JPH10186468A - 閃光発光装置 - Google Patents

閃光発光装置

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JPH10186468A
JPH10186468A JP35585696A JP35585696A JPH10186468A JP H10186468 A JPH10186468 A JP H10186468A JP 35585696 A JP35585696 A JP 35585696A JP 35585696 A JP35585696 A JP 35585696A JP H10186468 A JPH10186468 A JP H10186468A
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trigger
capacitor
light emitting
main capacitor
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 主コンデンサ電圧が低くともトリガ抜けが発
生しない閃光発光装置。 【解決手段】 電気エネルギーを光に変換する発光手段
26と、主放電に用いる主コンデンサ2と、トリガコン
デンサ19とトリガコイル22を短絡しトリガ発生を制
御するトリガ制御手段50を含むトリガ発生手段(1
9,22,28等により構成)を有する閃光発光装置に
おいて、トリガコンデンサに主コンデンサよりも高い電
圧を印加する電圧加算手段5〜11と、発光時に電圧加
算手段によって加算された電圧で動作するトリガ発生手
段17〜22,28〜30を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、閃光発光装置の発
光制御回路に関し、特に、高速繰り返し発光を可能にす
る発光制御回路の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、カメラ等で使用する閃光発光
装置は、メインコンデンサに充電された数百ボルトの電
圧を発光手段のXe管に印加し、同時にXe管のトリガ
電極に千数百ボルトのトリガ電圧を印加してXe管を励
起し発光を行っている。しかしメインコンデンサの電圧
が低く、トリガ電圧を印加しても発光開始電圧と呼んで
いる所定の電圧以下の場合は発光が不可能になってしま
う。この発光開始電圧は、Xe管の管径やガス圧等の条
件により決定されるものであり、小型カメラ用に用いる
一般的なXe管では約200V程度の電圧である。この
発光開始電圧の値が高めだとメインコンデンサの電圧が
十分高くなるまではストロボが発光できないことにな
り、メインコンデンサの充電に時間がかかって撮影時の
速写性が劣ることにつながる。
【0003】これの改善策として、発光開始時にXe管
の負電極をグランドレベル以下に引き下げる電圧印加用
のコンデンサを付加した回路は従来より公知であり、こ
の倍圧コンデンサと絶縁ゲート型バイポーラトランジス
タ(Insulated Gate Bipolar
Transistor:以下IGBTと略す)を用いた
回路例が、特開昭64−17033号に開示されてい
る。
【0004】その閃光装置は図6にブロック図を示すよ
うに、高圧電源(図示していない)によりチャージされ
るメインコンデンサ100、電源より抵抗101を介し
てチャージされるトリガコンデンサ102、発光時に高
電圧をXe管110に印加するためのトリガトランス1
07、トリガ制御用のサイリスタ104、発光制御する
ためのIGBT112、発光時にXe管110の両端に
メインコンデンサ100の2倍の電圧を印加するための
倍圧コンデンサ113等によって構成されている。
【0005】先ず、高圧電源(図示していないDC−D
C等)よりメインコンデンサ100が充電されると共
に、トリガコンデンサ102は抵抗101を介して図示
の極性でメインコンデンサ100と同じ電圧に充電され
る。同時に倍圧コンデンサ113も抵抗101、ダイオ
ード103、抵抗115を介してメインコンデンサ10
0と同じ電圧に充電される。
【0006】発光時はサイリスタ104のゲートにHi
レベルの信号を印加すると、サイリスタ104がターン
オンしトリガコンデンサ102の電荷はサイリスタ10
4、トリガトランス107を介して流れ、トリガトラン
ス107の二次側には高電圧が発生してXe管110を
励起する。同時にIGBT112のゲートにHiレベル
の信号を印加し、IGBT112をオンさせるとXe管
110は発光を開始する。
【0007】また、発光時は倍圧コンデンサ113の正
極はサイリスタ104を介してグランドに接地されるの
で、正極の電位は0となり負極の電位は負の電位とな
る。従って、メインコンデンサ100の電圧をVmcと
すると、Xe管110のカソード電位は−Vmcであ
り、アノードの電位はVmcなので、丁度メインコンデ
ンサ100の2倍の電圧が印加されることになり、メイ
ンコンデンサ100の電圧が低い場合でもXe管110
が発光しやすくするものである。発光を停止する時は、
IGBT112のゲートをLoレベルに設定してIGB
T112をオフし、Xe管110は発光を停止する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、発光開始時にXe管110の両端にメインコ
ンデンサ100の2倍の電圧を印加するが、実際にXe
管110を励起させるトリガ回路の電圧はメインコンデ
ンサ100の電圧と同じであり、メインコンデンサ10
0の電圧が低い場合にはトリガトランス107の二次側
に発生する電圧も低下してしまい、いわゆるトリガ抜け
