JPS6110472Y2 - - Google Patents

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JPS6110472Y2
JPS6110472Y2 JP9668377U JP9668377U JPS6110472Y2 JP S6110472 Y2 JPS6110472 Y2 JP S6110472Y2 JP 9668377 U JP9668377 U JP 9668377U JP 9668377 U JP9668377 U JP 9668377U JP S6110472 Y2 JPS6110472 Y2 JP S6110472Y2
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thyristor
voltage
commutating
commutation
discharge tube
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は負荷電流を開閉制御するサイリスタ
の転流回路に関するもので、特に直列式自動調光
ストロボ回路に適用して効果のある転流回路に係
る。
第1図はこの考案の適用対象とする直列式自動
調光ストロボ回路の一例を示す回路図で、図にお
いて、1はキセノン(Xe)放電管、2はDC−
DCコンバータ、3は主コンデンサ、4は主サイ
リスタ、5は転流用サイリスタ、6は転流コンデ
ンサ、7および8はそれぞれ転流用コンデンサ6
の充電電流が流れる第1および第2の充電抵抗、
10はXe放電管1のトリガ用変圧器、11はXe
放電管1をトリガ用変圧器10を介してトリガす
るとともに、主サイリスタ4のゲートをトリガす
る主トリガ回路、12は転流用サイリスタ9のゲ
ートをトリガする転流素子トリガ回路、14はサ
ージアブゾーバである。
ところで、この例では転流素子としてサイリス
タを用いているが、以前には転流素子としてクエ
ンチ管、アレスタなどと呼ばれる放電管が使用さ
れ、これらの放電管は逆導電性を有するので、転
流コンデンサ6の充電抵抗7および8の抵抗値は
等しくするのが通常であつた。そこで、最近第1
図に示すように、転流素子としてサイリスタが用
いられるようになつても従来どおり抵抗値を等し
くすることが一般に行われている。
さて、この回路の動作について説明する。主コ
ンデンサ3はDC−DCコンバータ2の出力によつ
て充電されており、転流コンデンサ6は第1およ
び第2の充電抵抗7および8を通して充電されて
いる。まず、主トリガ回路11によつてXe放電
管1および主サイリスタ4がトリガされ、両者を
通して電流が流れXe放電管1が発光する。写真
撮影に必要な光量が得られた時点で転流素子トリ
ガ回路12がトリガパルスを発生し転流用サイリ
スタ5をトリガする。これによつて転流用サイリ
スタ5が導通すると、転流コンデンサ6に蓄積さ
れていた電荷は主サイリスタ4の陽極および陰極
間に逆電圧を印加し、主サイリスタ4をターンオ
フする。これによつて、転流コンデンサ6はXe
放電管1から流れ込む電流で初期の状態とは逆極
性に充電されるようになり、この充電が進行して
Xe放電管1の端子間電圧が放電維持電圧以下に
なると、Xe放電管1は放電を停止して高インピ
ーダンスを保つようになる。この時点では図示点
Cに対する点Aの電圧vACは大きくなりその最大
値VACになつており、第2の充電抵抗8に流れる
図示電流i2も最大値を有しておりi2=VAC/R2
なつている。但し、R2は第2の充電抵抗8の抵
抗値である。また、第1の充電抵抗7に流れる図
示電流i1はこの時点では主コンデンサ3の電圧を
V0とするとi1=V0/R1となつている。但し、R1
は第1の充電抵抗7の抵抗値である。Xe放電管
1の放電停止後は電流i2は転流コンデンサ6から
供給され、この段階では転流用サイリスタ5に流
れる図示電流iは i=i1−i2=V/R−VAC/R 〔1〕 となつている。仮に、Xe放電管1の上述の放電
を停止するXe放電管1の図示極性の端子間電圧
(放電終止電圧という。)が零であるとすると、V
AC=V0であり、R1=R2の条件でi=0となるの
で、転流用サイリスタ5の保持電流以下となり、
転流用サイリスタ5はターンオフする。その後、
転流コンデンサ6は第1および第2の充電抵抗7
および8を通して逆方向に充電され初期状態に復
帰する。
第2図はこの一連の動作における電圧波形図で
第2図aは主サイリスタ4の陽極・陰極間電圧
(上記VAC)、第2図bは転流用サイリスタ5の陽
極・陰極間電圧図示点Cに対する点Bの電圧vBC
を示す。第2図において、t0はXe放電管1と主サ
イリスタ4とがトリガされた時点、t1は転流用サ
イリスタ5がトリガされた時点、t2はXe放電管1
が放電停止する時点である。なお、前記説明では
Xe放電管1が放電停止して高インピーダンスを
保つようになると単純に述べたが、実際にはイン
ピーダンスが高くなる過程には若干時間を要する
ので、第2図に示すように電圧波形はなめらかに
変化する。
以下、この電圧波形について詳しく説明する。
