JP3720504B2 - 閃光発光装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、発光手段を発光させる為の電気エネルギーを蓄積する第1のコンデンサと、該第1のコンデンサに付加的に接続されるコンデンサとを備えた閃光発光装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
閃光発光装置は、メインコンデンサに充電された数100ボルトの電圧を、発光手段であるキセノン管(以下、Xe管と記す)に印加し、同時にXe管のトリガ電極に数千ボルトのトリガ電圧を印加し、該Xe管を励起する事により発光を行っている。しかし、Xe管の特性により、メインコンデンサの電圧が低い場合は、トリガ電圧を印加してもある電圧以下では発光が不可能になってしまう。この電圧を、以下「発光開始電圧」と呼ぶ。
【0003】
この発光開始電圧は、Xe管の管径やアーク、キセノンのガス圧等の条件により決定されるものであり、小型カメラに用いる一般的なXe管では約250ボルト程度の電圧である。この電圧が高いと、メインコンデンサの電圧が十分高くなるまではストロボが発光できない事になり、メインコンデンサの充電に時間がかかり、撮影の際の速写性が劣る事につながる。
【0004】
この欠点を解決する為に、発光開始時にXe管の負電極をグランドレベル以下に引き下げる電圧印加用のコンデンサを付加した回路は従来より公知であり、この倍圧コンデンサと絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(Insulated Gate Bipolar Transistor :以下、IGBTと記す)を用いた回路が、特開昭64−17033号公報にて開示されている。
【0005】
図6はこの中で示された回路の要部を説明する為の図であり、100は発光の為のエネルギーを蓄えたメインコンデンサであり、不図示の電源で充電される。101はコイル、102はダイオード、103はXe管、104,105は抵抗、106は倍圧コンデンサ、107はダイオード、108は抵抗である。109はIGBTであり、不図示の制御回路からGATE電極にハイレベル(以下、“Hi”と記す)の電圧が印加されたとき、コレクタ・エミッタ間が導通するものであり、GATE電極にローレベル(以下、“Lo”と記す)の電圧が印加されたとき、コレクタ・エミッタ間が遮断されるものである。
【0006】
上記装置において、不図示の電源によりメインコンデンサ100が充電されている場合は、倍圧コンデンサ106も、抵抗104,108を介して図示の極性に充電されている。発光時は、不図示のトリガ回路から、Xe管103のトリガ電極TRIGに数千ボルトの電圧を印加すると同時に、IGBT109のGATE電極に“Hi”を印加する事により、IGBT109のエミッタ・コレクタ電極間が導通状態となる。この際、倍圧コンデンサ106の正極(陽極)側は抵抗105,IGBT109を介してグランド電位に引き落とされるので、倍圧コンデンサ106の負極(陰極)側は負電圧が発生し、Xe管103の負極側に負電圧が印加され、Xe管103の両極には電源電圧の2倍の電圧が印加されるものである。
【0007】
また、この倍電圧印加回路を複数用いて、より高い電圧を発光開始時にXe管103に印加する回路が、特開平4−306594号公報にて開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前記特開昭64−17033号公報にて開示されされている従来例では、倍圧コンデンサ106は抵抗104及び抵抗108を通して充電される。一方、Xe管103を高速に繰り返して発光させるような場合は、発光の都度、倍圧コンデンサ106も高速に充電する必要がある。しかしながら、倍圧コンデンサ106の充電時間を早くする為に抵抗108の抵抗値を小さくすると、発光停止時にIGBT109を遮断しても、発光電流はこの抵抗108を通して流れる事になり、発光が停止しなくなるので、100KΩ程度よりも小さくする事ができない。従って、倍圧コンデンサ106を高速に充電することが困難であり、高速の繰り返し発光には対応できないものであった。