と称してXe管110が発光できない状況になるという
問題がある。
【0009】依って、請求項1乃至3に記載の発明の目
的は、トリガ電圧発生回路にメインコンデンサ電圧より
も高い電圧を印加するトリガ電圧加算手段を付加するこ
とにより、メインコンデンサの電圧が低い場合でも安定
した発光が可能な閃光発光装置を提供することにある。
【0010】更に、請求項4乃至6に記載の発明の目的
は、メインコンデンサの電圧に応じたトリガ電圧加算手
段の制御を行って、メインコンデンサの電圧が低い場合
はXe管の発光が可能となる十分なトリガ電圧を供給す
ると共に、メインコンデンサ電圧が高い場合はトリガ電
圧加算手段の動作を制限して、必要以上の高圧が発生す
ることを防ぎ、安全且つ安定したXe管の発光を実現す
る閃光発光装置を提供することにある。
【0011】更に、請求項7乃至9に記載の発明の目的
は、発光終了後にトリガ電圧加算手段のコンデンサを急
速に充電する充電手段を設けて、高速の繰り返し発光の
場合も安定したXe管発光を行うことができる閃光発光
装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本出願に係る発明の目的
を実現する構成は、請求項1に記載のように、電気エネ
ルギーを光に変換する発光手段と、主放電に用いる主コ
ンデンサと、トリガコンデンサとトリガコイルを短絡し
トリガ発生を制御するトリガ制御手段を含むトリガ発生
手段を有する閃光発光装置において、トリガコンデンサ
に主コンデンサよりも高い電圧を印加する電圧加算手段
と、発光時に前記電圧加算手段により加算された電圧で
動作するトリガ発生手段を有することを特徴とする閃光
発光装置にある。
【0013】この構成によれば、電圧加算手段によりト
リガコンデンサを主コンデンサよりも高い電圧で充電
し、主コンデンサよりも高い電圧で充電したトリガコン
デンサの電圧で発生させるトリガ電圧によって放電管を
励起し、発光させることができる。
【0014】本出願に係る発明の目的を実現する具体的
な構成は、請求項2に記載のように、前記電圧加算手段
は、電源回路より充電されるトリガ電圧加算コンデンサ
と該トリガ電圧加算コンデンサの一方の極を主コンデン
サと同電位に接続する接続手段を有し他方の極はトリガ
コンデンサに接続して、発光に先立ち前記接続手段を接
続することにより前記トリガコンデンサに高い電圧を印
加することを特徴とする請求項1記載の閃光発光装置に
ある。
【0015】この構成によれば、主コンデンサの電圧と
同じに充電されるトリガコンデンサの充電電圧は、負極
側が主コンデンサの電位と同電位になる向きに接続した
トリガ電圧加算コンデンサの充電電圧によって押し上げ
られ、結果的に主コンデンサの電圧よりも高い電圧に充
電することができる。
【0016】本出願に係る発明の目的を実現する他の具
体的な構成は、請求項3に記載のように、前記電圧加算
手段は、前記電源回路により充電される少なくとも2つ
以上配置されたトリガコンデンサを、発光時に直列接続
とすることにより主コンデンサ電圧よりも高いトリガ用
充電電圧を発生させることを特徴とする請求項1記載の
閃光発光装置にある。
【0017】この構成によれば、トリガコンデンサを例
えば2ケまたは3ケ設けて、それぞれ主コンデンサの電
圧で充電し、発光時には各トリガコンデンサが直列接続
となるように切り換えるので、主コンデンサ電圧の2倍
または3倍のトリガ用充電電圧を発生させることができ
る。
【0018】本出願に係る発明の目的を実現する他の構
成は、請求項4に記載のように、電気エネルギーを光に
変換する発光手段と、主放電に用いる主コンデンサと、
トリガコンデンサとトリガコイルを短絡しトリガ発生を
制御するトリガ制御手段を含むトリガ発生手段を有する
閃光発光装置において、主コンデンサの電圧を判別する
電圧判別手段と、トリガコンデンサに主コンデンサより
も高い電圧を印加する電圧加算手段と、前記電圧判別手
段の判別結果に基づき前記電圧加算手段の動作を制御す
る印加電圧制御手段を有することを特徴とする閃光発光
装置にある。
【0019】この構成によれば、印加電圧制御手段は電
圧判別手段の判別結果に基づいて、トリガ回路の実質的
動作電圧を選択してトリガ動作を制御することができ
る。
【0020】本出願に係る発明の目的を実現する他の具
体的な構成は、請求項5に記載のように、前記印加電圧
制御手段は、電圧判別手段が主コンデンサ電圧が低いと
判別した時に、トリガ電圧加算コンデンサを用いた電圧
加算手段よりトリガコンデンサに主コンデンサ電圧より
も高い電圧を印加し、前記主コンデンサ電圧が高いと判
別した時は前記電圧加算手段による電圧印加は行わない
ことを特徴とする閃光発光装置にある。
【0021】この構成によれば、主コンデンサの電圧が
所定値より低い場合は、電圧加算手段をオンしてトリガ
コンデンサを主コンデンサ電圧よりも高い電圧で充電
し、主コンデンサの電圧が高い場合は不必要な高圧の発
生を避けるために、電圧加算手段を接続しないでトリガ
コンデンサを直接主コンデンサの電圧により充電する動
作とすることができる。
【0022】本出願に係る発明の目的を実現する他の具
体的な構成は、請求項6に記載のように、前記印加電圧
制御手段は、電圧判別手段が主コンデンサ電圧が低いと
判別した時に、少なくとも2ケ以上のトリガコンデンサ
を直列に接続する電圧加算手段により主コンデンサ電圧
よりも高いトリガコンデンサ電圧を発生し、前記主コン
デンサ電圧が高いと判別した時は前記トリガコンデンサ
の直列接続は行わないことを特徴とする請求項4記載の
閃光発光装置にある。
【0023】この構成によれば、主コンデンサ電圧が低
い時は、2ケまたは3ケと配置したトリガコンデンサを