t0−t1 初期状態では主コンデンサが数百ボルトの所
定高電圧V0に充電されている。Xe放電管1、
主サイリスタ4、転流用サイリスタ5はすべて
オフ状態である。転流コンデンサ6は抵抗器
7,8により主コンデンサと同電圧にまで充電
されている。従つて、電圧VACは初期はOVよ
りスタートし、電圧VBCは主コンデンサ電圧
V0と同電圧からスタートする。
次にトリガ回路11によりXe放電管1をト
リガすると、Xe放電管1の主電極間インピー
ダンスが低下し始め、抵抗器8、スナバ回路1
4の並列インピーダンスに電圧降下を発生す
る。このため電圧VACは上昇を始める。また、
この電圧変化は転流コンデンサ6によつて結合
されて、図示点Cに対する点Bの電圧VBCを上
昇させる。次に、トリガ回路11から主サイリ
スタ4にゲートパルスが供給されると、主サイ
リスタ4はターンオフして電圧vACは主サイリ
スタ4のオン電圧(数ボルト程度)にまで低下
する。同時に電圧vBCも初期状態に近い電圧に
もどる。この時Xe放電管1は閃光を開始す
る。
t1−t2 転流用サイリスタ5がトリガされると、これ
はオン状態に移行し、電圧vBCはこのオン電圧
(数V程度)にまで低下する。転流コンデンサ
6に充電された電荷により、A点は負電位にバ
イアスされ、電圧vACは負に切替わる。次に、
Xe放電管1を通じて転流コンデンサ6は初期
充電とは逆極性に充電される。従つて、A点の
電位は負から上昇し、ゼロ点をこえて正電位に
切替わる。この電位はほぼ主コンデンサ電圧
V0からXe放電管1の放電終止電圧を差しひい
た電圧にまで上昇して正の極値をとる。一方、
電圧vBCはこの期間転流用サイリスタ5がオン
状態を保つているので、このオン電圧(数ボル
ト程度)に一致する。
t2以後 Xe放電管1の主電極間に印加される電圧
が、その放電終止電圧より低下すると、Xe放
電管1は発光をともなうアーク放電を維持でき
なくなり、インピーダンスが増加する。これに
よりt1−t2期間中に主コンデンサ3→Xe放電管
1→転流コンデンサ6→転流用サイリスタ5→
主コンデンサ3の経路で流れていた電流は減少
して流れなくなる。この時点t2で、転流用サイ
リスタ5の陽極電流iは、抵抗器7から流れこ
む電流i1と、充電された転流コンデンサ6を通
して抵抗器8に流れる電流i2とが支配的要素と
なり、i=i1−i2となる。一般にXe放電管1の
放電終止電圧は数十ボルト程度と低いため、
R1=R2の時、iはi1の10〜20%程度になる。従
つて、保持電流がこれより大きいサイリスタを
転流用サイリスタとして使用すればターンオフ
し、転流コンデンサ6は抵抗器7および抵抗器
8を通して、初期極性に充電される。従つて、
電圧vBCは負電圧になることなく、正の主コン
デンサ電圧V0に向けて上昇し、電圧vACは単
調に減少してゼロになる。
さて、〔1〕式で示した転流用サイリスタ5に
流れる残留電流iは、Xe放電管1の放電終止電
圧は実際は零ではなく、従つて一般にV0>VAC
であること、更には第1および第2の充電抵抗7
および8の抵抗値R1,R2の誤差などから、ある
有限値を有し、この残留電流iの値が転流用サイ
リスタ5の保持電流以下にならないときは転流用
サイリスタ5はオン状態を保つので、回路は正常
な初期状態に復帰しない。従つて、直列式自動調
光ストロボの利点である高速繰返し発光が不可能
となる。転流用サイリスタ5に保持電流の大きな
ものを用いようとすれば、過渡的にしろ大きな通
電能力が要求される点と両立し難く、特殊なサイ
リスタを用いると原価の上昇を招く。また、残留
電流iを小さくしようとして両充電抵抗7,8の
抵抗値R1,R2を大きくすると、またこのストロ
ボを用いたときの速写性を損ずることになる。
この考案は以上のような点に鑑みてなされたも
ので、上記第1の充電抵抗7の値R1を第2の充
電抵抗8の値R2より大きくすることによつて、
転流用サイリスタ5のターンオフを確実ならしめ
ることを目的とするものである。
この考案は回路図的には第1図に示すものと同
じであり、ただ、第1の充電抵抗7の値R1を第
2の充電抵抗8の値R2よりも大きくすることを
要旨とするものである。このようにすることによ
つて〔1〕式からXe放電管1の放電停止後の転
流用サイリスタ5に流れる電流iをi≦0にする
ことができる。転流素子として逆阻止サイリスタ
を用いた場合には転流用サイリスタ5に逆電流は
流れることはなく、逆電圧が印加されることにな
る。したがつて、第2図に破線で示したR1>R2
曲線のような波形になつて、転流用サイリスタ5
のターンオフは極めて容易に行われる。なお、上
記逆電圧が印加される時間は、転流用サイリスタ
5のターンオフ後の転流コンデンサ6の充電時定
数で定まるもので数ミリ秒〜数十ミリ秒程度であ
る。以上の説明から第1の充電抵抗7の値R1
転流用サイリスタ5の保持電流とは無関係に小さ
くできることがわかる。すなわち、保持電流の小
さいサイリスタを用いても、速写性のすぐれたス
トロボセツトに適用が可能となる。
以下、このt2以後の電圧波形を解析すると次の
