JPS609893Y2 - 定期券の自動発売装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は利用者自身の操作により定期券の発行が可能な
定期券の自動発売装置に関する。

従来、定期券の利用分野、たとえば鉄道、バス等におい
ては利用者が営業側の係員に対し、口頭、又は申込用紙
などを用いて発駅、着駅、通用期間等の購入情報を伝達
することにより定期券が作成され、所要金額と引換えに
定期券が利用者に渡されるようになっている。

しかし、利用者が多く、定期券の担当取扱具が小人数の
場合には利用者をかなりの時間待たせることとなる。

特に運賃改正の前日等においては大企業経営の路線の定
期券販売所においても利用者の長蛇の列ができることも
ある。

また、定期券の購入に際し、利用者と定期券担当取扱具
との間に人間的な対応関係でトラブルを発生し、利用者
に不愉快な思いを与えるなどの問題がある。

本考案は上記事情に鑑みなされたもので、その目的とす
るところは、定期券の利用者自身が直接定期券の作成業
務を容易に行なうことができる定期券の自動発売装置を
提供しようとするものである。

以下、本考案を第１図および第２図に示す一実施例にも
とづいて説明する。

第１図は発行装置１および制御装置２からなる定期券の
自動発売装置を示すもので、発行装置１は第１図ａに示
されるようにランプ付押釦３・・・・・・が地図上に配
設してなる発駅、着駅、経由駅を設定する設定パネル４
、金銭投入口５、金銭返却口６、金額表示部７、券種、
通用期間、運賃等の諸条件を設定するための設定部８お
よび定期券の取出し部９が前面に設けられ、内部には第
１図すに示されるように金銭のチェック機構部１０、自
動印刷機構部１１、シールおよびエンコーダからなる記
録部１２、および駆動用の電源１３が配設されている。

一方、上記発行装置１に接続される制御装置量は第１図
Ｃに示されるようにプリンタ１４、磁気テープレコーダ
１５、磁気カセットテープレコーダ１６、制御部１７、
および駆動用の電源１８が配設されている。

しかして、発売方式の構成は第２図に示されるようにな
っている。

すなわち、図中の２８は定期券面に印刷される情報、た
とえば券種、通用期間、通用区間、発駅、着駅、経由駅
、運賃等を設定しておく通用設定部で第１図に示す設定
パネル４と設定部８とから構成される。

１０は投入された運賃をチェックする金銭チェック機構
部で、上記通用設定部２８および金銭チェック機構部１
０の出力信号は、制御装置２内の制御部１７を介して設
定内容がプリンタ１４によってジャーナルテープ２１に
印刷され、かつ磁気テープレコーダ１５および磁気カセ
ットテープレコーダ１６によって必要情報が図示しない
磁気テープおよびカセットテープ２２に磁気的に記録さ
れ、集計的にコンピュータ２０に収納できるようにする
。

また、１９は定期券の自動発売装置を複数台設置した場
合にそれらの制御部１７・・・・・・から伝送されてき
た各種券面情報を集計する集計装置で、これら集計され
た情報は上記コンピュータ２０に収納できるようになっ
ている。

一方、１１は購入客が上記通用設定部２８に券種などの
情報を設定し、かつ運賃を投入することにより図示しな
い券面に情報を印刷する自動印刷機構部、１２は券紙を
シールするとともに必要情報を磁気記録する記録部で、
これら印刷および磁気記録が行なわれた券紙は定期券と
して第１図取出し部９に搬送され、購入客に渡されるよ
うになっている。

つぎに、上記構成にもとづく本考案の作用について説明
する。

まず、利用者は設定パネル４の路線図上に設けられたラ
ンプ付押釦３・・・・・・を押すことにより、発駅、経
由駅、着駅の順序で押して利用する区間の設定を行ない
、設定部８により券種、通用期間を設定する。

そして、金額表示部７に表示された希望する定期券の金
額に相当する金銭を金銭投入口５に投入することにより
金額が金額表示部７に表示されるとともに金銭チェック
機構部１０に送られてチェックが行なわれる。

しかして、チェックの結果が正しい場合、制御装置量の
制御部１７を介して自動印刷機構部１１−が動作を開始
し、図示しない券紙に設定された情報、すなわち発行駅
、経由駅、着駅などが印刷され、かつ利用者の希望によ
り券面にシールが行なわれた後、磁気記録、すなわちエ
ンコードして取出し部９へ送られる。

以上説明したように本考案は通用設定部の条件にもとづ
き利用者が設定パネルを操作することにより必要情報が
印刷記録された定期券を自動的に発行できるようにした
ため定期券の発売能率が向上し、かつ利用者の時間待ち
がなくなる一方、定期券の発売状態を磁気テープ等の記
録部に記録しておくことにより、定期券の発売、審査、
統計業務等の情報処理を後日集中して迅速に処理するこ
とができるなどの効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図ａ ” Ｃは本考案の一実施例を示す定期券の自
動発売装置で、ａは同装置の一部を構成する発行装置の
概略正面図、ｂはその内部を示す透視側面図、Ｃは同じ
く同装置の一部を構成する制御装置の内部を示す透視側
面図、第２図は同装置のフローチャートである。 ４・・・・・・設定パネル、訃・・・・・設定部、５・
・・・・・金銭投入口、９・・・・・・取出し部、１０
・・・・・・金銭チェック機構部、１１・・・・・・印
刷機構部、１５，１６・・・・・・記録部、１７・・・
・・・制御部、２８・・・・・・通用設定部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 定期券の料金に見合う金額の金銭の投入により定期券を
   発売する定期券の自動発売装置において、定期券の発駅
   、着駅、経由駅等の情報の任意入力による通用区間の設
   定、および通用期間情報の入力設定をするための通用設
   定部と、この通用設定部によって設定された情報に基づ
   き発売しうる定期券の料金を表示する表示部と、この表
   示部に示された上記定期券の料金に見合う金額の金銭を
   投入する金銭投入口と、この金銭投入口に投入された金
   銭をチェックする金銭チェック機構部と、この金銭チェ
   ック機構部によりチェックされた金銭が正しい場合に券
   紙に上記設定部によって設定された情報を印刷する印刷
   機構部と、この印刷機構部によって印刷された券紙を外
   部へ放出する取出し部と、この取出し部から取出される
   定期券の発売状況及び上記設定部、金銭チェック機構部
   から出力される取引情報を磁気記録する記録部と、この
   記録部の記録および上記印刷機構の印刷を制御する制御
   部とを備えた定期券の自動発売装置。