直列に接続し、各トリガコンデンサの充電電圧を加算し
た主コンデンサの2倍または3倍のトリガ充電電圧で動
作させ、主コンデンサ電圧が高い時は、不必要な高圧の
発生を避けるために各コンデンサの直列接続は行わず
に、主コンデンサ電圧で充電した1ケのトリガコンデン
サのみによるトリガ動作とすることができる。
【0024】本出願に係る発明の目的を実現する他の構
成は、請求項7に記載のように、電源回路と、電気エネ
ルギーを光に変換する発光手段と、トリガコンデンサと
トリガコイルを短絡し、トリガ発生を制御するトリガ制
御手段を含むトリガ発生手段を有する閃光発光回路にお
いて、トリガコンデンサに充電する充電手段と、発光後
に前記トリガコンデンサを充電する充電手段の充電時定
数を可変する急速充電手段を有することを特徴とする閃
光発光回路にある。
【0025】この構成によれば、発光後に急速充電手段
により充電時定数を急速な時定数に切り換えるので、高
速繰り返し発光にも対応できる。
【0026】本出願に係る発明の目的を実現する他の具
体的な構成は、請求項8に記載のように、前記急速充電
手段は、急速充電制御信号により充電抵抗を短絡するス
イッチング手段をオンして充電時定数を変更し、トリガ
電圧加算コンデンサ、トリガコンデンサおよび倍圧コン
デンサを急速充電することを特徴とする請求項7記載の
閃光発光回路にある。
【0027】この構成によれば、急速充電制御信号を出
力して充電抵抗を短絡することにより、充電時定数を急
速充電用に切り換えてトリガ用コンデンサ等を急速充電
することができる。
【0028】本出願に係る発明の目的を実現する他の具
体的な構成は、請求項9に記載のように、前記急速充電
手段は、発光停止直後の放電管カソード電位により充電
抵抗を短絡するスイッチング手段をオンして充電時定数
を変更し、複数のトリガコンデンサおよび倍圧コンデン
サを急速充電することを特徴とする請求項7記載の閃光
発光回路にある。
【0029】この構成によれば、発光直後に自動的に放
電管カソード電位によってスイッチング手段をオンさせ
充電時定数を変更して、複数のトリガコンデンサ等をそ
れぞれ急速充電することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)以下、本発明の第1の実施の形態
について図を参照して説明する。図1〜図3は本発明の
第1の実施の形態に係る図である。図1は本発明の第1
の実施の形態に係る閃光発光装置の電気回路ブロック図
である。図2は図1に示す閃光発光装置のタイミングチ
ャートである。図3は図1に示す閃光発光装置の動作の
フローチャートである。
【0031】図1において、1は公知のDC−DCコン
バータであって、CNT端子により充電の制御が可能で
あり、電源電池を数百ボルトに昇圧しメインコンデンサ
2を充電する。メインコンデンサ2の電圧は抵抗3と抵
抗4で分圧して、閃光装置全体の動作を制御するマイク
ロコンピュータ50によって検出され、発光に適したメ
インコンデンサ電圧となるように充電制御が行われる。
【0032】5はPNPトランジスタ、6,7は抵抗、
8はNPNトランジスタ、9,10は抵抗、11はトリ
ガ電圧加算コンデンサであり、この5〜11の各素子で
トリガ電圧加算回路を形成する。
【0033】12,13は抵抗、14はNPNトランジ
スタ、15,16は抵抗であり、12〜16の各素子で
トリガ電圧加算コンデンサ11と、Xe管26の倍圧印
加コンデンサ33の急速充電回路を形成する。
【0034】17は抵抗、18はダイオード、19はト
リガコンデンサ、20は抵抗、21はダイオード、22
はトリガトランスで、17〜22の各素子でトリガ回路
を形成する。23は発光電流を制限するコイル、24は
発光停止時にコイル23に発生する電圧を吸収するフラ
イホイールダイオード、25はトリガコンデンサ19と
電源回路の電圧レベル差を保持するためのダイオード、
26は発光手段であるXe管である。28は発光制御手
段であるIGBT、29,30は抵抗、31はカメラ側
との接続接点端子である。
【0035】32は抵抗、33は倍圧印加用の倍圧コン
デンサ、34はダイオードで、トランジスタ5と32〜
34の各素子でXe管への倍圧印加回路を構成する。
【0036】マイクロコンピュータ50の各端子は、C
NTがDC−DCコンバータ1の充電動作の制御出力端
子、HVはメインコンデンサ2の電圧をモニタするため
のアナログ・デジタル変換(以下、A/D変換と呼ぶ)
の入力端子、DVは倍圧動作制御出力端子、QCはトリ
ガ電圧加算コンデンサ11の急速充電の制御出力端子、
GATEはIGBT28のゲート制御出力端子である。
Xはカメラからの発光指令信号の入力端子、CLKはシ
リアル通信用のシリアルクロック入力端子、DIはシリ
アルデータ入力端子、DOはシリアルデータ出力端子、
CHGはストロボの発光の可否をカメラ側に伝達するた
めの電流出力端子である。
【0037】つぎに図2のタイミングチャートを参照し
て発光動作を説明する。以上のような構成の閃光発光装
置における各時刻t0〜t2の動作について、各時刻毎
に説明する。
【0038】時刻:t0 先ず時刻t0で電源スイッチ
(図示していない)の投入によりマイクロコンピュータ
50が動作を開始して、HV端子よりメインコンデンサ
2の電圧をモニタし、充電所定電圧より低い場合はCN
T端子を介してDC−DCコンバータ1に充電動作を指
示する。DC−DCコンバータ1が昇圧動作を開始し
て、メインコンデンサ2の電圧は図2(a)に示すよう
に上昇する。一方、トリガ電圧加算コンデンサ11は抵
抗17、ダイオード25、抵抗12と抵抗13を介して
充電され、その正極の電位はメインコンデンサ2の電位