【0009】
また、特開平4−306594号公報にて開示されている従来例では、倍電圧印加回路を複数具備した構成であるので、メインコンデンサの電圧の低いときには有効に働くが、メインコンデンサの電圧が高い場合は、必要以上にXe管に高圧が印加され、Xe管の耐久性や、Xe管の配線等に関して好ましくないといった問題があった。
【0010】
(発明の目的)
本発明の第1の目的は、第1のコンデンサの電圧の高低に関係なく、適正な電圧を発光手段に印加し、発光手段の耐久性を損なうといった事を無くしつつ、常に安定した発光を行わせることのできる閃光発光装置を提供することにある。
【0011】
本発明の第2の目的は、第1のコンデンサの電圧が低い場合でも、高速の繰り返し発光に対応可能であり、安定して発光手段の発光を行わせることのできる閃光発光装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記第1の目的を達成するために、請求項1〜4記載の本発明は、電源手段と、発光手段と、前記電源手段により充電され、前記発光手段を発光させる為の電気エネルギーを蓄積する第1のコンデンサと、前記電源手段により充電されるコンデンサにより構成され、前記第1のコンデンサに付加的に接続される第1の電圧印加手段および第2の電圧印加手段と、前記第1のコンデンサの電圧を検出する電圧検出手段とを備えた閃光発光装置において、前記発光手段の発光時に、前記電圧検出手段により前記第1のコンデンサの電圧が所定電圧より低いことが検出された場合には前記第1の電圧印加手段および前記第2の電圧印加手段を選択し、前記電圧検出手段により前記第1のコンデンサの電圧が所定電圧より高いことが検出された場合には前記第2の電圧印加手段を選択し、選択した電圧印加手段を用いて前記第1のコンデンサの電圧よりも高い電圧を前記発光手段に印加する選択手段を設けた閃光発光装置としている。
【0013】
更に詳述すると、前記第1のコンデンサの電圧が所定電圧より低いことが検出された場合は、前記第1の電圧印加手段および前記第2の電圧印加手段を選択して前記第1のコンデンサの電圧の3倍の電圧を前記発光手段に印加させ、所定電圧より高いことが検出された場合は、第2の電圧印加手段を選択して前記第1のコンデンサの電圧の2倍の電圧を前記発光手段に印加させる構成にしている。
【0014】
また、上記第2の目的を達成するために、請求項3及び4記載の本発明は、前記第1の電圧印加手段を、電源手段により充電され、第1のコンデンサに付加的に接続される第2のコンデンサと、該第2のコンデンサの負極を前記第1のコンデンサの正極側に接続する接続手段と、前記第2のコンデンサの正極から前記第1のコンデンサの正極へ電荷が流入するのを阻止するダイオードとから構成し、発光手段の発光時には、前記接続手段を機能させて前記第1のコンデンサの電圧に第2のコンデンサの電圧を加算した電圧を前記発光手段に印加するようにしている。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
【0016】
図1は本発明の実施の第1の形態に係る閃光発光装置の構成を示す回路図であり、同図において、1は公知のDC/DCコンバータで、CNT端子により充電の制御が可能であり、電源電池を数100Vの電圧に昇圧し、メインコンデンサ2を充電する。メインコンデンサ2の電圧は抵抗3及び4にて分圧され、閃光発光装置全体の動作を制御するマイクロコンピュータ50にてメインコンデンサ電圧を検出する。
【0017】
5はPNPトランジスタ、6,7は抵抗、8はNPNトランジスタ、9,10は抵抗、11は倍圧コンデンサであり、前記PNPトランジスタ5から倍圧コンデンサ11までの各素子により、正の倍電圧印加回路を形成する。12,13は抵抗、14はNPNトランジスタ、15,16は抵抗であり、前記抵抗12から抵抗16までにより、前記倍圧コンデンサ11の高速充電回路を形成する。17は抵抗、18はダイオード、19はトリガコンデンサ、20は抵抗、21はダイオード、22はトリガトランスであり、前記抵抗17からトリガトランス22までによりトリガ回路を形成する。23は発光電流を制限するコイル、24は発光停止時に前記コイル23に発生する電圧を吸収するフライホイールダイオード、25は倍電圧印加回路との干渉を防止するダイオード、26は発光手段であるXe管、28は発光制御手段であるIGBT、29,30は抵抗、31は不図示のカメラと接続接点端子である。
