JP2722547B2 - 自動出改札方法 - Google Patents

自動出改札方法

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JP2722547B2
JP2722547B2 JP63277341A JP27734188A JP2722547B2 JP 2722547 B2 JP2722547 B2 JP 2722547B2 JP 63277341 A JP63277341 A JP 63277341A JP 27734188 A JP27734188 A JP 27734188A JP 2722547 B2 JP2722547 B2 JP 2722547B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は公共交通機関等のための自動出改札方法に係
り、特に金額設定されたカード、いわゆるプリペイドカ
ード、特にストアードフェアカードを用いた自動出改札
方法に関する。
(従来の技術) 鉄道、バス等の交通機関における出改札業務の自動化
の一環として自動運賃徴収方式が実用化されている。
その中でも、最近、ストアードフェア式と呼ばれるプ
リペイドカードを用いる方式が開発されつつある。この
種のストアードフェア式自動運賃徴収方式は、所定の金
額で購入させたカード式乗車券を用い、乗車区間の運賃
を降車駅の改札口を通過するごとに乗車駅→降車駅間の
運賃を差し引いて、残額を上記カード式乗車券に記憶さ
せるようにしたものである。
このカード式乗車券には、乗車駅の改札口を通過する
ときに当該乗車駅情報が記憶され、下車駅改札口を通過
するときに、記憶されている乗車駅情報を読み出し、下
車駅間の運賃を算出してカード乗車券の残額から徴収
し、その残り金額を再びカード式乗車券に記憶させると
共に、券面に印字を施して可視的に確認できるようにし
ている。
第6図はストアードフェア式自動運賃徴収方式の概念
図であって、61はストアードフェア式カード(以下、ス
トアードフェアカードと称する)の自動券売機、62はス
トアードフェアカード、63は自動出改札機(乗車駅)、
64は交通機関、65は自動出改札機(降車駅)、66は精算
窓口、67は自動精算機である。
同図において、利用者は自動券売機61で所定金額が設
定されたストアードフェアカード62を購入する。このス
トアードフェアカード62を自動出改札機63に挿入するこ
とにより、出札ゲートが開放され、乗車駅情報が該カー
ドの磁気面に記憶されかつ券面に印刷されたストアード
フェアカード62を携帯して交通機関64に乗車する。
降車駅では、自動出改札機65にストアードフェアカー
ドを挿入することにより、乗車駅→降車駅間の運賃が演
算され、該カードに記憶されている金額から前記運賃が
差し引かれ、残額を記憶すると共に、券面に印刷が行な
われ返却される。利用者は返却されたストアードフェア
ァードを取って出札口を出る。
なお、自動出改札機が設置されていない降車駅(例え
ば他社路線の駅など)では、精算窓口66又は自動精算機
67で清算を行って出札口を出る。
なお、ストアードフェアカードの券面に可視的に印刷
する情報としては、乗車駅、降車駅、日付、乗車時刻、
残額などがある。
この種の方式に関する従来技術としては、特開昭49-8
2400号公報、特開昭61-23286号公報に記載のものを挙げ
ることができる。
(発明が解決しようとする課題) 上記従来技術で説明したようにストアードフェアカー
ドの券面に前記したような各種の情報を視覚的に確認で
きるように利用の都度印刷表示することが、トラブル防
止のために、また利用者の便宜上有用なものである。
しかし、ストアードフェアカードのサイズは、いわゆ
るサイバネ規格である85mm×57.5mmであり、券面の裏面
全域を印刷領域とした場合でも高額なカード(例えば、
3000円、5000円など)で短距離区間を頻繁に利用するよ
うな使い方をすると、印刷行数が多大となり、印刷領域
がオーバーフローしてしまう事態が生じる。
印刷領域がオーバーフローすると、券面印刷を要件と
するシステムでは、もはやそのカードで自動出改札機を
通過することはできなくなり、残額のあるカードを無駄
にする事態をまねき、また、オーバーフロー以降は印字
を省略させるシステムでは利用者にとっての該カードの
利用の目安がなくなり、不安を抱きながら利用しなけれ
ばならないというような様々な問題が起こる。
本発明の目的は、上記従来技術の問題を解消し、利用
中のストアードフェアカードが、その券面の印刷領域が
なくなっても、購入全金額に相当する交通機関の利用
を、利用者とのトラブルなく、利用者自身も安心してで
きるようにしたストアードフェアカードを用いた自動出
改札方法を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的の達成は、利用の都度、その利用情報が印刷
されるストアードフェアカードの券面の印刷領域に最大
印刷限界を設定し、設定金額消化前に、この最大印刷限
界を検知したときに、利用者に対してカードを再発行を
促すメッセージを該カードの所定部分に印刷し、あるい
はさらに音声、音響又は発光文字/発光点滅等で注意を
喚起させる手段を備え、上記のメッセージの印刷がなさ