と等しく充電される。
【0039】時刻:t1 次に時刻t1でメインコンデ
ンサ2の電圧が発光可能所定電圧に到達した場合は、C
HG端子電流によりカメラ側に発光可能であることを伝
達する。
【0040】時刻:t2 次に時刻t2にてメインコン
デンサ2の電圧が充電上限電圧に達した場合は、CNT
端子を介しDC−DCコンバータ1に充電停止を指示す
る。なお、DC−DCコンバータ1の充電を停止して
も、メインコンデンサ2の電圧は、電圧モニタ用の抵抗
3,4等を通して電流が流れることによって低下するの
で、所定電圧以下にメインコンデンサ電圧が低下した
ら、再度CNT端子よりDC−DCコンバータ1を起動
して所定電圧を維持するように制御する。
【0041】こうして時刻t2にて充電完了によりカメ
ラのシャッタボタンが押されて、X端子がLoレベルに
引き落とされると、マイクロコンピュータ50がそれを
検知して発光動作を開始し、フラッシュ撮影が行われ
る。
【0042】つぎに図3のフローチャートを参照して動
作について説明する。先ず、マイクロコンピュータ50
(以下、マイコンと略す)のA/D入力端子HVでメイ
ンコンデンサ電圧を検出する(S101)。メインコン
デンサ電圧が所定電圧以上であればトリガ電圧加算回路
は不作動とするために、S104へ分岐し、所定電圧以
下の場合はトリガ電圧加算回路を作動状態とするために
S103へ分岐する(S102)。これは、メインコン
デンサ電圧が低い場合には、Xe管26を確実に発光さ
せるためにトリガ電圧加算回路を作動させるが、メイン
コンデンサ電圧が充分高い場合は不要な高圧の発生によ
り、トリガ電圧がグランド間でスパークして、Xe管2
6にトリガ電圧が印加されなくなるトリガ飛び等の発生
を防ぐためである。
【0043】トリガ電圧加算回路を作動させるために、
図2(g)で示すようにDV出力端子をHiレベルに設
定すると、トランジスタ8が導通状態となり抵抗7を介
してトランジスタ5のベース電流を引き込み、トランジ
スタ5が導通状態になる(S103)。この時、トラン
ジスタ5のエミッタ側はメインコンデンサ2の+側の電
位であり、コレクタ側もほぼ同電位に持ち上げられるの
で、トリガ電圧加算コンデンサ11の−極はメインコン
デンサ2と同電位に持ち上げられ、+極電位およびトリ
ガコンデンサ19の+極電位は図2(e)の矢印に示す
ように、メインコンデンサ電位VMCより1.n倍高い
電位となる。なお、この電圧は以下の式により求めるこ
とができる。
【0044】Vtrig=Vme+(C11/C11+
C19)・Vme 但し、Vtrig:トリガコンデンサC19の+極電圧 Vme :メインコンデンサ2の電圧 一方Xe管に対する倍圧印加コンデンサ33の負極は同
様にメインコンデンサ2の陽極電位に持ち上げられるの
で、倍圧印加コンデンサ33の陽極はメインコンデンサ
電圧の2倍の電位となり、Xe管26のアノードはメイ
ンコンデンサ電圧の2倍の電位となる。
【0045】次に、図2(h)に示すようにGATE出
力をHiに設定すると、IGBT28が導通状態とな
り、トリガコンデンサ19の電荷はダイオード18、I
GBT28、トリガトランス22を通って流れ、トリガ
トランス22の二次側に千数百ボルトのトリガ電圧が発
生して、Xe管26を励起し発光が開始される(S10
4)。
【0046】発光を開始すると、図2(b)に示すよう
にCHG端子電流をオフすることにより、カメラ側がス
トロボの発光開始を検知しカメラ内部の積分回路(図示
していない)により被写体からの反射光を積分して、所
定の発光量すなわち所定の積分量に達すると、カメラ側
は図2(i)に示すようにCLK端子をHiレベルに設
定して、ストロボに発光停止を指示する。この発光停止
信号を確認し、Hiレベルならば発光停止するためにS
107へ、LoレベルならばS106へ分岐する(S1
05)。
【0047】カメラからの発光停止信号が供給されない
状態、すなわちCLK端子がLoレベルの場合でも発光
所定時間後には発光停止処理をする必要があるので、発
光開始からの時間をカウントし、所定時間経過した場合
はS107へ進み、所定時間内の場合はS105へ戻り
処理を繰り返す(S106)。
【0048】カメラからの発光停止信号(CLK端子H
iレベル)が検出された後、又はタイムアウトした場合
は発光停止処理として、図2(h)に示すGATE出力
をLoレベルに設定してIGBT28をオフにして発光
を停止する(S107)。
【0049】DV端子をHiに設定した状態、すなわち
トリガ電圧加算動作の場合はS109へ進み、Loに設
定したすなわちトリガ電圧加算動作を行わない場合はS
111に分岐する(S108)。
【0050】図2(g)に示すDV端子の状態をLoに
設定し、トリガ倍圧制御用トランジスタ5を非導通状態
に設定し、電圧加算回路の動作を禁止する(S10
9)。
【0051】続いて、図2(j)に示すように、QC出
力を所定時間Hiレベルに設定してトランジスタ14を
導通状態にする(S110)。これはトリガ電圧加算コ
ンデンサ11を急速に充電して次回の発光に備えるため
である。図2(e)はトリガ電圧加算コンデンサ11の
充電状態を示す図であり、発光終了後トランジスタ14
をオンしない状態では同図に点線で示すように、トリガ
電圧加算コンデンサ11の負極電圧はコンデンサ容量と
充電抵抗12,13の時定数で決まる時間で充電される
が、トランジスタ14をオンすると同図に実線で示すよ
うに、コンデンサ容量と充電抵抗12で決まる急速な時
定数で充電することが可能であり、高速な繰り返し発光
時においてもトリガ用コンデンサは十分に充電されて、
発光抜けを生じることなく安定した発光動作を行うこと