【0018】
次に、マイクロコンピュータ50の各端子の説明をする。
【0019】
CNTはDC/DCコンバータ1の充電動作の制御出力端子、HVはメインコンデンサ2の電圧をモニタするためのアナログtoディジタル変換(A/D変換)入力端子、DVは倍圧動作制御出力端子、QCは倍圧コンデンサ11の急速充電制御出力端子、GATEはIGBT28のゲート制御出力端子である。Xは不図示のカメラからの発光指令信号の入力端子、CLKは周知のシリアル通信を行うためのシリアルロック入力端子、DIはシリアルデータ入力端子、DOはシリアルデータ出力端子、CHGはストロボの発光可否をカメラに伝達するための電流出力端子である。
【0020】
図2は各部の電圧を示すタイミングチャートであり、以下、この図を用いて発光動作について説明する。
【0021】
図1の構成において、時刻t0 にて、不図示の電源スイッチの投入により、マイクロコンピュータ50が動作を開始し、まず、HV端子よりメインコンデンサ電圧をモニタする。そして、メインコンデンサ電圧が所定電圧より低い場合は、CNT端子を介してDC/DCコンバータに充電動作を指示する。メインコンデンサ電圧は図2(a)で示す様に、充電開始時点より上昇していく。一方、倍圧コンデンサ11はコイル23、ダイオード25、抵抗12,13を介して充電され、その正極の電位はメインコンデンサ電圧と同等となる。また、負極の電位は図2(d)に示す様に、発光前はグランド電位に固定されている。
【0022】
次に、時刻t1 で、メインコンデンサ電圧が発光可能所定電圧に到達した場合は、CHG端子を介して所定電流を流入し、不図示のカメラに発光可能になった事を伝達する。次に、時刻t2 にて、メインコンデンサ電圧が充電上限電圧に達した場合は、CNT端子を介してDC/DCコンバータ1に充電停止を指示する。尚、DC/DCコンバータ1の充電を停止しても、メインコンデンサ電圧モニタ用の抵抗3,4等を通して電流が流れ、電圧は低下するので、所定電圧以下にメインコンデンサ電圧が低下した場合は、再度CNT端子よりDC/DCコンバータ1を作動させて、所定電圧を維持するべく制御を行う。
【0023】
次に、時刻t3 にて、不図示のカメラのシャッタボタンが押され、X端子が“Lo”に引き落とされると(図2(e)参照)、マイクロコンピュータ50はそれを検知し、以下の発光動作を開始する。
【0024】
まず、図2(g)に示す様に、DV出力端子を“Hi”に設定する。これにより、トランジスタ8が導通状態となり、抵抗7を介してトランジスタ5のベース電流を引き込むので、該トランジスタ5が導通状態になる。この際、トランジスタ5のエミッタ側にはメインコンデンサ2の+側の電位が印加され、コレクタ側もほぼ同電位に持ち上げられるので、倍圧コンデンサ11の負極はメインコンデンサ2の電位に持ち上げられ、正極すなわち、図2(c)に示すXe管26の正極電圧はほぼメインコンデンサの2倍の電位となる。
【0025】
また、図2(h)で示す様に、マイクロコンピュータ50は上記の動作と同時点でGATE出力を“Hi”に設定する。これにより、IGBT28が導通状態となり、トリガコンデンサ19の電荷は、ダイオード18、IGBT28、トリガトランス22を通って流れ、トリガトランス22の二次側に数千ボルトのトリガ電圧が発生し、Xe管26を励起して発光が開始される。尚、この発光開始時点では、上記の動作時に説明したように、発光開始時はXe管26の両側にメインコンデンサ2と倍圧コンデンサ11の電圧を加算した、メインコンデンサ2の2倍の電圧が印加されているので、Xe管26は安定して発光する事が可能となる。
【0026】
