JP3297454B2 - ストロボ装置 - Google Patents

ストロボ装置

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JP3297454B2
JP3297454B2 JP31206691A JP31206691A JP3297454B2 JP 3297454 B2 JP3297454 B2 JP 3297454B2 JP 31206691 A JP31206691 A JP 31206691A JP 31206691 A JP31206691 A JP 31206691A JP 3297454 B2 JP3297454 B2 JP 3297454B2
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伸二 平田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、閃光放電管と直列にこ
の閃光放電管の発光動作を制御する絶縁ゲート型バイポ
ーラトランジスタ(Insulated Gate Bipolar Transisto
r;以下、I.G.B.T.と記す)を接続したストロ
ボ装置に関し、特に、高速繰り返し発光させる場合に有
効となる上記閃光放電管への電圧供給系に特徴を有する
ストロボ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より上述のようなI.G.B.T.
を使用したストロボ装置としては、特開昭64−170
33号公報に示された装置が周知である。
【0003】この装置は図3に示したように、周知のD
C−DCコンバータ回路である直流高圧電源1、この電
源1により充電される主コンデンサ2、上記電源1に併
設され後述する発光制御回路7に定電圧を供給する定電
圧回路3、閃光放電管5をトリガーする公知のトリガー
回路4、カメラボディ内の制御手段8と接続され、種々
の信号の授受を行い上記トリガー回路4を動作させるた
めのトリガー信号等、種々の出力信号を発生する制御回
路6、閃光放電管5と直列接続されたI.G.B.T.
のオン・オフを制御し上記閃光放電管5の発光を制御す
る発光制御回路7および閃光放電管5の主電極間に主コ
ンデンサ2の充電電圧の約2倍の高電圧を印加する倍圧
回路9とを備えて構成されている。
【0004】上記装置においてスイッチSwをオンする
と、直流高圧電源1が動作し、主コンデンサ2、倍圧コ
ンデンサ9aが、直流高圧電源1の出力する高電圧によ
って図示極性のように充電される。また、低圧電源Eに
て制御回路6の電源として機能する電源用コンデンサC
eの充電が行われ、さらに、定電圧回路3のコンデンサ
3aも充電されることになる。よって、制御回路6は作
動を開始し、発光制御回路7は発光準備状態となる。
【0005】上記の各コンデンサの充電がなされた状態
において、制御手段8より発光開始信号が制御回路6に
入力されると制御回路6は動作し、出力端子Oaから高
レベル信号を出力して発光制御回路7のトランジスタQ
a,Qbをオンさせる。
【0006】トランジスタQa,Qbがオンすると、コ
ンデンサ3aの充電電圧によりI.G.B.T.がオン
する。よって、倍圧回路9が動作して倍圧コンデンサ9
aの充電電圧が閃光放電管5の主電極間に印加されると
同時にトリガー回路4も動作して閃光放電管5を励起
し、この結果、閃光放電管5は主コンデンサ2の充電電
荷を消費して発光することになる。
【0007】上記発光途上において、制御手段8より発
光停止信号が制御回路6に入力されると制御回路6は動
作し、出力端子Obから高レベル信号を出力して発光制
御回路7のトランジスタQc,Qdをオンせしめる。こ
れにより、それまでオンしていたトランジスタQb、
I.G.B.T.がオフし、この結果、閃光放電管5の
発光が停止する。
【0008】上記のような動作が図3に示した従来装置
の基本的な動作である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】I.G.B.T.を使
用したストロボ装置は周知であり、転流コンデンサを用
いて発光停止を行う従来装置とは異なり発光オーバーが
なくなり、また、高速の繰り返し発光動作、装置形状の
小型化を実現できることになる。
【0010】しかしながら、高速の繰り返し発光動作に
ついて詳細に見てみると、依然として以下のような問題
点を有している。
【0011】すなわち、高速の繰り返し発光動作の周期
が所定の周期以上の高周期、例えば数十Hz以上のある周