ができる。同時に、倍圧コンデンサ33も同様に急速に
充電することができる。以上で、発光動作を終了する
(S111)。
【0052】このように、本実施の形態によれば、従来
例ではメインコンデンサ2と同電位にしかチャージされ
ないトリガ回路に対して、メインコンデンサ電圧より高
電位となる電圧加算コンデンサによるトリガ電圧加算手
段を付加することによって、安定したトリガ電圧をXe
管26に印加することが可能となり、Xe管に対する倍
圧印加回路と併用することによって、メインコンデンサ
の電圧が低い場合でも発光抜けを防止して、安定した発
光を行うことができる。
【0053】また、発光終了後にトリガ用コンデンサ、
倍圧コンデンサを急速に充電する急速充電手段を設けた
ので、高速の繰り返し発光の場合も安定してXe管を発
光させることができる。
【0054】更に、トリガ電圧加算手段をメインコンデ
ンサ電圧に応じて動作制御することによって、メインコ
ンデンサ電圧が低い場合も安定した発光を維持すると共
に、メインコンデンサ電圧が高い場合はトリガ電圧加算
手段の動作を制限して、不要な高圧を発生しない安全且
つ確実な発光制御を行うことができる。
【0055】なお、ここではメインコンデンサ2の電圧
に応じてトリガ電圧加算手段の動作を制御していたが、
メインコンデンサの電圧が高い場合でもトリガ飛び等の
問題が発生しなければ、常時トリガ電圧加算手段の動作
を行ってもよいことは言うまでもない。それによって制
御の簡略化を図ることができる。
【0056】(第2の実施の形態)次に本発明の第2の
実施の形態について図を参照して説明する。図4は本発
明の第2の実施の形態に係る閃光発光装置の電気回路ブ
ロック図である。
【0057】図4に示す第2の実施の形態は、第1の実
施の形態がトリガ電圧加算コンデンサによる簡単な回路
付加によって、メインコンデンサの電圧以上の電位でト
リガ回路を作動させるものであったが、電圧加算効果は
メインコンデンサ電圧の2倍までは及ばないのに対し、
トリガ回路にメインコンデンサ電圧の2倍の電圧を印加
できる構成に改良したものである。
【0058】図4において、35はトリガ倍圧制御時の
逆流阻止ダイオード、36はトリガ倍圧印加用PNPト
ランジスタ、37はトランジスタ36のベース・エミッ
タ間抵抗、38はトランジスタ36のベース電流制限抵
抗、39は第2のトリガコンデンサ40の充電抵抗、4
0は第2のトリガコンデンサである。
【0059】41は倍圧トリガ制御時のトリガ制御手段
であるIGBT、42はIGBTのゲート電流制限抵
抗、43はトランジスタ45のベース電流制限抵抗、4
4はトランジスタ45のベース・エミッタ間抵抗、45
はトランジスタ36を制御するNPNトランジスタ、4
6はトリガ倍圧非動作時のトリガ制御手段であるIGB
T、47はIGBT46のゲート電流制限抵抗である。
また、マイコン50のIT1はIGBT46の制御端
子、IT2はIGBT41の制御端子である。なお、そ
の他の図1と同一構成には同一符号を付し重複する説明
は省略する。
【0060】つぎに動作について説明する。第2のトリ
ガコンデンサ40は、電源1より抵抗17,39、トリ
ガトランス22の一次側を介して図示の極性に充電され
る。第1のトリガコンデンサ19も同様に抵抗17、ダ
イオード35、トリガトランス22を介して図示の極性
に充電される。
【0061】以後の動作については、メインコンデンサ
2の電圧が低い場合と、高い場合に分けて説明する。
【0062】(メインコンデンサ電圧が低い場合)メイ
ンコンデンサ電圧が低い場合はトリガ電圧加算手段を作
動させるためにIT2端子にHiレベルを出力し、IT
1端子はLoレベルを出力する。これによってトランジ
スタ45がオンしてトランジスタ36もオンし、同時に
IGBT41がオンするので、図中点線で示した経路に
従って、第1のトリガコンデンサ19−トランジスタ3
6−第2のトリガトランス40−IGBT41−トリガ
トランス22を介して電流が流れ、トリガトランス22
の二次側に高圧が発生する。この時トリガトランス22
の一次側の電圧は、第1のトリガコンデンサ19と第2
のトリガコンデンサ40が電位的には直列に加算された
電圧が印加されて、結果的にメインコンデンサ2の電圧
の完全に2倍の電圧が印加されることになる。
【0063】これらのトリガ電圧加算動作と同時に、I
T2端子によりトランジスタ8とトランジスタ5もオン
して倍圧コンデンサ33の電位を押し上げ、第1の実施
の形態で説明したようにXe管26のアノード・カソー
ド間には、メインコンデンサ2の2倍の電圧が印加され
る。更に、マイコン50のGATE端子をHiレベルに
設定するので、IGBT28がオンになり倍圧トリガ回
路による強力なトリガ電圧と共に、メインコンデンサ電
圧が低い場合でも安定した発光が行われる。
【0064】続いて発光を停止する時は、マイコン50
のGATE出力をLoレベルに設定することにより、I
GBT28がオフになるのでXe管26に流れる電流が
遮断され発光は停止するが、発光停止直後のXe管26
のインピーダンスは数オーム程度と極めて低いので、X
e管26のカソード電位はアノード電位とほぼ等しくな
る。従って、抵抗16を介してトランジスタ14がオン
となり、第1の実施の形態でも説明したように、急速充
電回路が作動して倍圧コンデンサ33が抵抗32、抵抗
12、トランジスタ14を介して急速に充電されると共
に、ダイオード21と抵抗20を介して第2のトリガコ
ンデンサ40が、またダイオード35を介して第1のト
リガコンデンサ19が急速充電されて、高速繰り返し発
光の際にも安定してトリガ、発光回路を動作させること
が可能になる。
【0065】(メインコンデンサ電圧が高い場合)次に