不図示のカメラからの発光停止信号は、図2(f)に示す様に、時刻t4 でCLK端子を“Hi”に設定する事で指示される。この発光停止信号を受信する事により、GATE出力を“Lo”に設定してIGBT28を非導通状態に設定し、発光を停止すると共に、DV出力を“Lo”に設定し、トランジスタ8,5を非導通状態に設定し、倍電圧印加回路の動作を禁止する。
【0027】
続いて、図2(i)に示す様に、QC出力を所定時間“Hi”に設定し、トランジスタ14を導通状態にする。これは、倍圧コンデンサ11を急速に充電し、次回の発光に備えるためである。図2(d)は倍圧コンデンサ11の充電状態を示すものであり、発光終了後、トランジスタ14を導通状態にしない場合は、同図の点線で示す様に、倍圧コンデンサ11の負極電圧は、倍圧コンデンサ容量と充電用の抵抗12,13の時定数で定まる時間で充電されるが、トランジスタ14を導通状態にすると、同図の実線で示すように、倍圧コンデンサ容量と充電抵抗12で決まる急速な時定数で充電を行う事が可能であり、高速な繰り返し発光時においても、倍圧コンデンサは十分に充電されており、発光抜けを生じる事なく安定した発光動作を行う事ができる。
【0028】
上記実施の形態では、倍電圧印加回路の制御信号DVとIGBT28の制御信号GATEを別に説明したが、同一の信号にしてもよい。
【0029】
上記の実施の第1の形態においては、メインコンデンサ2の充電と同時に充電される倍圧コンデンサ11を、負極をメインコンデンサ2の正極に接続する手段をもち、また倍圧コンデンサ11の正極を発光手段であるXe管26の正極に接続する構成にしている為、発光手段であるXe管26の正極にメインコンデンサ電圧の2倍の電圧を印加する事が可能となり、メインコンデンサ2の電圧が低い場合(倍電圧印加回路がなければ250ボルト以上でなければ十分に発光させることができなかったが、この実施の第1の形態では、200ボルト程度であれば良い)でも、発光抜けを防止する事ができ、安定した発光を行う事が可能となった。
【0030】
また、上記の様に正の倍電圧印加回路と前記倍圧コンデンサを急速に充電する手段を設けている為に、高速の繰り返し発光の場合も安定してXe管を発光させる事が可能となった。
【0031】
(実施の第2の形態)
この実施の第2の形態では、上記実施の第1の形態で説明したXe管の正極に正の高電位を印加する倍電圧印加回路に、周知のXe管の負極に負の高電位を印加する倍電圧印加回路を組み合わせ、メインコンデンサ電圧に応じてXe管に印加する電圧を可変させるものである。
【0032】
図3は本発明の実施の第2の形態を示す閃光発光装置の構成を示す回路図であり、図1と同じ部分は同一符号を付し、その説明は省略する。
【0033】
同図において、CKT_Aは周知の倍電圧印加回路であり、38は第2の倍圧コンデンサ、32は前記倍圧コンデンサ38の充電ループを形成するダイオード、33,34,35は抵抗、36は発光時にXe管26と倍圧コンデンサ38を接続するトランジスタ、37はダイオードである。
【0034】
以下に、上記構成において新たに追加した周知の負の倍電圧印加回路の動作を説明する。
【0035】
DC/DCコンデンサ1の出力電圧はメインコンデンサ2に充電されると共に、抵抗17、ダイオード32を介して、倍圧コンデンサ38に図示する極性でメインコンデンサ2と同じ電圧に充電がなされる。発光時はIGBT28を導通状態にすると、倍圧コンデンサ38の正極がIGBT28を介してグランドレベルに引き下げられるので、相対的に倍圧コンデンサ38の負極はメインコンデンサ2の電圧に等価な負の電圧が発生する。この際トランジスタ36のベースは抵抗34を介してグランドに接地されているので、倍圧コンデンサ38の負極の負電圧により、トランジスタ36のエミッタはベースよりも低い電位となり、トランジスタ36が導通状態になり、Xe管26の負極は負の高電圧が印加され、Xe管26の電極間にはメインコンデンサ2の倍の電圧が印加されることになる。
【0036】
さらに、上記実施の第1の形態で説明した正の倍電圧印加回路により、Xe管26の正極にメインコンデンサ2の倍の電圧が印加される事になり、Xe管26の電極管にはメインコンデンサの3倍の電圧が印加される。
【0037】