期帯になると、図3に示した構成では、倍圧コンデンサ
9aの十分な充電が行われないうちに次回の発光動作が
なされる状態となることが考えられ、かかる場合、倍圧
回路9の作用が期待できないことから閃光放電管5を発
光させられなくなり、発光抜けを生じることになる不都
合点を有している。
【0012】具体的に述べると、上記倍圧コンデンサ9
aは閃光放電管5の陰極電位が低レベルになされた時点
において初めてその充電が開始される、換言すれば上記
陰極電位が高レベルのうちはその充電がなされないこと
は図示した回路構成からも明らかである。
【0013】ところで、上記陰極電位は、閃光放電管5
が一度発光すると、エネルギー供給を停止してもそのイ
オン化状態が終了して初期状態に復帰するまでの期間、
高電位に維持されることが周知であり、また上記倍圧コ
ンデンサ9aは適宜の充電時定数を有し、したがって、
上述した期間、あるいは上記期間を経過した後であって
も上記時定数を経過していない時点において次回の発光
動作がなされた場合、上記倍圧コンデンサ9aに充分な
充電が行われることはなく、この結果、倍圧回路9の作
用を期待できなくなるわけである。
【0014】なお、上述したある周期帯を越える極めて
高周期の場合には、閃光放電管5がトリガーされなくて
も発光できるような状態にある時に次回の発光のための
動作がなされることになるため、閃光放電管5は極めて
容易に発光することになり、先に述べた発光抜けを生じ
ないことは周知である。
【0015】一方、閃光放電管において小型化および発
光光量の増大を行うことを考える場合、内部ガス圧を高
くし高インピーダンス化する方法が周知であるが、かか
る方法は、上記閃光放電管の放電開始電圧が上昇するこ
とが知られており、加えて、高速の繰り返し発光動作を
考えると、小型化により放熱特性が悪化し、また高イン
ピーダンス化により熱蓄積特性が高くなり、より一層発
光開始電圧が上昇することが考えられ、上述した状況と
併せて考えると、倍圧回路の作用が期待できないこと
は、閃光放電管の発光にますます不利となってしまうこ
とになる。
【0016】本発明は上記のような不都合点を考慮して
なしたもので、複数個の昇圧用コンデンサの充電電圧を
主コンデンサの充電電圧に重畳して閃光放電管の主電極
間に印加できるようになし、すなわち発光動作開始時に
おける閃光放電管の主電極間電圧を、上記昇圧用コンデ
ンサの個数をnとすると、主コンデンサの充電電圧の約
(n+1)倍の高電圧値に制御し、数十Hz以上の高速繰
り返し発光動作時において次回の発光動作を確実に行う
ことができる小型、高インピーダンス化した閃光放電管
を採用できるストロボ装置を提供することを目的とす
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明によるストロボ装
置は、直流高圧電源と、この直流高圧電源の両端に接続
される主コンデンサと、上記記主コンデンサの両端に、
該主コンデンサの高電位側から順に閃光放電管と第1の
ダイオードとI.G.B.T.とを順方向に上記主コン
デンサの充電電荷を放出できるように直列接続してなる
第1直列接続体と、複数個の第2ダイオードを夫々順方
向に直列接続してなり、上記第1ダイオードの両端に並
列接続される第2直列接続体と、制御極を有する制御ス
イッチ素子と昇圧用コンデンサとを直列接続してなり、
上記複数個の第2ダイオードの夫々の両端に、上記制御
スイッチ素子の上記昇圧コンデンサと接続されない一端
を上記第2ダイオードのアノードに接続すると共に、上
記昇圧コンデンサの上記制御スイッチ素子と接続されな
い一端を上記第2ダイオードのカソードに接続すること
により並列接続される複数個の直列体と、アノードが上
記制御スイッチ素子と昇圧用コンデンサとの接続点と接
続され、カソードが上記主コンデンサの低電位側端子と
接続される複数個の第3ダイオードと、上記閃光放電管
と並列接続されることにより上記複数個の直列体におけ
る上記複数個の昇圧用コンデンサの夫々を、上記第2ダ
イオードを介して上記閃光放電管の陰極と接続される側
の端子が高電位となるように、上記第2、第3ダイオー
ドを介して充電する充電手段と、発光開始信号の供給に
応答して上記複数個の直列体における上記複数個の制御
スイッチ素子をオンするオン電圧を出力して上記複数個
の制御スイッチ素子の制御極に供給し、上記複数個の制
御スイッチ素子をオンさせるスイッチ制御手段と、上記
発光開始信号の供給に応答して上記I.G.B.T.の
制御極へオン電圧を供給することにより該I.G.B.