メインコンデンサの電圧が高い場合には、倍圧トリガ回
路を不作動とするので、IT2端子にはLoレベルを出
力し、IT1端子にはHiレベルを出力する。
【0066】IT1端子にHiレベルを出力すると、I
GBT46がオンしてトランジスタ45,36はオフと
なるので、図中一点鎖線で示したように第1のトリガコ
ンデンサ19、IGBT46、トリガトランス22を介
して電流が流れ、トリガトランス22の二次側には高圧
が発生する。この時トリガトランス一次側の電圧は第1
のトリガコンデンサ19の電圧のみが印加されるので、
結果的にメインコンデンサ2と同じ電圧が印加されるこ
とになる。そして同時にマイコン50のGATE端子を
Hiレベルに設定するので、IGBT28がオンして発
光が行われる。なお、発光停止時の動作は先述のメイン
コンデンサ電圧が低い場合と同じなので説明は省略す
る。
【0067】このような、第2の実施の形態によれば、
メインコンデンサの2倍の電圧を印加できるトリガ電圧
加算手段を付加することで、メインコンデンサ電圧の2
倍の電圧を用いてトリガ回路を動作させることが可能に
なり、Xe管に対する倍圧印加回路と併用することによ
ってメインコンデンサの電圧が低い場合でも、発光抜け
を防止して安定した発光を行うことができる。
【0068】また、発光終了後に急速充電が可能な手段
を備えたので高速の繰り返し発光に際しても、安定して
Xe管を発光させることができる。
【0069】更に、トリガ電圧加算手段をメインコンデ
ンサ電圧に対応して制御することにより、メインコンデ
ンサ電圧の高低に関わらず安定した安全確実な発光を行
うことができる。
【0070】更に、トリガ発生に際して遅延が無く応答
性の高い発光制御を行うことができる。
【0071】なお、第2の実施の形態でも、メインコン
デンサの電圧に応じてトリガ電圧加算手段の動作を制御
しているが、メインコンデンサの電圧が高い場合でもト
リガ飛び等の心配がなければ、常時トリガ電圧加算手段
の動作を行ってもよいことは言うまでもない。
【0072】(第3の実施の形態)次に、本発明の第3
の実施の形態について図を参照して説明する。図5は本
発明の第3の実施の形態に係る閃光発光装置の電気回路
ブロック図である。図5に示す第3の実施の形態は、第
2の実施の形態の発展型であって、トリガ回路にメイン
コンデンサの3倍の電圧を加算印加できる構成としたも
のである。
【0073】図5において、51はトリガ3倍圧制御時
の逆流阻止ダイオード、52は第3のトリガコンデン
サ、53はトリガ3倍圧印加用PNPトランジスタ、5
4はトランジスタ53のベース・エミッタ間抵抗、55
はトランジスタ53のベース電流制限抵抗、56は第3
のトリガコンデンサ52の充電抵抗である。なお、その
他の図4と同一構成には同一符号を付し重複する説明は
省略する。
【0074】つぎに動作について説明する。先ず、第3
のトリガコンデンサ52は、電源1より抵抗17、抵抗
56、抵抗39、トリガトランス22の一次側を介し
て、第2のトリガコンデンサ40は抵抗17、ダイオー
ド51、抵抗39、トリガトランス22の一次側を介し
て、第1のトリガコンデンサ19は抵抗17、ダイオー
ド51,35、トリガトランス22を介して、それぞれ
図示の極性に充電される。
【0075】(メインコンデンサ電圧が低い場合)HV
端子入力からのメインコンデンサの電圧が低い場合は、
3倍圧のトリガ電圧加算手段を作動させるために、IT
2端子にHiレベルを出力しIT1端子にはLoレベル
を出力する。それによってトランジスタ45がオンし、
続いてトランジスタ36,53が共にオンして、同時に
IGBT41がオンするので、図中点線で示したよう
に、第1のトリガコンデンサ19−トランジスタ36−
第2のトリガコンデンサ40−トランジスタ53−第3
のトリガコンデンサ52−IGBT41−トリガトラン
ス22、を介して電流が流れトリガトランス22の二次
側に高圧が発生する。
【0076】この場合のトリガトランス22の一次側の
電圧は第1のトリガコンデンサ19と、第2のトリガコ
ンデンサ40と、第3のトリガコンデンサ52の電圧が
加算された電圧が印加されるので、結果的にメインコン
デンサ2の電圧の3倍の電圧が印加されることになる。
【0077】この時IT2端子より、トランジスタ8、
トランジスタ5もオンして、前実施の形態と同様に倍圧
動作によりXe管26のアノード・カソード間には、メ
インコンデンサ2の2倍の電圧が印加される。同時にマ
イコン50のGATE端子をHiレベルに設定するの
で、IGBT28がオンして3倍圧トリガ回路による強
力なトリガと共に、メインコンデンサ電圧が低い場合で
も安定した発光が可能になる。
【0078】発光を停止する時は、マイコン50のGA
TE出力をLoレベルにしてIGBT28をオフするの
で、Xe管26に流れる電流が遮断され発光は停止する
が、発光停止直後のXe管26のインピーダンスは数オ
ーム程度と極めて低いので、Xe管26のカソード電位
はアノード電位とほぼ等しく、従って、抵抗16を介し
て急速充電回路のトランジスタ14がオンして、前実施
の形態と同様に倍圧コンデンサ33は抵抗32、抵抗1
2、トランジスタ14を介して急速に充電される。同時
に、ダイオード21、抵抗20を介して第3トリガコン
デンサ52が、更にダイオード51を介して第2のトリ
ガコンデンサ40が、更にダイオード35を介して第1
のトリガコンデンサ19が急速に充電され、高速繰り返
し発光の際にも安定して各倍圧回路を動作させることが
できる。
【0079】(メインコンデンサ電圧が高い場合)次に
メインコンデンサ電圧が高い場合は、倍圧トリガ回路を
不作動とするので、IT2端子はLoレベルを出力しI