とおりである。
転流用サイリスタ5が転流する条件では、これ
は順逆ともに非導通で、i=0であるから、転流
コンデンサ6の容量をC、両端電圧(図示点Aに
対する点Bの電圧)をvBAとすると、 i1=i2=C・d/dtvBA=V−vBA/R+R
初期条件としてt2時点でのvBA=−VACを与える
と、 となる。このとき電圧VACとなる。R1>R2ならばvACは小さくなることが
判る。
また、電圧vBCとなるが、VAC≒V0であるので、R1>R2ならば V0<R/R+R(V0+VAC) であるから、vBCの負の期間が存在する。その時
間幅は Trev=C(R1+R2)ln(R/R+R・V
AC/V) となる。
この時間幅は、R1=2R2の程度とすれば一般に
使用される定数では数十ミリ秒程度となり、保持
電流の小さいサイリスタでも十分ターンオフでき
るようになる。
なお、これまでの説明では転流用素子として逆
阻止形サイリスタを使用した場合について説明し
てきたが、逆導通形サイリスタを用いた場合にも
同様の効果を得ることができる。すなわち、逆導
通形サイリスタの場合には放電管負荷1が放電停
止するときの残留電流iはR1>R2のときに負と
なるが、この電流が逆導通サイリスタの逆導通用
ダイオード接合部を通して流れる。したがつて、
第2図bに示すような大きな逆電圧が加わること
はなくなり、上述の逆導通用ダイオード接合部の
電圧降下のみが逆導通サイリスタの逆バイアス電
圧として印加されることになる。このように、逆
バイアス電圧は小さくなるが、R1≦R2の場合の
ように転流用素子に積極的に逆バイアスを加えな
い場合に比べて転流用素子のターンオフが容易に
なるというこの考案の効果が実現できることは明
らかである。
以上詳述したように、この考案では直流電源の
負極側の主サイリスタと正極側の放電管などのス
イツチング特性をもつ負荷とを直列接続して主サ
イリスタによつて負荷電流を開閉制御するものに
おいて、主サイリスタに並列に転流コンデンサと
転流用サイリスタとの直列体を接続し、転流用サ
イリスタの陽極・陰極間電圧が負となる期間を生
ずるように、電源正極側からの転流コンデンサの
第1の充電抵抗の抵抗値を、電源負極側からの転
流コンデンサの第2の充電抵抗の抵抗値より大き
くしたので、転流用サイリスタのターンオフが確
実となり、転流動作の完了が確実迅速になるの
で、ストロボ回路に適用した場合には速写性が向
上し、転流用サイリスタの保持電流の小さいもの
でもよく、そのトリガ回路も簡素化できるなど、
小形化、軽量化、原価低減が可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の適用対象とする直列式自動
調光ストロボ回路の一例を示す回路図、第2図
a,bはこの回路の動作を示す波形図である。 図において、1は負荷(Xe放電管)、2は直流
電源(DC−DCコンバータ)、4は主サイリス
タ、5は転流用サイリスタ、6は転流コンデンサ
7は第1の充電抵抗、8は第2の充電抵抗であ
る。なお、図中同一符号は同一もしくは相当部分
を示す。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 陽極が放電管などのスイツチング特性をもつ
    負荷を通して直流電源の正極端子に接続され陰
    極が上記直流電源の負極端子に接続され上記負
    荷への電流を開閉制御する主サイリスタ、陽極
    が転流コンデンサを介して上記主サイリスタの
    陽極に接続され陰極が上記主サイリスタの陰極
    に接続された転流用サイリスタ、上記直流電源
    の正極端子と上記転流用サイリスタの陽極との
    間に接続された第1の充電抵抗、及び上記主サ
    イリスタの陽極と陰極との間に接続された第2
    の充電抵抗を備え、上記転流用サイリスタの陽
    極・陰極間電圧が負となる期間を生ずるよう
    に、上記第1の充電抵抗の抵抗値を上記第2の
    充電抵抗の抵抗値より大きく選定して成ること
    を特徴とする転流回路。 (2) 負荷に放電管を用いた実用新案登録請求の範
    囲第1項記載の転流回路。
JP9668377U 1977-07-19 1977-07-19 Expired JPS6110472Y2 (ja)

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JP9668377U JPS6110472Y2 (ja) 1977-07-19 1977-07-19

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JP9668377U JPS6110472Y2 (ja) 1977-07-19 1977-07-19

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JPS5423555U JPS5423555U (ja) 1979-02-16
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