T.をオンし、発光停止信号の供給に応答して少なくと
も上記オン電圧の供給を停止することにより上記I.
G.B.T.をオフするように動作して上記I.G.
B.T.のオン・オフ状態を制御する駆動制御手段と、
上記I.G.B.T.と並列接続されたトリガーコンデ
ンサとトリガートランスを含み、上記I.G.B.T.
および上記トリガートランスを介した上記トリガーコン
デンサの放電動作によって上記トリガートランスに生じ
る高電圧にて上記閃光放電管を励起するトリガー回路と
を備えて構成されている。
【0018】
【作用】本発明によるストロボ装置は上記のように構成
されることから、複数個の昇圧用コンデンサは、充電手
段により第2ダイオードと接続される端子、すなわち閃
光放電管の陰極側と接続される端子が高電位になるよう
に充電される。
【0019】発光開始信号の供給に応答してスイッチ制
御手段が動作し、上記複数個の第2制御スイッチ素子が
オンせしめられた時、I.G.B.T.がオン状態であ
ると、複数個の昇圧用コンデンサの夫々の充電電圧は、
I.G.B.T.、主コンデンサ、制御スイッチ素子お
よび他の昇圧用コンデンサを介して閃光放電管の主電極
間に印加されることになる。したがって、上記閃光放電
管の主電極間電圧は、上記昇圧用コンデンサの個数をn
とすると、主コンデンサの充電電圧の約(n+1)倍の
高電圧値に制御されることになる。
【0020】この結果、上記のような動作時においてト
リガー回路が動作し、閃光放電管が励起されれば閃光放
電管は容易にその発光動作を開始し、すなわち主コンデ
ンサの充電電荷を消費して発光する。
【0021】一方、駆動制御回路の動作によりI.G.
B.T.がオフすると、主コンデンサおよび昇圧用コン
デンサの放電ループが遮断され、上記閃光放電管はイオ
ン化状態となりその発光を停止すると共に上記昇圧用コ
ンデンサはその充電が行える状態となる。
【0022】閃光放電管がイオン化状態となるとその陰
極電位が高電位となるが、本発明においては、昇圧用コ
ンデンサの一端と上記閃光放電管の陰極とを接続する第
2ダイオードを備えており、このため、上記昇圧用コン
デンサは、上記I.G.B.T.のオフ時点より上記陰
極の高電位による充電が開始されることになる。
【0023】なお、この充電は先の充電手段による充電
とは異なり、イオン化状態にある閃光放電管、第2、第
3ダイオードを介して行われることになり、その充電時
定数を極めて小さく設定できることになる。すなわち、
本発明における昇圧用コンデンサは、I.G.B.T.
がオフすると瞬時に充電されることになり、この結果、
高周期の繰り返し発光動作を行う場合でも常に閃光放電
管に昇圧用コンデンサの充電電圧を印加でき、上記繰り
返し発光動作を、発光抜けを生じることなく実現できる
ことになる。
【0024】
【実施例】図1は本発明によるストロボ装置の一実施例
を示す電気回路図であり、図中、図3と同符号の要素は
同一機能の要素を示している。
【0025】周知のDC−DCコンバータ回路や積層電
源等からなる直流高圧電源1の両端には、主コンデンサ
2が接続されている。
【0026】主コンデンサ2の両端には、閃光放電管5
と第1ダイオード11とI.G.B.T.とを直列接続
した第1直列接続体10が接続されている。
【0027】第1ダイオード11の両端には、複数個、
例えば2個の第2ダイオード13,14とを直列接続し
てなる第2直列接続体12が接続されている。
【0028】第2ダイオード13,14の夫々の両端に
は、制御極を有する制御スイッチ素子であるトランジス
タ16と昇圧用コンデンサ17、同制御スイッチ素子で
あるトランジスタ19と昇圧用コンデンサ20とを夫々
直列接続してなる2個の直列体15,18が接続されて
いる。
【0029】トランジスタ16,19と昇圧用コンデン
サ17,20との夫々の接続点A,Bと主コンデンサ2
の低電位側端子との間には、アノードが上記接続点A,
Bと接続され、カソードが上記低電位側端子と接続され
る2個の第3ダイオード21,22が接続されている。
【0030】充電抵抗24は、第2ダイオード13,1
4と第3ダイオード21,22を介して2個の昇圧用コ
ンデンサ17,20の夫々を、閃光放電管5の陰極と接
続される側の端子が高電位となるように充電する充電手
段23を形成する。
【0031】I.G.B.T.のゲートは、このゲート
へのオン電圧の供給の有無を制御し、I.G.B.T.