T1端子はHiレベルを出力する。
【0080】従って、トランジスタ45,36,53は
オフとなるので、図中一点鎖線で示したように、第1の
トリガコンデンサ19−IGBT46−トリガトランス
22を介して電流が流れ、トリガトランス22の二次側
に高圧を発生する。この時トリガトランス22の一次側
の電圧は第1のトリガコンデンサ19の電圧のみが印加
されるので、結果的にはメインコンデンサ2と同じ電圧
が印加されることになる。と同時にマイコン50のGA
TE端子をHiレベルに設定するので、IGBT28が
オンして発光が行われる。なお、発光停止時の動作は先
述のメインコンデンサ電圧が低い場合と同様なので説明
は省略する。
【0081】このように、第3の実施の形態によれば、
メインコンデンサの3倍の電圧を印加できるトリガ電圧
加算手段を付加することにより、メインコンデンサの3
倍の電圧を用いてトリガ回路を作動させることが可能に
なり、Xe管26に対する倍圧印加回路と併用すること
により、メインコンデンサ電圧が低い場合でも、発光抜
けを防止して安定した発光を行うことができる。
【0082】また、発光終了後に急速に充電できる充電
手段を備えたので、高速の繰り返し発光の場合も安定し
てXe管を発光させることができる。
【0083】更に、トリガ電圧加算手段をメインコンデ
ンサ電圧に応じて制御することによって、メインコンデ
ンサ電圧の高低に関わり無く安定した、安全で確実な発
光を行うことができる。
【0084】なお、第3の実施の形態でもメインコンデ
ンサの電圧に応じてトリガ電圧加算手段の動作を制御し
ているが、メインコンデンサの電圧が高い場合でもトリ
ガ飛び等の問題が発生しなければ、常時トリガ電圧加算
手段の動作を行っても良いことは言うまでもない。
【0085】(請求項と実施の形態の対応)本発明のト
リガ電圧加算コンデンサはコンデンサ11を指し、電圧
加算手段はトリガ電圧加算コンデンサ11と、トランジ
スタ5,8によるトリガコンデンサ19への印加電圧加
算回路、又は第1のトリガコンデンサ19と、第2のト
リガコンデンサ40と、トランジスタ36,45で構成
する2倍圧トリガ加算回路、又は第1〜第3のトリガコ
ンデンサ19,40,52とトランジスタ53,36,
45による3倍圧トリガ加算回路がこれに相当する。ト
リガ発生手段は上の電圧加算手段とトリガトランスを含
みXe管のトリガ電圧を発生する構成を指す。
【0086】本発明の印加電圧制御手段は、メインコン
デンサ電圧の高低によってDV出力制御を行うもので、
トランジスタ5,8によるトリガ電圧加算回路をオン/
オフ制御する構成、あるいはIT1端子、又はIT2端
子出力により第1〜3のトリガコンデンサ電圧の加算印
加をオン/オフ制御する構成がそれに相当する。
【0087】本発明の急速充電手段は、QC出力により
トランジスタ14をオンして充電抵抗を短絡する構成、
又は発光後のXe管カソード電位によりトランジスタ1
4をオンして充電抵抗を短絡する構成がそれに相当す
る。
【0088】(他の実施の形態)ここまでは各実施の形
態において、トリガ電圧加算回路、急速充電回路等は、
PNPトランジスタ、NPNトランジスタの組み合わせ
により構成したが、FET等の他のスイッチング素子を
使用しても良く、同等な動作が保証されるものであれば
如何なる構成でも使用できることは勿論である。
【0089】なお、発光量制御までは詳細にふれていな
いが、フラット発光制御、フル発光の閃光発光制御、又
は両者の組み合わせ等により発光量制御を行う閃光装置
にも適用可能なことは勿論である。
【0090】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1乃至3
に記載の発明によれば、トリガ電圧加算コンデンサの充
電電圧をトリガコンデンサに加える主コンデンサより高
い電圧か、又は複数のトリガコンデンサの充電電圧を加
算した主コンデンサの電圧の複数倍の電圧を、トリガト
ランスに印加する電圧加算手段と、その電圧加算手段の
充電電圧によって動作するトリガ発生手段を有している
ので、トリガ発生手段にメインコンデンサ電圧よりも高
い電圧を印加するトリガ電圧加算手段を付加すること
で、メインコンデンサ電圧が低い場合でも安定した発光
を行うことが可能になる。
【0091】更に、請求項4乃至6に記載の発明によれ
ば、主コンデンサの電圧が低い場合には、トリガコンデ
ンサにトリガ電圧加算コンデンサの充電電圧を加えた電
圧か、又は複数の各トリガコンデンサの充電電圧を加算
した電圧を、トリガ回路に印加し、主コンデンサの電圧
が充分に高い時は、電圧加算動作を行わないで主コンデ
ンサ電圧と同じトリガコンデンサの充電電圧のみをトリ
ガ回路に印加する、印加電圧制御手段を有しているの
で、主コンデンサの電圧が低い場合はXe管の発光が可
能となる充分高いトリガ電圧を供給すると共に、主コン
デンサ電圧が高い場合はトリガ電圧加算手段の動作を制
限して、必要以上の高圧の発生を防ぎ安全且つ安定した
Xe管の発光を実現することができる。
【0092】更に、請求項7乃至9に記載の発明によれ
ば、発光停止後に制御信号によりスイッチ素子をオンし
て充電抵抗を短絡するか、又は発光停止直後のXe管カ
ソードの電位でスイッチング素子をオンして充電抵抗を
短絡する急速充電手段を有しているので、高速の繰り返
し発光の場合も安定したXe管発光を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る閃光発光装置
の電気回路ブロック図である。
【図2】図1に示す閃光発光装置のタイミングチャート
である。
【図3】図1に示す閃光発光装置の動作のフローチャー