れたカードを自動券売機等で他カードとして再発行する
ようになすことによって、行うことができる。
すなわち本発明は、磁気記憶領域と印字領域とを有
し、乗車駅、残り金額等の乗降車利用情報を上記磁気記
憶領域に記憶すると共に上記印字領域に各利用毎に順次
印字するごとくしてなるストアードフェアカードを、そ
の自動出改札機に自動券売機を介在させて利用可能とす
る自動出改札方法において、前記自動出改札機では、該
カードに残り金額あり時で、かつその印字領域に設定さ
れた最大印字限界に上記印字がなされたことに応じて、
上記印字領域の所定位置に再発行メッセージを印字する
と共に、音声、音響又は発光、発光点滅等の注意表示を
発することにより、カード再発行を指示し、この指示に
従って自動券売機では、残額表示のストアードフェアカ
ードを再発行し、その再発行したカードを前記カードに
替えて利用可能としたことを特徴とする自動出改札方法
である。
(作用) 印刷領域がなくなると、カード再発行メッセージが印
刷され、あるいはさらに、自動出改札機が音声又は発光
文字/点滅等でその旨利用者に知らせるので、利用者は
カードを再発行させて購入金額をすべて有効に利用でき
る。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
第1図は本発明による自動出改札方式を適用する自動
出改札機の概略構成図であって、1はカード挿入部、2
はカード整列部、3は磁気読取部、4は磁気書込部、5
は印字部、6はカード返却部、7は警報/表示部、8は
演算/判断/制御部、である。
同図において、利用者がストアードフェアカード(以
下、単にカードと称す)をカード挿入部1から挿入する
と、カード整列部2は挿入されたカードの運搬姿勢を整
え、磁気読取部3に送る。
磁気読取部3はカードの磁気面から、そこに記憶され
ている情報を読取る。読取られた情報は演算/判断/制
御部8で、出札(乗車)モードの場合はカードの適・不
適を判断し、乗車駅、乗車年月日、乗車時刻等を磁気書
込部4で券面の磁気面に記憶し、印字部5で印刷領域の
最終行の次に印刷する。
改札(降車)モードの場合には降車駅、降車月日、時
刻、残額、等を記憶し、印刷する。
また、演算/判断/制御部8で磁気記憶が破壊されて
いること、あるいは改ざんがなされていることが発見さ
れたときは、警報/表示部7で音声、ブザー、発光文
字、発光点滅等でその旨表示すると共に、ゲート閉のま
ま手もとに返却する。
適正カードで、印刷領域に余裕がある場合はゲートを
開放し、構内側のカード返却口に返却する。
カード返却部6は、上記各カード返却を演算/判断/
制御部8の制御のもとで制御する。
一方、印字部5が、残額が零でなく、カードに設定さ
れた最大印刷領域まで印刷したことを演算/判断/制御
部8が検出すると、この演算/判断/制御部8は、印字
部5に対して「自動券売機でカードを交換して下さ
い。」というメッセージの印刷を指令し、あるいはさら
に警報/表示部7に対して上記印刷メッセージと同じ内
容の音声の発生をさせるか、発光文字/発光点滅による
同内容の文字表示、又はブザー等での注意表示をさせ
る。第2図は本発明を適用するストアードフェアカード
の印刷面の模式図であって、20はカード、21は印刷領
域、22は最大印刷限界、23はメッセージ印刷領域であ
る。
同図に示したように、本カードの印刷領域21には、乗
車月日(日付)、乗車時刻(時刻)、乗車駅(発駅)、
降車駅(着駅)、残額、等の欄が設けられており、該印
刷領域の最後の行に最大印刷限界22が設定され、さら
に、券面の任意の部分(図では最下欄)にメッセージ印
刷領域23が設けられている。
上記の最大印刷限界22は券面にマーク24を付しておく
ことによって検出可能としてもよいし、印刷行数のカウ
ント値を利用して自動出改札機でソフト的に検出するよ
うにしてもよい。
この最大印刷限界を検出すると、「自動券売機でカー
ドを交換して下さい」のような再発行メッセージを印刷
する。
第3図は再発行カードの模式図であって、30は再発行
カード、31は再発行カードであることの表示、32は再発
行日、33は再発行時刻、34は再発行駅名、35は残額の表
示である。
第4図は本発明における演算/判断/制御システムの
構成図であって、40はCPU、41は磁気読取回路、42は日
付設定回路、43はメモリ、44は磁気書込回路、45は印刷
回路、46は搬送制御回路、47は表示回路、48はデータバ
スである。
同図における各構成回路図はCPU40によりデータバス4
8を介して制御され、磁気読取回路41で読取った情報を
メモリ43を用い、日付設定回路42のデータと共にCPU40
で演算、判断し、磁気書込回路44、印字回路45、表示回
路47に結果のデータを供給する。
第5図は第1図の構成を制御する第4図のCPUの動作
を説明するフローチャートであって、以下、このフロー
チャートにより第4図を説明する。
同図において、自動出改札機が動作を開始すると(ス
タート)、カードの挿入を待ち(ステップ1:以下、ステ
ップを単にSと記す)、カードが挿入されると、第1図
に示したカード搬送を開始する(S2)。
カードが磁気読取部3に到来すると、券面の磁気面に