のオン・オフ状態を制御する駆動制御回路25の出力端
子25bと接続されている。
【0032】駆動制御回路25は、入力端子25aへの
発光開始信号の供給に応答して出力端子25bよりI.
G.B.T.のオン電圧を出力して上記I.G.B.
T.をオンせしめ、入力端子25aへの発光停止信号の
供給に応答して上記オン電圧の出力を停止して上記I.
G.B.T.をオフせしめる動作を、すなわち上記I.
G.B.T.を発光動作時のみオンせしめるように動作
制御する。
【0033】トランジスタ16,19のベースおよびエ
ミッタに対しては、抵抗27・28および抵抗30・3
1からなり、昇圧用コンデンサ17,20のI.G.
B.T.を介しての放電ループを形成する放電回路2
6,29が接続されている。
【0034】放電回路26,29は、上記放電ループ形
成時に抵抗28,31に発生する電圧を上記トランジス
タ16,19の夫々のベース〜エミッタ間に供給し、上
記トランジスタ16,19をオンさせる。
【0035】すなわち、放電回路26,29は、放電ル
ープの形成時にトランジスタ16,19をスイッチ動作
させるスイッチ制御手段を形成し、また、上記放電ルー
プの形成時点は、上記I.G.B.T.が、発光開始信
号の供給に応答して動作する駆動制御回路25により動
作制御されることから、上記発光開始信号の供給に応答
する時点であることは詳述するまでもない。
【0036】さらに、トリガーコンデンサ33、トリガ
ートランス34からなり、I.G.B.T.のオンによ
る上記トリガーコンデンサ33の上記トリガートランス
34等を介しての放電により閃光放電管5を励起するト
リガー回路32が、上記I.G.B.T.の両端に接続
されている。
【0037】以下、図1に示した本発明によるストロボ
装置の一実施例の動作について詳述する。
【0038】今、図示していない適宜の電源スイッチの
投入等により直流高圧電源1が動作を開始すると、その
出力端子間に出力される直流高電圧により主コンデンサ
2の図示極性への充電が行われる。
【0039】同時に、昇圧用コンデンサ17,20およ
びトリガーコンデンサ33の図示極性への充電が、それ
ぞれ充電手段23である充電抵抗24と第2ダイオード
13,14および第3ダイオード21,22あるいは上
記充電抵抗24と第2ダイオード13,14およびトリ
ガートランス34を介して行われる。
【0040】主コンデンサ2等の充電がなされた状態に
おける適宜時点において、発光開始信号が駆動制御回路
25の入力端子25aに供給されると、この駆動制御回
路25は動作し、その出力端子25bよりI.G.B.