以上が実施の第2の形態における倍電圧印加回路の説明であるが、この実施の形態では、メインコンデンサ2の電圧に応じて正の倍電圧印加回路の動作の禁止/許可を行い、メインコンデンサ電圧が所定電圧より低い場合(180〜200ボルト以下の場合)、正負両方の倍電圧印加回路を駆動する事により、Xe管26にメインコンデンサ2の3倍の電圧を印加し、メインコンデンサ電圧が所定電圧より高い場合は、正の倍電圧印加回路を禁止する事により、Xe管26にメインコンデンサ2の2倍の電圧を印加する。
【0038】
以下に、マイクロコンピュータ50のHV入力端子からモニタされるメインコンデンサ2の電圧が所定電圧よりも低い場合の動作について、図4を用いて説明する。
【0039】
《メインコンデンサ電圧が低い場合》
時刻t0 にて、不図示の電源スイッチの投入によりマイクロコンピュータ50が動作を開始し、まず、HV端子よりメインコンデンサ電圧をモニタする。そして、メインコンデンサ電圧が所定電圧より低い場合は、CNT端子を介してDC/DCコンバータに充電動作を指示する。メインコンデンサ2の電圧は図4(a)で示す様に、充電開始時点より電圧は上昇していく。一方、倍圧コンデンサ11はコイル23、ダイオード25、抵抗12,13を介して充電され、その正極の電位はメインコンデンサ電圧と同じである。また、負極の電位は図4(b)に示す様に発光前はグランド電位に固定されている。
【0040】
次に、時刻t5 で、メインコンデンサ電圧が3倍圧印加回路の作動により発光可能となる第1の所定電圧(150ボルト程度)に到達した場合は、CHG端子を介して所定電流を流入し、不図示のカメラに発光可能になった事を伝達する。
【0041】
次に、時刻 にて、不図示のカメラのシャッタボタンが押され、X端子が“Lo”に引き落とされ(図4(e)参照)、マイクロコンピュータ50はそれを検知し、以下の発光動作を開始する。
【0042】
まず、メインコンデンサ電圧のモニタ端子HVよりモニタした電圧が所定電圧より低い場合は、正の倍電圧印加回路を動作させる為に、図4(g)に示す様にDV出力端子を“Hi”に設定すると、トランジスタ8が導通状態となり、抵抗7を介してトランジスタ5のベース電流を引き込むので、トランジスタ5が導通状態になる。この際トランジスタ5のエミッタ側はメインコンデンサ2の+側の電位が印加され、コレクタ側もほぼ同電位に持ち上げられるので、倍圧コンデンサ11の負極はメインコンデンサ2の電位に持ち上げられ、正極すなわち、図4(c)に示すXe管26の正極電圧はほぼメインコンデンサの2倍の電位となる。
【0043】
また、図4(h)に示す様に、上記の動作と同時点でGATE出力を“Hi”に設定する。これにより、IGBT28が導通状態となり、トリガコンデンサ19の電荷は、ダイオード18、IGBT28、トリガトランス22を通って流れ、トリガトランス22の二次側に数千ボルトのトリガ電圧が発生し、Xe管26を励起させる。
【0044】
次いで、IGBT28が導通状態になると、同時に第2の倍圧コンデンサ38の正極がダイオード18、IGBT28を介してグランドレベルに引き落とされ、前述した様にトランジスタ36を介して、Xe管26の負電極にメインコン電圧の逆電圧が印加される。従って、発光開始時には図4に示した様に、Xe管26の両極間にはメインコンデンサ2の3倍の電圧が印加されて発光が開始される。
【0045】
不図示のカメラからの発光停止信号は、図4(f)に示す様に、時刻 で、CLK端子を“Hi”に設定する事で指示される。この発光停止信号を受信する事により、GATE出力を“Lo”に設定してIGBT28を非導通状態にして発光を停止すると共に、DV出力を“Lo”に設定し、トランジスタ8,5を非導通状態に設定し、倍電圧印加回路の動作を禁止する。
【0046】
続いて、図4(i)に示す様に、QC出力を所定時間“Hi”に設定し、トランジスタ14を導通状態にする。これは、前述した様に倍圧コンデンサ11を急速に充電し、次回の発光に備える為である。
【0047】
