定すべきであり、また、このリング状部材
４の断面形状もどのような形状のものでも良い。
このようなリング状部材４によつて凹部２の側
面に棚部を形成することにより、凹部２の内部に
棚ができたことになり、棚付燃焼室の利点即ち第
２図に示すごとく、燃焼室の上部のシリンダヘツ
ド５に挿着された燃料噴射弁６から矢印Ｆのごと
く噴射される燃料が燃焼室内にとどめられると共
に強いスキツシユが得られて燃料と空気との混合
が促進される上に、リング状部材４が耐熱性の材
質であるので、熱によりこの棚部に亀裂が発生す
るおそれがない。
面に棚部を形成することにより、凹部２の内部に
棚ができたことになり、棚付燃焼室の利点即ち第
２図に示すごとく、燃焼室の上部のシリンダヘツ
ド５に挿着された燃料噴射弁６から矢印Ｆのごと
く噴射される燃料が燃焼室内にとどめられると共
に強いスキツシユが得られて燃料と空気との混合
が促進される上に、リング状部材４が耐熱性の材
質であるので、熱によりこの棚部に亀裂が発生す
るおそれがない。
前記実施例の変形として、本考案の燃焼室の凹
部２の側面に取り付けたリング状部材４によつて
形成される棚部の凹部２の側面からの突き出し量
を、その燃料噴射弁６の噴口の位置により、その
場所によつて異なるように形成することも有効で
ある。
部２の側面に取り付けたリング状部材４によつて
形成される棚部の凹部２の側面からの突き出し量
を、その燃料噴射弁６の噴口の位置により、その
場所によつて異なるように形成することも有効で
ある。
従つて、本考案のデイーゼル機関の燃焼室にお
いては、従来スキツシユリツプタイプ燃焼室、ま
たは棚付燃焼室として知られている燃焼室と同様
の効果が得られ、燃焼室内の燃料と空気との混合
を促進し、黒煙の発生を低減すると共に、燃焼効
率を増大することができ、特に本考案では熱によ
るその棚部の亀裂発生を防止できるという利点が
ある。
いては、従来スキツシユリツプタイプ燃焼室、ま
たは棚付燃焼室として知られている燃焼室と同様
の効果が得られ、燃焼室内の燃料と空気との混合
を促進し、黒煙の発生を低減すると共に、燃焼効
率を増大することができ、特に本考案では熱によ
るその棚部の亀裂発生を防止できるという利点が
ある。
以上説明したように本考案のデイーゼル機関の
燃焼室は、ピストンの頂部に設けた凹部の上縁部
周縁方向に溝を設け、該溝に一箇所を間隔を開け
て切り離した耐熱性板状リング状部材の外周部を
嵌入し、前記凹部側面に棚状のスキツシユリツプ
部を形成した構成としたので、以下の効果を得る
ことができる。
燃焼室は、ピストンの頂部に設けた凹部の上縁部
周縁方向に溝を設け、該溝に一箇所を間隔を開け
て切り離した耐熱性板状リング状部材の外周部を
嵌入し、前記凹部側面に棚状のスキツシユリツプ
部を形成した構成としたので、以下の効果を得る
ことができる。
即ち、前記耐熱性リング状部材は、弾性力によ
りピストン本体に固着しており、互に相異する熱
変形を前記リング状部材の拡開・収縮により吸収
するので、長期間使用しても亀裂などを生じる危
険がなく、しかも構造が極めて簡単、且つ必要に
応じリング状部材の交換が可能であり、コスト的
に極めて有利である。
りピストン本体に固着しており、互に相異する熱
変形を前記リング状部材の拡開・収縮により吸収
するので、長期間使用しても亀裂などを生じる危
険がなく、しかも構造が極めて簡単、且つ必要に
応じリング状部材の交換が可能であり、コスト的
に極めて有利である。
第１図は本考案の実施例１における直接噴射式
デイーゼル機関のピストンの平面図、第２図は第
１図の側断面図、第３図は第１図のリング状部材
の斜視図である。 １……ピストン、２……凹部、４……リング状
部材。
デイーゼル機関のピストンの平面図、第２図は第
１図の側断面図、第３図は第１図のリング状部材
の斜視図である。 １……ピストン、２……凹部、４……リング状
部材。
Claims (1)
- ビストンの頂部に設けた凹部の上縁部周縁方向
に溝を設け、該溝に一箇所を間隔を開けて切り離
した耐熱性板状リング状部材の外周部を嵌入し、
前記凹部側面に棚状のスキツシユリツプを形成し
たデイーゼル機関の燃焼室。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19652881U JPS58102722U (ja) | 1981-12-30 | 1981-12-30 | デイ−ゼル機関の燃焼室 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19652881U JPS58102722U (ja) | 1981-12-30 | 1981-12-30 | デイ−ゼル機関の燃焼室 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58102722U JPS58102722U (ja) | 1983-07-13 |
| JPH0114735Y2 true JPH0114735Y2 (ja) | 1989-04-28 |
Family
ID=30109769
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19652881U Granted JPS58102722U (ja) | 1981-12-30 | 1981-12-30 | デイ−ゼル機関の燃焼室 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS58102722U (ja) |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5554647A (en) * | 1978-10-16 | 1980-04-22 | Nissan Diesel Motor Co Ltd | Piston for internal-combustion engine |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5266805U (ja) * | 1975-11-14 | 1977-05-18 |
-
1981
- 1981-12-30 JP JP19652881U patent/JPS58102722U/ja active Granted
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5554647A (en) * | 1978-10-16 | 1980-04-22 | Nissan Diesel Motor Co Ltd | Piston for internal-combustion engine |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58102722U (ja) | 1983-07-13 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4711208A (en) | Piston for internal combustion engines | |
| US5809962A (en) | Method for producing a piston for an internal combustion engine and a piston produced by the method | |
| JPH0114735Y2 (ja) | ||
| JPH0210274Y2 (ja) | ||
| JPS6117235Y2 (ja) | ||
| JPS6229621Y2 (ja) | ||
| JPS6218676Y2 (ja) | ||
| JP2002213295A (ja) | シリンダライナ | |
| EP0780554B1 (en) | Piston structure with heat insulated combustion chamber | |
| JPH0115861Y2 (ja) | ||
| JPS6128016Y2 (ja) | ||
| JP2517590Y2 (ja) | 燃焼室の構造 | |
| JPS6123619Y2 (ja) | ||
| JPS643798Y2 (ja) | ||
| JPS59188025A (ja) | デイ−ゼルエンジンの副燃焼室組立方法 | |
| JPH0353005Y2 (ja) | ||
| JPH0118821Y2 (ja) | ||
| JPS608115Y2 (ja) | 内燃機関のピストン冷却装置 | |
| JPH0415970Y2 (ja) | ||
| JPH021468Y2 (ja) | ||
| JPH01173441U (ja) | ||
| JPH0355801Y2 (ja) | ||
| JPH0118820Y2 (ja) | ||
| JPH0452453Y2 (ja) | ||
| JPH02114767U (ja) |