T.のオン電圧を出力し、I.G.B.T.のゲートに
供給する。
【0041】したがって、I.G.B.T.は、上記オ
ン電圧の供給を受けた時点でオンする。
【0042】I.G.B.T.がオンすると、トリガー
コンデンサ33の充電電荷がI.G.B.T.およびト
リガートランス34の一次巻線を介して放出され、その
二次巻線に誘起される高電圧によって閃光放電管5が励
起される。
【0043】同時に、昇圧用コンデンサ17,20の充
電電荷が、上記I.G.B.T.および放電回路26あ
るいは放電回路29を介して夫々放電される。
【0044】よって、上記放電回路26あるいは29を
形成する抵抗28あるいは31に生じる降下電圧がトラ
ンジスタ16あるいは19の夫々のベースに印加される
ことになり、両トランジスタ16,19がオンする。
【0045】したがって、閃光放電管5の主電極間に、
I.G.B.T.、主コンデンサ2およびトランジスタ
16あるいは19を介して主コンデンサ2と昇圧用コン
デンサ17および20の夫々の充電電圧を重畳した電
圧、すなわち主コンデンサ2の充電電圧の約3倍の高電
圧が印加されることになる。
【0046】換言すれば、本実施例においては、昇圧用
コンデンサの個数に「1」をプラスした倍数の高電圧が
閃光放電管5の主電極間に印加されることになり、この
結果、上記閃光放電管5は上記I.G.B.T.のオン
時点より容易に発光動作を開始し、主コンデンサ2の充
電電荷を消費して発光する。
【0047】閃光放電管5が発光している適宜時点にお
いて駆動制御回路25の入力端子25aに発光停止信号
が供給されると、駆動制御回路25はI.G.B.T.
をオフさせる。
【0048】I.G.B.T.がオフすると、閃光放電
管5を流れていた放電電流が遮断され、閃光放電管5は
その発光を停止し、先にも述べたイオン化状態を経て初
期状態に復帰することになる。
【0049】同時に、昇圧コンデンサ17,20のI.
G.B.T.と放電回路26,29を介しての放電ルー
プおよびトリガーコンデンサ33のI.G.B.T.と
トリガートランス34を介しての放電ループが遮断され
ることになり、よって上記昇圧用コンデンサ17,20
およびトリガーコンデンサ33は充電できる状態になさ
れることになる。なお、このとき昇圧コンデンサ17,
20の放電回路26,29を介しての放電ループが遮断
されることから、トランジスタ16,19がオフするこ
とも詳述するまでもない。
【0050】この結果、主コンデンサ2、閃光放電管
5、第2ダイオード13、昇圧用コンデンサ17、第3
ダイオード21のループと、主コンデンサ2、閃光放電
管5、第2ダイオード13,14、昇圧用コンデンサ2
0、第3ダイオード22のループと、主コンデンサ2、
閃光放電管5、第2ダイオード13,14、トリガーコ
ンデンサ33、トリガートランス34のループに電流が
流れることになり、上記昇圧用コンデンサ17,20、
トリガーコンデンサ33は瞬時に充電されることにな
る。
【0051】すなわち、閃光放電管5がイオン化状態に
あり、その陰極電位が高くても、上記昇圧用コンデンサ
17,20、トリガーコンデンサ33は、図1からも明
らかなように、本来、上記閃光放電管5の陰極側と接続
される側の端子が高電位に充電されるように構成されて
いることから、その充電動作は上記閃光放電管5がイオ
ン化状態となった時点から、なんら支障なく行われ、換
言すれば、I.G.B.T.のオフと同時に開始される
ことになる。
【0052】この結果、数十Hz以上の高周期の繰り返し
発光動作を行うべく、極短時間後に駆動制御回路25へ
の発光停止信号の供給を停止すると共に発光開始信号を
再び供給し、I.G.B.T.のゲートにオン電圧を供
給したとしても、昇圧用コンデンサ17等は、上述した
ように上記I.G.B.T.のオフ動作時に瞬時に充電
されていることから、上記I.G.B.T.のオン時に
は、常に閃光放電管5を励起できると共にその主電極間
に昇圧用コンデンサ17,20の充電電圧を印加できる
ことになり、閃光放電管5の発光抜けを防止できること
になる。
【0053】図2は本発明によるストロボ装置の他の実
施例を示す要部電気回路図であり、図中、図1と同符号
の構成要素は同一機能の構成要素を示している。