また、発光停止時にIGBT28が遮断状態になると、Xe管26内はイオン化されているので、発光停止直後の内部抵抗は数オームと極めて低い状態であり、Xe管26の負電極は正電極とほぼ等しい電圧となっており、IGBT28の遮断により行き場を失った放電電流はダイオード21、抵抗20を介して倍圧コンデンサ38とトリガコンデンサ19を急速に充電するので、高速な繰り返し発光時においても、両コンデンサは十分に充電されており、発光抜けを生じる事なく、安定した発光動作を行う事ができる。
【0048】
《メインコンデンサ電圧が高い場合》
メインコンデンサ電圧が2倍圧印加回路の作動により発光可能となる第2の所定電圧より高い場合(200ボルト程度を超える場合)は、正負両方の倍電圧印加回路を動作させると、Xe管26に必要以上の電圧が印加され、該Xe管26の耐久や該Xe管26の配線等に関して好ましくない状態となるので、片方の倍電圧印加回路の動作を停止する。本例では、正の倍電圧印加回路の動作を禁止するものとして図5を用いて説明する。尚、発光開始時までの動作は《メインコンデンサ電圧が低い場合》の動作でも説明しているので、省略する。
【0049】
時刻tにて、不図示のカメラのシャッタボタンが押され、X端子が“Lo”に引き落とされ(図5(e)参照)、マイクロコンピュータ50はそれを検知し、以下の発光動作を開始する。
【0050】
まず、メインコンデンサ電圧のモニタ端子HVよりモニタした電圧が第2の所定電圧より高い場合は、正の倍電圧印加回路を動作させないために、図5(g)で示す様に、DV出力端子は“Lo”のままで、GATE出力を“Hi”に設定するとIGBT28が導通状態となり、トリガコンデンサ19の電荷は、ダイオード18、IGBT28トリガトランス22を通って流れ、トリガトランス22の二次側に数千ボルトのトリガ電圧が発生し、Xe管26を励起される。
【0051】
次に、IGBT28が導通状態になると、同時に第2の倍圧コンデンサ38の正極がダイオード18、IGBT28を介してグランドレベルに引き落とされ、前述した様にトランジスタ36を介してXe管26の負電極にメインコンデンサの逆電圧が印加される。従って、発光開始時には図5(c)に示した様に、Xe管26の両極間にはメインコンデンサ2の2倍の電圧が印加されて発光が開始される。
【0052】
不図示のカメラからの発光停止信号は、図5(f)に示す様に時刻tで、CLK端子を“Hi”に設定する事で指示される。この発光停止信号を受信する事により、GATE出力を“Lo”に設定してIGBT28を非導通状態に設定し、発光を停止する。この際Xe管26内はイオン化されているので、発光停止直後、内部抵抗は数オームと極めて低い状態であり、Xe管26の負電極は正電極とほぼ等しい電位となっており、IGBT28に遮断により行き場を失った放電電流はダイオード21、抵抗20を介して倍圧コンデンサ38とトリガコンデンサ19を急速に充電するので、高速な繰り返し発光時においても、倍圧コンデンサ38は十分に充電されており、発光抜けを生じる事なく、安定した発光動作を行う事ができる。
【0053】
以上の実施の第2の形態では、メインコンデンサ2の電圧状態を検出し、その電圧状態に応じて複数の倍電圧印加回路を選択して、Xe管26に印加する電圧を決定する様にしている為、メインコンデンサの電圧が低いときから高いときまで信頼性が高く、かつ、安定して、Xe管26を発光させる事が可能となった。
【0054】
(発明と実施の形態の対応)
上記実施の各形態において、DC/DCコンバータ1が本発明の電源手段に、Xe管26が本発明の発光手段に、メインコンデンサ2が本発明の第1のコンデンサに、倍圧コンデンサ11が本発明の第2のコンデンサに、トランジスタ5が本発明の接続手段に、それぞれ相当する。
【0055】
また、抵抗3,4及びマイクロコンピュータ50が本発明の電圧検出手段に、コンデンサ11、トランジスタ5,8、抵抗6,7,9,10から成る倍電圧印加回路とトランジスタ36とコンデンサ38を主な構成要素とする倍電圧印加回路CKT_Aが本発明の第1と第2の電圧印加手段に、マイクロコンピュータ50が本発明の選択手段に、それぞれ相当する。
【0056】
以上が実施の形態の各構成と本発明の各構成の対応関係であるが、本発明は、これら実施の形態の構成に限定されるものではなく、請求項で示した機能、又は実施の形態がもつ機能が達成できる構成であればどのようなものであってもよいことは言うまでもない。