トである。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る閃光発光装置
の電気回路ブロック図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る閃光発光装置
の電気回路ブロック図である。
【図6】従来の閃光発光装置の電気回路ブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 DC−DCコンバータ 2 メインコンデンサ 3,4 分圧抵抗 5,36,53 PNPトランジスタ 6〜9,10,15〜17,20,29〜32,37,
38,42〜44,47,54,55 抵抗 8,14,45 NPNトランジスタ 11 トリガ電圧加算コンデンサ 12,13,39,56 充電抵抗 18,21 25 34,35,51 ダイオード 19 第1トリガコンデンサ 22 トリガトランス 23 塞流コイル 24 フライホイールダイオード 26 Xe管 28,41,46 IGBT 31 接続接点端子 33 倍圧コンデンサ 40 第2トリガコンデンサ 50 マイクロコンピュータ 52 第3トリガコンデンサ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気エネルギーを光に変換する発光手段
    と、主放電に用いる主コンデンサと、トリガコンデンサ
    とトリガコイルを短絡しトリガ発生を制御するトリガ制
    御手段を含むトリガ発生手段とを有する閃光発光装置に
    おいて、 トリガコンデンサに主コンデンサよりも高い電圧を印加
    する電圧加算手段と、発光時に前記電圧加算手段により
    加算された電圧で動作するトリガ発生手段とを有するこ
    とを特徴とする閃光発光装置。
  2. 【請求項2】 前記電圧加算手段は、電源回路より充電
    されるトリガ電圧加算コンデンサと該トリガ電圧加算コ
    ンデンサの一方の極を主コンデンサと同電位に接続する
    接続手段を有し他方の極はトリガコンデンサに接続し
    て、発光に先立ち前記接続手段を接続することにより前
    記トリガコンデンサに高い電圧を印加することを特徴と
    する請求項1記載の閃光発光装置。
  3. 【請求項3】 前記電圧加算手段は、前記電源回路によ
    り充電される少なくとも2つ以上配置されたトリガコン
    デンサを、発光時に直列接続とすることにより主コンデ
    ンサ電圧よりも高いトリガ用充電電圧を発生させること
    を特徴とする請求項1記載の閃光発光装置。
  4. 【請求項4】 電気エネルギーを光に変換する発光手段
    と、主放電に用いる主コンデンサと、トリガコンデンサ
    とトリガコイルを短絡しトリガ発生を制御するトリガ制
    御手段を含むトリガ発生手段とを有する閃光発光装置に
    おいて、 主コンデンサの電圧を判別する電圧判別手段と、トリガ
    コンデンサに主コンデンサよりも高い電圧を印加する電
    圧加算手段と、前記電圧判別手段の判別結果に基づき前
    記電圧加算手段の動作を制御する印加電圧制御手段とを
    有することを特徴とする閃光発光装置。
  5. 【請求項5】 前記印加電圧制御手段は、電圧判別手段
    が主コンデンサ電圧が低いと判別した時に、トリガ電圧
    加算コンデンサを用いた電圧加算手段よりトリガコンデ
    ンサに主コンデンサ電圧よりも高い電圧を印加し、前記
    主コンデンサ電圧が高いと判別した時は前記電圧加算手
    段による電圧印加は行わないことを特徴とする請求項4
    記載の閃光発光装置。
  6. 【請求項6】 前記印加電圧制御手段は、電圧判別手段
    が主コンデンサ電圧が低いと判別した時に、少なくとも
    2ケ以上のトリガコンデンサを直列に接続する電圧加算
    手段により主コンデンサ電圧よりも高いトリガコンデン
    サ電圧を発生し、前記主コンデンサ電圧が高いと判別し
    た時は前記トリガコンデンサの直列接続は行わないこと
    を特徴とする請求項4記載の閃光発光装置。
  7. 【請求項7】 電源回路と、電気エネルギーを光に変換
    する発光手段と、トリガコンデンサとトリガコイルを短
    絡しトリガ発生を制御するトリガ制御手段を含むトリガ
    発生手段とを有する閃光発光装置において、 トリガコンデンサに充電する充電手段と、発光後に前記
    トリガコンデンサを充電する充電手段の充電時定数を可
    変する急速充電手段とを有することを特徴とする閃光発
    光装置。
  8. 【請求項8】 前記急速充電手段は、急速充電制御信号
    により充電抵抗を短絡するスイッチング手段をオンして
    充電時定数を変更し、トリガ電圧加算コンデンサ、トリ
    ガコンデンサおよび倍圧コンデンサを急速充電すること
    を特徴とする請求項7記載の閃光発光回路。
  9. 【請求項9】 前記急速充電手段は、発光停止直後の放
    電管カソード電位により充電抵抗を短絡するスイッチン
    グ手段をオンして充電時定数を変更し、複数のトリガコ
    ンデンサおよび倍圧コンデンサを急速充電することを特
    徴とする請求項7記載の閃光発光回路。
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WO2015040853A1 (ja) * 2013-09-19 2015-03-26 パナソニックIpマネジメント株式会社 照明装置および撮像装置

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