【0054】図2からも明らかなように、この実施例
は、図1に示した実施例の制御スイッチ素子であるトラ
ンジスタ16,19の動作制御系の構成を、昇圧用コン
デンサ17,20の放電動作を使用しない構成となした
例である。
【0055】すなわち、先の放電回路26,29に替え
て、発光開始信号が供給される入力端子35a、適宜の
基準電源が印加された基準電源端子35b、上記入力端
子35aへの上記発光開始信号の供給に応答して上記基
準電源をトランジスタ16,19の制御極であるベース
に供給するスイッチ回路を形成する第1、第2トランジ
スタ36,37、抵抗38,39,40からなるゲート
手段35を接続した例である。なお、かかるゲート手段
35の構成は、電流増幅回路として機能することも明ら
かである。
【0056】以下、図2に示した実施例の動作について
述べるが、上述したように先の実施例と大きく異なる点
は、トランジスタ16,19の動作制御系だけであり、
例えば昇圧用コンデンサ17,20の充電電圧による閃
光放電管5の主電極間電圧の昇圧等の動作は先の実施例
と同一の動作となることは詳述するまでもない。
【0057】図2には図示していない直流高圧電源の動
作により、先の実施例同様、昇圧用コンデンサ17,2
0等の図示極性への充電がなされた状態において、図示
していない駆動制御回路およびゲート手段35の入力端
子35aに発光開始信号が供給されると、駆動制御回路
の動作によりI.G.B.T.がオンし、また、ゲート
手段35も動作を開始し、第1,第2トランジスタ3
6,37がオンする。
【0058】したがって、この図2には図示していない
が、トリガー回路の動作により先の実施例同様、閃光放
電管が周知のように励起され、同時に、ゲート手段35
の基準電源端子35bに供給されている適宜の基準電源
が上記第2トランジスタ37を介してトランジスタ1
6,19のベースに供給されることになり、このトラン
ジスタ16,19がオンし、この結果、昇圧用コンデン
サ17,20の充電電荷も先の実施例同様、図2には図
示していないI.G.B.T.等を介して閃光放電管の
主電極間に印加されることになる。
【0059】これにより閃光放電管の主電極間電圧は、
先の実施例同様、昇圧用コンデンサの個数を「n」とし
た時、主コンデンサの充電電圧を(n+1)倍した高電
圧、すなわち本実施例も約3倍の高電圧まで昇圧され、
上記閃光放電管は極めて容易に発光動作を開始し、主コ
ンデンサの充電電荷を消費して発光する。
【0060】閃光放電管の発光途上において、駆動制御
回路の動作によりI.G.B.T.がオフすると、先の
実施例同様、図2には図示していない主コンデンサ、ト
リガーコンデンサおよび昇圧用コンデンサ17,20の
放電ループが遮断され、よって閃光放電管はその発光を
停止して先にも述べたイオン化状態を経て初期状態に復
帰し、昇圧用コンデンサ17,20およびトリガーコン
デンサは充電できる状態になされることになる。なお、
このときトランジスタ16,19は、かかる閃光放電管
の発光停止時に発光開始信号はもちろん必要なく、ゲー
ト手段35の入力端子35aへの供給も停止されてトラ
ンジスタ36,37がオフせしめられていることからオ
フしている。
【0061】この結果、先の実施例同様、主コンデン
サ、閃光放電管、第2ダイオード13,14,第3ダイ
オード21,22を介した昇圧用コンデンサ17,20
の充電ループと、主コンデンサ、閃光放電管、第2ダイ
オード13,14、トリガートランスを介したトリガー
コンデンサの充電ループが形成されることになり、上記
昇圧用コンデンサ17,20等は瞬時に充電されること
になる。
【0062】したがって、I.G.B.T.のオフ時点
から極短時間後に、再び発光開始動作を行ったとして
も、上記I.G.B.T.のオン時には、常に閃光放電
管を励起できると共にその主電極間に昇圧用コンデンサ
17,20の充電電圧を主コンデンサの充電電圧に重畳
して印加できることになり、先の実施例と同様、高周期
の繰り返し発光動作を発光抜けを生じることなく安定し
て行えることになる。
【0063】なお、先に述べたいずれの実施例も、閃光
放電管の主電極間電圧は主コンデンサの充電電圧の約3
倍の高電圧までしか昇圧されない例であったが、図番1