記憶されている発行者が設定した識別コードや、自動出
改札機で記憶した情報(駅名、日付、時刻、残額、等)
を読取る(S3)。
読取ったコード、情報を見て、そのカードが適正カー
ドであるか否かを判断する(S4)。
不適正なカードであると、それが磁気破壊によるもの
か否かを判断し(S12)、磁気破壊であるときは「磁気
破壊されています」等のメッセージを印字し(S13)、
カードを返却する。
磁気破壊でなく、改ざんされたものである場合はその
ままカードを返却(S9)するか、又は図示しない回収手
段又は、他の警報手段を動作させるようにしてもよい。
さて、カードが適正なものである場合は、読取った情
報について、その諸元を演算し、乗車駅、乗車日付、残
額等を磁気面に書き込む(S6)、これと同時に、印字部
5で上記情報を印字する(S7)。
印字後、印字領域にスペース残があるか否かを判断し
(S8)、スペースがあるが場合はそのままカード返却す
る(S9)。このスペース残の有無は、前記のように、印
刷領域の最終行部分にマークを付しておき、これを磁気
的手段又は光学的手段で検出するか、メモリ内に印刷行
数を格納しておき、これと既印刷行数の検出データを比
較するようにしてもよい。
一方、印字スペース残がないことが判断されると、印
字部5に「カード再発行」のメッセージを印刷させる
(S10)。そして、音声、ブザーあるいは発光文字、点
滅光、その他の手段で、その旨利用者に注意する(S1
1)。
その後、カードを返却し(S9)、終了する。
再発行メッセージが印刷されたカードを返却された利
用者は、自動券売機、駅窓口等で第3図に示したような
カードを再発行させる。
これにより、利用者は、残額があり、印刷領域がなく
なっても、上記残額を有効に利用できる。
(発明の効果) 以上に詳細に説明したように、本発明の自動出改札方
法によれば、利用明細をその都度カード面に印刷して、
利用者の便を図ったストアードフェアカードを、より効
率よく使用でき、また利用者の不安あるいは利用者との
トラブルを未然に防止することができる。
また、交通運送業者の料金徴収に係る後方業務の削減
合理化を図ることができ、そして利用者にとって便利な
運賃支払方式を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による自動出改札方法を適用する自動出
改札機の概略構成図、第2図は本発明を適用するストア
ードフェアカードの印刷面の模式図であり、第3図は再
発行カードの模式図、第4図は本発明における演算/判
断/制御システムの構成図、第5図は第4図の動作を説
明するフローチャート、そして第6図はストアードフェ
ア式自動運賃徴収方式の概念図である。 1:カード挿入部、2:カード整列部、3:磁気読取部、4:磁
気書込部、5:印字部、6:カード返却部、7:警報/表示
部、8:演算/判断/制御部、20:カード、21:印刷領域、
22:最大印刷限界、23:メッセージ印刷領域、24:マー
ク、30:再発行カード、31:再発行カードの表示、32:再
発行日、33:再発行時刻、34:再発行駅名、35:残額の表
示、40:CPU、41:磁気読取回路、42:日付設定回路、43:
メモリ、44:磁気書込回路、45:印字回路、46:搬送制御
回路、47:表示回路、48:データバス、

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気記憶領域と印字領域とを有し、乗車
    駅、残り金額等の乗降車利用情報を上記磁気記憶領域に
    記憶すると共に上記印字領域に各利用毎に順次印字する
    ごとくしてなるストアードフェアカードを、その自動出
    改札機に自動券売機を介在させて利用可能とする自動出
    改札方法において、前記自動出改札機では、該カードに
    残り金額あり時で、かつその印字領域に設定された最大
    印字限界に上記印字がなされたことに応じて、上記印字
    領域の所定位置に再発行メッセージを印字すると共に、
    音声、音響又は発光、発光点滅等の注意表示を発するこ
    とにより、カード再発行を指示し、この指示に従って自
    動券売機では、残額表示のストアードフェアカードを再
    発行し、その再発行したカードを前記カードに替えて利
    用可能としたことを特徴とする自動出改札方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記自動券売機に代わ
    り、精算窓口で該カードを再発行するごとくしたことを
    特徴とする自動出改札方法。
JP63277341A 1988-11-04 1988-11-04 自動出改札方法 Expired - Lifetime JP2722547B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5168897A (ja) * 1974-12-11 1976-06-14 Omron Tateisi Electronics Co
JPS6139181A (ja) * 1984-07-31 1986-02-25 株式会社東芝 改札装置

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