【0057】
(変形例)
上記実施の第2の形態では、倍電圧印加回路を2個具備した例を示したが、さらに複数の倍電圧印加回路を持ち、メインコンデンサの電圧に応じて各倍電圧印加回路の動作を細かく設定してもよい。
【0058】
また、正と負の倍電圧印加回路を1個づつ具備しているが、正の倍電圧印加回路のみを複数、あるいは、負の倍電圧印加回路を複数、それぞれ具備した構成にしても良い。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、第1のコンデンサの電圧の高低に関係なく、適正な電圧を発光手段に印加し、発光手段の耐久性を損なうといった事を無くしつつ、常に安定した発光を行わせることが可能となる。
【0060】
また、本発明によれば、第1のコンデンサの電圧が低い場合でも、安定して発光手段の発光を行わせると同時に、高速の繰り返し発光の場合でも安定して発光させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1の形態に係る閃光発光装置の構成を示す回路図である。
【図2】本発明の実施の第1の形態における閃光発光動作を説明する為のタイミングチャートである。
【図3】本発明の実施の第2の形態に係る閃光発光装置の構成を示す回路図である。
【図4】本発明の実施の第2の形態における閃光発光動作を説明する為の第1のタイミングチャートである。
【図5】本発明の実施の第2の形態における閃光発光動作を説明する為の第2のタイミングチャートである。
【図6】従来の閃光発光装置の構成を示す回路図である。
【符号の説明】
1 DC/DCコンバータ
2 メインコンデンサ
3,4 抵抗
5 トランジスタ
6,7,9,10 抵抗
8 トランジスタ
11 倍圧コンデンサ
26 Xe管
36 トランジスタ
38 コンデンサ
50 マイクロコンピュータ

Claims (4)

  1. 電源手段と、発光手段と、前記電源手段により充電され、前記発光手段を発光させる為の電気エネルギーを蓄積する第1のコンデンサと、前記電源手段により充電されるコンデンサにより構成され、前記第1のコンデンサに付加的に接続される第1の電圧印加手段および第2の電圧印加手段と、前記第1のコンデンサの電圧を検出する電圧検出手段とを備えた閃光発光装置において、前記発光手段の発光時に、前記電圧検出手段により前記第1のコンデンサの電圧が所定電圧より低いことが検出された場合には前記第1の電圧印加手段および前記第2の電圧印加手段を選択し、前記電圧検出手段により前記第1のコンデンサの電圧が所定電圧より高いことが検出された場合には前記第2の電圧印加手段を選択し、選択した電圧印加手段を用いて前記第1のコンデンサの電圧よりも高い電圧を前記発光手段に印加する選択手段を設けたことを特徴とする閃光発光装置。
  2. 前記選択手段は、前記第1のコンデンサの電圧が所定電圧より低いことが検出された場合は、前記第1の電圧印加手段および前記第2の電圧印加手段を選択して前記第1のコンデンサの電圧の3倍の電圧を前記発光手段に印加させ、所定電圧より高いことが検出された場合は、第2の電圧印加手段を選択して前記第1のコンデンサの電圧の2倍の電圧を前記発光手段に印加させることを特徴とする請求項1記載の閃光発光装置。
  3. 前記第1の電圧印加手段は、前記電源手段により充電され、前記第1のコンデンサに付加的に接続される第2のコンデンサと、該第2のコンデンサの負極を前記第1のコンデンサの正極側に接続する接続手段と、前記第2のコンデンサの正極から前記第1のコンデンサの正極へ電荷が流入するのを阻止するダイオードとから構成され、
    前記発光手段の発光時には、前記接続手段を機能させて前記第1のコンデンサの電圧に第2のコンデンサの電圧を印加した電圧を前記発光手段に印加するようにしたことを特徴とする請求項1記載の閃光発光装置。
  4. 前記接続手段は、半導体スイッチング手段であることを特徴とする請求項3記載の閃光発光装置。
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