3,14で示した第2ダイオードの個数を増やし、併せ
て図番15,18で示した上記第2ダイオードの両端に
接続する制御スイッチ素子と昇圧用コンデンサからなる
直列体の個数を増やすことにより、閃光放電管の主電極
間に、主コンデンサの充電電圧の3倍以上の高電圧を印
加できることになることは詳述するまでもない。
【0064】また、図示はしないが、図2に示した実施
例におけるゲート手段35の第1トランジスタ36およ
び抵抗38,39に替えて、そのアノードが抵抗40
と、そのカソードがI.G.B.T.のコレクタと接続
されるダイオードを採用しても良い。すなわち、上記
I.G.B.T.は、発光開始信号に応答して動作する
駆動制御回路25にてオンせしめられ、そのアノード電
位を低レベルに制御するものであり、したがって、上記
のようなダイオードを採用して構成した場合においても
上記I.G.B.T.のオン時にトランジスタ37はな
んら不都合を生じることなくオンすることになり、この
結果、上記構成の場合も先に説明したゲート手段35と
同一の作用を得られることは明らかである。
【0065】
【発明の効果】本発明によるストロボ装置は、閃光放電
管がイオン化状態になると同時に充電を行うことができ
る複数個の昇圧用コンデンサを備え、I.G.B.T.
のオン時に、常に、上記閃光放電管の主電極間に、主コ
ンデンサの充電電圧に重畳して上記昇圧用コンデンサの
充電電圧を印加している、すなわち、上記昇圧用コンデ
ンサの個数をnとすると、常に主コンデンサの充電電圧
の(n+1)倍の高電圧を印加していることから、数十
Hz以上の高速繰り返し発光動作を発光抜けを生じること
なく実現できる、換言すればI.G.B.T.の高周期
のオン・オフ動作に追従して閃光放電管を確実に発光さ
せることができる効果を有している。
【0066】また、閃光放電管の主電極間に安定して高
電圧を印加できることから閃光放電管の発光開始電圧が
高くても確実、かつ安定して発光させることができるた
め、小型化、高インピーダンス化された閃光放電管を採
用できる効果を有し、この結果、装置形状の小型化、発
光光量の増大を実現できる効果も有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるストロボ装置の一実施例を示す電
気回路図
【図2】本発明によるストロボ装置の他の実施例を示す
要部電気回路図
【図3】特開昭64−17033号公報に示された装置
の一例を示す電気回路図
【符号の説明】
1 直流高圧電源 2 主コンデンサ 5 閃光放電管 10 第1直列接続体 11 第1ダイオード 12 第2直列接続体 13 第2ダイオード 14 第2ダイオード 15 直列体 16 トランジスタ 17 昇圧用コンデンサ 18 直列体 19 トランジスタ 20 昇圧用コンデンサ 21 第3ダイオード 22 第3ダイオード 23 充電手段 24 充電抵抗 25 駆動制御回路 26 放電回路 27 抵抗 28 抵抗 29 放電回路 30 抵抗 31 抵抗 32 トリガー回路 33 トリガーコンデンサ 34 トリガートランス 35 ゲート手段 36 第1トランジスタ 37 第2トランジスタ 38 抵抗 39 抵抗 40 抵抗

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流高圧電源と、この直流高圧電源の両
    端に接続される主コンデンサと、前記主コンデンサの両
    端に、該主コンデンサの高電位側から順に閃光放電管と
    第1のダイオードと絶縁ゲート型バイポーラトランジス
    タとを順方向に前記主コンデンサの充電電荷を放出でき
    るように直列接続してなる第1直列接続体と、複数個の
    第2ダイオードを夫々順方向に直列接続してなり、前記
    第1ダイオードの両端に並列接続される第2直列接続体
    と、制御極を有する制御スイッチ素子と昇圧用コンデン
    サとを直列接続してなり、前記複数個の第2ダイオード
    の夫々の両端に、前記制御スイッチ素子の前記昇圧コン
    デンサと接続されない一端を前記第2ダイオードのアノ
    ードに接続すると共に、前記昇圧コンデンサの前記制御
    スイッチ素子と接続されない一端を前記第2ダイオード
    のカソードに接続することにより並列接続される複数個
    の直列体と、アノードが前記制御スイッチ素子と昇圧用
    コンデンサとの接続点と接続され、カソードが前記主コ
    ンデンサの低電位側端子と接続される複数個の第3ダイ
    オードと、前記閃光放電管と並列接続されることにより
    前記複数個の直列体における前記複数個の昇圧用コンデ
    ンサの夫々を、前記第2ダイオードを介して前記閃光放
    電管の陰極と接続される側の端子が高電位となるよう
    に、前記第2、第3ダイオードを介して充電する充電手
    段と、発光開始信号の供給に応答して前記複数個の直列
    体における前記複数個の制御スイッチ素子をオンするオ
    ン電圧を出力して前記複数個の制御スイッチ素子の制御
    極に供給し、前記複数個の制御スイッチ素子をオンさせ
    るスイッチ制御手段と、前記発光開始信号の供給に応答
    して前記絶縁ゲート型バイポーラトランジスタの制御極
    へオン電圧を供給することにより該絶縁ゲート型バイポ
    ーラトランジスタをオンし、発光停止信号の供給に応答
    して少なくとも前記オン電圧の供給を停止することによ
    り前記絶縁ゲート型バイポーラトランジスタをオフする
    ように動作して前記絶縁ゲート型バイポーラトランジス
    タのオン・オフ状態を制御する駆動制御手段と、前記絶
    縁ゲート型バイポーラトランジスタと並列接続されたト
    リガーコンデンサとトリガートランスを含み、前記絶縁
    ゲート型バイポーラトランジスタおよび前記トリガート
    ランスを介した前記トリガーコンデンサの放電動作によ
    って前記トリガートランスに生じる高電圧にて前記閃光
    放電管を励起するトリガー回路とを備えてなるストロボ
    装置。
  2. 【請求項2】 スイッチ制御手段は、制御スイッチ素子
    と昇圧用コンデンサとからなる前記複数個の直列体の夫
    々に対応して設けられる直列接続された複数の抵抗から
    なり、前記複数の抵抗同士の接続点を夫々対応する前記
    制御スイッチ素子の制御極と接続すると共に、前記絶縁
    ゲート型バイポーラトランジスタを介して対応する前記
    昇圧用コンデンサの両端に接続して前記昇圧用コンデン
    サ個々の前記絶縁ゲート型バイポーラトランジスタを介
    しての放電ループを形成することにより、前記放電ルー
    プを介しての前記昇圧用コンデンサ個々の放電動作時、
    前記個々の放電ループにおける前記複数の抵抗のひとつ
    に生じる降下電圧を当該抵抗が接続されている前記制御
    スイッチ素子の制御極にオン信号として供給する複数個
    の放電回路からなる請求項1記載のストロボ装置。
  3. 【請求項3】 スイッチ制御手段は、適宜の基準電源が
    印加された基準電源端子、発光開始信号が供給される入
    力端子および前記入力端子への前記発光開始信号の供給
    に応答して前記基準電源を複数個の制御スイッチ素子の
    夫々の制御極にオン信号として供給するスイッチ回路を
    含むゲート手段とからなる請求項1記載のストロボ装
    置。
  4. 【請求項4】 スイッチ制御手段は、適宜の基準電源が
    印加された基準電源端子およびエミッタ〜コレクタ間が
    前記基準電源端子と複数個の制御スイッチ素子の各々の
    制御極間に接続され、ベースが絶縁ゲート型バイポーラ
    トランジスタのコレクタと第4ダイオードを介して接続
    されたpnp型トランジスタを含み、発光開始信号の供
    給による前記絶縁ゲート型バイポーラトランジスタのオ
    ン時に前記基準電源端子より前記第4ダイオードと前記
    絶縁ゲート型バイポーラトランジスタを介して前記pn
    p型トランジスタのベース電流を供給して該pnp型ト
    ランジスタをオンさせることにより前記基準電源を前記
    複数個の制御スイッチ素子の各々の制御極にオン信号と
    して供給するスイッチ回路を含むゲート手段とからなる
    請求項1記載のストロボ装置。
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